JPH0515414U - パンケーキ型コイルの巻取り装置 - Google Patents
パンケーキ型コイルの巻取り装置Info
- Publication number
- JPH0515414U JPH0515414U JP6042191U JP6042191U JPH0515414U JP H0515414 U JPH0515414 U JP H0515414U JP 6042191 U JP6042191 U JP 6042191U JP 6042191 U JP6042191 U JP 6042191U JP H0515414 U JPH0515414 U JP H0515414U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 厚さに対して幅があまり広くない線材を、形
崩れさせずに、パンケーキ型コイルに巻取る装置。 【構成】 巻取りテーブル(1a)から線材(4)の幅
だけ離して、コイル押え板(6)を設ける。また、その
コイル押え(6)に振動を与える機構(7),(8)を
設ける。
崩れさせずに、パンケーキ型コイルに巻取る装置。 【構成】 巻取りテーブル(1a)から線材(4)の幅
だけ離して、コイル押え板(6)を設ける。また、その
コイル押え(6)に振動を与える機構(7),(8)を
設ける。
Description
【0001】
本考案は、強磁場を発生させる銅コイルや超伝導コイル等、パンケーキ型コイ ルの製造装置に関するものである。
【0002】
図3は従来のパンケーキ型コイル巻取り装置の一例を示す平面図、図4は同じ く縦断側面図である。これらの図において、(1a)は円板状の1枚の巻取りテ ーブル、(1b)は同巻取りテーブル(1a)の中心に固着された巻き芯であっ て、これら巻取りテーブル(1a)と巻き芯(1b)によって巻取りリール(1 )を形成している。(2)は水平で鉛直軸のまわりに回転できる回転テーブルで あって、上記巻取りリール(1)は巻き芯(1b)の部分で巻き芯押え(3)に よりこの回転テーブル(2)に固定される。
【0003】 このような巻取り装置の回転テーブル(2)を回転駆動し、中心部の巻き芯( 1b)に線材(4)を巻きつけてコイル(5)を形成してゆく。そしてコイルの 高さ方向を揃えるために従来は、巻き取りながら線材(4)を直接上方からハン マーなどで機械的あるいは人為的に叩く方法がとられていた。
【0004】
前記従来の巻取り装置では、線材の厚さに比べて幅が十分に広い場合には、問 題なくコイル形状に巻取ることができた。しかし線材の幅が厚さの5倍よりも小 さい場合には、巻き取りの進行に伴ってコイルの巻き径が大きくなると、コイル が崩れてしまう現象が見られた。すなわち、図5に示されるように、コイルの周 辺が上方にはね上るような型くずれが起こるという問題があった。これは、コイ ルを巻き取る場合には線材に一定の張力を加えながら巻き取るのであるが、パン ケーキ型コイルのように、巻き終えた線材の外側に次々と巻きつけてゆくと、線 材の高さ(幅)方向のずれや線材自身のわずかな歪が蓄積され、やがて張力に負 けて形を崩してしまうからである。
【0005】 また、高さを揃えるために巻き取りながら高さ方向に叩くと、線材を傷つける のみならず、叩いている場所の径方向の反対側が浮き上がり、同様に形を崩して しまう現象が見られる。叩く場所を2か所以上にするとこの現象は少なくなるが 、叩き方のむらによってはやはり崩れる。また、機械式で叩くと叩く場所が増加 した分だけ装置が繁雑になるし、人為的に叩くと工数が増加するという問題点が あった。
【0006】 本考案は、厚さに比べて幅が比較的狭い線材を、形を崩さずかつ線材を傷つけ ずに安価に、パンケーキ状に巻き取る装置を提供することを目的とする。
【0007】
本考案は、前記目的を達成するために、円板状の1枚の巻取りテーブルと、同 巻取りテーブルの中心に固着された巻き芯とから成るリールに線材を巻取る装置 において、水平で鉛直軸のまわりに回転できる回転テーブルと、上記リールを上 記巻き芯部で上記回転テーブルに固定する巻き芯押えと、上記回転テーブルに固 定された状態の上記巻取りテーブルの上面から上記線材の幅だけ上方に下面が位 置するように設けられたコイル押え板と、上記回転テーブルを回転駆動する手段 と、上記コイル押え板を振動させる手段とを備えたことを特徴とするパンケーキ 型コイルの巻取り装置を提案するものである。
【0008】
本考案においては、巻き取りターンテーブルとコイル押え板の間に線材を巻き 取ることにより、コイルの形崩れを防止する。すなわち巻き取りの進行に伴って パンケーキ型コイルの径が大きくなった場合に、線材の形状的な歪等が蓄積され て形が崩れようとするのを、コイル押え板で押え込み、形を保つのである。
【0009】 またコイル押え板の外部から振動を負荷することにより、従来高さを揃えるた めにたたいていた力を、コイル全面で受けることになる。したがって、線材の傷 みが生じることもなく、局部的に浮き上がることもない。更に、この振動によっ て、巻き取りテーブルとコイル押え板の間隔を微少に変動させ、線材の幅に多少 の誤差があっても、これを吸収して、巻き取りがスムーズになるような作用をす る。
【0010】
図1は本考案の一実施例を示す平面図、図2は同じく縦断側面図である。これ らの図において、前記図3、図4により説明した従来のものと同様の部分につい ては、冗長になるのを避けるため、同一の符号を付けて詳しい説明を省く。
【0011】 本実施例では、回転テーブル(2)に巻取りリール(1)を固定した状態で、 巻取りテーブル(1a)の上面から線材(4)の幅(高さ)だけ離れた位置にコ イル押え板(6)が設けられる。また、このコイル押え板(6)の上に複数の振 動板(7)が設けられ、振動負荷装置(8)で発生した上下振動をこれら振動板 (7)を介してコイル押え板(6)に加える機構になっている。
【0012】 コイル巻き取り時には、供給された線材(4)が巻き取りテーブル(1a)と コイル押え板(6)の間に導入され、巻き芯(1b)に巻き取られてゆく。線材 (4)が巻き取られるに従ってコイル(5)の径が大きくなるが、コイル(5) は巻き取りテーブル(1a)とコイル押え板(6)の間にはさまれているので、 コイル(5)全体が高さ方向に崩れることがない。
【0013】 線材(4)の巻取りに際しては、巻き取りテーブル(1a)とコイル押え板( 6)との間隔と線材(4)の幅とがほぼ同じになるように、巻き取りテーブル( 1a)とコイル押え板(6)の間隔を調整することが重要である。すなわち、間 隔の方が線材(4)の幅よりも広すぎると、コイル(5)の高さが不揃いになっ てコイル(5)が崩れ易くなるし、逆に狭すぎると、線材(4)が倒れながら巻 き取られて、これまたコイル(5)が崩れ易くなるか、極端に狭すぎる場合には 、線材(4)と巻き取りテーブル(1a)あるいはコイル押え板(6)との摩擦 抵抗が増えて、巻き取りが不可能となる。このように間隔と線材(4)の幅に多 少のずれがある場合や線材(4)の幅に変動がある場合でも、巻き取りが可能と なるように、コイル押え板(6)を上下方向に振動させる機構が設けられるので ある。すなわち、振動負荷装置(8)で発生した振動を振動板(7)を介してコ イル押え板(6)に伝達し、コイル押え板(6)を上下方向に振動させる機構で ある。これにより、巻き取りテーブル(1a)とコイル押え板(6)の間隔を微 少に変動させる、すなわち設定値よりもやや広い場合とやや狭い場合を交互に繰 り返すことにより、線材の巻き取りをスムーズにする。またこの振動は、コイル (5)を上下方向にたたくことによって、コイル(5)の高さを揃える役割も果 たす。
【0014】 なお本実施例は、シングルパンケーキ型のコイルの場合であるが、同様の手法 でダブルパンケーキ型のコイルも作製できる。
【0015】
本考案によれば、線材の幅(コイルの厚さ)が線材の厚さの5倍よりも小さい ような幅の狭い線材を、パンケーキ型のコイルに形崩れなく容易に成形すること ができる。
【図1】図1は本考案の一実施例を示す平面図である。
【図2】図2は上記実施例の縦断側面図である。
【図3】図3は従来のパンケーキ型コイル巻取り装置の
一例を示す平面図である。
一例を示す平面図である。
【図4】図4は上記従来の装置の縦断側面図である。
【図5】図5は上記従来の装置においてコイルの形が崩
れた状態を示す縦断側面図である。
れた状態を示す縦断側面図である。
(1) 巻取りリール (1a) 巻取りテーブル (1b) 巻き芯 (2) 回転テーブル (3) 巻き芯押え (4) 線材 (5) コイル (6) コイル押え板 (7) 振動板 (8) 振動負荷装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 早川 数良 神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1号 三 菱重工業株式会社神戸造船所内
Claims (1)
- 【請求項1】 円板状の1枚の巻取りテーブルと、同巻
取りテーブルの中心に固着された巻き芯とから成るリー
ルに線材を巻取る装置において、水平で鉛直軸のまわり
に回転できる回転テーブルと、上記リールを上記巻き芯
部で上記回転テーブルに固定する巻き芯押えと、上記回
転テーブルに固定された状態の上記巻取りテーブルの上
面から上記線材の幅だけ上方に下面が位置するように設
けられたコイル押え板と、上記回転テーブルを回転駆動
する手段と、上記コイル押え板を振動させる手段とを備
えたことを特徴とするパンケーキ型コイルの巻取り装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6042191U JP2513254Y2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | パンケ―キ型コイルの巻取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6042191U JP2513254Y2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | パンケ―キ型コイルの巻取り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0515414U true JPH0515414U (ja) | 1993-02-26 |
JP2513254Y2 JP2513254Y2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=13141730
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6042191U Expired - Lifetime JP2513254Y2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | パンケ―キ型コイルの巻取り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2513254Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020191317A (ja) * | 2019-05-20 | 2020-11-26 | 住友電気工業株式会社 | 超電導コイルの製造方法及び超電導コイル |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP6042191U patent/JP2513254Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020191317A (ja) * | 2019-05-20 | 2020-11-26 | 住友電気工業株式会社 | 超電導コイルの製造方法及び超電導コイル |
JP2023038374A (ja) * | 2019-05-20 | 2023-03-16 | 住友電気工業株式会社 | 超電導コイル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2513254Y2 (ja) | 1996-10-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960514 |