JPH0515239A - 全稈投入式コンバインの車速制御装置 - Google Patents
全稈投入式コンバインの車速制御装置Info
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- JPH0515239A JPH0515239A JP3164791A JP16479191A JPH0515239A JP H0515239 A JPH0515239 A JP H0515239A JP 3164791 A JP3164791 A JP 3164791A JP 16479191 A JP16479191 A JP 16479191A JP H0515239 A JPH0515239 A JP H0515239A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 刈取部の型式交換に応じて変速範囲が自動設
定され、植立殻稈の脱粒や株抜け等の不具合の防止と、
作業者の負担の軽減を図る。 【構成】 刈取前処理部4が、リール6によって殻稈を
後方に掻込むリール式の刈取部4Aと、引起し装置10
によって殻稈を引き起こす引起し装置付の刈取部4Bの
うちのいずれが装着されているかを検出する装着状態検
出手段13が設けられ、エンジンEの負荷状態を検出す
る負荷検出手段S1 の情報に基づいてエンジンEの負荷
が設定された目標負荷に維持されるように走行用変速装
置20を自動的に操作する車速制御手段100が、車速
検出手段S3 によって検出される検出車速Vが設定上限
車速VU 以下となる範囲においてのみ変速制御する場合
において、リール式の刈取部4Aを装着したときよりも
引起し装置付の刈取部4Bを装着したときの方が設定上
限車速VU を低速側に変更するように構成されている事
を特徴とする。
定され、植立殻稈の脱粒や株抜け等の不具合の防止と、
作業者の負担の軽減を図る。 【構成】 刈取前処理部4が、リール6によって殻稈を
後方に掻込むリール式の刈取部4Aと、引起し装置10
によって殻稈を引き起こす引起し装置付の刈取部4Bの
うちのいずれが装着されているかを検出する装着状態検
出手段13が設けられ、エンジンEの負荷状態を検出す
る負荷検出手段S1 の情報に基づいてエンジンEの負荷
が設定された目標負荷に維持されるように走行用変速装
置20を自動的に操作する車速制御手段100が、車速
検出手段S3 によって検出される検出車速Vが設定上限
車速VU 以下となる範囲においてのみ変速制御する場合
において、リール式の刈取部4Aを装着したときよりも
引起し装置付の刈取部4Bを装着したときの方が設定上
限車速VU を低速側に変更するように構成されている事
を特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圃場の殻稈を刈り取る
刈取前処理部が、リールによって殻稈を後方に掻込むリ
ール式の刈取部と、引起し装置によって殻稈を引き起こ
す引起し装置付の刈取部とに交換自在に構成され、車速
を検出する車速検出手段と、エンジンの負荷状態を検出
する負荷検出手段の情報に基づいて前記エンジンの負荷
が設定された目標負荷に維持されるように走行用変速装
置を自動的に操作する車速制御手段とが設けられ、前記
車速制御手段が、前記車速検出手段によって検出される
検出車速が設定上限車速以下となる範囲においてのみ変
速制御するように構成されている全稈投入式コンバイン
の車速制御装置に関する。
刈取前処理部が、リールによって殻稈を後方に掻込むリ
ール式の刈取部と、引起し装置によって殻稈を引き起こ
す引起し装置付の刈取部とに交換自在に構成され、車速
を検出する車速検出手段と、エンジンの負荷状態を検出
する負荷検出手段の情報に基づいて前記エンジンの負荷
が設定された目標負荷に維持されるように走行用変速装
置を自動的に操作する車速制御手段とが設けられ、前記
車速制御手段が、前記車速検出手段によって検出される
検出車速が設定上限車速以下となる範囲においてのみ変
速制御するように構成されている全稈投入式コンバイン
の車速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車速制御装置は、コンバ
インでは車速が速くなるほど刈取処理する穀稈量が多く
なってエンジンに対する負荷が重くなるというように、
車速とエンジン負荷とが対応関係にあることから、負荷
に応じて車速を自動調節させることにより、エンジンの
負荷状態を目標負荷に維持できるようにしている。
インでは車速が速くなるほど刈取処理する穀稈量が多く
なってエンジンに対する負荷が重くなるというように、
車速とエンジン負荷とが対応関係にあることから、負荷
に応じて車速を自動調節させることにより、エンジンの
負荷状態を目標負荷に維持できるようにしている。
【0003】また、圃場の殻稈を刈り取る刈取前処理部
の刈取型式によって、変速制御する時の適正車速範囲の
上限車速が異なっていた。つまり、引起し装置によって
殻稈を引き起こす引起し装置付の刈取部を装着した場合
は、刈取車速が高速になると引起し装置による植立殻稈
からの脱粒や植立殻稈の株抜け等の不具合が発生する為
に、リールによって殻稈を後方に掻込むリール式の刈取
部を装着した場合よりも、前記適正車速範囲の上限車速
を低速側に設定しなければならなかった。
の刈取型式によって、変速制御する時の適正車速範囲の
上限車速が異なっていた。つまり、引起し装置によって
殻稈を引き起こす引起し装置付の刈取部を装着した場合
は、刈取車速が高速になると引起し装置による植立殻稈
からの脱粒や植立殻稈の株抜け等の不具合が発生する為
に、リールによって殻稈を後方に掻込むリール式の刈取
部を装着した場合よりも、前記適正車速範囲の上限車速
を低速側に設定しなければならなかった。
【0004】そして、従来では、刈取前処理部の刈取型
式に対応した前記上限車速の設定は、手動式のボリュー
ム等による設定器を用いて作業者の判断で行われてい
た。
式に対応した前記上限車速の設定は、手動式のボリュー
ム等による設定器を用いて作業者の判断で行われてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記手動式
の上限車速の設定では、設定操作が煩雑となるばかりで
なく、操作ミスや操作忘れを有効に防止することができ
なかった。このために、前記引起し装置付の刈取部を装
着した場合に操作ミスや操作忘れがあったときには、車
速が高速になり過ぎて前記脱粒や株抜け等の不具合が発
生することがあった。
の上限車速の設定では、設定操作が煩雑となるばかりで
なく、操作ミスや操作忘れを有効に防止することができ
なかった。このために、前記引起し装置付の刈取部を装
着した場合に操作ミスや操作忘れがあったときには、車
速が高速になり過ぎて前記脱粒や株抜け等の不具合が発
生することがあった。
【0006】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、刈取前処理部の刈取部を交換し
た時にも、その型式に応じて車速制御手段の変速制御範
囲の上限車速が適正値に自動設定され、もって、前記植
立殻稈からの脱粒や植立殻稈の株抜け等の不具合を防止
することである。
であって、その目的は、刈取前処理部の刈取部を交換し
た時にも、その型式に応じて車速制御手段の変速制御範
囲の上限車速が適正値に自動設定され、もって、前記植
立殻稈からの脱粒や植立殻稈の株抜け等の不具合を防止
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による全稈投入式
コンバインの車速制御装置の特徴構成は、前記二型式の
刈取部のうちのいずれが装着されているかを検出する装
着状態検出手段が設けられ、前記車速制御手段が、前記
装着状態検出手段の検出情報に基づいて、前記リール式
の刈取部を装着したときよりも前記引起し装置付の刈取
部を装着したときの方が前記設定上限車速を低速側に変
更して変速制御するように構成されている点にある。
コンバインの車速制御装置の特徴構成は、前記二型式の
刈取部のうちのいずれが装着されているかを検出する装
着状態検出手段が設けられ、前記車速制御手段が、前記
装着状態検出手段の検出情報に基づいて、前記リール式
の刈取部を装着したときよりも前記引起し装置付の刈取
部を装着したときの方が前記設定上限車速を低速側に変
更して変速制御するように構成されている点にある。
【0008】
【作用】本発明の特徴構成によれば、前記車速制御手段
が、前記装着状態検出手段の検出情報から刈取前処理部
に引起し装置付の刈取部が装着してあることを検出した
時は、車速制御手段によって変速制御される車速範囲の
上限車速を、刈取前処理部にリール式の刈取部が装着し
てあるときよりも低速側に設定する。これにより、車速
制御手段が、前記車速検出手段によって検出される検出
車速が前記設定上限車速以下の比較的低速の範囲で変速
制御されることになる。
が、前記装着状態検出手段の検出情報から刈取前処理部
に引起し装置付の刈取部が装着してあることを検出した
時は、車速制御手段によって変速制御される車速範囲の
上限車速を、刈取前処理部にリール式の刈取部が装着し
てあるときよりも低速側に設定する。これにより、車速
制御手段が、前記車速検出手段によって検出される検出
車速が前記設定上限車速以下の比較的低速の範囲で変速
制御されることになる。
【0009】一方、前記車速制御手段が、前記装着状態
検出手段の検出情報から刈取前処理部にリール式の刈取
部が装着してあることを検出した時は、車速制御手段に
よって変速制御される車速範囲の上限車速を、刈取前処
理部に引起し装置付の刈取部が装着してあるときよりも
高速側に設定する。これにより、車速制御手段が、前記
車速検出手段によって検出される検出車速が前記設定上
限車速以下であるが、比較的高速の範囲で変速制御され
ることになる。
検出手段の検出情報から刈取前処理部にリール式の刈取
部が装着してあることを検出した時は、車速制御手段に
よって変速制御される車速範囲の上限車速を、刈取前処
理部に引起し装置付の刈取部が装着してあるときよりも
高速側に設定する。これにより、車速制御手段が、前記
車速検出手段によって検出される検出車速が前記設定上
限車速以下であるが、比較的高速の範囲で変速制御され
ることになる。
【0010】
【発明の効果】従って、本発明の特徴構成によれば、刈
取前処理部の刈取部を交換した時にも、その型式に応じ
て車速制御の変速範囲が適正値に自動設定され、もっ
て、前記植立殻稈の脱粒や株抜け等の不具合を防止する
ことができるようになった。
取前処理部の刈取部を交換した時にも、その型式に応じ
て車速制御の変速範囲が適正値に自動設定され、もっ
て、前記植立殻稈の脱粒や株抜け等の不具合を防止する
ことができるようになった。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいて説
明する。図2および図3に示すように、全稈投入式コン
バインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた機体
Kに脱穀装置3が搭載され、その機体Kの前部に搭乗操
縦部2が設けられ、その搭乗操縦部2の前方側に、刈取
前処理部4が機体横幅方向に沿う横軸芯周りに昇降駆動
自在に設けられている。
明する。図2および図3に示すように、全稈投入式コン
バインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた機体
Kに脱穀装置3が搭載され、その機体Kの前部に搭乗操
縦部2が設けられ、その搭乗操縦部2の前方側に、刈取
前処理部4が機体横幅方向に沿う横軸芯周りに昇降駆動
自在に設けられている。
【0012】前記刈取前処理部4は、リール6によって
殻稈を後方に掻込むリール式の刈取部4A (図2参照)
と、引起し装置10によって殻稈を引き起こす引起し装
置付の刈取部4B (図3参照)との何れをも装着するこ
とができるように、刈取部を交換できるようになってい
る。
殻稈を後方に掻込むリール式の刈取部4A (図2参照)
と、引起し装置10によって殻稈を引き起こす引起し装
置付の刈取部4B (図3参照)との何れをも装着するこ
とができるように、刈取部を交換できるようになってい
る。
【0013】前記リール式の刈取部4Aについて説明す
れば、図2に示すように、その先端部に設けられた分草
具5、圃場の植立穀稈を機体Kの後方側に掻き込むリー
ル6、掻き込まれた穀稈の株元を切断するバリカン型の
刈り刃7、刈り取り穀稈を受け止めて機体Kの後方に送
り出すオーガ8、及び、前記オーガ8から送り出される
穀稈を前記脱穀装置3に掻き上げ搬送するフィーダ9と
からなる。
れば、図2に示すように、その先端部に設けられた分草
具5、圃場の植立穀稈を機体Kの後方側に掻き込むリー
ル6、掻き込まれた穀稈の株元を切断するバリカン型の
刈り刃7、刈り取り穀稈を受け止めて機体Kの後方に送
り出すオーガ8、及び、前記オーガ8から送り出される
穀稈を前記脱穀装置3に掻き上げ搬送するフィーダ9と
からなる。
【0014】引起し装置付の刈取部4Bについて説明す
れば、図3に示すように、分草具5、引き起こし装置1
0、引き起こされた穀稈の株元を切断する下段の刈り刃
7、刈り取り穀稈を起立姿勢のままで機体後方に向けて
挟持搬送する搬送装置11、搬送される穀稈の株元側よ
り上方部分を切断する上段の刈り刃12、刈り取った穀
稈の穂先側部分を刈取部中央側に横送り合流するオーガ
8、及び、前記オーガ8から送り出される穀稈の穂先側
部分を前記脱穀装置3に掻き上げ搬送するフィーダ9と
からなる。尚、この引起し装置付の刈取部4Bを構成す
る部材のうち前記リール式の刈取部4Aと同様の機能を
備える部材は、前記リール式の刈取部4Aの場合と同一
図番を付してある。
れば、図3に示すように、分草具5、引き起こし装置1
0、引き起こされた穀稈の株元を切断する下段の刈り刃
7、刈り取り穀稈を起立姿勢のままで機体後方に向けて
挟持搬送する搬送装置11、搬送される穀稈の株元側よ
り上方部分を切断する上段の刈り刃12、刈り取った穀
稈の穂先側部分を刈取部中央側に横送り合流するオーガ
8、及び、前記オーガ8から送り出される穀稈の穂先側
部分を前記脱穀装置3に掻き上げ搬送するフィーダ9と
からなる。尚、この引起し装置付の刈取部4Bを構成す
る部材のうち前記リール式の刈取部4Aと同様の機能を
備える部材は、前記リール式の刈取部4Aの場合と同一
図番を付してある。
【0015】そして、前記両刈取部4A,4Bの何れを
使用する場合でも前記フィーダ9より後側部分は共用で
きるように、前記フィーダ9より前側部分のみを交換す
るようになっている。そして、図1にも示すように、こ
れら刈取部4A,4Bに装着する各種センサやアクチュ
エータに対する配線を機体側に接続するためのコネクタ
13を利用して、前記二つの刈取部4A,4Bの何れが
装着されたかを検出する装着状態検出手段が構成されて
いる。説明を加えれば、例えば、前記コネクタ13の特
定のピンに対する接続状態が、前記二つの刈取部4A,
4Bのいずれを装着するかによって異なる状態となるよ
うに、刈取部側のコネクタ部分に対する結線状態を変え
ておくことにより、前記コネクタ13の特定のピンに対
する接続状態を判別することで、何れの刈取部が装着さ
れたかを自動的に検出させることができるようにするこ
とになる。
使用する場合でも前記フィーダ9より後側部分は共用で
きるように、前記フィーダ9より前側部分のみを交換す
るようになっている。そして、図1にも示すように、こ
れら刈取部4A,4Bに装着する各種センサやアクチュ
エータに対する配線を機体側に接続するためのコネクタ
13を利用して、前記二つの刈取部4A,4Bの何れが
装着されたかを検出する装着状態検出手段が構成されて
いる。説明を加えれば、例えば、前記コネクタ13の特
定のピンに対する接続状態が、前記二つの刈取部4A,
4Bのいずれを装着するかによって異なる状態となるよ
うに、刈取部側のコネクタ部分に対する結線状態を変え
ておくことにより、前記コネクタ13の特定のピンに対
する接続状態を判別することで、何れの刈取部が装着さ
れたかを自動的に検出させることができるようにするこ
とになる。
【0016】前記脱穀装置3は、図2〜図4に示すよう
に、前記フィーダ9によって搬送される刈取殻稈の全部
が投入される扱室Aと、その扱室Aからの漏下処理物に
対して選別作用する選別装置Bとを備えている。そし
て、前記扱室Aの殻稈入口側部分の天井カバー14に、
前記扱室Aが殻稈供給状態にあるか否かを検出する接触
式の殻稈検出センサS0 が装着されている。
に、前記フィーダ9によって搬送される刈取殻稈の全部
が投入される扱室Aと、その扱室Aからの漏下処理物に
対して選別作用する選別装置Bとを備えている。そし
て、前記扱室Aの殻稈入口側部分の天井カバー14に、
前記扱室Aが殻稈供給状態にあるか否かを検出する接触
式の殻稈検出センサS0 が装着されている。
【0017】前記殻稈検出センサS0 について説明を加
えれば、前記扱室A内の処理物に接触作用するように扱
胴15の回転軸芯Cに平行な軸芯周りに揺動自在に付設
された接触片16と、その接触片16を前記扱胴15に
接近する側に付勢するスプリング17と、前記接触片1
6が設定値以上揺動するに伴ってON作動するスイッチ
18とを備えている。つまり、前記扱室Aに殻稈が供給
されると前記接触片16が前記扱胴15によって扱処理
される処理物に接触して前記スイッチ18がONすると
殻稈供給状態にあると検出し、且つ、前記扱室Aに対す
る殻稈供給が停止して前記スイッチ18がOFFすると
殻稈非供給状態にあると検出できるようになっているの
である。但し、詳述はしないが、前記接触片16には殻
稈が断続的に接触する状態となるため、前記スイッチ1
8が設定時間(例えば、2秒)以上継続してOFF状態
にある場合に、非供給状態であると判断させるようにし
てある。
えれば、前記扱室A内の処理物に接触作用するように扱
胴15の回転軸芯Cに平行な軸芯周りに揺動自在に付設
された接触片16と、その接触片16を前記扱胴15に
接近する側に付勢するスプリング17と、前記接触片1
6が設定値以上揺動するに伴ってON作動するスイッチ
18とを備えている。つまり、前記扱室Aに殻稈が供給
されると前記接触片16が前記扱胴15によって扱処理
される処理物に接触して前記スイッチ18がONすると
殻稈供給状態にあると検出し、且つ、前記扱室Aに対す
る殻稈供給が停止して前記スイッチ18がOFFすると
殻稈非供給状態にあると検出できるようになっているの
である。但し、詳述はしないが、前記接触片16には殻
稈が断続的に接触する状態となるため、前記スイッチ1
8が設定時間(例えば、2秒)以上継続してOFF状態
にある場合に、非供給状態であると判断させるようにし
てある。
【0018】次に、コンバインの制御構成について説明
する。図1に示すように、エンジンEの出力がベルトテ
ンション式の脱穀クラッチ19を介して前記扱胴15等
の脱穀装置3にベルト伝動されると共に、走行用変速装
置としての油圧式無段変速装置20にベルト伝動され、
その変速装置20の出力はミッションケース24を介し
て前記クローラ走行装置1が駆動されるようになってい
る。また、前記変速装置20の出力はベルトテンション
式の刈取クラッチ25を介して前記刈取前処理部4に伝
動されている。
する。図1に示すように、エンジンEの出力がベルトテ
ンション式の脱穀クラッチ19を介して前記扱胴15等
の脱穀装置3にベルト伝動されると共に、走行用変速装
置としての油圧式無段変速装置20にベルト伝動され、
その変速装置20の出力はミッションケース24を介し
て前記クローラ走行装置1が駆動されるようになってい
る。また、前記変速装置20の出力はベルトテンション
式の刈取クラッチ25を介して前記刈取前処理部4に伝
動されている。
【0019】そして、前記搭乗操縦部2に設けられる手
動操作式の変速レバー21と前記変速装置20とがリン
ク機構を介して連動連結されると共に、前記変速装置2
0を操作するアクチュエータとしての変速用電動モータ
Mが、前記変速レバー21による変速を優先させるよう
に、摩擦式の伝動機構22を介して、前記リンク機構に
連動連結されている。又、前記エンジンEに、その負荷
状態をその回転数に基づいて検出する負荷検出手段とし
ての回転数センサS1 が付設されている。つまり、エン
ジンEは負荷の増大に応じて回転数が低下することか
ら、前記回転数センサS1 の情報に基づいて前記変速用
電動モータMを操作して、車速制御を行うようにしてい
るのである。また、前記ミッションケース24の回転軸
には、その回転数を検出することによってコンバインの
車速Vを検出する車速検出手段としての車速センサS3
が取りつけられている。
動操作式の変速レバー21と前記変速装置20とがリン
ク機構を介して連動連結されると共に、前記変速装置2
0を操作するアクチュエータとしての変速用電動モータ
Mが、前記変速レバー21による変速を優先させるよう
に、摩擦式の伝動機構22を介して、前記リンク機構に
連動連結されている。又、前記エンジンEに、その負荷
状態をその回転数に基づいて検出する負荷検出手段とし
ての回転数センサS1 が付設されている。つまり、エン
ジンEは負荷の増大に応じて回転数が低下することか
ら、前記回転数センサS1 の情報に基づいて前記変速用
電動モータMを操作して、車速制御を行うようにしてい
るのである。また、前記ミッションケース24の回転軸
には、その回転数を検出することによってコンバインの
車速Vを検出する車速検出手段としての車速センサS3
が取りつけられている。
【0020】尚、図中、S2 は前記脱穀クラッチ19が
入り状態にあるか切り状態にあるかを検出する脱穀スイ
ッチであり、SW1 は、後述の車速制御手段100が、
設定された上限車速VU 以下の車速範囲内で、エンジン
負荷が目標負荷に維持されるように走行用変速装置20
を自動的に操作して変速制御する自動車速制御モード
と、手動で車速を変速操作する手動車速制御モードとに
切り換えるための切換スイッチである。
入り状態にあるか切り状態にあるかを検出する脱穀スイ
ッチであり、SW1 は、後述の車速制御手段100が、
設定された上限車速VU 以下の車速範囲内で、エンジン
負荷が目標負荷に維持されるように走行用変速装置20
を自動的に操作して変速制御する自動車速制御モード
と、手動で車速を変速操作する手動車速制御モードとに
切り換えるための切換スイッチである。
【0021】そして、マイクロコンピュータ利用の制御
装置23が設けられ、その制御装置23に、前記穀稈検
出センサS0 、前記回転数センサS1 、前記脱穀スイッ
チS2 、前記車速センサS3 、前記切換スイッチSW1
、及び、前記刈取部4A,4Bの何れが装着されてい
るかを検出する前記コネクタ13からの信号の夫々が接
続されている。そして、前記制御装置23を利用して、
前記エンジンEの負荷が設定目標値に維持されるよう
に、前記回転数センサS1 の情報に基づいて前記走行用
の変速装置20を自動的に操作する車速制御手段100
が構成されている。
装置23が設けられ、その制御装置23に、前記穀稈検
出センサS0 、前記回転数センサS1 、前記脱穀スイッ
チS2 、前記車速センサS3 、前記切換スイッチSW1
、及び、前記刈取部4A,4Bの何れが装着されてい
るかを検出する前記コネクタ13からの信号の夫々が接
続されている。そして、前記制御装置23を利用して、
前記エンジンEの負荷が設定目標値に維持されるよう
に、前記回転数センサS1 の情報に基づいて前記走行用
の変速装置20を自動的に操作する車速制御手段100
が構成されている。
【0022】説明を加えれば、前記穀稈検出センサS0
がOFFで且つ前記脱穀スイッチS2 がONしている状
態にあるときを前記エンジンEに対する無負荷状態とし
て、その無負荷状態にある間に、前記回転数センサS1
によって検出する前記エンジンEの検出回転数Xを、エ
ンジン負荷の大小を判断するための基準回転数STとし
て更新記憶させるようにしている(図5参照)。
がOFFで且つ前記脱穀スイッチS2 がONしている状
態にあるときを前記エンジンEに対する無負荷状態とし
て、その無負荷状態にある間に、前記回転数センサS1
によって検出する前記エンジンEの検出回転数Xを、エ
ンジン負荷の大小を判断するための基準回転数STとし
て更新記憶させるようにしている(図5参照)。
【0023】そして、前記穀稈検出センサS0 がONし
ている状態にあるときを前記エンジンEに対する負荷作
用状態として、その負荷作用状態にある間は、前記基準
回転数STと検出回転数Xとの差であるエンジン負荷S
T−Xが目標負荷に維持されるように、前記変速用電動
モータMを作動させて前記変速装置20を自動的に操作
することになる(図5参照)。
ている状態にあるときを前記エンジンEに対する負荷作
用状態として、その負荷作用状態にある間は、前記基準
回転数STと検出回転数Xとの差であるエンジン負荷S
T−Xが目標負荷に維持されるように、前記変速用電動
モータMを作動させて前記変速装置20を自動的に操作
することになる(図5参照)。
【0024】次に、図5に示すフローチャートに基づい
て、車速制御する手順について説明する。先ず、前記殻
稈検出センサS0 がOFFで前記脱穀スイッチS2 がO
Nである時に、この時のエンジン回転数Xを前記基準回
転数STとして更新記憶する。また、前記殻稈検出セン
サS0 、前記脱穀スイッチS2 が共にOFFである時、
及び前記殻稈検出センサS0 がONである時は、上記更
新記憶は行わない。尚、前記基準回転数STの更新は、
前回の記憶値よりもエンジン回転数が大きくなったとき
にだけ行うようにして、制御が不安定にならないように
している。
て、車速制御する手順について説明する。先ず、前記殻
稈検出センサS0 がOFFで前記脱穀スイッチS2 がO
Nである時に、この時のエンジン回転数Xを前記基準回
転数STとして更新記憶する。また、前記殻稈検出セン
サS0 、前記脱穀スイッチS2 が共にOFFである時、
及び前記殻稈検出センサS0 がONである時は、上記更
新記憶は行わない。尚、前記基準回転数STの更新は、
前回の記憶値よりもエンジン回転数が大きくなったとき
にだけ行うようにして、制御が不安定にならないように
している。
【0025】次に、前記切換スイッチSW1 の状態を検
出し、手動側であれば手動車速制御モードであり、その
まま最初の手順に戻る。手動車速制御モードについて
は、詳述しないが、前記変速レバー21によって作業者
が手動で自由に変速操作できるモードである。自動側で
あれば自動車速制御モードになるが、ここで、前記殻稈
検出センサS0 がOFFでであればそのまま何もせず
に、前記手動車速制御モードに移行する。つまり、前記
殻稈検出センサS0 がOFFである場合は非刈取状態で
あり、エンジン負荷の検出情報で車速を変速制御する必
要がないと判断されるからである。
出し、手動側であれば手動車速制御モードであり、その
まま最初の手順に戻る。手動車速制御モードについて
は、詳述しないが、前記変速レバー21によって作業者
が手動で自由に変速操作できるモードである。自動側で
あれば自動車速制御モードになるが、ここで、前記殻稈
検出センサS0 がOFFでであればそのまま何もせず
に、前記手動車速制御モードに移行する。つまり、前記
殻稈検出センサS0 がOFFである場合は非刈取状態で
あり、エンジン負荷の検出情報で車速を変速制御する必
要がないと判断されるからである。
【0026】一方、前記殻稈検出センサS0 がONであ
れば刈取状態であるから、エンジン負荷の検出情報で車
速を変速制御することになる。先ず、前記回転数センサ
S1によってエンジン回転数Xを検出し、前記基準回転
数STとの差であるエンジン負荷ST−Xが目標負荷に
なっているかどうか調べる。その結果、目標負荷よりも
大きければ過負荷状態と判断し減速操作し、目標負荷に
対する不感帯内であれば適正負荷状態として変速操作を
停止する。また、目標負荷よりも小さければ増速するこ
とになるが、その前に前記コネクタ13からの信号によ
り、前記刈取前処理部4に引起し装置付の刈取部4Bが
装着されていることが検出された時は前記変速操作範囲
の上限車速VU を例えば1.2m/secと低速側に設
定し、この車速よりも検出車速Vが小さければ、所定の
増速操作を行う。尚、リール式の刈取部4Aが装着され
ている時には前記上限車速VU を制限しない。
れば刈取状態であるから、エンジン負荷の検出情報で車
速を変速制御することになる。先ず、前記回転数センサ
S1によってエンジン回転数Xを検出し、前記基準回転
数STとの差であるエンジン負荷ST−Xが目標負荷に
なっているかどうか調べる。その結果、目標負荷よりも
大きければ過負荷状態と判断し減速操作し、目標負荷に
対する不感帯内であれば適正負荷状態として変速操作を
停止する。また、目標負荷よりも小さければ増速するこ
とになるが、その前に前記コネクタ13からの信号によ
り、前記刈取前処理部4に引起し装置付の刈取部4Bが
装着されていることが検出された時は前記変速操作範囲
の上限車速VU を例えば1.2m/secと低速側に設
定し、この車速よりも検出車速Vが小さければ、所定の
増速操作を行う。尚、リール式の刈取部4Aが装着され
ている時には前記上限車速VU を制限しない。
【0027】〔別実施例〕上記実施例では、エンジンE
に対する負荷をその回転数に基づいて検出するようにし
た場合を例示したが、例えば、エンジンEのトルク等に
基づいて検出するようにしてもよく、負荷検出手段S1
の具体構成等、各部の具体構成は各種変更できる。
に対する負荷をその回転数に基づいて検出するようにし
た場合を例示したが、例えば、エンジンEのトルク等に
基づいて検出するようにしてもよく、負荷検出手段S1
の具体構成等、各部の具体構成は各種変更できる。
【0028】又、上記実施例では、刈取前処理部4に装
着される刈取部の型式を検出する装着状態検出手段13
として、コネクタで構成したものを示したが、コネクタ
以外にマイクロスイッチ等で構成してもよい。
着される刈取部の型式を検出する装着状態検出手段13
として、コネクタで構成したものを示したが、コネクタ
以外にマイクロスイッチ等で構成してもよい。
【0029】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【0030】
【図1】制御構成のブロック図
【図2】リール式の刈取部を装着したコンバインの概略
側面図
側面図
【図3】引起し装置付の刈取部を装着したコンバインの
概略側面図
概略側面図
【図4】脱穀部の扱室切欠正面断面図
【図5】車速制御のフローチャート
【符号の説明】 4 刈取前処理部 4A リール式の刈取部 4B 引起し装置付の刈取部 6 リール 10 引起し装置 13 装着状態検出手段 20 走行用変速装置 100 車速制御手段 E エンジン S1 負荷検出手段 S3 車速検出手段 V 車速 VU 設定上限車速
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01D 69/00 302 D 8911−2B
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 圃場の殻稈を刈り取る刈取前処理部
(4)が、リール(6)によって殻稈を後方に掻込むリ
ール式の刈取部(4A)と、引起し装置(10)によっ
て殻稈を引き起こす引起し装置付の刈取部(4B)とに
交換自在に構成され、車速(V)を検出する車速検出手
段(S3 )と、エンジン(E)の負荷状態を検出する負
荷検出手段(S1 )の情報に基づいて前記エンジン
(E)の負荷が設定された目標負荷に維持されるように
走行用変速装置(20)を自動的に操作する車速制御手
段(100)とが設けられ、前記車速制御手段(10
0)が、前記車速検出手段(S3 )によって検出される
検出車速(V)が設定上限車速(VU )以下となる範囲
においてのみ変速制御するように構成されている全稈投
入式コンバインの車速制御装置であって、 前記二型式の刈取部(4A,4B)のうちのいずれが装
着されているかを検出する装着状態検出手段(13)が
設けられ、 前記車速制御手段(100)が、前記装着状態検出手段
(13)の検出情報に基づいて、前記リール式の刈取部
(4A)を装着したときよりも前記引起し装置付の刈取
部(4B)を装着したときの方が前記設定上限車速(V
U )を低速側に変更して変速制御するように構成されて
いる全稈投入式コンバインの車速制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3164791A JP2641650B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 全稈投入式コンバインの車速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3164791A JP2641650B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 全稈投入式コンバインの車速制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0515239A true JPH0515239A (ja) | 1993-01-26 |
JP2641650B2 JP2641650B2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=15800012
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3164791A Expired - Lifetime JP2641650B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 全稈投入式コンバインの車速制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2641650B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113711758A (zh) * | 2021-07-21 | 2021-11-30 | 刘彬茜 | 一种用于联合收割机收集粉尘的节能环保装置 |
-
1991
- 1991-07-05 JP JP3164791A patent/JP2641650B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113711758A (zh) * | 2021-07-21 | 2021-11-30 | 刘彬茜 | 一种用于联合收割机收集粉尘的节能环保装置 |
CN113711758B (zh) * | 2021-07-21 | 2023-11-10 | 绍兴越昇智造科技有限公司 | 一种用于联合收割机收集粉尘的节能环保装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2641650B2 (ja) | 1997-08-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |