JPH05151626A - 情報ガラス原盤の製造方法 - Google Patents
情報ガラス原盤の製造方法Info
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- JPH05151626A JPH05151626A JP3340021A JP34002191A JPH05151626A JP H05151626 A JPH05151626 A JP H05151626A JP 3340021 A JP3340021 A JP 3340021A JP 34002191 A JP34002191 A JP 34002191A JP H05151626 A JPH05151626 A JP H05151626A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガラス基体にエッチング形成される情報ピッ
トの形状を制御する 【構成】 ガラス基体(20)の一面上に塗布したレジスト
膜(21)に、所定の情報により変調されたビームを照射し
た後、現像して選択的にレジスト膜(21)を除去して情報
ピット(22)を形成し、そのレジスト膜(21)をエッチング
マスクにして、前記ガラス基体(20)に前記情報ピット(2
2)を形成するエッチングは、少なくともチャンバ(31)
と、第1のガスと第2のガスを混合して前記チャンバ(3
1)に供給するガス供給装置(36)と、レーザ光(L) を媒体
とした膜厚測定装置(38)とを備えた平行平板型ドライエ
ッチング装置(30)を用いて、エッチング工程中に変化す
る前記レジスト膜(21)の膜厚を前記膜厚測定装置(38)で
測定し、その測定した前記レジスト膜(21)の膜厚に応じ
て前記チャンバ(31)に供給するガス供給装置(36)の第1
のガスと第2のガスの混合比を変化させて、前記ガラス
基体(20)にエッチング形成される前記情報ピット(22)の
形状を制御する情報ガラス原盤の製造方法。
トの形状を制御する 【構成】 ガラス基体(20)の一面上に塗布したレジスト
膜(21)に、所定の情報により変調されたビームを照射し
た後、現像して選択的にレジスト膜(21)を除去して情報
ピット(22)を形成し、そのレジスト膜(21)をエッチング
マスクにして、前記ガラス基体(20)に前記情報ピット(2
2)を形成するエッチングは、少なくともチャンバ(31)
と、第1のガスと第2のガスを混合して前記チャンバ(3
1)に供給するガス供給装置(36)と、レーザ光(L) を媒体
とした膜厚測定装置(38)とを備えた平行平板型ドライエ
ッチング装置(30)を用いて、エッチング工程中に変化す
る前記レジスト膜(21)の膜厚を前記膜厚測定装置(38)で
測定し、その測定した前記レジスト膜(21)の膜厚に応じ
て前記チャンバ(31)に供給するガス供給装置(36)の第1
のガスと第2のガスの混合比を変化させて、前記ガラス
基体(20)にエッチング形成される前記情報ピット(22)の
形状を制御する情報ガラス原盤の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報ガラス原盤の製造
方法に係り、特に例えばオーディオ用又はビデオ用のデ
ィスクといった情報記録媒体を大量に複製するための情
報ガラス原盤を製造する方法に関するものである。
方法に係り、特に例えばオーディオ用又はビデオ用のデ
ィスクといった情報記録媒体を大量に複製するための情
報ガラス原盤を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高密度情報記録ディスクの原盤
は、ガラス基板上にフォトレジストを塗布し、そして所
定の情報により変調されたレーザービームを照射した
後、現像して選択的にレジスト膜を除去して情報ピット
を形成したフォトレジストの盤を作成し、これに無電解
メッキあるいは真空メッキで銀あるいはニッケルを付
け、そしてニッケル電鋳をすることによつて作られてい
る。
は、ガラス基板上にフォトレジストを塗布し、そして所
定の情報により変調されたレーザービームを照射した
後、現像して選択的にレジスト膜を除去して情報ピット
を形成したフォトレジストの盤を作成し、これに無電解
メッキあるいは真空メッキで銀あるいはニッケルを付
け、そしてニッケル電鋳をすることによつて作られてい
る。
【0003】しかし、上記のようにして原盤を製造する
場合には、原盤の母型が柔軟なフォトレジストのため、
レーザーカッテイング1回につき1枚の原盤しか得られ
ない。 そして、原盤を大量に複製したい場合には、前
記工程で得た原盤を母型としてマスターを作り、このマ
スターよりマザーを製造し、その後このマザーよりスタ
ンパーを製造するのであるが、この場合複製をくり返す
ため、また工程が長くなるため、性能が劣化し、不良品
が多くなる欠点がある。
場合には、原盤の母型が柔軟なフォトレジストのため、
レーザーカッテイング1回につき1枚の原盤しか得られ
ない。 そして、原盤を大量に複製したい場合には、前
記工程で得た原盤を母型としてマスターを作り、このマ
スターよりマザーを製造し、その後このマザーよりスタ
ンパーを製造するのであるが、この場合複製をくり返す
ため、また工程が長くなるため、性能が劣化し、不良品
が多くなる欠点がある。
【0004】そこで、この欠点を解決するため、特公平
3ー48580号公報に開示された製造方法のように、
ガラス盤を基体としてエッチング可能な材料を前記ガラ
ス盤上に膜形成し、フォトレジストをエッチングマスク
にして前記エッチング可能な材料にエッチングし、これ
を母型として多数レプリカ原盤を作成する情報ガラス基
板の製造方法がある。
3ー48580号公報に開示された製造方法のように、
ガラス盤を基体としてエッチング可能な材料を前記ガラ
ス盤上に膜形成し、フォトレジストをエッチングマスク
にして前記エッチング可能な材料にエッチングし、これ
を母型として多数レプリカ原盤を作成する情報ガラス基
板の製造方法がある。
【0005】さらに、特開昭61ー26951号公報に
も開示された製造方法のように、ガラス基体の一面上に
塗布したレジスト膜に、所定の情報により変調されたビ
ームを照射した後、現像して選択的にレジスト膜を除去
し、前記ガラス基体に達する情報ピットを形成して、こ
のレジスト膜をエッチングマスクにして、前記ガラス基
体にエッチング装置を用いて所定の情報ピットをエッチ
ング形成するガラス原盤の製造方法がある。
も開示された製造方法のように、ガラス基体の一面上に
塗布したレジスト膜に、所定の情報により変調されたビ
ームを照射した後、現像して選択的にレジスト膜を除去
し、前記ガラス基体に達する情報ピットを形成して、こ
のレジスト膜をエッチングマスクにして、前記ガラス基
体にエッチング装置を用いて所定の情報ピットをエッチ
ング形成するガラス原盤の製造方法がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公平3ー4
8580号公報に開示された製造方法は、エッチング可
能な膜の形成が極めて困難なこと、ガラス盤とエッチン
グ可能な膜との密着力が弱く、原盤のレプリカの母型と
しては何度も使用できないという欠点がある。
8580号公報に開示された製造方法は、エッチング可
能な膜の形成が極めて困難なこと、ガラス盤とエッチン
グ可能な膜との密着力が弱く、原盤のレプリカの母型と
しては何度も使用できないという欠点がある。
【0007】また、特開昭61ー26951号公報に開
示された製造方法は、エッチングの際の真空度、高周波
パワー、ガスの種類、ガスの流量などのエッチング条件
が、エッチングの開始より終了まで同一条件で行われる
ために、下記図5に示すごとく、ガラス基体10にエッ
チング形成された情報ピット11は、エッチング形成さ
れた側壁12とガラス基体10の表面との陵部14と、
情報ピット11の底面隅15が尖鋭に形成されている。
示された製造方法は、エッチングの際の真空度、高周波
パワー、ガスの種類、ガスの流量などのエッチング条件
が、エッチングの開始より終了まで同一条件で行われる
ために、下記図5に示すごとく、ガラス基体10にエッ
チング形成された情報ピット11は、エッチング形成さ
れた側壁12とガラス基体10の表面との陵部14と、
情報ピット11の底面隅15が尖鋭に形成されている。
【0008】図5は、従来の製造方法により、ガラス基
体10にエッチング形成された一情報ピット11の拡大
断面図である。
体10にエッチング形成された一情報ピット11の拡大
断面図である。
【0009】この結果、このガラス基体10から複製さ
れた情報ディスクは、HF信号変調度や、トラッキング
誤差信号が低下するという問題がある。
れた情報ディスクは、HF信号変調度や、トラッキング
誤差信号が低下するという問題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであり、ガラス基体の一面上
に塗布したレジスト膜に、所定の情報により変調された
ビームを照射した後、現像して選択的にレジスト膜を除
去して前記ガラス基体に達する情報ピットを形成し、そ
のレジスト膜をエッチングマスクにして、前記ガラス基
体に前記情報ピットをエッチング形成する情報ガラス原
盤の製造方法において、前記エッチングは、少なくとも
チャンバと、第1のガスと第2のガスを混合して前記チ
ャンバに供給するガス供給装置と、レーザ光を媒体とし
た膜厚測定装置とを備えた平行平板型ドライエッチング
装置を用いて、エッチング工程中に変化する前記レジス
ト膜の膜厚を前記膜厚測定装置で測定し、その測定した
膜厚に応じて前記チャンバに供給するガス供給装置の第
1のガスと第2のガスの混合比を変化させて、前記ガラ
ス基体にエッチング形成される前記情報ピットの形状を
制御することを特徴とする情報ガラス原盤の製造方法
と、前記第1のガスは、フッ素系ガスであるCF4 ,C
HF3 ,C2 F6 ,NF3 ,SF6 の少なくとも1種を
含み、前記第2のガスは、O2 ,Ar,N2 ,H2 の少
なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1記載の情
報ガラス原盤の製造方法とを提供しようとするものであ
る。
決するためになされたものであり、ガラス基体の一面上
に塗布したレジスト膜に、所定の情報により変調された
ビームを照射した後、現像して選択的にレジスト膜を除
去して前記ガラス基体に達する情報ピットを形成し、そ
のレジスト膜をエッチングマスクにして、前記ガラス基
体に前記情報ピットをエッチング形成する情報ガラス原
盤の製造方法において、前記エッチングは、少なくとも
チャンバと、第1のガスと第2のガスを混合して前記チ
ャンバに供給するガス供給装置と、レーザ光を媒体とし
た膜厚測定装置とを備えた平行平板型ドライエッチング
装置を用いて、エッチング工程中に変化する前記レジス
ト膜の膜厚を前記膜厚測定装置で測定し、その測定した
膜厚に応じて前記チャンバに供給するガス供給装置の第
1のガスと第2のガスの混合比を変化させて、前記ガラ
ス基体にエッチング形成される前記情報ピットの形状を
制御することを特徴とする情報ガラス原盤の製造方法
と、前記第1のガスは、フッ素系ガスであるCF4 ,C
HF3 ,C2 F6 ,NF3 ,SF6 の少なくとも1種を
含み、前記第2のガスは、O2 ,Ar,N2 ,H2 の少
なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1記載の情
報ガラス原盤の製造方法とを提供しようとするものであ
る。
【0011】
【実施例】図1は、本発明のガラス原盤の製造方法に用
いるエッチング装置の概略構成図を示したものであり、
一般には平行平板型ドライエッチング装置30と称され
るものである。
いるエッチング装置の概略構成図を示したものであり、
一般には平行平板型ドライエッチング装置30と称され
るものである。
【0012】同図において、20は石英ガラス基体、2
1はレジスト膜、31はチャンバ、32は上部電極板、
33は下部電極板、34は高周波電源、35は冷却水
管、36はガス供給装置、36aは第1のガス流量調整
器、36bは第2のガス流量調整器、37は排気調整バ
ルブ、38は膜厚測定装置、38aはレーザ発光器、3
8bは検出器である。
1はレジスト膜、31はチャンバ、32は上部電極板、
33は下部電極板、34は高周波電源、35は冷却水
管、36はガス供給装置、36aは第1のガス流量調整
器、36bは第2のガス流量調整器、37は排気調整バ
ルブ、38は膜厚測定装置、38aはレーザ発光器、3
8bは検出器である。
【0013】膜厚測定装置38は、レーザ発光器38a
と検出器38bが、チャンバ31を介して対向させて配
置されており、レーザ発光器38aより発せられたレー
ザビームLは、所定の角度でチャンバ31内に載置した
ガラス基体20上のレジスト膜21面に投光された後、
反射して検出器38bに入光し、その時の偏光角よりレ
ジスト膜21の厚みを測定するものである。
と検出器38bが、チャンバ31を介して対向させて配
置されており、レーザ発光器38aより発せられたレー
ザビームLは、所定の角度でチャンバ31内に載置した
ガラス基体20上のレジスト膜21面に投光された後、
反射して検出器38bに入光し、その時の偏光角よりレ
ジスト膜21の厚みを測定するものである。
【0014】また、チャンバ31内には、第1のガスで
あるCF4 と、第2のガスであるO2 の混合ガスが、ガ
ス供給装置36より供給されている。
あるCF4 と、第2のガスであるO2 の混合ガスが、ガ
ス供給装置36より供給されている。
【0015】図2は、平行平板型ドライエッチング装置
30のエッチングタイミングチヤートの一実施例であ
る。
30のエッチングタイミングチヤートの一実施例であ
る。
【0016】図3は、本発明に係るガラス原盤の製造方
法を説明する工程図であり、図1および図2を併用して
工程順に説明する。 工程1、外径200〜240(mm) ,内径15(mm) ,
厚さ約10(mm) の光学研磨されたディスク状の石英ガ
ラス基体20を用意し、この一面上にレーザービームの
照射に感応するフオトレジストをスピンコート法によっ
て塗布し、120(nm) 厚のレジスト膜21を形成す
る。 工程2、上記石英ガラス基体20をレーザー記録装置に
取り付け回転させ、情報信号により変調したArレーザ
ービームを照射し、レジスト膜21を感光させ、その後
現像して選択的にレジスト膜21を除去し、石英ガラス
基体20に達する深さの情報ピット22からなる所定の
パターンを形成する。 工程3、この厚さ120(nm) のレジスト膜21を塗布
したガラス基体20をチャンバ31内に水平に載置す
る。その後、チャンバ31内に、第1のガス流量調整器
36aで15(SCCM) に流量調整された第1のガスCF
4 と、第2のガス流量調整器36bで5(SCCM) に流量
調整された第2のガスO2 を流入し、チャンバ31内の
真空度を、排気調整バルブ37にて4〜13(Pa) に調
整する。図2のタイミングチヤートに基づいて、前記所
定のパターンをマスクにして、エッチングを開始する。
法を説明する工程図であり、図1および図2を併用して
工程順に説明する。 工程1、外径200〜240(mm) ,内径15(mm) ,
厚さ約10(mm) の光学研磨されたディスク状の石英ガ
ラス基体20を用意し、この一面上にレーザービームの
照射に感応するフオトレジストをスピンコート法によっ
て塗布し、120(nm) 厚のレジスト膜21を形成す
る。 工程2、上記石英ガラス基体20をレーザー記録装置に
取り付け回転させ、情報信号により変調したArレーザ
ービームを照射し、レジスト膜21を感光させ、その後
現像して選択的にレジスト膜21を除去し、石英ガラス
基体20に達する深さの情報ピット22からなる所定の
パターンを形成する。 工程3、この厚さ120(nm) のレジスト膜21を塗布
したガラス基体20をチャンバ31内に水平に載置す
る。その後、チャンバ31内に、第1のガス流量調整器
36aで15(SCCM) に流量調整された第1のガスCF
4 と、第2のガス流量調整器36bで5(SCCM) に流量
調整された第2のガスO2 を流入し、チャンバ31内の
真空度を、排気調整バルブ37にて4〜13(Pa) に調
整する。図2のタイミングチヤートに基づいて、前記所
定のパターンをマスクにして、エッチングを開始する。
【0017】エッチング過程中は、レジスト膜21の膜
厚変化を常に測定装置38で監視する。 工程4、レジスト膜21の膜厚が、120(nm) より1
10(nm)に減少した時に、第2のガスO2 の流量を第
2のガス流量調整器36bで減少させる 。工程5、レジスト膜21の膜厚が、110(nm) より
100(nm) に減少した時 に、第2のガスO2
の供給を停止し、その後は、第1のガスCF4 のみ
の雰囲気中でエッチングを継続する。 工程6、レジスト膜21の膜厚が、100(nm) より3
0(nm) に減少した時に、 第1のガスCF4 の
流量を、第1のガス流量調整器36aで減少させる
と共に、再度第2のガスO2 の供給を開始する。 工程7、レジスト膜21の膜厚が、30(nm) より20
(nm) に減少した時に、エッチングは終了する。 工程8、チャンバ31内の真空度を53(Pa) に再調整
した後、第2のガスO2 の流量を、第2のガス流量調整
器36bで100(SCCM) に調整して、レジスト膜21
のアッシングを開始する。終了後、石英ガラス基体20
はチャンバ31外に取り出されて、エッチングおよびア
ッシングは完了する。
厚変化を常に測定装置38で監視する。 工程4、レジスト膜21の膜厚が、120(nm) より1
10(nm)に減少した時に、第2のガスO2 の流量を第
2のガス流量調整器36bで減少させる 。工程5、レジスト膜21の膜厚が、110(nm) より
100(nm) に減少した時 に、第2のガスO2
の供給を停止し、その後は、第1のガスCF4 のみ
の雰囲気中でエッチングを継続する。 工程6、レジスト膜21の膜厚が、100(nm) より3
0(nm) に減少した時に、 第1のガスCF4 の
流量を、第1のガス流量調整器36aで減少させる
と共に、再度第2のガスO2 の供給を開始する。 工程7、レジスト膜21の膜厚が、30(nm) より20
(nm) に減少した時に、エッチングは終了する。 工程8、チャンバ31内の真空度を53(Pa) に再調整
した後、第2のガスO2 の流量を、第2のガス流量調整
器36bで100(SCCM) に調整して、レジスト膜21
のアッシングを開始する。終了後、石英ガラス基体20
はチャンバ31外に取り出されて、エッチングおよびア
ッシングは完了する。
【0018】この石英ガラス基体20の面上には、所定
のパターンの情報ピット22がエッチング形成されてい
る。
のパターンの情報ピット22がエッチング形成されてい
る。
【0019】図4は、本発明のガラス原盤の製造方法に
より、石英ガラス基板20面上に形成された情報ピット
22の拡大断面図である。
より、石英ガラス基板20面上に形成された情報ピット
22の拡大断面図である。
【0020】同図において、この情報ピット22は、エ
ッチング形成された側壁24と石英ガラス基体20の表
面との陵部25と、情報ピット22の底面隅26がなだ
らかに形成されるのがわかる。 工程9、所定のパターンの情報ピット22の形成された
石英ガラス基体20上に無電解メッキ又は真空メッキと
いったメッキ手段で銀の導電膜を形成し、 そして
例えばスルフアミン酸ニッケル電鋳といったニッケル電
鋳を行い、 石英ガラス基体20よりニッケル原盤
を剥離して原盤23を得る。
ッチング形成された側壁24と石英ガラス基体20の表
面との陵部25と、情報ピット22の底面隅26がなだ
らかに形成されるのがわかる。 工程9、所定のパターンの情報ピット22の形成された
石英ガラス基体20上に無電解メッキ又は真空メッキと
いったメッキ手段で銀の導電膜を形成し、 そして
例えばスルフアミン酸ニッケル電鋳といったニッケル電
鋳を行い、 石英ガラス基体20よりニッケル原盤
を剥離して原盤23を得る。
【0021】この原盤23を用いて作られた情報ディス
クは、HF信号変調度や、トラッキング誤差信号や、エ
ラーレートにおいて優れた特性を有するものである。
クは、HF信号変調度や、トラッキング誤差信号や、エ
ラーレートにおいて優れた特性を有するものである。
【0022】なお、上述した実施例においは、最も優れ
た特性を得ることができる石英ガラス基体20を用いて
説明したが、アルミノケイ酸ガラス,結晶化ガラス,無
アルカリガラスなどの他のガラス基体でも同様な効果を
得ることができる。
た特性を得ることができる石英ガラス基体20を用いて
説明したが、アルミノケイ酸ガラス,結晶化ガラス,無
アルカリガラスなどの他のガラス基体でも同様な効果を
得ることができる。
【0023】また、第2のガスにおいても、O2 ガスに
代わり、Ar,N2 ,H2 ガスを用いても同様な効果が
得られる。
代わり、Ar,N2 ,H2 ガスを用いても同様な効果が
得られる。
【0024】
【発明の効果】上述したように、ガラス基体の一面上に
塗布したレジスト膜に、所定の情報により変調されたビ
ームを照射した後、現像して選択的にレジスト膜を除去
して情報ピットを形成し、そのレジスト膜をエッチング
マスクにして、前記ガラス基体に前記情報ピットをエッ
チング形成する情報ガラス原盤の製造方法において、前
記エッチングは、少なくともチャンバと、フッ素系ガス
の少なくとも1種を含む第1のガスとO2 ,Ar,
N2 ,H2 の少なくとも1種を含む第2のガスを混合し
て前記チャンバに供給するガス供給装置と、レーザ光を
媒体とした膜厚測定装置とを備えた平行平板型ドライエ
ッチング装置を用いて、エッチング工程中に変化する前
記レジスト膜の膜厚を前記膜厚測定装置で測定し、その
測定した前記レジスト膜の膜厚に応じて前記チャンバに
供給するガス供給装置の第1のガスと第2のガスの混合
比を変化させることにより、前記ガラス基体にエッチン
グ形成される前記情報ピットの形状を容易に制御するこ
とができ、HF信号変調度や、トラッキング誤差信号
や、エラーレートの優れた情報ディスクを形成する原盤
を前記ガラス基体より大量に複製することができる効果
を有するものである。
塗布したレジスト膜に、所定の情報により変調されたビ
ームを照射した後、現像して選択的にレジスト膜を除去
して情報ピットを形成し、そのレジスト膜をエッチング
マスクにして、前記ガラス基体に前記情報ピットをエッ
チング形成する情報ガラス原盤の製造方法において、前
記エッチングは、少なくともチャンバと、フッ素系ガス
の少なくとも1種を含む第1のガスとO2 ,Ar,
N2 ,H2 の少なくとも1種を含む第2のガスを混合し
て前記チャンバに供給するガス供給装置と、レーザ光を
媒体とした膜厚測定装置とを備えた平行平板型ドライエ
ッチング装置を用いて、エッチング工程中に変化する前
記レジスト膜の膜厚を前記膜厚測定装置で測定し、その
測定した前記レジスト膜の膜厚に応じて前記チャンバに
供給するガス供給装置の第1のガスと第2のガスの混合
比を変化させることにより、前記ガラス基体にエッチン
グ形成される前記情報ピットの形状を容易に制御するこ
とができ、HF信号変調度や、トラッキング誤差信号
や、エラーレートの優れた情報ディスクを形成する原盤
を前記ガラス基体より大量に複製することができる効果
を有するものである。
【0025】また、前記ガラス基体より直接スタンパを
複製することができるので、従来のマスター、マザー、
スタンパの工程に比して電鋳工程が削減できる効果もあ
る。
複製することができるので、従来のマスター、マザー、
スタンパの工程に比して電鋳工程が削減できる効果もあ
る。
【0026】さらに、石英ガラス基体にエッチング形成
された情報ピット22は、前述した図4に示すごとく、
エッチング形成された側壁24とガラス基体20の表面
との陵部25と、情報ピット22の底面隅26がなだら
かに形成されるので、樹脂成形の際の成形性、および原
盤からの成形された情報ディスクの離型性が改善される
などの効果を有するものである。
された情報ピット22は、前述した図4に示すごとく、
エッチング形成された側壁24とガラス基体20の表面
との陵部25と、情報ピット22の底面隅26がなだら
かに形成されるので、樹脂成形の際の成形性、および原
盤からの成形された情報ディスクの離型性が改善される
などの効果を有するものである。
【図1】本発明のガラス原盤の製造方法に用いるエッチ
ング装置の概略構成図である。
ング装置の概略構成図である。
【図2】平行平板型ドライエッチング装置のエッチング
タイミングチヤートの一実施例である。
タイミングチヤートの一実施例である。
【図3】本発明のガラス原盤の製造方法を説明するため
の工程図である。
の工程図である。
【図4】本発明の製造方法により、石英ガラス基板面上
に形成された一情報ピットの拡大断面図である。
に形成された一情報ピットの拡大断面図である。
【図5】従来の製造方法により、ガラス基体にエッチン
グ形成された一情報ピットの拡大断面図である。
グ形成された一情報ピットの拡大断面図である。
20 ガラス基体 21 レジスト膜 22 情報ピット 23 原盤 24 側壁 25 陵部 26 底面隅 30 ドライエッチング装置 31 チャンバ 36 ガス供給装置 36a 第1のガス流量調整器 36b 第2のガス流量調整器 38 膜厚測定装置 38a レーザ発光器 38b 検出器
Claims (2)
- 【請求項1】ガラス基体の一面上に塗布したレジスト膜
に、所定の情報により変調されたビームを照射した後、
現像して選択的にレジスト膜を除去して前記ガラス基体
に達する情報ピットを形成し、そのレジスト膜をエッチ
ングマスクにして、前記ガラス基体に前記情報ピットを
エッチング形成する情報ガラス原盤の製造方法におい
て、 前記エッチングは、少なくともチャンバと、第1のガス
と第2のガスを混合して前記チャンバに供給するガス供
給装置と、レーザ光を媒体とした膜厚測定装置とを備え
た平行平板型ドライエッチング装置を用いて、エッチン
グ工程中に変化する前記レジスト膜の膜厚を前記膜厚測
定装置で測定し、その測定した膜厚に応じて前記チャン
バに供給するガス供給装置の第1のガスと第2のガスの
混合比を変化させて、前記ガラス基体にエッチング形成
される前記情報ピットの形状を制御することを特徴とす
る情報ガラス原盤の製造方法。 - 【請求項2】前記第1のガスは、フッ素系ガスであるC
F4 ,CHF3 ,C2 F6 ,NF3 ,SF6の少なくと
も1種を含み、 前記第2のガスは、O2 ,Ar,N2 ,H2 の少なくと
も1種を含むことを特徴とする請求項1記載の情報ガラ
ス原盤の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP34002191A JP3223548B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 情報ガラス原盤の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34002191A JP3223548B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 情報ガラス原盤の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05151626A true JPH05151626A (ja) | 1993-06-18 |
JP3223548B2 JP3223548B2 (ja) | 2001-10-29 |
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ID=18332988
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34002191A Expired - Fee Related JP3223548B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 情報ガラス原盤の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3223548B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7455957B2 (en) * | 2003-11-27 | 2008-11-25 | Shimadzu Corporation | Blazed holographic grating, method for producing the same and replica grating |
DE112005000463B4 (de) * | 2004-03-01 | 2011-04-28 | Origin Electric Company, Ltd. | Herstellungsverfahren und Herstellungsvorrichtung für eine Scheibe |
WO2019207926A1 (ja) * | 2018-04-24 | 2019-10-31 | 信越化学工業株式会社 | 合成石英ガラス基板用の研磨剤及びその製造方法、並びに合成石英ガラス基板の研磨方法 |
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-
1991
- 1991-11-29 JP JP34002191A patent/JP3223548B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2019207926A1 (ja) * | 2018-04-24 | 2019-10-31 | 信越化学工業株式会社 | 合成石英ガラス基板用の研磨剤及びその製造方法、並びに合成石英ガラス基板の研磨方法 |
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