JPH05151553A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
- Publication number
- JPH05151553A JPH05151553A JP33785691A JP33785691A JPH05151553A JP H05151553 A JPH05151553 A JP H05151553A JP 33785691 A JP33785691 A JP 33785691A JP 33785691 A JP33785691 A JP 33785691A JP H05151553 A JPH05151553 A JP H05151553A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- coercive force
- medium
- recording medium
- magnetic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Thin Magnetic Films (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気記録媒体について、高保磁力でかつ保磁
力の角形比を低下させ、記録再生特性でS/Nを改善す
る。 【構成】 NiP/Al基板上に、RFマグネトロンス
パッタ法によりVを1〜12at%添加したCoCrT
a/Cr膜を形成する。Vの添加によりCoCrTa膜
の高保磁力を保持しつつ、保磁力の角形比が低下する。
力の角形比を低下させ、記録再生特性でS/Nを改善す
る。 【構成】 NiP/Al基板上に、RFマグネトロンス
パッタ法によりVを1〜12at%添加したCoCrT
a/Cr膜を形成する。Vの添加によりCoCrTa膜
の高保磁力を保持しつつ、保磁力の角形比が低下する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハ―ド磁気ディスク用
の長手薄膜媒体に関するものである。
の長手薄膜媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハ―ド磁気ディスク用の高密度記録媒体
として、塗布媒体に代わってスパッタ法による金属薄膜
媒体が現在主流となってきている。この薄膜媒体は高密
度記録を実現するため、高出力、高記録密度特性および
高S/N等が要求され、媒体の磁気特性で保磁力を高
く、かつ保磁力の角形比を小さくする必要がある。そこ
で、上記のような良好な特性を得るため、従来CoNi
Cr/Cr媒体においてCr下地膜の膜厚を厚くしたり
(IEEE Trans. Magn. ,24,p2727-,1988)、CoPt
Cr/Cr媒体においてCoPtCr膜を高Arガス圧
で作製すること(IEEE Trans. Magn. ,26,p1578-,19
90)が行われてきた。
として、塗布媒体に代わってスパッタ法による金属薄膜
媒体が現在主流となってきている。この薄膜媒体は高密
度記録を実現するため、高出力、高記録密度特性および
高S/N等が要求され、媒体の磁気特性で保磁力を高
く、かつ保磁力の角形比を小さくする必要がある。そこ
で、上記のような良好な特性を得るため、従来CoNi
Cr/Cr媒体においてCr下地膜の膜厚を厚くしたり
(IEEE Trans. Magn. ,24,p2727-,1988)、CoPt
Cr/Cr媒体においてCoPtCr膜を高Arガス圧
で作製すること(IEEE Trans. Magn. ,26,p1578-,19
90)が行われてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のスパッタ
法による薄膜媒体作製技術において、媒体の保磁力、保
磁力の角形比は良好なレベルにあるが、更に超高記録密
度の実現のためにそれらを改善する必要がある。本発明
の目的は、更に超高記録密度実現のため、媒体の保磁力
が高く、かつ保磁力の角形比が低い磁気記録媒体を提供
することにある。
法による薄膜媒体作製技術において、媒体の保磁力、保
磁力の角形比は良好なレベルにあるが、更に超高記録密
度の実現のためにそれらを改善する必要がある。本発明
の目的は、更に超高記録密度実現のため、媒体の保磁力
が高く、かつ保磁力の角形比が低い磁気記録媒体を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上にCr
よりなる下地膜とCo系合金膜よりなる磁性膜とが形成
された長手薄膜媒体において、磁性膜がCoCrTa合
金膜に第4元素としてVを添加したものよりなることを
特徴とする磁気記録媒体である。ここでVの添加量は1
at%以上,12at%以下であることが好ましい。
よりなる下地膜とCo系合金膜よりなる磁性膜とが形成
された長手薄膜媒体において、磁性膜がCoCrTa合
金膜に第4元素としてVを添加したものよりなることを
特徴とする磁気記録媒体である。ここでVの添加量は1
at%以上,12at%以下であることが好ましい。
【0005】
【作用】本発明によれば、CoCrTa合金膜に第4元
素としてVを添加することにより、高保磁力で、かつ保
磁力の角形比の低い磁気記録媒体が得られる。
素としてVを添加することにより、高保磁力で、かつ保
磁力の角形比の低い磁気記録媒体が得られる。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。
本実施例の磁気記録媒体の成膜は、RFマグネトロン方
式のスパッタ装置にて行った。タ−ゲットは下地膜用と
して3NのCrタ−ゲット、磁性膜用としてCoCrT
a(12at%Cr,2at%Ta)合金タ−ゲット上
にVチップを置く複合タ−ゲットをそれぞれ用いた。ま
た、基板はテクスチャ溝つき(表面粗さRmax=400
オングストロ―ム)のNiP/Al基板を用いた。ま
ず、本実施例のスパッタ条件を表1に示す。ここで、磁
性膜でVの添加量はCoCrTa合金タ−ゲット上に置
くVチップの個数により変化させた。このようにして作
製した種々のV組成のCoCrTaV/Cr媒体につい
て、VSMにより磁気特性を測定した。その結果を図1
に示す。なお、組成はEPMAにより分析を行った。図
1から本発明のV添加媒体は、V添加なしの従来媒体と
比較して保磁力(Hc)がほぼ同じ約1,500 Oe
の高い値で、保磁力の角形比(S*)が約0.1低い値
となることがわかった。
本実施例の磁気記録媒体の成膜は、RFマグネトロン方
式のスパッタ装置にて行った。タ−ゲットは下地膜用と
して3NのCrタ−ゲット、磁性膜用としてCoCrT
a(12at%Cr,2at%Ta)合金タ−ゲット上
にVチップを置く複合タ−ゲットをそれぞれ用いた。ま
た、基板はテクスチャ溝つき(表面粗さRmax=400
オングストロ―ム)のNiP/Al基板を用いた。ま
ず、本実施例のスパッタ条件を表1に示す。ここで、磁
性膜でVの添加量はCoCrTa合金タ−ゲット上に置
くVチップの個数により変化させた。このようにして作
製した種々のV組成のCoCrTaV/Cr媒体につい
て、VSMにより磁気特性を測定した。その結果を図1
に示す。なお、組成はEPMAにより分析を行った。図
1から本発明のV添加媒体は、V添加なしの従来媒体と
比較して保磁力(Hc)がほぼ同じ約1,500 Oe
の高い値で、保磁力の角形比(S*)が約0.1低い値
となることがわかった。
【0007】
【表1】
【0008】次に、本発明媒体の記録再生特性について
述べる。本発明の媒体はV添加量を5at%とし、比較
のためV添加無しの従来媒体も作製した。なお、これら
記録再生用の媒体はCoCrTaV成膜後に保護膜とし
て300オングストロ―ム厚のカ―ボンを成膜した。表
2に磁気特性(保磁力:Hc,角形比:S*)および記
録再生特性(孤立波再生出力:V,記録密度:D,S/
N)の評価結果を示す。これらから本発明の媒体は従来
媒体と比較して記録再生特性で特にS/Nが改善されて
いることがわかる。
述べる。本発明の媒体はV添加量を5at%とし、比較
のためV添加無しの従来媒体も作製した。なお、これら
記録再生用の媒体はCoCrTaV成膜後に保護膜とし
て300オングストロ―ム厚のカ―ボンを成膜した。表
2に磁気特性(保磁力:Hc,角形比:S*)および記
録再生特性(孤立波再生出力:V,記録密度:D,S/
N)の評価結果を示す。これらから本発明の媒体は従来
媒体と比較して記録再生特性で特にS/Nが改善されて
いることがわかる。
【0009】
【表2】
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のV添加媒
体は、従来媒体と比較して磁気特性で高保磁力を保ちつ
つ、保磁力の角形比を低くすることが可能となり、記録
再生特性で特にS/Nが改善された。
体は、従来媒体と比較して磁気特性で高保磁力を保ちつ
つ、保磁力の角形比を低くすることが可能となり、記録
再生特性で特にS/Nが改善された。
【図1】保磁力(Hc)および保磁力の角形比(S*)
について、CoCrTa膜のV添加量依存性を示した図
である。
について、CoCrTa膜のV添加量依存性を示した図
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 基板上にCrよりなる下地膜とCo系合
金膜よりなる磁性膜とが形成された長手薄膜媒体におい
て、磁性膜がCoCrTa合金膜に第4元素としてVを
添加したものよりなることを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】 Vの添加量が1at%以上,12at%
以下である請求項1記載の磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33785691A JPH05151553A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33785691A JPH05151553A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05151553A true JPH05151553A (ja) | 1993-06-18 |
Family
ID=18312629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33785691A Pending JPH05151553A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05151553A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0312816A (ja) * | 1989-06-09 | 1991-01-21 | Kubota Corp | 金属薄膜型磁気記録媒体 |
-
1991
- 1991-11-28 JP JP33785691A patent/JPH05151553A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0312816A (ja) * | 1989-06-09 | 1991-01-21 | Kubota Corp | 金属薄膜型磁気記録媒体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5736262A (en) | Magnetic recording medium | |
US6242085B1 (en) | Magnetic recording medium and method for producing the same | |
JPH0714142A (ja) | 薄膜磁気記録媒体 | |
US6844046B2 (en) | Magnetic recording medium, production process thereof, magnetic recording and reproducing apparatus, and sputtering target | |
JP4716534B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JP3822387B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH10334444A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH0750008A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH03155606A (ja) | 磁気記録媒体の製造方法 | |
JP3013598B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH05151553A (ja) | 磁気記録媒体 | |
US6090496A (en) | Magnetic recording medium and non-magnetic alloy film | |
JP2990975B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JP2920723B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JP3050305B2 (ja) | 垂直磁気記録媒体及びその製造方法 | |
JP3437024B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JP3200787B2 (ja) | 磁気記録媒体の製造方法 | |
JPH05109042A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JP2725502B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
JP2964596B2 (ja) | 磁気記録媒体の製造方法 | |
JP2906480B2 (ja) | 磁気記録体 | |
JPH04245016A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH06196323A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH05217144A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH0684159A (ja) | 磁気記録媒体 |