JP2990975B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JP2990975B2 JP2990975B2 JP4271553A JP27155392A JP2990975B2 JP 2990975 B2 JP2990975 B2 JP 2990975B2 JP 4271553 A JP4271553 A JP 4271553A JP 27155392 A JP27155392 A JP 27155392A JP 2990975 B2 JP2990975 B2 JP 2990975B2
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- Japan
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- film
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- magnetic
- magnetic recording
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録媒体に関し、特
にハード磁気デイスク用の長手薄膜媒体に関する。
にハード磁気デイスク用の長手薄膜媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ハード磁気デイスク用の高密度記録媒体
として、塗布媒体に代わりスパッタ法による金属薄膜媒
体が現在主流となってきている。
として、塗布媒体に代わりスパッタ法による金属薄膜媒
体が現在主流となってきている。
【0003】この薄膜媒体は高密度記録を実現しるた
め、高出力、高記録密度特性等が要求されている。これ
らの特性を向上させるには媒体の磁気特性で保持力、角
形比が大きく、さらにデイスクの円周方向への異方性も
大きい必要がある。
め、高出力、高記録密度特性等が要求されている。これ
らの特性を向上させるには媒体の磁気特性で保持力、角
形比が大きく、さらにデイスクの円周方向への異方性も
大きい必要がある。
【0004】そこで上記のような良好な特性を得るた
め、デイスク円周方向にテクスチャ溝をつけたNiP/
Al基板を用い、下地膜としてCr膜を形成し、次に磁
性膜としてCoNiCr膜またはCoCrTa膜を形成
する磁気記録媒体が提案されている(電子情報通信学会
技術研究報告、CPM88−91およびCPM88−9
2、1988年)。
め、デイスク円周方向にテクスチャ溝をつけたNiP/
Al基板を用い、下地膜としてCr膜を形成し、次に磁
性膜としてCoNiCr膜またはCoCrTa膜を形成
する磁気記録媒体が提案されている(電子情報通信学会
技術研究報告、CPM88−91およびCPM88−9
2、1988年)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の磁気記
録媒体は、スパッタ法による薄膜媒体作製技術において
媒体の保磁力、角形比、円周方向への異方性は良好なレ
ベルにあるが、更に超高記録密度の実現のためにそれら
を改善する必要がある。
録媒体は、スパッタ法による薄膜媒体作製技術において
媒体の保磁力、角形比、円周方向への異方性は良好なレ
ベルにあるが、更に超高記録密度の実現のためにそれら
を改善する必要がある。
【0006】本発明の目的は、更に超高記録密度実現の
ため特に媒体の保磁力を改善した磁気記録媒体を提供す
ることにある。
ため特に媒体の保磁力を改善した磁気記録媒体を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明の磁気記録媒
体は、基板上にCrの下地膜とCo系合金膜の磁性膜と
からなる長手薄膜媒体を有する磁気記録媒体において、
前記磁性膜がCoCrTa合金膜に第4元素としてPd
を添加したことを特徴としている。
体は、基板上にCrの下地膜とCo系合金膜の磁性膜と
からなる長手薄膜媒体を有する磁気記録媒体において、
前記磁性膜がCoCrTa合金膜に第4元素としてPd
を添加したことを特徴としている。
【0008】また、第2の発明の磁気記録媒体は、第1
の発明においてPdの添加量が1at%以上8at%以
下であることを特徴としている。
の発明においてPdの添加量が1at%以上8at%以
下であることを特徴としている。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0010】本実施例の磁気記録媒体の成膜は、RFマ
グネトロン方式のスパッタ装置にて行なった。
グネトロン方式のスパッタ装置にて行なった。
【0011】ターゲットは下地膜用として99.9%の
Crターゲット、磁性膜用としてCoCrTa(12a
t%Cr,2at%Ta)合金ターゲット上にPdペレ
ットを置く複合ターゲットを用いた。
Crターゲット、磁性膜用としてCoCrTa(12a
t%Cr,2at%Ta)合金ターゲット上にPdペレ
ットを置く複合ターゲットを用いた。
【0012】また、基板はテクスチャ溝つき(表面粗さ
Rmax=400オングストローム)NiP/Al基板
を用いた。
Rmax=400オングストローム)NiP/Al基板
を用いた。
【0013】まず、本実施例のスパッタ条件を表1に示
す。
す。
【0014】
【表1】
【0015】ここで、磁性膜でPdの添加量はCoCr
Ta合金ターゲット上に置くPdペレットの個数により
変化させた。
Ta合金ターゲット上に置くPdペレットの個数により
変化させた。
【0016】このようにして作製した種々のPd組成の
CoCrTaPd/Cr媒体についてVSMにより磁気
特性を測定した。その結果を図1に示す。なお、組成は
EPMAにより分析を行なった。
CoCrTaPd/Cr媒体についてVSMにより磁気
特性を測定した。その結果を図1に示す。なお、組成は
EPMAにより分析を行なった。
【0017】図1に示すように、本実施例のPd添加媒
体(但し、Pdの添加量が1at%以上8at%以下)
は、Pd添加なしの従来媒体と比較して保磁力が改善さ
れていることがわかる。
体(但し、Pdの添加量が1at%以上8at%以下)
は、Pd添加なしの従来媒体と比較して保磁力が改善さ
れていることがわかる。
【0018】次に、本実施例の記録再生特性について述
べる。
べる。
【0019】サンプルとした媒体はPd添加量は4at
%とし、比較のためPd添加なしの従来媒体も作製し
た。なお、これら記録再生用の媒体は、CoCrTaP
d成膜後に保護膜として300オングストローム厚のカ
ーボンを成膜した。
%とし、比較のためPd添加なしの従来媒体も作製し
た。なお、これら記録再生用の媒体は、CoCrTaP
d成膜後に保護膜として300オングストローム厚のカ
ーボンを成膜した。
【0020】表2に磁気特性の評価結果を、図2に記録
再生特性の評価結果を示す。
再生特性の評価結果を示す。
【0021】
【表2】
【0022】表2において、Hc1 は磁気デイスクの円
周方向の保磁力成分を、Hc2 は磁気デイスクの半径方
向の保磁力成分を示し、Sは角形比を示す。
周方向の保磁力成分を、Hc2 は磁気デイスクの半径方
向の保磁力成分を示し、Sは角形比を示す。
【0023】図2は再生出力(V)の記録密度(D)依
存性を示している。
存性を示している。
【0024】これらより、本実施例の媒体は従来媒体と
比較して既に述べた通り磁気特性で保磁力が高められ、
それにより記録再生特性で再生電圧および記録密度が改
善されていることがわかる。
比較して既に述べた通り磁気特性で保磁力が高められ、
それにより記録再生特性で再生電圧および記録密度が改
善されていることがわかる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気記録
媒体は、CoCrTa膜に1〜8at%のPdを添加す
ることにより、従来媒体と比較して保磁力が改善され、
再生出力、記録密度を大幅に改善できるという効果を有
する。
媒体は、CoCrTa膜に1〜8at%のPdを添加す
ることにより、従来媒体と比較して保磁力が改善され、
再生出力、記録密度を大幅に改善できるという効果を有
する。
【図1】本発明の磁気記録媒体の一実施例の保磁力のP
d添加量依存性を示す特性図である。
d添加量依存性を示す特性図である。
【図2】本発明の磁気記録媒体の一実施例と従来媒体と
の再生出力と記録密度依存性を示す特性図である。
の再生出力と記録密度依存性を示す特性図である。
1 本実施例の媒体 2 従来媒体
Claims (1)
- 【請求項1】基板上にCrの下地膜とCo系合金膜の磁
性膜とからなる長手薄膜媒体を有する磁気記録媒体にお
いて、前記磁性膜がCoCrTa合金膜に第4元素とし
て1at%以上8at%以下のPdを添加したことを特
徴とする磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4271553A JP2990975B2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4271553A JP2990975B2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06124428A JPH06124428A (ja) | 1994-05-06 |
JP2990975B2 true JP2990975B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=17501678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4271553A Expired - Fee Related JP2990975B2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2990975B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-09 JP JP4271553A patent/JP2990975B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06124428A (ja) | 1994-05-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071015 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081015 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091015 Year of fee payment: 10 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |