JPH05151459A - 商品販売データ処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】商品券による預り処理を迅速かつ正確に行う。 【構成】宣言手段（２０Ｋ）と額面入力手段（２０Ｔ）
と枚数入力手段（２０Ｔ）と入金総額算出手段（１１，
１２）とを設け、かつ預り処理制御手段（１１，１２）
を商品券による支払宣言があることを条件に算出された
入金総額Ｔに基づき預り処理できる構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、商品券による入金に対
して預り処理できる商品販売データ処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】商品販売データ処理装置は、ＣＰＵ，Ｒ
ＯＭ，ＲＡＭ等を含む制御部と、スキャナ，キーボー
ド，表示器，プリンタ，ドロワ等を含む機構部とから構
成され、“設定”，“登録”，“点検”，“精算”に係
る各業務を行うことができるものとして公知である。ま
た、単独ではいわゆる電子キャッシュレジスタと呼ば
れ、ＰＯＳシステムに採用される場合はターミナル機と
称される。

【０００３】かかる商品販売データ処理装置では、スキ
ャナあるいはキー操作により顧客買上商品データを入力
すると、その商品名，単価等が自動的に求められ登録処
理される。商品名，単価等は表示器に表示される。顧客
より買上商品の代金を入手しいわゆる締め操作を行う
と、預り処理制御手段が預り処理を行う。釣り銭等が表
示され、ドロワも開放される。精算後の内容は、レシー
トに印字され、顧客へ発行される。

【０００４】ところで、プリペードカード，クレジット
カード類とともに商品券による支払も増大する傾向にあ
る。商品券は、プリペードカード等と異なり、例えば磁
気的読取手段で簡単に読取りすることが難しく、またあ
る代金を支払う場合には複数枚となることが多い。しか
も、額面が異なる商品券の組合せで支払われる場合が多
い。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ここに、従来構造で
は、額面総額をキー操作によって入力しているが、その
額面総額はキャッシャーの暗算によって行われている。
したがって、算出ミスも生じ易いばかりか、長時間を必
要とするので、本装置の本来的機能を一時中断すること
になる。店舗によっては、そのために顧客が長蛇の列と
なりサービスが悪いとの指摘を受けることがある。商品
券の普及拡大傾向にある現今では、かかる問題が多々に
生じその解決が望まれている。

【０００６】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、その目的は商品券による支払に対して迅速で正確な
預り処理を行える商品販売データ処理装置を提供するこ
とにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係る商品販売デ
ータ処理装置は、商品販売データ登録後に預り処理制御
手段を用いて預り処理を行う商品販売データ処理装置に
おいて、商品券による支払に対して預り処理を行う旨の
宣言をする宣言手段と、商品券の額面を入力する額面入
力手段と、額面が同じ商品券の枚数を入力する枚数入力
手段と、入力された額面と枚数とから入金総額を算出す
る入金総額算出手段とを設け、前記預り処理制御手段を
該宣言手段による宣言を条件として算出された入金総額
に基づいて預り処理するように構成したことを特徴とす
る。

【０００８】

【作用】上記構成による本発明では、宣言手段で商品券
による支払である旨を宣言し、額面入力手段および枚数
入力手段を用いて商品券の額面およびその枚数を入力す
る。すると、入金総額算出手段が、入力された額面と枚
数とから入金総額を自動算出する。ここに、預り処理制
御手段は、上記宣言がなされていることを条件として、
算出された入金総額に基づき預り処理を行う。よって、
その額面と枚数され入力すれば、預り処理を迅速かつ正
確に行える。締め操作後でも実行でき得る。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本装置は、図１に示す如く公知の基本的構成（１
０）に、宣言手段（２０Ｋ）と額面入力手段（２０Ｔ）
と枚数入力手段（２０Ｔ）と入金総額算出手段（１１，
１２）とを設け、宣言後に商品券で入力された入金総額
を算出する、とともにこの算出入金総額で預り処理でき
るように構成されている。

【００１０】まず、基本的構成１０は、図１に見られる
ように、ＣＰＵ１１，ＲＯＭ１２，ＲＡＭ１３，時計回
路１４，入出力ポート１８，ホストコンピュータとの信
号伝送を司るインターフェース３１等を含む制御部と、
スキャナ１９（スキャナコントローラ１５），キーボー
ド２０（キーボード回路１６），表示器２１（表示制御
回路１７），プリンタ２２（プリンタ駆動回路２４），
ドロワ２３（ドロワ開放装置２５）からなる機構部とか
らなり、モード切替により“設定”，“登録”，“点
検”，“精算”業務を行える。

【００１１】また、ＣＰＵ１１，ＲＯＭ１２から形成さ
れた預り処理制御手段は、図３に示す如く、締め操作を
行うことにより、キー入力された現金支払により金額Ｎ
を入金総額Ｔとして預り処理する（ＳＴ１１，１２、Ｓ
Ｔ１８〜２２）ものと形成されている。

【００１２】さて、宣言手段は、商品券による支払に対
して預り処理を行う旨の宣言をする手段で、この実施例
ではキーボード２０に設けた商品券キー２０Ｋから構成
されている。商品券キー２０Ｋが押下げられると、その
旨のフラグがＲＡＭ１３の特定エリアにセットされる。

【００１３】次に、額面入力手段は、商品券の額面を入
力する手段で、図１の置数キー２０Ｔが併用される。一
方の枚数入力手段は、額面が同じ商品券の枚数を入力す
る手段で、これまた置数キー２０Ｔを併用するものとさ
れている。

【００１４】この実施例では、都度に商品券キー２０Ｋ
を押下げた後に、置数キー２０Ｔで数値セットすること
により、枚数，額面が入力されたものと取扱われる。も
とより、専門の入力手段を設けて実施することもでき
る。

【００１５】入金総額算出手段は、入力された枚数（図
２のＳＴ１３）と額面（ＳＴ１６）とから入金総額を自
動算出する手段で、ＣＰＵ１１，ＲＯＭ１２とから構成
され、ＳＴ１７で実行される。枚数入力がない場合（Ｓ
Ｔ１３のＮＯ）は、１枚であるから額面がそのまま入金
総額となる（ＳＴ１４，１５）。

【００１６】ここに、本預り処理制御手段（１１，１
２）は、商品券キー（宣言手段）２０Ｋが押下（ＳＴ１
０のＹＥＳ）されたことを条件として、算出（ＳＴ１
５，１７）された入金総額Ｔをもって預り処理するもの
と形成されている（ＳＴ１８〜２２）。

【００１７】額面入力手段（２０Ｔ），枚数入力手段
（２０Ｔ），入金総額算出手段（１１，１２），預り処
理制御手段（１１，１２）は、締め操作を行うことによ
りＣＰＵ１１の支配下において、所定の手順（図３）に
基づき受付けられ、かつ処理実行される。

【００１８】なお、商品券による入金額は、図２に示す
ＲＡＭ１３の特定エリアから形成されたメディアメモリ
ーに、各額面ごとに記憶される。

【００１９】次に、作用を説明する。締め操作がなさ
れ、顧客から提示された買上商品の総額を商品券で支払
いたい旨の申し出があると、キャッシャーは宣言手段た
る商品券キー２０Ｋを押下する。

【００２０】引続き、受取った商品券の枚数と額面と
を、商品券キー２０Ｋを押下操作しつつ置数キー（枚数
入力手段，額面入力手段）２０Ｔを用いて入力する。

【００２１】すると、ＣＰＵ１１は、その旨を確認（図
３のＳＴ１０，１３，１６）し、入金総額算出手段（１
１，１２）を実行許可する。すなわち、入金総額算出手
段（１１，１２）は、ＳＴ１７で入金総額Ｔ（＝枚数×
額面）を算出する。１枚の場合は、ＳＴ１４，１５で算
出される。

【００２２】ここに、預り処理制御手段（１１，１２）
は、算出された入金総額Ｔが先に登録された売上金額よ
り大きい（等しい）と判断（ＳＴ１８のＹＥＳ）される
と、オーバー（ジャスト）預り処理を行い（ＳＴ１
９）、かつプリンタ２２からレシートを発行させる（Ｓ
Ｔ２０）。

【００２３】一方、売上金額が小さいと判断される（Ｓ
Ｔ１８のＮＯ）と、ショート預り処理される（ＳＴ２
１）。そして、売上金額から１回目の入金総額Ｔを差引
き（ＳＴ２２）、その残額を新たな売上金額としてＳＴ
１０へ戻す。

【００２４】なお、現金支払いの場合（ＳＴ１０のＮ
Ｏ）は、ＳＴ１１，１２で通常処理される。

【００２５】しかして、この実施例によれば宣言手段
（２０Ｋ）と額面入力手段（２０Ｔ）と枚数入力手段
（２０Ｔ）と入金総額算出手段（１１，１２）とを設
け、かつ預り処理制御手段（１１，１２）を商品券によ
る支払宣言があることを条件に算出された入金総額Ｔに
基づき預り処理できる構成とされているので、商品券に
よる支払に対して迅速かつ正確な預り処理を行える。

【００２６】また、宣言手段（２０Ｋ）を設けることに
よって、枚数入力手段（２０Ｔ）と額面入力手段（２０
Ｔ）とを本装置１０に必須の置数キー２０Ｔを兼用する
ことのできる構成とされているので、低コストで具現化
容易となり取扱も簡単である。

【００２７】

【発明の効果】本発明によれば、宣言手段と額面入力手
段と枚数入力手段と入金総額算出手段とを設けかつ預り
処理制御手段を商品券による支払宣言があることを条件
に算出された入金総額Ｔに基づき預り処理できる構成と
されているので、商品券による支払に対して迅速かつ正
確な預り処理を行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す全体構成図である。

【図２】同じく、メディアメモリーを説明するための図
である。

【図３】同じく、動作を説明するためのフローチャート
である。

【符号の説明】

１０ 商品販売データ処理装置 １１ ＣＰＵ（入金総額算出手段，預り処理制御手段） １２ ＲＯＭ（入金総額算出手段，預り処理制御手段） １３ ＲＡＭ ２０ キーボード ２０Ｔ 置数キー（枚数入力手段，額面入力手段） ２０Ｋ 商品券キー（宣言手段） ２１ 表示器 ２２ プリンタ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品販売データ登録後に預り処理制御手
   段を用いて預り処理を行う商品販売データ処理装置にお
   いて、 商品券による支払に対して預り処理を行う旨の宣言をす
   る宣言手段と、商品券の額面を入力する額面入力手段
   と、額面が同じ商品券の枚数を入力する枚数入力手段
   と、入力された額面と枚数とから入金総額を算出する入
   金総額算出手段とを設け、前記預り処理制御手段を該宣
   言手段による宣言を条件として算出された入金総額に基
   づいて預り処理するように構成したことを特徴とする商
   品販売データ処理装置。