JPH05150297A

JPH05150297A - カメラ

Info

Publication number: JPH05150297A
Application number: JP3195691A
Authority: JP
Inventors: Osamu Hatamori; 修畑森; Kazuo Kimura; 和夫木村; Naoshi Okada; 尚士岡田; Junji Hashimura; 淳司橋村; Yoshinobu Kudo; 吉信工藤; Yukio Maekawa; 幸男前川
Original assignee: Minolta Co Ltd
Current assignee: Minolta Co Ltd
Priority date: 1991-07-09
Filing date: 1991-07-09
Publication date: 1993-06-18

Abstract

(57)【要約】【目的】トリミング撮影を行なうとき、撮影範囲を表示
して被撮影者が撮影範囲を確認することができるカメラ
を提供する。【構成】セルフタイマーによる撮影を行なうときに、セ
ルフ表示部のＬＥＤの発する光の角度を、トリミング設
定部材と連動させ変化させることによって、被撮影者側
から撮影範囲の確認が行なえるようにする。図では、ト
リミングの倍率に合わせ、セルフ表示部内のレンズを移
動させて、光の角度を変化させている。（ａ）はトリミ
ング撮影の場合、（ｂ）はトリミングを行なっていない
通常の撮影の場合である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、カメラの撮影範囲の表
示に関し、特にトリミング撮影を行なうときのカメラの
撮影範囲の表示に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】トリミングシステムは、図１（ａ）に示
すフィルム10の像形成領域Ｂ内の所定の範囲、即ち一部
の領域Ａを特定する情報をフィルム10の乳剤面の所定部
分11に写し込んでおくことにより、プリントの際に領域
Ａを引き延ばして同図（ｂ）に示す印画紙Ａ’にプリン
トできるようにしたシステムである。具体的にいえば、
トリミングモード撮影のときトリミング情報がフィルム
10の所定部分11に記録され、プリントの際には読み取り
装置によって、この情報が読み取られ、その情報に応じ
てプリント装置で拡大ズーミングが行なわれるのであ
る。尚、トリミング情報は、後述のように磁石を持つト
リミング情報ヘッドによって、フィルム10に書き込まれ
る。本明細書では、このトリミング情報による拡大ズー
ミングを「電子ズーム」といい、このようなトリミング
システムに対応したカメラを「トリミングカメラ」とい
うことにする。そして、フィルムの対角線長に対する電
子ズームによって特定される領域の対角線長の比を電子
ズーム倍率（ＥＺ）という。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】近年、上述のような電
子ズームが行なえるトリミングカメラが多数提供されて
おり、このトリミング撮影をセルフタイマーを用いて行
ないたい場合も多い。フルサイズでの撮影可能な範囲は
経験上わかりやすいが、トリミング時の撮影範囲は被写
体側からは判断しづらい。また、ズームレンズでの撮影
ではレンズの繰り出しで画角の変化が外観上判断しやす
いし、特に撮影レンズのズーミングに連動して撮影範囲
の表示を行なっているものとして、特開昭61−292624号
が提案されている。しかしながら、トリミング撮影時は
レンズは変化しないので外観から画角の変化が判断でき
ない。従って、セルフ撮影でトリミングを行なった場
合、意図した写真が得られないという不具合が生じるこ
とがあった。本発明は、このような問題を解決し、セル
フタイマーによるトリミング撮影時に撮影の画角を被写
体側から確認できるカメラを提供することを目的とす
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のカメラは、トリミング倍率の変化に応じて
撮影範囲表示手段を変化可能とする表示部をカメラ前面
に有している。

【０００５】

【作用】このようにすると、トリミング倍率のよって変
わる撮影範囲を被写体側から確認できるので、撮影の失
敗が防止できる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。まず、トリミング時の情報をフィルムに書き込
む、具体的な方法について説明する。図２に、トリミン
グ情報をフィルムに書き込むためのトリミング情報ヘッ
ド13を示す。トリミング情報ヘッド13は、磁石13ａ、13
ｂ、13ｃを持ち、各々の磁石はフィルムを磁化する位置
が異なっている。トリミング情報ヘッド13上のギア14
は、トリミング設定部材（不図示）の操作に伴ない、ト
リミング情報ヘッド13に連動してこれを回転させ、フィ
ルムに接触する磁石13ａ、13ｂ、13ｃを切り換える。図
３に、トリミング情報をフィルムに書き込む動作を示
す。同図（ａ）はフィルム露光前の状態を示した図であ
り、（ｂ）はフィルム露光後トリミング情報を書き込ん
でいる状態を示した図である。カメラボディ内で、フィ
ルム10はパトローネ室15に配置されたフィルムカートリ
ッジ16から出て、スプール17に巻き取られ、スプール室
18に収納される。トリミング情報ヘッド13は揺動レバー
19上で軸支されている。バネ20はＸ方向に付勢されて、
ピン21に軸支された揺動レバー19に取り付けられている
ので、揺動レバー19はピン21を中心に反時計回りに回転
するようになっている。通常、揺動レバー19の突起部19
ａは走行板22に当接しているため、揺動レバー19の回転
は阻止されている。また、走行板22はバネ23によりＹ方
向に付勢されているが、阻止部材24により係止されてい
る。前記阻止部材24はバネ（不図示）によってＺ方向の
負側（紙面奥方向）に付勢されている。カメラのレリー
ズボタンを押すと、シャッター（不図示）が開閉し、フ
ィルム10が露光される。シャッターの動作に伴ない、阻
止部材24がＺ方向に移動し、これによる係止がはずれる
ため、走行板22がＹ方向に走行する。この走行によって
揺動レバー19の突起部19ａの当接位置が走行板22の段部
22ａに変化するので、揺動レバー19は反時計回りに回転
し、トリミング情報ヘッド13はフィルム10に接触する。
フィルム巻き上げ動作が行なわれると、トリミング情報
ヘッド13がフィルム10に接触した状態でフィルム10が走
行するので、フィルム10上に磁気記録が行なわれる。フ
ィルム10の走行終了直前には、それに連動して走行板22
がＹ方向とは逆の方向に駆動される。この走行板22の移
動により揺動レバー19の突起部19ａの当接位置が走行板
22の段部22ａからもとに戻る。これにより、揺動レバー
19はバネ20の付勢力に抗しながら時計回りに回転し、ト
リミング情報ヘッド13はフィルム10から離れる。Ｙ方向
と逆の方向に駆動された走行板22は、バネによりＺ方向
とは逆方向に付勢されている阻止部材24と係合しＹ方向
への走行を阻止される。

【０００７】トリミングは上述のような書き込み機構に
よって実現されるが、トリミング時の撮影範囲の表示に
ついて以下で説明する。図４は、カメラの外観図であ
る。カメラ本体30は、撮影レンズ31、ＡＥ窓32、ファイ
ンダー33、フラッシュ34及びセルフ表示窓35を備えてい
る。図５は、セルフ表示部を中心としたカメラの横断面
図である。トリミング設定部材（不図示）を操作する
と、ギヤ40がトリミング設定部材に連動して回転する。
ギヤ40にはラック板41が噛み合っている。前記ラック板
41にはガイド溝41ａと41ｂおよびカム溝41ｃが形成され
ている。ガイド溝41ａ、41ｂにはピン42、43がそれぞれ
挿入されており、ラック板41はフィルム面の移動方向と
平行に移動可能である。また、カム溝41ｃにはレンズホ
ルダー44の突起部44ａが嵌合されている。セルフ表示の
発光素子（以下「ＬＥＤ」と云う）45はレンズ46ととも
にＬＥＤ保持枠48に接着されている。ＬＥＤ保持枠48の
内周は矩形状で、フィルムの縦サイズと横サイズの比率
になっており、光束を規制している。レンズ47は前記レ
ンズホルダー44に接着されており、ＬＥＤ保持枠48内を
移動可能である。ＬＥＤ45の発する光はレンズ46、47を
通り、これにより被撮影者は撮影範囲を確認することが
できる。トリミング設定部材を操作することによって、
ギヤ40が回転し、ラック板41が移動する。このラック板
41の移動に伴ない、レンズホルダー44の突起部44ａがカ
ム溝41ｃ内をスライドしてレンズ47がＬＥＤ保持枠48内
を移動し、レンズ46、47とＬＥＤ45の距離を変化させ
る。その状態を図６に示す。レンズ46、47とＬＥＤ45の
間隔が変化することで、ＬＥＤ45が発する光がレンズ4
6、47を通る角度が変化する。このことにより、被撮影
者側からＬＥＤ45の光の見える範囲が変化する。この発
光する範囲は、トリミングによって設定される電子ズー
ム倍率の画角範囲に対応して変化する。同図において、
（ａ）はトリミングを行なった場合、（ｂ）はトリミン
グを行なっていない場合である。

【０００８】図７で示されているセルフ表示部では、Ｌ
ＥＤ51がＬＥＤ保持枠52に保持されており、絞り部材53
がＬＥＤ保持枠52内で移動可能である。この絞り部材53
は矩形状で、フィルムの縦サイズと横サイズの比率にな
っており、光束を規制している。トリミング設定部材を
操作することによって、ギヤ40が回転し、ラック板41が
移動する。このラック板41の移動に伴ない、絞り部材53
が撮影レンズの光軸方向に移動する。これにより絞り部
材53とＬＥＤ51の間隔が変化し、絞り部材53により制限
されるＬＥＤ51の光の角度が変化する。被撮影者はこの
光の範囲で撮影可能な範囲を確認できる。同図において
も図６と同様に、（ａ）はトリミングを行なった場合、
（ｂ）はトリミングを行なっていない場合である。

【０００９】図７のセルフ表示部で、パノラマ撮影のと
きの撮影可能範囲の表示を行なう場合を図８に示す。同
図（ａ）は、パノラマ撮影対応とするときのラック板41
のカム溝41ｃの形状を示す。パノラマモードのとき絞り
部材53は実線の位置で、ＥＺ＝１つまりトリミングが行
なわれていないときの破線の位置と同様で、ＬＥＤ51か
らの距離は変わらない。このように絞り部材53はカム溝
41ｃの形状により不動であるが、ラック板41に連動して
副絞り部材54がＬＥＤ保持枠52に進入して上下方向の光
束のみをカットする。図８（ｂ）の53ａ（点線）は絞り
部材53による絞り開口であり、54ａ（実線）は副絞り部
材54をあわせて使用したときの絞り開口である。図７と
同様の縦断面図（図８（ｃ））で見ると、ＬＥＤ光の上
下方向の角度は破線から実線になっている。また、左右
方向は絞り部材53で規制され、図７（ｂ）と同じであ
る。

【００１０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カメラの外観からは撮影範囲の変化が判別できないトリ
ミング撮影時にトリミングの倍率に応じた撮影範囲の表
示を行なうので、特にセルフタイマーによる撮影時には
有効で、トリミングによる撮影の失敗が未然に防げる。

【図面の簡単な説明】

【図１】電子ズームの概念を説明するための図。

【図２】トリミング情報ヘッドを示す図。

【図３】トリミング情報の書き込み動作を示す図。

【図４】カメラの外観図。

【図５】セルフ表示部を示す横断面図。

【図６】セルフ表示部の縦断面図。

【図７】セルフ表示部の縦断面図。

【図８】パノラマモード対応のセルフ表示部を示す
図。

【符号の説明】

10 フィルム 13 トリミング情報ヘッド 30 カメラ本体 35 セルフ表示窓 40 ギヤ 41 ラック板 41ｃカム溝 45 ＬＥＤ 46 レンズ 47 レンズ 48 ＬＥＤ保持枠 51 ＬＥＤ 52 ＬＥＤ保持枠 53 絞り部材 54 副絞り部材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者岡田尚士大阪市中央区安土町二丁目３番13号大阪国際ビルミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者橋村淳司大阪市中央区安土町二丁目３番13号大阪国際ビルミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者工藤吉信大阪市中央区安土町二丁目３番13号大阪国際ビルミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者前川幸男大阪市中央区安土町二丁目３番13号大阪国際ビルミノルタカメラ株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】トリミング可能なカメラであって、トリミング倍率の変化に応じて撮影範囲表示手段を変化
可能とする表示部をカメラ前面に有することを特徴とす
るカメラ。
【請求項２】前記表示部は、セルフタイマー表示部で
あることを特徴とする請求項１に記載のカメラ。