JP3670402B2 - ファインダー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種類のプリントが得られるレンズ付きフイルムユニットやコンパクトタイプのカメラ等に搭載されるファインダー視野を切り替える装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、カメラやレンズ付きフイルムユニットによるプリント写真の魅力や楽しみをより一層一般のユーザーに広げるために、アスペクト比の異なるプリント写真が提供されている。このようなプリント写真として、従来の標準サイズであるLサイズプリント(89mm×127mm)に加えて、横方向の長さを倍にしたパノラマプリント(89mm×252mm)、ハイビジョンテレビ放送でのアスペクト比に近似させたHサイズプリント(89mm×158mm)等が一般に知られている。
【0003】
このような、アスペクト比の異なるプリント写真を得る方法として、1本の写真フイルムを撮影していく途中で、写真フイルムに対する露光範囲を遮光板等により制限して、Lサイズプリント範囲(24mm×36mm)、パノラマプリント範囲(13mm×36mm)、及びHサイズプリント範囲(20mm×36mm)を設定し、これにより得られた露光範囲の異なるネガフイルムから、上述した各サイズのプリント写真を得る方法が知られている。
【0004】
また、撮影時には固定された単一の露光範囲で全撮影コマを撮影すると同時に、プリントサイズを指定するプリントデータを記録し、現像所等でのプリント時にこのプリントデータを基にして、前述したような露光範囲に相当する範囲だけをプリントすることにより、各々のサイズのプリント写真を得る方法も考えられている。
【0005】
一方、特開平6−301157号公報で知られるように、リーダー部をパトローネから突出させることなく、フイルムを全てパトローネ内に巻き込んだ写真フイルムパトローネが提案されている。この様な写真フイルムパトローネにおいては、Hサイズプリント範囲(30.2mm×16.7mm)を標準のプリント範囲とし、この標準のプリント範囲の横方向を制限したCサイズプリント範囲(23.4mm×16.7mm)、及び縦方向を制限したパノラマプリント範囲(30.2mm×9.5mm)が設定される。
【0006】
このように露光範囲を制限したり、或いはプリント範囲を指定する等の機能を有するカメラやレンズ付きフイルムユニットは、通常、指定したプリント範囲に対応してファインダの視野範囲も変えることにより、それぞれのプリントにおける正確なプリント範囲を撮影者が把握できるようにしたものが多い。ファインダの視野範囲を変える方法としては、例えば、ファインダー系の規準となる視野範囲に、異なる種類の2つ以上の視野開口を有する視野切替え板を挿脱して切り替える装置が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、視野切替え板を規準となる視野範囲に挿脱してファインダー視野を切替える構成をとる場合、この視野切替え板を使用しないときの退避領域を確保する必要がある。特に3種類以上のプリントに対応した視野範囲に切替えを可能にする場合、視野開口は少なくとも2種類以上必要になる。
【0008】
しかしながら、多くの場合ファインダの下方に露光光路があり、必然的にユニット本体の横方向に視野枠を退避させるスペースを設けざるを得ない。その結果、ファインダー視野を3つのプリントに対応させる場合には、2つ以上の視野開口を並列して設けた横長の視野切替え板を取り付けなければならない。したがって、小型、軽量が特徴であるコンパクトタイプのカメラやレンズ付きフイルムユニットにおいては、このような横長の視野切替え板は小型化に対する大きな障害となる。
【0009】
図11に、横長の視野切替え板を用いた場合の一例を示す。パノラマプリントの縦横比に近似させたパノラマ視野開口92と、Cサイズプリントの縦横比に近似させたCサイズ視野開口93とを横に並設した視野切替え板90を用い、Hサイズプリントの縦横比に近似した縦横比にされたHサイズ視野開口89の前方に各視野開口を挿入して、ファインダー視野を切り換えるものである。
【0010】
これだと、Hサイズ視野開口89の両側に、パノラマ視野開口92を退避させる退避スペース95と、パノラマ視野開口92及びCサイズ視野開口93とを退避させる退避スペース96が必要となる。Hサイズ視野開口89の横幅をAとすると、退避スペース95は横幅Aが必要で、退避スペース96は横幅2Aが必要である。したがって、合計でHサイズ視野開口89を4つ横に並べた分の横幅4Aが必要となってしまう。
【0011】
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、簡単な構造でスペースが小さくて済むファインダー装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のファインダー装置では、ファインダー系の基準となる視野範囲の一部を規制する異なる種類の視野開口が2個以上設けられ、所定位置にセットされることに対応して、基準となるファインダー視野を切り替える視野切替え板を撮影光軸に回転自在に設け、2個以上の視野開口の中心が、撮影光軸を中心にしたファインダー光軸中心を通る円周上に配置したものである。ファインダー光軸中心を通る円周上に視野切替え板が退避するので、従来の方式のファインダー装置と比べてカメラやレンズ付きフイルムユニットの横幅を小さくすることができる。
【0013】
また、視野切替え板の所定位置を境にして視野切替え板の付勢方向を選択的に切り替えるトグルバネを備え、視野切替え板を回転自在に支持するベース面に、視野切替え板が所定位置にあるときに、視野切替え板に挿通されたトグルバネの一端が係合して視野切替え板を所定位置にセットする係合部を設けることにより、簡単な構造で確実に視野切替え板を所定位置にセットすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明のファインダー装置を、写真フイルムのすべての画面をハイビジョンサイズで写し込み、各画面毎に画面外にプリント範囲を示す撮影データを光学的に記録する撮影データ写し込み手段を内蔵したレンズ付きフイルムユニットに組み込んだ例を図面を参照しながら説明する。
【0016】
図5に、本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット2の斜視図を示す。レンズ付きフイルムユニット2は簡単な撮影機構とファインダ光学系を備え、予めパトローネ及び写真フイルムが内蔵され、後述するファインダー装置等を内蔵したユニット本体3と、この前面に組み付けられたプレート4とから構成されている。
【0017】
ユニット本体3の各部には、対物レンズ10、レリーズボタン11、ストロボ発光部12等が設けられている。プレート4には、ストロボ充電開始ボタン14が一体形成されており、開口15、丸穴16、ガイド穴17が開けられている。開口15は対物レンズ10を露呈しており、丸穴16は撮影レンズ18を組み込んだ円筒形のレンズ鏡筒19を露呈している。ガイド穴17は円弧形に形成されており、これに沿って操作摘み20が移動自在になっている。
【0018】
ガイド穴17の左端、中央、右端には、記号P(パノラマプリントの略号)、記号C(Cサイズプリントの略号)、記号H(Hサイズプリントの略号)が表示されている。各記号は操作摘み20のセット位置を表しており、操作摘み20を各記号にセットすることで、プリントの設定と同時にファインダー視野が切り替わる。
【0019】
図1に、本発明を実施したレンズ付きフイルムユニットの分解斜視図を示す。ユニット本体3の前面には、円筒形に突出してレンズ鏡筒19、ストッパ22、23、ピン24、Hサイズ視野開口27等が形成されている。このHサイズ視野開口27に対物レンズ10が組み込まれている。Hサイズ視野開口27は、Hサイズプリントに近似した縦横比(約9:16)で形成されているので、サイズ切替えを行っていない標準状態でHサイズのファインダー視野を得ることができる。ユニット本体3の内部には、Hサイズプリントの縦横比とほぼ同じ縦横比の露光開口枠が形成されており、撮影を行うと写真フイルムに全てHサイズ露光画面が写し込まれる。
【0020】
ユニット本体3の前面には、ストロボ接片28、視野枠切替え板29及びトグルバネ40が組み込まれる。視野枠切替え板29には操作摘み20が一体形成され、丸穴31が開けられている。丸穴31のまわりには、パノラマプリントとほぼ同じ縦横比のパノラマ視野枠33と、Cサイズプリントとほぼ同じ縦横比のCサイズ視野枠34が形成されている。
【0021】
視野枠切替え板29は、レンズ鏡筒19を丸穴31に差し込むことで回転自在に組み込まれる。操作摘み20の操作によって、視野切替え板29は撮影レンズ18の光軸18aを中心に回転される。パノラマ視野開口33とCサイズ視野開口34の中心は、撮影光軸18aを中心としてHサイズ視野開口27の中心(ファインダ光軸中心)を通る円周上に配置されている。操作摘み20を記号Pにセットすることで、Hサイズ視野開口27の前方にパノラマ視野開口33が挿入され、操作摘み20を記号Cにセットすることで、Hサイズ視野開口27の前方にCサイズ視野開口34が挿入される。
【0022】
レンズ鏡筒19のまわりには、視野切替え板29の退避スペース36、37が設けられている。操作摘み20を記号Pにセットすると、Cサイズ視野開口34が退避スペース37に退避され(図2参照)、操作摘み20を記号Cにセットすると、パノラマ視野開口33が退避スペース37に退避され(図3参照)、操作摘み31を記号Hにセットすると、Cサイズ視野開口34とパノラマ視野開口33とが退避スペース36に退避される(図4参照)。ストッパ22,23はレンズ鏡筒19の左右に設けられており、操作摘み20の記号Pの位置と記号Hの位置のそれぞれで、視野切替え板29のそれ以上の回転を規制する。
【0023】
また、レンズ鏡筒19のまわりには、Hサイズ視野開口27の横幅をAとした場合に、退避スペース37は横幅を約2A/3を必要とし(図2参照)、退避スペース36は約3A/2を必要とする(図4参照)。したがって、横幅は合計で約19A/6あれば済み、従来の視野開口を並設した視野枠板を用いるファインダー装置に比べて小スペースで済む。
【0024】
ユニット本体3のピン24と視野切替え板29の小孔39には、視野切替え板29の付勢方向を選択的に切替えるトグルバネ40が取り付けられる。トグルバネ40は、操作摘み20を記号Pにした際に視野切替え板29をストッパ23に付勢し、操作摘み20を記号Hにした際に視野切替え板29をストッパ22に付勢する。ガイド穴17の記号Cの部分にクリック42が形成され、操作摘み20とでクリックメカを構成している。操作摘み20は記号Cの位置でクリック結合して、視野切替え板29の回転が規制される。
【0025】
図6に、ファインダー装置及びプリント範囲を示す撮影データを光学的に記録する撮影データ写し込み手段を示す。撮影データ写し込み手段は、マスク板50、LED52,53、データ切替え板54、データ切替えレバー57、P型レバー58とからなる。
【0026】
マスク部材50は、矩形状の2個の写し込み用の開口50a,50bを有し、露光が行われるコマの露光画面外に配置されている。LED52,53は開口50a,50bの上方に配置されている。マスク板50は、LED52,53の光を遮断又は通過させるもので、矩形状の開口54a,54bを有している。データ光路切替えレバー57はパイプ状の軸57bを中心に回動自在に本体基部3に取付けられている。P型レバー58は横スライド自在にユニット本体2に取り付けられている。
【0027】
データ光路切替えレバー57の軸57bの一端に設けたアーム57cの先端には丸棒状の一端部57dが形成されている。この一端部57dは、視野開口板29に、その一端部69aから他端部69bに向かって外側に形成した円弧状のガイド開口69にスライド自在に入り込んでいる。データ光路切替えレバー57は、視野枠板30の回転に連動して、ガイド開口69を一端部57dがスライド移動することで回転するようになっている。軸57bの他端に設けたアーム57eの先端に丸棒状に形成された他端部57fは、P型レバー58を介してデータ切替え板54に連結しており、データ光路切替えレバー57の回転に連動してP型レバー58を介してデータ切替え板54を横スライド移動させる。
【0028】
上記のように構成されたレンズ付きフイルムユニットについて説明する。Hサイズプリント撮影を行う場合、操作摘み20を記号Hにセットしておく。図4に示すように、視野切替え板29は退避スペース37に退避しており、Hサイズ視野開口27が塞がれないので、Hサイズのファインダー視野を形成している。また、トグルバネ40は、視野切替え板29をストッパ22に付勢して、不用意な回転を禁止している。
【0029】
データ光路切替えレバー57は、その一端部57dがガイド開口69の一端部69aに入り込んで一杯に時計回りに回転した状態になっており、データ切替え板54を写し込み用の開口50a,開口50bの両方を塞ぐ位置にしている。シャッタレリーズを行うと、写真フイルムに露光が行われるのと同時にLED52,53が発光するが、これらからの光は写真フイルムには達せず、図7(C)に示すように、Hサイズ露光画面65は露光されるが、ドット74は露光されない。
【0030】
Cサイズプリント撮影を行うには、今度は操作摘み31を記号Cの位置にセットする。クリック42と操作摘み31は係合して、操作摘み31の不用意な回転を禁止する。図3に示すように、Hサイズ視野開口27の前方にCサイズ視野開口34をセットしてHサイズ視野開口27を左右から遮って、Cサイズのファインダー視野を形成する。
【0031】
操作摘み31の操作に従って、データ光路切替えレバー57の一端部57dはガイド開口39の中央に移動する。この移動に伴ってデータ光路切替えレバー57は反時計回りに回転し、データ切替え板54を、開口54a,54bが写し込み用の開口50a,50bに一致して、写し込み用の開口50a,50bの両方を露出させる位置に移動する。シャッタレリーズを行うと、写真フイルムに露光されるのと同時にLED52,53が発光する。各々からの光は、開口54a,開口54bを通って開口50a,50bを通過し、図7(B)に示すように、Hサイズ露光画面65の右下に開口50a,50bと同様の形状のドット74を2個露光して、Cサイズプリントデータを記録する。
【0032】
パノラマプリント撮影を行うには、操作摘み20を記号Pの位置にセットする。図2に示すように、Hサイズ視野開口27の前方にパノラマ視野開口33をセットしてHサイズ視野開口27の上下を遮って、パノラマサイズのファインダー視野を形成する。トグルバネ40は視野切替え板29をストッパ23に付勢して、不用意な回転を禁止している。
【0033】
視野切替え板27の回転に従って、データ光路切替えレバー57は反時計方向に回転し、一端部57dがガイド開口69の他端部69bに移動する。これに伴ってデータ切替え板54が開口50bを塞ぐ位置に移動する。シャッタレリーズを行うと、写真フイルムに露光が行われるのと同時にLED52,53が発光する。これの光は開口50aを通して写真フイルムに達し、Hサイズ露光画面65の右下に、写し込み用の開口50bと同様の形状のドット74を1個露光して、パノラマプリントデータを記録する。
【0034】
このようにして、撮影を終了したレンズ付きフイルムユニットが現像取扱店等に提出されると、写真フイルムは現像処理された後、自動プリンタにセットされる。自動プリンタは、センサ等で写真フイルムの下側を1コマごとに走査し、0個のドット74からなるハイビジョンプリントデータを検出した場合は、自動で露光画面65にハイビジョンサイズのマスクをかけてHサイズプリントに焼付ける。また2個のドット74からなるCサイズプリントデータを検出した場合には、自動で露光画面65にCサイズのマスクをかけてCサイズプリントに焼付ける。そして、1個のドット74からなるパノラマサイズプリントデータを検出した場合には、自動で露光画面65にパノラマサイズのマスクをかけてパノラマプリントに焼付ける。
【0035】
また、図8に示すように、視野切替え板80の回転軸を挟んで、トグルバネ82のバネ力の作用する方向に対向する向きにクリック84を形成し、トグルバネ82のバネ力によって、操作摘み83をクリック84に積極的に係合させて、クリック止めがより確実に行われるようにしてもよい。
【0036】
図9に、本発明のトグルバネ機構をレンズ付きフイルムユニットに用いた例を示す。簡単な撮影機構を備え、予め写真フイルムを内蔵したユニット本体100の前面には、中心に撮影レンズ101が配された円筒状の嵌め込み用のリブ102、バネ取付け用のピン103、Hサイズ視野開口104等が形成されており、視野切替え板107、トグルバネ108を組み込み後、爪結合によってプレート109を取り付ける。
【0037】
視野切替え板107にはパノラマ視野開口110、Cサイズ視野開口111、丸穴114、操作摘み115、バネ取付け穴116が形成されている。視野切替え板107は、リブ102を穴114に挿入して光軸101aに回動自在となる。Hサイズ視野開口104、パノラマ視野開口110、Cサイズ視野開口111は同軸円上に配置されており、Hサイズ視野開口104に各視野開口をセットすることでファインダー視野が切替わる。プレート109には、操作摘み115を露呈させるガイド溝120、撮影レンズ101を露呈させる穴121等が形成されている。ガイド溝120には上から前述したものと同じ記号P,C,Hが記されている。
【0038】
トグルバネ108は、一端108aを後側から穴116にさし込み、他端をピン103にかけて取り付けられる。トグルバネ108は、視野切替え板107の付勢方向を選択的に切り替えるものである。その切り替えは、操作摘み115を記号Cの位置にセットして、Hサイズ視野開口104にCサイズ視野開口110をセットした視野切替え板107の位置を境にして行われる。
【0039】
操作摘み115を右回転して操作摘み115が記号Cの位置を過ぎると、トグルバネ108の付勢力で視野切替え板107は一杯に右回転する。Hサイズ視野開口104にパノラマ視野開口110がセットされるので、パノラマファインダー視野が得られる。また。操作摘み115を左回転して操作摘みが記号Cの位置を過ぎると、トグルバネ108の付勢力で視野切替え板107は一杯に左回転する。Hサイズ視野開口104から視野切替え板107は退避するので、Hサイズファインダー視野が得られる。
【0040】
トグルバネ108の一端108aは、視野切替え板107の前面に突出している。そのため、プレート109の裏面側には、視野切替え板107の回動した際の一端108aの移動域に一致する円弧状の溝125を形成され、これに沿って一端108aが移動するようになっている。
【0041】
図9の要部を示す図10において、溝125には撮影光軸101aに向かって凹部125aが形成されている。操作摘み115を記号Cにセットしたときに、一端108aがバネ力を利用して凹部125aに入り込むので、視野切替え板107の不用意な回転が防止され、Cサイズ視野開口を確実にセットすることができる。
【0042】
以上に本発明をレンズ付きフイルムユニットに実施した例を示したが、一般のコンパクトタイプのカメラ等にも全く同様に実施可能である。また視野切替え板をユニット本体の内部に設けるようにしてもよい。また操作摘みを位置決めするクリックをユニット本体に形成するようにしてもよい。
【0043】
また、上記では、ハイビジョン,パノラマ,Cサイズのプリントを取りあげたが、これ以外にも任意のサイズのプリントにほぼ一致するアスペクト比の視野開口を用いるようにしてもよい。また、ドットの写し込みなしをHサイズ、2個のドットでCサイズ,1個のドットでパノラマとしているが、これらに限定されるものではない。また、本発明のトグルバネ機構は、視野切替え板の付勢機構として用いられるのに限定されるものではないのは勿論である。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、本発明の本発明のファインダー装置によれば、ファインダー系の基準となる視野範囲の一部を規制する異なる種類の視野開口が2個以上設けられ、所定位置にセットされることに対応して、基準となるファインダー視野を切り替える視野切替え板を撮影光軸に回転自在に設け、2個以上の視野開口の中心が、撮影光軸を中心にしたファインダー光軸中心を通る円周上に配置したものである。ファインダー光軸中心を通る円周上に視野切替え板が退避するので、従来の方式のファインダー装置と比べてカメラやレンズ付きフイルムユニットの横幅を小さくすることができる。
【0045】
また、視野切替え板の所定位置を境にして視野切替え板の付勢方向を選択的に切り替えるトグルバネを備え、視野切替え板を回転自在に支持するベース面に、視野切替え板が所定位置にあるときに、視野切替え板に挿通されたトグルバネの一端が係合して視野切替え板を所定位置にセットする係合部を設けたので、視野切替え板を簡単な構造で確実に所定位置にセットすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファインダー装置を備えたレンズ付きフイルムユニットの分解斜視図である。
【図2】本発明のファインダー装置でパノラマサイズのファインダー視野を形成する場合の平面図である。
【図3】本発明のファインダー装置でCサイズのファインダー視野を形成する場合の平面図である。
【図4】本発明のファインダー装置でHサイズのファインダー視野を形成する場合の平面図である。
【図5】レンズ付きフイルムユニットの斜視図である。
【図6】ファインダー装置及びプリント範囲を示す撮影データを光学的に記録する撮影データ写し込み手段の斜視図である。
【図7】露光画面の平面図である。
【図8】別のファインダー装置の平面図である。
【図9】本発明のトグルバネ機構を備えたレンズ付きフイルムユニットの分解斜視図である。
【図10】図9のトグルバネ機構の説明に用いる平面図である。
【図11】ファインダー装置の他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
3 ユニット本体
4 プレート
18 撮影レンズ
18a 光軸
20 操作摘み
27 Hサイズ視野開口
29 視野切替え板
33 パノラマ視野開口
34 Cサイズ視野開口
40 トグルバネ
Claims (2)
- ファインダー系の基準となる視野範囲の一部を規制する異なる種類の視野開口が2個以上設けられ、所定位置にセットされることに対応して、前記基準となるファインダー視野を切り替える視野切替え板を撮影光軸に回転自在に設け、前記2個以上の視野開口の中心が、撮影光軸を中心にしたファインダー光軸中心を通る円周上に配置されていることを特徴とするファインダー装置。
- 前記視野切替え板の前記所定位置を境にして前記視野切替え板の付勢方向を選択的に切り替えるトグルバネを備え、前記視野切替え板を回転自在に支持するベース面に、前記視野切替え板が前記所定位置にあるときに、前記視野切替え板に挿通されたトグルバネの一端が係合して前記視野切替え板を前記所定位置にセットする係合部を設けたことを特徴とする請求項1記載のファインダー装置。
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