JPH0515011Y2 - - Google Patents

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JPH0515011Y2
JPH0515011Y2 JP10645486U JP10645486U JPH0515011Y2 JP H0515011 Y2 JPH0515011 Y2 JP H0515011Y2 JP 10645486 U JP10645486 U JP 10645486U JP 10645486 U JP10645486 U JP 10645486U JP H0515011 Y2 JPH0515011 Y2 JP H0515011Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は例えばスライドドアのドアロツク装置
のように遠隔操作される自動車用ドアロツク装置
のチヤイルドロツク装置に関するものである。
従来の技術 自動車のスライドドアにおいては、該スライド
ドア後端部に車体側に固設したストライカと係合
するラツチ部材及び該ラツチ部材のラツチ状態を
保持するデイテントレバー等よりなるラツチ本体
を装着し、該ラツチ本体のデイテントレバーを回
動させてラツチ部材のラツチ状態を解除させるた
めのアンラツチ操作機構、該アンラツチ操作機構
のアンラツチ操作を不能として施錠状態とするド
アロツク機構等よりなるドアロツク操作部はスラ
イドドアの前方部に取付けられ、ラツチ本体を遠
隔操作するように構成されるのが一般的である。
このような遠隔操作式のドアロツク装置におい
ては、車内の子供が誤つて施錠を解除したりアン
ラツチ操作機構を動かしたりして不意にドアが開
いてしまうような危険を防止するためのチヤイル
ドロツク装置を上記ドアロツク操作部に設けてい
るのが普通である(例えば実開昭57−44867号公
報参照)。
考案が解決しようとする問題点 一般にチヤイルドロツク装置は、ドア開状態で
しか操作できない位置に設けられたチヤイルドロ
ツクレバーと、該チヤイルドロツクレバーをロツ
ク位置にしたときアンラツチ操作機構のインナレ
バーに係合し車室内からのアンラツチ操作を不能
とする係合部材とからなるのが普通である。
しかし、このような従来のチヤイルドロツク装
置は、インナレバーのアンラツチ方向操作力をチ
ヤイルドロツク装置の係合部材が拘止するもので
あるから、インナハンドルの大きなアンラツチ方
向操作力が作用するとその力が直接係合部材にか
かり、該係合部材が破損してドアが開いてしまう
ような虞れがある。
上記のような不具合を解消するためにはチヤイ
ルドロツクレバーをロツク位置にしたときインナ
レバーが空振りとなつてインナレバーによるアン
ラツチ操作が不能となるいわゆる空振りロツク機
構を採用する方策が考えられるが、上記のような
遠隔操作式のドアロツク装置のドアロツク操作部
に空振りロツク式のチヤイルドロツク装置を組込
むと、部品点数が多くなり構造が複雑となつて小
型コンパクト化が困難となるばかりか、チヤイル
ドロツク装置を用いていない場合の通常のドアア
ンラツチ操作にチヤイルドロツク装置の空振りロ
ツク機構が悪影響を及ぼし、アンラツチ作動の円
滑性が損なわれると言う問題が生じる。
本考案は上記のような従来の諸問題を解決し得
るチヤイルドロツク装置を提供することを目的と
するものである。
問題点を解決するための手段 本考案は、インナハンドルにて回動操作される
インナレバーと、アウタハンドルにて回動操作さ
れるプツシユレバーと、該プツシユレバーに軸着
されロツク位置及びアンロツク位置に回動操作さ
れるロツクレバー、該ロツクレバーのアンロツク
位置ではロツクレバーの係合部に係合しロツクレ
バーのロツク位置では係合部に係合しないドアア
ンラツチ作動用のロツドとからなり、ロツクレバ
ーのアンロツク状態ではインナハンドルの操作に
てインナレバーを介してプツシユレバーを回動さ
せるか或はアウタハンドル操作にてプツシユレバ
ーを回動させることによりロツドが引張られて移
動しドアのアンラツチ作動を行ない、ロツクレバ
ーをロツク位置にするとプツシユレバーの回動は
空振りとなつてアンラツチ作動が不能となるよう
にしたドアロツク装置において、上記インナレバ
ーとプツシユレバーを同一軸を中心として回動す
るよう構成すると共に、チヤイルドロツクレバー
をオフ位置及びオン位置に回動操作し得るよう設
け、該チヤイルドロツクレバーに一端部を回動可
能に軸着したプツシユリンクの他端部にプツシユ
ピンを固設し、チヤイルドロツクレバーのオフ位
置では上記プツシユリンクの回動中心が上記イン
ナレバーとプツシユレバーの回動中心線上に一致
し且つプツシユピンがインナレバーとプツシユレ
バーに係合してインナレバーの回動をプツシユレ
バーに伝え得る状態とし、チヤイルドロツクレバ
ーのオン位置ではプツシユピンがインナレバーと
プツシユレバーに係合せずインナレバーの回動が
プツシユレバーに伝えられない位置となるよう構
成したことを特徴とするものである。
作 用 上記においてチヤイルドロツクレバーをオフ位
置としたチヤイルドロツク装置不使用時は、イン
ナハンドルの回動操作時インナレバー、プツシユ
レバー及びプツシユリンクはすべて同一回転中心
上にて回動し、摺動作動等の無理な作動は一切な
いので、アンラツチ作動が極めて円滑に行なわれ
得る。又チヤイルドロツクレバーのオフ状態では
インナレバーは空振りとなつて車内からのアンラ
ツチ作動が不能となるので、インナハンドルの無
理な操作にて他の部材が損傷するようなことは全
くなくなる。
実施例 以下本考案の実施例を付図を参照して説明す
る。
第1図、第2図において1はベースプレート、
2はシヤフト3によりベースプレート1に回動可
能に取付けられたインナレバーであり、該シヤフ
ト3には図示しないインナハンドルが取付けら
て、車室内からインナハンドルを回動操作するこ
とによりシヤフト3とインナレバー2とは一体と
なつて回動するようになつている。
4は上記インナレバー2のシヤフト3に回動可
能に取付けられたプツシユレバーであり、該プツ
シユレバー4は車外から図示しないアウタハンド
ルを操作することにより該アウタハンドル側の部
材に42部に押されてシヤフト3まわりに時計方向
に回動するよう構成されている。
5は上記プツシユレバー4に軸6により回動可
能に取付けられたロツクレバーであり、該ロツク
レバー5の一端部には後述するロツド8の一端部
81に係合する係合部51が形成され他端部には
セフテイロツド7の下端部がピン着され、車室内
よりセフテイロツド7を押し下げることによりロ
ツクレバー5は軸6を中心として第1図示のよう
に係合部51がロツド8の一端部81に係合した
アンロツク位置から下方に回動して係合部51が
ロツド8の一端部81よりはずれたロツク位置に
回動し、セフテイロツド7を引き上げることによ
りロツクレバー5は上方に回動してもとのアンロ
ツク位置にもどるようになつている。
9はベースプレート1と一体のカバープレート
1′に軸10により回動可能に取付けられたチヤ
イルドロツクレバーであり、該チヤイルドロツク
レバー9の前端の操作部91は図示しないドア
(例えばスライドドア)の前縁面に形成した操作
用穴部に臨みドアを開いた状態において該操作部
91を図示のオフの状態から下方に押し下げるこ
とにより後述するオンの状態に回動させることが
できるようになつている。
チヤイルドロツクレバー9の後端92にはプツ
シユリンク11の下端部が軸12により回動可能
に取付けられており、該プツシユリンク11の上
端部にはプツシユピン13が固設され、該プツシ
ユピン13はベースプレート1と一体のカバープ
レート1′に設けたほぼL字状をなす案内溝14
に摺動可能なるよう嵌挿されている。
上記プツシユリンク11下端部をチヤイルドロ
ツクレバー9の後端92に軸着した軸12は、チ
ヤイルドロツクレバー9のオフの状態にて第1図
示のように前記シヤフト3と同一軸線上に位置す
るよう構成されている。
又上記案内溝14は上下方向の縦溝部14aと
該縦溝部14aの下端部から前記シヤフト3の中
心線を中心とした円弧にて一側方(第1図におい
て右側方)に延びる円弧溝部14bとからなり、
第1図に示すようなチヤイルドロツクレバー9の
オフ状態ではプツシユピン13は縦溝部14aと
円弧溝部14bとの交差部に位置するよう構成さ
れている。
このようにプツシユピン13が縦溝部14aと
円弧溝部14bとの交差部に位置しているチヤイ
ルドロツクレバー9のオフ状態においては、該プ
ツシユピン13はインナレバー2の係合溝部21
に嵌入係合すると共にプツシユレバー4の係合部
41に係合した状態となつており、車室内よりイ
ンナレバー2を第1図において時計方向(アンラ
ツチ方向)に回動操作すると、プツシユピン13
がインナレバー2の係合溝部21に押されてプツ
シユリンク11と共に軸12を中心として時計方
向に回動し、該プツシユピン13に押されてプツ
シユレバー4も時計方向に回動し、ロツクレバー
5の係合部51にてロツド8を第1図において左
方向に引張つて移動させ、該ロツド8の左方向移
動にて図示しないドアラツチ本体のラツチ状態を
解除させアンラツチ状態とするものである。
アンラツチ作動を終了するとインナレバー2は
リターンスプリング15にてもとの位置にもどり
それに伴なつてプツシユピン13及びプツシユリ
ンク11も第1図示の位置に戻り、プツシユレバ
ー4はそれ自身のリターンスプリング16にてこ
れまたもとの位置にもどる。
又車外から図示しないアウタハンドルを操作し
てプツシユレバー4の42部を押すとプツシユレバ
ー4は前記インナレバー2及びプツシユピン13
とは無関係にシヤフト3まわりに第1図において
時計方向に回動し、ロツクレバー5の係合部51
でロツド8を引張つて移動させ上記インナレバー
2をアンラツチ操作した場合と同様ドアラツチ本
体のラツチ状態を解除させる。
車内からセフテイロツド7を押下げ操作しロツ
クレバー5を下方に回動させてロツク位置とする
と、ロツクレバー5の係合部51はロツド8の端
部81と係合しない位置となるので、車内からの
インナレバー2のアンラツチ操作にてプツシユレ
バー4を回動させても或は車外からプツシユレバ
ー4を回動させても、ロツド8を引張り移動させ
ることはできず、従つてドアラツチ本体のアンラ
ツチ作動を行なうことは不能となり、いわゆる空
振りロツク状態となる。
尚第1図において17はロツクレバー5のロツ
ク位置とアンロツク位置を節度をもつて保持する
スプリングである。
上記において、チヤイルドロツクレバー9をそ
の操作部91を下方に押下げ軸10を中心として
第1図において反時計方向に回動させると、プツ
シユリンク11は上方に押上げられプツシユピン
13は案内溝14の縦溝部14aの上端部に至り
該プツシユピン13がインナレバー2の係合溝部
21からはずれ且つプツシユレバー4の係合部4
1からはずれたオン状態となる。
このチヤイルドロツクレバーのオン状態では、
車室内からインナレバーをアンラツチ方向に回動
操作してもその回動はプツシユレバー4には伝達
されず、従つてロツド8を引張り移動させること
ができす、車室内からドアのアンラツチ作動を行
ない得ない状態となる。この場合車室内からのイ
ンナレバー2のアンラツチ方向回動操作はいわゆ
る空振りとなり他の部材に無理な力がかかるよう
なことはない。
このチヤイルドロツクレバー9のオン状態で
は、車外からアウタハンドル操作によつてプツシ
ユレバー4をアンラツチ方向に回動させドアラツ
チ本体のアンラツチ作動を行なうことができるこ
とは言うまでもない。
尚19及び20はベースプレート1に設けたロ
ツド8端部の案内部及び案内溝である。
考案の効果 以上のように本考案によれば、チヤイルドロツ
クレバーと該チヤイルドロツクレバーに回動可能
に軸着されたプツシユリンクとによりチヤイルド
ロツク装置を構成し、チヤイルドロツクレバーの
オフ状態では上記プツシユリンクの回動中心がイ
ンナレバー及びプツシユレバーの回動中心線上に
位置し該プツシユリンクに固設したプツシユピン
がインナレバーの回動操作をプツシユレバーに伝
えアンラツチ作動が可能となり、チヤイルドロツ
クレバーのオン状態では上記プツシユピンがイン
ナレバーの回動をプツシユレバーに伝え得ない位
置となりインナレバーの回動操作は空振りとなつ
て車内からのドアアンラツチを不能とするもので
あり、インナレバーの操作力によりチヤイルドロ
ツク装置が破損するようなおそれは全くなくなる
と共に、上記のようにチヤイルドロツクレバーの
オフ状態においてプツシユリンクの回動中心がイ
ンナレバー及びプツシユレバーの回動中心線上に
位置する構造としたことにより、チヤイルドロツ
ク装置不使用時の車室側からのアンラツチ操作時
はインナハンドル、インナレバー、プツシユレバ
ー及びプツシユリンク、プツシユピン等はすべて
同一回転中心上にて回転し、摺動作動等の無理な
作動は一切なく、アンラツチ作動が極めて円滑に
行なわれ得るもので、更に構成部品点数が少なく
構造簡単で小型コンパクト化をはかり得る点等と
相俟つて実用上多大の効果をもたらし得るもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す要部正面図、第
2図は第1図の右側面図、第3図は第1図のA−
A断面図、第4図は第1図のB−B断面図であ
る。 1……ベースプレート、1′……カバープレー
ト、2……インナレバー、3……シヤフト、4…
…プツシユレバー、5……ロツクレバー、7……
セフテイロツド、8……ロツド、9……チヤイル
ドロツクレバー、11……プツシユリンク、13
……プツシユピン、6,10,12……軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ベースプレートにインナハンドルの操作により
    回動するインナレバーをシヤフトにより取付け、
    該シヤフトにアウタハンドルの操作により回動す
    るプツシユレバーを回動可能に取付け、該プツシ
    ユレバーにロツドの一端部に係合する係合部をも
    つたロツクレバーを該係合部がロツドの一端部に
    係合するアンロツク位置から該係合部がロツドの
    一端部に係合しないロツク位置に回動し得るよう
    軸着し、該ロツクレバーがアンロツク位置にある
    ときはプツシユレバーの回動によつて上記ロツド
    がロツクレバーの係合部にて引張られて移動しド
    アのアンラツチ作動を行ないロツクレバーがロツ
    ク位置にあるときはプツシユレバーを回動させて
    も上記ロツドが移動せずドアのアンラツチ作動が
    不能となるよう構成すると共に、ベースプレート
    と一体のカバープレートにチヤイルドロツクレバ
    ーを回動可能なるよう軸着し、該チヤイルドロツ
    クレバーに一端部を回動可能に軸着したプツシユ
    リンクの他端部にプツシユピンを固設し、該プツ
    シユリンクの回動中心が前記インナレバー及びプ
    ツシユレバーの回動中心線上に位置するチヤイル
    ドロツクレバーのオフ位置では上記プツシユピン
    がインナレバーとプツシユレバーとに係合しイン
    ナレバーの回動を該プツシユピンにてプツシユレ
    バーに伝え該プツシユレバーが回動してドアのア
    ンラツチ作動を行なうことができ、チヤイルドロ
    ツクレバーを回動操作してオン位置とするとプツ
    シユピンはインナレバーの回動がプツシユレバー
    に伝達されない状態となるよう構成したことを特
    徴とする自動車用ドアロツク装置のチヤイルドロ
    ツク装置。
JP10645486U 1986-07-11 1986-07-11 Expired - Lifetime JPH0515011Y2 (ja)

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JP10645486U JPH0515011Y2 (ja) 1986-07-11 1986-07-11

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JPS6312572U JPS6312572U (ja) 1988-01-27
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