JPH05149454A - スライドバルブのシール構造 - Google Patents
スライドバルブのシール構造Info
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- JPH05149454A JPH05149454A JP30605991A JP30605991A JPH05149454A JP H05149454 A JPH05149454 A JP H05149454A JP 30605991 A JP30605991 A JP 30605991A JP 30605991 A JP30605991 A JP 30605991A JP H05149454 A JPH05149454 A JP H05149454A
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- groove
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- fixed plate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スライドバルブを通過する金属溶湯への空気
の巻き込みを防止する。 【構成】 可動盤４と固定盤２の摺動面に溝２１を設
け、該溝２１内に耐熱パッキン１０を配設する。 【効果】 可動盤や固定盤に歪や摩耗がある場合でも、
スライドバルブを通過する金属溶湯へのガスの巻き込み
を耐熱パッキンの弾性により確実に防止することがで
き、ピンホール等の欠陥がなくなり、製品品質を向上で
きる。
の巻き込みを防止する。 【構成】 可動盤４と固定盤２の摺動面に溝２１を設
け、該溝２１内に耐熱パッキン１０を配設する。 【効果】 可動盤や固定盤に歪や摩耗がある場合でも、
スライドバルブを通過する金属溶湯へのガスの巻き込み
を耐熱パッキンの弾性により確実に防止することがで
き、ピンホール等の欠陥がなくなり、製品品質を向上で
きる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は取鍋、タンディッシュな
どの溶融金属容器から溶融金属を取り出すために用いる
スライドバルブの改良に関する。詳しくは、スライドバ
ルブを流通する金属溶湯に空気が巻き込まれるのを防止
するスライドバルブのシール構造に関する。
どの溶融金属容器から溶融金属を取り出すために用いる
スライドバルブの改良に関する。詳しくは、スライドバ
ルブを流通する金属溶湯に空気が巻き込まれるのを防止
するスライドバルブのシール構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】取鍋、タンディッシュなどの溶融金属容
器から溶融金属を取り出すために、スライドバルブが用
いられている。このスライドバルブは、例えば、第２図
に示す如く、上部ノズル１の下部に配置された固定盤２
と、下部ノズル３の上部に配置された可動盤４とで構成
される。なお、第２図において、可動盤４をスライドさ
せて上部ノズル１のノズル孔１Ａ、固定盤２のノズル孔
（流出孔）２Ａ、可動盤４のノズル孔（貫通孔）４Ａ及
び下部ノズル３のノズル孔３Ａを連通させることによ
り、金属溶湯が流出される。
器から溶融金属を取り出すために、スライドバルブが用
いられている。このスライドバルブは、例えば、第２図
に示す如く、上部ノズル１の下部に配置された固定盤２
と、下部ノズル３の上部に配置された可動盤４とで構成
される。なお、第２図において、可動盤４をスライドさ
せて上部ノズル１のノズル孔１Ａ、固定盤２のノズル孔
（流出孔）２Ａ、可動盤４のノズル孔（貫通孔）４Ａ及
び下部ノズル３のノズル孔３Ａを連通させることによ
り、金属溶湯が流出される。
【０００３】第２図に示す２層式スライドバルブのほか
に、第３図に示す３層式スライドバルブも用いられてい
る。第３図においては、第２図に示す２層式スライドバ
ルブの可動盤４の代りにノズル孔（貫通孔）６Ａを有す
る両面摺動式の可動盤６が設けられており、その下側に
ノズル孔（流出孔）７Ａを有する下固定盤７が設けられ
ている。
に、第３図に示す３層式スライドバルブも用いられてい
る。第３図においては、第２図に示す２層式スライドバ
ルブの可動盤４の代りにノズル孔（貫通孔）６Ａを有す
る両面摺動式の可動盤６が設けられており、その下側に
ノズル孔（流出孔）７Ａを有する下固定盤７が設けられ
ている。
【０００４】このようなスライドバルブにおいて、固定
盤と可動盤との間には、構成上避けられない隙間が存在
する。そして、稼動時の加熱により、固定盤や可動盤が
わずかに反るため、この隙間が更に広くなる。そして、
固定盤及び可動盤のノズル孔を溶融金属が通過すること
によって、ノズル孔内は負圧となり、該隙間から空気が
取り込まれるおそれがある。溶融金属への空気の取り込
みは、ピンホール等の製品欠陥の原因となることから、
空気の混入を確実に防止することが必要とされる。
盤と可動盤との間には、構成上避けられない隙間が存在
する。そして、稼動時の加熱により、固定盤や可動盤が
わずかに反るため、この隙間が更に広くなる。そして、
固定盤及び可動盤のノズル孔を溶融金属が通過すること
によって、ノズル孔内は負圧となり、該隙間から空気が
取り込まれるおそれがある。溶融金属への空気の取り込
みは、ピンホール等の製品欠陥の原因となることから、
空気の混入を確実に防止することが必要とされる。
【０００５】従来、この空気の取り込みを防止すべく、 可動盤の周囲に配管を設け、この配管からガスを供
給してガスシールする方法。 固定盤と可動盤の摺動面のノズル孔のまわりに溝を
設け、更に、該溝に連通するように孔を設け、該孔を通
して溝に不活性ガス（Ａｒ，Ｎ2 ）を導入してガスシー
ルする方法（例えば、実開昭５２−１６８９２０号公
報、特開平２−２３５５６５号公報）。 が提案されている。
給してガスシールする方法。 固定盤と可動盤の摺動面のノズル孔のまわりに溝を
設け、更に、該溝に連通するように孔を設け、該孔を通
して溝に不活性ガス（Ａｒ，Ｎ2 ）を導入してガスシー
ルする方法（例えば、実開昭５２−１６８９２０号公
報、特開平２−２３５５６５号公報）。 が提案されている。
【０００６】第２図及び第３図は上記の方法を採用し
たものであり、第２図では２Ｂ、４Ｂが溝、５が孔を示
している。また、第３図では２Ｂ、６Ｂ、６Ｃが溝を示
している。なお、第３図では、溝６Ｂ、６Ｃが孔６Ｄに
より連通されている。９はガス導入管である。この場
合、溝を真空ポンプで吸引する方法もある。
たものであり、第２図では２Ｂ、４Ｂが溝、５が孔を示
している。また、第３図では２Ｂ、６Ｂ、６Ｃが溝を示
している。なお、第３図では、溝６Ｂ、６Ｃが孔６Ｄに
より連通されている。９はガス導入管である。この場
合、溝を真空ポンプで吸引する方法もある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法のう
ち、の方法では、完全密閉が不可能であるため、空気
の巻き込みを完全に防止することは不可能であると共に
不活性ガスを多量に必要とする。また、の方法では、
可動盤や固定盤に歪や摩耗が生じた場合にはシール性が
劣り、信頼性が不足する。
ち、の方法では、完全密閉が不可能であるため、空気
の巻き込みを完全に防止することは不可能であると共に
不活性ガスを多量に必要とする。また、の方法では、
可動盤や固定盤に歪や摩耗が生じた場合にはシール性が
劣り、信頼性が不足する。
【０００８】本発明は上記従来の問題点を解決し、固定
盤や可動盤に歪や摩耗がある場合でも、常に高いシール
性能を確保し得るスライドバルブのシール構造を提供す
ることを目的とする。
盤や可動盤に歪や摩耗がある場合でも、常に高いシール
性能を確保し得るスライドバルブのシール構造を提供す
ることを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】請求項１のスライドバル
ブのシール構造は、金属溶湯の流出孔を有する固定盤
と、該固定盤に対し摺接したプレート状れんがよりな
り、プレート厚さ方向に貫通する貫通孔を有した可動盤
とを備えたスライドバルブにおいて、該流出孔及び貫通
孔を通過して流出する溶湯への気体の巻き込みを防止す
る構造であって、該固定盤及び可動盤の少なくとも一方
の摺動面に該流出孔及び貫通孔を囲む溝を設け、該溝内
に耐熱パッキンを配設したことを特徴とする。
ブのシール構造は、金属溶湯の流出孔を有する固定盤
と、該固定盤に対し摺接したプレート状れんがよりな
り、プレート厚さ方向に貫通する貫通孔を有した可動盤
とを備えたスライドバルブにおいて、該流出孔及び貫通
孔を通過して流出する溶湯への気体の巻き込みを防止す
る構造であって、該固定盤及び可動盤の少なくとも一方
の摺動面に該流出孔及び貫通孔を囲む溝を設け、該溝内
に耐熱パッキンを配設したことを特徴とする。
【００１０】請求項２のスライドバルブのシール構造
は、金属溶湯の流出孔を有する固定盤と、該固定盤に対
し摺接したプレート状れんがよりなり、プレート厚さ方
向に貫通する貫通孔を有した可動盤と、前記固定盤の非
摺動面側に接続された上部ノズルとを備えたスライドバ
ルブにおいて、該ノズル孔、流出孔及びノズル孔を通過
して流出する溶湯への気体の巻き込みを防止する構造で
あって、該固定盤及びノズルの少なくとも一方の接続面
に該流出孔及び貫通孔を囲む溝を設け、該溝内に耐熱パ
ッキンを配設したことを特徴とする。
は、金属溶湯の流出孔を有する固定盤と、該固定盤に対
し摺接したプレート状れんがよりなり、プレート厚さ方
向に貫通する貫通孔を有した可動盤と、前記固定盤の非
摺動面側に接続された上部ノズルとを備えたスライドバ
ルブにおいて、該ノズル孔、流出孔及びノズル孔を通過
して流出する溶湯への気体の巻き込みを防止する構造で
あって、該固定盤及びノズルの少なくとも一方の接続面
に該流出孔及び貫通孔を囲む溝を設け、該溝内に耐熱パ
ッキンを配設したことを特徴とする。
【００１１】請求項３のスライドバルブのシール構造
は、金属溶湯の流出孔を有する固定盤と、該固定盤に対
し摺接したプレート状れんがよりなり、プレート厚さ方
向に貫通する貫通孔を有した可動盤と、該可動盤の非摺
動面側に接続された下部ノズルとを備えたスライドバル
ブにおいて、該流出孔、貫通孔及びノズル孔を通過して
流出する溶湯への気体の巻き込みを防止する構造であっ
て、該可動盤及び下部ノズルの少なくとも一方の接続面
に該貫通孔及び下部ノズル孔を囲む溝を設け、該溝内に
耐熱パッキンを配設したことを特徴とする。
は、金属溶湯の流出孔を有する固定盤と、該固定盤に対
し摺接したプレート状れんがよりなり、プレート厚さ方
向に貫通する貫通孔を有した可動盤と、該可動盤の非摺
動面側に接続された下部ノズルとを備えたスライドバル
ブにおいて、該流出孔、貫通孔及びノズル孔を通過して
流出する溶湯への気体の巻き込みを防止する構造であっ
て、該可動盤及び下部ノズルの少なくとも一方の接続面
に該貫通孔及び下部ノズル孔を囲む溝を設け、該溝内に
耐熱パッキンを配設したことを特徴とする。
【００１２】請求項４のスライドバルブのシール構造
は、請求項１〜３において、前記溝の外側又は内側に外
部から連通する通気孔を設け、該通気孔を介して該溝に
対しガス供給又は吸引を行なうことを特徴とする。
は、請求項１〜３において、前記溝の外側又は内側に外
部から連通する通気孔を設け、該通気孔を介して該溝に
対しガス供給又は吸引を行なうことを特徴とする。
【００１３】請求項５のスライドバルブのシール構造
は、請求項１〜４において、耐熱パッキンが金属製パッ
キン、耐火性パッキン又は耐熱ゴムパッキン等の弾性体
の弾性を利用したものであることを特徴とする。
は、請求項１〜４において、耐熱パッキンが金属製パッ
キン、耐火性パッキン又は耐熱ゴムパッキン等の弾性体
の弾性を利用したものであることを特徴とする。
【００１４】
【作用】固定盤及び可動盤の少なくとも一方の摺動面に
該流出孔を囲む溝を設け、該溝内に耐熱パッキンを配設
することにより、流出孔及び貫通孔を溶融金属が通過す
るときに発生する負圧を該耐熱パッキンによりバランス
させることができる。しかして、固定盤や可動盤に歪や
摩耗等の変形部がある場合でも、耐熱パッキンが、その
弾性により、この変形部に十分に追従し、確実なシール
効果を発揮する。これにより空気の侵入を確実に防止す
ることができる。
該流出孔を囲む溝を設け、該溝内に耐熱パッキンを配設
することにより、流出孔及び貫通孔を溶融金属が通過す
るときに発生する負圧を該耐熱パッキンによりバランス
させることができる。しかして、固定盤や可動盤に歪や
摩耗等の変形部がある場合でも、耐熱パッキンが、その
弾性により、この変形部に十分に追従し、確実なシール
効果を発揮する。これにより空気の侵入を確実に防止す
ることができる。
【００１５】従って、請求項１のスライドバルブのシー
ル構造によれば、固定盤と可動面との界面からの空気の
侵入を確実に防止することができる。
ル構造によれば、固定盤と可動面との界面からの空気の
侵入を確実に防止することができる。
【００１６】同様に、請求項２のスライドバルブのシー
ル構造によれば、固定盤と上部ノズルとの界面からの空
気の侵入を確実に防止することができる。また、請求項
３のスライドバルブのシール構造によれば、可動盤と下
部ノズルとの界面からの空気の侵入を確実に防止するこ
とができる。
ル構造によれば、固定盤と上部ノズルとの界面からの空
気の侵入を確実に防止することができる。また、請求項
３のスライドバルブのシール構造によれば、可動盤と下
部ノズルとの界面からの空気の侵入を確実に防止するこ
とができる。
【００１７】請求項４のスライドバルブのシール構造に
よれば、耐熱パッキンによるシール効果と、溝に対する
ガス供給又は吸引によるシール効果との優れた相乗効果
で、空気の侵入をより一層確実に防止することができ
る。
よれば、耐熱パッキンによるシール効果と、溝に対する
ガス供給又は吸引によるシール効果との優れた相乗効果
で、空気の侵入をより一層確実に防止することができ
る。
【００１８】請求項５のスライドバルブのシール構造に
よれば、特に耐久性及びシール効果に優れたスライドバ
ルブが提供される。
よれば、特に耐久性及びシール効果に優れたスライドバ
ルブが提供される。
【００１９】
【実施例】以下、図面を参照して実施例について説明す
る。第１図は実施例に係るスライドバルブのシール構造
を示す断面図であり、第２図に示すスライドバルブと同
一機能を奏する部材には同一符号を付してある。第４図
は第１図に示すスライドバルブの固定盤の底面側からの
斜視図である。
る。第１図は実施例に係るスライドバルブのシール構造
を示す断面図であり、第２図に示すスライドバルブと同
一機能を奏する部材には同一符号を付してある。第４図
は第１図に示すスライドバルブの固定盤の底面側からの
斜視図である。
【００２０】本実施例のスライドバルブのシール構造に
おいては、固定盤２の摺動面、即ち、可動盤４が摺接さ
れた面に、溝２１が設けられており、この溝２１内に耐
熱パッキン１０が配設されている。
おいては、固定盤２の摺動面、即ち、可動盤４が摺接さ
れた面に、溝２１が設けられており、この溝２１内に耐
熱パッキン１０が配設されている。
【００２１】この溝２１は第４図に示す如く、固定盤２
のノズル孔（流出孔）２Ａを囲み、かつ、スライドバル
ブ全閉時の可動盤ノズル孔閉鎖面１２を囲むように設け
られている。
のノズル孔（流出孔）２Ａを囲み、かつ、スライドバル
ブ全閉時の可動盤ノズル孔閉鎖面１２を囲むように設け
られている。
【００２２】また、固定盤２の上記ノズル１との接続面
にも、ノズル孔（流出孔）２Ａを囲む溝２２が設けられ
ており、この溝２２内にも耐熱パッキン１０が配設され
ている。
にも、ノズル孔（流出孔）２Ａを囲む溝２２が設けられ
ており、この溝２２内にも耐熱パッキン１０が配設され
ている。
【００２３】更に、下部ノズル３の可動盤４との接続面
には、ノズル孔３Ａを囲む溝３１が設けられており、こ
の溝３１内にも耐熱パッキン１０が配設されている。
には、ノズル孔３Ａを囲む溝３１が設けられており、こ
の溝３１内にも耐熱パッキン１０が配設されている。
【００２４】本実施例のスライドバルブのシール構造に
よれば、溝２２内の耐熱パッキン１０により上部ノズル
１と固定盤２との界面のシールが、溝２１内の耐熱パッ
キン１０により固定盤２と可動盤４との界面のシール
が、溝３１内の耐熱パッキン１０により可動盤４と下部
ノズル３との界面のシールが確実になされる。
よれば、溝２２内の耐熱パッキン１０により上部ノズル
１と固定盤２との界面のシールが、溝２１内の耐熱パッ
キン１０により固定盤２と可動盤４との界面のシール
が、溝３１内の耐熱パッキン１０により可動盤４と下部
ノズル３との界面のシールが確実になされる。
【００２５】本発明においては、耐熱パッキン１０を配
設する溝に、例えば、第５図（可動盤及び固定盤の断面
図）及び第６図（第５図部の拡大図）に示す如く、吸
気用配管１３を接続し、図示しない真空ポンプで溝２１
内を真空引きして溝２１内から空気を排気することによ
り、シール効果をより一層高めることができる。
設する溝に、例えば、第５図（可動盤及び固定盤の断面
図）及び第６図（第５図部の拡大図）に示す如く、吸
気用配管１３を接続し、図示しない真空ポンプで溝２１
内を真空引きして溝２１内から空気を排気することによ
り、シール効果をより一層高めることができる。
【００２６】この場合、溝２１は、第６図に示す如く、
耐熱パッキン１０の直径Ｒよりも溝幅Ｗを大きくとるこ
とにより、吸引スペース１３Ａを設けるようにしても良
く、また、第７図に示す如く、溝２１Ａ，２１Ｂを二重
に形成すると共に、両溝２１Ａと２１Ｂとを連通する浅
溝２１Ｃを設け、溝２１Ａに耐熱パッキン１０を配設
し、溝２１Ｂを吸引スペースとするようにしても良い。
耐熱パッキン１０の直径Ｒよりも溝幅Ｗを大きくとるこ
とにより、吸引スペース１３Ａを設けるようにしても良
く、また、第７図に示す如く、溝２１Ａ，２１Ｂを二重
に形成すると共に、両溝２１Ａと２１Ｂとを連通する浅
溝２１Ｃを設け、溝２１Ａに耐熱パッキン１０を配設
し、溝２１Ｂを吸引スペースとするようにしても良い。
【００２７】以上説明したスライドバルブのシール構造
は、本発明の一実施例であって、本発明のスライドバル
ブのシール構造は、何ら上記のものに限定されるもので
はない。
は、本発明の一実施例であって、本発明のスライドバル
ブのシール構造は、何ら上記のものに限定されるもので
はない。
【００２８】例えば、溝は、第１図の如く１周だけ設け
ても良く、２周以上に設けても良い。また、溝の周回形
状（平面視形状）は、第４図の楕円形のほか、方形など
の多角形等各種のものとし得る。
ても良く、２周以上に設けても良い。また、溝の周回形
状（平面視形状）は、第４図の楕円形のほか、方形など
の多角形等各種のものとし得る。
【００２９】また、溝は、両接続面（又は両摺動面）に
形成しても良い。即ち、例えば、固定盤２と可動盤４と
の間に形成する溝は、第１図に示す如く、固定盤２側に
のみ設ける他、固定盤２と可動盤４との両方に設けても
良い。（両方に溝を設ける場合には耐熱パッキンを個々
の溝に入れる必要がある。）もちろん、可動盤４側のみ
に設けても良い。
形成しても良い。即ち、例えば、固定盤２と可動盤４と
の間に形成する溝は、第１図に示す如く、固定盤２側に
のみ設ける他、固定盤２と可動盤４との両方に設けても
良い。（両方に溝を設ける場合には耐熱パッキンを個々
の溝に入れる必要がある。）もちろん、可動盤４側のみ
に設けても良い。
【００３０】更に、第５図に示す如く、溝からガス吸引
を行なう他、溝にガス吹き込みを行なっても良い。
を行なう他、溝にガス吹き込みを行なっても良い。
【００３１】このようなガス吸引又はガス吹き込みは、
ノズルと固定盤又は可動盤との間にも実施することがで
きる。
ノズルと固定盤又は可動盤との間にも実施することがで
きる。
【００３２】なお、本発明において、耐熱パッキンとし
ては、４００℃以上の耐熱性を有し、かつ弾力性に優れ
たものが好ましく、例えば、金属製パッキン、耐火性パ
ッキン、耐熱ゴムパッキン等が挙げられる。
ては、４００℃以上の耐熱性を有し、かつ弾力性に優れ
たものが好ましく、例えば、金属製パッキン、耐火性パ
ッキン、耐熱ゴムパッキン等が挙げられる。
【００３３】具体的には、金属製チューブ状パッキン
（メタル中空Ｏリング）、或いはこのチューブ状パッキ
ンの表面にシール性向上のための被覆層を形成したも
の、ゴム製チューブ状パッキンなどを用いることができ
る。
（メタル中空Ｏリング）、或いはこのチューブ状パッキ
ンの表面にシール性向上のための被覆層を形成したも
の、ゴム製チューブ状パッキンなどを用いることができ
る。
【００３４】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のスライドバ
ルブのシール構造によれば、可動盤、固定盤やノズルに
歪や摩耗等がある場合においても、スライドバルブを通
過する金属溶湯への空気の巻き込みを確実に防止するこ
とができ、ピンホール等の欠陥がなくなり、製品品質を
向上できる。また、不活性ガスによるガスシールも不要
となり、ガスコストも低減される。
ルブのシール構造によれば、可動盤、固定盤やノズルに
歪や摩耗等がある場合においても、スライドバルブを通
過する金属溶湯への空気の巻き込みを確実に防止するこ
とができ、ピンホール等の欠陥がなくなり、製品品質を
向上できる。また、不活性ガスによるガスシールも不要
となり、ガスコストも低減される。
【００３５】請求項４のスライドバルブのシール構造に
よれば、シール効果はより一層向上する。請求項５のス
ライドバルブのシール構造によれば、シール性能、耐久
性に優れたスライドバルブが提供される。
よれば、シール効果はより一層向上する。請求項５のス
ライドバルブのシール構造によれば、シール性能、耐久
性に優れたスライドバルブが提供される。
【図１】本発明のスライドバルブのシール構造の一実施
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図２】従来のスライドバルブの断面図である。
【図３】従来のスライドバルブの断面図である。
【図４】図１のスライドバルブの固定盤の底面を示す斜
視図である。
視図である。
【図５】本発明のスライドバルブのシール構造の他の実
施例を示す固定盤及び可動盤の断面図である。
施例を示す固定盤及び可動盤の断面図である。
【図６】図５部分の拡大図である。
【図７】本発明のスライドバルブのシール構造の別の実
施例を示す溝部分の拡大断面図である。
施例を示す溝部分の拡大断面図である。
２ 固定盤 ２Ａ ノズル孔（流出孔） ４，６ 可動盤 ４Ａ，６Ａ ノズル孔（貫通孔） ２Ｂ，４Ｂ，６Ｂ 溝 １０ 耐熱パッキン １３ 吸気用配管 ２１，２２，３１ 溝
Claims (5)
- 【請求項１】 金属溶湯の流出孔を有する固定盤と、該
固定盤に対し摺接したプレート状れんがよりなり、プレ
ート厚さ方向に貫通する貫通孔を有した可動盤とを備え
たスライドバルブにおいて、該流出孔及び貫通孔を通過
して流出する溶湯への気体の巻き込みを防止する構造で
あって、 該固定盤及び可動盤の少なくとも一方の摺動面に該流出
孔及び貫通孔を囲む溝を設け、該溝内に耐熱パッキンを
配設したことを特徴とするスライドバルブのシール構
造。 - 【請求項２】 金属溶湯の流出孔を有する固定盤と、該
固定盤に対し摺接したプレート状れんがよりなり、プレ
ート厚さ方向に貫通する貫通孔を有した可動盤と、前記
固定盤の非摺動面側に接続された上部ノズルとを備えた
スライドバルブにおいて、該ノズル孔、流出孔及び貫通
孔を通過して流出する溶湯への気体の巻き込みを防止す
る構造であって、 該固定盤及び上部ノズルの少なくとも一方の接続面に該
流出孔及びノズル孔を囲む溝を設け、該溝内に耐熱パッ
キンを配設したことを特徴とするスライドバルブのシー
ル構造。 - 【請求項３】 金属溶湯の流出孔を有する固定盤と、該
固定盤に対し摺接したプレート状れんがよりなり、プレ
ート厚さ方向に貫通する貫通孔を有した可動盤と、該可
動盤の非摺動面側に接続された下部ノズルとを備えたス
ライドバルブにおいて、該流出孔、貫通孔及びノズル孔
を通過して流出する溶湯への気体の巻き込みを防止する
構造であって、 該可動盤及び下部ノズルの少なくとも一方の接続面に該
貫通孔及びノズル孔を囲む溝を設け、該溝内に耐熱パッ
キンを配設したことを特徴とするスライドバルブのシー
ル構造。 - 【請求項４】 前記溝に外部から連通する通気孔を設
け、該通気孔を介して該溝に対しガス供給又は吸引を行
なうことを特徴とする請求項１ないし３のいずれか１項
に記載のスライドバルブのシール構造。 - 【請求項５】 耐熱パッキンが金属製パッキン、耐火性
パッキン又は耐熱ゴムパッキン等が弾性体の弾性を利用
したものである請求項１ないし４のいずれか１項に記載
のスライドバルブのシール構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3306059A JP2580914B2 (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | スライドバルブのシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3306059A JP2580914B2 (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | スライドバルブのシール構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05149454A true JPH05149454A (ja) | 1993-06-15 |
| JP2580914B2 JP2580914B2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=17952557
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3306059A Expired - Lifetime JP2580914B2 (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | スライドバルブのシール構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2580914B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002011567A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-15 | Tokyo Yogyo Co Ltd | ガス吹き込み可能な鋳込み制御装置 |
| JP2006516482A (ja) * | 2003-02-07 | 2006-07-06 | ベスビウス クルーシブル カンパニー | 耐火要素に流体循環ラインを接続する装置と耐火要素 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58125364A (ja) * | 1981-10-02 | 1983-07-26 | ユーエスエックス エンジニアーズ アンド コンサルタンツ，インコーポレーテツド | すべりゲ−ト弁 |
| JPS62104669A (ja) * | 1985-10-30 | 1987-05-15 | デイデイエル−ヴエルケ・アクチエンゲゼルシヤフト | 冶金容器にある摺動閉鎖装置用の耐火摩耗板 |
| JPH0443450U (ja) * | 1990-08-10 | 1992-04-13 |
-
1991
- 1991-11-21 JP JP3306059A patent/JP2580914B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58125364A (ja) * | 1981-10-02 | 1983-07-26 | ユーエスエックス エンジニアーズ アンド コンサルタンツ，インコーポレーテツド | すべりゲ−ト弁 |
| JPS62104669A (ja) * | 1985-10-30 | 1987-05-15 | デイデイエル−ヴエルケ・アクチエンゲゼルシヤフト | 冶金容器にある摺動閉鎖装置用の耐火摩耗板 |
| JPH0443450U (ja) * | 1990-08-10 | 1992-04-13 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002011567A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-15 | Tokyo Yogyo Co Ltd | ガス吹き込み可能な鋳込み制御装置 |
| JP2006516482A (ja) * | 2003-02-07 | 2006-07-06 | ベスビウス クルーシブル カンパニー | 耐火要素に流体循環ラインを接続する装置と耐火要素 |
| JP4705012B2 (ja) * | 2003-02-07 | 2011-06-22 | ベスビウス クルーシブル カンパニー | 耐火要素に流体循環ラインを接続する装置と耐火要素 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2580914B2 (ja) | 1997-02-12 |
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