JPH11104814A - 鋳造用ノズル - Google Patents
鋳造用ノズルInfo
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- JPH11104814A JPH11104814A JP28314897A JP28314897A JPH11104814A JP H11104814 A JPH11104814 A JP H11104814A JP 28314897 A JP28314897 A JP 28314897A JP 28314897 A JP28314897 A JP 28314897A JP H11104814 A JPH11104814 A JP H11104814A
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- nozzle
- casting nozzle
- metal pipe
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D41/00—Casting melt-holding vessels, e.g. ladles, tundishes, cups or the like
- B22D41/50—Pouring-nozzles
- B22D41/58—Pouring-nozzles with gas injecting means
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D41/00—Casting melt-holding vessels, e.g. ladles, tundishes, cups or the like
- B22D41/50—Pouring-nozzles
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Continuous Casting (AREA)
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 スライドゲートなどを備えた鋳造用ノズルに
おいて、耐火物の個数の増加とともに隣接する耐火物と
の隙間から大気が侵入し易くなるという問題を解決し、
簡便かつ確実にガスシールできる構造を得る。 【解決手段】 鋳造用ノズル耐火物と該耐火物の外周に
配置されたケースとの間に形成された隙間に、前記耐火
物の外周または内周の少なくとも一部を覆うように金属
パイプを配置し、該金属パイプに複数のガス吹き出し孔
またはスリットを設け、金属パイプの少なくとも一端よ
り不活性ガスを導入して、耐火物の周囲近傍をガスシー
ルする鋳造用ノズルに関する。
おいて、耐火物の個数の増加とともに隣接する耐火物と
の隙間から大気が侵入し易くなるという問題を解決し、
簡便かつ確実にガスシールできる構造を得る。 【解決手段】 鋳造用ノズル耐火物と該耐火物の外周に
配置されたケースとの間に形成された隙間に、前記耐火
物の外周または内周の少なくとも一部を覆うように金属
パイプを配置し、該金属パイプに複数のガス吹き出し孔
またはスリットを設け、金属パイプの少なくとも一端よ
り不活性ガスを導入して、耐火物の周囲近傍をガスシー
ルする鋳造用ノズルに関する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンディッシュ等
の溶融金属容器から鋳型へ鋳造用浸漬ノズルを介して溶
融金属を注入する場合などに使用される鋳造用ノズルに
おいて、スライドゲート、上ノズル、下ノズルあるいは
タンディッシュ底部などに隣接する耐火物周囲近傍を効
果的にガスシールすることができる鋳造用ノズルに関す
る。
の溶融金属容器から鋳型へ鋳造用浸漬ノズルを介して溶
融金属を注入する場合などに使用される鋳造用ノズルに
おいて、スライドゲート、上ノズル、下ノズルあるいは
タンディッシュ底部などに隣接する耐火物周囲近傍を効
果的にガスシールすることができる鋳造用ノズルに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】最近、取鍋やタンディッシュから溶融金
属を鋳型に排出する場合に、スライドゲートが多く利用
されるようになってきたが、従来のストッパーを使用す
る溶融金属排出装置に比べ、区分される耐火物の個数が
多くなり、またスライドゲート自体が固定プレート間で
摺動プレートが移動するため、どうしても隙間が生じて
しまい、上記のような耐火物の個数の増加とともに隣接
する耐火物との隙間から大気が侵入し易くなるという欠
点を有していた。このような大気の侵入は溶融金属（溶
鋼など）を酸化させて品質を低下させるばかりでなく、
形成された酸化物がノズルを閉塞させるという問題を生
じた。
属を鋳型に排出する場合に、スライドゲートが多く利用
されるようになってきたが、従来のストッパーを使用す
る溶融金属排出装置に比べ、区分される耐火物の個数が
多くなり、またスライドゲート自体が固定プレート間で
摺動プレートが移動するため、どうしても隙間が生じて
しまい、上記のような耐火物の個数の増加とともに隣接
する耐火物との隙間から大気が侵入し易くなるという欠
点を有していた。このような大気の侵入は溶融金属（溶
鋼など）を酸化させて品質を低下させるばかりでなく、
形成された酸化物がノズルを閉塞させるという問題を生
じた。
【０００３】このためスライドゲートに、流下する溶融
金属方向にガス孔を形成し、そこから不活性ガスを吹き
込んで溶融金属（溶鋼など）の酸化を抑制するととも
に、ノズルの閉塞を防止する方法が提案された。この方
法は有効な手段ではあるが、耐火物に小孔を開けるとい
う加工上の煩雑があり、またその分だけスライドゲート
が構造的にも弱くなり、さらに小孔に金属が侵入するな
どの欠点があった。
金属方向にガス孔を形成し、そこから不活性ガスを吹き
込んで溶融金属（溶鋼など）の酸化を抑制するととも
に、ノズルの閉塞を防止する方法が提案された。この方
法は有効な手段ではあるが、耐火物に小孔を開けるとい
う加工上の煩雑があり、またその分だけスライドゲート
が構造的にも弱くなり、さらに小孔に金属が侵入するな
どの欠点があった。
【０００４】また、タンディッシュ下部ノズルと浸漬ノ
ズルの接合部の一方に溝を形成し、ノズル耐火物を貫通
する孔から前記溝に通じて真空吸引し、両ノズルの間を
シールするという方法も提案されている（特開平６−１
２６４００公報）。しかし、この場合はノズル内孔と大
気の双方を真空吸引することになり、また両ノズル接合
部そのものが真空吸引によって、特定の空気の流れの道
筋のみが磨耗するという接合面の変則的なノズル磨耗の
問題を発生するおそれがある。また上記と同様に、ノズ
ル耐火物に真空吸引できる程の孔を開ける必要があり、
その孔の閉塞の問題とともに構造的な脆弱さが避けられ
ない面がある。
ズルの接合部の一方に溝を形成し、ノズル耐火物を貫通
する孔から前記溝に通じて真空吸引し、両ノズルの間を
シールするという方法も提案されている（特開平６−１
２６４００公報）。しかし、この場合はノズル内孔と大
気の双方を真空吸引することになり、また両ノズル接合
部そのものが真空吸引によって、特定の空気の流れの道
筋のみが磨耗するという接合面の変則的なノズル磨耗の
問題を発生するおそれがある。また上記と同様に、ノズ
ル耐火物に真空吸引できる程の孔を開ける必要があり、
その孔の閉塞の問題とともに構造的な脆弱さが避けられ
ない面がある。
【０００５】このようなことから、ノズル耐火物とそれ
を囲む鉄皮との間、あるいは鉄皮からノズル耐火物の接
合部に向けて不活性ガスを吹き込んで溶融金属（溶鋼な
ど）の酸化を抑制する方法が提案されている。その一例
として、特公昭６３−４３１８６号公報が挙げられる。
この場合、外壁を構成する金属シートの上端あるいは途
中を同公報の図１０のように湾曲させ、そこをガスの流
通路とし、また必要に応じて小孔を設けて接合部や多孔
質のノズルを通してノズル内壁にまでガスを噴射するも
のであるが、予め外壁を屈曲するなどの手間を要し、上
端を曲げたものについては、それがノズル接合の邪魔に
なるので、構造的に取り付けることができない場合があ
るという欠点を持つ。他の例として、実公昭６１−３５
３４２号公報が挙げられる。これは鉄板の外壁とノズル
耐火物の間に、モルタルなどのスペーサーを介して通気
路を形成するというものである。この場合もスペーサ
ー、ノズル耐火物および外壁という三要素から通気路を
形成することになるので、これらの一部が熱変形を起こ
したり、あるいは欠損した場合には、確実な通気路が形
成されないという欠点がある。さらに他の例として実公
昭６１−３５３３８号公報があり、これには耐火物の周
囲に配置した鉄皮の外側にさらに保持枠を設け、この保
持枠の内面に鉄皮との間でガスの流通路が形成されるよ
うに内面加工したスライドゲートを設置するという提案
がなされている。しかし、これもガスの流通路を形成す
る目的のみのために、内面加工した保持枠を設ける必要
があり、またこの場合にはスライドゲートに適用が限定
されるという欠点を有している。
を囲む鉄皮との間、あるいは鉄皮からノズル耐火物の接
合部に向けて不活性ガスを吹き込んで溶融金属（溶鋼な
ど）の酸化を抑制する方法が提案されている。その一例
として、特公昭６３−４３１８６号公報が挙げられる。
この場合、外壁を構成する金属シートの上端あるいは途
中を同公報の図１０のように湾曲させ、そこをガスの流
通路とし、また必要に応じて小孔を設けて接合部や多孔
質のノズルを通してノズル内壁にまでガスを噴射するも
のであるが、予め外壁を屈曲するなどの手間を要し、上
端を曲げたものについては、それがノズル接合の邪魔に
なるので、構造的に取り付けることができない場合があ
るという欠点を持つ。他の例として、実公昭６１−３５
３４２号公報が挙げられる。これは鉄板の外壁とノズル
耐火物の間に、モルタルなどのスペーサーを介して通気
路を形成するというものである。この場合もスペーサ
ー、ノズル耐火物および外壁という三要素から通気路を
形成することになるので、これらの一部が熱変形を起こ
したり、あるいは欠損した場合には、確実な通気路が形
成されないという欠点がある。さらに他の例として実公
昭６１−３５３３８号公報があり、これには耐火物の周
囲に配置した鉄皮の外側にさらに保持枠を設け、この保
持枠の内面に鉄皮との間でガスの流通路が形成されるよ
うに内面加工したスライドゲートを設置するという提案
がなされている。しかし、これもガスの流通路を形成す
る目的のみのために、内面加工した保持枠を設ける必要
があり、またこの場合にはスライドゲートに適用が限定
されるという欠点を有している。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本願発明の目的は、複
数個の耐火物から形成された複雑な構造をもつノズルに
おいても、隣接する耐火物との隙間からノズル内に流れ
る溶融金属に大気が侵入することを効果的に防止するこ
とができ、しかも従来技術に比べ簡便にガスシールする
ことができる鋳造用ノズルを提供しようとするものであ
る。
数個の耐火物から形成された複雑な構造をもつノズルに
おいても、隣接する耐火物との隙間からノズル内に流れ
る溶融金属に大気が侵入することを効果的に防止するこ
とができ、しかも従来技術に比べ簡便にガスシールする
ことができる鋳造用ノズルを提供しようとするものであ
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本願発明は、 １ 鋳造用ノズル耐火物と該耐火物の外周に配置された
ケースとの間に形成された隙間に、前記耐火物の外周ま
たは内周の少なくとも一部を覆うように金属パイプを配
置し、該金属パイプに複数のガス吹き出し孔またはスリ
ットを設け、金属パイプの少なくとも一端よりガスを導
入して、耐火物の周囲近傍をガスシールすることを特徴
とする鋳造用ノズル ２ 前記ケースが金属からなり、該金属ケースと金属パ
イプが別体であることを特徴とする上記１記載の鋳造用
ノズル ３ 金属パイプが前記耐火物の外周または内周を少なく
とも一周するように配置されていることを特徴とする上
記１または２記載の鋳造用ノズル ４ 金属パイプが前記耐火物の上端もしくは下端または
その双方に配置されていることを特徴とする上記１〜３
のそれぞれに記載の鋳造用ノズル。 ５ 鋳造用ノズル耐火物がスライドゲートであることを
特徴とする上記１〜４のそれぞれに記載の鋳造用ノズル ６ 鋳造用ノズル耐火物とその外周または内周に配置さ
れたケースとの間の前記金属パイプを除く残余の隙間
に、不定形耐火物を充填したことを特徴とする上記１〜
５のそれぞれに記載の鋳造用ノズル ７ 不定形耐火物がセルフフローキャスタブル耐火物で
あることを特徴とする上記１〜６のそれぞれに記載の鋳
造用ノズル ８ 金属ケースが焼嵌めにより鋳造用ノズル耐火物に結
合していることを特徴とする上記１〜７のそれぞれに記
載の鋳造用ノズルを提供する
ケースとの間に形成された隙間に、前記耐火物の外周ま
たは内周の少なくとも一部を覆うように金属パイプを配
置し、該金属パイプに複数のガス吹き出し孔またはスリ
ットを設け、金属パイプの少なくとも一端よりガスを導
入して、耐火物の周囲近傍をガスシールすることを特徴
とする鋳造用ノズル ２ 前記ケースが金属からなり、該金属ケースと金属パ
イプが別体であることを特徴とする上記１記載の鋳造用
ノズル ３ 金属パイプが前記耐火物の外周または内周を少なく
とも一周するように配置されていることを特徴とする上
記１または２記載の鋳造用ノズル ４ 金属パイプが前記耐火物の上端もしくは下端または
その双方に配置されていることを特徴とする上記１〜３
のそれぞれに記載の鋳造用ノズル。 ５ 鋳造用ノズル耐火物がスライドゲートであることを
特徴とする上記１〜４のそれぞれに記載の鋳造用ノズル ６ 鋳造用ノズル耐火物とその外周または内周に配置さ
れたケースとの間の前記金属パイプを除く残余の隙間
に、不定形耐火物を充填したことを特徴とする上記１〜
５のそれぞれに記載の鋳造用ノズル ７ 不定形耐火物がセルフフローキャスタブル耐火物で
あることを特徴とする上記１〜６のそれぞれに記載の鋳
造用ノズル ８ 金属ケースが焼嵌めにより鋳造用ノズル耐火物に結
合していることを特徴とする上記１〜７のそれぞれに記
載の鋳造用ノズルを提供する
【０００８】
【発明の実施の形態】溶融金属の連続鋳造などにおい
て、取鍋、タンディシュさらには鋳型へ溶融金属（溶鋼
など）を排出するに際して、取鍋あるいはタンディシュ
においてスライドゲートまたはストッパーで流量制御し
ながら、浸漬ノズルまたはロングノズルを使用して溶融
金属を鋳型に排出される。このような溶融金属の排出に
当たって、取鍋あるいはタンディシュから上記ノズルへ
と経由する段階で、いくつかの耐火物の結合部が存在
し、これらの接合部の溶鋼の酸化の問題がある。最近
は、溶融金属の流量をより確実に制御できることが要求
されているために、スライドゲートの利用も多い。スラ
イドゲートの使用は必然的に耐火物の個数を増加するこ
とになり、耐火物の接合部から侵入する大気による溶鋼
酸化の問題がより増加するという問題がある。このた
め、耐火物の構造が複雑であっても、より簡単な構造
で、しかも確実に大気の侵入を防止できる大気遮断装置
が要求されている。
て、取鍋、タンディシュさらには鋳型へ溶融金属（溶鋼
など）を排出するに際して、取鍋あるいはタンディシュ
においてスライドゲートまたはストッパーで流量制御し
ながら、浸漬ノズルまたはロングノズルを使用して溶融
金属を鋳型に排出される。このような溶融金属の排出に
当たって、取鍋あるいはタンディシュから上記ノズルへ
と経由する段階で、いくつかの耐火物の結合部が存在
し、これらの接合部の溶鋼の酸化の問題がある。最近
は、溶融金属の流量をより確実に制御できることが要求
されているために、スライドゲートの利用も多い。スラ
イドゲートの使用は必然的に耐火物の個数を増加するこ
とになり、耐火物の接合部から侵入する大気による溶鋼
酸化の問題がより増加するという問題がある。このた
め、耐火物の構造が複雑であっても、より簡単な構造
で、しかも確実に大気の侵入を防止できる大気遮断装置
が要求されている。
【０００９】従来のガスによるシール構造は上記のよう
に、耐火物の中にガス通路を形成したり、耐火物を覆う
鉄皮に細工をするなど、複雑な形をもつものが多かった
が、本発明はこのガスによる大気遮断構造が簡単で、し
かも複雑な耐火物の組合せおいても適用できる鋳造用ノ
ズルを提供する。
に、耐火物の中にガス通路を形成したり、耐火物を覆う
鉄皮に細工をするなど、複雑な形をもつものが多かった
が、本発明はこのガスによる大気遮断構造が簡単で、し
かも複雑な耐火物の組合せおいても適用できる鋳造用ノ
ズルを提供する。
【００１０】図１に、本発明の実施形態の一例を示す。
図１では上ノズル１、スライドゲートのプレート２また
は下ノズルもしくは中間ノズル３の断面をそれぞれ模式
的に示したもので、理解を容易にするためにそれぞれ分
離させているが、これらの使用に際しては、上下密着結
合させて一体構造とする。上ノズル１、スライドゲート
のプレート２、下ノズルまたは中間ノズル３の耐火材４
は最外層となる鉄皮などのケース６で覆い、前記耐火材
４とケース６の間には、後で説明する不活性ガス噴射用
金属パイプ以外の部分に、不定形耐火物７を充填する。
この不定形耐火物７はセルフフローキャスタブル耐火物
であることが望ましいが、他の耐火材であってもよい。
一般にはモルタルが使用できる。
図１では上ノズル１、スライドゲートのプレート２また
は下ノズルもしくは中間ノズル３の断面をそれぞれ模式
的に示したもので、理解を容易にするためにそれぞれ分
離させているが、これらの使用に際しては、上下密着結
合させて一体構造とする。上ノズル１、スライドゲート
のプレート２、下ノズルまたは中間ノズル３の耐火材４
は最外層となる鉄皮などのケース６で覆い、前記耐火材
４とケース６の間には、後で説明する不活性ガス噴射用
金属パイプ以外の部分に、不定形耐火物７を充填する。
この不定形耐火物７はセルフフローキャスタブル耐火物
であることが望ましいが、他の耐火材であってもよい。
一般にはモルタルが使用できる。
【００１１】上記上ノズル１、スライドゲートのプレー
ト２の間または下ノズルもしくは中間ノズル３の耐火材
４の間の結合部に向けて不活性ガスが噴射できるよう
に、金属パイプ５および９からなる配管を設置する。こ
の金属パイプ５は耐火材４と最外層であるケース６の間
の外周または内周の少なくとも一部に配置する。図１で
は、上記上ノズル１では耐火材４の下方に突出した部分
の内周面に、ほぼ一周するように配置されている。図１
に示すスライドゲートのプレート２または下ノズルもし
くは中間ノズル３の耐火材４については、接合される部
位の上部または下部の外周端部に金属パイプ５が配置さ
れている。
ト２の間または下ノズルもしくは中間ノズル３の耐火材
４の間の結合部に向けて不活性ガスが噴射できるよう
に、金属パイプ５および９からなる配管を設置する。こ
の金属パイプ５は耐火材４と最外層であるケース６の間
の外周または内周の少なくとも一部に配置する。図１で
は、上記上ノズル１では耐火材４の下方に突出した部分
の内周面に、ほぼ一周するように配置されている。図１
に示すスライドゲートのプレート２または下ノズルもし
くは中間ノズル３の耐火材４については、接合される部
位の上部または下部の外周端部に金属パイプ５が配置さ
れている。
【００１２】図１または２に示すように、金属パイプ５
の不活性ガスを噴射する部位を円環状としても良いし、
またノズルの形状に応じて半円や他の形にすることもで
きる。これは金属パイプ５を事前にまたは取付け時に所
望の形状に加工することによって得ることができる。金
属パイプ５の不活性ガスの噴射口はスリット形状にする
こともできるし、点状の開口部を持つようにすることも
できる。また、前記スリットまたは点状の開孔部の配列
や孔の数は任意に調節できる。不活性ガスは図１または
２の矢印１０に示すように、上ノズル１、スライドゲー
トのプレート２の間または下ノズルもしくは中間ノズル
３などの耐火材４間の結合部に向けて噴射する。円環状
の金属パイプ５と不活性ガスを導入する金属パイプ９と
の間は図のように、直線的（垂直）であっても良いし、
また耐火材４と最外層であるケース６との間に耐火材４
の外周を湾曲させながら斜め方向に走らせても（図示せ
ず）よい。
の不活性ガスを噴射する部位を円環状としても良いし、
またノズルの形状に応じて半円や他の形にすることもで
きる。これは金属パイプ５を事前にまたは取付け時に所
望の形状に加工することによって得ることができる。金
属パイプ５の不活性ガスの噴射口はスリット形状にする
こともできるし、点状の開口部を持つようにすることも
できる。また、前記スリットまたは点状の開孔部の配列
や孔の数は任意に調節できる。不活性ガスは図１または
２の矢印１０に示すように、上ノズル１、スライドゲー
トのプレート２の間または下ノズルもしくは中間ノズル
３などの耐火材４間の結合部に向けて噴射する。円環状
の金属パイプ５と不活性ガスを導入する金属パイプ９と
の間は図のように、直線的（垂直）であっても良いし、
また耐火材４と最外層であるケース６との間に耐火材４
の外周を湾曲させながら斜め方向に走らせても（図示せ
ず）よい。
【００１３】耐火材４と最外層の鉄皮などのケース６と
の間の、金属パイプ５を配置する以外の部分、すなわち
残余の部分にモルタルなどの不定形耐火物７を充填す
る。この不定形耐火物７の充填に際しては、金属パイプ
５が耐火材４とケース６との間の適度の間隔を保持し、
また上記のように端部に配置された金属パイプ５はモル
タルなどの不定形耐火物７のストッパーの役目も果し、
充填作業や施工が容易となる。金属ケースを焼嵌めによ
り鋳造用ノズル耐火物に結合させることもできる。この
焼嵌めによる金属ケースのノズル耐火物への結合は、予
め環状に成形した金属ケースを加熱して内径を拡大させ
ておき、ノズル耐火物に嵌め合わせた後冷却して金属ケ
ースの内径を縮小させ、ノズル耐火物を外部から締め付
けることによって、強力な結合を得るものである。この
場合、前記金属パイプ５を予め所定の位置に配置した
後、また必要に応じて不定形耐火物７を配置した後、金
属ケースを焼嵌めて鋳造用ノズル耐火物に結合させるこ
ともできる。図２は図１の金属パイプ５を拡大したもの
で、噴射孔がスリット８になっており、そこから不活性
ガス１０が噴射される構造となっている。
の間の、金属パイプ５を配置する以外の部分、すなわち
残余の部分にモルタルなどの不定形耐火物７を充填す
る。この不定形耐火物７の充填に際しては、金属パイプ
５が耐火材４とケース６との間の適度の間隔を保持し、
また上記のように端部に配置された金属パイプ５はモル
タルなどの不定形耐火物７のストッパーの役目も果し、
充填作業や施工が容易となる。金属ケースを焼嵌めによ
り鋳造用ノズル耐火物に結合させることもできる。この
焼嵌めによる金属ケースのノズル耐火物への結合は、予
め環状に成形した金属ケースを加熱して内径を拡大させ
ておき、ノズル耐火物に嵌め合わせた後冷却して金属ケ
ースの内径を縮小させ、ノズル耐火物を外部から締め付
けることによって、強力な結合を得るものである。この
場合、前記金属パイプ５を予め所定の位置に配置した
後、また必要に応じて不定形耐火物７を配置した後、金
属ケースを焼嵌めて鋳造用ノズル耐火物に結合させるこ
ともできる。図２は図１の金属パイプ５を拡大したもの
で、噴射孔がスリット８になっており、そこから不活性
ガス１０が噴射される構造となっている。
【００１４】図１においては、上ノズル１、スライドゲ
ートのプレート２間または下ノズルもしくは中間ノズル
３の全てに、不活性ガスを噴射する金属パイプ５を配置
したが、必ずしもこのように全てに取付ける必要もない
し、また他の大気侵入防止用装置が既に組み込まれてい
るものについては、これらの装置と併用することもでき
る。このように、本発明のガスシールする鋳造用ノズル
は、既存の設備に簡便に取付けることができ、しかも確
実に不活性ガスを噴射する構造とすることができる優れ
た特徴を有している。
ートのプレート２間または下ノズルもしくは中間ノズル
３の全てに、不活性ガスを噴射する金属パイプ５を配置
したが、必ずしもこのように全てに取付ける必要もない
し、また他の大気侵入防止用装置が既に組み込まれてい
るものについては、これらの装置と併用することもでき
る。このように、本発明のガスシールする鋳造用ノズル
は、既存の設備に簡便に取付けることができ、しかも確
実に不活性ガスを噴射する構造とすることができる優れ
た特徴を有している。
【００１５】
【発明の効果】従来は耐火物の個数の増加とともに隣接
する耐火物との隙間から大気が侵入し易くなるという欠
点を有しており、これを解決しようとして、耐火物の中
にガス通路を形成したり耐火物を覆う鉄皮に細工をする
などを行なっていたため、複雑な構造をもち、制作手間
がかかるだけでなく、安定したガスシール構造が得られ
なかった。本発明はこれを一挙に解決し、鋳造用ノズル
耐火物と該耐火物の外周に配置されたケースとの間に形
成された隙間に、前記耐火物の外周または内周の少なく
とも一部を覆うように金属パイプを配置し、該金属パイ
プに複数のガス吹き出し孔またはスリットを設け、金属
パイプの少なくとも一端よりガスを導入して、耐火物の
周囲近傍をガスシールすることにより、ガスによる大気
遮断構造が簡単で、制作も容易であり、しかも複雑なノ
ズル耐火物構造の組合せおいても適用できる安定したガ
スシール構造を持つの鋳造用ノズルが得られた。
する耐火物との隙間から大気が侵入し易くなるという欠
点を有しており、これを解決しようとして、耐火物の中
にガス通路を形成したり耐火物を覆う鉄皮に細工をする
などを行なっていたため、複雑な構造をもち、制作手間
がかかるだけでなく、安定したガスシール構造が得られ
なかった。本発明はこれを一挙に解決し、鋳造用ノズル
耐火物と該耐火物の外周に配置されたケースとの間に形
成された隙間に、前記耐火物の外周または内周の少なく
とも一部を覆うように金属パイプを配置し、該金属パイ
プに複数のガス吹き出し孔またはスリットを設け、金属
パイプの少なくとも一端よりガスを導入して、耐火物の
周囲近傍をガスシールすることにより、ガスによる大気
遮断構造が簡単で、制作も容易であり、しかも複雑なノ
ズル耐火物構造の組合せおいても適用できる安定したガ
スシール構造を持つの鋳造用ノズルが得られた。
【図１】 本発明の一例を示す鋳造用ノズルの部分断面
分解説明図を示す。
分解説明図を示す。
【図２】 本発明の不活性ガスを噴射する金属パイプの
部分断面説明図を示す。
部分断面説明図を示す。
１：上ノズル ２：スライドゲートのプレート ３：下ノズルもしくは中間ノズル ４：耐火材 ５：金属パイプ ６：鉄皮などのケース ７：モルタルなどの不定形耐火物 ８：スリット ９：不活性ガス導入金属パイプ １０：不活性ガスの噴射
Claims (8)
- 【請求項１】 鋳造用ノズル耐火物と該耐火物の外周に
配置されたケースとの間に形成された隙間に、前記耐火
物の外周または内周の少なくとも一部を覆うように金属
パイプを配置し、該金属パイプに複数のガス吹き出し孔
またはスリットを設け、金属パイプの少なくとも一端よ
りガスを導入して、耐火物の周囲近傍をガスシールする
ことを特徴とする鋳造用ノズル。 - 【請求項２】 前記ケースが金属からなり、該金属ケー
スと金属パイプが別体であることを特徴とする請求項１
記載の鋳造用ノズル。 - 【請求項３】 金属パイプが前記耐火物の外周または内
周を少なくとも一周するように配置されていることを特
徴とする請求項１または２記載の鋳造用ノズル。 - 【請求項４】 金属パイプが前記耐火物の上端もしくは
下端またはその双方に配置されていることを特徴とする
請求項１〜３のそれぞれに記載の鋳造用ノズル。 - 【請求項５】 鋳造用ノズル耐火物がスライドゲートで
あることを特徴とする請求項１〜４のそれぞれに記載の
鋳造用ノズル。 - 【請求項６】 鋳造用ノズル耐火物とその外周または内
周に配置されたケースとの間の前記金属パイプを除く残
余の隙間に、不定形耐火物を充填したことを特徴とする
請求項１〜５のそれぞれに記載の鋳造用ノズル。 - 【請求項７】 不定形耐火物がセルフフローキャスタブ
ル耐火物であることを特徴とする請求項１〜６のそれぞ
れに記載の鋳造用ノズル。 - 【請求項８】 金属ケースが焼嵌めにより鋳造用ノズル
耐火物に結合していることを特徴とする請求項１〜７の
それぞれに記載の鋳造用ノズル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28314897A JPH11104814A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 鋳造用ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28314897A JPH11104814A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 鋳造用ノズル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11104814A true JPH11104814A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17661846
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28314897A Withdrawn JPH11104814A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 鋳造用ノズル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11104814A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-10-01 JP JP28314897A patent/JPH11104814A/ja not_active Withdrawn
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