JPH05148891A - 場所打ちコンクリート施工法とこれの実施に使用するコンクリート止め付き床型枠 - Google Patents

場所打ちコンクリート施工法とこれの実施に使用するコンクリート止め付き床型枠

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JPH05148891A
JPH05148891A JP33605991A JP33605991A JPH05148891A JP H05148891 A JPH05148891 A JP H05148891A JP 33605991 A JP33605991 A JP 33605991A JP 33605991 A JP33605991 A JP 33605991A JP H05148891 A JPH05148891 A JP H05148891A
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Tateo Mitsui
健郎 三井
Toshio Yonezawa
敏男 米澤
Yasuhiko Yoshioka
保彦 吉岡
Toshio Nagashima
俊雄 長嶋
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Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 柱,梁部分の場所打ちコンクリートと床部分
の場所打ちコンクリートとを打ち分けすることのできる
施工法を提供する。 【構成】 柱,梁部との境界部に、配筋貫通若しくは配
筋継ぎを確保した埋め殺しのコンクリート止め堰4を配
設した床型枠1を用いて型枠組,配筋を行ない、しかる
後、柱,梁部と床部分とを異なるコンクリートで打ち分
けるとして、適材適所の合理化を実現した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、場所打ちコンクリート
施工法とこれの実施に使用するコンクリート止め付き床
型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】場所打ちコンクリート床を施工する場
合、打設するコンクリートは1回の打設範囲において性
能的に同一のコンクリートを使用する。このため、床部
分とこれに連続する柱,梁部分とは同一のコンクリート
となる。よって、柱,梁部に特定のコンクリートを採用
したい場合には、床部分も同一コンクリートでもって施
工することとなる。ところが、床部分については広大な
面積についての直仕上げという柱,梁部にはない特殊作
業があり、Fc=360kg/cm2 以下の普通コンクリー
トの場合には支障はないが、コンクリート自身の粘性が
非常に高いコンクリート、例えば水結合材比が40%以
下のような高強度コンクリート,セメント,フライアッ
シュ,高炉スラグといった結合材量が500kg/m2
超えるようなコンクリート、またはある種の増粘材を添
加したコンクリート等が要求され、これを用いてスラブ
を打設する場合には、こうしたコンクリートが非常に粘
性が高いため、直仕上げをすることが極めて困難であ
る。このため、床仕上げ精度が低下し、不陸が生じた
り、押え不能といった事態に至ることもある。従来は、
こうした押え難さを回避するため、直押え時にスラブ面
に水を噴霧したり、あるいは直接、水を撒き、押え易く
するなどの方策がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術で
述べた方策では、適材適所の合理的設計に反するうえ、
作業性の改善には至っておらず、夏期など高温時には噴
霧の効果はほとんどなく、直接水を撒く方法では、コン
クリートの品質を劣化させる等の種々の問題がある。本
発明は、床コンクリートを直仕上げが必要な床スラブ上
面とそうでない梁,柱部分とで異なる種類のコンクリー
トを打ち分けることができるようにして、梁,柱部分に
W/C=40%以下のコンクリートまたは単位結合材量
が500kg/m3 以上のコンクリートが必要な構造体に
ついても、床スラブ部分は仕上げの容易な普通コンクリ
ートを打設することができ、これによって床の仕上げ精
度の向上とともに、労務費,材料費の低減ができ、また
構造設計上も床部分を過大な安全率で設計する必要がな
くなり合理的な設計ができる新規な場所打ちコンクリー
ト施工法とこれの実施に使用する床型枠を提供すること
を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の場所打ちコンクリート施工法においては、
柱,梁部との境界部に、配筋貫通若しくは配筋継ぎを確
保した埋め殺しのコンクリート止め堰を配設した床型枠
を用いて型枠組,配筋を行ない、しかる後、柱,梁部と
床部分とを異なるコンクリートで打ち分けるとしたもの
である。
【0005】
【作用】上記のように構成された場所打ちコンクリート
施工法によるならば、コンクリート止め堰の存在により
コンクリートの要求品質の異なる柱,梁部と床部分との
コンクリートの打ち分けが可能となるため、通常の構造
設計では、スラブ部分は必ずしも高強度コンクリートは
必要とされなく、従って、柱,梁部分には、構造上必要
な水結合材比が40%以下の高強度コンクリートを打設
し、スラブ部分には直仕上げが容易な普通コンクリート
を打設するということができる。このため、コンクリー
ト直押えが困難な部分は柱,梁上部に限定され、スラブ
部分は従来と同等の作業性で施工ができることとなる。
【0006】
【実施例】実施例について図を参照して説明すると、本
発明施工法は、図1において、ハーフPCa版またはデ
ッキプレート等からなる床型枠1の柱2,梁3との境界
部には床上端鉄筋貫通孔を付設若しくは定着筋を介した
配筋継ぎを有した埋め殺しのコンクリート止め堰4が配
設されていて、これを用いて型枠組,配筋を行なった
後、柱,梁部分の場所打ちコンクリート5と床部分の場
所打ちコンクリート6とを別異のコンクリートでもって
打ち分けて行なうもので、該コンクリート止め堰4によ
って前記の両コンクリート5,6は混じり合うことはな
く、且つ両者はコンクリート止め堰4に付設の該床上端
鉄筋貫通孔を介してのコンクリートの連通又は双方に向
けて突付設に係わる定着鉄筋等を介して一体化される。
【0007】しかして、柱,梁部分の場所打ちコンクリ
ート5としては、構造上あるいは施工上特殊な品質が要
求されるが仕上げが困難な水結合材比が40%以下のコ
ンクリートや高流動コンクリートといった高粘性のコン
クリートを打設し、床部分の場所打ちコンクリート6と
しては、直仕上げの容易な普通コンクリートを打設する
ことが可能となる。
【0008】床型枠1としては捨型枠のハーフPCa版
と解体を前提とするデッキプレート等の場合がある。図
2はハーフPCa版7を用いた場合の縦断面図を示し、
コンクリート止め堰4はアンカーボルト等を介した後付
け、あるいは、PCa版製作時に同時打設などで型枠と
一体化することによって付設される。図中8は堰4に穿
孔の床上端鉄筋貫通孔9を貫通させて配筋の床上端鉄筋
を示す。叙上の堰4のバリエーションを図3〜図7に紹
介する。図3はハーフPCa版7に予じめ埋立のアンカ
ーボルト10を介して床上端鉄筋レベルに定着用鉄筋1
1を突き出したブロック状の堰4aを固定したものを示
す。図4はアンカーボルト10を介して床上端鉄筋8が
貫通し易すいように櫛状に成型のブロックの堰4bを固
定したものを示す。図5はアンカーボルト10を介して
床上端鉄筋8が貫通し易すいように逆向きの櫛状に成型
のブロックの堰4cを固定したものを示す。図6はモル
タル製のビーム12より床上端鉄筋が貫通し易すいよう
櫛状に鋼棒13,…を垂下設した堰4dを該鋼棒13,
…をハーフPCa版7に埋立させたものを示す。図7に
おけるaは剛性の高いステンレス,鋼板等よりなり、床
上端筋レベルに定着用鉄筋11を突き出させた堰4eを
ハーフPCa版7に埋立させたもの、bは剛性の高いス
テンレス,鋼板等よりなり床上端鉄筋貫通孔14を穿孔
した堰4fをハーフPCa版7に埋立させたものを示
す。図8は解体を前提とするデッキプレート15を用い
た場合の縦断面図を示し、この場合におけるコンクリー
ト止め堰4gは、デッキプレート15に対して離反不可
能に固定させたのではデッキプレート15の解体が出来
なくなるので図9に示す如く定着用鉄筋11を突き出
し、かつ、床上端鉄筋貫通孔14を穿孔した剛性の高い
ステンレス,鋼板に支え用治具16,…を付設してデッ
キプレート15上に安定起立し得るようにしたものとす
る。
【0009】叙上の床型枠を用いての施工手順は、床型
枠を設置したら、まず、柱,梁部分の場所打ちコンクリ
ート5として必要な品質のコンクリートを打設し、続い
て床部分の場所打ちコンクリート6のコンクリートをス
ラブ上に打設し、直仕上げを行いながら梁部分とレベル
調整を行なうこととなる。尚、各コンクリート止め堰の
上端は打設コンクリート上端レベル出しの定規として利
用することができる。
【0010】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
柱,梁部分と床部分との合理的な要求品質に応じたコン
クリートの打ち分けが可能となり、床の仕上げ精度の向
上、労務費や材料費の低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明工法の説明図である。
【図2】本発明工法を示す縦断面図である。
【図3】a,bは床型枠の正,側面図である。
【図4】a,bは床型枠の正,側面図である。
【図5】a,bは床型枠の正,側面図である。
【図6】a,bは床型枠の正,側面図である。
【図7】a,bは相異なる床型枠の正面図と側面図であ
る。
【図8】本発明工法を示す縦断面図である。
【図9】図8における部材の詳示図である。
【符号の説明】
1 床型枠 2 柱 3 梁 4 コンクリート止め堰 4a コンクリート止め堰 4b コンクリート止め堰 4c コンクリート止め堰 4d コンクリート止め堰 4e コンクリート止め堰 4f コンクリート止め堰 4g コンクリート止め堰 5 柱,梁部分の場所打ちコンクリート 6 床部分の場所打ちコンクリート 7 ハーフPCa版 8 床上端鉄筋 9 床上端鉄筋貫通孔 10 アンカーボルト 11 定着用鉄筋 12 ビーム 13 鋼棒 14 床上端鉄筋貫通孔 15 デッキプレート 16 支え用治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長嶋 俊雄 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式会 社竹中工務店技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱,梁部との境界部に、配筋貫通若しく
    は配筋継ぎを確保した埋め殺しのコンクリート止め堰を
    配設した床型枠を用いて型枠組,配筋を行ない、しかる
    後、柱,梁部と床部分とを異なるコンクリートで打ち分
    けるとしたことを特徴とする場所打ちコンクリート施工
    法。
  2. 【請求項2】 ハーフPCa版に予じめ埋立のアンカー
    ボルトを介して床上端鉄筋レベルに定着用鉄筋を突き出
    したブロック状のコンクリート止め堰を付設した請求項
    1記載の工法に使用するコンクリート止め付き床型枠。
  3. 【請求項3】 ハーフPCa版に予じめ埋立のアンカー
    ボルトを介して床上端鉄筋が貫通し易すいように櫛状に
    成型のブロックのコンクリート止め堰を付設した請求項
    1記載の工法に使用するコンクリート止め付き床型枠。
  4. 【請求項4】 ハーフPCa版に予じめ埋立のアンカー
    ボルトを介して床上端鉄筋が貫通し易すいように逆向き
    の櫛状に成型のブロックのコンクリート止め堰を付設し
    た請求項1記載の工法に使用するコンクリート止め付き
    床型枠。
  5. 【請求項5】 モルタル製のビームより床上端鉄筋が貫
    通し易すいよう櫛状に鋼棒を垂下設したコンクリート止
    め堰を該鋼棒下部をハーフPCa版に埋立させて付設し
    た請求項記載の工法に使用するコンクリート止め付き床
    型枠。
  6. 【請求項6】 剛性の高いステンレス,鋼板等よりな
    り、床上端筋レベルに定着用鉄筋を突き出させたコンク
    リート止め堰の下部をハーフPCa版に埋立させて付設
    した請求項1記載の工法に使用するコンクリート止め付
    き床型枠。
  7. 【請求項7】 剛性の高いステンレス,鋼板等よりな
    り、床上端鉄筋貫通孔を穿孔したコンクリート止め堰の
    下部をハーフPCa版に埋立させて付設した請求項1記
    載の工法に使用するコンクリート止め付き床型枠。
  8. 【請求項8】 剛性の高いステンレス,鋼板等に定着用
    鉄筋を付設し、かつ、床上端鉄筋貫通孔を穿孔し、さら
    に起立姿勢支え用治具を付設したコンクリート止め堰を
    デッキプレート上に載置するとした請求項1記載の工法
    に使用するコンクリート止め付き床型枠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019108717A (ja) * 2017-12-18 2019-07-04 鹿島建設株式会社 繊維補強コンクリート部材の製造方法、犠牲型枠の製造方法及び繊維補強コンクリート部材

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JP2019108717A (ja) * 2017-12-18 2019-07-04 鹿島建設株式会社 繊維補強コンクリート部材の製造方法、犠牲型枠の製造方法及び繊維補強コンクリート部材

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