JPH051486U

JPH051486U - 洗濯機用ホース

Info

Publication number: JPH051486U
Application number: JP054816U
Authority: JP
Inventors: 史朗金尾
Original assignee: 史朗金尾
Priority date: 1991-06-19
Filing date: 1991-06-19
Publication date: 1993-01-14
Also published as: US5311753A

Abstract

(57)【要約】【目的】洗濯機の内部構造を変更する必要なくホース
の略々全体を洗濯機内部に収納させておき、使用時には
任意の長さに引き出して使用することができるホースを
得ること。【構成】ホースの全長を一連に連なった１本のホース
とし、一端側に受水口部とＬ字形曲げ形成部とを形成
し、他端側に排水口部を形成し、これらを除く中間部分
の略々全体を、不等辺三角波形状に形成し、短尺の傾斜
壁が長尺の傾斜壁に対して略々平行な縮小姿勢に容易に
変化できその姿勢を自己保持できる構造とし、この縮小
姿勢においてホースの略々全長が洗濯機の外箱内に収容
できる長さに形成したもの。【効果】収納、使用が便利、内部構造を変更すること
なく洗濯機内に収納できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、洗濯機に取り付けられて用いられる排水用ホースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の洗濯機用ホースは、一般的なものとしては、洗濯機の内部に取り付けられる機内用ホースと、この機内用ホースに接続され洗濯機の外箱に沿って立て掛けられている機外用ホースとの２種類のホースが用いられている。また、特殊なものとしては、例えば実開昭６１ー１４９９２号公報にみられるように、これら内外別々に使用されていた２種類のホースに代えて一連に連なった１本の長尺ホースを用い、ホース全体を洗濯機の外箱内に蛇行させて収納するようにすることも既に提案されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来一般に知られている前者の内外２種類のホースを用いる形式のホースにあっては、洗濯機への接続時において、機内用ホースと機外用ホースとの接続に手数を要し、洗濯槽と脱水槽とからなる二槽式洗濯機の場合のみならず、殊に、洗濯槽が乾燥用にも用いられる全自動式洗濯機の場合には、洗濯機の振動が激しく、この接続部から水漏れが生じ易いという問題があった。また、このような問題点を解決する手段として後者の一連になった１本の長尺ホースを用い、洗濯機の外箱内に蛇行させて収納するようにしたものにあっては、ホースが長尺のものであるため、洗濯機の外箱内に収納用の大きな空間を形成しなければならず、引き出し時には洗濯機内の他物に引っ掛かり易く、ホースを傷め易いという問題点を解決しなければならず、そのため洗濯機本体そのものの設計を変更しなければならないという新たな問題点を有するものであった。

【０００４】そこで、本考案は、上記前者の２種類のホースを使用する従来形式の洗濯機用ホースが有していた問題点を解決すると共に、後者の長尺ホース形式のものが有する問題点をも同時に解決することを目的とし、従来の２種類のホースを接続して用いるホース形式の洗濯機にも、内部構造を変更する必要がなく使用することができる新たな構造の洗濯機用ホースをここに提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

該目的を達成するための本考案の構成を、実施例に対応する図１乃至図５を用いて説明すると、本考案にいう洗濯機用ホースは、洗濯機Ａ内に位置する部分と洗濯機Ａの外部に位置させて使用する部分とが一連に連なった１本のホースであって、一端側に洗濯機の排水筒ａに接続する受水口部１とこれに続く中央側部分にＬ字形曲げ形成部２を形成し、他端側に排水口部３を形成し、これらの各部１，２，３を除く中間部分４の略々全体を、一方の傾斜壁５の長さが他方の傾斜壁６の長さに比して短尺に形成されている不等辺三角波形状に形成し、短尺の傾斜壁５が長尺の傾斜壁６に対して略々平行な縮小姿勢に容易に変化できかつその姿勢を自己保持できる構造に形成し、この縮小姿勢においてホース本体Ｈの略々全長が洗濯機Ａの外箱ｂ内に収容できる長さに形成したものである。また、このような構造としたホースであって、前記受水口部１に続くＬ字形形成部２をも、中間部分４と同様に、一方の傾斜壁５の長さが他方の傾斜壁６の長さに比して短尺に形成された不等辺三角波形状として実施してもよく、ホース本体Ｈの全長を直線状に形成し、このホースのＬ字形形成部２をＬ字形に折り曲げ加工をするようにしてもよい。

【０００６】

【作用】

本考案にいう洗濯機用ホースは、このような構造としたものであるから、両端の受水口部１，Ｌ字形曲げ形成部２，排水口部３を除くその余の長い中間部分４を、大きく伸長姿勢と縮小姿勢とに変更することができかつこれら両姿勢を自己保持させておくことができるので、非使用時には縮小姿勢として排水口部３を除く中間部分を洗濯機の外箱１１の内部に略直線状姿勢で収納させておくことができ、使用時には排水口部３を持って任意の長さに引き出し、排水口部３を所要の排水用孔Ｂに挿入して使用する。このとき中間部分４は引き出し長さに応じた長さ部分が縮小姿勢から伸長姿勢に変化し、伸長姿勢を自己保持する。

【０００７】従って、本考案の洗濯機用ホースは、使用に適した任意の長さに伸ばして使用することができ、引き伸ばし長さの長短何れの場合にもその使用姿勢において略々水平な直線形状として使用することができるので、従来の２本ホース形式のもののように機外ホースを上方に逆Ｕ字状に折り曲げて使用するホースや、前記長尺のホースを洗濯機内で蛇行させて収納する形式のホースに比して、排水を速やかに確実に行わせることができる。

【０００８】

【実施例】

以下本考案の実施例について図面に基づいて説明する。図中、図１乃至図５は、本考案の第１実施例を示す図であって、図１は洗濯機Ａの排水筒ａに装着したホース本体Ｈの排水使用状態を示し、図２はホース本体Ｈの全体形状を示し、図３はＬ字形曲げ形成具、図４は洗濯機への装着状態、図５は排水口部分の収納状態を示す図である。

【０００９】本考案にいう洗濯機用ホースは、例えばポリプロピレンのような適当な半剛性の弾性的にたわみ易い性質を有する合成樹脂素材を用いて、図１及び図２に示したように、洗濯機Ａ内に位置する部分と洗濯機Ａの外部に位置させて使用する部分とを一連に連続した１本のホースとし、一端側に洗濯機の排水筒ａに接続する受水口部１を形成し、この受水口部１に続く中央側部分にＬ字形曲げ形成部２を凹凸波形状に形成し、他端側に排水口部３を形成し、これらの各部１，２，３を除く中間部分４の全体を、一方の傾斜壁５の長さが他方の傾斜壁６の長さに比して短尺の不等辺三角波形状のものとし、短尺側の傾斜壁５が前記受水口部１側に位置するように形成し、図１に見られるように、該短尺側の傾斜壁５が長尺側の傾斜壁６に対して略々平行な縮小姿勢に変化できかつその縮小姿勢を自己保持できる構造に形成し、図４に見られるように、この縮小姿勢においてホース本体Ｈにおける中間部分４の全長が洗濯機Ａの外箱ｂ内において略直線姿勢として収容可能な長さに形成し、該ホース本体Ｈ全体を図２に見られるように略直線状に形成したものである。

【００１０】而して、このように略直線状に形成したホース本体Ｈにおける前記Ｌ字形曲げ形成部２をＬ字状に曲げ加工する手段の実施例としては、図３に示した曲げ形成具１０を用いる手段がある。該曲げ形成具１０は、同図に見られるように二つの環状バンド１０ａ，１０ｂを所定長さの連結部１０ｃで連結した構造のものとし、前記ホース本体Ｈを、前記Ｌ字形曲げ形成部２の軸方向両側位置において図２に見られるように環状溝２ａ，２ｂを形成したものとし、図１に見られるようにこれらの環状溝２ａ，２ｂに前記環状バンド１０ａ，１０ｂをそれぞれ嵌め込んで曲げ形成する。

【００１１】このようにＬ字形曲げ形成部２を曲げ加工したホースを、洗濯機Ａに取り付けるには、洗濯機Ａにおける排水筒ａに受水口部１を差し込み、必要であればその外周部を所要締め付け金具で締め付け、支持体嵌合部７を支持体１１で支持させ、中間部分４を縮小姿勢にし、図５に示したように排水口部３を洗濯機Ａにおける外箱ｂに形成されたホース端収納孔１２内に位置させる。図中９は、排水口部３の中間部分４側に隣接して形成した位置決めリング嵌合部８に嵌合させた位置決め用リングである。しかし、該リング９は必ずしも必要なものではなく、また、必要であればホース壁自体を膨出させて形成してもよい。

【００１２】このようにしたホースを使用するには、排水口部３を持って任意の長さに引き出し、図１に見られるように排水口部３を所要の排水用孔Ｂに挿入して使用する。この場合、図４において鎖線で示したように、排水用孔Ｂが洗濯機Ａから近い位置Ｂ₁であっても遠い位置Ｂ₂であっても、その位置に適した長さにホースを引き出し略水平な直線状姿勢として使用することができる。

【００１３】容易に理解できるため、図示は省略するが、前記実施例において説明した受水口部１に続くＬ字形曲げ形成部２の凹凸波形を、中間部分４における波形と同様に、一方の傾斜壁５の長さが他方の傾斜壁６の長さに比して短尺に形成されている不等辺三角波形状の波形形状として実施してもよい。

【００１４】また、本考案にいう洗濯機用ホースは、ホース本体Ｈの構造を、図６及び図７に別実施例として示したように、短傾斜壁５と長傾斜壁６とからなる三角波形状とした管壁における谷部の内周面に一端側１３ａを連結させ、他端側１３ｂを管の軸線方向に向けてやや小径となるようにし遊端状態として突出させた内管形成体１３を有する管構造として実施してもよい。該図面に示した管構造は、管壁を形成する三角波壁５，６と該内管形成体１３とを一体的に連続した帯素材を用いて形成した構造のものを示したが、これら三角波壁５，６を形成する帯素材と該内管形成体１３を形成する帯素材とを別体のものとして、これらを一端側で連結形成した構造のものとしてもよい。

【００１５】本考案にいうホースは、前記第１実施例において例記したポリプロピレンの外、ポリエチレン、ポリ塩化ビニールその他、適度の硬さをもち弾性的にたわみ易い素材が適している。また、上記の各実施例においては、不等辺三角波形を環状のものとして示したが、この波形は螺旋状波形としてもよい。また、三角波形の一方の辺例えば長辺を厚肉に形成し、他方の辺を薄肉に形成して実施してもよいことは言うまでもない。

【００１６】また、本考案にいうホース本体ＨにおけるＬ字形曲げ形成部２は、ホースの成形時に同時にＬ字形に曲げ形成してもよいが、この場合は大型の複雑な曲げ加工機を必要とし、三次元方向の複雑な曲げ形成加工をしなければならないので、上記実施例に示したようにホースの成形にあたっては、ホース全長を成形が簡単で容易な直線状のホース（図２参照）に形成し、成形後においてＬ字形曲げ形成部２を曲げ加工するようにするのがコスト面で有利である。

【００１７】以上本考案の代表的と思われる実施例について説明したが、本考案は必ずしもこれらの実施例構造のみに限定されるものではなく、本考案にいう前記の構成要件を備え、かつ、本考案にいう目的を達成し、以下にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施することができるものである。

【００１８】

【考案の効果】

以上の説明から既に明らかなように、本考案は、一端側に洗濯機の排水筒に接続する受水口部と、これに続く中央側部分にＬ字形曲げ形成部とを有し、他端側に排水口部を有し、これらの各部を除く中間部分の略々全体を、一方の傾斜壁の長さが他方の傾斜壁の長さに比して短尺となっている不等辺三角波形状に形成し、短尺の傾斜壁が長尺の傾斜壁に対して略々平行な縮小姿勢に容易に変化でき、これら伸縮の両姿勢を自己保持できる構造としたものであるから、両端の受水口部、Ｌ字形曲げ形成部及び排水口部を除く長い中間部分を伸長姿勢と縮小姿勢とに大きく変更することができるので、ホースの長さを大幅に変化させることができ、かつ、縮小姿勢から伸長姿勢に順次引き伸ばし、または、伸長姿勢から縮小姿勢に順次圧縮変化させることによって、ホース中間部分の全長を縮小姿勢とした長さと伸長姿勢とした長さとの間の任意の長さに伸縮させ、その長さを常に自己保持させた状態として使用することができる利点がある。

【００１９】しかも、この中間部分の全体を縮小姿勢とした状態において、排水口部を除くホース本体の略々全長を洗濯機の外箱内に収容可能な長さに形成してあるので、洗濯機への取り付け状態において、非使用時には縮小姿勢として排水口部を除く中間部分を洗濯機の外箱の内部に略直線状姿勢として収納させておくことができ、使用時には排水口部を持って使用に適した任意の長さに引き出し、排水口部を所要の排水用孔に挿入して使用することができ、この引き伸ばし長さの長短何れの場合にもその使用姿勢において略々水平な直線状姿勢として使用することができるので、従来の２本ホース形式のもののように機外ホースを上方に逆Ｕ字状に折り曲げて使用しなければならないホースや、伸縮変化させることができない長尺のホースを洗濯機内で蛇行させて収納させる形式のホースに比して、排水を最短距離で速やかに確実に行わせることができるという実用上における顕著な効果を期待することが出来るに至ったのである。

【００２０】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案ホースの使用状態を示した一部切欠側面
図。

【図２】ホースの中央部を一部省略した全体平面図。

【図３】曲げ形成具の斜視図。

【図４】洗濯機への装着状態を示す一部切欠斜視図。

【図５】同排水口部の拡大側面図。

【図６】別実施例を示す中央部分の縮小姿勢の縦断面
図。

【図７】同伸張姿勢の縦断面図。

【符号の説明】

(1) 受水口部 (2) Ｌ字形曲げ形成部 (3) 排水口部 (4) 中間部分 (5) 短傾斜壁 (6) 長傾斜壁 (A) 洗濯機 (a) 洗濯機の排水筒 (b) 洗濯機の外箱 (H) ホース本体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】洗濯機(A)内に位置する部分と洗濯機(A)
の外部に位置させて使用する部分とを一体的に形成した
洗濯機用ホースであって、一端側に洗濯機の排水筒(a)
に接続する受水口部(1)と、これに続く中央側部分にＬ
字形曲げ形成部(2)を有し、他端側に排水口部(3)を有
し、これらの各部(1),(2),(3)を除く中間部分(4)の略々
全体を、一方の傾斜壁(5)の長さが他方の傾斜壁(6)の長
さに比して短尺に形成されている不等辺三角波形状に形
成され、短尺の傾斜壁(5)が長尺の傾斜壁(6)に対して略
々平行な縮小姿勢に容易に変化できかつその姿勢を自己
保持できる構造とされ、この縮小姿勢においてホース本
体(H)の略々全長が洗濯機(A)の外箱(b)内に収容可能な
長さに形成されている洗濯機用ホース。
【請求項２】受水口部(1)に続くＬ字形曲げ形成部(2)
が、中間部分(4)と同様に、一方の傾斜壁(5)の長さが他
方の傾斜壁(6)の長さに比して短尺に形成された不等辺
三角波形状のものである請求項１の洗濯機用ホース。
【請求項３】ホース本体(H)の全長が略直線状に形成
され、ホース形成後にＬ字形曲げ形成部(2)がＬ字状に
曲げ加工される形状とした請求項１の洗濯機用ホース。