JPH05148494A - 乳液状硬質表面洗浄剤組成物 - Google Patents

乳液状硬質表面洗浄剤組成物

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JPH05148494A
JPH05148494A JP855692A JP855692A JPH05148494A JP H05148494 A JPH05148494 A JP H05148494A JP 855692 A JP855692 A JP 855692A JP 855692 A JP855692 A JP 855692A JP H05148494 A JPH05148494 A JP H05148494A
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Hiroyuki Saijo
宏之 西條
Masaki Tosaka
正樹 登坂
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春樹 川野
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 (a)アルキルグリコシド1〜50重量%、
及び(b)(b−1)炭化水素、高級アルコール、脂肪
酸、ワックス類、コレステロール及びコレステロールエ
ステルより選ばれる融点30℃以上の脂質、(b−2)
融点30℃以上の炭素数2〜9の脂肪族炭化水素ポリオ
ールの平均炭素数13以上の脂肪酸の部分エステル、及
び(b−3)融点30℃以上の炭素数2〜9の脂肪族炭
化水素ポリオールの平均炭素数13以上の脂肪族炭化水
素の部分エーテルからなる群より選ばれる1種以上の化
合物1〜30重量%を含有し、(a)成分と(b)成分
の配合割合が重量比で(b)/(a)=1/10〜10
/1である乳液状硬質表面洗浄剤組成物。 【効果】 本組成物は洗浄性、起泡性に優れ、汚れの再
付着がなく、手荒れを起こさないし、洗浄後の手肌に良
好な感触を与える。また乳液状の外観から使用者に温和
感を与える。本組成物は手洗いによる食器洗浄に特に適
し、調理器具、浴室、床、壁、ガラス、家具、便器等の
その他の硬質表面の洗浄全般に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乳液状硬質表面洗浄剤組
成物、更に詳細には皮膚への刺激性と損傷性が著しく緩
和され、優れた起泡力と洗浄力を有し、しかも洗浄後の
手の感触の良好な特に食器洗浄剤として適した乳液状硬
質表面洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、食器などの硬質表面の洗浄に用
いられる硬質表面洗浄剤は、通常油脂汚れを除去するこ
とを主たる目的とし、また、使用者は洗浄剤使用時に手
あるいはスポンジで泡立てながら油脂汚れを除去する場
合が殆どである。この時の泡の機能は汚れを掻き取る上
で必要な力を緩和することであり、また多くの場合、そ
の起泡量が油脂汚れの洗浄性の目安となる場合が多い。
したがって、このような洗浄剤においてはその起泡力が
高いことが重要な因子であり、従来の硬質表面洗浄剤に
は主界面活性剤としてアルキルベンゼンスルホネート、
α−オレフィンスルホネート、アルキルサルフェート、
パラフィンスルホネート、エトキシ化されたアルキルエ
ーテルサルフェートなどの陰イオン性界面活性剤が使用
されてきた。中でもアルキルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウムは、優れた洗浄性能をもつ基剤として広く用いられ
てきたが、皮膚からの脱脂力が強く、手荒れが起きやす
いという難点を有していた。そのため、最近では皮膚に
対してより低刺激なポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル硫酸エステル塩を主洗浄基剤とした洗浄剤組成物が主
流を占めるようになってきた。しかし、この洗浄剤組成
物も、皮膚に対する作用が従来に比べれば温和になって
きてはいるものの、未だ充分に満足し得る水準には達し
ていなかった。
【0003】一方、糖誘導体界面活性剤であるアルキル
グリコシドは低刺激性界面活性剤であり、しかも非イオ
ン性界面活性剤であるにも拘わらず、それ自身安定な泡
を生成するだけでなく、他の陰イオン性界面活性剤に対
して泡安定剤として作用することが知られており、近年
注目されつつある。例えば、特開昭58−104625
号公報(EP70074)にはアルキルグリコシドと陰
イオン性界面活性剤を含有する起泡性界面活性剤組成
物、特開昭62−74999号公報(EP21630
1,US4732704)にはアルキルグリコシド、陰
イオン性界面活性剤及び脂肪酸アルカノールアミドを含
有する低刺激性かつ発泡力、洗浄力の優れた食器手洗用
液体洗剤組成物が記載されている。また、特開平2−1
64819号公報(EP374702,US50250
69)には、アルキルグリコシド、陰イオン性界面活性
剤、アミンオキサイド及びエチレンオキサイド付加型非
イオン性界面活性剤を含有する低刺激性で起泡力、洗浄
力に優れ、しかもすすぎ性や使用時の手の感触の良好な
洗浄剤組成物が記載されている。特開平1−30419
8号公報には、アルキルグリコシドと3価以上の多価ア
ルコールの脂肪酸エステルを含有する低刺激性かつ発泡
力、洗浄力が優れ、しかも洗い上がりの良好な硬質表面
洗浄剤組成物が記載されているが、透明溶解系であり、
本発明を開示ないし示唆するものではない。また、これ
らの組成物の諸性能は従来のポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルを主剤とする洗剤より優れているが、未だ充
分でなく、特に洗浄後の手の感触や、荒れやすい手肌に
対する温和性において劣っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、洗浄力と起泡
力に優れ、低刺激性でしかも洗浄後の手肌の感触の良好
な硬質表面洗浄剤組成物が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは、アルキルグリコシドの持つ特性を最大限に
引き出すべく鋭意研究した結果、驚くべきことに通常は
洗浄剤に配合されることは殆どない、融点30℃以上の
脂質、融点30℃以上の脂肪族炭化水素ポリオールの部
分エステル及び当該ポリオールの部分エーテルから選ば
れる1種又は2種以上の化合物を洗浄剤に添加すれば、
皮膚への刺激がより緩和され、洗浄後の手肌の感触も良
く、かつ起泡力と洗浄力を殆んど損なうことがなく、更
にこれらにアミンオキサイドなどの含窒素系界面活性剤
を併用すればこれらの効果が向上することを見出し、本
発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は次の成分(a)及び
(b) (a)アルキルグリコシド 1〜50重量% (b)(b−1)炭化水素、高級アルコール、脂肪酸、ワックス類、コレステロ ール及びコレステロールエステルより選ばれる融点30℃以上の脂質、(b−2 )融点30℃以上の炭素数2〜9の脂肪族炭化水素ポリオールの平均炭素数13 以上の脂肪酸の部分エステル、及び(b−3)融点30℃以上の炭素数2〜9の 脂肪族炭化水素ポリオールの平均炭素数13以上の脂肪族炭化水素の部分エーテ ルからなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物 1〜30重量% を含有し、(a)成分と(b)成分の配合割合が重量比
で(b)/(a)=1/10〜10/1であることを特
徴とする乳液状硬質表面洗浄剤組成物を提供するもので
ある。本発明において、「乳液状」とは、(b)成分が
水相中に固体微粒子として分散している状態をいい、液
状油が水相中に微粒子で分散している乳化物(emul
sion)とは異なるものである。
【0007】本発明における(a)成分のアルキルグリ
コシドは、主界面活性剤として用いられるものであり、
下記一般式(1)で表わされるものが挙げられる。 R1−(OR2)x−Gy (1) 〔式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜18のアル
キル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基を示し、
2 は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Gは炭素数
5〜6の還元糖に由来する残基を示し、xはその平均値
が0〜5となる数を、yはその平均値が1〜10となる
数を示す〕
【0008】(1)式中、R1 は直鎖又は分岐鎖を有す
る炭素数8〜18のアルキル基、アルケニル基又はアル
キルフェニル基であるが、溶解性、起泡性及び洗浄性よ
り好ましい炭素数は10〜14である。また、R2 は炭
素数2〜4のアルキレン基であるが、水に対する溶解性
などの点から炭素数2〜3のアルキレン基が好ましい。
更にGは単糖もしくは2糖以上の原料によってその構造
が決定されるが、このGの原料としては、単糖ではグル
コース、ガラクトース、キシロース、マンノース、リキ
ソース、アラビノース等及びこれらの混合物等が挙げら
れ、2糖以上ではマルトース、キシロビオース、イソマ
ルトース、セロビオース、ゲンチビオース、ラクトー
ス、スクロース、ニゲロース、ツラノース、ラフィノー
ス、ゲンチアノース、メレジトース等及びこれらの混合
物等が挙げられる。これらの内好ましい単糖類原料は、
それらの入手性及び低コストのためグルコース、フルク
トースであり、2糖以上ではマルトース、スクロースで
ある。
【0009】xはその平均値が0〜5となる数である
が、この値がアルキルグリコシドの水溶性と結晶性を調
整する。つまり、xが高い程水溶性が高くなり且つ結晶
性が低くなる傾向にある。好ましくxの値は0〜2であ
る。また、yはその平均値が1〜10となる数である
が、好ましくはその平均値が約1.0〜3.0、特に好
ましくは1.0〜1.42となる数である。また、yは
その平均が1より大きい場合、つまり2糖以上の糖鎖を
親水性基とする一般式(1)で示される界面活性剤を含
有する場合、糖鎖の結合様式は1−2、1−3、1−
4、1−6結合、更にα−、β−ピラノシド又はフラノ
シド結合及びこれらの混合された結合様式を有する任意
の混合物を含むことが可能である。尚、本発明に於いて
yの測定方法はプロトンNMR法によるものである。
【0010】(a)成分のアルキルグリコシドは単独で
又は二種以上を併用することができ、本発明組成物中に
1〜50重量%、好ましくは1〜40重量%、より好ま
しくは5〜30重量%、更に好ましくは5〜20重量%
配合される。配合量が1重量%未満であると、優れた起
泡力、洗浄力という基本性能を満足し得ず、配合量が5
0重量%を超えると組成物が著しく増粘し、組成物を充
填した容器から出し難くなるという別の問題を生ずる。
【0011】本発明における(b)成分のうち、融点3
0℃以上、好ましくは50℃以上の脂質(b−1)とし
ては、例えばn−エイコサン、n−ペンタコサン、パラ
フィン等の炭化水素、炭素数14以上の高級アルコー
ル、ラウリン酸、ステアリン酸、ヒドロキシステアリン
酸等の脂肪酸、ラノリン、ミツロウに代表されるワック
ス類、コレステロール、コレステロールステアレートな
どのコレステロールエステルなどが挙げられる。
【0012】また、(b)成分のうち、融点30℃以
上、好ましくは50℃以上の炭素数2〜9の脂肪族炭化
水素ポリオールの部分エステル(b−2)及び当該ポリ
オールの部分エーテル(b−3)としては、例えばグリ
セロール、エチレングリコール、プロピレングリコール
及びグリセロール、エチレングリコール、プロピレング
リコールの2量体及び3量体の部分エステル及び部分エ
ーテルが挙げられ、特にパルミチン酸モノグリセリド、
ステアリン酸モノグリセリド、エチレングリコールモノ
ステアレート、ジエチレングリコールモノステアレート
等のように平均炭素数が16以上の脂肪酸の部分エステ
ルが好ましい。特に好ましいのはグリセリンの脂肪酸部
分エステルである。ここでグリセリン脂肪酸エステル
は、皮脂成分の1つでもあることから、本発明組成物中
に特定の割合で配合せしめることにより、使用後、皮膚
に残留し、しっとりとした使用感を与え、更に手肌を保
護する働きを有する。従って、この成分が皮膚に残留す
るためには、疎水性の強いものが好ましいといえる。し
かしながら、トリグリセライド、ジグリセライドの含有
率が高く疎水性の強いものを用いると、組成物の乳液安
定性が悪化し、洗浄力、起泡力が阻害され、更に油性感
が強まり使用感も悪化する。このため、グリセリン脂肪
酸エステルは適度に疎水性・親水性のバランスがとれた
もの、すなわち、脂肪酸残基の炭素数が16〜24、特
に16〜22で、かつモノグリセライドの含有率が75
〜100重量%のものが好ましい。
【0013】これらの(b)成分はいずれも融点が30
℃以上、好ましくは50℃以上であることが必要であ
る。融点が30℃未満であると、洗浄後のすすぎにおい
て組成物が殆んど流されてしまい皮膚表面に残留させる
ことが不可能となり、洗浄後の良好な手肌の感触が得ら
れなくなる。
【0014】(b)成分は合計で、本発明組成物中に1
〜30重量%、好ましくは1〜20重量%、より好まし
くは3〜20重量%、特に好ましくは3〜15重量%配
合される。配合量が1重量%未満であると、(a)成分
に可溶化される割合が高くなって洗浄後に皮膚表面に残
留する量が少なくなり、洗浄後の良好な手肌の感触が得
られなくなる。また、配合量が30重量%を超えると、
油性感が強まり好ましくなく、また組成物が著しく増粘
するという問題を生ずる。
【0015】また、本発明組成物における前述の(a)
成分と(b)成分の配合比は、洗浄力及び泡立ち等を考
慮すると重量比で(b)/(a)=1/10〜10/
1、更に1/3〜5/1であることが好ましく、特に
(b)/(a)が1/2を超え、5/1以下であること
が好ましい。
【0016】本発明組成物に、更に(c)成分として、
脂肪酸アミド、アミンオキサイド、スルホベタイン、カ
ルボベタイン、アルキルアミドから選ばれる1種又は2
種以上の含窒素界面活性剤を配合すると、より好ましい
効果、すなわち、更に皮膚への刺激性、損傷性が著しく
緩和され、また泡の持続性が著しく良好になるという効
果を得ることができる。
【0017】(c)成分の含窒素界面活性剤は、分子中
に窒素原子を含む界面活性剤であるが、具体的には次の
ものが例示される。
【0018】
【化1】
【0019】
【化2】
【0020】
【化3】
【0021】
【化4】
【0022】
【化5】
【0023】これらの含窒素界面活性剤は単独で、ある
いは2種以上を混合して用いることができる。 (c)成分は洗浄剤組成物中に1〜20重量%、好まし
くは1〜10重量%、特に好ましくは2〜10重量%含
有される。これらの(c)成分のうち、特に好ましいの
はアミンオキサイドであり、例えば次の一般式(7)で
表わされるものが望ましい。
【0024】
【化6】
【0025】〔式中、R26は炭素数8〜16の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R27及び
28はメチル基又はエチル基を示す〕
【0026】一般式(7)において、R26の炭素数は8
〜16であるが、好ましい炭素数は10〜14である。
本発明の組成物は、更に(d)成分として陰イオン性界
面活性剤を配合すると洗浄力が向上する。本発明に用い
られる(d)成分の陰イオン性界面活性剤は、(a)成
分との相溶性や経済性等が良好であれば、いずれのもの
を用いても良く、特に限定されるものではない。(d)
成分として好適なものを以下に例示する。
【0027】(1)一般式(8)で表わされるポリオキ
シアルキレンアルキルエーテル硫酸塩あるいはアルキル
硫酸塩。 R29O(R30O) mSO33 (8) (式中、R29は炭素数10〜18のアルキル基又はアル
ケニル基を示し、R30は炭素数2〜4のアルキレン基
を、mは0〜7の数を示し、M3 はアルカリ金属、アル
カリ土類金属、アンモニウム又はアルカノールアミンを
示す) (2)一般式(9)で表わされるアルキルベンゼンスル
ホン酸塩。
【0028】
【化7】
【0029】(式中、R31は炭素数8〜18のアルキル
基又はアルケニル基を示し、M3 はアルカリ金属、アル
カリ土類金属、アンモニウム又はアルカノールアミンを
示す)
【0030】(3)一般式(10)で表わされるα−ス
ルホ脂肪酸エステル塩。
【0031】
【化8】
【0032】(式中、R32は炭素数8〜18のアルキル
基又はアルケニル基を示し、R33は炭素数1〜3のアル
キル基を示し、M5 はアルカリ金属、アルカリ土類金
属、アンモニウム又はアルカノールアミンを示す)
【0033】(4)炭素数10〜18のα−オレフィン
スルホン酸塩。 塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、ア
ンモニウム塩、アルカノールアミン塩等が挙げられる。 (5)炭素数10〜18のアルカンスルホン酸塩。塩と
しては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモ
ニウム塩、アルカノールアミン塩等が挙げられる。これ
らの陰イオン性界面活性剤は単独で、あるいは2種以上
を混合して用いることができる。(d)成分は、本発明
洗浄剤組成物中に1〜40重量%、特に5〜20重量%
配合されるのが好ましい。
【0034】本発明の洗浄剤組成物において(b)成分
の皮膚への残留性を高め、かつ洗浄剤としての基本性能
である洗浄力及び起泡力を損なわないためには、上記4
成分の配合比率を調整することが望ましい。すなわち、
(a)、(c)及び(d)成分の合計は好ましくは5〜
40重量%であり、含有率が5重量%未満では洗浄力・
起泡力が不充分であり、40重量%を超えると溶液安定
性が損なわれる傾向がある。尚、特に好ましい含有率は
10〜40重量%、更に10〜30重量%である。ま
た、(a)〜(d)成分は(b)/〔(a)+(c)+
(d)〕=0.05〜1(重量比)であることが必要で
あり、これが0.05未満であると(d)成分の皮膚へ
の残留性が低下し、1を超えると洗浄力・起泡力を阻害
するため好ましくない。特に好ましい範囲は0.1〜
0.5である。
【0035】本発明の洗浄剤組成物には、上記の必須成
分の他に、目的とする性能を損なわない範囲で必要に応
じて種々の成分を配合することができる。界面活性剤と
しては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等の
非イオン性界面活性剤等が挙げられる。液体洗浄剤に用
いられる可溶化剤としては、エタノール、イソプロパノ
ール等の低級アルコール類、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、グリセリン、ソルビトール等の多価
アルコール類、p−トルエンスルホン酸塩、m−キシレ
ンスルホン酸塩等の芳香族スルホン酸塩類が挙げられ
る。また、香料、色素、防腐・防かび剤、増粘剤等を所
望に応じて添加することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明の乳液状硬質表面洗浄剤組成物
は、洗浄性、起泡性に優れるばかりでなく、汚れの再付
着がなく、手荒れを起こさないし、洗浄後の手肌に良好
な感触を与える。また、乳液状の外観を呈していること
から、使用者に温和感を与える。本発明組成物は手洗い
による食器洗浄に特に適しているが、調理器具、浴室、
床、壁、ガラス、家具、便器等のその他の硬質表面の洗
浄全般に用いることができる。
【0037】
【実施例】以下に実施例によって本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定され
るものではない。まず、実施例1及び2で採用した起泡
力、洗浄力及び洗浄後の手の感触試験について説明す
る。
【0038】(1)起泡力試験 汚れ成分として市販のバターを洗浄剤組成物濃度1.0
重量%の洗剤溶液(用水:硬度3.5°DHの水)に1.
0重量%添加した時の起泡力を測定する。測定法は、直
径5cmのガラス円筒にバターを添加した上記洗剤溶液を
40ml入れ、40℃で15分間回転撹拌を行い、停止直
後の泡高さを測定し、下記の評価基準で採点した。 A:50mm以上 B:20mm以上50mm未満 C:20mm未満
【0039】(2)洗浄力の評価 牛脂に指示薬としてスダンIII (赤色色素)を0.1%
添加し、この2.5gを磁製の皿(直径25cm)に塗布
したものを洗剤3g、水(用水:硬度3.5°DHの水)
27gをしみ込ませたスポンジを用いて20℃でこすり
洗いし、もはや皿より牛脂がきれいに取れなくなるまで
の洗浄された皿の枚数を調べ、下記の評価基準で採点し
た。 A:4枚以上 B:1〜3枚 C:1枚未満
【0040】(3)洗浄後の手の感触の評価 2種類の洗剤A、Bを用意し、それぞれ2リットルビー
カーに40℃、10重量%の洗剤溶液を調製する。洗剤
A、Bの水溶液に、左右別々に手首まで浸漬する。浸漬
15分後手を充分すすいだ後、乾いたタオルで手を拭き
5分後の手の感触を、洗剤Aを基準に下記の評価点で採
用する。 ・洗剤Bの方がしっとりしている 又は洗剤Aの方がカサカサする…+2 ・洗剤Bの方がややしっとりしている 又は洗剤Aの方がカサカサする…+1 ・どちらとも言えない…±0 ・洗剤Bの方がカサカサする 又は洗剤Aの方がややしっとりする…−1 ・洗剤Bの方がカサカサする 又は洗剤Aの方がややしっとりする…−2 被験者10人を対象に上記の試験を行い、各項目につい
て得られた得点の総和で、洗剤Bの使用感を評価する。
このとき、得られた得点の総和を下記の評価基準で採点
した。 A:+7点〜+20点 B:−6点〜+6点 C:−20点〜−7点
【0041】実施例1 表1、表2、表3、表4及び表5に示す組成の硬質表面
洗浄剤組成物を調製し、それぞれについて、起泡力試
験、洗浄力の評価及び洗浄後の手の感触の評価を行っ
た。結果を表1、表2、表3、表4及び表5に示す。
尚、洗浄後の手の感触の評価において、比較対象の洗剤
Aとしては比較品8を用い、これと本発明品1〜11、
比較品1〜8についての比較試験を行った。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】表1〜表5中 *1:一般式(7);R26=C12,R27=R28=C1 *2:アルキル基;C12,HLB=11.7 *3:アルキル基;C12/C13=1/1
【0048】実施例2 表6に示す組成の硬質表面洗浄剤組成物を調製し、それ
ぞれについて、実施例1と同様に起泡力試験、洗浄力の
評価及び下記の方法で手荒れ性の評価を行った。すなわ
ち本発明品12、比較品9それぞれの5重量%溶液を液
温35℃に保ち、それぞれを用いて20分間、左右の手
を手首まで浸漬後、充分に水洗いする。この操作を3日
間繰り返した後の被験者12人(この被験者は全員事前
の問診で「手が荒れ易い」と自覚する人のみを抽出し
た。)の手の状態を下記の基準により目視判定し、平均
点で示した。また、この試験においては平均点は4点以
上であることが望ましい。 5点:手荒れが殆ど認められない 4点:手荒れがほんの僅かに認められる 3点:手荒れが若干認められる 2点:手荒れがかなり認められる 1点:手荒れが著しく認められる
【0049】
【表6】
【0050】実施例3、4で採用した起泡力、洗浄力、
再付着性及び手荒れ性試験について説明する。 (1)起泡力試験 汚れ成分として市販のバターを洗浄剤組成物濃度0.5
重量%の洗剤溶液(用水:硬度3.5°DHの水)に0.
1重量%添加した時の起泡力を測定する。測定法は、直
径5cmのガラス円筒にバターを添加した上記洗剤溶液を
40ml入れ、20℃で15分間回転撹拌を行い、停止直
後の泡高さを測定する。 (2)洗浄力の評価 牛脂に指示薬としてスダンIII (赤色色素)を0.1%
添加し、この2.5gを磁製の皿(直径25cm)に塗布
したものを洗剤3g、水(用水:硬度3.5°DHの水)
27gをしみ込ませたスポンジを用いて20℃でこすり
洗いし、もはや皿より牛脂がきれいに取れなくなるまで
の洗浄された皿の枚数(有効洗浄枚数とする)をもって
示した。
【0051】(3)再付着性試験 100mlビーカーに0.1重量%洗剤溶液(用水:3.
5°DHの水)100mlを調製し、ナタネ油0.1gを添
加する。マグネチックスターラーで上記の洗剤溶液を撹
拌しながら、清浄なスライドグラスを10秒間浸漬す
る。スライドグラスを引き上げ、ひき続いて100mlの
すすぎ水(3.5°DHの水)に10秒間浸漬する。すす
ぎ後、室温で風乾し、スライドグラス上のナタネ油の付
着状態を下記の判定基準に従い、肉眼で判定する。尚、
上記の試験は25℃にて行うこととする。 ○:油滴の付着が認められない。 △:少量の油滴の付着が認められる。 ×:著しい油滴の付着が認められる。 (4)手荒れ性試験 洗浄剤組成物5重量%の洗剤溶液を調製し、液温を30
℃に保ち、20分間手を浸漬した後、よく水洗する。こ
の操作を3日間繰り返す。被験者5人の手の状態を4日
後に次の基準により目視判定し、平均点で示した。この
時の評価基準は以下の通りである。この試験においては
平均点は4点以上であることが好ましい。 5点:手荒れが殆ど認められない 4点:手荒れがほんの僅かに認められる 3点:手荒れが若干認められる 2点:手荒れがかなり認められる 1点:手荒れが著しく認められる
【0052】実施例3 表7に示す組成物を調製し、洗浄力、起泡力、使用感及
び手荒れ性について試験を行った。結果を表7に示す。
【0053】
【表7】
【0054】実施例4 表8に示す如く、(b)成分を変化させて、洗浄力、起
泡力、使用感、手荒れ性について試験した。結果を表8
に示す。
【0055】
【表8】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)及び(b) (a)アルキルグリコシド 1〜50重量% (b)(b−1)炭化水素、高級アルコール、脂肪酸、ワックス類、コレステロ ール及びコレステロールエステルより選ばれる融点30℃以上の脂質、(b−2 )融点30℃以上の炭素数2〜9の脂肪族炭化水素ポリオールの平均炭素数13 以上の脂肪酸の部分エステル、及び(b−3)融点30℃以上の炭素数2〜9の 脂肪族炭化水素ポリオールの平均炭素数13以上の脂肪族炭化水素の部分エーテ ルからなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物 1〜30重量% を含有し、(a)成分と(b)成分の配合割合が重量比
    で(b)/(a)=1/10〜10/1であることを特
    徴とする乳液状硬質表面洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 更に(c)成分として、脂肪酸アミド、
    アミンオキサイド、スルホベタイン、カルボベタイン及
    びアルキルアミドからなる群より選ばれる1種又は2種
    以上の含窒素界面活性剤を1〜20重量%含有する請求
    項1記載の乳液状硬質表面洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 (b)成分がグリセリンと平均炭素数1
    6以上の脂肪酸の部分エステルである請求項1記載の乳
    液状硬質表面洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 (b)成分が脂肪酸残基の炭素数が16
    〜24であり、かつモノグリセライドの含有率が75〜
    100%であるグリセリン脂肪酸エステルである請求項
    1記載の乳液状硬質表面洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 アルキルグリコシド(a)が下記一般式
    (1)で表わされる R1−(OR2)x−Gy (1) 〔式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜18のアル
    キル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基を示し、
    2 は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Gは炭素数
    5〜6の還元糖に由来する残基を示し、xはその平均値
    が0〜5となる数を、yはその平均値が1〜10となる
    数を示す〕請求項1記載の乳液状硬質表面洗浄剤組成
    物。
  6. 【請求項6】 (d)成分として更に陰イオン性界面活
    性剤を1〜40%含有する請求項1記載の乳液状硬質表
    面洗浄剤組成物。
  7. 【請求項7】 次の成分(a)〜(d) (a)次の一般式(1) R1−(OR2)x−Gy (1) 〔式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜18のアルキル基、アルケニル基又 はアルキルフェニル基を示し、R2 は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Gは 炭素数5〜6の還元糖に由来する残基を示し、xはその平均値が0〜5となる数 を、yはその平均値が1〜10となる数を示す〕 で表わされるアルキルグリコシド 1〜40重量% (b)脂肪酸残基の炭素数が16〜24であり、かつモノグリセライドの含有率 が75〜100%であるグリセリン脂肪酸エステル 1〜20重量% (c)含窒素界面活性剤 1〜20重量% (d)陰イオン性界面活性剤 1〜40重量% を含有し、(a)+(c)+(d)が5〜40重量%で
    あり、かつ(b)/〔(a)+(c)+(d)〕が重量
    比で0.05〜1である乳液状硬質表面洗浄剤組成物。
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