JPH05148378A - 農業用塩化ビニル系樹脂フイルム - Google Patents

農業用塩化ビニル系樹脂フイルム

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JPH05148378A
JPH05148378A JP3335876A JP33587691A JPH05148378A JP H05148378 A JPH05148378 A JP H05148378A JP 3335876 A JP3335876 A JP 3335876A JP 33587691 A JP33587691 A JP 33587691A JP H05148378 A JPH05148378 A JP H05148378A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 塩化ビニル系樹脂フイルムの少なくとも片面
に、一般式 【化1】 (式中のRは水素又はメチル基、Rは直接結合又は
2価の有機残基、Rはアルキル基である)で表わされ
る重合可能なトリアルコキシシリケート単量体、ヒドロ
キシアルキル基を含む(メタ)アクリルエステル単量体
及び他の共重合可能な単量体の各所定量から得られる共
重合体100重量部及び炭素数12以下のアルコール5
〜90重量部を主成分とする組成物よりなる被膜を設け
て農業用フイルムを形成する。 【効果】 上記農業用フイルムは、耐候性、防塵性に優
れ、長期間にわたって使用しうる優れた耐久性を有する
ので、ハウス用やトンネル栽培用などに好適に用いられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハウス用やトンネル栽
培用などに用いて好適な、耐候性、防塵性に優れ、長期
間にわたって使用しうる優れた耐久性を有する、新規な
農業用塩化ビニル系樹脂フイルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系樹脂フイルムを基材とする
農業用フイルムは、その表面に塵埃等が付着するのを防
止するために該表面にアクリル系樹脂の被膜が施されて
おり、このような被膜として最近アクリル系樹脂にテト
ラアルコキシシランを加えたものが提案されているが
(特開平1−184130号公報)、このものは所期の
効果を達成するにはアクリル系樹脂とテトラアルコキシ
シランの混合物を熱処理しなければならず、操作が煩雑
になるという問題がある。
【0003】他方、アクリル系モノマーと反応性ケイ素
含有基を有するモノマーとの共重合体よりなる被膜も提
案されているが(特開平1−131271号公報)、こ
の重合体は脆く、安定性に劣るという欠点があり、これ
を改良するには、脆さについては炭素数10以上のアル
キル基を有する(メタ)アクリルエステルモノマーを配
合し、また安定性については一般式
【化2】 (式中のXは加水分解性基、Rは炭素数1〜18の1
価の有機基、nは1〜4の整数)で表わされる加水分解
性有機ケイ素化合物を配合することが必要になり、被膜
の構成成分が多過ぎて、それらの間の調整が困難とな
り、操作が煩雑になる上に、コスト高となるのを免れな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の防塵性農業用樹脂フイルムのもつ欠点を克服し、
被覆組成物の組成が簡単で、あらかじめ熱処理を施すな
どの煩雑な操作を必要とすることなく、容易に効率よく
形成しうる被膜をもつ、耐候性及び防塵性に優れ、長期
間にわたって使用しうる優れた耐久性を有する、新規な
農業用塩化ビニル系樹脂フイルムを提供することを目的
としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい特徴を有する農業用塩化ビニル系樹脂フイルムを
開発するために種々研究を重ねた結果、特定のトリアル
コキシシリケート単量体とヒドロキシアルキル基を含む
(メタ)アクリルエステル単量体とを併用することによ
り、少量のシリケートでも低温で効率的に架橋反応を進
行させることができ、安定性や耐候性に優れた被膜を形
成させることができ、その目的を達成しうることを見出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、塩化ビニル系樹脂フ
イルムの少なくとも片面に、(イ)(A)一般式
【化3】 (式中のRは水素又はメチル基、Rは直接結合又は
2価の有機残基、Rはアルキル基である)で表わされ
る重合可能なトリアルコキシシリケート単量体0.1〜
10重量%、(B)ヒドロキシアルキル基を含む(メ
タ)アクリルエステル単量体0.1〜20重量%及び
(C)他の共重合可能な単量体70.0〜99.8重量
%から得られる共重合体100重量部、及び(ロ)炭素
数12以下のアルコール5〜90重量部を主成分とする
被覆組成物よりなる被膜を設けたことを特徴とする農業
用塩化ビニル系樹脂フイルムを提供するものである。
【0007】本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フイルム
の被膜の被覆組成物における(イ)成分の共重合体は以
下の(A)、(B)及び(C)の各単量体成分から得ら
れる。
【0008】この(A)成分の式(I)のトリアルコキ
シシリケート単量体としては、例えばCH=CHSi
(OCH、CH=CHCOOCHCHSi
(OCH、CH=C(CH)COOCH
Si(OCH、CH=C(CH)COO
(CHSi(OCH
【0009】
【化4】
【0010】
【化5】
【0011】CH=CHCHS(CHSi
(OCH、CH=CHCHNH(CH
Si(OCH、CH=CHSi(OC
、CH=CHSi(OCOCH、CH=C
HSi(OCHCHOCH、CH=CHS
i(OCH(CHなどが挙げられる。これら
は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いて
もよい。
【0012】また、(B)成分のヒドロキシアルキル基
を含む(メタ)アクリルエステルは、上記(A)成分と
ともに架橋反応しうるものであって、特に防塵効果を向
上させるのに有効であり、このようなものとしては、例
えばヒドロキシメチルアクリレート、ヒドロキシメチル
メタクリレート、2‐ヒドロキシエチルアクリレート、
2‐ヒドロキシエチルメタクリレート、2‐ヒドロキシ
プロピルアクリレート、2‐ヒドロキシプロピルメタク
リレート、3‐ヒドロキシプロピルアクリレート、3‐
ヒドロキシプロピルメタクリレート、2‐ヒドロキシブ
チルアクリレート、2‐ヒドロキシブチルメタクリレー
ト、4‐ヒドロキシブチルアクリレート、4‐ヒドロキ
シブチルメタクリレート、2‐ヒドロキシペンチルアク
リレート、2‐ヒドロキシペンチルメタクリレート、6
‐ヒドロキシヘキシルアクリレート、6‐ヒドロキシヘ
キシルメタクリレートなどが挙げられる。これらは1種
用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0013】また、(C)成分の共重合可能な単量体
は、被膜の硬さを調整するのに有効なものであり、この
ようなものとしては、例えばアクリル酸あるいはメタク
リル酸のアルキルエステル類が挙げられ、このようなも
のとしてはメチルアクリレート、エチルアクリレート、
n‐プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレー
ト、n‐ブチルアクリレート、イソブチルアクリレー
ト、シクロヘキシルアクリレート、2‐エチルヘキシル
アクリレート、デシルアクリレート、ドデシルアクリレ
ート、トリデシルアクリレート、ステアリルアクリレー
トなどのアクリル酸のC〜C22のアルキルエステル
類、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n
‐プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレー
ト、n‐ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレ
ート、シクロヘキシルメタクリレート、2‐エチルヘキ
シルメタクリレート、デシルメタクリレート、ドデシル
メタクリレート、トリデシルメタクリレート、ステアリ
ルメタクリレートなどのメタクリル酸のC〜C22
アルキルエステル類、アクリル酸、メタクリル酸、イタ
コン酸、マレイン酸、アコニット酸、クロトン酸などの
分子内に1個又は2個以上のカルボキシル基を含むα,
β−不飽和カルボン酸類などの他、これらの単量体に少
量のスチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、n‐ブトキシアクリルアミド、
n‐ブトキシメタクリルアミドなどを配合させたものが
挙げられる。これらは1種用いてもよいし、2種以上を
組み合わせて用いてもよい。
【0014】これら各種単量体の使用割合は(A)成分
が0.1〜10重量%、(B)成分が0.1〜20重量
%、(C)成分が70.0〜99.8重量%の範囲で選
ばれる。(A)成分の割合が少なすぎると防塵性の効果
が少ないし、また多すぎると経済的に不利になるばかり
でなく、塗膜の伸びが減少し折れシワ白化が著しくな
る。また、(B)成分の割合が少なすぎると耐水白化
性、防塵性に劣るし、また多すぎると耐水性に劣り、屋
外での使用に適さない。また、(C)成分の割合が少な
すぎると塗膜の伸び、耐水性が不十分であるし、また多
すぎると防塵効果が十分でなく好ましくない。
【0015】本発明に用いる(ロ)成分の炭素数12以
下のアルコールは、被覆組成物の液状安定性を保持する
のに有効なものであり、このようなものとしては、メタ
ノール、エタノール、n‐プロパノール、イソプロパノ
ール、n‐ブタノール、sec‐ブタノール、tert
‐ブタノール、n‐アミルアルコール、イソアミルアル
コール、tert‐アミルアルコール、n‐ヘキシルア
ルコール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、
フルフリルアルコールなどが挙げられる。これらのアル
コールは、希釈剤として重合後に添加されるが、重合用
有機溶媒として用いるのが有利である。
【0016】本発明に用いられる上記共重合体は、重合
可能なこれら単量体の各1種以上を所定量組み合わせて
有機溶媒とともに重合可能な容器に仕込み、重合開始剤
と必要に応じ分子量調節剤を加えて重合するなどの方法
で製造される。その際、上記したように有機溶媒として
(ロ)成分のアルコールを所要量用いた場合は、生成物
はそのまま被膜組成物を構成する。
【0017】前記重合開始剤としては、例えばα,α‐
アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキシ
ド、クメンハイドロパーオキシドなどのラジカル生成触
媒が挙げられ、反応温度などにより選択される。また、
分子量調節剤としては、例えばブチルメルカプタン、n
‐ドデシルメルカプタン、tert‐ドデシルメルカプ
タン、β‐メルカプトエタノールなどが挙げられる。
【0018】また、重合に用いる有機溶媒としては、前
記したアルコール類の他に、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル
などの酢酸エステル類、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチル‐n‐プロピルケトン、メチルイソブチルケ
トン、ジエチルケトン、2‐ヘキサノン、3‐ヘキサノ
ン、ジ‐n‐プロピルケトン、ジイソプロピルケトン、
ジ‐n‐アミルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン
類、テトラヒドロフランなどが挙げられ、これらは1種
もしくは2種以上混合して使用することができる。
【0019】このようにして得られた共重合体は、その
100重量部当り5〜90重量部の前記(ロ)成分のア
ルコールを配合することにより被覆組成物が得られる。
このアルコールの配合量が多すぎると樹脂の溶解性が低
下しゲル化しやすいし、また少なすぎると安定性の効果
が少なく増粘するので好ましくない。
【0020】被覆組成物には、本発明の目的をそこなわ
ない範囲で、必要に応じ補助的な成分、例えば酸化防止
剤、中和剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、顔
料、染料、滑剤などを配合することができる。
【0021】上記被覆組成物は有機溶媒に分散及び/又
は溶解して用いることができる。有機溶媒としては、例
えばメタノール、エタノール、n‐プロパノール、イソ
プロパノール、n‐ブタノール、sec‐ブタノール、
tert‐ブタノール、n‐アミルアルコール、イソア
ミルアルコール、tert‐アミルアルコール、n‐ヘ
キシルアルコール、シクロヘキサノールなどのアルコー
ル類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、ジイソブチルケトンなどのケトン類、その他酢酸エ
チル、酢酸ブチル、テトラヒドロフラン、ジメチルホル
ムアミド、ジアセトンアルコール、ヘキサン、トルエ
ン、キシレンなどが挙げられ、これらは1種もしくは2
種以上混合して使用することができる。
【0022】本発明においては、上記被覆組成物は塩化
ビニル系樹脂基体フイルムの表面に塗布されて被膜が形
成される。この被膜形成には一般に公知の各種方法が適
用される。例えば、溶液状態で被膜を形成する場合は、
ドクターブレードコート法、グラビアロールコート法、
エヤナイフコート法、リバースロールコート法、デイブ
コート法、カーテンロールコート法、スプレイコート
法、ロッドコート法などの塗布方法が用いられる。
【0023】また、溶液状態とせずに、上記被覆組成物
を単独の被膜として形成させる場合には、共押出しコー
テイング法、押出しラミネート法、ラミネート法が用い
られる。
【0024】被膜形成に塗布方式を用いた場合、その乾
燥方法としては、自然乾燥法、熱風乾燥法、紫外線乾燥
法、赤外線乾燥法、遠赤外線乾燥法などがあるが、乾燥
速度や安全性の点から熱風乾燥法が有利である。この際
の加熱温度は50〜150℃の範囲で、また加熱時間は
10秒〜15分の範囲で選ぶのがよい。
【0025】上記被覆組成物を塩化ビニル系樹脂基体フ
イルムの表面に塗布して被膜とする場合の塗布量は、塗
布方式にもよるが、乾燥固化後の量として、通常0.1
〜10g/m、好ましくは0.5〜5g/mの範囲
で選ばれる。この塗布量が0.1g/mより少ない
と、該フイルム中の可塑剤の表面移行を防止する効果が
十分ではないし、また10g/mより多いと、被覆量
が多すぎて経済的に不利となる上に、フイルム自体の機
械的強度が低下するおそれがある。
【0026】また、上記被覆組成物を被覆する前に、上
記フイルムの表面をあらかじめアルコールや水で洗浄し
たり、プラズマ放電処理やコロナ放電処理をしたり、他
の塗料やプライマーを下塗りするなどの前処理を施して
もよい。
【0027】本発明のフイルムのうち、片面のみに被膜
が形成されたものを実際に農業用に用いる際には、この
被膜の設けられた側をハウスやトンネルなどの外側にな
るようにして使用する。
【0028】
【発明の効果】本発明の農業用樹脂フイルムは、耐候
性、防塵性に優れ、長期間にわたって使用しうる優れた
耐久性を有するので、ハウス用やトンネル栽培用などに
好適に用いられる。
【0029】また、該フイルムの被膜の形成に用いられ
る被覆組成物は、その組成が簡単で、あらかじめ熱処理
を施すなどの煩雑な操作を必要とすることなく、容易に
効率よく被膜を形成しうるものである。
【0030】
【実施例】次に、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。
【0031】実施例1 脱水エチルアルコール(以下EAという)20重量部、
酢酸エチル80重量部、メチルメタクリレート(以下M
MAという)60重量部、n‐ブチルメタクリレート
(以下nBMAという)36重量部、2‐ヒドロキシエ
チルメタクリレート(以下HEMAという)2重量部、
及びγ‐メタクリルプロピルトリメトキシシラン(以下
γMPTMSという)2重量部を3リットルの4ツ口フ
ラスコに仕込んだのち、ベンゾイルパーオキシド(以下
BPOという)1重量部を加え、かきまぜて溶解した。
次いで、かきまぜながら80℃まで昇温させ、80℃で
8時間反応させた。反応終了後イソプロパノール(以下
IPAという)150重量部とトルエン50重量部によ
り希釈し、固形分25%、粘度105cpの塗布液を得
た。
【0032】次いで、この塗布液を2g/mの塗布量
で100μm厚の防塵性農業用塩化ビニル樹脂フイルム
(シーアイ化成社製、シーアイ農ビ)に#5バーコータ
ーで塗布したのち、130℃で3分間熱処理して溶剤を
揮散させることによって所望の農業用塩化ビニル系樹脂
フイルムを作成した。
【0033】実施例2 EA5重量部、酢酸エチル95重量部、MMA55重量
部、nBMA30重量部、HEMA10重量部、及びγ
MPTMS5重量部を3リットルの4ツ口フラスコに仕
込んだのち、BPO1重量部を加え、かきまぜて溶解し
た。次いで、かきまぜながら80℃まで昇温させ、80
℃で8時間反応させた。反応終了後IPA150重量部
とトルエン50重量部により希釈し、固形分25%、粘
度205cpの塗布液を得た。次いで、実施例1と同様
にして所望の樹脂フイルムを作成した。
【0034】実施例3 EA10重量部、酢酸エチル90重量部、MMA45重
量部、nBMA25重量部、HEMA20重量部、及び
γMPTMS10重量部を3リットルの4ツ口フラスコ
に仕込んだのち、BPO1重量部を加え、かきまぜて溶
解した。次いで、かきまぜながら80℃まで昇温させ、
80℃で8時間反応させた。反応終了後IPA150重
量部とトルエン50重量部により希釈し、固形分25
%、粘度250cpの塗布液を得た。次いで、実施例1
と同様にして所望の樹脂フイルムを作成した。
【0035】比較例1 EA10重量部、酢酸エチル90重量部、MMA58重
量部、nBMA32重量部及びHEMA10重量部を3
リットルの4ツ口フラスコに仕込んだのち、BPO1重
量部を加え、かきまぜて溶解した。次いで、かきまぜな
がら80℃まで昇温させ、80℃で8時間反応させた。
反応終了後IPA150重量部とトルエン50重量部に
より希釈し、固形分25%、粘度110cpの塗布液を
得た。次いで、実施例1と同様にして所望の樹脂フイル
ムを作成した。
【0036】比較例2 EA10重量部、酢酸エチル90重量部、MMA60重
量部、nBMA35重量部及びγMPTMS5重量部を
3リットルの4ツ口フラスコに仕込んだのち、BPO1
重量部を加え、かきまぜて溶解した。次いで、かきまぜ
ながら80℃まで昇温させ、80℃で8時間反応させ
た。反応終了後IPA150重量部とトルエン50重量
部により希釈し、固形分25%、粘度120cpの塗布
液を得た。次いで、比較例1と同様にして所望の樹脂フ
イルムを作成した。
【0037】比較例3 酢酸エチル100重量部、MMA55重量部、nBMA
35重量部、HEMA5重量部、及びγMPTMS5重
量部を3リットルの4ツ口フラスコに仕込んだのち、B
PO1重量部を加え、かきまぜて溶解した。次いで、か
きまぜながら80℃まで昇温させ、80℃で8時間反応
させたところ、ゲル化を起こしてしまい、このものは被
膜を形成せず、したがって所定のフイルム化も不可能で
あった。
【0038】上記各実施例及び比較例1及び2の各フイ
ルム試料を角度20度の屋外ばく露台上に6〜24ケ月
間ばく露し、外観を次の評価基準で判定した。 ○:ばく露当初の状態と大差ない。△:塵埃が少し付着
している。×:塵埃が著しく付着している。その結果を
表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】これより、比較例1、2のフイルム試料に
ついては、12ケ月のばく露で少し塵埃が付着し、24
ケ月のばく露で塵埃付着が著しく実用に耐えないのに対
し、本発明のフイルムはいずれも24ケ月のばく露下で
もすべて防塵性に優れていることが分る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 143/04 PGL 7921−4J // C08L 27:00 9166−4J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂フイルムの少なくとも
    片面に、(イ)(A)一般式 【化1】 (式中のRは水素又はメチル基、Rは直接結合又は
    2価の有機残基、Rはアルキル基である)で表わされ
    る重合可能なトリアルコキシシリケート単量体0.1〜
    10重量%、(B)ヒドロキシアルキル基を含む(メ
    タ)アクリルエステル単量体0.1〜20重量%及び
    (C)他の共重合可能な単量体70.0〜99.8重量
    %から得られる共重合体100重量部、及び(ロ)炭素
    数12以下のアルコール5〜90重量部を主成分とする
    被覆組成物よりなる被膜を設けたことを特徴とする農業
    用塩化ビニル系樹脂フイルム。
  2. 【請求項2】 上記(A)成分のトリアルコキシシリケ
    ート単量体がγ‐メタクリルプロピルトリメトキシシラ
    ンである請求項1記載の農業用塩化ビニル系樹脂フイル
    ム。
  3. 【請求項3】 上記(B)成分のヒドロキシアルキル基
    を含む(メタ)アクリルエステル単量体が2‐ヒドロキ
    シエチルメタクリレートである請求項1又は2記載の農
    業用塩化ビニル系樹脂フイルム。
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