JPH05146983A - 選択式吸着装置 - Google Patents

選択式吸着装置

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JPH05146983A
JPH05146983A JP3332546A JP33254691A JPH05146983A JP H05146983 A JPH05146983 A JP H05146983A JP 3332546 A JP3332546 A JP 3332546A JP 33254691 A JP33254691 A JP 33254691A JP H05146983 A JPH05146983 A JP H05146983A
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JP
Japan
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pin
negative pressure
hole
valve body
suction
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JP3332546A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Furuya
均 古谷
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
Original Assignee
Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸着対象となる基板の形状、孔や切欠きの有
無に関係なく、何れかの吸着パッドによって確実に吸着
して移送することを可能とする選択式吸着装置を提供す
る。 【構成】 支持板上に複数の吸着装置を配置し、各吸着
装置1は内部に負圧導入路5、6、7及び該負圧導入路
7内に可動に支持された弁体11を有するとともに、外
面に吸着パッド4を有し、該弁体11から吸着パッド中
心部に伸びるピン10が被吸着対象に圧接して押し込め
られた時に該弁体11が負圧導入路と該ピン外周のピン
挿通孔9とを連通状態にして吸着パッド4と被吸着対象
との間に負圧を導入せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリント基板等の吸着搬
送に使用する吸着装置の改良に関する。
【0002】
【従来技術】電子機器、通信機器等に用いられるプリン
ト基板の製造工程は、未加工の基板に導体パターンを形
成した後で各種部品を搭載する等の各種工程とを含む。
【0003】図4は、積層した基板を一枚づつ搬送路に
移送する装置を示す平面図であり、基板21を次工程に
搬送するプリント基板搬送路(レール)22の近傍に位
置する回動支軸23には、回動アーム24の一端が水平
方向に回動自在に枢着されている。回動アーム24の幅
中央部には長さ方向に伸びる長穴25が貫通形成され、
この長穴25には2本のスライドアーム27、28が移
動可能に支持されている。
【0004】各スライドアーム27、28も幅中央部に
長さ方向へ伸びる長孔29、30を有し、締め付けネジ
31を回動アーム24の長穴25と各スライドアームの
長孔29、30内に挿通して締め付けることにより、各
スライドアーム27、28を回動アーム24の適所に所
定の取付け角度で位置決め固定することができる。
【0005】また、各長孔29、30には夫々締め付け
ネジ33、34が挿通されており、各締め付けネジ3
3、34の一端には吸盤固定具35、36が止着されて
いる。
【0006】吸盤固定具35、36の下面には図示しな
い吸盤が配置されており、各吸盤固定具を適所まで移動
させた上で各締め付けネジ33、34を締め付けて各吸
盤固定具35、36を固定することにより、吸着しよう
とする基板の形状に応じて的確に吸着することが可能と
なる。
【0007】これを詳述すると、各吸盤固定具35、3
6に設けた吸盤が基板面の適所を吸着するように吸盤固
定具の位置を定めた状態で、図示のように堆積した基板
21の内の最上部の基板の上面に各吸盤固定具が位置す
る様に回動アーム24を移動させ、吸盤固定具を基板上
面に降下させて圧接すると、吸盤固定具に設けた吸盤が
基板面に吸着する。この状態で回動アーム24を搬送路
22の高さまで上昇させてから矢印方向に所定角度回動
し、吸盤による吸着を解除すると、基板21は搬送路2
2上に的確に移送される。
【0008】しかしながら、上記移送装置は、各アーム
や吸盤固定具の事前セットが面倒であるばかりか、取り
扱う基板の形状が変更した場合にはセットをし直す必要
が生じる。更に、基板中に孔、切欠き等がある場合には
この孔を回避した位置に吸盤固定具を配置する等の煩雑
な操作が必要となる。
【0009】
【発明の目的】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、吸着対象となる基板の形状、孔や切欠きの有無に関
係なく、何れかの吸着パッドによって確実に吸着して移
送することを可能とする選択式吸着装置を提供すること
を目的としている。
【0010】
【発明の概要】上記目的を達成するために本発明は以下
の如き構成をとる。
【0011】即ち、本発明は、被吸着対象を吸着するた
めに支持板上に複数個配列される吸着装置であって、各
吸着装置は該支持板上に一体化した基台と、該基台の外
面に取付けた吸着パッドと、該吸着パッドの中心部から
基台内部に貫通形成したピン挿通孔と、該ピン挿通孔内
に進退可能に遊嵌したピンと、該ピンの軸方向内側端部
に一体化した弁体と、該弁体を収納するために該支持板
内部に形成された弁収納室と、該支持板を貫通して設け
られた第1の負圧導入路と、該負圧導入路と該弁収納室
とを連通する第2の負圧導入路と、該弁収納室と該第2
の負圧導入路との境界に位置し該弁体が閉止方向に移動
した時に閉止される連通孔とを備え、該ピン挿通孔は該
ピンとの間に負圧導入用の空所を有するとともに、該ピ
ン挿通孔の内側端部開口は該弁体が前記閉止方向に移動
したときに前記連通孔と同時に閉止され且つ前記弁体が
開放方向に移動した時に前記連通孔と同時に開放されて
前記吸着パッド中心部に負圧を導入せしめること、前記
ピンの先端部が前記吸着パッドよりも外方に突出してい
るときに前記弁体は前記ピン挿通孔の内側端部開口及び
前記連通孔を同時に閉止するとともに、該前記ピンの先
端部が前記被吸着対象によって前記基台内部に押し込ま
れた時に前記ピン挿通孔の内側端部開口及び前記連通孔
を開放すること及び前記支持板の一部が前記基台を兼ね
ることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施例】以下、添付図面に示した好適な実施例
に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0013】図1(a) 及び(b) は本発明の一実施例の吸
着装置の構成及び動作を示す説明図であり、この吸着装
置1は図3に示した如き支持板2上に適当な間隔で多数
配置する。支持板2は例えば図4の従来例における回動
アーム24に固定的或は長手方向に移動可能に取り付け
る。各吸着装置1は図1(a) (b) に示すように支持板2
の片面上に一体的に突設した基台3と、基台3の面上に
止着した断面八字状の薄肉弾性部材からなる吸着パッド
(吸盤)4と、支持板2の他面で開口し支持板2を貫通
した第1の負圧導入路5と、第1の導入路5と連通し基
台3の内部に形成した第2の負圧導入路6と、第2の負
圧導入路6と連通した状態で支持板2内部に形成した弁
収納室7と、吸着パッド4の中央部に相当する第2の負
圧導入路6の内壁に突設したピン支持突部8と、ピン支
持突部8を内外方向に貫通するピン挿通孔9と、ピン挿
通孔9により進退自在に支持されたピン10と、ピン1
0の軸方向内側端部に一体化され弁収納室7内に位置す
る弁体11と、支持板2と基台3との接合面に介在する
仕切り板13等を有する。
【0014】挿通孔9の形状は例えば図2(a) ,(b) に
示すようにピン10の外径方向に通気用の十分な負圧導
入用空所9aが形成されるように寸法設定するととも
に、挿通孔9の上端部はピン支持突部8の上端面におい
て開口せしめる。
【0015】仕切り板13には連通孔13a,13bを
設けて各導入路5、6と、弁収納室7とを十分に連通さ
せるように配慮する。また、弁体11の下面(孔13b
側)には弾性材料から成るパッキン15を一体化する。
【0016】第1の負圧導入路5の外側端部は図示しな
いコンバム(真空発生機)と連通せしめ、各導入路5、
6及び弁収納室7内にコンバムからの負圧を導入する。
【0017】図1(a) に示すようにプリント基板を吸着
していない場合には負圧導入路5、6からの負圧によっ
て弁体11が吸引されて弁体のパッキン15が連通孔1
3b周縁に密着して連通孔13bを閉止するとともに、
パッキン15がピン支持突部8の端面に密着してピン挿
通孔9の開口端部を閉止する。弁体11と一体のピン1
0は吸着パッド4よりも下方へ突出することとなる。
【0018】プリント基板Pを吸着する場合には、図1
(a) の状態にある吸着装置1の吸着パッド4を図1(b)
に示すようにプリント基板Pに圧接する。すると、突出
していたピン10がプリント基板Pによって内部に押し
込まれるため、弁体11が連通孔13bの周縁及びピン
支持突部8端面から離間して連通孔13b及び挿通孔9
を開放する。連通孔13b及び挿通孔9が開放すると、
連通孔13bから導入された負圧が挿通孔9内を介して
吸着パッド4とプリント基板Pの板面との間に導入され
る。このため、吸着パッド4は基板Pを強固に吸着する
ことが可能となる。
【0019】基板Pに穴や切欠きが存する場合には、当
該穴等に吸着パッドを押し付けてもピン10の先端部が
内部に押し込まれることがないため、負圧が挿通孔9内
に進入することがなく、吸着することがない。
【0020】従って、図3に示すように支持板上に多数
の吸着装置1を適当な間隔を有した配列(例えばマトリ
クス状)で配置しておくことにより、作動しない吸着パ
ッドを除いた他の吸着パッドによって強く吸着すること
が可能となり、あらゆる形状の基板を吸着することがで
きる。
【0021】上記実施例においては、別部材である支持
板2と基台3とを接合した例を示したが、両者は一体構
造物であってもよい。
【0022】以上のように本発明によれば、予め適当な
間隔で支持板上に配列した多数の吸着装置の内のいくつ
かが基板上の穴、切欠き、凹所等の吸着不能部分に対面
した場合においても、他の吸着装置が強い負圧吸引力に
より正常に作動するため、吸着パッドの位置をセットし
直す等の煩雑な操作が不要となる。
【0023】上記実施例では吸着対象としてプリント基
板を示したが、本発明の吸着装置は基板以外の吸着対象
物の吸着、搬送にも適用可能である。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、吸着対象
となる基板の形状、孔や切欠きの有無に関係なく、何れ
かの吸着パッドによって確実に吸着して移送することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 及び(b) は本発明の一実施例の構成を示す
断面図である。
【図2】(a) 及び(b) はピン及び挿通孔の形状を示す説
明図である。
【図3】吸着装置の配列の一例を示す図である。
【図4】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 吸着装置、2 支持板、3 基台、4 吸着パッ
ド、5 第1の負圧導入路、6 第2の負圧導入路、7
弁収納室、8 ピン支持突部、9 ピン挿通孔、10
ピン、11 弁体、13 仕切り板、13a,13b
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 選択式吸着装置
【0001】
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明はプリント基板等の吸着搬
送に使用する吸着装置の改良に関する。
【0002】
【従来技術】電子機器、通信機器等に用いられるプリン
ト基板の製造工程は、未加工の基板に導体パターンを形
成した後で各種部品を搭載する等の各種工程とを含む。
図5は、積層した基板を一枚づつ搬送路に移送する装置
を示す平面図であり、基板21を次工程に搬送するプリ
ント基板搬送路(レール)22の近傍に位置する回動支
軸23には、回動アーム24の一端が水平方向に回動自
在に枢着されている。回動アーム24の幅中央部には長
さ方向に伸びる長穴25が貫通形成され、この長穴25
には2本のスライドアーム27、28が移動可能に支持
されている。
【0003】各スライドアーム27、28も幅中央部に
長さ方向へ伸びる長孔29、30を有し、締め付けネジ
31を回動アーム24の長穴25と各スライドアームの
長孔29、30内に挿通して締め付けることにより、各
スライドアーム27、28を回動アーム24の適所に所
定の取付け角度で位置決め固定することができる。ま
た、各長孔29、30には夫々締め付けネジ33、34
が挿通されており、各締め付けネジ33、34の一端に
は吸盤固定具35、36が止着されている。吸盤固定具
35、36の下面には図示しない吸盤が配置されてお
り、各吸盤固定具を適所まで移動させた上で各締め付け
ネジ33、34を締め付けて各吸盤固定具35、36を
固定することにより、吸着しようとする基板の形状に応
じて的確に吸着することが可能となる。
【0004】これを詳述すると、各吸盤固定具35、3
6に設けた吸盤が基板面の適所を吸着するように吸盤固
定具の位置を定めた状態で、図示のように堆積した基板
21の内の最上部の基板の上面に各吸盤固定具が位置す
る様に回動アーム24を移動させ、吸盤固定具を基板上
面に降下させて圧接すると、吸盤固定具に設けた吸盤が
基板面に吸着する。この状態で回動アーム24を搬送路
22の高さまで上昇させてから矢印方向に所定角度回動
し、吸盤による吸着を解除すると、基板21は搬送路2
2上に的確に移送される。しかしながら、上記移送装置
にあっては、吸着エラーによる設備の稼働停止を回避す
るために各アームや吸盤固定具の事前セット等の煩雑な
作業が必要であり、しかも取り扱う基板の形状を変更す
る場合にはセットをし直す必要が生じる。特に、上記セ
ット作業に際しては基板中に孔、切欠き等がある場合に
はこの孔を回避した位置に吸盤固定具を配置する等の煩
雑な操作が必要となる。これらは全て工数の増大をもた
らすため、改善が望まれていた。
【0005】
【発明の目的】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、吸着対象となる基板の形状、孔や切欠きの有無に関
係なく、何れかの吸着パッドによって確実に吸着して移
送することを可能とする選択式吸着装置を提供すること
を目的としている。
【0006】
【発明の概要】上記目的を達成するために本発明は以下
の如き構成をとる。即ち、本発明は、被吸着対象を吸着
するために支持板上に複数個配列される吸着装置であっ
て、各吸着装置は該支持板上に一体化した基台と、該基
台の外面に取付けた吸着パッドと、該吸着パッドの中心
部から基台内部に貫通形成したスライド支持孔と、該ス
ライド支持孔内に進退可能に支持されると共に該スライ
ド支持孔内壁に摺接する大径部と該内壁との間に間隙を
形成する小径部とを備えた段付きロッドと、該段付きロ
ッドの軸方向内側端部に一体化した弁本体と、該弁本体
を収納するために該支持板内部に形成され該スライド支
持孔と連通した弁収納室と、該スライド支持孔と該弁収
納室との間を連通するために基台内に形成したバイパス
孔と、該弁収納室内に負圧を導入するための負圧導入路
と、該弁収納室に外気を導入する外気導入孔とを備え、
前記弁本体が閉止位置にある時に該弁本体は前記負圧導
入路を閉止すると共に該ロッド大径部は該スライド支持
孔内壁に開口したバイパス孔の一端を閉止し、該弁本体
が開放位置にある時に該弁本体は前記負圧導入路を開放
すると共に該ロッド大径部が該バイパス孔の一端を開放
することによって該スライド支持孔内壁と該ロッド小径
部との間の間隙を介して前記吸着パッド中心部に負圧を
導入せしめることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施例】以下、添付図面に示した好適な実施例
に基づいて本発明を詳細に説明する。図1(a) 及び(b)
は本願出願人が先行する特許出願(特願平3−1031
22号)において開示した吸着装置の構成及び動作を示
す説明図であり、図4に示す本発明の実施例の理解を助
ける為に少しく説明する。この吸着装置1は図3に示し
た如き支持板2上に適当な間隔で多数配置する。支持板
2は例えば図5の従来例における回動アーム24に固定
的に、或は長手方向に移動可能に取り付ける。各吸着装
置1は図1(a) (b) に示すように支持板2の片面上に一
体的に突設した基台3と、基台3の面上に止着した断面
八字状の薄肉弾性部材からなる吸着パッド(吸盤)4
と、支持板2の他面で開口し支持板2を貫通した第1の
負圧導入路5と、第1の導入路5と連通し基台3の内部
に形成した第2の負圧導入路6と、第2の負圧導入路6
と連通可能な位置関係で支持板2内部に形成した弁収納
室7と、吸着パッド4の中央部に相当する様に第2の負
圧導入路6の内壁に突設したロッド支持突部8と、ロッ
ド支持突部8を内外方向に貫通するロッド挿通孔9と、
ロッド挿通孔9により進退自在に支持されたロッド10
と、ロッド10の軸方向内側端部に一体化され弁収納室
7内に位置する弁体11と、支持板2と基台3との接合
面に介在する仕切り板13等を有する。
【0008】挿通孔9の形状は例えば図2(a) ,(b) の
横断面図に示すようにロッド10の外径方向に通気用の
十分な負圧導入用空所9aが形成されるように寸法設定
するとともに、挿通孔9の上端部はロッド支持突部8の
上端面において開口せしめて、弁収納室7と連通可能と
する。仕切り板13には連通孔13a,13bを設けて
各導入路5、6と、弁収納室7とを十分に連通可能とす
るように配慮する。また、弁体11の下面(孔13b
側)には弾性材料から成るパッキン15を一体化する。
第1の負圧導入路5の外側端部は図示しないコンバム
(真空発生機)と連通せしめ、各導入路5、6及び弁収
納室7内にコンバムからの負圧を導入する。図1(a) に
示すようにプリント基板を吸着していない場合には負圧
導入路5、6からの負圧によって弁体11が下方へ吸引
されて弁体のパッキン15が連通孔13b周縁に密着し
て連通孔13bを閉止するとともに、パッキン15がロ
ッド支持突部8の端面に密着してロッド挿通孔9の開口
端部を閉止する。弁体11と一体のロッド10は吸着パ
ッド4下端縁よりも下方へ突出することとなる。プリン
ト基板Pを吸着する場合には、図1(a) の状態にある吸
着装置1の吸着パッド4を図1(b) に示すようにプリン
ト基板Pに圧接する。すると、突出していたロッド10
がプリント基板Pによって内部に押し込まれるため、弁
体11が連通孔13bの周縁及びロッド支持突部8端面
から離間して連通孔13b及び挿通孔9を開放する。連
通孔13b及び挿通孔9が開放すると、連通孔13bか
ら導入された負圧が挿通孔9内を介して吸着パッド4と
プリント基板Pの板面との間に導入される。このため、
吸着パッド4は基板Pを強固に吸着することが可能とな
る。
【0009】基板Pに穴や切欠きが存する場合には、当
該穴等に吸着パッドを押し付けてもロッド10の先端部
が内部に押し込まれることがないため、負圧が挿通孔9
内に進入することがなく、吸着することがない。従っ
て、図3に示すように支持板上に多数の吸着装置1を適
当な間隔を有した配列(例えばマトリクス状)で配置し
ておくことにより、作動しない吸着パッドを除いた他の
吸着パッドによって強く吸着することが可能となり、あ
らゆる形状の基板を吸着することができる。
【0010】図4(a) (b) は本発明の一実施例であり、
この吸着装置1も図3に示した如き支持板2上に適当な
間隔で多数配置すると共に、支持板2は図5の従来例に
おける回動アーム24に固定的に、或は長手方向に移動
可能に取り付ける。各吸着装置1は図4(a) (b) に示す
ように支持板2の片面上に仕切り板50を介して一体的
に固定した基台3と、基台3の面上(下面)に止着した
断面八字状の薄肉弾性部材からなる吸着パッド(吸盤)
4と、支持板2内に形成された大径の弁収納室52と、
弁収納室52から上方へ伸びて弁収納室を外気と連通さ
せる小径の外気導入孔52aと、弁収納室52の中央部
から下方へ延び仕切り板50と基台3を厚さ方向へ貫通
するスライド支持孔54と、スライド支持孔54の内壁
の適所と弁収納室52とを連通させるために仕切り板5
0の肉厚内部に形成したバイパス孔56と、弁収納室5
2を図示しないコンバムと接続して負圧を導入する負圧
導入路58と、弁収納室52からスライド支持孔54内
にかけて往復自在に収納した弁体60とを有する。
【0011】弁体60は弁収納室52内壁に密接して摺
動する大径の弁本体61と、弁本体61から一体的に延
びスライド支持孔54内壁に密接して摺動する大径のロ
ッド部(大径部)61aと、大径ロッド部61aから一
体的に延びスライド支持孔54内壁との間に十分な空所
を形成する小径のロッド部(小径部)61bと、小径ロ
ッド部61bの先端部に一体化した被押圧部61cとを
有する。大径ロッド部61,小径ロッド部61b及び被
押圧部61cは段付きロッドを構成している。大径ロッ
ド部61aは、図4(a) の様に弁体60が下方(外方)
へ移動して先端の被押圧部61cが吸着パッド4側へ最
大限突出した閉止位置にある時にバイパス孔56の一方
の開口を完全に閉止し、図4(b) の様に弁体60全体が
上方(内方)へ移動した開放位置にある時に該バイパス
孔56を開放してスライド支持孔54と弁収納室52と
を直接連通状態にできるようその軸方向長を設定する。
なお、図4(a) のように大径ロッド部61aがバイパス
孔56の一方の開口を閉止した時には弁本体61がバイ
パス孔56の他方の開口と、負圧導入路58の開口を同
時に閉止するよう各構成要素の寸法及び位置関係を設定
する。
【0012】図4(a) に示した様にプリント基板を吸着
していない状態においては、負圧導入路58からの負圧
と外気導入孔52aからの外気との気圧差によって弁体
60が吸着パッド4側(閉止方向)へ降下してバイパス
孔56と負圧導入路58を共に閉止しているためコンバ
ムからの負圧は吸着パッド内へ導入されることがない。
このため、弁体60は図示の姿勢を維持し続けることが
できる。そして、基板Pに穴や切欠きが存する場合に、
当該穴等に吸着パッドを押し付けても被押圧部61cが
内部に押し込まれることがないため、負圧がバイパス孔
56及びスライド孔54内に侵入することがなく、負圧
が漏れることがない。本実施例においては特に、外気導
入孔52aから弁収納室52内に外気を導入しているた
め、図4(a) に示した閉止状態の維持が容易である。
【0013】プリント基板Pを吸着する場合には、図4
(a) の状態にある吸着装置1の吸着パッド4を図4(b)
に示すようにプリント基板Pに圧接する。すると、突出
していた被押圧部61cがプリント基板Pによって内部
(開放方向)に押し込まれるため、弁本体61がバイパ
ス孔56の開口と負圧導入路58の開口から離間してこ
れらを開放する。バイパス孔56及び負圧導入路58が
開放すると、負圧導入路58からの負圧がスライド支持
孔54内壁と小径ロッド部61bとの間の間隙を介して
吸着パッド4とプリント基板Pの板面との間に導入され
る。このため、吸着パッド4は基板Pを強固に吸着する
ことが可能となる。従って、本実施例においても図3に
示すように支持板上に多数の吸着装置1を適当な間隔を
有した配列(例えばマトリクス状)で配置しておくこと
により、作動しない吸着パッドを除いた他の吸着パッド
によって強く吸着することが可能となり、あらゆる形状
の基板を吸着することができる。
【0014】なお、本実施例では支持板2と仕切り板5
0と基台3とを別体構造としたが、これらのうちの何れ
か或は全てを一体化してもよい。従って、請求の範囲に
おいては、基台と仕切り板50とを区別することなく、
基台という概念に仕切り板50を含ませている。また、
バイパス孔56や負圧導入路58の形成位置、形状は図
示のものに限定される訳ではなく本発明の目的とする作
用効果を達成し得る範囲内で行う種々の変更はいずれも
本発明の技術的範囲内に含まれるものである。以上のよ
うに本発明によれば、予め適当な間隔で支持板上に配列
した多数の吸着装置の内のいくつかが基板上の穴、切欠
き、凹所等の吸着不能部分に対面した場合においても、
他の吸着装置が強い負圧吸引力により正常に作動するた
め、吸着パッドの位置をセットし直す等の煩雑な操作が
不要となる。本発明が図1に示した先行特許出願の実施
例と相違する点は、スライド孔54を大径にすることに
より、吸着装置全体を大型化することなく、吸着力、吸
着のON、OFFに際しての応答性を向上し、更にスラ
イド孔54とバイパス孔56を直結し、且つ該パイパス
孔56を負圧導入路58と直結したので上記応答性を更
に高めるばかりでなく、装置全体の肉厚を減縮し、小型
化することができる。また、スライド支持孔54内壁と
小径ロッド部61bとの間の間隙の存在により、両者の
摺動摩擦による損耗が少なくなり、負圧洩れの発生を防
止して耐久性を向上できる。また、図1の実施例では第
1及び第2の負圧導入路が弁収納室から側方に突出して
いるので、個々の吸着装置の横方向サイズが大型化せざ
るを得ないが、本発明においては図示した構造からも明
白な様に個々の吸着装置が横方向に占める面積は小さ
く、しかも上述の様に吸着能力が高まる為、支持板上に
おける吸着装置の配置個数を減らしてコストダウンを図
ることができる。上記実施例では吸着対象としてプリン
ト基板を示したが、本発明の吸着装置は基板以外の吸着
対象物の吸着、搬送にも適用可能である。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、吸着対象
となる基板の形状、孔や切欠きの有無に関係なく、何れ
かの吸着パッドによって確実に吸着して移送することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 及び(b) は本願出願人による先行特許出願
において開示した吸着装置の構成を示す断面図である。
【図2】(a) 及び(b) はロッド及び挿通孔の形状を示す
説明図である。
【図3】吸着装置の配列の一例を示す図である。
【図4】(a) 及び(b) 本発明の一実施例の構成及び動作
を示す断面図である。
【図5】従来例の説明図である。
【符号の説明】 1 吸着装置、2 支持板、3 基台、4 吸着パッ
ド、5 第1の負圧導入路、6 第2の負圧導入路、7
弁収納室、8 ロッド支持突部、9 ロッド挿通孔、
10 ロッド、11 弁体、13 仕切り板、13a,
13b 孔 50 仕切り板、52 弁収納室、52a 外気導入
孔、54 スライド支持孔、56 バイパス孔、58
負圧導入路、60 弁体、61 弁本体、61a大径ロ
ッド部(大径部)、61b 小径ロッド部(小径部)、
61c 被押圧部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被吸着対象を吸着するために支持板上に複
    数個配列される吸着装置であって、各吸着装置は該支持
    板上に一体化した基台と、該基台の外面に取付けた吸着
    パッドと、該吸着パッドの中心部から基台内部に貫通形
    成したピン挿通孔と、該ピン挿通孔内に進退可能に遊嵌
    したピンと、該ピンの軸方向内側端部に一体化した弁体
    と、該弁体を収納するために該支持板内部に形成された
    弁収納室と、該支持板を貫通して設けられた第1の負圧
    導入路と、該負圧導入路と該弁収納室とを連通する第2
    の負圧導入路と、該弁収納室と該第2の負圧導入路との
    境界に位置し該弁体が閉止方向に移動した時に閉止され
    る連通孔とを備え、該ピン挿通孔は該ピンとの間に負圧
    導入用の空所を有するとともに、該ピン挿通孔の内側端
    部開口は該弁体が前記閉止方向に移動したときに前記連
    通孔と同時に閉止され且つ前記弁体が開放方向に移動し
    た時に前記連通孔と同時に開放されて前記吸着パッド中
    心部に負圧を導入せしめることを特徴とする選択式吸着
    装置。
  2. 【請求項2】前記ピンの先端部が前記吸着パッドよりも
    外方に突出しているときに前記弁体は前記ピン挿通孔の
    内側端部開口及び前記連通孔を同時に閉止するととも
    に、該前記ピンの先端部が前記被吸着対象によって前記
    基台内部に押し込まれた時に前記ピン挿通孔の内側端部
    開口及び前記連通孔を開放することを特徴とする請求項
    1記載の選択式吸着装置。
  3. 【請求項3】前記支持板の一部が前記基台を兼ねること
    を特徴とする請求項1又は2記載の選択式吸着装置。
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