JPH0514626A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH0514626A
JPH0514626A JP3158142A JP15814291A JPH0514626A JP H0514626 A JPH0514626 A JP H0514626A JP 3158142 A JP3158142 A JP 3158142A JP 15814291 A JP15814291 A JP 15814291A JP H0514626 A JPH0514626 A JP H0514626A
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JP3158142A
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English (en)
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Norihiro Yamamoto
典弘 山本
Osamu Takase
修 高瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速、高精度な読取りが可能で、小さな原稿
を読取る際には必要な画素だけ読み出すことが可能な画
像読取装置を提供する。 【構成】 原稿1の原稿領域A,Bを主走査方向Xに2
分割して読取るように光電変換素子6a,6bをその原
稿領域A,Bに対応させて主走査方向Xに2分割にして
設け、この2分割された光電変換素子6a,6bの最初
に読み出される読取画素に対応する原稿位置が原稿領域
A,Bの主走査方向Xのほぼ中央でかつそれに続いて読
み出される読取画素に対応する原稿位置の方向が互いに
逆方向となる画像読取制御手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CCDラインセンサを
備え、特に、高速、高精度の読取りの可能な画像読取装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高速、高精度な読取りが可能なス
キャナが望まれており、また、微細加工技術の進歩で高
速動作が可能なCCDラインセンサ(光電変換素子)、
高密度のCCDラインセンサが出現している。例えば、
特公平1−53538号公報に開示されているように、
CCDラインセンサを備え、原稿を複数の利用域に分
け、それぞれの利用域に対応したラインセンサを主走査
方向に複数個並べて原稿画像を読取る画像読取装置が提
案されている。これにより、画像読取りの読取速度、読
取密度を高めようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、1つのCCD
ラインセンサを使用した画像読取装置においては、高
速、高精度という点でまだ十分ではなく、また、無理に
高速、高精度な読取りを達成しようとすれば、CCD駆
動回路や、出力信号処理回路が高速動作可能であること
が要求され、こののためコストの面で不利となるばかり
でなくこれにより読み出す画像情報の精度も悪くなって
しまう。また、前述したような従来例では、読取ること
のできる最大原稿サイズより小さい原稿を読取るとき
に、CCDラインセンサの画素情報のうち不要な画素情
報を含むすべての画素情報を読み出し処理しているた
め、読取効率が悪いものとなってしまう。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、原稿を照明する照明用光源と、前記原稿からの反射
光を結像する結像手段と、この結像手段により結像され
た前記反射光を検出して光電変換する光電変換素子と、
この光電変換素子を駆動する駆動回路と、前記光電変換
素子の出力信号を信号処理する信号処理回路とを備えた
画像読取装置において、前記原稿の原稿領域を主走査方
向に2分割して読取るように前記光電変換素子をその原
稿領域に対応させて主走査方向に2分割にして設け、こ
の2分割された光電変換素子の最初に読み出される読取
画素に対応する原稿位置が原稿領域の主走査方向のほぼ
中央でかつそれに続いて読み出される読取画素に対応す
る原稿位置の方向が互いに逆方向となる画像読取制御手
段を設けた。
【0005】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、原稿以外からの反射光を遮光する遮光板
を2分割された光電変換素子のそれぞれの前面の光路上
に配設した。
【0006】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明において、原稿以外からの反射光を遮光する遮光板
と、原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知手段と、原
稿のサイズにより照明用光源の光強度を調整する照明用
光源制御手段と、原稿のサイズにより副走査速度を制御
する副走査速度制御手段とを設けた。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明においては、2分割された
2つの光電変換素子を用い、これらを独立してしかも同
時に駆動することができるため、高速、高精度な読取り
を行うことが可能となる。
【0008】請求項2記載の発明においては、請求項1
記載の作用に加えて、遮光板を用いて原稿サイズに応じ
た光電変換素子の駆動制御を行うことにより、受光によ
る総データ量を低減することができ、消費電力を低減さ
せることが可能となる。
【0009】請求項3記載の発明においては、遮光板を
用いて原稿画像のサイズにより読取りに寄与しないCC
Dラインの画素を遮光し、照明用光源制御手段を用いて
照明光源を制御し、副走査速度制御手段を用いて副走査
速度を制御することができるため、請求項1,2記載の
作用に加えて、特に小さなサイズの原稿を読取る時に高
速性を発揮することが可能となる。
【0010】
【実施例】請求項1記載の発明の第一の実施例を図1〜
図3に基づいて説明する。まず、本装置の全体構成を図
1及び図2に基づいて述べる。原稿1はコンタクトガラ
ス2上に載置されており、その原稿1の下方には主走査
方向Xに延在した前記原稿1を照明するための照明用光
源3が配設されている。この照明用光源3の下方には、
前記原稿1からの反射光を結像する結像手段としての結
像レンズ4が設けられている。この結像レンズ4の下方
の光路上には、その光路の一部をさえぎる形でミラー5
が配置されている。そのミラー5により反射された光路
上には光電変換素子としてのCCDラインセンサ6aが
設けられ、また、前記ミラー5を介さず直進した光路上
には光電変換素子としてのCCDラインセンサ6bが設
けられている。この場合、CCDラインセンサ6aとC
CDラインセンサ6bとは、前記原稿1の原稿領域A,
Bを主走査方向Xに2分割して読取るように、その原稿
領域A,Bに対応させて主走査方向Xに2分割されたそ
れぞれ片方のセンサを担っている。すなわち、ここで
は、一方のCCDラインセンサ6aが原稿領域A(右
側)を読取るものとすると、他方のCCDラインセンサ
6bは原稿領域B(左側)を読取るというものである。
【0011】また、前記CCDラインセンサ6a,6b
は、その内部構造は図2に示すように、フォトダイオー
ドアレイ7a,7bと、CCDシフトレジスタ8a,8
bと、出力部9a,9bとにより構成されている。ま
た、そのCCDラインセンサ6a,6bfは、駆動回路
としてのCCD駆動部10により駆動されるようになっ
ており、その出力側の出力部9a,9bには出力信号を
信号処理する信号処理回路としての信号処理部11に接
続されている。
【0012】さらに、ここでは、2分割された前記CC
Dラインセンサ6a,6bの最初に読み出される読取画
素に対応する原稿位置が原稿領域A,Bの主走査方向X
のほぼ中央点Pで、かつ、それに続いて読み出される読
取画素に対応する原稿位置の方向が互いに逆方向とな
る、図示しない画像読取制御手段を設けている。
【0013】このような構成において、原稿1は照明用
光源3により主走査方向Xに線状に照明される。その原
稿1からの反射光のうち、原稿領域Aからの反射光は結
像レンズ4を通りミラー5で反射されCCDラインセン
サ6a上に結像され、原稿領域Bからの反射光は結像レ
ンズ4を通りそのまま直進してCCDラインセンサ6b
上に結像される。そして、図2に示すように、CCDラ
インセンサ6a,6bは、その検出した光信号をフォト
ダイオードアレイ7a,7bで光電変換し、その蓄積し
た信号電荷をCCD駆動部10からのシフトパルスを受
けて並列状態でCCDシフトレジスタ8a,8bに送
る。次に、CCDシフトレジスタ8a,8bにより各画
素信号をCCD駆動部10のリセットパルスRSにより
電荷をクリアすることにより、1ラインの画素信号を読
み出すことができる。このようにCCDラインセンサ6
a,6bはCCD駆動部10によりそれぞれ独立して、
かつ、同時に駆動され、その出力信号は信号処理部11
に送られることによりサンプルホールド、A/D変換、
シェーディング補正等の処理が行われる。
【0014】また、2つのCCDラインセンサ6a,6
bは、線状に照明された画像の中心部分の画像信号がま
ずはじめに出力されるように、出力部9a,9bが外向
きに配置されている。この場合、照明用光源3と結像レ
ンズ4とCCDラインセンサ6a,6bと、ミラー5と
は、図示しないキャリッジ上に一体となって配置されて
おり、1ラインの読取りが終了すると、次にの読取り位
置まで移動する。図3は、CCD駆動部10の出力する
シフトパルスSH、クロックパルスφ1、φ2、リセッ
トパルスRSのタイミング図を示す。
【0015】上述したように、CCDラインセンサ6
a,6bを2つ(主走査方向Xに2分割して検出)用
い、しかも、各々独立して同時に駆動することにより、
従来のようにCCDラインセンサを2分割せず1つだけ
用いた場合に比べ、CCDラインセンサ6a,6bの駆
動周波数が同じで、同じ読取密度の時には2倍の速度で
1ラインを読取ることができる。また、CCDラインセ
ンサ6a,6bの駆動周波数が同じで、1ラインの読取
速度が同じ場合には2倍の読取密度で読取ることができ
る。
【0016】次に、図4〜図7は、前述した図1の変形
例を示すものである。図4ではミラー5は結像レンズ4
を通過した光路の一部をカットして反射しておりその反
射光路は主走査方向Xと直交する方向であり、また、図
5ではミラー5は光の一部を透過し光の一部を反射する
ハーフミラーとなっている。さらに、図6ではミラー5
の代わりにルーフミラー11を配置したものであり、ま
た、図7ではミラー5代わりにハーフミラー12を配置
したものであり、それぞれ前述した実施例と同様な効果
を得ることができる。
【0017】次に、図8及び図9は、前述したCCDラ
インセンサ6a,6bの変形例を示すものであり、カラ
ー読取り用に応用したものである。すなわち、まず、図
8では、カラー読取用CCDラインセンサ13は、R,
G,B用の3つのフォトダイオードアレイ7aと、これ
らに各々対応するCCDシフトレジスタ8aと、出力部
9aとにより構成されている。各フォトダイオードアレ
イ7a上には、それぞれ、図示しないR色用フィルタ、
G色用フィルタ、B色用フィルタが取付けられている。
このようにカラー読取用CCDラインセンサ13は、3
ラインにおいて赤、緑、青の色分解を行うことによりカ
ラー読取りを可能とし、しかも、前述した第一の実施例
と同様な効果を得ることができる。なお、図8のカラー
読取用CCDラインセンサ13は、図2中のCCDライ
ンセンサ6aに対応するものであり、他方のCCDライ
ンセンサ6bのここでの説明については省略する。
【0018】また、図9では、1ラインのカラー読取用
CCDラインセンサ14を用いた場合の様子を示すもの
である。この場合、フォトダイオードアレイ7a上に
は、R,G,Bの各色フィルタが周期的に配列されてお
り、これら各色フィルタで赤、緑、青の色分解を行うこ
とにより、カラー読取りを可能としている。なお、図9
のカラー読取用CCDラインセンサ14は、図2中のC
CDラインセンサ6aに対応するものであり、他方のC
CDラインセンサ6bのここでの説明については省略す
る。
【0019】次に、請求項1記載の発明の第二の実施例
を図10〜図12に基づいて説明する。ここでは、図1
0のCCDラインセンサ6a,6bの前面の光路中に色
フィルタ15a,15bを配設したものである。図11
は色フィルタ15a,15bの内部構成の様子を示すも
のであり、赤色フィルタ16aと、緑色フィルタ16b
と、青色フィルタ16cとよりなっている。また、この
ような色フィルタ15a,15bは、図12に示すよう
にフィルタ切換部17と接続され、これにより駆動制御
されるようになっている。
【0020】このような構成において、色フィルタ15
a,15bは原稿1からの反射光を赤色フィルタ16a
を通してCCDラインセンサ6a,6bに入射させる。
そして、そのCCDラインセンサ6a,6bは主走査、
副走査を行い、赤色の情報を得る。この赤色の情報の面
読取りが終了した後、色フィルタ15a,15bは、フ
ィルタ切換部17により原稿1からの反射光が緑色フィ
ルタ16bを通してCCDラインセンサ6a,6bに入
射するように切換えられる。そのCCDラインセンサ6
a,6bは主走査、副走査を行い緑の画像情報を得る。
その後、青の画像情報についても同様にして読取ること
ができる。このように色フィルタ15a,15bをフィ
ルタ切換部17により切換えて読取りを行うことによ
り、面順次のカラー読取りを行うことができると共に、
第一の実施例と同様な効果を得ることができる。なお、
図4〜図7の光学系においても本実施例のような構成と
することにより同様な効果を得ることができる。
【0021】次に、請求項1記載の発明の第三の実施例
を図13〜図15に基づいて説明する。ここでは、図1
3のCCDラインセンサ6a,6bの前面の光路中に回
転式色フィルタ18a,18bを配設したものである。
図14は回転式色フィルタ18a,18bの外観構成の
様子を示すものであり、赤色フィルタ19a、緑色フィ
ルタ19b、青色フィルタ19cからなっている。図1
5は、その回転式色フィルタ18a,18bがフィルタ
制御部20と接続されこれにより駆動制御される様子を
示すものである。
【0022】このような構成において、回転式色フィル
タ18a,18bは、CCDラインセンサ6a,6bが
原稿読取り中に回転する。フィルタ制御部19は、初め
の1ラインの読取りの時は原稿1からの反射光が回転式
色フィルタ18a,18bの赤色フィルタ19aを通し
て、その次のラインの読取り時には緑色フィルタ19b
を通して、さらにその次のラインの読取り時には青色フ
ィルタ19cを通してCCDラインセンサ6a,6bに
入射するように、ライン読取り周波数と回転式色フィル
タ18a,18bの回転周波数との同期をとって読取り
を行う。従って、このようにして同期をとりながら読取
りを行うことによりカラー読取りを行うことができ、し
かも、前述した第一の実施例と同様な効果を得ることが
できる。なお、図4〜図7の光学系においても本実施例
のような構成とすることにより同様な効果を得ることが
できる。
【0023】次に、請求項1記載の発明の第四の実施例
を図16〜図18に基づいて説明する。ここでは、前述
した第一の実施例(図1参照)中の照明用光源3にカラ
ー機能を付加したものである。すなわち、カラー照明用
光源21は、赤色用光源21aと、緑色用光源21b
と、青色用光源21cとよりなっている。図17は図1
6を主走査方向Xに沿った側からみたものである。ま
た、図18では、3色のカラー照明用光源21が照明光
源制御部22と接続され、これにより駆動制御される様
子を示すものである。
【0024】このような構成において、照明光源制御部
22が1ラインの読取り周波数に同期させて、赤色用光
源21a、緑色用光源21b、青色用光源21cを点灯
させることにより、線順次のカラー読取りを行うことが
可能となる。また、この場合、CCDラインセンサ6
a,6bは3回の副走査を行い、それぞれの副走査で照
明光源制御部22が赤、緑、青の各光源を順次点灯させ
ることにより面順次読取りを行うことができる。従っ
て、このように複数の光源を点灯させて線順次、又は面
順次の読取りを行うことにより、カラー読取りが可能と
なり、しかも、前述した第一の実施例と同様な効果を得
ることができる。なお、図4〜図7の光学系においても
本実施例のような構成とすることにより同様な効果を得
ることができる。
【0025】また、図16において結像レンズ4を通っ
た原稿1からの反射光をミラー5により2分割する前
に、図19に示した色分解プリズム23を通過させるこ
とにより3色の光に分解し、それぞれの色の光について
ミラー5(或いはルーフミラー11やハーフミラー1
2)を用いて原稿1の左側、右側の2つの領域に分け、
それぞれ2分割されたCCDラインセンサ6a,6bを
用いて各色の画像読取りを同時に行うことによりカラー
読取りが可能となる。従って、このように色分解プリズ
ム23で反射光を色分解して読取ることによってカラー
読取りが可能となり、しかも、前述した第一の実施例と
同様な効果を得ることができる。なお、図4〜図7の光
学系においても本実施例のような構成とすることにより
同様な効果を得ることができる。
【0026】次に、請求項1記載の発明の第五の実施例
を図20に基づいて説明する。ここでは、原稿1の左側
の原稿領域Bからの反射光はCCDラインセンサ6aに
結像され、また、原稿1の右側の原稿領域Aからの反射
光はCCDラインセンサ6bに結像される。この場合、
結像するためのレンズは、結像レンズ24aと結像レン
ズ24bとの2つが用いられることになる。このように
原稿1の画像を結像レンズ24a,24bにより各々別
個に結像させることにより、第一の実施例と同様な効果
を得ることができる。
【0027】次に、請求項1記載の発明の第六の実施例
を図21に基づいて説明する。ここでは、CCDライン
センサ6a,6bの前面の光路上に色フィルタ25a,
25bを設けたものである(図10参照)。この場合、
色フィルタ25a,25bの内部構成は、図11の構成
と同様に考えられるためここでの説明は省略する。ま
た、色フィルタ25a,25bの駆動制御は図12のフ
ィルタ切換部17と同様なものを用いて行うことができ
る。従って、本実施例においては、図12と同様な動作
原理によって、色フィルタ25a,25bを切換えて読
取りを行うことにより、第二の実施例と同様に面順次の
カラー読取りを行うことができる。
【0028】次に、請求項1記載の発明の第七の実施例
を図22に基づいて説明する。ここでは、CCDライン
センサ6a,6bの前面の光路上に回転式色フィルタ2
6a,26bを設けたものである(図13参照)。この
場合、回転式色フィルタ26a,26bの内部構成は、
図14の構成と同様に考えられるためここでの説明は省
略する。また、回転式色フィルタ26a,26bの駆動
制御は図15のフィルタ制御部20と同様なものを用い
て行うことができる。従って、本実施例においては、図
15と同様な動作原理により、回転式色フィルタ26
a,26bをライン読取り周波数と同期をとりながら回
転させて読取ることによって、第三の実施例と同様にカ
ラー読取りを行うことができる。
【0029】次に、請求項1記載の発明の第八の実施例
を図23及び図24に基づいて説明する。ここでは、カ
ラー照明用の光源として、赤色用光源27aと、緑色用
光源27bと、青色用光源27cとよりなるカラー照明
用光源27を設けたものである(図16参照)。また、
カラー照明用光源27の駆動制御は図18の照明用光源
制御部22と同様なものを用いて行うことができる。従
って、本実施例では、図18と同様な動作原理により、
R,G,Bの3つの光源を順次点灯させて線順次、又
は、面順次の読取りを行うことによって、第四の実施例
と同様にカラー読取りを行うことが可能となる。なお、
図24は、図23を主走査方向Xに沿った側から見たも
のである。
【0030】次に、請求項1記載の発明の第九の実施例
を図25及び図26に基づいて説明する。ここでは、結
像レンズ24a,24bを通過した光路上に、それぞれ
色分解プリズム28a,28bが配設されており、色分
解プリズム28a,28bにより分離されたそれぞれの
光路上にはCCDラインセンサ6aR,6aG,6a
B、6bR,6bG,6bBが配設されている。この場
合、色分解プリズム28a,28bは図19のものと同
様な作用を示し、これにより色分解された反射光は、C
CDラインセンサ6aR,6bRと、CCDラインセン
サ6aG,6bGと、CCDラインセンサ6aB,6b
Bとがそれぞれ一組となり、赤、緑、青の画像情報を読
取る。従って、このような色分解プリズム28a,28
bを用いて反射光を色分解して読取りを行うことによ
り、カラー読取りを行うことが可能となる。なお、図2
6は、図25を主走査方向Xに沿った側から見たもので
ある。
【0031】次に、請求項2,3記載の発明の第一の実
施例を図27及び図28に基づいて説明する。ここで
は、図27に示すようにCCDラインセンサ6a,6b
の前面の光路上に原稿1以外からの反射光を遮光する遮
光板29a,29bを設け、また、図28に示すよう
に、前記遮光板29a,29bを駆動制御する遮光板制
御部30と、原稿1のサイズを検知する原稿サイズ検知
手段としての原稿サイズ検知部31と、原稿1のサイズ
により照明用光源3の光強度を調整する照明用光源制御
手段としての照明光源制御部32と、原稿1のサイズに
より副走査方向Y(主走査方向Xに直交する方向)の副
走査速度を制御する副走査速度制御手段としての副走査
速度制御部33とを設けたものである。
【0032】このような構成において、ここでは、原稿
1のサイズは前述したこれまでの実施例のサイズよりも
小さなものとする。すなわち、読取り可能な最大原稿サ
イズより小さい原稿1を読取る場合、CCDラインセン
サ6a,6bがもつ画素数nの画像情報をすべて読み出
すことは無駄な画素まで読み出すことになり、読取速度
の点で得策でない。そこで、原稿1からの画像情報をも
つ反射光が入射しない部分を遮光板29a,29bで遮
光し、原稿画像情報をもつ1番目からm番目までを読み
出し、原稿の画像情報を持たない画素は読み出さないよ
うにする。すなわち、原稿サイズ検知部31は自動的に
原稿サイズ(主走査方向)を検知するか、或いは、人が
指定した原稿サイズ(主走査方向)を検知し、そのサイ
ズからCCDラインセンサ6a,6bの必要な画素数m
を設定する。その設定した画素数の情報をCCD駆動部
10、信号処理部11、照明光源制御部32、副走査速
度制御部33、遮光板制御部30にそれぞれ送る。
【0033】これにより、遮光板制御部30は、その送
られてきた画素数の情報に従ってCCDラインセンサ6
a,6bの画素のうちの画素読取りに寄与しない画素部
分を遮光するように遮光板29a,29bを移動させ
る。また、CCD駆動部10は、その送られてきた画素
数の情報に従ってCCDラインセンサ6a,6bの画素
をm個だけ読み出すようにφ1、φ2をm発出力した後
にシフトパルスSHを出力する。さらに、信号処理部1
1では、1ラインの画素数が2mであるとして信号処理
を行う。副走査速度制御部33では、その送られてきた
画素数の情報に従って副走査速度を決定し副走査を行
う。この場合、1ラインの読取り時間がm/n倍になる
ため、全ての画素nを読み出す場合に比べて、副走査速
度をn/m倍にする。照明光源制御部32では、その送
られてきた画素数の情報に従って照明用光源3の駆動を
行う。この場合、1ラインの読取り時間がm/n倍にな
るので、そのままではCCDラインセンサ6a,6bの
露光量もm/n倍に減少する。このため、全ての画素n
を読み出す場合に比べ、照度がn/m倍となるように照
明用光源3を制御する。従って、このように遮光板29
a,29bを用いて読取りに寄与しない画素を読み出さ
ないようにしたため、小さな原稿1を読取る時に読取速
度を速くすることができ、しかも、前述した請求項1記
載の発明の第一の実施例と同様な効果を得ることができ
る。
【0034】また、照明の明るさ、副走査速度を一切変
えないようにして、CCDラインセンサ6a,6bのク
ロック速度をm/n倍にすることにより、センサ駆動の
消費電力を低減させることが可能となる。また、照明の
明るさ、副走査速度、CCDラインセンサ6a,6bの
クロック速度を一切変えないようにして、画像読取りに
関係する画素だけを読み出し、関係しない画素部分はク
ロックを送らずに読み出さないようにすることにより総
データ量を低減させることができる。
【0035】なお、図4〜図7の光学系においても本実
施例のような構成とすることにより同様な効果を得るこ
とができる。また、図1、図4〜図7のCCDラインセ
ンサ6a,6bの代わりに、図8に示す3ラインのカラ
ー読取用CCDラインセンサ13を2つ用い、このセン
サの前面に遮光板29a,29bを配置することにより
上述したような同様の効果を得ることができ、しかも、
カラー読取りが可能となる。
【0036】次に、請求項2,3記載の発明の第二の実
施例を図29に基づいて説明する。ここでは、遮光板2
9a,29bの前面の光路上に色フィルタ34a,34
bを設け、これを順次切換えて、面順次の読取りを行う
ようにしたものである(図10参照)。このように色フ
ィルタ34a,34bを切換えて読取りを行うことによ
り、面順次のカラー読取りを行うことができる。なお、
図4〜図7で説明した光学系の構成を本実施例で用いて
も同様な効果を得ることができる。
【0037】次に、請求項2,3記載の発明の第三の実
施例を図30に基づいて説明する。ここでは、前述した
色フィルタ34a,34bの代わりに回転式色フィルタ
35a,35bを設けたものである(図13参照)。こ
のように回転式色フィルタ35a,35bを用いてライ
ン読取り周波数に同期させて回転させて読取りを行うこ
とによりカラー読取りが可能となる。なお、図4〜図7
で説明した光学系の構成を本実施例で用いても同様な効
果を得ることができる。
【0038】次に、請求項2,3記載の発明の第四の実
施例を図31に基づいて説明する。ここでは、図27の
照明用光源3の代わりに、複数個の光源からなるカラー
照明用光源36を設けたものである(図16参照)。す
なわち、カラー照明用光源36は、赤色用光源36a
と、緑色用光源36bと、青色用光源36cとよりなっ
ている。このように複数の光源を点灯させて線順次、又
は、面順次の読取りを行うことにより、カラー読取りが
可能となる。なお、図4〜図7で説明した光学系の構成
を本実施例で用いても同様な効果を得ることができる。
【0039】また、結像レンズ4を通った原稿1からの
反射光を2つに分割する前に色分解プリズム23(図1
9参照)を通過させることにより、3色の光に色分解
し、それぞれの色の光について、ミラー5(ルーフミラ
ー11、ハーフミラー12)を用いて原稿1の左側
(B)、右側(A)の2つの領域に分け、遮光板29
a,29bを用いてCCDラインセンサ6a,6bによ
り各色の画像情報の読取りを同時に行うことにより、カ
ラー読取りを行うことが可能となる。
【0040】次に、請求項2,3記載の発明の第五の実
施例を図32に基づいて説明する。ここでは、原稿1の
左側の原稿領域Bからの反射光はCCDラインセンサ6
aに結像され、また、原稿1の右側の原稿領域Aからの
反射光はCCDラインセンサ6bに結像される。この場
合、結像するためのレンズは、結像レンズ24aと結像
レンズ24bとの2つが用いられることになる。このよ
うに原稿1の画像を結像レンズ24a,24bにより各
々別個に結像させることにより、第一の実施例と同様な
効果を得ることができる。なお、遮光板29a,29b
の動作制御は、図28の遮光板制御部30を用いて行う
ことができる。
【0041】次に、請求項2,3記載の発明の第六の実
施例を図33に基づいて説明する。ここでは、CCDラ
インセンサ6a,6bの遮光板29a,29bを介した
前面の光路上に色フィルタ36a,36bを設けたもの
である(図29参照)。この場合、色フィルタ36a,
36bの内部構成は、図11の構成と同様に考えられる
ためここでの説明は省略する。また、色フィルタ36
a,36bの駆動制御は図12のフィルタ切換部17と
同様なものを用いて行うことができる。従って、本実施
例においては、図12と同様な動作原理によって、色フ
ィルタ36a,36bを切換えて読取りを行うことによ
り、第二の実施例と同様に面順次のカラー読取りを行う
ことができる。
【0042】次に、請求項2,3記載の発明の第七の実
施例を図34に基づいて説明する。ここでは、CCDラ
インセンサ6a,6bの遮光板29a,29bを介した
前面の光路上に回転式色フィルタ37a,37bを設け
たものである(図30参照)。この場合、回転式色フィ
ルタ37a,37bの内部構成は、図14の構成と同様
に考えられるためここでの説明は省略する。また、回転
式色フィルタ37a,37bの駆動制御は図15のフィ
ルタ制御部20と同様なものを用いて行うことができ
る。従って、本実施例においては、図15と同様な動作
原理により、回転式色フィルタ37a,37bをライン
読取り周波数と同期をとりながら回転させて読取ること
によって第三の実施例と同様にカラー読取りを行うこと
ができる。次に、請求項2,3記載の発明の第八の実施
例を図35に基づいて説明する。ここでは、カラー照明
用の光源として、赤色用光源38aと、緑色用光源38
bと、青色用光源38cとよりなるカラー照明用光源3
8を設けたものである(図31参照)。また、カラー照
明用光源38の駆動制御は図18の照明用光源制御部2
2と同様なものを用いて行うことができる。従って、本
実施例では、図18と同様な動作原理により、R,G,
Bの3つの光源を順次点灯させて線順次、又は、面順次
の読取りを行うことによって、第四の実施例と同様にカ
ラー読取りを行うことが可能となる。
【0043】次に、請求項2,3記載の発明の第九の実
施例を図36に基づいて説明する。ここでは、結像レン
ズ24a,24bを通過した光路上に、それぞれ色分解
プリズム39a,39bが配設されており、色分解プリ
ズム39a,39bにより分離されたそれぞれの光路上
にはCCDラインセンサ6aR,6aG,6aB、6b
R,6bG,6bBが配設されている。この場合、色分
解プリズム39a,39bは図19のものと同様な作用
を示し、これにより色分解された反射光は、CCDライ
ンセンサ6aR,6bRと、CCDラインセンサ6a
G,6bGと、CCDラインセンサ6aB,6bBとが
それぞれ一組となり、赤、緑、青の画像情報を読取る。
従って、このような色分解プリズム39a,39bを用
いて反射光を色分解して読取りを行うことにより、カラ
ー読取りを行うことが可能となる。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、原稿を照明する
照明用光源と、前記原稿からの反射光を結像する結像手
段と、この結像手段により結像された前記反射光を検出
して光電変換する光電変換素子と、この光電変換素子を
駆動する駆動回路と、前記光電変換素子の出力信号を信
号処理する信号処理回路とを備えた画像読取装置におい
て、前記原稿の原稿領域を主走査方向に2分割して読取
るように前記光電変換素子をその原稿領域に対応させて
主走査方向に2分割にして設け、この2分割された光電
変換素子の最初に読み出される読取画素に対応する原稿
位置が原稿領域の主走査方向のほぼ中央でかつそれに続
いて読み出される読取画素に対応する原稿位置の方向が
互いに逆方向となる画像読取制御手段を設けたので、2
分割された2つの光電変換素子を用い、これらを独立し
てしかも同時に駆動することができるため、高速、高精
度な読取りを行うことができるものである。
【0045】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、原稿以外からの反射光を遮光する遮光板を
2分割された光電変換素子のそれぞれの前面の光路上に
配設したので、遮光板を用いて原稿サイズに応じた光電
変換素子の駆動制御を行うことにより、受光による総デ
ータ量を低減することができると共に、消費電力を低減
させることができるものである。
【0046】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、原稿以外からの反射光を遮光する遮光板
と、原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知手段と、原
稿のサイズにより照明用光源の光強度を調整する照明用
光源制御手段と、原稿のサイズにより副走査速度を制御
する副走査速度制御手段とを設けたので、遮光板を用い
て原稿画像のサイズにより読取りに寄与しないCCDラ
インの画素を遮光し、照明用光源制御手段を用いて照明
光源を制御し、副走査速度制御手段を用いて副走査速度
を制御することが可能なため、特に小さなサイズの原稿
を読取る時に高速性を発揮することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の第一の実施例を示す構成
図である。
【図2】CCD駆動制御機構を示すブロック図である。
【図3】CCD駆動部の各出力パルスの波形を示すタイ
ミングチャートである。
【図4】図1の第一の変形例を示す構成図である。
【図5】図1の第二の変形例を示す構成図である。
【図6】図1の第三の変形例を示す構成図である。
【図7】図1の第四の変形例を示す構成図である。
【図8】3ラインのカラー読取用CCDラインセンサの
内部構成を示す構成図である。
【図9】1ラインのカラー読取用CCDラインセンサの
内部構成を示す構成図である。
【図10】請求項1記載の発明の第二の実施例を示す構
成図である。
【図11】色フィルタの内部構成を示す構成図である。
【図12】色フィルタ切換機構を示すブロック図であ
る。
【図13】請求項1記載の発明の第三の実施例を示す構
成図である。
【図14】回転式色フィルタの外観構成を示す斜視図で
ある。
【図15】回転式色フィルタ切換機構を示すブロック図
である。
【図16】請求項1記載の発明の第四の実施例を示す構
成図である。
【図17】図16の主走査方向に沿った側からみた構成
図である。
【図18】カラー照明用光源制御機構を示すブロック図
である。
【図19】色分解プリズムの様子を示す平面図である。
【図20】請求項1記載の発明の第五の実施例を示す構
成図である。
【図21】請求項1記載の発明の第六の実施例を示す構
成図である。
【図22】請求項1記載の発明の第七の実施例を示す構
成図である。
【図23】請求項1記載の発明の第八の実施例を示す構
成図である。
【図24】図23の主走査方向に沿った側からみた構成
図である。
【図25】請求項1記載の発明の第九の実施例を示す構
成図である。
【図26】図25の主走査方向に沿った側からみた構成
図である。
【図27】請求項2,3記載の発明の第一の実施例を示
す構成図である。
【図28】CCD駆動制御機構を示すブロック図であ
る。
【図29】請求項2,3記載の発明の第二の実施例を示
す構成図である。
【図30】請求項2,3記載の発明の第三の実施例を示
す構成図である。
【図31】請求項2,3記載の発明の第四の実施例を示
す構成図である。
【図32】請求項2,3記載の発明の第五の実施例を示
す構成図である。
【図33】請求項2,3記載の発明の第六の実施例を示
す構成図である。
【図34】請求項2,3記載の発明の第七の実施例を示
す構成図である。
【図35】請求項2,3記載の発明の第八の実施例を示
す構成図である。
【図36】請求項2,3記載の発明の第九の実施例を示
す構成図である。
【符号の説明】
1 原稿 3 照明用光源 4 結像手段 6a,6b 光電変換素子 10 駆動回路 11 信号処理回路 29a,29b 遮光板 31 原稿サイズ検知手段 32 照明用光源制御手段 33 副走査速度制御手段 A,B 原稿領域 X 主走査方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を照明する照明用光源と、前記原稿
    からの反射光を結像する結像手段と、この結像手段によ
    り結像された前記反射光を検出して光電変換する光電変
    換素子と、この光電変換素子を駆動する駆動回路と、前
    記光電変換素子の出力信号を信号処理する信号処理回路
    とを備えた画像読取装置において、前記原稿の原稿領域
    を主走査方向に2分割して読取るように前記光電変換素
    子をその原稿領域に対応させて主走査方向に2分割にし
    て設け、この2分割された光電変換素子の最初に読み出
    される読取画素に対応する原稿位置が原稿領域の主走査
    方向のほぼ中央でかつそれに続いて読み出される読取画
    素に対応する原稿位置の方向が互いに逆方向となる画像
    読取制御手段を設けたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿以外からの反射光を遮光する遮光板
    を2分割された光電変換素子のそれぞれの前面の光路上
    に配設したことを特徴とする請求項1記載の画像読取装
    置。
  3. 【請求項3】 原稿以外からの反射光を遮光する遮光板
    と、原稿のサイズを検知する原稿サイズ検知手段と、原
    稿のサイズにより照明用光源の光強度を調整する照明用
    光源制御手段と、原稿のサイズにより副走査速度を制御
    する副走査速度制御手段とを設けたことを特徴とする請
    求項1記載の画像読取装置。
JP3158142A 1991-06-28 1991-06-28 画像読取装置 Pending JPH0514626A (ja)

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