JPH0591261A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH0591261A
JPH0591261A JP3251620A JP25162091A JPH0591261A JP H0591261 A JPH0591261 A JP H0591261A JP 3251620 A JP3251620 A JP 3251620A JP 25162091 A JP25162091 A JP 25162091A JP H0591261 A JPH0591261 A JP H0591261A
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JP3251620A
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English (en)
Inventor
Norihiro Yamamoto
典弘 山本
Osamu Takase
修 高瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速、高精細な読取りが可能で、しかも、小
さなサイズの原稿を読取る時にさらに高速性を発揮させ
ることが可能な画像読取装置を提供する。 【構成】 原稿を照明する照明光源と、原稿からの反射
光を結像する結像手段と、その結像した反射光を光電変
換する2つの光電変換素子と、これら光電変換素子を駆
動する駆動手段と、光電変換素子の出力信号を信号処理
する信号処理手段10とを備えた画像読取装置におい
て、光電変換素子のはじめに読出される画素に対応する
原稿位置が原稿領域の主走査方向のほぼ中央で、かつ、
それに続いて読出される画素に対応する原稿位置の方向
が互いに逆方向とし、原稿画像の中心部分から互いに逆
方向に並列に出力された2つのデータ列を前記原稿画像
の端のデータから順に並んだ1つの直列データ列として
出力する並替回路13を信号処理手段10内に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CCDラインセンサを
用いた、特に高速、高精細読取りが可能な画像読取装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高速、高精細な読取りが可能なス
キャナーが望まれてきている。また、微細加工技術の進
歩で高速動作可能なCCDラインセンサ、高密度のCC
Dラインセンサが出現している。CCDラインセンサを
用いた画像読取装置としては、例えば、特公平1−53
538号公報に開示されているように、原稿を複数の領
域に分け、それぞれの領域に対応したラインセンサを主
走査方向に複数個並べて原稿画像を読取る方式が開発さ
れており、これにより画像読取りの読取り速度、読取り
密度を高めようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術であ
る1つのCCDラインセンサを使用する画像読取装置で
は、高速、高精細という点でまだ十分とは言えず、無理
に高速、高精細な読取りを達成しようとすればCCD駆
動回路、出力信号処理回路が高速動作可能であることが
要求されることになり、コストの面で不利なばかりか読
出す画素情報の精度も悪くなる恐れがある。また、従来
例では読取ることのできる最大原稿サイズより小さい原
稿を読取る時に、CCDラインセンサの画素情報のうち
不要な画素情報を含むすべての画素情報を読出し、処理
しているため読取り効率が悪くなっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、原稿を照明する照明光源と、前記原稿からの反射光
を結像する結像手段と、その結像した反射光を光電変換
する2つの光電変換素子と、これら光電変換素子を駆動
する駆動手段と、前記光電変換素子の出力信号を信号処
理する信号処理手段とを備えた画像読取装置において、
前記光電変換素子のはじめに読出される画素に対応する
原稿位置が前記原稿領域の主走査方向のほぼ中央で、か
つ、それに続いて読出される画素に対応する原稿位置の
方向が互いに逆方向とし、原稿画像の中心部分から互い
に逆方向に並列に出力された2つのデータ列を前記原稿
画像の端のデータから順に並んだ1つの直列データ列と
して出力する並替回路を前記信号処理手段内に設けた。
【0005】請求項2記載の発明では、原稿を照明する
照明光源と、前記原稿からの反射光を結像する結像手段
と、その結像した反射光を光電変換する2つの光電変換
素子と、これら光電変換素子を駆動する駆動手段と、前
記光電変換素子の出力信号を信号処理する信号処理手段
とを備えた画像読取装置において、前記光電変換素子の
はじめに読出される画素に対応する原稿位置が前記原稿
領域の主走査方向のほぼ中央で、かつ、それに続いて読
出される画素に対応する原稿位置の方向が互いに逆方向
とし、前記原稿以外からの反射光を遮光するように前記
光電変換素子の前面に遮光板を設け、前記原稿領域に対
応した画素のみを読出しその読出した画素数に対応して
原稿画像の中心部分から互いに逆方向に並列に出力され
た2つのデータ列を前記原稿画像の端のデータから順に
並んだ1つの直列データとして出力する並替回路を前記
信号処理手段内に設けた。
【0006】請求項3記載の発明では、原稿を照明する
照明光源と、前記原稿からの反射光を結像する結像手段
と、その結像した反射光を光電変換する2つの光電変換
素子と、これら光電変換素子を駆動する駆動手段と、前
記光電変換素子の出力信号を信号処理する信号処理手段
とを備えた画像読取装置において、前記原稿以外からの
反射光を遮光するように前記光電変換素子の前面に位置
して配置された遮光板と、原稿サイズ検知手段と、照明
光源制御手段と、副走査速度制御手段とを備え、前記光
電変換素子のはじめに読出される画素に対応する原稿位
置が前記原稿領域の主走査方向のほぼ中央で、かつ、そ
れに続いて読出される画素に対応する原稿位置の方向が
互いに逆方向とされ、原稿のサイズにより原稿領域に対
応した画素のみを読出し、照明光源の強度、副走査速度
の制御を行い、前記原稿領域に対応した画素のみを読出
しその読出した画素数に対応して原稿画像の中心部分か
ら互いに逆方向に並列に出力された2つのデータ列を前
記原稿画像の端のデータから順に並んだ1つの直列デー
タとして出力する並替回路を前記信号処理手段内に設け
た。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明においては、2つの光電変
換素子は駆動手段により独立にしかも同時に駆動され、
それら2つの光電変換素子から出力される2つの信号は
原稿画像のほぼ中心から出力されしかもその出力方向は
逆方向とされ、その後、その出力信号は信号処理手段に
おいて信号処理され、原稿画像の端のデータから順に並
んだ1つの直列データ列として出力されるため、光電変
換素子を1つ用いた場合に比べ、その光電変換素子の駆
動周波数が同じで、同じ読取り密度の時には、2倍の速
度で1ラインを読取ることができる。また、これにより
光電変換素子の駆動周波数が同じで1ラインの読取り速
度が同じ場合には、2倍の読取り密度で読取ることがで
きる。さらに、出力データは原稿画像の端のデータから
順に並んだ1つの直列データ列として出力されるため、
1つの光電変換素子を用いた時と同様の出力形式で出力
データを得ることができる。
【0008】請求項2記載の発明においては、2つの光
電変換素子は駆動手段により独立にしかも同時に駆動さ
れ、遮光板は原稿以外からの反射光を遮光し、それら2
つの光電変換素子から出力される2つの信号は原稿画像
のほぼ中心から出力されしかもその出力方向は逆方向と
され、原稿画像領域に対応した画素のみが出力され、そ
の後、その出力信号は信号処理手段において信号処理さ
れ、原稿画像の端のデータから順に並んだ1つの直列デ
ータ列として出力されるため、光電変換素子を1つ用い
た場合に比べ、その光電変換素子の駆動周波数が同じ
で、同じ読取り密度の時には、2倍の速度で1ラインを
読取ることができる。また、これにより光電変換素子の
駆動周波数が同じで1ラインの読取り速度が同じ場合に
は、2倍の読取り密度で読取ることができ、しかも、原
稿サイズにより光電変換素子駆動の消費電力を低減で
き、総データ量を低減することができる。さらに、出力
データは原稿画像の端のデータから順に並んだ1つの直
列データ列として出力されるため、1つの光電変換素子
を用いた時と同様の出力形式で出力データを得ることが
できる。
【0009】請求項3記載の発明においては、2つの光
電変換素子は駆動手段により独立にしかも同時に駆動さ
れ、遮光板は原稿以外からの反射光を遮光し、照明光源
制御手段、副走査速度制御手段はそれぞれの原稿の大き
さにより照明光源、副走査速度を制御し、それら2つの
光電変換素子から出力される2つの信号は原稿画像のほ
ぼ中心から出力されしかもその出力方向は逆方向とさ
れ、原稿画像領域に対応した画素のみが出力され、その
後、その出力信号は信号処理手段において信号処理さ
れ、原稿画像の端のデータから順に並んだ1つの直列デ
ータ列として出力されるため、光電変換素子を1つ用い
た場合に比べ、その光電変換素子の駆動周波数が同じで
同じ読取り密度の時には、2倍の速度で1ラインを読取
ることができる。また、これにより光電変換素子の駆動
周波数が同じで1ラインの読取り速度が同じ場合には、
2倍の読取り密度で読取ることができ、しかも、小さい
原稿を読取る時にはさらに高速読取りを行うことができ
る。さらに、出力データは原稿画像の端のデータから順
に並んだ1つの直列データ列として出力されるため1つ
の光電変換素子を用いた時と同様の出力形式で出力デー
タを得ることができる。
【0010】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1〜図16に基づ
いて説明する。本実施例では、高速、高精細な読取りが
可能な画像読取装置を提供するものである。
【0011】まず、画像読取装置の全体構成を図3に基
づいて述べる。コンタクトガラス1上には原稿2が載置
されており、この原稿2は照明光源3により線状に照明
される。原稿2の中心から左側の反射光は、左側の結像
手段としての結像レンズ4aを介して光電変換素子とし
てのCCDラインセンサ5aに結像され、原稿2の中心
から右側の反射光は、右側の結像手段としての結像レン
ズ4bを介して光電変換素子としてのCCDラインセン
サ5bに結像される。この場合、2つのCCDラインセ
ンサ5a,5bは線状に照明された画像の中心部分の画
像信号がまずはじめに出力されるように出力部が外向き
に配置されている。なお、この図3に示した光学系の他
に、原稿画像を主走査方向Xに2つに分割できる光学系
であれば、例えば、ミラー、或いはハーフミラー、或い
はルーフミラーを使用する方法などの方法を用いてもよ
い。
【0012】次に、上述した図3の回路内部の光電変換
系、駆動系、信号処理系の様子を図4に基づいて説明す
る。CCDラインセンサ5a,5bは、フォトダイオー
ドアレイ6a,6b、CCDシフトレジスタ7a,7
b、出力部8a,8bからなっている。このCCDライ
ンセンサ5a,5bは駆動手段としてのCCD駆動部9
により駆動制御されるようになっており、また、そのC
CDラインセンサ5a,5bの出力信号は、信号処理手
段としての信号処理部10に送られるようになってい
る。
【0013】このような構成において、CCDラインセ
ンサ5a,5bでは、入力光をフォトダイオードアレイ
6a,6bで光電変換しこれにより蓄積した信号電荷を
CCD駆動部9からのシフトパルスを受け、並列にCC
Dシフトレジスタ7a,7bに送る。次に、CCDシフ
トレジスタ7a,7bにより各画素信号をCCD駆動部
9の転送パルスを受け順次出力部8a,8bに送り出
す。そして、1画素分の信号を送り出した後、CCD駆
動部9のリセットパルスRSにより電荷をクリアするこ
とをセンサ1ライン分の画素数だけ繰り返すことによ
り、1ライン分(センサ)の画素信号を読み出すことが
できる。CCDラインセンサ5a,5bは駆動部8a,
8bによりそれぞれ独立にかつ同時に駆動され、その出
力信号は信号処理部10によりサンプルホールド、A/
D変換、原稿画像の中心部分から互いに逆方向に並列に
出力された2つのデータ列を、原稿画像の端のデータか
ら順に並んだ1つの直列データ列として出力する並べ替
え、シェーディング補正などの処理がなされる。なお、
この信号処理部10における処理の説明は後述する。そ
して、照明光源3、CCDラインセンサ5a,5b、結
像レンズ4a,4bは一体となり、図示しないキャリッ
ジ上に設置されており、1ラインの読取りが終わると、
次の読取り位置まで移動する。
【0014】上述したように、CCDラインセンサ5
a,5bを2つ用い、独立にかつ同時に駆動することに
より、従来のようにCCDラインセンサを1つ用いた場
合に比べ、CCDラインセンサ5a,5bの駆動周波数
が同じで同じ読取り密度の時には、2倍の速度で1ライ
ンを読取ることができる。また、CCDラインセンサ5
a,5bの駆動周波数が同じで、1ラインの読取り速度
が同じ場合には2倍の読取り密度で読取ることができ
る。原稿画像の中心部分から出力されたデータを原稿画
像の端から順に並べ替えることにより1つのCCDライ
ンセンサを用いた時と同様の出力形式で出力データを得
ることができる。
【0015】次に、信号処理部10での処理の様子を図
1に基づいて説明する。図1は図4における信号処理部
10の内部回路の様子を示すものである。この場合、原
稿画像の中心部分から互いに逆方向に並列に出力された
2つのデータ列を前記原稿画像の端のデータから順に並
んだ1つの直列データ列として出力する並替回路13を
設けたことに本回路の特徴がある。以下、本回路の動作
説明を行う。すなわち、まず、2つのCCDラインセン
サ5a,5bからの出力A1,B1はそれぞれ並列に2
つのS/H(サンプルホールド)回路11a,11bに
よりサンプルホールドされる。次に、A/D変換回路1
2a,12bにより並列にA/D変換される。しかし、
CCDラインセンサ5a,5bは原稿2を2n個の画素
に分割しその原稿2の中心の画像情報からそれぞれn個
の画素を逆方向に出力するため、分割された原稿2上の
画素に左から1,2,3,…,2n−2,2n−1,2
nと番号を付けた時に一方のA/D変換回路11aから
出力される信号A2はn番目の画素から順に1番目の画
素まで、もう一方のA/D変換回路11bから出力され
る信号B2はn+1番目の画素から順に2n番目の画素
までである。このため、2つの出力信号A2,B2は並
替回路13に並列に入力される。この並替回路13から
出力される信号C1は1ラインの画素データが第1画素
から第2n画素まで順番に並んだ信号である。なお、こ
の並替回路13における処理の説明は後述する。その
後、信号C1はシェーディング補正などの処理を行う回
路14により処理されて出力信号C2として出力され
る。この場合、シェーディング補正等の処理は並べ替え
の前に行ってもよい。
【0016】並替回路13は、図2に示すような回路を
用いる。この場合、その回路内にはn画素分以上のメモ
リ領域をもつLIFOメモリ15a,15b、n画素分
以上のメモリをもつFIFOメモリ16a,16bがあ
る。また、制御部17は、4つのメモリ15a,15
b,16a,16bと、2つのスイッチ18a,18b
と、セレクト回路19とに制御信号を送り出すように制
御されており、各メモリの制御のため書込みクロック、
読出しクロック、書込み許可信号、読出し許可信号、書
込みアドレスリセット信号、読出しアドレスリセット信
号、読出し先頭アドレス初期設定信号、スイッチ制御信
号を送り出すようになっている。2つのスイッチ18
a,18bは、信号A2,B2が1ラインの信号のはじ
めで切り替わるように制御部17により制御される。こ
のため、信号A2a,A2b,B2a,B2bはnが偶
数の場合、図7に示すようになる。また、各メモリは書
込み許可信号がオンのとき書込みクロックに従い信号の
書込みを行い、読出し許可信号がオンの時は読出しクロ
ックに従い信号の読出しを行う。信号A2a,A2b,
B2a,B2bは、それぞれLIFOメモリ15a,1
5b、FIFOメモリ16a,16bに図6に示したよ
うに書き込まれ読出しが行われる。図6においては、縦
軸は時間、横軸はメモリアドレスである。はじめに制御
部13はLIFOメモリ15a,15bの読出し先頭ア
ドレスの初期設定を1番目にし、各メモリの書込みアド
レス、読出しアドレスをリセットする。図6において、
t=0からt=t1 までの間にLIFOメモリ15aに
は第1ラインのn番目から1番目の信号が、同時にFI
FOメモリ16aには第1ラインのn+1場面から2n
番目の信号が、CCDラインセンサ5a,5bの出力周
波数と同じ周波数の書込みクロックで順にそれぞれ書き
込まれる。t=t1 で、LIFOメモリ15a、FIF
Oメモリ16aの書込みアドレスはリセットされ初期状
態に戻る。t=t1 からt=t2 までの間は、どのメモ
リも書込み、読出しを行わない。t=t2 からt=t3
の間は、LIFOメモリ15aから第1ラインの1番目
の信号からn番目の信号が書込みクロックの2倍の周波
数の読出しクロックで読出される。t=t3 で、LIF
Oメモリ15aの読出しアドレスがリセットされ初期状
態に戻る。また、t=t3 からt=t4 の間に、FIF
Oメモリ16aから第1ラインのn+1番目の信号から
2n番目の信号が書込みクロックの2倍の周波数の読出
しクロックで読出される。t=t4 で、FIFOメモリ
16aの読出しアドレスがリセットされ初期状態に戻
る。この1ライン目の読出しと同時に第2ラインの書込
みも行われる。t=t2 からt=t4 までの間は、LI
FOメモリ15bには第2ラインのn番目の信号から1
番目の信号が、同時にFIFOメモリ16bには第2ラ
インのn+1番目の信号から2n番目の信号が、CCD
ラインセンサ5a,5bの出力信号と同じ周波数の書込
みクロックで書き込まれる。t=t4 で、LIFOメモ
リ15b、FIFOメモリ16bの書込みアドレスがリ
セットされ初期状態に戻る。t=t4 からt=t5 まで
の間は、どのメモリも読出しも書込みも行わない。t=
5 からt=t8 の間は、図6に示すように(LIFO
メモリ15a,15b)と(FIFOメモリ16a,1
6b)が各組でt=t2からt5の間の動作をそれぞれ
入れ替えた動作を行う。t=t8 以下ではt=t2から
t=t8までの動作を繰り返す。この結果、セレクト回
路19には、図7のA3a,A3b,B3a,B3bが
入力されることになる。この各信号を1番目の画素から
2n番目の信号の順に並べるためにセレクト回路19
は、図7においてk−1ラインの1番目からn番目まで
の信号はA3bを、n+1番目から2n番目の信号B3
bをセレクトして出力し、第kラインの1番目からn番
目の信号はA3aを、n+1番目から2n番目の信号は
B3aをセレクトして出力する。以下、第k+1ライン
からの信号は同様に繰り返される。このため信号C1は
図7のように各ラインで1番目の信号から2n番目の画
素が順番に並んだ状態で出力される。なお、本実施例で
は、nが偶数の場合について述べたが、nが奇数の場合
においても同様に並べ替えることができる。
【0017】次に、上述した図2の並替回路13の変形
例を図8に基づいて説明する。図8に示す並替回路13
では、信号B2をスイッチを介さずに2n画素分以上の
メモリ領域をもつFIFOメモリ20に入力されている
ことである。信号A2a,A2b,B2はそれぞれLI
FOメモリ15a,15b、FIFOメモリ20に図9
に示したように書き込まれる。まずはじめに、制御部1
7はLIFOメモリ15a,15bの読出し先頭アドレ
スの初期設定をn番目、FIFOメモリ20の読出し先
頭アドレスの初期設定を1番目にし、全てのメモリの書
込みアドレス、読出しアドレスをリセットする。その後
のLIFOメモリ15a,15bの書込み、読出し動作
は、図6に示したものと同じである。
【0018】ここで、FIFOメモリ20の動作につい
て説明する。t=0からt=t1 までの間に、第1ライ
ンのn+1番目の信号から2n番目までの信号が、CC
Dラインセンサ5a,5bの出力周波数と同じ周波数の
書込みクロックで順に書き込まれる。t=t1 からt=
2 までの間は、書込みも読出しも行わない。t=t2
からt=t4 の間は第2ラインのn+1番目の信号から
2n番目の信号が書き込まれる。この書込みの途中t=
3 からt=t4 の間に第1ラインのn+1番目の信号
から2n番目の信号が、書込みクロックの2倍の周波数
の読出しクロックで読出される。t=t4 で、書込みア
ドレスがリセットされ初期状態に戻る。t=t4 からt
=t5 の間は、書込みも読出しも行わない。t=t5
らt7の間に、第3ラインのn+1番目の信号から2n
番目の信号が、CCDラインセンサ5a,5bの出力周
波数と同じ周波数の書込みクロックで順に書き込まれ
る。この書込みの途中t=t6 からt7 の間に、第2ラ
インのn+1番目の画素から2n番目の信号が、書込み
クロックの2倍の周波数の読出しクロックで読出され
る。t=t7 で、読出しアドレスがリセットされ初期状
態に戻る。t=t7 からt8 の間は、書込みも読出しも
行わない。以下、t=t2 からt=t8 までの動作を繰
り返す。その結果、セレクト回路19にはnが偶数の場
合、図10のA3a、A3b、B3が入力されることに
なる。この各信号を1番目の画素から2n番目の順に並
べるために、セレクト回路19は図10においてk−1
ラインの1番目からn番目までの信号はA3bを、n+
1番目から2n番目の信号はB3をセレクトして出力
し、第kラインの1番目からn番目の信号はA3aを、
n+1番目から2n番目の信号はB3をセレクトして出
力する。以下、第k+1ラインからの信号は同様に繰り
返される。このため、信号C1は図10のように各ライ
ンで1番目の画素から2n番目の画素が順番に並んだ状
態で出力される。従って、図8に示した並替回路13を
用いた場合、図2に示した並替回路13に比べ、部品点
数を減らすことができる。なお、本実施例では、nが偶
数の場合について述べたが、nが奇数の場合においても
同様に並べ替えることができる。
【0019】次に、上述した図2の並替回路13の他の
変形例を図11に基づいて説明する。この図11に示す
並替回路13では、信号B2をスイッチを介さずn/2
画素分以上のメモリ領域をもつFIFOメモリ21に入
力させていることである。まずはじめに制御部はLIF
Oメモリ15a,15bの読出し先頭アドレスの初期設
定をn番目、FIFOメモリ21,16の読出し先頭ア
ドレスの初期設定を1番目にし、全てのメモリの書込み
アドレス、読出しアドレスをリセットする。なお、LI
FOメモリ15a,15bの動作は、図6に示したもの
と同じとする。
【0020】ここで、FIFOメモリ21の動作を図1
2に基づいて説明する。t=0からt=t2 までの間、
第1ラインのn+1番目から2n番目の信号を、CCD
ラインセンサ5a,5bの出力周波数と同じ周波数の書
込みクロックで順に書込む。t=t3 で、書込みアドレ
スをリセットし初期状態に戻す。この書込みの途中t=
1 からt=t4 までの間、第1ラインのn+1番目か
ら2n番目の信号を、書込みクロックと同じ周波数の読
出しクロックで読み出す。t=t4 で、読出しアドレス
をリセットし初期状態に戻す。この読み出しの途中t=
3 からt6 までの間、第2ラインのn+1番目から2
n番目の信号を、CCDラインセンサ5a,5bの出力
周波数と同じ周波数の書込みクロックで順に書込む。t
=t6 で、書込みアドレスをリセットし初期状態に戻
す。以下、図12に示すように書込みと読出しとを繰り
返す。
【0021】次に、FIFOメモリ16の説明を行う。
まず、t=0からt1 までの間は、読出しも書込みも行
わない。次に、t=t1 からt4 までの間、FIFOメ
モリ21から読み出された第1ラインのn+1番目から
2n番目までの信号を、FIFOメモリ21の読出しク
ロックと同じ周波数の書込みクロックで書込む。t=t
4 で、書込みアドレスをリセットし初期状態に戻す。t
=t4 からt5 までの間は書込みも読出しも行わない。
t=t5 からt6 までの間に、第1ラインのn+1番目
から2n番目の信号を読み出す。t=t6 で、読出しア
ドレスをリセットし初期状態に戻す。また、t=t5
らt8 までの間、第2ラインのn+1番目から2n番目
の信号を、FIFOメモリ21の読出しクロックと同じ
周波数の書込みクロックで書込む。t=t8 で、書込み
クロックをリセットに戻す。t=t8 からt9 までの間
は、読出しも書込みも行わない。t=t9 以降は、t=
5 からt9 までの動作を繰り返す。その結果、セレク
ト回路19入力信号A3a,A3b,B3はnが偶数の
場合、図13に示すようになり、これは図10に示すも
のと同様になる。このためセレクト回路19は図8に示
す構成の回路のものと同じ動作を行うようにする。図1
1に示した並替回路13を用いた場合の効果は、図2、
図8に示した並替回路13に比べ、メモリ数を減らすこ
とができる。なお、この場合、FIFOメモリ21がn
/2個以上の信号を書込むことのできるメモリ領域を持
っていなくてはならないことはいうまでもないが、その
条件を満たしていても、第kラインの読出しが終わって
いない信号のアドレス位置に第k+1ラインの信号が書
き込まれてしまうことが起こりうる。このような現象を
防ぐには、1ラインの有効画素部分の信号の書込み時
間、読出し時間をta、1ラインの有効画素でない信号
が送られてくる時間をtb、FIFOメモリ21がma
個の信号を書き込めるメモリ領域を持っているとした
時、 ta+tb≦(ta/2)+(ma/n)×ta の条件を満たさなければならない。
【0022】次に、上述したCCDラインセンサ5a,
5bの代わりに、カラー読取り用のセンサを用いた場合
について説明する。すなわち、図3に示すCCDライン
センサ5a,5bの代わりに、図14に示す3ラインの
カラー読取り用のCCDラインセンサ22a,22bを
用いる。この場合、CCDラインセンサ22a,22b
内には、青色(B)フィルターの取付けられたフォトダ
イオードアレイ6aB,6bB、緑色(B)フィルター
の取付けられたフォトダイオードアレイ6aG,6b
G、赤色(R)フィルターの取付けられたフォトダイオ
ードアレイ6aR,6bRが設けられ、また、この他
に、CCDシフトレジスタ7a,7b、出力部8a,8
bが設けられている。これにより、CCDラインセンサ
22a,22bは、各ラインにおいて、それぞれ赤、
緑、青の色分解を行うことによりカラー読取りが可能と
なる。
【0023】今、図14に示すCCDラインセンサ22
a,22bの赤、緑、青の3ラインの受光部が副走査方
向にlラインだけ離れていた場合、信号処理部10とし
ては図15に示すような回路構成のものを用いる。すな
わち、この図15に示す回路には、2lライン以上のメ
モリ領域をもつFIFOメモリ16c,16f、lライ
ン以上のメモリ領域をもつFIFOメモリ16d,16
e、これらFIFOメモリ16c〜16fの読出しや書
込みの制御を行う読出制御部23、書込制御部24が設
けられている。また、並替回路13としては、例えば図
2、図8、図11に示したようなものを用いる。
【0024】このような構成において、各3色の入力信
号A1B、B1B、A1G、B1G、A1R、B1R
は、それぞれ6個のS/H回路11a,11bにより並
列にサンプルホールドされる。各サンプルホールド回路
11a,11bの出力はA/D変換回路12a,12b
により並列にA/D変換される。この場合、図14から
わかるように、CCDラインセンサ22a,22bの
R、G、Bの受光部が同一ライン上にないため、同時刻
の各信号A1B、B1B、A1G、B1G、A1R、B
1Rはそれぞれ異なったラインの情報を持っている。こ
のため、信号A2BはFIFOメモリ16cにより2l
ラインだけ遅らせて出力する。信号A2GはFIFOメ
モリ16dによりlライン遅らせて出力する。信号B2
GはFIFOメモリ16eによりlラインだけ遅らせて
出力する。信号B2RはFIFOメモリ16fにより2
lライン遅らせて出力する。これにより、読出制御部2
3、書込制御部24は、同じクロック周波数で各メモリ
の書込み、読出しを行い、しかも、2lライン遅らせる
ためのFIFOメモリ16c、16fには2l×nだけ
読出しクロックを書込みクロックに対して遅らせ、lラ
イン遅らせるためのFIFOメモリ16d,16eには
l×nだけ読出しクロックを書込みクロックに対して遅
らせて出力する。このようにして信号処理することによ
り、図16(a)に示す各信号A2B、B2B、A2
G、B2G、A2R、B2Rは、図16(b)に示すよ
うにA2B’、B2B’、A2G’、B2G’、A2
R’、B2R’のように変換され、同時刻の各信号は同
じラインの情報を持つようになる。その後、各信号は3
個の並替回路13で各色毎に1ラインの信号に変換され
シェーディング補正などの処理を回路14により行い並
列に出力される。
【0025】上述したように、3ラインのカラー読取り
用のCCDラインセンサ22a,22bを用いることに
より、図3の構成による場合と同様の効果を得ることが
可能となる。また、3ラインのカラー読取り用のCCD
ラインセンサ22a,22bを2つ用いることにより、
各色の受光部は同一ライン上に揃わないが、FIFOメ
モリ16c〜16fを用いることにより何ら問題なくカ
ラー読取りが可能となる。なお、仮に、3色の受光部が
それぞれ2つのセンサで同一ライン上に揃うように受光
部がR,G,Bと並んだ3ラインのCCDラインセンサ
22a,22bと、B,G,Rと並んだ3ラインのCC
Dラインセンサ22a,22bを対にして用いた時に
も、FIFOメモリ16c〜16fと同じのメモリ数の
FIFOメモリが必要となる。
【0026】次に、本発明の第二の実施例を図17〜図
29に基づいて説明する。本実施例では、高速、高精細
な読取りが可能で、特に、小さいサイズの原稿を読取る
時にさらに高速性を発揮する画像読取装置を提供するも
のである。図17における本装置は前述した第一の実施
例の図3の装置に対応するものであり、この場合、原稿
2は読取り可能な最大原稿サイズ(主走査方向X)より
小さい原稿とされており、CCDラインセンサ5a,5
bに向かう光路中には遮光板25が配設されている。こ
の遮光板25は、原稿2以外からの反射光を遮光するよ
うにCCDラインセンサ5a,5bの前面に位置して配
置されている。また、図18に示す本装置の回路構成は
図4の回路構成に対応するものであり、原稿サイズ検知
手段としての原稿サイズ検知部26と、照明光源制御手
段としての照明光源制御部27と、副走査速度制御手段
としての副走査速度制御部28と、前記遮光板25を駆
動制御する遮光板制御部29とが設けられている。な
お、本実施例の場合にも、原稿画像を主走査方向に2つ
の領域に分割できる光学系であればよく、例えば、ミラ
ー、ハーフミラー、ルーフミラーを用いる方法等であれ
ばどのような方法を用いてもよい。
【0027】このような構成において、図18の回路構
成を図4の回路構成との違いを中心にして説明する。読
取り可能な最大原稿サイズより小さい原稿2を読取る場
合、CCDラインセンサ5a,5bがもつ画素数nの画
像情報をすべて読み出すことは無駄な画素まで読み出す
ことになり速度の面を考慮すると得策ではない。このた
め原稿2からの画像情報をもつ反射光が入射しない部分
を遮光板25で遮光し、原稿画像情報をもつ1番目から
m番目までの画素までを読出し、原稿2の画像情報を持
たない画素は読み出さないようにする。原稿サイズ検知
部26は自動的に原稿サイズ(主走査方向)を検知する
か、或いは、人が指定した原稿サイズ(主走査方向)を
検知し、そのサイズからCCDラインセンサ5a,5b
の必要な画素数mを設定する。その設定した画素数の情
報をCCD駆動部9、信号処理部10、照明光源制御部
27、副走査速度制御部28、遮光板制御部29に送
る。遮光板制御部29は送られてきた画素数の情報に従
ってCCDラインセンサ5a,5bの画素のうち画像読
取りに寄与しない画素部分を遮光するように遮光板25
を移動させる。これにより、CCD駆動部9は、その送
られてきた画素数の情報に従ってCCDラインセンサ5
a,5bの画素をm個だけ読み出すようにφ1、φ2を
m発出力した後にシフトパルスSHを出力する。信号処
理部10では、1ラインの画素数が2mであるとして信
号処理する。なお、この信号処理部10での処理につい
ては後述する。また、副走査速度制御部27では、送ら
れてきた画素数の情報に従って副走査速度を決定し副走
査を行う。この場合、1ラインの読取り時間がm/n倍
になるため、全ての画素nを読み出す場合に比べ、副走
査速度をn/m倍にする。さらに、照明光源制御部27
では、送られてきた画素数の情報に従って照明光源3の
強度を決定しその駆動を行う。この場合、1ラインの読
取り時間がm/n倍になるためそのままではCCDライ
ンセンサ5a,5bの露光量もm/n倍に減少する。こ
のため全ての画素nを読み出す場合に比べ、照度がn/
m倍となるように照明光源2を制御する。
【0028】上述したような図18の回路構成とするこ
とにより図4の場合と同様な効果を得ることができると
共に、遮光板25を用いて読取りに寄与しない画素を読
み出さないようにしたことにより、小さな原稿2を読取
る時に読取り速度を一段と速くすることができる。な
お、この場合、照明の明るさ、副走査速度を一切変えな
いようにして、CCDラインセンサ5a,5bのクロッ
ク速度をm/n倍にすることにより、センサ駆動の消費
電力を低減させることができる。また、照明の明るさ、
副走査速度、CCDラインセンサ5a,5bのクロック
速度を一切変えないようにして画像読取りに関係する画
素だけを読出し、関係しない画素部分はクロックを送ら
ず読み出さないようにすることにより総データ量を低減
させることができる。
【0029】次に、信号処理部10における処理を図1
9に基づいて説明する。この図19の信号処理部10は
前述した図1の信号処理部10に対応するものである。
この場合、それら処理部の異なるところは、原稿サイズ
検知部26からの信号Aが並替回路30に入力されてお
り、その信号Aにより処理を変えているところが異な
る。その他の構成については図1の場合と何ら変わると
ころはない。
【0030】次に、その図19の信号処理部10におけ
る並替回路30の内部構成の様子を図20に基づいて説
明する。この図20の並替回路30は前述した図2に示
す並替回路13に対応するものであり、その異なるとこ
ろは原稿サイズ検知部26からの信号Aが制御部17に
入力されており、その制御部17はその信号Aに従って
スイッチ18a,18b、LIFOメモリ15a,15
b、FIFOメモリ16a,16b、セレクト回路19
を制御する点が異なる。また、この場合における制御方
法の違いは、例えば画像サイズ検知部26からの信号が
入力されて1ラインの画素信号の数が2nから2mに変
わった場合、各メモリにおいては図21に示すようにそ
れら各メモリに書き込まれる画素信号或いは読出される
画素信号の数がm個になったところで、書込み動作或い
は読出し動作をやめて各書込みアドレス或いは読出しア
ドレスをリセットして読出しアドレスを初期状態に戻す
ことにある。
【0031】また、上述した並替回路30は図20に限
るものではなく、この他に図23、図26の回路を用い
るようにしてもよい。この場合、図23の回路は図24
の処理動作を行い、図26の回路は図27の処理動作を
行う。なお、図23は前述した図8に、図26は前述し
た図11にそれぞれ対応するものである。
【0032】ただし、図26に示した並替回路30の場
合、FIFOメモリ31がn/2個以上の信号を書込む
ことのできるメモリ領域を持っていなくてはならないこ
とはいうまでもないが、その条件を満たしていても、第
kラインの読出しが終わっていない信号のアドレス位置
に第k+1ラインの信号が書き込まれてしまうことが起
こりうる。このことを防ぐためには、1ラインの有効画
素部分の信号の書込み時間、読出し時間をta’、1ラ
インの有効画素でない信号が送られてくる時間をt
b’、FIFOメモリ31がma’個の信号を書き込め
るメモリ領域を持っているとした時、 ta’+tb’≦(ta’/2)+(ma’/m)×ta’ の条件を満たしていなければならない。
【0033】この図26の場合における出力信号を図2
8に示す。また、これと同様にして、図20の場合にお
ける出力信号を図22に示し、図23の場合における出
力信号を図25に示す。また、図20、図23、図26
におけるスイッチ18a,18b、セレクト回路19に
おいてはm個の信号ごとに出力信号を切替えることが必
要である。
【0034】上述したような各種構成要件とすることに
より、前述した第一の実施例の場合とほぼ同様な効果を
得ることが可能となり、しかも、ここでは遮光板25を
用いて読取りに寄与しない画素を読み出さないようにし
ているため一段と小さな原稿2を読取るときにおいても
読取り速度を速くすることが可能となる。また、本実施
例の場合、照明の明るさ、副走査速度を一切変えないよ
うにして、CCDラインセンサ5a,5bのクロック速
度をm/n倍にすることにより、そのセンサ駆動の消費
電力を低減させることができる。また、照明の明るさ、
副走査速度、CCDラインセンサ5a,5bのクロック
速度を一切変えないようにして画像読取りに関係する画
素だけを読出し、関係しない画素部分はクロックを送ら
ず読み出さないようにすることにより総データ量を一段
と低減させることが可能となる。
【0035】また、図17に示す第二の実施例におい
て、CCDラインセンサ5a,5bの代わりに図14に
示すような3ラインのカラー読取り用のCCDラインセ
ンサ22a,22bを用いることにより、カラー読取り
が可能である。この場合、信号処理部10の内部構成と
しては図29に示すような回路のものを用いることがで
きる。この図29は図15に示す信号処理部10と異な
るところは、原稿サイズ検知部26からの信号Aが並替
回路30、読出制御部23、書込制御部24に入力さ
れ、しかも、その並替回路30は図20、図23、図2
6に示す回路から構成されている点が異なる。また、読
出制御部23、書込制御部24は同じクロック周波数で
各メモリの書込み、読出しを行い、しかも、2lライン
遅らせるためのFIFOメモリ16c,16fには2l
×mだけ読出しクロックを書込みクロックに対して遅ら
せ、lライン遅らせるためのFIFOメモリ16d,1
6eにはl×mだけ読出しクロックを書込みクロックに
対して遅らせて出力する。このように3ラインのカラー
読取り用CCDラインセンサを用いることにより、図1
7を用いた第一の実施例の場合と同様な効果を得ること
ができ、しかも、カラー読取りを行うことが可能とな
る。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、原稿を照明する
照明光源と、前記原稿からの反射光を結像する結像手段
と、その結像した反射光を光電変換する2つの光電変換
素子と、これら光電変換素子を駆動する駆動手段と、前
記光電変換素子の出力信号を信号処理する信号処理手段
とを備えた画像読取装置において、前記光電変換素子の
はじめに読出される画素に対応する原稿位置が前記原稿
領域の主走査方向のほぼ中央で、かつ、それに続いて読
出される画素に対応する原稿位置の方向が互いに逆方向
とし、原稿画像の中心部分から互いに逆方向に並列に出
力された2つのデータ列を前記原稿画像の端のデータか
ら順に並んだ1つの直列データ列として出力する並替回
路を前記信号処理手段内に設けたので、2つの光電変換
素子を用い、独立にしかも同時に駆動することにより、
高速、高精細な読取りが可能となる。また、原稿画像の
中心部分から互いに逆方向に並列に出力された2つのデ
ータ列を原稿画像の端のデータから順に並んだ1つの直
列データ列として出力することにより、1つの光電変換
素子を用いた時と同様の出力形式で出力データを得るこ
とができるものである。
【0037】請求項2記載の発明は、原稿を照明する照
明光源と、前記原稿からの反射光を結像する結像手段
と、その結像した反射光を光電変換する2つの光電変換
素子と、これら光電変換素子を駆動する駆動手段と、前
記光電変換素子の出力信号を信号処理する信号処理手段
とを備えた画像読取装置において、前記光電変換素子の
はじめに読出される画素に対応する原稿位置が前記原稿
領域の主走査方向のほぼ中央で、かつ、それに続いて読
出される画素に対応する原稿位置の方向が互いに逆方向
とし、前記原稿以外からの反射光を遮光するように前記
光電変換素子の前面に遮光板を設け、前記原稿領域に対
応した画素のみを読出しその読出した画素数に対応して
原稿画像の中心部分から互いに逆方向に並列に出力され
た2つのデータ列を前記原稿画像の端のデータから順に
並んだ1つの直列データとして出力する並替回路を前記
信号処理手段内に設けたので、2つの光電変換素子を用
い、独立にしかも同時に駆動することにより高速、高精
細な画像読取りが可能であり、原稿サイズにより光電変
換素子駆動の消費電力、総データ量を低減させることが
できる。また、原稿画像の中心部分から互いに逆方向に
並列に出力された2つのデータ列を原稿画像の端のデー
タから順に並んだ1つの直列データ列として出力するこ
とにより、1つの光電変化素子を用いた時と同様の出力
形式で出力データを得ることができるものである。
【0038】請求項3記載の発明は、原稿を照明する照
明光源と、前記原稿からの反射光を結像する結像手段
と、その結像した反射光を光電変換する2つの光電変換
素子と、これら光電変換素子を駆動する駆動手段と、前
記光電変換素子の出力信号を信号処理する信号処理手段
とを備えた画像読取装置において、前記原稿以外からの
反射光を遮光するように前記光電変換素子の前面に位置
して配置された遮光板と、原稿サイズ検知手段と、照明
光源制御手段と、副走査速度制御手段とを備え、前記光
電変換素子のはじめに読出される画素に対応する原稿位
置が前記原稿領域の主走査方向のほぼ中央で、かつ、そ
れに続いて読出される画素に対応する原稿位置の方向が
互いに逆方向とされ、原稿のサイズにより原稿領域に対
応した画素のみを読出し、照明光源の強度、副走査速度
の制御を行い、前記原稿領域に対応した画素のみを読出
しその読出した画素数に対応して原稿画像の中心部分か
ら互いに逆方向に並列に出力された2つのデータ列を前
記原稿画像の端のデータから順に並んだ1つの直列デー
タとして出力する並替回路を前記信号処理手段内に設け
たので、2つの光電変換素子を用い、独立にしかも同時
に駆動し、原稿画像のサイズにより読取りに寄与しない
光電変換素子の画素を遮光して照明光源を制御し、副走
査速度を制御するため、高速、高精細な読取りが可能
で、特に小さいサイズの原稿を読取る時に高速性を発揮
させることができる。また、原稿画像の中心部分から互
いに逆方向に並列に出力された2つのデータ列を原稿画
像の端のデータから順に並んだ1つの直列データ列とし
て出力することにより、1つの光電変換素子を用いた時
と同様な出力形式で出力データを得ることができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例である信号処理部内の構
成を示すブロック図である。
【図2】並替回路内の構成を示すブロック図である。
【図3】画像読取装置の構成を示す側面図である。
【図4】図3の読取り光学系の様子を示すブロック図で
ある。
【図5】CCD駆動部の出力する各種パルス波形の様子
を示すタイミングチャートである。
【図6】図2の各メモリ内での書込み及び読出しの状態
を示す状態図である。
【図7】図2の各部における各種信号波形の様子を示す
状態図である。
【図8】図2の並替回路の変形例を示すブロック図であ
る。
【図9】図8の各メモリ内での書込み及び読出しの状態
を示す状態図である。
【図10】図8の各部における各種信号波形の様子を示
す状態図である。
【図11】図2の並替回路の他の変形例を示すブロック
図である。
【図12】図11の各メモリ内での書込み及び読出しの
状態を示す状態図である。
【図13】図11の各部における各種信号波形の様子を
示す状態図である。
【図14】3ラインのカラー読取り光学系の様子を示す
ブロック図である。
【図15】カラー読取り光学系の信号処理部内の構成を
示すブロック図である。
【図16】図15の各メモリに入出力される信号の状態
を示す状態図である。
【図17】本発明の第二の実施例である画像読取装置の
構成を示す側面図である。
【図18】図17の読取り光学系の様子を示すブロック
図である。
【図19】信号処理部内の様子を示すブロック図であ
る。
【図20】並替回路内の構成を示すブロック図である。
【図21】図20の各メモリ内での書込み及び読出しの
状態を示す状態図である。
【図22】図20の各部における各種信号波形の様子を
示す状態図である。
【図23】図20の並替回路の変形例を示すブロック図
である。
【図24】図23の各メモリ内での書込み及び読出しの
状態を示す状態図である。
【図25】図23の各部における各種信号波形の様子を
示す状態図である。
【図26】図20の並替回路の他の変形例を示すブロッ
ク図である。
【図27】図26の各メモリ内での書込み及び読出しの
状態を示す状態図である。
【図28】図26の各部における各種信号波形の様子を
示す状態図である。
【図29】3ラインのカラー読取り光学系の信号処理部
内の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 原稿 3 照明光源 4a,4b 結像手段 5a,5b 光電変換素子 9 駆動手段 10 信号処理手段 13 並替回路 22a,22b 光電変換素子 30 並替回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例である信号処理部内の構
成を示すブロック図である。
【図2】並替回路内の構成を示すブロック図である。
【図3】画像読取装置の構成を示す側面図である。
【図4】図3の読取り光学系の様子を示すブロック図で
ある。
【図5】CCD駆動部の出力する各種パルス波形の様子
を示すタイミングチャートである。
【図6】図2の各メモリ内での書込み及び読出しの状態
を示す状態図である。
【図7】図2の各部における各種信号波形の様子を示す
状態図である。
【図8】図2の並替回路の変形例を示すブロック図であ
る。
【図9】図8の各メモリ内での書込み及び読出しの状態
を示す状態図である。
【図10】図8の各部における各種信号波形の様子を示
す状態図である。
【図11】図2の並替回路の他の変形例を示すブロック
図である。
【図12】図11の各メモリ内での書込み及び読出しの
状態を示す状態図である。
【図13】図11の各部における各種信号波形の様子を
示す状態図である。
【図14】3ラインのカラー読取り光学系の様子を示す
ブロック図である。
【図15】カラー読取り光学系の信号処理部内の構成を
示すブロック図である。
【図16】図15の各メモリに入出力される信号の状態
を示す状態図である。
【図17】本発明の第二の実施例である画像読取装置の
構成を示す側面図である。
【図18】図17の読取り光学系の様子を示すブロック
図である。
【図19】信号処理部内の様子を示すブロック図であ
る。
【図20】並替回路内の構成を示すブロック図である。
【図21】図20の各メモリ内での書込み及び読出しの
状態を示す状態図である。
【図22】図20の各部における各種信号波形の様子を
示す状態図である。
【図23】図20の並替回路の変形例を示すブロック図
である。
【図24】図23の各メモリ内での書込み及び読出しの
状態を示す状態図である。
【図25】図23の各部における各種信号波形の様子を
示す状態図である。
【図26】図20の並替回路の他の変形例を示すブロッ
ク図である。
【図27】図26の各メモリ内での書込み及び読出しの
状態を示す状態図である。
【図28】図26の各部における各種信号波形の様子を
示す状態図である。
【図29】3ラインのカラー読取り光学系の信号処理部
内の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】 2 原稿 3 照明光源 4a,4b 結像手段 5a,5b 光電変換素子 9 駆動手段 10 信号処理手段 13 並替回路 22a,22b 光電変換素子 30 並替回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を照明する照明光源と、前記原稿か
    らの反射光を結像する結像手段と、その結像した反射光
    を光電変換する2つの光電変換素子と、これら光電変換
    素子を駆動する駆動手段と、前記光電変換素子の出力信
    号を信号処理する信号処理手段とを備えた画像読取装置
    において、前記光電変換素子のはじめに読出される画素
    に対応する原稿位置が前記原稿領域の主走査方向のほぼ
    中央で、かつ、それに続いて読出される画素に対応する
    原稿位置の方向が互いに逆方向とし、原稿画像の中心部
    分から互いに逆方向に並列に出力された2つのデータ列
    を前記原稿画像の端のデータから順に並んだ1つの直列
    データ列として出力する並替回路を前記信号処理手段内
    に設けたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿を照明する照明光源と、前記原稿か
    らの反射光を結像する結像手段と、その結像した反射光
    を光電変換する2つの光電変換素子と、これら光電変換
    素子を駆動する駆動手段と、前記光電変換素子の出力信
    号を信号処理する信号処理手段とを備えた画像読取装置
    において、前記光電変換素子のはじめに読出される画素
    に対応する原稿位置が前記原稿領域の主走査方向のほぼ
    中央で、かつ、それに続いて読出される画素に対応する
    原稿位置の方向が互いに逆方向とし、前記原稿以外から
    の反射光を遮光するように前記光電変換素子の前面に遮
    光板を設け、前記原稿領域に対応した画素のみを読出し
    その読出した画素数に対応して原稿画像の中心部分から
    互いに逆方向に並列に出力された2つのデータ列を前記
    原稿画像の端のデータから順に並んだ1つの直列データ
    として出力する並替回路を前記信号処理手段内に設けた
    ことを特徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 原稿を照明する照明光源と、前記原稿か
    らの反射光を結像する結像手段と、その結像した反射光
    を光電変換する2つの光電変換素子と、これら光電変換
    素子を駆動する駆動手段と、前記光電変換素子の出力信
    号を信号処理する信号処理手段とを備えた画像読取装置
    において、前記原稿以外からの反射光を遮光するように
    前記光電変換素子の前面に位置して配置された遮光板
    と、原稿サイズ検知手段と、照明光源制御手段と、副走
    査速度制御手段とを備え、前記光電変換素子のはじめに
    読出される画素に対応する原稿位置が前記原稿領域の主
    走査方向のほぼ中央で、かつ、それに続いて読出される
    画素に対応する原稿位置の方向が互いに逆方向とされ、
    原稿のサイズにより原稿領域に対応した画素のみを読出
    し、照明光源の強度、副走査速度の制御を行い、前記原
    稿領域に対応した画素のみを読出しその読出した画素数
    に対応して原稿画像の中心部分から互いに逆方向に並列
    に出力された2つのデータ列を前記原稿画像の端のデー
    タから順に並んだ1つの直列データとして出力する並替
    回路を前記信号処理手段内に設けたことを特徴とする画
    像読取装置。
JP3251620A 1991-06-28 1991-09-30 画像読取装置 Pending JPH0591261A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020126269A1 (de) * 2018-12-18 2020-06-25 Robert Bosch Gmbh Ccd-photodetektor und zugehöriges verfahren zum betrieb

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