JPH05146034A - 耐火絶縁バスダクトの絶縁バスバーのエツジ絶縁方法 - Google Patents
耐火絶縁バスダクトの絶縁バスバーのエツジ絶縁方法Info
- Publication number
- JPH05146034A JPH05146034A JP27669991A JP27669991A JPH05146034A JP H05146034 A JPH05146034 A JP H05146034A JP 27669991 A JP27669991 A JP 27669991A JP 27669991 A JP27669991 A JP 27669991A JP H05146034 A JPH05146034 A JP H05146034A
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- JP
- Japan
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- layer
- insulation
- conductor
- insulating
- bus bar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Insulating Bodies (AREA)
- Installation Of Bus-Bars (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐火絶縁バスダクトの絶縁バスバーの改良し
たエッジ部絶縁方法を提供する。 【構成】 エッジ部を補強するように、導体に形成する
絶縁層,耐火層をポリプロピレンシートおよびマイカシ
ートを2層および3層形成した。また、エッジ部にのみ
補強層を設けた。
たエッジ部絶縁方法を提供する。 【構成】 エッジ部を補強するように、導体に形成する
絶縁層,耐火層をポリプロピレンシートおよびマイカシ
ートを2層および3層形成した。また、エッジ部にのみ
補強層を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耐火絶縁バスダクト
の絶縁方法に関する。
の絶縁方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダクト内に、全長絶縁された導体が密着
配置される絶縁バスダクトは、銅またはアルミ導体を各
相ごとにポリエステルフィルム等の耐熱性絶縁物で被覆
し、これらを密着してダクト内に組み込んで構成され
る。従来使用されている耐火絶縁バスダクトの絶縁バス
バーの絶縁方法としては、図3の断面図に示すように、
バスバーの導体1の周上に内層絶縁層2として0.25
mm厚のシリコン系シートを左下から上方に巻き始め、
導体1の左上を終端とする2層を巻回するようにして巻
き付けて形成する。次に、この上に導体1の右上を始端
として導体1の右下を終端とするシリコン系シートの外
層絶縁相3を2層巻き付けて形成する。続いてこの上に
0.13mm厚のマイカシートの内層耐火層4を導体1
の左下を始端とし左上を終端とする2層を巻き付けて形
成する。さらにこの上に導体1の右上を始端とし右下を
終端とする0.13mm厚のマイカシートの外側耐火層
5を2層巻き付けて被覆するのである。
配置される絶縁バスダクトは、銅またはアルミ導体を各
相ごとにポリエステルフィルム等の耐熱性絶縁物で被覆
し、これらを密着してダクト内に組み込んで構成され
る。従来使用されている耐火絶縁バスダクトの絶縁バス
バーの絶縁方法としては、図3の断面図に示すように、
バスバーの導体1の周上に内層絶縁層2として0.25
mm厚のシリコン系シートを左下から上方に巻き始め、
導体1の左上を終端とする2層を巻回するようにして巻
き付けて形成する。次に、この上に導体1の右上を始端
として導体1の右下を終端とするシリコン系シートの外
層絶縁相3を2層巻き付けて形成する。続いてこの上に
0.13mm厚のマイカシートの内層耐火層4を導体1
の左下を始端とし左上を終端とする2層を巻き付けて形
成する。さらにこの上に導体1の右上を始端とし右下を
終端とする0.13mm厚のマイカシートの外側耐火層
5を2層巻き付けて被覆するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、シリコ
ン系シートの絶縁テープおよびマイカテープの耐火テー
プを巻き付けて被覆した絶縁バスバーでは、絶縁体の絶
縁厚が薄く、耐火試験を実施した場合、絶縁テープおよ
び耐火テープの密着しあう導体1の左右の側面では問題
がないが、空気に触れる導体1の上下のエッジ部では灼
熱してしまい黒くなって絶縁抵抗が著しく低下してしま
うことが判明した。
ン系シートの絶縁テープおよびマイカテープの耐火テー
プを巻き付けて被覆した絶縁バスバーでは、絶縁体の絶
縁厚が薄く、耐火試験を実施した場合、絶縁テープおよ
び耐火テープの密着しあう導体1の左右の側面では問題
がないが、空気に触れる導体1の上下のエッジ部では灼
熱してしまい黒くなって絶縁抵抗が著しく低下してしま
うことが判明した。
【0004】なお、絶縁層を形成する内外層のシリコン
系シートは、耐火層を形成するマイカシートが吸湿性
で、通常の状態で絶縁体としては認められないため、絶
縁層のバックアップとして使用されている。
系シートは、耐火層を形成するマイカシートが吸湿性
で、通常の状態で絶縁体としては認められないため、絶
縁層のバックアップとして使用されている。
【0005】ところで、このように耐火絶縁バスバー1
のエッジ部の絶縁性能が劣るため、一定の絶縁抵抗を確
保するためには、やむをえず絶縁シートの材料に高価な
シリコン系シート等を使用して絶縁を行っていた。この
シリコン系シートは高価な上に入手困難な部材であり、
経済性に劣るという問題点があった。
のエッジ部の絶縁性能が劣るため、一定の絶縁抵抗を確
保するためには、やむをえず絶縁シートの材料に高価な
シリコン系シート等を使用して絶縁を行っていた。この
シリコン系シートは高価な上に入手困難な部材であり、
経済性に劣るという問題点があった。
【0006】この発明は、このような点に鑑みてなされ
たもので、前述した従来技術の欠点を解消し、安価で工
事も容易な耐火絶縁バスダクトを提供することを目的と
する。
たもので、前述した従来技術の欠点を解消し、安価で工
事も容易な耐火絶縁バスダクトを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、シート状の
耐火被覆材を用いてバスバーを絶縁するにあたり、絶縁
バスバーのエッジ部の絶縁厚が他の平板部と同等以上の
絶縁厚となるように巻き付けて形成することを特徴とす
る耐火絶縁バスダクトの絶縁バスバーのエッジ絶縁方法
である。
耐火被覆材を用いてバスバーを絶縁するにあたり、絶縁
バスバーのエッジ部の絶縁厚が他の平板部と同等以上の
絶縁厚となるように巻き付けて形成することを特徴とす
る耐火絶縁バスダクトの絶縁バスバーのエッジ絶縁方法
である。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。図1は絶縁バスバーの構成を示す断面図で、導
体1の外周には先ず内層耐火層4が形成される。この内
層耐火層4は0.17mm厚のマイカシートであり、導
体1の左側中央を始端として上方から右回りに3回巻き
付け、終端を導体1の左側中央の始端と接するように形
成される。
明する。図1は絶縁バスバーの構成を示す断面図で、導
体1の外周には先ず内層耐火層4が形成される。この内
層耐火層4は0.17mm厚のマイカシートであり、導
体1の左側中央を始端として上方から右回りに3回巻き
付け、終端を導体1の左側中央の始端と接するように形
成される。
【0009】続いて、内層耐火層4上に外層耐火層5が
形成する。これは上記内層耐火層4を形成した0.17
mm厚のマイカシートを導体1の左側中央を始端とし、
左側中央を終端となるように3回巻き付けたものであ
る。
形成する。これは上記内層耐火層4を形成した0.17
mm厚のマイカシートを導体1の左側中央を始端とし、
左側中央を終端となるように3回巻き付けたものであ
る。
【0010】次に、この外層耐火層5上に0.2mm厚
のポリプロピンシートを導体1の左側中央を始点とし、
上方から右回りに2回巻き付け、終端を導体1の左側中
央とする内層絶縁層2を形成する。さらにこの外周に上
記内層耐火層2と同じ0.2mm厚のポリプロピレンシ
ートにより外層絶縁層3を導体1の左側中央を始端と
し、上方から右回りに2回巻き付けて外層絶縁層3を形
成する。
のポリプロピンシートを導体1の左側中央を始点とし、
上方から右回りに2回巻き付け、終端を導体1の左側中
央とする内層絶縁層2を形成する。さらにこの外周に上
記内層耐火層2と同じ0.2mm厚のポリプロピレンシ
ートにより外層絶縁層3を導体1の左側中央を始端と
し、上方から右回りに2回巻き付けて外層絶縁層3を形
成する。
【0011】このように形成された絶縁バスバーは、導
体1の上下のエッジ部の絶縁厚が導体1の両側に形成さ
れたものと同等以上に設けられたことになり、耐火試験
においても弱点とはならなかった。なお、この絶縁バス
バー上に先ず内外層の耐火層4,5を形成した後に内外
の絶縁層3,2を巻き付ける構成にしているが、これは
耐火性能上この方が好ましい構造であるためであり、前
述した第3図のものと同様に導体上に絶縁体を巻き付
け、この外周に耐火層を形成しても良い。
体1の上下のエッジ部の絶縁厚が導体1の両側に形成さ
れたものと同等以上に設けられたことになり、耐火試験
においても弱点とはならなかった。なお、この絶縁バス
バー上に先ず内外層の耐火層4,5を形成した後に内外
の絶縁層3,2を巻き付ける構成にしているが、これは
耐火性能上この方が好ましい構造であるためであり、前
述した第3図のものと同様に導体上に絶縁体を巻き付
け、この外周に耐火層を形成しても良い。
【0012】次に、第2図に基づいて変形例を説明す
る。この例では、上記第1図に示したものと同様に導体
1に内層耐火層4,外層耐火層5,内層絶縁層2および
外層絶縁層3を順次巻き付けて形成するものであるが、
各層を形成する際に、上下のエッジ部分にのみエッジ補
強耐火層とエッジ補強絶縁層を設けた点で相違してい
る。
る。この例では、上記第1図に示したものと同様に導体
1に内層耐火層4,外層耐火層5,内層絶縁層2および
外層絶縁層3を順次巻き付けて形成するものであるが、
各層を形成する際に、上下のエッジ部分にのみエッジ補
強耐火層とエッジ補強絶縁層を設けた点で相違してい
る。
【0013】即ち、導体1の外周に先ず0.17mm厚
のマイカシートを3回巻き付けて内層耐火層4を形成す
る。そして、上下のエッジ部のみ同じ材料のマイカシー
トをコ字状に設けてエッジ補強耐火層6を形成する。続
いて、この上に0.17mm厚のマイカシートを3回巻
き付け外層耐火層5を形成する。そして、上下のエッジ
部に同じ材料のマイカシートをコ字状に設けてエッジ補
強耐火層7を形成する。続いてこの外周に0.2mm厚
のポリプロピレンシートを2回巻き付けて内層絶縁層2
を形成する。そして、上下のエッジ部にのみ同じ材料の
ポリプロピレンシートをコ字状に設けてエッジ補強絶縁
層8を形成する。さらにこの外周に0.2mm厚のポリ
プロピレンシートを2回巻き付けて外層絶縁層3を形成
する。そして、上下のエッジ部に同じ材料のポリプロピ
レンシートをコ字状に設け、エッジ補強絶縁層9を形成
して構成される。
のマイカシートを3回巻き付けて内層耐火層4を形成す
る。そして、上下のエッジ部のみ同じ材料のマイカシー
トをコ字状に設けてエッジ補強耐火層6を形成する。続
いて、この上に0.17mm厚のマイカシートを3回巻
き付け外層耐火層5を形成する。そして、上下のエッジ
部に同じ材料のマイカシートをコ字状に設けてエッジ補
強耐火層7を形成する。続いてこの外周に0.2mm厚
のポリプロピレンシートを2回巻き付けて内層絶縁層2
を形成する。そして、上下のエッジ部にのみ同じ材料の
ポリプロピレンシートをコ字状に設けてエッジ補強絶縁
層8を形成する。さらにこの外周に0.2mm厚のポリ
プロピレンシートを2回巻き付けて外層絶縁層3を形成
する。そして、上下のエッジ部に同じ材料のポリプロピ
レンシートをコ字状に設け、エッジ補強絶縁層9を形成
して構成される。
【0014】従って、この例ではエッジ部の絶縁厚は他
の部分の2倍に強化されるため、絶縁性能はさらに向上
したものとなる。
の部分の2倍に強化されるため、絶縁性能はさらに向上
したものとなる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の耐火絶
縁バスダクトの絶縁バスバーのエッジ絶縁方法によれ
ば、エッジ部分の耐火絶縁性の弱点が解消され、このた
め絶縁に使用する絶縁シートの材料をグレードの低い安
価なものを使用して構成することができるので、同等の
絶縁性能のものを安価に提供することが可能となる。
縁バスダクトの絶縁バスバーのエッジ絶縁方法によれ
ば、エッジ部分の耐火絶縁性の弱点が解消され、このた
め絶縁に使用する絶縁シートの材料をグレードの低い安
価なものを使用して構成することができるので、同等の
絶縁性能のものを安価に提供することが可能となる。
【図1】この発明の実施例を適用した絶縁バスバーの断
面図、
面図、
【図2】変形例を示す絶縁バスバーの断面図、
【図3】従来の耐火絶縁バスダクトの絶縁方法による絶
縁バスバーの断面図である。
縁バスバーの断面図である。
1 導体 2 内層絶縁層 3 外層絶縁層 4 内層耐火層 5 外層耐火層 6,7 エッジ補強絶縁層 8,9 エッジ補強耐火層
Claims (1)
- 【請求項1】 シート状の耐火被覆材を用いてバスバー
を絶縁するにあたり、絶縁バスバーのエッジ部の絶縁厚
が他の平板部と同等以上の絶縁厚となるように巻き付け
て形成することを特徴とする耐火絶縁バスダクトの絶縁
バスバーのエッジ絶縁方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27669991A JPH05146034A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 耐火絶縁バスダクトの絶縁バスバーのエツジ絶縁方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27669991A JPH05146034A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 耐火絶縁バスダクトの絶縁バスバーのエツジ絶縁方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05146034A true JPH05146034A (ja) | 1993-06-11 |
Family
ID=17573097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27669991A Pending JPH05146034A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 耐火絶縁バスダクトの絶縁バスバーのエツジ絶縁方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05146034A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8472189B2 (en) * | 2006-05-20 | 2013-06-25 | Penny & Giles Aerospace Ltd. | Fireproof enclosure |
WO2015039401A1 (zh) * | 2013-09-18 | 2015-03-26 | 深圳市沃尔核材股份有限公司 | 密集型绝缘母线槽 |
CN104753008A (zh) * | 2013-12-26 | 2015-07-01 | 杨友靠 | 智能冷却耐火型母线槽 |
CN109428301A (zh) * | 2017-08-22 | 2019-03-05 | 有能集团江苏电气有限公司 | 一种耐火母线槽 |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP27669991A patent/JPH05146034A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8472189B2 (en) * | 2006-05-20 | 2013-06-25 | Penny & Giles Aerospace Ltd. | Fireproof enclosure |
WO2015039401A1 (zh) * | 2013-09-18 | 2015-03-26 | 深圳市沃尔核材股份有限公司 | 密集型绝缘母线槽 |
CN104753008A (zh) * | 2013-12-26 | 2015-07-01 | 杨友靠 | 智能冷却耐火型母线槽 |
CN109428301A (zh) * | 2017-08-22 | 2019-03-05 | 有能集团江苏电气有限公司 | 一种耐火母线槽 |
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