JPH0514579Y2 - - Google Patents

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JPH0514579Y2
JPH0514579Y2 JP10488387U JP10488387U JPH0514579Y2 JP H0514579 Y2 JPH0514579 Y2 JP H0514579Y2 JP 10488387 U JP10488387 U JP 10488387U JP 10488387 U JP10488387 U JP 10488387U JP H0514579 Y2 JPH0514579 Y2 JP H0514579Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はベルフイルタ回路に係り、特にベルフ
イルタ及びアンチベルフイルタを共通の共振回路
により構成するベルフイルタ回路に関する。
従来の技術 第4図はSECAM方式における磁気記録器によ
る信号記録再生時の搬送色信号処理のブロツク図
を示す。第4図Aに示すように信号記録時の搬送
色信号は入力搬送色信号を輝度及び彩度が高いと
きの色信号のSN比改善のため第5図Aに示す特
性のアンチベルフイルタで色副搬送波周波数0
傍の信号レベルを抑圧して、記録信号処理回路1
2を介して磁気記録器13で磁気テープ等に記録
される。
また、第4図Bに示すように再生時には、再生
カラー信号は再生信号処理回路14を介して、第
5図Bの特性を有するベルフイルタにて抑圧され
た信号を補償して出力搬送色信号としていた。
第5図A,Bに示す特性の伝達関数はベルフイ
ルタの伝達関数をG1、アンチベルフイルタの伝
達関数をG2とすると、例えば G1=1+j16x/1+j1.26x G2=1+j1.26x/1+j16x x=/00/(0は共振周波数、は信号源
の周 波数) で表わされる。
上記のような搬送色信号処理等におけるベルフ
イルタ回路としては従来、第6図に示すような回
路が用いられていた。
この回路をアンチベルフイルタとして動作させ
るときはスイツチ20はオフとし、出力はアンプ
17の出力端子19より取り出される。このとき
共振回路22は信号源15よりの電圧により駆動
されアンチベルフイルタとして動作する。
ベルフイルタとして動作させるときはa点とb
点とで位相にずれが生じるため位相補正用回路2
1を動作させるためスイツチ20はオンとし、出
力はオペアンプの出力端子18より取り出され
る。このとき、共振回路22はアンチベルフイル
タ同様信号源15よりの信号を抵抗R9を介して
駆動させ、アンチベルフイルタとして動作させ、
オペアンプ16により信号源15よりの信号を抵
抗R7を介して抵抗R8に印加される電圧から共振
回路22に印加される電圧を減算して、ベルフイ
ルタとして動作させる。
ベルフイルタとして動作させるときは、a点の
信号の位相は入力信号に対して共振周波数では0
度となるが共振周波数以外の周波数では進み、遅
れがあるので、アンチベルフイルタとベルフイル
タの特性が逆特性にはならない。
この特性を互いに逆特性とするため、ベルフイ
ルタ動作時にはスイツチ20をオンとし、コンデ
ンサC5、抵抗R10を並列に接続してなる位相補正
回路21により位相を補正している。
考案が解決しようとする問題点 しかるに、従来のベルフイルタ回路はベルフイ
ルタとして動作させるとき、入力信号よりアンチ
ベルフイルタを介した入力信号を減算してベルフ
イルタとしていたため、入力信号とアンチベルフ
イルタを介した入力信号との信号レベル比が特性
に影響して、特に両信号レベルが近くなる共振周
波数での入力信号レベルのばらつきに対する出力
信号レベルのばらつきが大きくなる。このことは
結果としてベルフイルタ特性の選択度Qのばらつ
きとなる。また、入力信号とベルフイルタを通過
した入力信号の位相の進み、遅れを補正する位相
補正回路21によりベルフイルタの共振周波数0
及び選択度Qにばらつきがでる。このようなベル
フイルタとアンチベルフイルタの特性のばらつき
はFM信号であるSECAM搬送色信号に位相歪を
発生させてしまう等の欠点があつた。
本考案は上記の点に鑑みてなされたもので共通
の共振回路を用い互いに逆特性のベルフイルタ及
びアンチベルフイルタを提供することを目的とす
る。
問題点を解決するための手段 本考案は抵抗の非電源側端子に一端が接続され
た2端子の共振回路と、入力信号を夫々別々に増
幅した後共振回路を駆動する並列に設けられた定
電流出力アンプ及び定電圧出力アンプと、定電流
出力アンプ及び定電圧出力アンプの出力信号を所
定の特性に応じて切換えるスイツチと、スイツチ
により定電流出力アンプの出力信号選択出力時に
は共振回路の他端よりの信号を出力する第1の出
力端子と、スイツチにより定電圧出力アンプの出
力信号選択出力時には抵抗と共振回路との接続点
より信号を出力する第2の出力端子とより構成し
たベルフイルタ回路である。
作 用 本考案によれば、共振回路の駆動をスイツチに
より定電流出力アンプで駆動するか、定電圧出力
アンプで駆動するか選択し、定電流出力アンプで
駆動するときは第1の出力端より出力を得、定電
圧出力アンプで駆動するときは第2の出力端子よ
り出力を得ることによりアンチベルフイルタ及び
その逆特性を有するベルフイルタの特性を得るこ
とができる。
実施例 第1図は本考案の一実施例のブロツク図を示
す。図中、1は入力信号源で、例えばSECAM方
式の搬送色信号源である。また2は定電流出力ア
ンプ、3は定電圧出力アンプ、6は共振回路であ
る。
第1図に示すように、定電流出力アンプ2及び
定電圧出力アンプ3の出力端子はスイツチ4及び
スイツチ5が夫々接続され、定電流出力アンプ2
と定電圧出力アンプ3は並列に接続されている。
定電流出力アンプ2と定電圧出力アンプ3との入
力端の接続点には信号源1が接続され、夫々のス
イツチ4及び5の接続点は出力端子8が接続され
ると共に、アースとの間に共振回路6及び抵抗7
が直列に接続される。また共振回路6と抵抗7と
の接続点は出力端子9が接続されている。出力端
子8は定電流出力アンプ2で共振回路6を駆動し
たときの出力端子で、出力端子9は定電圧出力ア
ンプ3で共振回路6を駆動したときの出力端子で
ある。また出力端子9を出力端子とする時にはス
イツチ4がオフ、スイツチ5がオンとして、出力
端子8を出力端子とする時にはスイツチ4がオ
ン、スイツチ5はオフとする。
定電流出力アンプ2は入力電圧をgn倍した電
流を出力し、定電圧出力アンプ3は入力電圧をk
倍した電圧を出力する。また、信号の伝送の効率
を良くするため定電流出力アンプ2の出力インピ
ーダンスは十分大きく、定電圧出力アンプ3の出
力インピーダンスは十分低くなつている。
出力端子8の出力の伝達関数をGA、出力端子
9の出力の伝達関数をGBとし、抵抗7のインピ
ーダンスをR、共振回路6のインピーダンスをZ
とすると GA=gn・(Z+R) GB=kR/(Z+R) となり、gn及びkRは周波数に依存しない定数で
あるのでGAとGBとは逆特性を示すことがわかる。
例えば共振回路6に第2図Aに示すような回路
を用いた場合、第1図の出力端子8はアンチベル
フイルタ出力端子として使用され、出力端子9は
ベルフイルタ出力端子として使用される。また、
共振回路6が第2図Bのような回路のときは、出
力端子8はベルフイルタ出力端子として、出力端
子9はアンチベルフイルタ出力端子として用いら
れる。
第3図は本考案の一実施例の回路図を示す。図
中、第1図と同一構成部分は同一符号を付す。本
実施例では共振回路に第2図Bに示す回路を用い
た。
信号源1はコンデンサC3を介して、バイアス
電源に接続された抵抗R3とアースに接続された
R4との接続点に接続され、その接続点はさらに
PNPトランジスタQ1及びNPNトランジスタQ2
ベースに接続されている。トランジスタQ1のコ
レクタはアースに直接接続され、トランジスタ
Q2のエミツタは抵抗R5を介してアースに接続さ
れ、トランジスタQ1のエミツタはスイツチ5に
接続され、トランジスタQ2のコレクタはスイツ
チ4及び出力端子8に接続されている。スイツチ
4及び5は共振回路の一方の端子に接続され、他
方の端子には出力端子9が接続されると共に抵抗
R6を介してバイアス電源に接続されている。
次に第3図の回路の動作を説明する。
ベルフイルタとして回路を動作させるときはス
イツチ5はオフ、スイツチ4はオンとして、出力
は出力端子8より取り出す。このとき信号源1か
らの信号はNPNトランジスタQ2のベースに供給
され、共振回路6に流れる電流を制御する。共振
回路6はVccより供給される電流により駆動さ
れ、共振回路6に流れる電流の周波数が共振周波
数時には共振回路6のインピーダンスは最小とな
り、出力端子8の電圧は最小値となる。また、共
振周波数から離れるほどインピーダンスが大きく
なり、出力端子8の電圧が増加する。したがつ
て、この回路はベルフイルタとして動作すること
になる。
また、アンチベルフイルタとして回路を動作さ
せるときはスイツチ5はオン、スイツチ4はオフ
にして、出力は出力端子9より取り出す。このと
き信号源1の信号はPNPトランジスタQ1のベー
スに供給され、Vccは抵抗R6を介して共振回路6
及びトランジスタQ1に印加される。トランジス
タQ1のベースにかかる電圧の周波数により共振
回路6のインピーダンスが変化して共振周波数の
ときはインピーダンスは最小となり出力端子9に
かかる電圧は最大となり、共振周波数から離れる
ほどインピーダンスが大きくなり出力端子9の電
圧は小さくなる。したがつて、この回路はアンチ
ベルフイルタとして動作していることになる。
上記のように、本実施例では共通の共振回路6
により、減算処理、位相補正等の操作を行なわず
にベルフイルタ及びアンチベルフイルタの両特性
を備えた回路を構成しているため、ベルフイルタ
及びアンチベルフイルタの特性が互いに逆特性と
して得ることができる。したがつてベルフイルタ
とアンチベルフイルタとの特性にばらつきが少な
く安定な性能のベルフイルタ回路が得られる。
考案の効果 上述の如く、本考案によれば、定電圧出力アン
プと定電流出力アンプとを切換え共通の共振回路
を電圧駆動又は電流駆動させることにより、アン
チベルフイルタ及びベルフイルタの両特性を備え
た回路を構成できるため、減算処理や特性補正す
ることなく互いに逆特性のベルフイルタ及びアン
チベルフイルタが得られるため、ベルフイルタと
アンチベルフイルタの特性のばらつきをなくすこ
とができる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例のブロツク図、第2
図は本考案の一実施例の共振回路の回路図、第3
図は本考案の一実施例の全体の回路図、第4図は
SECAM方式の搬送色信号処理のブロツク図、第
5図はベルフイルタ回路の特性図、第6図は従来
の回路の一例の回路図である。 1……信号源、2……定電流出力アンプ、3…
…定電圧出力アンプ、4,5……スイツチ、6…
…共振回路、7……抵抗、8,9……出力端子。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 抵抗の非電源側端子に一端が接続された2端子
    の共振回路と、 入力信号を夫々別々に増幅した後該共振回路の
    他端に供給してこれを駆動する並列に設けられた
    定電流出力アンプ及び定電圧出力アンプと、 該定電流出力アンプ及び該定電圧出力アンプの
    出力信号を所定の特性に応じて切換えるスイツチ
    と、 該スイツチにより該定電流出力アンプの出力信
    号選択出力時には該共振回路の他端よりの信号を
    出力する第1の出力端子と、 該スイツチにより該定電圧出力アンプの出力信
    号選択出力時には該抵抗と該共振回路との接続点
    より信号を出力する第2の出力端子とより構成し
    たベルフイルタ回路。
JP10488387U 1987-07-08 1987-07-08 Expired - Lifetime JPH0514579Y2 (ja)

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