JPH0514502B2 - - Google Patents

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JPH0514502B2
JPH0514502B2 JP13688582A JP13688582A JPH0514502B2 JP H0514502 B2 JPH0514502 B2 JP H0514502B2 JP 13688582 A JP13688582 A JP 13688582A JP 13688582 A JP13688582 A JP 13688582A JP H0514502 B2 JPH0514502 B2 JP H0514502B2
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JP
Japan
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transformer
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current
ratio
differential
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JP13688582A
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JPS5928834A (ja
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Hiroshi Sasaki
Atsumi Watabe
Keizo Inagaki
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は変圧器保護リレー装置に係り、特に励
磁突入電流と事故電流との識別に好適な検出方式
に関する。
変圧器保護リレーに関しては、内部事故の検出
原理は電流差動方式にあり、但し、単純な電流差
動では電流信号を入力するための変流器類の誤差
などで誤動作のおそれがあるため、通過電流スカ
ラ量を用いた比率差動方式が適用されている。
しかし、電流差動信号(差電流)は内部事故電
流が生じたとき以外に、変圧器の励磁突入電流発
生時にも表れるため、比率差動方式でも所望の政
策はできない。このため、例えば文献「保護継電
システム」(電気書院、昭和49年2月25発行、編
集者:中山敬造、193頁〜214頁)に記載されてい
るように、非対称波阻止方式や高調波抑制方式な
どの対策がとられているが、いずれも内部事故時
に生じるひずみ波に対して不動作側となるため、
系統条件によつて不都合を生じる。
尚、上記の高調波抑制方式について更に記載す
ると、本方式は保護区間の電流差動出力信号の第
2高調波含有率が所定値以上(例えば15%以上)
のときは励磁突入電流と判断し、変圧器保護リレ
ーの動作出力を阻止するようにしている。しか
し、変圧器の内部事故時にも接続系統の静電容量
の影響により高調波を発生し、系統が大型化する
に従い、第2高調波に近い成分の発生も多く、そ
の減衰時定数ものびる傾向にあり、第2高調波の
含有率という観点から内部事故か励磁突入かを判
断することは困難である。
本発明の目的は変圧器内部事故時のひずみ波電
流と変圧器の励磁突入電流を正しく識別し得る変
圧器保護リレー装置を提供することにある。
本発明の要点は、変圧器励磁突入電流が増大す
る条件が励磁回路の直流偏磁による片極性の飽和
現象によることに着目し、印加電圧の正の半波と
負の半波で不均衡なインダクタンスになるのに対
して、内部事故時のひずみ波は両波線形のインダ
クタンスに供給される点の相違を、変圧器印加電
圧に対す電流差動信号の微分値との比により求め
内部事故の有無を判定するようにしたものであ
る。そのため、変圧器保護リレー装置に、変圧器
の端子電流の差電流を求め微分する手段と、前記
求められた差電流の微分値と前記変圧器の端子電
圧との比を求める手段と、当該求められた比と予
め定められた第1の閾値と比較する第1のレベル
判定手段と、前記比が第1の閾値より小の期間積
分値が増加する方向に前記比を積分する手段と、
当該積分手段による積分値を予め定められた第2
の閾値とを比較する第2のレベル判定手段とを設
け、前記積分値が第2の閾値より大のとき内部事
故と検出するようにしたものである。
即ち、本発明は電流差動信号(差電流)の変化
分である微分値を基準にしたインダクタンスの様
相に着目して内部事故と励磁突入電流発生の状態
判別を行なうものであり、特にこのインダクタン
スの低レベルの期間が大きい場合、内部事故と判
別するものである。
第1図には本発明にかかる実施例の全体構成図
を示す。同図の記号と動作の内容について以下説
明する。
1は保護対象の変圧器であり、Pは1次側、S
は2次側を示し、以下、各部品、信号名の添字
P、Sは1次、2次側の意味を示す。
CBはしや断器、CTは変流器、PTは変圧変成
器である。RYは本発明にかかる変圧器保護リレ
ーである。
RYの入力信号としては、変圧器1に印加され
た電圧信号をPTP,PTSを介して、各々定格電圧
で例えば110Vになるように等価変換した各等価
端子電圧を取り込む。その信号をvP,vSで示す。
また、電流信号としてCTP,CTSを介して、電
圧の同様に等価変換した値iP,iSを入力する。
iP,iSの極性は変圧器に流入する条件で同一極
性にとる。vP,vSも同様に1が健全時に同方向と
なるように入力する。
RYは1の内部事故を検出し、CBP,CBSにし
や断指令を与えることを責務とする装置である。
第2図には第1図のRYの内容を示した。同図
における記号で第1図と同じものはそれぞれ第1
図で示したものと同様である。
21は電流差動回路で、等価電流差動信号iP
iSを計算し、その出力iを得る。22はvPとvS
同一時刻における電圧最小値を得るもので、理想
変圧器であれば、vPとvSが等しく、v=vP=vS
なるが、内部故障時にあつては、電圧降下の大き
い方が出力となつて表われる。
23は電流差動出力iの微分回路であり、di/
dtなる出力を発生する。
24はインダクタンスを求める回路であり Ldi/dt=v ……(1) から、その絶対値 |L|=|v/di/dt| ……(2) により算出する。
ここで絶対値|L|を求めるのは、変圧器の励
磁インピーダンス及びもれインピーダンスの抵抗
分、及びヒステリシスループによる励磁特性から
みて正、負異符号のものが考えられるためであ
る。
本発明では、インダクタンスLの絶対値が小さ
い場合を内部故障の可能性ありとして、その絶対
値が基本波の1サイクル中にどれだけ続くかが決
定要因となる。
しかし、|L|はdi/dtが零の場合には算出で
きないため、24では |di/dt|<IL ……(3) ただし、 IL;判定レベル整定値 の場合に |L|=LOS ……(4) とおく。ただし、LOSは後に|L|の値の低さを
判定するレベル判定LLよりも十分大きい値に整
定する。
25は、|L|のレベル判定部であり、 |L|<LL ……(5) の場合に26に出力を発生する。
26は積分器であり、25から、(5)式を満足し
たときの出力ありの条件で積分し、出力なしの場
合で積分値を減算する。26の出力をLSとする。
27はLSのレベル判定器であり、26の積分値
LSが、LSLなる整定値をこえたとき、RYとして、
変圧器内部事故検出出力を発生する。
第3図に本発明による動作例を波形図により示
す。同図は変圧器の励磁突入電流を仮定した波形
例であり、電圧vを基本波、電流iを半波整流に
近い形状で示してある。
di/dtのレベル判定IL,−ILがあり、|di/dt|<IL においては|L|の値をLOSにセツトする。|L|
=|v/di/dt|で示してある。
|L|がLL以下において、積分値を増加方向
に、LL以上において減少方向に積分し、その出
力をLSで示す。LS>LSLにおいてRYの動作出力と
する。第3図では積分値が増加よりも減少が大き
く、RYは不動作となる。
第4図は変圧器内部故障を仮定した電圧、電流
入力信号と、RYの動作内容を示す。
電圧vは、内部故障であるが基本波状で残り電
圧ありの例、電流iは過渡直流分を含んだ例であ
る。vとiの位相は変圧器故障時のインピーダン
ス角に相当する差を生じるが、ここではほぼ誘導
リアクタンスと考え、vとiを90度の位相で示し
た。したがつて、di/dtとvとは同位相となり、
|L|=|v/di/dt|は一定値となる。
しかし、|di/dt|<ILでは|L|の演算を行
なわず、|L|=LOSとおいてある。
|L|<LLの間の積分値は次第に増加し、RY
は時刻tRにおいて、LS>LSLによつて動作する。
以上、第3図と第4図から、本発明により内部
事故を検出できることがわかる。
つぎに、vとiの位相差が90度にあらず、任意
の位相差にある場合を考えても、|di/dt|<IL
でのみ高インダクタンクとなるが、逆に、|di/
dt|>ILにおいて、vが低レベルになるほど低イ
ンダクタンス|L|を表示するため、RYが動作
側になることは当然といえる。
ただし、励磁突入電流では、正か負のいずれか
半サイクル間のインダクタンスは高く、一方が低
くなり、内部事故との区別がつけられる。
また外部故障時にはi=iP−iS=0になり正し
く不動作になる。
つぎに、内部事故時に高調波が重畳したケース
を考えても、故障時のインピーダンスが一定であ
ると考えられるから、第4図に示した波形図を、
すべての調波に当てはめて考えれば同じ結果が得
られ、v,iを生じる回路において重さねの定理
が成立する限り問題ない。
第5図には本発明の演算をデイジタルコンピユ
ータを用いて実行する場合の実施例を示す。
同図において、51では入力データをサンプリ
ングによつて得る入力部である。また、各種整定
値を入力する。
52は電流差動計算部であり、i=iP−iSを求
める、53はdi/dtを求めるために、iをメモリ
する機能を示す。
54はvPとvSの小さい方の値をとり出す演算部
でその出力をvとする。
55はdi/dtの計算部分で、値、任意の時刻t
におけるデータi(t)とメモリした値i(t−t′)、
(t′がメモリ時間である)との差を求める差分フ
イルタである。
56では、|di/dt|>ILの判定を行い、同式が成 立したとき57で|L|を求め、また、成立しな
いとき58で|L|=LOSとおく、59では|L
|<LLの判定を行い、同条件が成立したとき、
60のカウンタをアツプ(加算)し、成立しない
とき、58とのオア条件でカウンタをダウン(減
算)し、61で、カウンタが所定のレベルに達し
たか否かK>LLSの判定を行う。同条件が成立す
れば変圧器の故障と判定し、成立しなければ健全
であると判定する。
62は内部故障に出力があり、第1図に示した
CBP,CBSにしや断指令を与える。健全時は63
に出力され、必要により健全であることの表示を
行うなどの機能をもたせる。
以上、本発明の実施例として2巻線変圧器を例
に示したが、多巻線変圧器でも電流、電圧の入力
信号数が増加するのみで同様に実施できる。
本発明の実施例では、vとしてvPとvSの最小値
を用いたが、iとvP、iとvS各々の組合せの2要
素について演算し、そのオア条件で内部事故を判
定してもよい。
また、|L|<LLの判定に当り、iもしくはiP
iS各々のスカラ和によつてLLのレベルを変えるい
わゆる比率差動判定が可能である。
たとえば |L|<LL+KR(|iP|+|iS|) ……(6) がその一例である。ただし、KRは抑制定数であ
る。
また、スカラ和によつて、LSLのレベルを変え
てもよい。
さらには、本発明のリレー装置を従来の高調波
抑制付比率差動リレーと併用することも高性能、
高信頼度化の効果が得られる。
本発明によれば、変圧器の内部事故時と励磁突
入時とを正しく識別することが可能となる。ま
た、演算内容が簡単で高速動作が可能な変圧器保
護リレーを実現できる。
したがつてコンピユータを用いたリレー装置と
しても経済性で効果が上る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の全体説明概念図、第2図は本
発明の演算ブロツク図、第3図は励磁突入電流に
対する動作説明図、第4図は変圧器内部故障検出
説明図、第5図は本発明の演算フロー図。 21……電流差動回路、22……電圧最小値導
出回路、23……微分回路、24……インダクタ
ンス計算回路、25……レベル判定回路、26…
…積分器、27……レベル判定回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 保護対象の変圧器の端子電流及び端子電圧と
    から前記変圧器での内部事故を検出し保護動作を
    実行する変圧器保護リレー装置であつて、 前記変圧器の端子電流の差電流を求め微分する
    手段と、前記求められた差電流の微分値と前記変
    圧器の端子電圧との比を求める手段と、当該求め
    られた比と予め定められた第1の閾値と比較する
    第1のレベル判定手段と、前記比が第1の閾値よ
    り小の期間積分値が増加する方向に前記比を積分
    する手段と、当該積分手段による積分値と予め定
    められた第2の閾値とを比較する第2のレベル判
    定手段とを設け、前記積分値が第2の閾値より大
    のとき内部事故と検出することを特徴とする変圧
    器保護リレー装置。
JP13688582A 1982-08-05 1982-08-05 変圧器保護リレ−装置 Granted JPS5928834A (ja)

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JPH0413598Y2 (ja) * 1985-05-17 1992-03-30
JP2011015528A (ja) * 2009-07-02 2011-01-20 Toshiba Corp 送電線保護用電流差動継電装置

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