JPS5838054B2 - 変圧器保護継電方式 - Google Patents

変圧器保護継電方式

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JPS5838054B2
JPS5838054B2 JP4999878A JP4999878A JPS5838054B2 JP S5838054 B2 JPS5838054 B2 JP S5838054B2 JP 4999878 A JP4999878 A JP 4999878A JP 4999878 A JP4999878 A JP 4999878A JP S5838054 B2 JPS5838054 B2 JP S5838054B2
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照信 宮崎
宏 佐々木
義照 三木
安郎 秋沢
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は変圧器保護継電装置に係り、特に第2高調波抑
制機能を有することに起因する内部事故時の誤不動作防
止を図った保護継電装置に関する。
従来の変圧器保護継電力式としては保護対象変圧器の各
巻線の通過電流の差動出力信号を検出しこれを動作力と
する電流差動方式を採用している。
これに対し変圧器の励磁突入電流による誤動作防止対策
として、上記電流信号に含まれる第2高調波成分を抑制
力としその量により所定量、たとえば基本波分の15%
程度をこえたときにはトリップ指令をロックする方式を
とっている。
しかし、従来方式では変圧器の内部事故時に多量の第2
高調波を含む電流が流入することがあると、リレー出力
がロックされ誤不動作となる。
このようなケースの具体例として次のものがある。
変圧器の端負荷として電力調相静電容量(スタコンと称
することにする)を有する場合その影響により、事故発
生時に事故点からスタコンまでのインダクタンスとスタ
コンの容量による振動電流が発生し、その振動周波数が
第2高調波に近づくに従い励磁突入電流と見誤り、不動
作になる不具合を生ずるおそれがある。
次にこの現象について第1図によって詳細に説明する。
1は被保護変圧器であり、一例として1次、2次、3次
巻線を有する3巻線変圧器について考える。
ここでは1次側を記号P、2次側を記号S、3次側を記
号Tの添字によって以下示すことにする。
また、同図は三相交流変圧器の単線図を示したものであ
る。
2P,2S.2Tはそれぞれ各巻線に通過する電流信号
を導出するための変流器であり、その出力信号は保護継
電装置4の入力となる。
3p,3s * 3’rはそれぞれしゃ断器であり、保
護継電装置4からのしゃ断指令によって被保護変圧器1
が事故時には系統から3pt3sy3Tによって切り離
す。
6 p t 6 s + 6 Tはそれぞれ各巻線背後
の電源であり、系統の運転条件、あるいは設備によって
は6 p+ 6s t 6Tの存在は異′なり、電源端
はたとえば6Pのみで他は負荷端子のみになるなど、同
図の6p t 6st 6Tはそれぞれ可変電源端と考
えればよい。
とくに、三次側6Tは一般には変電所内の負荷給電、あ
るいはスタコン5接続専用の場合が多く、非電源端扱い
で運転することが多い。
ここでは説明を容易にするために6Tを非電源端とし、
この端子にスタコン5を接続するときの変圧器1の内部
インピーダンスとの共振電流の影響について説明する。
第2図は変圧器内部事故時の等価回路を示す。
事故例として三相短絡時の正相回路について示したもの
で記号は第1図と同じものはそれぞれ第1図と同等物を
示す。
第2図において、Z p ’ + Z s’ t Z
T ’はそれぞれ変圧器外部の背後インピーダンスで、
送電線、発電機等の等価インピーダンスで、ほぼインダ
クタンスと考えてよいものである。
ZT′ではスタコンを記号5で分離してかいてある。
また、Zp t Zst Z Tは事故点Fからみた各
巻線の内部インピーダンスを示す。
ここに、事故発生時には、電源6PからIPが、6sか
らISが通電され、変流器2 p r 2 8によって
第1図で示した保護継電装置4の入力となる。
IP,ISは三相交流発電機によって通電されるもので
あるから、事故発生位相によっては過渡直流分が重畳さ
れた商用周波数の電流と考えてよい。
一方、3次側から通電される電流ITはスタコン5に充
電されている事故直前電圧をJE、スタコンの容量をC
s Z T 十Z T ’のインダクタンス分をΣL
Tとおくと I T = ωn C I E ・
・・−(1)となる。
ただし ?あり、スタコンと短絡点までのインダクタンス分によ
って決まる周波数fnの電流となる。
ここでは原理説明のため、抵抗分は無視して説明してい
るが、実際の変圧器でも抵抗分はかなりΣL 小さい値で、たとえばはおよそ0.1程度で抵抗分 ある。
保護継電装置の動作時間が1〜2サイクル(商用周波数
ベース)であって、抵抗分による減衰振動電流は保護継
電器にとっては減衰分を無視しても大差なく、む・しろ
動作条件を確立するためには減衰時定数が十分大きいケ
ースまで考慮することも必要であって(1) , (2
)式で考えておく方が妥当である。
ここに、保護継電装置の入力電流はIPtISが商用周
波数成分と過渡直流分の合成であるのに対して、スタコ
ンの接続された3次巻線の電流■1はΣLc!:Cで決
まる(2)式のfnなる固有振動となる。
向、スタコンを電源端に接続するときには、その内部電
流は更に前記の高調波分を含むものとなる。
前記従来方式では動作量として、電流差動出力 ΣI=IP+Is+I T ・・−・−・
(3)を検出し、ΣI\Oとなるとき動作出力を与える
が、被保護変圧器の励磁突入電流でもΣ工\Oとなり、
内部事故と変圧器励磁時との識別に励磁突入電流である
か否かの判定を必要とする。
従来は励磁突入電流の検出のために、入力電流に含まれ
る第2高調波成分の量によって、所定量をこえたら励磁
突入電流と判定し、保護継電装置のトリップ指令出力を
ロックしていた。
しかし、(2)式に示したように、■Tには内部事故で
あっても第2高調波成分に近い固有振動電流の発生が考
えられ、とくにCが大容量化するほどその傾向が強まる
この結果、(3)式を用いて励磁突入電流と事故の可否
を同時に決定すると、変圧器の内部事故時に不動作の心
配がある。
第2高調波抑制を行なうことに起因する内部事故時の誤
不動作という問題は、スタコンを接続した端子が電源端
であるか非電源端であるかを問わず発生する。
またスタコン以外の静電容量としてケーブル系統を接続
するときもあるいは同期調相機を接続するときも、第2
高調波に近い周波数の振動電流を発生する。
これ以外にも制動巻線の無い水車発電機であるとか、交
流と直流のあるいは周波数の変換器も高調波を発生する
ことが知られている。
このため、以下の明細書においてはこれらの機器等を総
称して高調波発生源と称することとする。
一方、変圧器保護において過大電流が流入するような重
大内部事故時には緊急にしゃ断器を開放せねばならない
このため従来より過電流継電器(以下HOCと略称する
)を用いた保護を併用しているが、HOCの誤動作によ
る誤しゃ断は確実に防止せねばならない。
特に前述のような異常電流に対して誤動作するものであ
ってはならない。
以上のことから本発明においては内部事故電流と励磁突
入電流とを明確に区別し高速度にしゃ断器制御可能な変
圧器保護方式を提供するにある。
本発明では、高調波発生源が非電源端に接続されたとき
の有効な解決策を与える。
具体的に本発明においては、全巻線通過電流のベクトル
和を動作力、高調波発生源を有する非電源端に接続され
た巻線通過電流を除く巻線通過電流により抑制力を得両
者によりしゃ断器の操作を決定する。
また前記ベクトル和電流を第1のHOCに与えたときの
出力と前記2巻線通過電流を第2のHOCに与えたとき
の出力とがともに動作方向であるときしゃ断器を操作す
る。
第3図により本発明の説明とする。
第1図、第2図と同一記号はそれぞれ同一内容のもので
ある。
31は高調波発生源の接続された3次(非電源端]通過
電流を除外した1次、2次通過電流の差動回路である。
これを第1の差動回路とする。32は被保護変圧器の全
端子通過電流のベクトル和を求めるための差動回路で、
これを第2の差動回路とする。
33は全端子通過電流の絶対値和を導出するスカラ和回
路である。
第1の差動回路31の出力はIPとIsのベクトル和交
流波形であり、この波形から励磁突入電流であるか否か
の判定をするため、34の基本波パス回路と35の第2
調波パス回路を備え、それぞれの出力の絶対値を36の
比較器で比較し、第2調波の含有量が多いときは励磁突
入電流と考えて不動作出力を与え、少ない場合は変圧器
の内部事故の可能性ありと考え動作出力を発生する。
また、第2の差動回路32の出力は内部事故の選択を確
実に行うための比率差動要素の動作量であり、33が比
率差動要素のスカラ和抑制量になる信号出力である。
37は比較器で、32の絶対値が33の絶対値よりも所
定量こえたときに内部事故と判断して、37は動作出力
を発生する。
38は一致ゲートであって、36の励磁突入電流でない
ことを検出した動作出力と、37の比率差動要素の動作
出力の一致条件でのみ被保護変圧器の内部事故と判定し
、第1図に示した3P 3s,3Tのしゃ断器にしゃ断
指令を与えるものである。
つぎに、変圧器保護では過大電流が流入する重大な内部
事故時にばHOCによって高速度しゃ断を行うことは従
来から知られているが、本発明では、回路の簡素化と信
頼度向上のために、第3図31の出力信号と、32の出
力信号を再度使用して二重化している。
39は第1のHOCの判定部で31の出力レベルが所定
量をこえたときに動作出力を発生するレベル検出器であ
る。
また、40は第2のHOCの判定部で32の出力レベル
が所定量をこえたときに動作出力を発生するレベル検出
器である。
41は一致ゲートで、39と40の両HOCの判定出力
が動作条件となったときのみ、第1図で示した3 p
t 3 sp 3 Tのしゃ断器にしゃ断指令を送るた
めのゲートである。
以上述べた本発明方式によって種々のケースで正しく応
動できることについて説明すると、まず比較器37は従
前通り、全端子電流のベクトル和かスカラ和を上まわる
とき引外し許容出力を与え、比較器36は非電源端子電
流を除いた全ての端子電流の第2調波含有量が所定量よ
り犬なるとき引外し阻止出力を与える。
第1に内部事故を考えると、比較器37は従来装置と同
様に引外し許容出力を与え、比較器36はその入力とし
た1次及び2次端子の電流I p r■sには含有第2
調波成分が少ないために引外し阻止出力を与えない。
このため正しくしゃ断器弓外しが行なわれる。
第2に外部事故のときは、比較器37は従来装置と同様
に引外し許容出力を与えないから、比較器36の応動を
考えるまでもなく、正しく引外し阻止とされる。
第3に変圧器起動のために各端子のしゃ断器を投入する
ときの励磁突入電流の影響についてみると、2つのケー
スに分けられる。
その1つは非電源端のしゃ断器投入であり、まず比較器
36は非電源端の端子電流■Tを監視しないために第2
調波含有量が少なく、積極的にしゃ断器引外し阻止出力
を与えることができない。
このとき比較器37では、常時零であるベクトル和(3
2の出力)が励磁突入電流■Tにより増加する。
しかし、非電源端の端子電流■Tはその他の電流Ip,
Isに較べて十分に小さく、このためベクトル和はスカ
ラ和(33の出力)よりも犬となることができず、37
は引外し許容信号を与えない。
この結果、正しくしゃ断器の引外しを行なわない。
向、ベクトル和及びスカラ和を求めこれらを比較する回
路が非電源端の微少電流に応動しないように調整されて
いることはいうまでもない。
1次、2次側しゃ断器投入のケースでは監視入力とする
Ip,Isが十分な第2調波を含んでおり比較器36が
しゃ断器引外し阻止出力を与える。
このため、比較器37の出力の有無に関わりなく引外し
を阻止し正しい応動をし得る。
このように本発明によれば、考え得る全てのケースで正
しい応動をする。
最後に本発明が非電源端に高調波発生源を有するときの
み有効な理由について説明すると、電源端に高調波発生
源を有するときは自端しゃ断器投入の際に誤ってしゃ断
器の引外しをしてしまうことになる。
この電源端子の電流は第2調波含有量監視の対象とされ
ないから、比較器36は電源端しゃ断器投入のさいに引
外し阻止信号を与えない。
一方、投入に伴なう電源端からの過大の電流により、ベ
クトル和はスカラ和よりも十分に大となり非較器37は
引外し許容出力を与える。
そして更に本発明ではHOCを2組(39と40)備え
ることで重大内部事故時の応動を高信頼度としている。
しかもこの二重化は本来必要な機能の一部を活用するた
め安価に実現できる。
つまり、HOC39の入力は第1の差動回路31より得
られるが、31自体は第2調波抑制を全相一括して行な
ううえで不可欠のものである。
又、31は32の差動回路とは入力が相違し、ある意味
で異方式二重化を実現したに等しい効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の対象とする変圧器システムを示す図、
第2図はスタコンを有する非電源端での現象説明図であ
り、第3図は本発明の具体的実施例を示す図である。 31.32・・・・・・差動回路、33・・・・・・ス
カラ和検出回路、34・・・・・・基本波パス回路、3
5・・・・・・第2高調波パス回路、36.37・・・
・・・比較器、38・・・・・・一致ゲート、39,4
0・・・・・・レベル検出器、41・・・・・・一致ゲ
ート。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 高調波発生源を有する非電源端を接続する変圧器の
    保護継電力式において、変圧器の全ての巻線を流れる電
    流のベクトル和より変圧器をしゃ断する方向の出力を与
    える第1の手段、前記高調波発生源を有する非電源端に
    接続された巻線を除く他の巻線を流れる電流のベクトル
    和を求めこれに含まれる第2の高調波成分を導出し、こ
    の第2高調波成分に応じて変圧器しゃ断を阻止する方向
    の出力を与える第2の手段、第1と第2の手段の出力に
    応じて変圧器しゃ断を決定する第3の手段、第1の手段
    の入力である電流のベクトル和が所定値以上であるとき
    出力する第1の過電流継電器、第2の手段の入力である
    電流のベクトル和が所定値以上であるとき出力する第2
    の過電流継電器、第1と第2の過電流継電器がともに出
    力しているとき変圧器しゃ断信号を与える第4の手段、
    第3の手段と第4の手段のいずれか一方が出力している
    とき変圧器をしゃ断する第5の手段とより成ることを特
    徴とする変圧器保護継電力式。
JP4999878A 1978-04-28 1978-04-28 変圧器保護継電方式 Expired JPS5838054B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0329640Y2 (ja) * 1984-07-03 1991-06-24

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0329640Y2 (ja) * 1984-07-03 1991-06-24

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