JP2002118950A - 整流器型限流装置の故障検出保護装置 - Google Patents

整流器型限流装置の故障検出保護装置

Info

Publication number
JP2002118950A
JP2002118950A JP2000306046A JP2000306046A JP2002118950A JP 2002118950 A JP2002118950 A JP 2002118950A JP 2000306046 A JP2000306046 A JP 2000306046A JP 2000306046 A JP2000306046 A JP 2000306046A JP 2002118950 A JP2002118950 A JP 2002118950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
voltage
signal
reactor
limiting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000306046A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Iwata
良浩 岩田
Takeshi Okuma
武 大熊
Shoichi Honjo
昇一 本庄
Ayafumi Sato
礼文 佐藤
Yasuhiro Noro
康宏 野呂
Naoya Nakajima
直哉 中島
Hideo Takeda
秀雄 武田
Yoshihiro Morikawa
嘉博 森川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Tokyo Electric Power Co Inc filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000306046A priority Critical patent/JP2002118950A/ja
Publication of JP2002118950A publication Critical patent/JP2002118950A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Protection Of Static Devices (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 整流器型限流装置を系統故障から保護する。 【解決手段】 電圧検出手段11は整流器型限流装置1
0内または近傍の母線1,母線2の電圧を検出して電圧
検出信号を出力する。レベル判定手段12は電圧検出手
段11によって検出された電圧検出信号に系統側の故障
の条件が成立することを判定して電圧側故障判定信号を
出力する。電流検出手段13は整流器型限流装置10内
の電流を検出して電流検出信号を出力する。レベル判定
手段14は、電流検出信号に基づいて系統側の故障条件
が成立することを判定したとき、電流側故障判定信号を
出力する。スイッチ開放指令手段15は、前記電圧側故
障判定信号と前記電流側故障判定信号を入力した後スイ
ッチ開放指令をスイッチ9へ与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統に介在さ
せての故障電流を抑制する整流器型限流装置に係り、前
記故障電流等を検出して整流器型限流装置を保護するの
に好適な整流器型限流装置の故障検出保護装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電力系統の大容量化や系統連係の拡大に
伴って短絡故障電流は、増加の傾向が強く、これを抑制
するための限流装置が重要となって来ている。
【0003】図14は、この種の整流器型限流装置の一
例を示す構成図である。
【0004】図示する整流器型限流装置10は、4本の
各アームに各ダイオード5,6,7,8を配して単相ブ
リッジ回路を形成し、各アームの接続端A〜Dの内で一
方の対向する接続端Aと接続端Bとの間の直流側端子A
B間に直流リアクトル4を接続し、他方の対向する接続
端Cと接続端Dとの間の交流側端子CDが交流リアクト
ル3と並列となるように交流リアクトル3の両端E,F
に接続している。
【0005】そして、交流リアクトル3の両端E,Fの
内一方端Eが、一方の系統100の母線1に接続し、池
端Fが他方の系統101の母線2に接続している。な
お、図14は、三相対称回路の単相分を示している。
【0006】以上の構成で、起動時には、図15(A)
に示すa矢印のように正側電流(C端側を正とする)が
接続端C、ダイオード5、接続端A、直流リアクトル
4、接続艦B、ダイオード6、接続端Dを流れる一方、
負側電流(D端側を正とする)が図15(B)に示すb
矢印のように接続端D、ダイオード7、接続端A、直流
リアクトル4、接続端B、ダイオード8、接続端Cへ流
れる。この場合には、直流リアクトル4には、一方向の
電流が流れる。
【0007】定常時になると図15(B)に示すc矢印
とd矢印のように直流リアクトル4には、直流が流れ
る。この結果、直流リアクトル4のインピーダンスの1
の周波数成分がOHzとなって、結局、交流側から見た
伝達インピーダンスはほは、零となっている。従って、
図15(B)の図示e矢印とf矢印のようにダイオード
6,6,7,8がオンし、接続端Cと接続端Dとの伝達
インピーダンスが零となっている。
【0008】このような状態で系統100で地絡故障G
が生じたとすると、母線2から母線1へ流れる電流が急
激に増加する。これにより、ダイオード5,6またはダ
イオード7,8問にオフ期間が生じ図15(C)に示す
g矢印とh矢印のよう電流が流れ、交流リアクトル3と
直流リアクトル4に電圧が印加された状態となる。この
ため交流リアクトル3と直流リアクトル4にインピーダ
ンスが現れる。すなわち、直流リアクトル4へ流れる直
流分も急上昇し、直流リアクトル4が交流リアクトル3
の並列端子E,Fに接続したと同様の構成となって、自
律的に過渡的な電流を抑制する。つまり、直流リアクト
ル4の両端に電圧が発生している期間、直流リアクトル
4が限流動作を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように系統10
0の地絡故障等の過渡的電流の増大に対して直流リアク
トル4の高インピーダンス現象によって電流変化を自律
的に抑制することができる。
【0010】しかしながら、故障の継続時間と共に、直
流リアクトル4の限流効果は低下し、故障電流が過大と
なった場合に、遮断器等の故障除去が遅れると、整流器
型限流装置に過大な負担が加わるという問題がある。こ
れを解決するため、大きな電流に耐えるように直流リア
クトル4やダイオード5,6,7,8の定格を大きくす
る必要があり、また、何らかの手段で系統100と系統
101とを早期に分離する必要がある。さらに、系統1
00と系統101とを分離すれば、何らかの手段で復帰
する必要が生じる。
【0011】そこで、本発明は、系統故障発生時に整流
器型限流装置を通過する電流が過大となる前に整流器型
限流装置を通過する電流と分離して、その後に復帰可能
とする整流器型限流装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電力
系統間である母線間の各相に対応して交流リアクトルを
接続すると共に、4本の各アームに各整流素子を配して
形成される整流ブリッジ回路の対向する直流側接続端間
に直流リアクトルを接続する一方、対向する交流側接続
端の一方を開閉手段を介して交流リアクトルの一方端に
接続し、交流側接続端の他方を交流リアクトルの他方端
に接続して構成する整流器型限流装置を保護する整流器
型限流装置の故障検出保護装置であって、整流器型限流
装置内の回路部分の電圧または近傍の母線電圧を検出し
て電圧検出信号を出力する電圧検出手段と、この電圧検
出手段によって出力される電圧検出信号のレベル状態が
系統側の故障条件に該当する場合、電圧側故障判定信号
を出力する第1レベル判定手段と、整流器型限流装置内
の回路部分の電流を検出して電流検出信号を出力する電
流検出手段と、この電流検出手段により出力される電流
検出信号のレベル状態が系統側の故障条件に該当する場
合、電流側故障判定信号を出力する第2レベル判定手段
と、電圧側故障判定信号と電流側故障判定信号の双方の
信号、あるいは、いずれか一方の信号が入力した場合
に、開閉手段を開放させる開放指令信号を出力する開放
指令手段とを設けるようにしたものである。この手段に
よれば、整流器型限流装置内の回路部分または近傍の母
線電圧が系統側故障条件に該当する判定がされると電圧
側故障判定信号が出力される。一方、整流器型限流装置
内の回路部分の電流が系統側の故障条件と判定されると
電流側故障判定信号が出力される。そして、両判定信号
の双方、あるいは、一方の入力によって開放指令信号が
開閉手段へ出力される。これにより、系統の故障発生後
に直ちに開閉手段が開放されるので、直流リアクトルの
電流の増加を抑止し、整流器型限流装置を保護し、さら
に、直流リアクトルや整流素子を最小限の容量とするこ
とができる。
【0013】請求項2の発明は、電力系統間である母線
間の各相に対応して交流リアクトルを接続すると共に、
4本の各アームに各整流素子を配して形成される整流ブ
リッジ回路の対向する直流側接続端間に直流リアクトル
を接続する一方、対向する交流側接続端の一方を開閉手
段を介して交流リアクトルの一方端に接続し、交流側接
続端の他方を交流リアクトルの他方艦に接続して構成す
る整流器型限流装置を保護する整流器型限流装置の故障
検出保護装置であって、交流リアクトルの両端電圧を検
出し電圧検出信号を出力する電圧検出手段と、この電圧
検出手段により出力される電圧検出信号のレベルが所定
値以上の場合に電圧側故障判定信号を出力する第1レベ
ル判定手段と、交流リアクトルを流れる電流または整流
器型限流装置を流れる電流を検出し電流検出信号を出力
する電流検出手段と、この電流検出手段により出力され
る電流検出信号のレベルが所定値以上の場合に電流側故
障判定信号を出力する第2レベル判定手段と、電圧側故
障判定信号と電流側故障判定信号の双方の信号、あるい
は、いずれか一方の信号の入力によって開閉手段を開放
させる開放指令信号を出力する開放指令手段とを設ける
ようにしたものである。この手段によれば、交流リアク
トルの両端の電圧レベルが所定値以上と判定されると電
圧側故障判定信号が出力される。一方、交流リアクトル
を流れる電流または整流器型限流装置を流れる電流が所
定値以上と判定されると電流側故障判定信号が出力され
る。そして、両判定信号の双方、あるいは、一方の入力
によって開放指令信号が開閉手段へ出力される。これに
より、系統の故障発生後に直ちに開閉手段が開放される
ので、直流リアクトルの電流の増加を抑止し、整流器型
限流装置を保護し、さらに、直流リアクトルや整流素子
を最小限の容量とすることができる。
【0014】請求項3の発明は、電力系統間である母線
間の各相に対応して交流リアクトルを接続すると共に、
4本の各アームに各整流素子を配して形成される整流ブ
リッジ回路の対向する直流側接続端間に直流リアクトル
を接続する一方、対向する交流側接続端の一方を開閉手
段を介して交流リアクトルの一方端に接続し、交流側接
続端の他方を交流リアクトルの他方端に接続して構成す
る整流器型限流装置を保護する整流器型限流装置の故障
検出保護装置であって、一方の母線の第1母線電圧を検
出して第1電圧検出信号を出力する第1電圧検出手段
と、この第1電圧検出手段によって出力される第1電圧
検出信号のレベルが所定値以下の場合に第1電圧側判定
信号を出力する第1レベル判定手段と、他方の母線の第
2母線電圧を検出して第2電圧検出信号を出力する第2
電圧検出手段と、この第2電圧検出手段によって出力さ
れる第2電圧検出信号のレベルが所定値以下の場合に第
2電圧側判定信号を出力する第2レベル判定手段と、交
流リアクトルを流れる電流または整流器型限流装置を流
れる電流を検出して電流検出信号を出力する電流検出手
段と、この電流検出手段によって出力される電流検出信
号のレベルが所定値以上の場合に電流側判定信号を出力
する第3レベル判定手段と、第1電圧側判定信号と第2
電圧側判定信号のいずれか一方の信号が入力し、かつ、
電流側判定信号が入力した場合、開閉手段を開放させる
開放指令信号を出力する開放指令手段とを設けるように
したものである。この手段によれば、一方の母線電圧が
所定値以上と判定されると、第1電圧側故障判定信号が
出力され、他方の母線電圧が所定値以上と判定がされる
と、第2電圧側故障判定信号が出力される。一方、交流
リアクトルを流れる電流または整流器型限流装置を流れ
る電流が所定値以上と判定されると電流側故障判定信号
が出力される。第1電圧側故障判定信号と第2電圧側故
障判定信号のいずれかと電流側故障判定信号の入力によ
って、開放指令信号が開閉手段へ出力される。これによ
り、系統の故障発生後に直ちに開閉手段が開放されるの
で、直流リアクトルの電流の増加を抑止し、整流器型限
流装置を保護し、さらに、直流リアクトルや整流素子を
最小限の容量とすることができる。
【0015】請求項4の発明は、電力系統間である母線
間の各相に対応して交流リアクトルを接続すると共に、
4本の各アームに各整流素子を配して形成される整流ブ
リッジ回路の対向する直流側接続端間に直流リアクトル
を接続する一方、対向する交流側接続端の一方を開閉手
段を介して交流リアクトルの一方端に接続し、交流側接
続端の他方を交流リアクトルの他方端に接続して構成す
る整流器型限流装置を保護する整流器型限流装置の故障
検出保護装置であって、一方の母線の第1母線電圧を検
出して第1電圧検出信号を出力する第1電圧検出手段
と、他方の母線の第2母線電圧を検出して第2電圧検出
信号を出力する第2電圧検出手段と、第1電圧検出信号
と第2電圧検出信号との差分を算出して差分信号を出力
する差分算出手段と、この差分算出手段により出力され
る差分信号が所定値以上の場合に差分判定信号を出力す
る第1レベル判定手段と、交流リアクトルを流れる電流
または整流器型限流装置を流れる電流を検出して電流検
出信号を出力する電流検出手段と、この電流検出手段に
より出力される電流検出信号が所定値以上の場合に電流
側判定信号を出力する第2レベル判定手段と、差分判定
信号と電流側判定信号の双方の信号を入力した場合に開
閉手段を開放させる開放指令信号を出力する開放指令手
段とを設けるようにしたものである。この手段によれ
ば、一方の母線電圧と他方の母線電圧の差分である差分
信号が所定値以上のとき差分信号故障判定信号が出力さ
れる。一方、交流リアクトルを流れる電流または整流器
型限流装置を流れる電流が所定値以上と判定されると電
流側故障判定信号が出力される。そして、両判定信号の
双方、あるいは、一方の入力によって、開放指令信号が
開閉手段へ出力される。これにより、系統の故障発生後
に直ちに開閉手段が開放されるので、直流リアクトルの
電流の増加を抑止し、整流器型限流装置を保護し、さら
に、直流リアクトルや整流素子を最小限の容量とするこ
とができる。
【0016】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
記載のいずれかの整流器型限流装置の故障検出保護装置
において、故障検出保護装置は、開閉手段を開放後に所
定の閉路条件を判定し開閉手段を再閉路させる再閉路指
令手段を設けるようにしたものである。この手段によれ
ば、系統故障等で開閉手段が開放された後に、所定の再
閉路条件が判定されて開閉手段が再閉路とされる。これ
により、元の正常状態へ早期に復帰して系統の安定度に
貢献すると共に、再度の系統故障に備えることができ
る。
【0017】請求項6の発明は、請求項5記載の整流器
型限流装置の故障検出保護装置において、故障検出保護
装置は、開閉手段が開放された時点からの経過時間を算
出し経過時間信号を出力する経過時間算出手段と、この
経過時間算出手段により出力される経過時間信号が所定
時間以上の場合にレベル判定信号を出力するレベル判定
手段と、レベル判定信号が入力した場合、開閉手段を再
閉略する再閉路指令手段を設けるようにしたものであ
る。この手段によれば、系統故障等で開閉手段が開放さ
れた後に、所定の経過時間の経過したと判定されると開
閉手段が再閉路とされる。これにより、元の正常状態へ
早期に復帰して系統の安定度に貢献すると共に、再度の
系統故障に備えることができる。
【0018】請求項7の発明は、請求項5記載の整流器
型限流装置の故障検出保護装置において、故障検出保護
装置は、直流リアクトルの電流を検出して電流検出信号
を出力する電流検出手段と、開閉手段が開放された後
に、電流検出信号が所定値以下となった場合にレベル判
定信号を出力するレベル判定手段と、レベル判定信号を
入力した場合に開閉手段を再閉略する再関路指令手段と
を設けるようにしたものである。この手段によれば、系
統故障等で開閉手段が開放された後に、直流リアクトル
の電流が所定値以下と判定されると開閉手段が再閉路と
される。これにより、元の正常状態ハ早期に復帰して系
統の安定度に貢献すると共に、再度の系統故障に備える
ことができる。
【0019】請求項8の発明は、請求項5記載の整流器
型限流装置の故障検出保護装置において、故障検出保護
装置は、整流ブリッジ回路のいずれかの整流素子を流れ
る電流を検出して電流検出信号を出力する電流検出手段
と、開閉手段が開放後に、電流検出信号が所定値以下と
なった場合にレベル判定信号を出力するレベル判定手段
と、レベル判定信号が入力した場合に開閉手段を再閉略
する再閉路指令手段とを設けるようにしたものである。
この手段によれば、系統故障等で開閉手段が開放された
後に整流ブリッジ回路のいずれかのアームに流れる電流
が所定値以下と判定されると開閉手段が再閉路とされ
る。これにより、元の正常状態へ早期に復帰して系統の
安定度に貢献すると共に、再度の系統故障に備えること
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0021】図1は、本発明の第1実施の形態の整流器
型限流装置の故障検出保護装置を示す構成図である。図
1において、従来技術を示す図14及び図15と同一部
分および相当部分については同一符号を付して説明を省
略する。
【0022】第1実施の形態は、図14に示す整流器型
限流装置10において、単相ダイオード整流回路のC端
と交流リアクトル3のE端との間にスイッチ9を設ける
と共に、故障発生時を判定し、判定結果に基づいてスイ
ッチ9を開放するものである。
【0023】ここで、電圧検出手段11は、整流器型限
流装置10内または近傍の母線1,母線2の電圧を検出
して電圧検出信号を出力するものである。レベル判定手
段12は、電圧検出手段11によって検出された電圧検
出信号に基づいて系統側の故障の条件が成立すると判定
した場合、電圧側故障判定信号を出力するものである。
【0024】電流検出手段13は整流器型限流装置10
内の電流を検出して電流検出信号を出力するものであ
る。レベル判定手段14は、電流検出信号に基づいて系
統側の故障条件が成立すると判定したとき、電流側故障
判定信号を出力するものである。スイッチ開放指令手段
15は、前記電圧側故障判定信号と前記電流側故障判定
信号とを入力した後にスイッチ開放指令をスイッチ9へ
与えるものである。
【0025】まず、系統で故障が発生すると、電圧、電
流が定常時と比べて大きく変化する。これによって、定
常時とは明瞭な相違がある電圧、電流を信号源として故
障判定を行い、スイッチ9に開放指令を与える。
【0026】なお、本実施の形態ではノイズ等による誤
動作を防止するために、電圧検出信号と電流検出信号の
両方に基づいてレベルの判定を行って、条件が成立した
ときに、スイッチ開放指令をスイッチ9へ与えるように
しているが、いずれか一方の条件の成立でスイッチ開放
指令をスイッチ9へ与えるようにしても同様な効果を得
ることができる。
【0027】このように第1実施の形態によれば、電力
系統の故障発生を直ちに検出しスイッチ9に開放指令を
与えるので、直流リアクトル4の電流が増加するのを防
止し、整流器型限流装置10自体を保護することができ
る。
【0028】図2は、本発明の第2実施の形態の整流器
型限流装置の故障検出保護装置の構成図である。図2に
おいて、図1と同一部分および相当部分については同一
符号を付して説明を省略する。
【0029】ここで、電圧検出手段17は交流リアクト
ル3の両端電圧Va(t)を検出して電圧検出信号を出
力するものである。レベル判定手段20は電圧検出信号
が下記式(1)に示す一定値k1を越える|Va(t)
|であると判定した場合、電圧側故障判定信号を出力す
るものである。
【0030】電流検出手段18は交流リアクトルを通過
する電流Ia(t)を検出して電流検出信号を出力する
ものである。レベル判定手段19は、電流検出信号が式
(2)に示す一定値k2を越える|Ia(t)|である
ことを判定したときは、電流側故障判定信号を出力する
ものである。スイッチ開放指令手段16は、前記電圧側
故障判定信号と前記電流判定信号を入力した場合、スイ
ッチ開放指令をスイッチ9へ与えるものである。
【0031】 |Va(t)|≧k1 但し、k1:一定値 …(1) |Ia(t)|≧k2 但し、k2:一定値 …(2)
【0032】まず、故障発生前は、ダイオード5,6,
7,8がオンしており交流リアクトル3の両端電圧は0
で、交流リアクトル3を通過する電流も0である。故障
が発生すると、交流リアクトル3の両端電圧Va、交流
リアクトル3の通過電流Iaは図3に示すように大きく
変化する。これにより、定常時とは明瞭な相違がある交
流リアクトル3の両端電圧と交流リアクトル3の通過電
流を信号源として故障判定を行い、スイッチ9に開放指
令を与える。
【0033】このように第2実施の形態によれば、電力
系統の故障発生を直ちに検出しスイッチ9にスイッチ開
放指令を与えるので、直流リアクトル4の電流が増加す
るのを防止できる。
【0034】なお、本実施の形態では、交流リアクトル
3の両端電圧の瞬時値であるVa(t)および交流リア
クトル3を通過する電流の瞬時値であるIa(t)を検
出しているが、それぞれの検出、またはいずれか一方の
検出を振幅または実効値としても同様の作用、効果を得
ることができる。
【0035】図4は本発明の第2実施の形態の他実施の
形態の整流器型限流装置の故障検出保護装置を示す構成
図である。図4において、図1と同一部分および相当部
分については同一符号を付して説明を省略する。
【0036】電圧検出手段21は、交流リアクトル3の
両端電圧Va(t)を検出して電圧検出信号を出力する
ものである。レベル判定手段24は、電圧検出信号が式
(3)に示す一定値k3を越える|Va(t)|である
場合に電圧側故障判定信号を出力するものである。
【0037】電流検出手段22は整流器型限流装置を通
過する電流If(t)を検出して電流検出信号を出力す
るものである。レベル判定手段23は電流検出信号が式
(4)に示す一定値k4を越える|If(t)|である
場合に電流側故障判定信号を出力するものである。スイ
ッチ開放指令手段15は、前記電圧側故障判定信号と前
記電流側故障判定信号を入力したときスイッチ9へスイ
ッチ開放指令を与えるものである。
【0038】 |Va(t)|≧k3 但し、k3:一定値 …(3) |If(t)|≧k4 但し、k4:一定値 …(4)
【0039】まず、故障発生前は、ダイオード5,6,
7,8がオンしており交流リアクトル3の両端電圧は0
で、整流器型限流装置10を通過する電流は一定振幅の
正弦波である。故障が発生すると、交流リアクトル3の
両端電圧Va、整流器型限流装置通過電流Ifは図5の
ようになる。これによって、定常時とは明瞭な相違があ
る交流リアクトル3の両端電圧と整流器型限流装置10
の通過電流を信号源として故障判定を行いスイッチ9に
開放指令を与える。
【0040】このように本実施の形態によれば、電力系
統の故障発生を直ちに検出しスイッチ9に開放指令を与
えるので、直流リアクトル4の電流が増加するのを防止
できる。
【0041】なお、本実施の形態では、交流リアクトル
3の両端電圧の瞬時値であるVa(t)および整流器型
限流装置を通過する電流の瞬時値であるIf(t)を検
出しているが、それぞれの検出、またはいずれか一方の
検出を振幅または実効値としても同様の作用、効果を得
ることができる。
【0042】図6は本発明の第3の実施の形態の整流器
型限流装置の故障検出保護装置を示す構成図である。図
6において、図1と同一部分および相当部分については
同一符号を付して説明を省略する。
【0043】電圧検出手段26は、母線1の電圧V1
(t)の振幅V1を検出して第1電圧検出信号を出力す
るものである。レベル判定手段28は第1電圧検出信号
が式(5)に示す一定値k5以下のV1であることを判
定した場合、第1電圧側故障判定信号を出力するもので
ある。
【0044】電圧検出手段27は母線2の電圧V2
(t)の振幅V2を検出して第2電圧検出信号を出力す
るものである。レベル判定手段29は第2電圧検出信号
が式(6)に示す一定値k6以下のV2であることを判
定した場合、第2電圧側故障判定信号を出力するもので
ある。
【0045】電流検出手段25は交流リアクトル3を通
過する電流Ia(t)を検出し電流検出信号を出力する
ものである。レベル判定手段30は電流検出信号が式
(7)に示す一定値k7を越える|Ia(t)|である
場合に電流側故障判定信号を出力するものである。
【0046】スイッチ開放指令手段31は、前記第1電
圧側故障判定信号または第2電圧側故障判定信号のいず
れかと前記電流側故障判定信号を入力すると、スイッチ
9へスイッチ開放指令を与えるものである。
【0047】 V1≦k5 但し、k5:一定値 …(5) V2≦k6 但し、k6:一定値 …(6) |1a(t)|≧k7 但し、k7:一定値 …(7)
【0048】まず、故障発生前は、ダイオード5,6,
7,8がオンしており、交流リアクトル3を通過する電
流は0であり、母線1,2の電圧は一定振幅の正弦波で
ある。故障が発生すると交流リアクトル3の通過電流は
増加し、母線1,2の電圧は低下する。従って、交流リ
アクトル3を通過する電流、系統の母線1,2の電圧を
信号源として故障判定を行いスイッチ9に開放指令を与
える。
【0049】このように第3実施の形態によれば、電力
系統の故障発生を直ちに検出しスイッチ9に開放指令を
与えるので、直流リアクトル4の電流が増加するのを防
止できる。
【0050】図7は、本発明の第3の実施の形態の他実
施の形態の整流器型限流装置の故障検出保護装置を示す
構成図である。図7において、図1と同一部分および相
当部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0051】電圧検出手段33は、母線1の電圧V1
(t)の振幅V1を検出し第1電圧検出信号を出力する
ものである。レベル判定手段35は第1電圧検出信号が
式(8)に示す一定値k8以下のV1であることを判定
した場合、第1電圧側故障判定信号を出力するものであ
る。
【0052】電圧検出手段34は、母線2の電圧V2
(t)の振幅V2を検出し第2電圧検出信号を出力する
ものである。レベル判定手段36は第2電圧検出信号が
式(9)に示す一定値k9以下のV2であることを判定
した場合、第2電圧側故障判定信号を出力するものであ
る。
【0053】電流検出手段32は整流器型限流装置10
を通過する電流If(t)を検出して電流検出信号を出
力するものである。レベル判定手段37は電流検出信号
が式(10)に示すように一定値k10を越える|If
(t)|であることを判定したとき電流側故障判定信号
を出力するものである。
【0054】スイッチ開放指令手段31は、前記第1電
圧側故障判定信号または前記第2電圧側故障判定信号の
いずれかと前記電流側故障判定信号を入力した場合にス
イッチ9ハスイッチ開放指令を与えるものである。
【0055】 V1≦k8 但し、k8:一定値 …(8) V2≦k9 但し、k9:一定値 …(9) |If(t)|≧k10 但し、k10:一定値 …(10)
【0056】まず、故障発生前は、ダイオード5,6,
7,8がオンしており、整流器型限流装置を通過する電
流は一定振幅の正弦波であり、母線1,2の電圧は一定
振幅の正弦波である。故障が発生すると整流器型限流装
置10の通過電流は増加し、母線1,2の電圧は低下す
る。従って、整流器型限流装置10を通過する電流、系
統の母線1,2の電圧を信号源として故障判定を行い、
スイッチ9に開放指令を与える。
【0057】このように本実施の形態によれば、電力系
統の故障発生を直ちに検出しスイッチ9にトリップ指令
を与えるので、直流リアクトル4の電流が増加するのを
防止できる。
【0058】図8は本発明の第4の実施の形態の整流器
型限流装置の故障検出保護装置を示す構成図である。図
8において、図1と同一部分および相当部分については
同一符号を付して説明を省略する。
【0059】電圧検出手段39は、母線1の電圧V1
(t)を検出し第1電圧検出信号を出力するものであ
る。電圧検出手段40は、母線2の電圧V2(t)を検
出し第2電圧検出信号を出力するものである。差分算出
手段41は母線1の電圧V1(t)の第1電圧検出信号
と母線2の電圧V2(t)の差分を算出して差分信号を
出力するものである。
【0060】レベル判定手段42は式(11)に示す母
線1の電圧V1(t)と母線2の電圧V2(t)との差
分信号の大きさが一定値k11を越えることを判定した
場合、差分故障判定信号を出力するものである。
【0061】電流検出手段38は、交流リアクトル3を
通過する電流Ia(t)を検出して電流検出信号を出力
するものである。レベル判定手段43は、電流検出信号
が式(12)に示す一定値k12を越える|Ia(t)
|であることを判定したとき電流側故障判定信号を出力
するものである。
【0062】スイッチ開放指令手段15は前記差分故障
判定信号と前記電流側故障判定信号とを入力したときス
イッチ9へ開放指令を出力するものである。
【0063】 |V1(t)−V2(t)|≧k11 但し、k11:一定値 …(11) |Ia(t)|≧k12 但し、k12:一定値 …(12)
【0064】まず、故障発生前は、ダイオード5,6,
7,8がオンしており、交流リアクトル3を通過する電
流は0であり、母線1,2の電圧は同位相で同じ振幅の
正弦波であるため、その差分は0である。故障が発生す
ると交流リアクトル3を通過する電流は増加し、母線
1,2の電圧は低下する。このとき、故障点に近い方の
母線1,2の電圧の低下が顕著であるため差分の電圧が
発生する。従って、交流リアクトル3を通過する電流、
系統の母線1,2の電圧を信号源として故障判定を行い
スイッチ9に開放指令を与える。
【0065】このように第4実施の形態によれば、電力
系統の故障発生を直ちに検出しスイッチ9に開放指令を
与えるので、直流リアクトル4の電流が増加するのを防
止できる。
【0066】図9は本発明の第4の実施の形態の池実施
の形態の整流器型限流装置の故障検出保護装置を示す構
成図である。図9において、図1と同一部分および相当
部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0067】電圧検出手段45は、母線1の電圧V1
(t)を検出し第1電圧検出信号を出力するものであ
る。電圧検出手段46は、母線2の電圧V2(t)を検
出し第2電圧検出信号を出力するものである。差分算出
手段47は母線1の電圧V1(t)の第1電圧検出信号
と母線2の電圧V2(t)の第2電圧検出信号との差分
を算出して差分信号を出力するものである。
【0068】レベル判定手段48は、式(13)に示す
母線1の電圧V1(t)と母線2の電圧V2(t)との
差分信号の大きさが一定値k13を越えることを判定し
差分信号故障判定信号を出力するものである。
【0069】電流検出手段44は、整流器型限流装置1
0を通過する電流1f(t)を検出して電流検出信号を
出力するものである。レベル判定手段49は、電流検出
信号が式(14)に示す一定値k14を越える|If
(t)|であることを判定したとき電流側故障判定信号
を出力するものである。
【0070】スイッチ開放指令手段15は、前記差分信
号故障判定信号と電流側故障判定信号とを入力したとき
スイッチ9ハスイッチ開放指令を与えるものである。
【0071】 |V1(t)−V2(t)|≧k13 但し、k13:一定値 …(13) |If(t)|≧k14 但し、k14:一定値 …(14)
【0072】まず、故障発生前は、ダイオード5,6,
7,8がオンしており、整流器型限流装置10を通過す
る電流は一定振幅の正弦波であり、母線1,2の電圧は
同位相で同じ振幅の正弦波であるため、その差分は0で
ある。故障が発生すると整流器型限流装置10を通過す
る電流は増加し、母線1,2の電圧は低下する。このと
き、故障点に近い方の母線の電圧の低下が顕著であるた
め差分の電圧が発生する。従って、交流リアクトル3を
通過する電流、系統の母線1,2の電圧を信号源として
故障判定を行いスイッチ9に開放指令を与える。
【0073】このように本実施の形態によれば、電力系
統の故障発生を直ちに検出しスイッチ9に開放指令を与
えるので直流リアクトル4の電流が増加するのを防止で
きる。
【0074】図10は本発明の第5実施の形態の整流器
型限流装置の故障検出保護装置を示す構成図である。図
10において、図1と同一部分および相当部分について
は同一符号を付して説明を省略する。
【0075】第5実施の形態は、第1実施の形態乃至第
4実施の形態の池実施の形態によって、スイッチ9に開
放指令が与えられスイッチ9が開放された後に、スイッ
チ再閉路指令手段50が所定の閉路条件が成立した場合
に、スイッチ9に再閉路指令を与えるものである。
【0076】この第5実施の形態によれば、スイッチ9
が系統故障により開放された後、再閉路により元の状態
に復帰できるので、系統の安定度が悪化するのを防止す
ることができ、かつ、再度の系統故障の発生に備えるこ
とができる。
【0077】図11は本発明の第6実施の形態の整流器
型限流装置の故障検出保護装置を示す構成図である。図
11において、図1と同一部分および相当部分について
は同一符号を付して説明を省略する。
【0078】スイッチ開放指令手段51は、本発明の第
1実施の形態乃至第4実施の形態の池実施の形態のいず
れかの整流器型限流装置10の保護検出保護装置に用い
るものである。
【0079】経過時間算出手段52は、スイッチが開放
された時点からの経過時間を算出する。レベル判定手段
53は、式(15)に示すようにスイッチ9が開放され
た時点からの経過時間tが一定値k15を越えたことを
検出したとき、スイッチ再閉路手段54に対してスイッ
チ9に再閉路指令を与えるものである。
【0080】 t≧k15 但し、k15:一定値“(15)
【0081】まず、故障が発生してからスイッチ9が開
放されるまで直流リアクトル4の電流は増加する。スイ
ッチ9が開放された後はダイオード5,6,7,8が全
てオンとなり、直流リアクトル4の電流は、ダイオード
を介した閉ループ内を流れ、ダイオードの順電圧降下と
直流リアクトル4の抵抗分により減衰する。この直流リ
アクトル4の電流が充分減衰するまでの時間を考慮し、
スイッチ9が開放されてから一定時間経過した後にスイ
ッチ9に対して再閉路指令を与える。
【0082】このように第6実施の形態によれば、スイ
ッチ9が系統故障により開放された後、再閉路により元
の状態に復帰できるので、系統の安定度が悪化するのを
防止することができ、かつ、再度の系統故障の発生に備
えることができる。
【0083】図12は本発明の第7実施の形態の整流器
型限流装置の故障検出保護装置を示す構成図である。図
12において、図1と同一部分および相当部分について
は同一符号を付して説明を省略する。
【0084】電流検出手段55は、スイッチ9が開放さ
れた後、直流リアクトル4を通過する電流1d(t)を
検出して電流検出信号を出力するものである。レベル判
定手段56は電流検出信号が式(16)に示す一定値k
16以下となったことを検出したとき再閉路判定信号を
出力するものである。スイッチ再閉路指令手段57は再
閉路判定信号によってスイッチ9に再閉路指令を与える
ものである。
【0085】 Id(t)≦k16 但し、k16:一定値 …(16)
【0086】まず、故障が発生してからスイッチ9が開
放されるまで直流リアクトル4を通過する電流は増加す
る。スイッチ9が開放された後はダイオード5,6,
7,8が全てオンとなり、直流リアクトル4の通過電流
は、ダイオード5,6,−7,8を介して閉ループ内を
流れ、ダイオード5,6,7,8の順電圧降下と直流リ
アクトル4の抵抗分により減衰する。この直流リアクト
ル4の電流が減衰し一定値以下となったときスイッチ9
に再閉路指令を与える。
【0087】このように第7実施の形態によれば、スイ
ッチ9が系統故障により開放された後、再閉路により元
の状態に復帰できるので、系統の安定度が悪化するのを
防止することができ、かつ、再度の系統故障の発生に備
えることができる。
【0088】図13は本発明の第8実施の形態の整流器
型限流装置の故障検出保護装置の構成図である。図13
において、図1と同一部分および相当部分については同
一符号を付して説明を省略する。
【0089】電流検出手段58は、スイッチ9が開放さ
れた後、ダイオード8を通過する電流を検出して電流検
出信号を出力するものである。レベル判定手段59は、
式(17)に示す直流リアクトル4を通過する電流Id
(t)である電流検出信号が一定値k17以下となった
ことを検出したとき、再閉路信号を出力するものであ
る。スイッチ再閉路指令手段60は再閉路信号によって
スイッチ9に再開路指令を与えるものである。
【0090】 Id(t)≦k17 但し、k17:一定値 …(17)
【0091】まず、故障が発生してからスイッチ9が開
放されるまで直流リアクトル4の通過電流は増加する。
スイッチ9が開放された後はダイオード5,6,7,8
が全てオンとなり、直流リアクトル4の通過電流はダイ
オード5,6,7,8を介した閉ループ内を流れので、
ダイオード5,6,7,8の順電圧降下と直流リアクト
ル4の抵抗分により減衰する。このときのダイオード通
過電流が減衰し一定値以下となったときスイッチ9に再
閉路指令を与える。
【0092】このように第8実施の形態によれば、スイ
ッチ9が系統故障により開放された後、再閉路により元
の状態に復帰できるので、系統の安定度が悪化するのを
防止することができ、なおかつ再度の系統故障の発生に
備えることができる。
【0093】なお、本発明の実施の形態では、母線1と
母線2との間に交流リアクトル3を介在させた場合につ
いて説明したが、これに限ることなく第3実施の形態、
あるいは、第4実施の形態の他実施の形態では交流リア
クトル3を母線1と母線2内に介在させない整流器型限
流装置にも本発明を適用することができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、定
常時とは明瞭な相違を表す電圧および電流の信号源を用
いて故障発生を直ちに検出し、スイッチに開放指令を与
え、整流器型限流装置を保護することができる。
【0095】また、本発明によれば、直流リアクトルの
電流の増加を最小限に抑えることができるので、直流リ
アクトルやダイオードの定格を最小限に設定でき、コス
トを抑えることができる。
【0096】また、本発明によれば、スイッチの開放後
にスイッチに再閉路指令を与え定常状態に復帰すること
ができるので、系統の安定度の悪化を防止し、再度の故
障に備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示す整流器型限流装
置の故障検出保護装置の構成図である。
【図2】本発明の第2実施の形態を示す整流器型限流装
置の故障検出保護装置の構成図である。
【図3】図2の整流器型限流装置の故障検出保護装置の
作用を示す作用図である。
【図4】本発明の第2実施の形態の他実施の形態を示す
整流器型限流装置の故障検出保護装置の構成図である。
【図5】図4の整流器型限流装置の故障検出保護装置の
作用を示す作用図である。
【図6】本発明の第3実施の形態を示す整流器型限流装
置の故障検出保護装置の構成図である。
【図7】本発明の第3実施の形態の他実施の形態を示す
整流器型限流装置の故障検出保護装置の構成図である。
【図8】本発明の第4実施の形態を示す整流器型限流装
置の故障検出保護装置の構成図である。
【図9】本発明の第4実施の形態の他実施の形態を示す
整流器型限流装置の故障検出保護装置の構成図である。
【図10】本発明の第5実施の形態を示す整流器型限流
装置の故障検出保護装置の構成図である。
【図11】本発明の第6実施の形態を示す整流器型限流
装置の故障検出保護装置の構成図である。
【図12】本発明の第7実施の形態を示す整流器型限流
装置の故障検出保護装置の構成図である。
【図13】本発明の第8実施の形態を示す整流器型限流
装置の故障検出保護装置の構成図である。
【図14】従来の整流器型限流装置を示す構成図であ
る。
【図15】図14の整流器型限流装置の作用を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 母線 2 母線 3 交流リアクトル 4 直流リアクトル 5,6,7,8 ダイオード 9 スイッチ 10 整流器型限流装置 11,17,21,26,27,33,34,39,4
0,45,46 電圧検出手段 13,18,22,26,32,38,44,55,5
8 電流検出手段 12,14,19,20,23,24,28,29,3
0,35,36,37,41,42,43,47,4
8,49,53,56,59 レベル判定手段 15,31,51 スイッチ開放指令手段 16 整流器型限流装置の故障検出保護装置 50,54,57,60 スイッチ再閉路指令手段 52 経過時間算出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大熊 武 神奈川県横浜市鶴見区江ケ崎町4番1号 東京電力株式会社内 (72)発明者 本庄 昇一 神奈川県横浜市鶴見区江ケ崎町4番1号 東京電力株式会社内 (72)発明者 佐藤 礼文 神奈川県横浜市鶴見区江ケ崎町4番1号 東京電力株式会社内 (72)発明者 野呂 康宏 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 中島 直哉 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 武田 秀雄 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 森川 嘉博 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 5G004 AA01 AB01 BA03 BA04 DA01 DC04 DC07 5G013 AA01 AA04 BA01 CA05 CA20 5G053 AA01 AA02 BA01 BA04 CA01 EC02 FA01 5H420 BB03 BB13 CC04 DD03 EA20 EA37 EA45 FF03 FF04 FF23 LL05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統間である母線間の各相に対応し
    て交流リアクトルを接続すると共に、4本の各アームに
    各整流素子を配して形成される整流ブリッジ回路の対向
    する直流側接続端間に直流リアクトルを接続する一方、
    対向する交流側接続端の一方を開閉手段を介して前記交
    流リアクトルの一方端に接続し、前記交流側接続端の他
    方を前記交流リアクトルの他方端に接続して構成する整
    流器型限流装置を保護する故障検出保護装置であって、 前記整流器型限流装置内の回路部分の電圧または近傍の
    母線電圧を検出して電圧検出信号を出力する電圧検出手
    段と、 この電圧検出手段によって出力される電圧検出信号のレ
    ベル状態が系統側の故障条件に該当する場合、電圧側故
    障判定信号を出力する第1レベル判定手段と、前記整流
    器型限流装置内の回路部分の電流を検出して電流検出信
    号を出力する電流検出手段と、 この電流検出手段により出力される電流検出信号のレベ
    ル状態が系統側の故障条件に該当する場合、電流側故障
    判定信号を出力する第2レベル判定手段と、 前記電圧側故障判定信号と前記電流側故障判定信号の双
    方の信号、あるいは、いずれか一方の信号が入力した場
    合に、前記開閉手段を開放させる開放指令信号を出力す
    る開放指令手段とを備えることを特徴とする整流器型限
    流装置の故障検出保護装置。
  2. 【請求項2】 電力系統間である母線間の各相に対応し
    て交流リアクトルを接続すると共に、4本の各アームに
    各整流素子を配して形成される整流ブリッジ回路の対向
    する直流側接続端間に直流リアクトルを接続する一方、
    対向する交流側接続端の一方を開閉手段を介して前記交
    流リアクトルの一方端に接続し、前記交流側接続端の他
    方を前記交流リアクトルの他方端に接続して構成する整
    流器型限流装置を保護する整流器型限流装置の故障検出
    保護装置であって、 前記交流リアクトルの両端電圧を検出し電圧検出信号を
    出力する電圧検出手段と、 この電圧検出手段により出力される電圧検出信号のレベ
    ルが所定値以上の場合に電圧側故障判定信号を出力する
    第1レベル判定手段と、 前記交流リアクトルを流れる電流または前記整流器型限
    流装置を流れる電流を検出し電流検出信号を出力する電
    流検出手段と、 この電流検出手段により出力される電流検出信号のレベ
    ルが所定値以上の場合に電流側故障判定信号を出力する
    第2レベル判定手段と、 前記電圧側故障判定信号と前記電流側故障判定信号の双
    方の信号、あるいは、いずれか一方の信号の入力によっ
    て前記開閉手段を開放させる開放指令信号を出力する開
    放指令手段とを備えることを特徴とする整流器型限流装
    置の故障検出保護装置。
  3. 【請求項3】 電力系統間である母線間の各相に対応し
    て交流リアクトルを接続すると共に、4本の各アームに
    各整流素子を配して形成される整流ブリッジ回路の対向
    する直流側接続端間に直流リアクトルを接続する一方、
    対向する交流側接続端の一方を開閉手段を介して前記交
    流リアクトルの一方端に接続し、前記交流側接続端の他
    方を前記交流リアクトルの他方端に接続して構成する整
    流器型限流装置を保護する整流器型限流装置の故障検出
    保護装置であって、 前記一方の母線の第1母線電圧を検出して第1電圧検出
    信号を出力する第1電圧検出手段と、 この第1電圧検出手段によって出力される第1電圧検出
    信号のレベルが所定値以下の場合に第1電圧側判定信号
    を出力する第1レベル判定手段と、 前記他方の母線の第2母線電圧を検出して第2電圧検出
    信号を出力する第2電圧検出手段と、 この第2電圧検出手段によって出力される第2電圧検出
    信号のレベルが所定値以下の場合に第2電圧側判定信号
    を出力する第2レベル判定手段と、 前記交流リアクトルを流れる電流または前記整流器型限
    流装置を流れる電流を検出して電流検出信号を出力する
    電流検出手段と、 この電流検出手段によって出力される電流検出信号のレ
    ベルが所定値以上の場合に電流側判定信号を出力する第
    3レベル判定手段と、 前記第1電圧側判定信号と前記第2電圧側判定信号のい
    ずれか一方の信号が入力し、かつ、前記電流側判定信号
    が入力した場合、前記開閉手段を開放させる開放指令信
    号を出力する開放指令手段とを備えることを特徴とする
    整流器型限流装置の故障検出保護装置。
  4. 【請求項4】 電力系統間である母線間の各相に対応し
    て交流リアクトルを接続すると共に、4本の各アームに
    各整流素子を配して形成される整流ブリッジ回路の対向
    する直流側接続端間に直流リアクトルを接続する一方、
    対向する交流側接続端の一方を開閉手段を介して前記交
    流リアクトルの一方端に接続し、前記交流側接続端の他
    方を前記交流リアクトルの他方端に接続して構成する整
    流器型限流装置を保護する整流器型限流装置の故障検出
    保護装置であって、 前記一方の母線の第1母線電圧を検出して第1電圧検出
    信号を出力する第1電圧検出手段と、 前記他方の母線の第2母線電圧を検出して第2電圧検出
    信号を出力する第2電圧検出手段と、 前記第1電圧検出信号と前記第2電圧検出信号との差分
    を算出して差分信号を出力する差分算出手段と、 この差分算出手段により出力される差分信号が所定値以
    上の場合に差分判定信号を出力する第1レベル判定手段
    と、 前記交流リアクトルを流れる電流または前記整流器型限
    流装置を流れる電流を検出して電流検出信号を出力する
    電流検出手段と、 この電流検出手段により出力される電流検出信号が所定
    値以上の場合に電流側判定信号を出力する第2レベル判
    定手段と、 前記差分判定信号と前記電流側判定信号の双方の信号を
    入力した場合に前記開閉手段を開放させる開放指令信号
    を出力する開放指令手段とを備えることを特徴とする整
    流器型限流装置の故障検出保護装置。
  5. 【請求項5】 前記故障検出保護装置は、前記開閉手段
    を開放後に所定の閉路条件を判定し前記開閉手段を再閉
    路させる再閉路指令手段を備えることを特徴とする請求
    項1乃至請求項4記載のいずれかの整流器型限流装置の
    故障検出保護装置。
  6. 【請求項6】 前記故障検出保護装置は、前記開閉手段
    が開放された時点からの経過時間を算出し経過時間信号
    を出力する経過時間算出手段と、 この経過時間算出手段により出力される経過時間信号が
    所定時間以上の場合にレベル判定信号を出力するレベル
    判定手段と、 前記レベル判定信号が入力した場合、前記開閉手段を再
    閉路する再閉路指令手段を備えることを特徴とする請求
    項5記載の整流器型限流装置の故障検出保護装置。
  7. 【請求項7】 前記故障検出保護装置は、前記直流リア
    クトルの電流を検出して電流検出信号を出力する電流検
    出手段と、 前記開閉手段が開放された後に、前記電流検出信号が所
    定値以下となった場合にレベル判定信号を出力するレベ
    ル判定手段と、 前記レベル判定信号を入力した場合に前記開閉手段を再
    閉路する再閉路指令手段とを備えることを特徴とする請
    求項5記載の整流器型限流装置の故障検出保護装置。
  8. 【請求項8】 前記故障検出保護装置は、前記整流ブリ
    ッジ回路のいずれかの整流素子を流れる電流を検出して
    電流検出信号を出力する電流検出手段と、 前記開閉手段が開放後に、前記電流検出信号が所定値以
    下となった場合にレベル判定信号を出力するレベル判定
    手段と、 前記レベル判定信号が入力した場合に前記開閉手段を再
    閉路する再閉路指令手段とを備えることを特徴とする請
    求項5記載の整流器型限流装置の故障検出保護装置。
JP2000306046A 2000-10-05 2000-10-05 整流器型限流装置の故障検出保護装置 Pending JP2002118950A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000306046A JP2002118950A (ja) 2000-10-05 2000-10-05 整流器型限流装置の故障検出保護装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000306046A JP2002118950A (ja) 2000-10-05 2000-10-05 整流器型限流装置の故障検出保護装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002118950A true JP2002118950A (ja) 2002-04-19

Family

ID=18786802

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000306046A Pending JP2002118950A (ja) 2000-10-05 2000-10-05 整流器型限流装置の故障検出保護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002118950A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109962448A (zh) * 2019-02-02 2019-07-02 中国电力科学研究院有限公司 基于电压特征的短路电流消纳支路投入控制方法及装置
CN112186720A (zh) * 2020-08-24 2021-01-05 国网河北省电力有限公司电力科学研究院 一种高速短路限流装置
CN113690842A (zh) * 2021-07-23 2021-11-23 国网浙江省电力有限公司宁波供电公司 一种适用于短路电流抑制的高速开断系统

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109962448A (zh) * 2019-02-02 2019-07-02 中国电力科学研究院有限公司 基于电压特征的短路电流消纳支路投入控制方法及装置
CN112186720A (zh) * 2020-08-24 2021-01-05 国网河北省电力有限公司电力科学研究院 一种高速短路限流装置
CN113690842A (zh) * 2021-07-23 2021-11-23 国网浙江省电力有限公司宁波供电公司 一种适用于短路电流抑制的高速开断系统
CN113690842B (zh) * 2021-07-23 2024-04-16 国网浙江省电力有限公司宁波供电公司 一种适用于短路电流抑制的高速开断系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6341055B1 (en) Restraint-type differential relay
JP3432640B2 (ja) 変換器保護装置
EP2680385B1 (en) Differential protection in electrical power networks
JP2928264B2 (ja) 半導体電力変換システム
US20170093298A1 (en) System and method for starting a variable frequency drive with reduced arc flash risk
JPH05501045A (ja) 地絡事故遮断器
JP2002118950A (ja) 整流器型限流装置の故障検出保護装置
JP2000312434A (ja) 漏電遮断器及び地絡の検出方法
US11101640B1 (en) Solid-state protection for direct current networks
JP3132814B2 (ja) 半導体電力変換システム
RU2811565C1 (ru) Способ цифровой дистанционной защиты линии электропередачи
KR100191753B1 (ko) 인버터의 과전류 차단회로
JP2773808B2 (ja) 接地変圧器の保護継電器
JPH10112931A (ja) ガスタービン用高速限流遮断装置
JP2002058155A (ja) 交直変換器の保護継電装置
JP3028093B2 (ja) 系統故障電流検出装置
JPH0514502B2 (ja)
JPH11262167A (ja) 比率差動継電器
WO2018096930A1 (ja) 可変速発電システムの過電圧保護装置
JPH10304554A (ja) 交直変換器の異常検出装置および保護装置
JP2001251769A (ja) 電力系統の事故検出装置
JPS5821495B2 (ja) ヘンカンカイロホゴケイデンソウチ
JPS5999927A (ja) 制御整流器の保護方式
JPS5836594B2 (ja) インバ−タの過電流保護装置
JPS6364573A (ja) インバ−タ装置の保護回路

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050322

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050325

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050322

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050822