JPH0514400A - 効率的回線設定方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回線の切り替え設定を行う回線設定装置の効
率的回線設定方式に関し、回線設定時間を短縮し効率の
良い回線設定を行うことができる効率的回線設定方式の
提供を目的とする。 【構成】 入／出力回線の切り替え接続信号を出力する
回線制御部300 と、回線を切り替え接続するｎ個の回線
設定スイッチ100-1〜100-n とを有する伝送装置におい
て、回線制御部の出力信号を入力して、ｎ個の回線設
定スイッチに対して回線の切り替え用データを出力する
第１のメモリ200 を設け、又は、回線制御部の出力信
号を入力して分岐し複数のメモリに同時に出力し、すべ
ての回線設定スイッチが切り替え接続を終了した時所定
の信号を出力する共通制御部と、ｎ個の回線設定スイッ
チに対して回線の切り替え用データを出力する複数のメ
モリとを設け、同一の回線の設定をｎ個の回線設定スイ
ッチにより同時に行うように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、伝送装置内に使用さ
れ、回線の切り替え設定を行う回線設定装置の効率的回
線設定方式の改良に関するものである。

【０００２】最近の電子デバイスの技術により、回線の
設定には電子スイッチやメモリを用いた方式が多く使用
されている。近年、装置の小型化や集積化が進み、数百
〜数千に及ぶ回線の接続を一装置で同時に行うことが要
求されている。このため、回線設定時間を短縮し効率の
良い回線設定を行うことができる効率的回線設定方式が
要望されている。

【０００３】

【従来の技術】図６は従来例の回線設定装置の構成を示
すブロック図である。図６において、(1) 〜(n) のｎ個
の入力回線とｎ個の出力回線の間で所定の回線の切り替
え接続を行う場合、端末装置４から回線設定装置に回線
設定のための信号を入力する。この場合、各回線を伝播
する信号が例えば８ビットで構成されているとすると、
８ビットの各ビット毎に互いに異なる回線設定スイッチ
により回線の切り替え設定を行う。このため、回線設定
装置のパッケージ６に搭載した回線制御回路３で端末装
置４からの信号を受信すると、先ずパッケージ5-1 に搭
載した制御メモリ2-1に回線設定のためのコマンドを送
出する。

【０００４】制御メモリ2-1で設定コマンドを受信する
と、回線設定スイッチ1-1 に対して切り替え設定を行う
入力回線の番号（例えば入力回線(1))と出力回線の番号
（例えば出力回線(2))のデータを送出する。回線設定ス
イッチ1-1 では、この設定データにしたがって入／出力
回線の切り替え設定を行う。設定が終了すると、制御メ
モリ2-1 で設定の終了を確認し、設定の終了を示すステ
ータス信号を制御メモリ2-1 から回線制御回路３に返送
する。

【０００５】回線制御回路３では、制御メモリ2-1 から
のステータス信号を受信すると、パッケージ5-2 〜5-8
についても上述と同様の動作を行う。そして、パッケー
ジ5-8 に搭載した回線設定スイッチ1-8 で入／出力回線
の切り替え設定を終了すると、設定の終了を示すステー
タス信号を制御メモリ2-1 から回線制御回路３に返送す
る。

【０００６】このようにして入／出力回線の切り替え設
定を行っていた。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
装置の構成においては、同一の回線設定情報を複数のパ
ッケージに１パッケージずつ順次コマンドを送り、設定
の終了をステータス信号で確認して次のパッケージに進
むため、時間がかかり効率が悪いという問題点があっ
た。

【０００８】又、回線接続に緊急変更の事態が発生した
場合には、アクセス時間がかかるために対応できない等
の問題点が生じていた。したがって本発明の目的は、回
線設定時間を短縮し効率の良い回線設定を行うことがで
きる効率的回線設定方式を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記問題点は図１、図２
に示す装置の構成によって解決される。まず第１の発明
の構成を示す図１において、入／出力回線の切り替え接
続を行う伝送装置において、300 は第１のメモリ200 に
対して入／出力回線を切り替え接続するための制御命令
を出力する回線制御部である。

【００１０】200 は回線制御部300 の出力の制御命令を
入力して、ｎ個の回線設定スイッチ100-1〜100-n に対
して入／出力回線の切り替えのためのデータを出力する
第１のメモリである。

【００１１】100-1 〜100-n は第１のメモリ200の出力
データにより入／出力回線を切り替え接続し、切り替え
接続の終了時に終了を示す信号を出力するｎ個の回線設
定スイッチである。

【００１２】そして、同一の回線の設定をｎ個の回線設
定スイッチ100-1〜100-n により同時に行うように構成
する。次に第２の発明の構成を示す図２において、複数
のメモリ200-1〜200-n に対して入／出力回線を切り替
え接続するための制御命令を出力する回線制御部300
と、回線制御部300 の出力の制御命令を入力して、各出
力に接続した回線設定スイッチ100-1〜100-n に対して
回線の切り替えのためのデータを出力する複数のメモリ
200-1〜200-n と、複数のメモリ200-1〜200-n の出力デ
ータにより入／出力回線を切り替え接続し、切り替え接
続の終了時に終了を示す信号を出力するｎ個の回線設定
スイッチ100-1〜100-n とを有する伝送装置において、9
00 は回線制御部300 と複数のメモリ200-1〜200-n の間
に設けられ、回線制御部300 の出力の制御命令を入力し
て分岐し複数のメモリ200-1〜200-n に同時に出力し、
複数のメモリ200-1〜200-n の出力の切り替え接続の終
了を示す信号を入力してすべての回線設定スイッチ100-
1〜100-n が切り替え接続を終了した時所定の信号を出
力する共通制御部である。

【００１３】そして、同一の回線の設定をｎ個の回線設
定スイッチ100-1〜100-n により同時に行うように構成
する。

【００１４】

【作用】図１において、各入／出力回線が例えばそれぞ
れｎビットで構成される時、各ビット毎に互いに異なる
回線設定スイッチで入／出力回線の切り替え接続を行う
ものとする。

【００１５】まず端末装置（図示しない）からの信号に
より、回線制御部300 から第１のメモリ200 に対して入
／出力回線を切り替え接続するための制御命令を出力す
る。すると、第１のメモリ200 では、回線制御部300 の
出力の制御命令を入力して、ｎ個の回線設定スイッチ10
0-1〜100-n に対して入／出力回線の切り替えのための
データを同時に出力する。

【００１６】ｎ個の回線設定スイッチ100-1〜100-n で
は、第１のメモリ200から入力したデータにより入／出
力回線を切り替え接続し、切り替え接続の終了時には終
了を示す信号を出力する。

【００１７】回線制御部300 でｎ個の回線設定スイッチ
100-1 〜100-n からの切り替え接続の終了を示す信号を
第１のメモリ200 を介して受信して、すべての入／出力
回線の切り替え接続の終了を確認する。

【００１８】この結果、同一の回線の設定をｎ個の回線
設定スイッチ100-1〜100-n により同時に行うことが可
能となる。又、図２において、共通制御部900で、回線
制御部300 の出力の制御命令を入力して分岐し、複数の
メモリ200-1〜200-n に同時に加える。

【００１９】複数のメモリ200-1 〜200-n では、共通制
御部900 の出力の制御命令を入力して、各出力に接続し
た回線設定スイッチ100-1〜100-nに対して回線の切り替
えのためのデータを出力する。

【００２０】各回線設定スイッチ100-1 〜100-n では、
複数のメモリ200-1〜200-n の出力データにより入／出
力回線を切り替え接続し、切り替え接続の終了時に終了
を示す信号を出力する。

【００２１】共通制御部900 では、複数のメモリ200-1
〜200-n を経由して入／出力回線の切り替え接続の終了
を示す信号を入力して、すべての回線設定スイッチ100-
1〜100-n が切り替え接続を終了した時回線制御部300
に対して所定の信号を出力する。回線制御部300 では、
共通制御部900 から切り替え接続の終了を示す信号を受
信して、すべての入／出力回線の切り替え接続の終了を
確認する。

【００２２】この結果、同一の回線の設定をｎ個の回線
設定スイッチ100-1〜100-n により同時に行うことが可
能となる。

【００２３】

【実施例】図３は第１の発明の第１の実施例の装置の構
成を示すブロック図である。図４は第１の発明の第２の
実施例の装置の構成を示すブロック図である。

【００２４】図５は第２の発明の実施例の装置の構成を
示すブロック図である。全図を通じて同一符号は同一対
象物を示す。図３において、従来の技術で説明したのと
同様に、(1) 〜(n) のｎ個の入力回線と出力回線の間で
所定の回線の切り替え接続を行う場合、端末装置４から
回線設定装置に回線設定のための信号を入力する。この
場合、各回線を伝播する信号が例えば８ビットで構成さ
れるとすると、８ビットの各ビット毎に回線の切り替え
設定を行う。このため、回線設定装置のパッケージ６に
搭載した回線制御回路30で端末装置４からの信号を受信
すると、パッケージ７に搭載した制御メモリ20に回線設
定のためのコマンドを送出する。

【００２５】制御メモリ20で設定コマンドを受信する
と、パッケージ5-1 〜5-8に搭載した回線設定スイッチ1
0-1〜10-8に対して、同時にそれぞれの回線設定スイッ
チを表すアドレスと切り替え設定を行う入力回線（例え
ば入力回線(1))の番号と出力回線の番号（例えば出力回
線(2))のデータを送出する。各回線設定スイッチ10-1〜
10-8では、この設定データにしたがって入／出力回線の
切り替え設定を行い、設定が終了すると設定の終了を示
すステータス信号を、各回線設定スイッチ10-1〜10-8か
ら制御メモリ20を介して回線制御回路30に返送する。

【００２６】このようにして入／出力回線の切り替え設
定を行う。この結果、回線制御回路30から制御メモリ20
へのアクセス回数を減らすことにより、回線設定時間を
短縮し効率の良い回線設定を行うことが可能となる。

【００２７】次に、第１の発明の第２の実施例について
図４を用いて説明する。図４において、回線設定装置の
パッケージ６に搭載した回線制御回路30で端末装置４か
らの回線設定のための信号を受信すると、パッケージ７
に搭載した制御メモリ20に回線設定のためのコマンドを
送出する。制御メモリ20で設定コマンドを受信すると、
パッケージ5-1 〜5-8に搭載した補助メモリ80-1〜80-8
に対して、切り替え設定を行う入力回線（例えば入力回
線(1))の番号と出力回線の番号（例えば出力回線(2))の
データを同時に送出する。

【００２８】各パッケージ5-1 〜5-8の補助メモリ80-1
〜80-8では、この設定データを受信すると、各補助メモ
リ80-1〜80-8に接続した回線設定スイッチ10-1〜10-8に
対して設定データを送出する。（この場合、各回線設定
スイッチ毎に補助メモリが設けられているので、各回線
設定スイッチを表すアドレスを示す信号出力は不要であ
る。）すると、各回線設定スイッチ10-1〜10-8では、入
力の設定データにしたがって入／出力回線の切り替え設
定を行う。設定が終了すると、各補助メモリ80-1〜80-8
では、設定の終了を確認して設定の終了を示すステータ
ス信号を制御メモリ20を介して回線制御回路30に返送す
る。回線制御回路30では、このステータス信号を受信す
ると、すべての回線設定スイッチの切り替え設定が終了
したことを示す信号を端末装置４に返送する。

【００２９】このようにして入／出力回線の切り替え設
定を行う。この結果、制御メモリ20から各回線設定スイ
ッチを搭載したパッケージ5-1 〜5-8へのインターフェ
ースを減らすことにより、回線設定時間を短縮し効率の
良い回線設定を行うことが可能となる。

【００３０】次に、第２の発明の実施例について図５を
用いて説明する。図５において、回線設定装置のパッケ
ージ６に搭載した回線制御回路30で端末装置４からの回
線設定のための信号を受信すると、パッケージ７'に搭
載した共通制御回路90に回線設定のためのコマンドを送
出する。共通制御回路90で設定コマンドを受信すると、
この設定コマンドを分岐してそれぞれパッケージ5-1 〜
5-8に搭載した制御メモリ20-1〜20-8に対して同時に送
出する。

【００３１】各パッケージ5-1 〜5-8の制御メモリ20-1
〜20-8では、この設定コマンドを受信すると、各制御メ
モリ20-1〜20-8に接続した回線設定スイッチ10-1〜10-8
に対して切り替え設定を行う入力回線（例えば入力回線
(1))の番号と出力回線の番号（例えば出力回線(2))の設
定データを送出する。（この場合、各回線設定スイッチ
毎に制御メモリが設けられているので、各回線設定スイ
ッチを表すアドレスを示す信号出力は不要である。）す
ると、各回線設定スイッチ10-1〜10-8では、入力の設定
データにしたがって入／出力回線の切り替え設定を行
う。設定が終了すると、各制御メモリ20-1〜20-8では、
設定の終了を確認して設定の終了を示すステータス信号
をパッケージ７' に搭載した共通制御回路90に返送す
る。共通制御回路90では、受信したステータス信号を例
えば論理積回路（以下ＡＮＤ回路と称する）95に入力す
る。ＡＮＤ回路95では、すべてのステータス信号を入力
した時"1" を出力して、この出力をパッケージ６に搭載
した回線制御回路30に返送する。回線制御回路30では、
このステータス信号"1" を受信すると、すべての回線設
定スイッチの切り替え設定が終了したことを示す信号を
端末装置４に返送する。

【００３２】このようにして入／出力回線の切り替え設
定を行う。この結果、共通制御回路90から各回線設定ス
イッチを搭載したパッケージ5-1〜5-8へ設定コマンドを
同時に送り、かつ各回線設定スイッチから各制御メモリ
を介してステータス信号をまとめて受信することによ
り、回線設定時間を短縮することができ、効率の良い回
線設定を行うことが可能となる。

【００３３】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、回
線設定時間を短縮し効率の良い回線設定を行うことがで
きる。

【００３４】又、緊急に回線接続の変更が必要になった
時にも、短時間で回線の接続を変更することが出来ると
いう効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】は第１の発明の原理図、

【図２】は第２の発明の原理図、

【図３】は第１の発明の第１の実施例の装置の構成を示
すブロック図、

【図４】は第１の発明の第２の実施例の装置の構成を示
すブロック図、

【図５】は第２の発明の実施例の装置の構成を示すブロ
ック図、

【図６】は従来例の回線設定装置の構成を示すブロック
図である。

【符号の説明】

100-1 〜100-nは回線設定スイッチ、200 は第１のメモ
リ、200-1 〜200-n は複数のメモリ、300 は回線制御
部、900 は共通制御部を示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 浩幸 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入／出力回線の切り替え接続を行う伝送
   装置において、第１のメモリ(200) に対して入／出力回
   線を切り替え接続するための制御命令を出力する回線制
   御部(300) と、該回線制御部(300) の出力の制御命令を
   入力して、ｎ個の回線設定スイッチ(100-1〜100-n)に対
   して入／出力回線の切り替えのためのデータを出力する
   第１のメモリ(200）と、 該第１のメモリ(200）の出力データにより入／出力回線
   を切り替え接続し、該切り替え接続の終了時に終了を示
   す信号を出力するｎ個の回線設定スイッチ(100-1〜100-
   n)とを有し、 同一の回線の設定をｎ個の回線設定スイッチ(100-1〜10
   0-n)により同時に行うようにしたことを特徴とする効率
   的回線設定方式。
2. 【請求項２】 複数のメモリ(200-1〜200-n)に対して入
   ／出力回線を切り替え接続するための制御命令を出力す
   る回線制御部(300)と、 該回線制御部(300) の出力の制御命令を入力して、各出
   力に接続した回線設定スイッチ(100-1〜100-n)に対して
   回線の切り替えのためのデータを出力する複数のメモリ
   (200-1〜200-n)と、 該複数のメモリ(200-1〜200-n)の出力データにより入／
   出力回線を切り替え接続し、該切り替え接続の終了時に
   終了を示す信号を出力するｎ個の回線設定スイッチ(100
   -1〜100-n)とを有する伝送装置において、 該回線制御部(300) と該複数のメモリ(200-1〜200-n)の
   間に挿入され、該回線制御部(300) の出力の制御命令を
   入力して分岐し該複数のメモリ(200-1〜200-n)に同時に
   出力し、該複数のメモリ(200-1〜200-n)の出力の切り替
   え接続の終了を示す信号を入力してすべての回線設定ス
   イッチ(100-1〜100-n)が切り替え接続を終了した時所定
   の信号を出力する共通制御部(900) を設け、 同一の回線の設定をｎ個の回線設定スイッチ(100-1〜10
   0-n)により同時に行うようにしたことを特徴とする効率
   的回線設定方式。