JPH05142626A - パノラマ撮影機能付カメラのフアインダ構造 - Google Patents

パノラマ撮影機能付カメラのフアインダ構造

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Publication number
JPH05142626A
JPH05142626A JP33565491A JP33565491A JPH05142626A JP H05142626 A JPH05142626 A JP H05142626A JP 33565491 A JP33565491 A JP 33565491A JP 33565491 A JP33565491 A JP 33565491A JP H05142626 A JPH05142626 A JP H05142626A
Authority
JP
Japan
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field frame
frame plate
optical axis
panoramic
shooting
Prior art date
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Pending
Application number
JP33565491A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Kobayashi
林 英 雄 小
Kiyotaka Kobayashi
林 清 隆 小
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常撮影モードとパノラマ撮影モードとを有
するカメラのアルバダ式式ファインダであって、ノーマ
ル視野枠板とパノラマ視野枠板とを直角に接合し、その
接合部を中心として回動自在とし、かつ該接合部を光軸
と直交する方向に摺動自在とし、摺動時に回動させなが
ら視野枠板の交換を行なうことにより、撮影モードに応
じた視野枠のみを現出させるファインダ構造を提供す
る。 【構成】 対物レンズ2と接眼レンズ4との間位置に、
通常視野枠板11とパノラマ視野枠板12とをそれぞれの一
辺でほぼ直角に接合した視野枠主体1を配設し、その接
合部に支持ピン13を植設する。該支持ピン13を光軸Sの
直交方向と平行な方向に伸びたガイド孔27に摺動自在
で、かつ回動自在に支持させる。ファインダの鏡胴の側
壁28、29にカム面28a、29aを形成し、そのカム曲線を視
野枠板11、12の先端縁11b 、12b が該カム面28a、29aに
押圧された際には、該先端縁11b、12bを前方に移動させ
る形状とする。撮影モードの切替時には、視野枠主体1
を光軸Sと直交する方向に摺動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、通常の撮影とパノラ
マ撮影とを切替えて撮影することができる機能を備えた
パノラマ撮影機能付カメラに備えられたファインダの視
野枠を、通常撮影用とパノラマ撮影用とに切替えること
ができるファインダ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真撮影の用途を拡張することに
寄与するカメラとして、通常の撮影モードとパノラマ撮
影モードとを切替えて使用することができるパノラマ撮
影カメラが開発され、普及している。また、このパノラ
マ撮影を行なうことができる機能は、主として小型カメ
ラ、いわゆるコンパクトカメラに装備されている。
【0003】この種の撮影モードの切替機構は、フィル
ムの画面枠の上部と下部を覆ってフィルムの上下部を遮
光する遮光板を設け、パノラマ撮影モード時には、該遮
光板を画面枠に重畳させてフィルムの上下部を遮光した
状態で露光し、通常撮影モード時には、該遮光板を画面
枠から退避させてフィルムの全面に露光を付与するよう
にしている。この遮光板を画面枠に重畳させて画面枠の
一部を占位させ、該画面枠の一部に重畳した位置から退
避させる動作は、カメラ本体に配設された切替ボタンや
切替レバーの操作に連動して行なわれるようにしてあ
り、撮影者は任意に通常撮影モードとパノラマ撮影モー
ドとを選択できるようにしてある。
【0004】一方、このパノラマ撮影機能付カメラに具
備されたファインダは、通常撮影モードとパノラマ撮影
モードの撮影モードの切替に応じて、視野枠が切り替え
られるようにしてあることが好ましい。そして、従来の
この種のパノラマ撮影機能付カメラのファインダは、視
野枠板に通常撮影モード用の視野枠が形成され、該通常
撮影モード用視野枠の内側にパノラマ撮影用の視野枠が
形成されており、ファインダの鏡胴の内側面などに赤外
発光ダイオードなどによる表示ランプが設けられ、パノ
ラマ撮影モード時には該表示ランプが点灯して撮影者に
パノラマ撮影用の視野枠を使用して撮影することを知ら
せるようにしてある。
【0005】あるいは、1枚の長大な視野枠板に、通常
撮影モード用の視野枠とパノラマ撮影モード用の視野枠
とを隣接して各別に形成し、該視野枠板を撮影モードの
切替に応じて摺動させ、いずれかの視野枠をファインダ
内に位置させている。
【0006】または、通常撮影視野枠板とパノラマ撮影
用視野枠板との2枚の視野枠板を具備させ、撮影モード
に応じた一の視野枠板を選択してファインダの光軸上に
挿入し、他の視野枠板を光軸上から退避させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のファインダ構造では次のような問題がある。
【0008】1枚の視野枠板に通常撮影モード用視野枠
とパノラマ撮影モード用視野枠とを形成し、表示ランプ
の点灯によりいずれの視野枠を使用するのかを知らせる
ものでは、撮影者の不注意により、当該時の撮影モード
とは異なる視野枠に被写体を捉えて撮影してしまうおそ
れがある。このような場合には、被写体の一部が切れた
画像となってしまうことになる。
【0009】また、長大な1枚の視野枠板を摺動させて
視野枠の切り替えを行なうものでは、視野枠の変更のた
めに撮影モードの切替に連動して視野枠板が摺動するよ
うにしておけば、撮影者が誤って撮影モードと異なる視
野枠を使用して撮影してしまうことはないが、該視野枠
板の当該撮影モードでないものに対応した視野枠がファ
インダの鏡胴から常に側方に突出することになるから、
ファインダ部が大型となり、カメラの小型化を阻害して
しまう。
【0010】また、2枚の視野枠板を光軸上に挿脱する
構造では、撮影モードの切替に連動して一の視野枠板を
退避させ、他の視野枠板を挿入しなけれならないから、
連動機構が複雑となってしまう。また、2枚の視野枠板
は光軸上の異なる位置に挿入されるため、パララックス
の調整を2枚の視野枠板のそれぞれについて行なわなけ
ればならず、面倒な調整作業が要求される。
【0011】そこで、この発明は、通常の撮影機能とパ
ノラマ撮影機能とを備えたパノラマ撮影機能付カメラの
ファインダであって、通常撮影モードとパノラマ撮影モ
ードとに対応して、使用する視野枠を変更できるととも
に、ファインダを大きくすることのないファインダ構造
を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの技術的手段として、この発明に係るパノラマ撮影機
能付カメラのファインダ構造は、フィルムの全面に主た
る被写体を捕捉して撮影を行なう通常撮影モードと、フ
ィルムのほぼ中央部の所定の範囲内に主たる被写体を捕
捉して撮影を行なうパノラマ撮影モードとを、選択的に
切り替えて撮影を行なうことができるパノラマ撮影機能
付カメラのファインダであって、対物レンズと接眼レン
ズとの間に視野枠板を配設したアルバダ式ファインダに
おいて、前記対物レンズと接眼レンズとの光軸と交差す
る方向に摺動自在に支持部材を設け、通常撮影用の視野
枠板とパノラマ撮影用の視野枠板とを所定の角度を持た
せてそれぞれの辺部で連続させて一体的に接合した視野
枠板主体を形成し、該視野枠板主体の、通常撮影用視野
枠板とパノラマ撮影用視野枠板との接合部を上記支持部
材に支持させ、該視野枠板主体を該支持部材の摺動方向
と交差する方向の軸を中心として回動自在とし、上記支
持部材の摺動時に上記視野枠板主体を回動させて、光軸
上にそれまで位置していた一の視野枠板を光軸から退避
させるとともに、他の視野枠板を光軸上に位置させる回
動手段を設けたことを特徴としている。
【0013】なお、上記パノラマ撮影モードとは、写真
原板のサイズが通常サイズでない写真を撮影するための
モードを総称し、例えばいわゆる35ミリ判のフィルムで
撮影を行なう場合には、通常撮影時には画面の縦横比が
24ミリ×36ミリであるのに対して、パノラマ撮影モード
による撮影では、20ミリ×36ミリ、24ミリ×30ミリなど
これ以外の縦横比によって撮影する場合を含むものとす
る。
【0014】
【作用】撮影モードが、例えば通常撮影モードにある場
合には、通常撮影用視野枠が光軸上に位置し通常撮影用
の視野枠板は光軸方向の面に一致しており、上記支持部
材は該通常撮影用視野枠の一辺部にあるから、該支持部
材は光軸に対して一方の側にある。
【0015】撮影モードがパノラマ撮影モードに切り替
えられると、上記支持部材が光軸を横切って摺動して光
軸に対して他方の側まで移動する。このため、上記通常
撮影用の視野枠板は光軸上から退避し、該支持部材に一
辺部が支持されたパノラマ撮影用の視野枠板が光軸上に
挿入される。
【0016】そして、上記支持部材の摺動によって上記
視野枠板主体が回動するから、光軸上に挿入されたパノ
ラマ撮影用の視野枠板は光軸方向の面と一致して位置
し、他方光軸上から退避した通常撮影用の視野枠板は光
軸と平行あるいは所定の角度を持ってファインダの側壁
に沿って位置することになる。
【0017】パノラマ撮影モードから通常撮影モードに
切り替えられた場合にも、同様に、通常撮影用視野枠が
光軸上に位置し、パノラマ撮影用視野枠が光軸上から退
避して、パノラマ撮影用の視野枠板は光軸と平行あるい
は所定の角度を持ってファインダの側壁に沿って位置す
ることになる。
【0018】
【実施例】以下、図示した実施例に基づいて、この発明
に係るファインダ構造を具体的に説明する。なお、本実
施例では、パノラマ撮影時にはフィルムの上下部に重畳
する遮光板によって該フィルムの上下部には露光を付与
しない構成としたパノラマ撮影機能付カメラに具備させ
たファインダについて説明してある。
【0019】図1はこのファインダ構造に係る視野枠板
主体1と対物レンズ2、接眼レンズ4の関係を示した平
面図で、符号Sで光軸を示す。視野枠板主体1は、金属
膜が蒸着されて通常撮影用視野枠11a が形成された透明
板からなる通常視野枠板11と、金属膜が蒸着されてパノ
ラマ撮影用視野枠12aが形成された透明板からなるパノ
ラマ視野枠板12とが、同図に示すようにこれら視野枠板
11、12のそれぞれの一辺でほぼ直角に接合されて一体に
形成されている。すなわち、図1ではパノラマ視野枠板
12が光軸S上に位置して光軸S方向の面と一致した状態
にあり、従ってカメラがパノラマ撮影モードにある状態
である。また、通常視野枠板11は、該通常視野枠板11と
パノラマ視野枠板12とが直角に接合されているため、光
軸Sと平行にファインダの図示しない鏡胴の側壁に沿っ
て位置している。そして、視野枠板11、12の接合部には
支持部材として支持ピン13が植設されている。なお、対
物レンズ2は内側面が凹面鏡に形成された半透明なハー
フレンズとしてある。
【0020】また、接眼レンズ4の前方であって鏡胴の
床面には、図1に示す状態で光軸S上に位置している視
野枠板12の背面が当接して、該視野枠板12の位置を規制
する位置決めピン21が、光軸Sと直交する方向に伸張し
て固定されている。
【0021】図2および図3は、上記視野枠板主体1の
視野枠板11、12を切り替える機構を示す平面図である。
カメラ本体の上面には撮影モードを通常撮影モードとパ
ノラマ撮影モードとに切り替える切替レバー22が現出
し、該切替レバー22は光軸Sの直交方向と平行な方向に
摺動自在に設けられている。この切替レバー22の底面に
は先端部がカメラ内部に伸びた係合ピン22aが植設さ
れ、該係合ピン22aの先端部には光軸Sの直交方向と平
行な方向を長手方向とし該長手方向に摺動自在な切替板
23の基端部が止着されている。また、この切替板23の先
端部はファインダの鏡胴内部に突出しており、該先端部
には上方に指向して伸びた連繋ピン23a が植設されてい
る。なお、上記切替レバー22には作動ピン22b が設けら
れており、該作動ピン22b がフィルムの画面枠の上下部
に重畳する図示しない遮光板の作動機構に連繋し、該切
替レバー22の摺動によって該作動ピン22b と作動機構と
を介して、遮光板が通常撮影モードとパノラマ撮影モー
ドに対応する位置まで駆動されるようにしてある。
【0022】そして、対物レンズ2の後方であって鏡胴
の天井面には、光軸Sと直交する方向の軸24a を中心と
して揺動自在に駆動レバー24が支持されており、該駆動
レバー24の先端部は光軸S上に位置した視野枠板11(ま
たは12)の上方を通過して、接眼レンズ4の上方を臨む
位置付近まで伸びている。この駆動レバー24の中間部に
は該駆動レバー24の長手方向に沿った長孔24bが形成さ
れ、この長孔24bに前記連繋ピン23a が遊挿されてい
る。また、駆動レバー24の先端近傍には該駆動レバー24
の長手方向に沿った長孔24cが形成され、この長孔24cに
前記支持ピン13が遊挿されている。したがって、該支持
ピン13は長孔24c 内で回動自在であり、その回動軸の方
向は光軸Sの直交方向と平行な方向となっている。さら
に、駆動レバー24の先端部には該先端部が適宜に折曲さ
れて掛止部24d が形成されている。
【0023】また、光軸S上に位置した視野枠板11(ま
たは12)の後方であって鏡胴の天井面には、光軸Sと直
交する方向に指向して突出した掛止ピン25が植設されて
おり、この掛止ピン25と前記駆動レバー24の先端部に形
成された掛止部24d とに板材を円弧状に曲げ成形された
トグルバネ26が掛け渡されている。このトグルバネ26の
両端部は輪状に形成され、該両端部が上記掛止部24d と
掛止ピン25とにそれぞれ遊嵌されており、従って該両端
部はこれら掛止部24d と掛止ピン25とのそれぞれに対し
て回動自在となっている。そして、このトグルバネ26の
復元力は円弧を拡径する方向に付勢されており、従って
掛止部24dと掛止ピン25とを離隔させる方向に付勢され
ている。
【0024】また、鏡胴の天井面であってファインダ内
に視野枠を形成する位置即ち光軸S上にある視野枠板11
(または12)に沿った位置には、光軸Sの直交方向と平
行な方向を長手方向としたガイド孔27が形成されてお
り、このガイド孔27に前記支持ピン13が遊挿されてい
る。したがって、該支持ピン13は該ガイド孔27に案内さ
れて光軸Sの直交方向と平行な方向に摺動自在としてあ
る。
【0025】そして、鏡胴の側壁28、29のそれぞれに
は、視野枠板11、12の先端縁11b、12bの前方への移動を
案内しながら、視野枠板主体1をほぼ90゜回動させるの
に適宜な形状のカム曲線からなるカム面28a、29aが、形
成されている。他方、視野枠板11、12のそれぞれの先端
縁11b、12bは該カム面28a、29aに案内されて移動するの
に適宜な形状に形成されている。
【0026】以上により構成したこの発明に係るファイ
ンダ構造の視野枠板11、12の切替動作を、以下に説明す
る。
【0027】図2は通常撮影モードにある場合のファイ
ンダの状態を示しており、切替レバー22が通常撮影モー
ド側に位置し、光軸S上には視野枠板主体1の通常視野
枠板11が位置している。この状態で接眼レンズ4を通し
てファインダを覗くと、対物レンズ2から入射した光で
通常撮影用視野枠11a が照明され、対物レンズ2の内側
面で反射されて該通常撮影用視野枠11aの虚像が遠方に
結ばれるから、被写体の像をこれに重ねて観察すればよ
い。なお、切替レバー22が通常撮影モード側にあるから
図示しない遮光板は画面枠から退避しており、フィルム
のコマの全面にわたって露光される。
【0028】通常撮影モードからパノラマ撮影モードに
切り替えるには、図2に位置にある切替レバー22を操作
して、図3に示す位置まで図2において下方に摺動させ
る。この切替レバー22の摺動によって切替板23も同方向
に摺動し、該切替板23の先端部に連繋ピン23aを介して
長孔24bに連繋している駆動レバー24が、図2に示す位
置から軸24a を中心として時計回り方向に回動する。
【0029】上記駆動レバー24の先端近傍の長孔24c に
は支持ピン13が遊挿されているから、該駆動レバー24の
回動によって支持ピン13が移動することになる。この支
持ピン13は光軸Sの直交方向に平行な方向を長手方向と
したガイド孔27に遊挿されているから、該支持ピン13は
光軸Sの直交方向に沿って移動することになる。しか
も、この支持ピン13は視野枠板主体1の通常視野枠板11
とパノラマ視野枠板12との接合部に植設されているか
ら、該支持ピン13の移動によって視野枠板主体1も同方
向に移動することになる。
【0030】図2に示すように光軸S上には通常視野枠
板11が位置しているから、上記視野枠板主体1が移動す
ると、該通常視野枠板11の先端縁11b が側壁29に当接す
る。この側壁29にはカム面29a が形成されており、通常
視野枠板11の移動によって該先端縁11bがカム面29aに押
圧されると、該先端縁11bはこのカム面29aに案内されて
移動することになる。すなわち、先端縁11b は駆動レバ
ー24の回動によってカム面29aに押圧された状態で、フ
ァインダの前方に向って移動することになる。
【0031】そして、該先端縁11b が前方に向って移動
すると、視野枠板主体1は支持ピン13を中心として図2
に示す位置から時計回り方向に回動しながら、該支持ピ
ン13はガイド孔27に沿って側壁29側の端部まで移動す
る。該支持ピン13がガイド孔27の側壁29側の端部に達す
ると、図3に示すように、通常視野枠板11は光軸Sと平
行となり、パノラマ視野枠板12は光軸S方向の面と一致
して該光軸S上に挿入された状態となる。したがって、
該パノラマ視野枠板12に形成されたパノラマ撮影用視野
枠12a が光軸S上に位置することになる。視野枠板主体
1はガイド孔27に対して回動自在であるから、該ガイド
孔27の端部に位置した状態で、カメラが揺れたりした場
合にその振動で、該視野枠板主体1が回動しようとす
る。しかし、図3に示すように、パノラマ視野枠板12の
背面は前記位置決めピン21に当接し、通常視野枠板11の
先端縁11bはカム面29aに当接しているから、該視野枠板
主体1は回動することなく、それぞれの視野枠板11、12
を所定の位置に維持する。
【0032】また、図2に示す位置から支持ピン13がガ
イド孔27に沿って移動をすると、該支持ピン13と係合し
た駆動レバー24の先端部に形成された掛止部24d が光軸
Sを含む垂直面に到達するまでは、前記トグルバネ26を
その復元力に抗して該トグルバネ26の円弧を縮径しなが
ら移動する。このとき、該トグルバネ16は図2において
掛止ピン25を中心として反時計回り方向に回動しながら
縮径する。そして、掛止部24d が光軸Sを横切ると、掛
止部24d と掛止ピン25とは離隔していくから、該トグル
バネ26は縮径した状態から拡径することになる。したが
って、該トグルバネ26の復元力が掛止部24d が形成され
た駆動レバー24に付勢され、該駆動レバー24の移動に助
力することになる。このため、切替レバー22は小さな操
作力で摺動させることができる。また、支持ピン13がガ
イド孔27の端部に位置した状態で、トグルバネ26の復元
力が掛止部24d と掛止ピン25とを離隔させる方向に付勢
されているから、駆動レバー24の長孔24c の内面が該支
持ピン13をガイド孔27の端部に押圧することになり、視
野枠板主体1の位置が維持される。
【0033】他方、切替レバー22を図2に示す位置か
ら、図3に示す位置まで摺動させると、作動ピン22b に
連繋した作動機構を介して図示しない遮光板が画面枠の
上下部を覆い、フィルムのコマの上下部を遮光する状態
となり、パノラマ撮影が行なわれる状態となる。
【0034】そして、接眼レンズ4からファインダを覗
けば、パノラマ撮影用視野枠12a が現われ、被写体の像
をこのパノラマ撮影用視野枠12a に重ねればよい。
【0035】また、図3に示す状態にあるパノラマ撮影
モードから通常撮影モードに切り替えるには、切替レバ
ー22を操作して図3に示す位置から図2に示す位置まで
摺動させる。この切替レバー22の操作によって駆動レバ
ー24が図3において反時計回り方向に図2に示す位置ま
で回動する。駆動レバー24のこの回動によってパノラマ
視野枠板12が図3に示す位置から上方に移動することに
なり、その先端縁12bが側壁28のカム面28a に当接する
と、以後視野枠板主体1が反時計回り方向に回動しなが
ら移動する。そして、支持ピン13がガイド孔27の側壁28
側の端部に達すると、図2に示すようにパノラマ視野枠
板12は光軸Sと平行となり、通常視野枠板11が光軸S方
向の面と一致して、通常撮影用視野枠11a が光軸S上に
位置することになる。
【0036】本実施例ではパノラマ撮影時にはフィルム
の上下部を遮光板で覆って遮光することによりフィルム
のほぼ中央部にのみ露光を付与するパノラマ撮影機能付
カメラについて説明したが、他の機能によってパノラマ
写真を作成するカメラであっても構わない。例えば、カ
メラに、フィルムのコマと関連して適宜部分に撮影時の
撮影モードに関する情報を写し込んで記録する撮影情報
記録手段を具備させ、プリント時に該記録された撮影情
報を読み込んで該情報に従ってプリントを行なうように
したパノラマ撮影機能付カメラであっても構わない。す
なわち、通常撮影モードに関する情報が記録されている
コマをプリントする場合には、通常の画面サイズでプリ
ントを行ない、パノラマ撮影モードに関する情報が記録
されているコマをプリントする場合には画面サイズをパ
ノラマサイズにしてプリントを行なう。このような撮影
モードに関する情報を写し込むことによって撮影モード
を切り替えるパノラマ撮影モード機能付カメラの場合に
は、遮光板によってフィルムの一部を覆うことによりパ
ノラマ写真を撮影する構造のカメラとは異なり、画面サ
イズの縦横比はフィルムに記録する情報の内容によって
変更できるから、該縦横比の値を複数通りに容易に設定
できる。
【0037】なお、この発明に係るファインダ構造は、
望遠撮影と標準撮影などを切り替えて撮影することがで
きる、いわゆる二焦点カメラやズームカメラのファイン
ダにも利用することができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るパ
ノラマ撮影機能付カメラのファインダ構造によれば、通
常撮影用とパノラマ撮影用との2枚の視野枠板を接合し
て一体的にし、これら視野枠板を接合部を中心に回動さ
せながら、かつ該接合部を光軸と交差する方向に沿って
摺動させて切り替えるようにしたから、簡単な構造で、
確実に視野枠板を切り替えることができる。
【0039】また、一方の視野枠板が光軸上にある場合
には他方の視野枠板はファインダの鏡胴に沿った位置に
待機させることができるから、ファインダを大型化する
ことがない。
【0040】しかも、ファインダには通常撮影用とパノ
ラマ撮影用のいずれかの視野枠のみが位置するから、誤
って撮影モードと異なる視野枠を用いて被写体を捉えて
しまうことがない。
【0041】さらに、通常撮影用視野枠とパノラマ撮影
用視野枠とは光軸上の等しい位置に挿入されて位置する
から、パララックスの調整は対物レンズを調整するだけ
でよく、煩雑な調整作業を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】このファインダ構造に係る視野枠板主体と対物
レンズ、接眼レンズとの関係を示した平面図である。
【図2】視野枠板主体の通常撮影用の視野枠板とパノラ
マ撮影用の視野枠板とを切り替える機構を示す平面図
で、光軸上に通常撮影用の視野枠板が位置した状態を示
している。
【図3】視野枠板主体の通常撮影用の視野枠板とパノラ
マ撮影用の視野枠板とを切り替える機構を示す平面図
で、光軸上にパノラマ撮影用の視野枠板が位置した状態
を示している。
【符号の説明】
1 視野枠板主体 2 対物レンズ 4 接眼レンズ 11 通常視野枠板 11a 通常撮影用視野枠 12 パノラマ視野枠板 12a パノラマ撮影用視野枠 13 支持ピン(支持部材) 21 位置決めピン 22 切替レバー 23 切替板 24 駆動レバー 26 トグルバネ 27 ガイド孔 28、29 側壁 28a、29a カム面 S 光軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムの全面に主たる被写体を捕捉し
    て撮影を行なう通常撮影モードと、フィルムのほぼ中央
    部の所定の範囲内に主たる被写体を捕捉して撮影を行な
    うパノラマ撮影モードとを、選択的に切り替えて撮影を
    行なうことができるパノラマ撮影機能付カメラのファイ
    ンダであって、対物レンズと接眼レンズとの間に視野枠
    板を配設したアルバダ式ファインダにおいて、 前記対物レンズと接眼レンズとの光軸と交差する方向に
    摺動自在に支持部材を設け、 通常撮影用の視野枠板とパノラマ撮影用の視野枠板とを
    所定の角度を持たせてそれぞれの辺部で連続させて一体
    的に接合した視野枠板主体を形成し、 該視野枠板主体の、通常撮影用視野枠板とパノラマ撮影
    用視野枠板との接合部を上記支持部材に支持させ、 該視野枠板主体を該支持部材の摺動方向と交差する方向
    の軸を中心として回動自在とし、 上記支持部材の摺動時に上記視野枠板主体を回動させ
    て、光軸上にそれまで位置していた一の視野枠板を光軸
    から退避させるとともに、他の視野枠板を光軸上に位置
    させる回動手段を設けたことを特徴とするパノラマ撮影
    機能付カメラのファインダ構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5493359A (en) * 1993-10-18 1996-02-20 Fuji Photo Co., Ltd. Real-image viewfinder for photographic camera

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5493359A (en) * 1993-10-18 1996-02-20 Fuji Photo Co., Ltd. Real-image viewfinder for photographic camera

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