JPH05142482A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH05142482A
JPH05142482A JP3305016A JP30501691A JPH05142482A JP H05142482 A JPH05142482 A JP H05142482A JP 3305016 A JP3305016 A JP 3305016A JP 30501691 A JP30501691 A JP 30501691A JP H05142482 A JPH05142482 A JP H05142482A
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JP
Japan
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endoscope
tip
bending
view
bent
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Withdrawn
Application number
JP3305016A
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English (en)
Inventor
Hidenobu Kimura
英伸 木村
Atsushi Miyazaki
敦之 宮▲崎▼
Takakazu Ishigami
崇和 石神
Nobuyuki Sarutani
信之 猿谷
Yoshihisa Suzuki
義久 鈴木
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 U字部のような屈曲の大きい部分に挿入した
場合にも死角範囲を解消ないしは小さくできるような内
視鏡を提供することを目的とする。 【構成】 内視鏡挿入部の先端側に屈曲用の関節31a
〜31nを設けると共に、前記関節31a〜31nを屈
曲させるための少くとも1対のワイヤ36a、36bを
交差状に配置する構造にすることにより、先端側が屈曲
された管内に挿入されると、交差状に配置された1対の
ワイヤ36a、36bにより、交差部分より前方部分の
関節31aなどを屈曲された方向に屈曲させる構造にい
たもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、U字状に屈曲した管内
に挿入するのに適した内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は医療分野に限らず、工業
用分野における非破壊検査に広く用いられるようになっ
た。この内視鏡は、例えば原子力発電所等の熱交換チュ
ーブ(U字管)の管内に挿入し、管内部を検査するのに
用いられる。
【0003】熱交換チューブ等の屈曲した管内を検査す
るのに用いられる例えば12m及び22mを越える長尺
の工業用内視鏡には図25に示すように湾曲機構が設け
られていなかった。この図25に示す工業用内視鏡91
は、ドラム2に長尺の挿入部3を巻回する構造になって
おり、挿入部3は可撓性の可撓部4と、その先端に口金
接続部5を介して形成された硬質の先端部6とからな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図25に示すような長
尺で湾曲機能が無い工業用内視鏡91に於いては図26
に示すようにU字管11に挿入した場合、U字部に於い
て内視鏡先端部6が外側を向いてしまい、内部に死角範
囲12ができてしまい、望まれるような観察機能を実現
できないことになる。また、このような長尺の内視鏡に
湾曲機能を持たせると、特願平2−293921のよう
に内視鏡内部に多くの構成物が存在し挿入径が大きくな
ってしまうという問題が生じる。
【0005】本発明は上述した点にかんがみてなされた
もので、U字部のような屈曲の大きい部分に挿入した場
合にも死角範囲を解消ないしは小さくできるような内視
鏡を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】内視鏡挿入部の
先端側に屈曲用の関節を複数設けると共に、前記関節を
屈曲させるための少くとも1対のワイヤを交差状に配置
する構造にすることにより、先端側が屈曲された管内に
挿入されると、交差状に配置された1対のワイヤによ
り、交差部分より前方部分の関節を大きく屈曲させるこ
とができ、先端部の観察系の視野を屈曲された方向に向
けて死角を解消ないしは小さな死角にできる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を具体
的に説明する。図1ないし図7は本発明の第1実施例に
係り、図1は第1実施例の工業用内視鏡の外観を示す斜
視図、図2は工業用内視鏡の先端部の構造を示す断面
図、図3は図2のA−A線断面図、図4は湾曲部の構造
を示す概略断面図、図5は第1実施例の工業用内視鏡を
U字管に挿入した様子を示す説明図、図6は図5の状態
における湾曲部が屈曲する様子を示す説明図、図7は屈
曲した部分に挿入された場合におけるワイヤの機能の説
明図である。
【0008】図1に示す第1実施例の工業用内視鏡1は
図25に示すのと類似した外形である。この工業用内視
鏡1は、図25に示す工業用内視鏡91において、先端
部6の基端に湾曲部7を設け、この湾曲部7の基端は口
金接続部5を介して可撓部4と接続される。
【0009】又、ドラム2の中央からユニバーサルケー
ブル8が延出され、図示しない光源装置及びビデオプロ
セッサと接続される。上記挿入部3の先端側の構造を図
2に示す。この図2において、先端部6を構成する先端
構成部材13には、照明系をも一体化した撮像ユニット
14が取付けられている。
【0010】つまり、先端構成部材13の観察窓(撮像
窓)には鏡枠15が固定され、この鏡枠15には対物レ
ンズ系16が接着等で固定されている。この対物レンズ
系16の焦点面には、CCD17が先端構成部材13に
固定され、このCCD17の背面の基板18には電気部
品19が実装されると共に、信号線21の先端が接続さ
れている。
【0011】上記鏡枠15及びCCD17は、対物レン
ズ系16の軸合わせ、ピント調整を行った後に、先端構
成部材13に接着固定される。又、上記先端構成部材1
3に形成した照明窓には、照明レンズ22が接着固定さ
れ、この照明レンズ22の奥にライトガイドロッド23
が接着固定されている。
【0012】さらに先端構成部材13の外周には、後方
に延びるパイプ部材24が固定され、このパイプ部材2
4の後端に隔壁材25が設けられており、先端構成部材
13、パイプ部材24及び隔壁材25で囲まれた内部は
封止剤として機能する接着剤26が充填されて、撮像ユ
ニット14が形成されている。上記先端構成部材13の
外周における前半部分はリング状部材26で覆われ、こ
のリング状部材26の外周面の段差部に可撓性チューブ
27の前端が固定されている。
【0013】上記隔壁材25には湾曲部7を形成する第
1段目(先端)の関節31aが固定されている。この隔
壁材25におけるライトガイドロッド23の後端に対向
してライトガイド32の前端が着脱自在で接続される構
造にしてある。つまり、図3に示すように、ライトガイ
ド32の先端部は隔壁材25の孔に嵌入され、ビス33
等で着脱自在で固定される。このように撮像ユニット1
4の隔壁材25にライトガイド32を着脱自在な構造に
して、ライトガイド32を単体で交換できるようにし
て、リペアする作業を簡単に行うことができると共に、
他の部品を交換しないで済むようにしてリペアするコス
トを低減化できる。
【0014】尚、ライトガイドロッド23に限定される
ものではなく、ライトガイドバンドルのように光を先端
側の照明レンズ22に導くものであれば他の光学部材で
も良い。上記隔壁材25の後端側の湾曲部7の湾曲に関
する構造部分を図4に示す。図4に示すように、湾曲部
7は、長手方向に複数の関節31a,31b,…がリベ
ット等の枢支部で互いに回動自在に連結されている。
又、各関節31i(i=a,b,…)の内周面の対向す
る位置(図4では上下の位置)にワイヤ受け35a,3
5bがそれぞれ取付けられ、1対のワイヤ36a,36
bを通すことができるようにしている。
【0015】この場合、先端の関節31aのワイヤ受け
35a,35bにワイヤ36a,36bの先端がろう付
け又は半田付けで固定されている。この実施例では、第
3段目の関節31cのワイヤ受け35a,35bをそれ
ぞれ通したワイヤ36a,36bは、次の関節31dの
ワイヤ受け35a,35bを通さないで、この関節31
d部分で交差させて、次の関節(5番目の関節)31e
のワイヤ受け35b,35aをそれぞれ通すようにして
いる。この関節31eより後方(手元側)では、交差さ
れることなく、ワイヤ36b,36aはワイヤ受け35
a,35bを通され、湾曲部7の最後段の関節31nの
内周面に固定されたワイヤ受け35a,35bにろう付
け等で固定されている。つまり、この実施例では先端の
関節31aから3番目の関節31cと一つ飛び越した5
番目の関節31eとでワイヤ36b,36aを交差させ
ている。
【0016】この実施例では、上述のように湾曲部7に
おける関節31a,31b,…31nの内周面における
対向する位置に沿って通したワイヤ36a,36bを途
中で交差させてあり、この交差により湾曲部7が屈曲し
た管腔等に挿入された場合、交差された部分近傍のワイ
ヤ部分により関節31a〜31nを屈曲方向に湾曲させ
る力が作用する構造にしてある。この第1実施例の作用
を以下に説明する。
【0017】図5に示されるように工業用内視鏡1の挿
入部3の先端側をU字管11等に挿入し、湾曲部7が外
力により曲がり始めると、図6に示されるようにワイヤ
36bに張力が発生し、先端の関節31aを更に内側へ
向くように引っ張る。この時ワイヤ36aには張力が無
くなり先端の関節31aの動きを妨げることはない。つ
まり、この挿入部3を屈曲した管腔等に挿入すると、1
対のワイヤ36a,36bを屈曲方向に、牽引、弛緩さ
せたのと同様の作用が自動的に発生するようになってお
り、屈曲部分に挿入するのに適したものになる。
【0018】尚、図7は、挿入部3の先端側を屈曲した
部分に挿入した場合、ワイヤ36a,36bによって、
先端部6側が実線で示す状態から点線で示すように屈曲
される様子を示したものである。この図から分かるよう
に、交差させた部分は湾曲部7における前よりの位置
(つまり中央より先端よりの位置)に形成されており、
湾曲部7全体が屈曲された場合、交差部分より後方(手
元側)における(屈曲方向内側となる)ワイヤ35aよ
りも(外側となる)ワイヤ35b部分により張力が殆ど
発生することになり、交差部分より前側で(外側とな
る)ワイヤ35a部分に発生しようとする張力は交差部
分より後方における弛緩状態のワイヤ35aで解消され
る。
【0019】従って、上記張力により、先端部6を屈曲
方向に指向させることになり、屈曲部分に挿入するのに
適した挿入性の良いものになると共に、図5に示したよ
うに視野を屈曲方向に指向させるので、死角を解消ない
しは小さくできる。上記機能(作用)から分かるよう
に、交差させる位置は図4に示すものに限定されるもの
でなく、湾曲部7の長さ方向において、中央位置を除く
ようにすればいずれの位置でも同様の効果を有する。
【0020】このように機能する第1実施例によれば、
挿入部の先端側を屈曲した部分に挿入すると、先端部を
屈曲した方向に自然に向かせることができ、挿入性を向
上できると共に、視野方向も屈曲した側に向かせること
ができ、死角範囲を解消ないしは小さな死角範囲にでき
る。
【0021】尚、上記実施例では、上下又は左右方向の
湾曲方向に対する構成を示しているが、さらに1対のワ
イヤ等を同様の構成で設けることにより4方向に対して
同様の作用効果を実現できる。又、上記第1実施例は電
子内視鏡で説明したが、CCD17の代りにイメージガ
イドを用いたファイバスコープにも同様に適用できる。
又、直視タイプに限らず側視タイプにも適用できる。
【0022】図8は第1実施例の変形例の挿入部先端側
を示す。図8に示す変形例では、撮像ユニット14には
電子部品を収納しないで、CCD17の背面のCCDリ
ードには信号線21が接続されている。又、この変形例
では、先端構成部材13の外周にはパイプ24が設けて
あるのみである。その他は、第1実施例と同様の構成で
あり、同一部材には同符号を付けてある。
【0023】この変形例を屈曲したU字管等に挿入した
場合には、図9に示すように屈曲した方向に関節31a
〜31nを屈曲させるように作用し、先端部6の対物レ
ンズ系16の視野方向も屈曲された側に向くことにな
り、第1実施例と同様の作用効果を有する。又、電子部
品を先端部6に収納していないので先端部6の長さを短
くでき、曲率半径の小さい部分にも挿入できる。
【0024】図10は本発明の第2実施例の内視鏡の先
端側の構造を示す。レンズ枠41には対物レンズ42が
取付けられると共に、照明レンズ43が照明枠44を介
して取付けられる。この照明枠44はレンズ枠41から
突出して取付けられ、照明レンズ43に対向して、ライ
トガイド45の先端が接着固定されている。
【0025】上記対物レンズ42の焦点面にはイメージ
ガイド46が口金47を介してレンズ枠41に接着固定
されている。イメージガイド45は、口金47より後方
部分が外装チューブ48で被覆されている。又、ライト
ガイド45も口金より後方部分は外装チューブ49で被
覆されている。
【0026】上記レンズ枠41は、U字管内に挿入可能
な外径の可撓性の蛇管50と接続されている。このレン
ズ枠41の中心に、回転可能なシャフト51が通り、こ
のシャフト51の先端にはプリズム枠52が取付けられ
ている。このプリズム枠52とシャフト51は、一体化
され、レンズ枠41に対して回転できる構造である。
【0027】上記プリズム枠52は、レンズ枠41の端
面より突出した照明枠44の逃げとなる弧状の長穴55
が図11に示すように設けてある。この長穴55の両端
に照明枠44が突き当たることで回転する角度が規制さ
れる。レンズ枠41には、平行平面板ガラスの直視カバ
ーガラス56と斜めカットガラスよりなる斜視プリズム
57が取付けてある。そして、レンズ枠41が突き当た
り、止まっているとき(2つの位置がある。)、直視カ
バーガラス56又は斜視プリズム57は対物レンズ42
の前方に位置される。
【0028】照明枠44によって規制される角度と、直
視カバーガラス56と斜視プリズム57との角度は一致
していて例えば90°である。蛇管50内には、レンズ
枠41の後方にモーターマウント61が取り付けられ
る。モーターマウント61はある一定の角度で回動させ
ることができるステッピングモータ62が取り付けら
れ、2ケ所の穴63,64をイメージガイド46、ライ
トガイド45が通り抜ける(B矢視を示す図12参
照)。ステッピングモータ62のモーターシャフト65
はジョイント66によりフレキシブルシャフト67と接
続される。
【0029】フレキシブルシャフト67は可撓性を持ち
耐トルク性に優れたもので例えばピアノ線であり、他端
でシャフト51に接続される。したがって、ステッピン
グモータ62の動力は内視鏡の先端のプリズム枠52に
伝達され、これを回動させる。ステッピングモータ62
から信号線68が蛇管50内をイメージガイド46、ラ
イトガイド45と共に通り、図示しない操作部へ導かれ
操作部にて電気信号によりステッピングモータ62の動
作をコントロールする。
【0030】対物レンズ42の前に直視カバーガラス5
6が位置しているのが図11、斜視プリズム57が位置
しているのが図13である。図11から図13の状態に
切り換えると、図13に示すように視野方向は直視方向
から角度θ傾けられるようにしてある。先ず上記構成の
作用を図14及び図15に示すU字管11内の観察に用
いた場合の作用を説明する。
【0031】図14は直管部の観察をしている状態でこ
のとき内視鏡は図10及び図11のように直視カバーガ
ラス56を通した観察光学系であり視野方向が直視とな
っている。内視鏡を図示しない光源装置に接続したライ
トガイド45により先端に照明が伝送され照明レンズ4
3により広い角度で照射される。
【0032】内視鏡がR部に差しかかると、先端の方向
はU字管11のR部外側を向く。このとき、図示しない
操作部から信号線68による電気信号でステッピングモ
ータ62を定められた角度だけ回動させる。
【0033】ステッピングモータ62の動力はフレキシ
ブルシャフト67で伝達され、さらにシャフト51及び
プリズム枠52を回動させる。慣性による回動のし過ぎ
を照明枠44がプリズム57の長穴55に突き当たるこ
とで防ぐ。プリズム枠52が回動すると、直視カバーガ
ラス56にかわって、斜視プリズム57が対物レンズ4
2の前に位置して、視野方向がθだけ傾けられる。この
状態が図13である。図15で示す通り、図26の死角
範囲12の方向へ視野方向がθ傾けられる。再び直管部
を観察するときには斜視プリズム57に切り換えたのと
同様にして(回転方向は逆)直視カバーガラス56に代
える。
【0034】このような作用を有するので、U字管11
のR部において、図26に示されている死角範囲12を
視野方向がθだけ傾けられることにより観察できるよう
にできる。図15に示す使用例では、斜視プリズム57
による視野方向がθ傾けられる方向が屈曲方向と一致す
る方向で説明している。
【0035】次に湾曲部7の構造を図16を参照して説
明する。図16に示すように湾曲部7内にはリベット等
の枢支部(連結部)で、第1実施例と同様に関節31
a,…31n(図16では31a〜31cは図示されて
ない)が連結され、又、ワイヤ36a,36bが交差し
て関節31a〜31n内を挿通されている。
【0036】この実施例では最後段の関節31nの外周
面にはパイプ部材71が固定されており、更にこのパイ
プ部材71内周面に固定された関節31nよりも後方の
同一内周面には一端を関節31nに突き当て、パイプ部
材71に内接するようなスプリング72が収納されてい
る。このスプリング72の他端は、パイプ部材71内周
面をスライド可能なスライド部材73に当接している。
【0037】このスライド部材73には内蔵物を通すた
めの穴とワイヤ36a及びワイヤ36bを通すための穴
が設けられている。この穴を挿通されたワイヤ36a及
び36bはワイヤ止め74,74で半田付けで固定され
ている。また、スライド部材73は常にスプリング72
に押される位置になるようにワイヤ止め74により引っ
かけるように止めてある。
【0038】この他は第1実施例と同様の構成である。
次に作用を説明する。第1実施例と同様にU字管等に内
視鏡を挿入し湾曲部7が曲がり始めると、図17に示さ
れるように先端の関節31aに固定されたワイヤ36b
が引っ張られ、ワイヤ36aが緩むようになる。
【0039】ワイヤ36bによって引っ張られた先端の
関節31aは、更に内側を向く。
【0040】また、先端の関節31aを動かすために必
要以上の張力が発生すると、ワイヤ36bに固定されて
あるワイヤ止め74がスプリング72を押し縮めるよう
にスライド部材73をパイプ部材71の中で移動させ
る。
【0041】この時、ワイヤ36aはスライド部材73
に設けられた穴よりワイヤ36bとのストロークの差だ
け突き出る。この第2実施例によれば第1実施例の効果
に加え、先端の関節31aに必要以上の張力が加わった
場合、湾曲部7の後方が蛇行してしまうことを防ぎ、ス
ムーズに湾曲部7全体を曲げることができる。
【0042】加えて、過度の張力によるワイヤ及び関節
の破損を防ぎ、緩んだワイヤによる内蔵物(IG,L
G)の破損をも防ぐことができる。又、上述のように直
視と斜視とを切換えて死角を解消できる。図18は、第
2実施例の変形例における挿入部の先端側の構成を示
す。この変形例は、第2実施例の場合とはプリズム枠5
2を回動させる動力が異なる。プリズム枠52を回動さ
せる動力は電磁石を利用したものである。図18の正面
図を示す図19に示すようにプリズム枠52には直視カ
バーガラス56と斜視プリズム57が例えば60°の角
度を持ち装着されている。
【0043】レンズ枠41の後方の蛇管50内側に磁石
マウント81が固定されている。磁石マウント81には
アーム軸82が回転可能に取り付けられ、軸止め83で
抜け落ちないようになっている。アーム軸82にはアー
ム84が取り付けられている。図18のC矢視を示す図
20において、磁石マウント81には第1の電磁石8
5、第2の電磁石86が取り付けられている。これらの
電磁石85,86は鉄芯にコイルが巻かれたものでコイ
ルから図示しない操作部へコード87(図18参照)が
延びている。
【0044】上記磁石マウント81に設けた穴88,8
9にはイメージガイド46及びライトガイド45が通さ
れている。アーム軸82に取り付けられたアーム84は
着磁されていて第1の電磁石85、第2の電磁石86の
磁力によってこれらの電磁石の間を動き常にどちらかの
電磁石にくっつく。この動きによりアーム軸82は例え
ば60°(第1の電磁石85と第2の電磁石86の位置
により決まる。)回動される。アーム軸82とプリズム
枠52はシャフト51、フレキシブルシャフト67によ
り一体となり回動される。
【0045】図21は第1の電磁石85、第2の電磁石
86のコイルを駆動する回路図を示す。極性切り替スイ
ッチ90は図示しない操作部にあり、この極性切り替ス
イッチ90により第1の電磁石85、第2の電磁石86
のコイルに流れる電流の向きが切り替えられる。次にこ
の作用を説明する。
【0046】上記極性切り替スイッチ90を操作するこ
とで第1の電磁石85、第2の電磁石86は同時にN極
又はS極になる。アーム84は永久磁石で図20に示す
ように着磁されている。したがって極性切り替スイッチ
90により第1の電磁石85及び第2の電磁石86がS
極のときはアーム84は第1の電磁石85と引き合い、
第2の電磁石86と反発して図20(a)の状態とな
る。第1の電磁石85及び第2の電磁石86がN極とな
ったときは逆で図20(b)となる。
【0047】アーム84の回動はアーム軸82、フレキ
シブルシャフト67、シャフト51を介してプリズム枠
52を回動させ、第2実施例同様に直視、斜視を切り換
える。この変形例は第2実施例と同様の効果を有すると
共に、第2実施例のモータによる駆動に比べ電磁石の方
が装置の小型化が可能で、より細径の内視鏡に使用可能
となる。
【0048】次に本発明の第3実施例について説明す
る。この第3実施例における湾曲部の構成は、第2実施
例と同様であり、その説明を省略する。この実施例は、
超音波モータで対物レンズの前のプリズムを回転駆動す
るものである。
【0049】図22は第3実施例の内視鏡の先端部の断
面図である。対物光学系101の先端側に回転盤102
と共に回転可能なプリズム103が設けられており、プ
リズム103を回転させ視野方向を変えることができる
ように駆動装置として超音波モータ104が回転盤10
2を回転駆動するように設けられ、またこの超音波モー
タ104を制御する制御回路105と接続するため及び
電源を供給するためのケーブル106が設けられてい
る。湾曲部の作用は第2実施例と同様であり、その説明
を省略する。
【0050】操作部等に設けられた図示しないスイッチ
を押すことによって、制御回路105を介して超音波モ
ータ104に駆動信号が供給される。この超音波モータ
104が回転駆動されると、対物光学系101の先端側
に設けられたプリズム103を、回転盤102と共に回
転し、前方斜視の視野方向θを変化できる。
【0051】この第3実施例によれば対物光学系101
の先端側に設けられたプリズム103を回転させること
により、湾曲操作や内視鏡本体を回転させること無く、
前方斜視の光学系で管内全周を観察することができ、曲
管部の死角をなくすことができる。
【0052】ところで、図23(b)において、フレッ
クス201、ブレード202、外皮203から成る可撓
管の端部で、口金205を固定する場合、従来は、接着
層206により接着固定していた。この場合、口金20
5と可撓管の水密面は、外皮203と口金205の内径
部及びブレード202と口金205の内径部となり構
造、材質の異なる部材どうしの接合となり、完全な水密
性を得る嵌合面とはならない。この点を改善するために
第4実施例では図23(a)に示すように、ブレード2
02と外皮203の間に、金属製の中間リング204を
設ける。
【0053】この中間リング204は外皮203を成形
するときにブレード202上に一体的に固定する。そし
て、中間リング204の外径面と口金205の内径面を
嵌合し接着層206により固定する。この場合、口金2
05と可撓管の水密面は中間リング204の外径部と口
金205の内径部となり金属面どうしとなるので完全な
水密性を得ることができる嵌合面となる。また強度も向
上する。
【0054】又、図23に示す変形例では中間リング2
08をブレード207の外径面にセージング加工で固定
し、その後外皮203を成形する。セージング加工する
ことで図22aに示す中間リング204とブレード20
2の段差を極めて小さくすることが可能となり外皮20
3を成形する時の成形性を向上している。
【0055】上述した実施例において、1対のワイヤは
湾曲部の両端で固定されるものに限定されるものでな
く、湾曲部の両端側(前端側及び後端側)で固定あるい
は位置規制されていれば同様の作用効果を有する。ま
た、1対のワイヤを必ず交差させるように配置(挿通)
しなければならないものでなく、交差部分で1対のワイ
ヤが接しないような交差的な状態で配置したもの(ここ
では交差状という言葉で交差及び交差的の状態を含むも
のとしている。)でも良い。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
視鏡挿入部の先端側に屈曲用の関節を複数設けると共
に、前記関節を屈曲させるための少くとも1対のワイヤ
を交差状に配置する構造にすることにより、先端側が屈
曲された管内に挿入されると、交差状に配置された1対
のワイヤにより、交差部分より前方部分の関節を大きく
屈曲させることができ、先端部の観察系の視野を屈曲さ
れた方向に向けて死角を解消ないしは小さな死角にでき
る。また、挿入性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の工業用内視鏡の外観を示
す斜視図。
【図2】工業用内視鏡の先端部の構造を示す断面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】湾曲部の構造を示す概略断面図。
【図5】第1実施例の工業用内視鏡をU字管に挿入した
様子を示す説明図。
【図6】図5の状態における湾曲部が屈曲する様子を示
す説明図。
【図7】屈曲した部分に挿入された場合におけるワイヤ
の機能の説明図。
【図8】本発明の第1実施例の変形例の先端側の構造を
示す断面図。
【図9】図8の変形例が屈曲部分に挿入された場合の先
端側の様子を示す説明図。
【図10】本発明の第2実施例の内視鏡の先端側の構造
を示す断面図。
【図11】第2実施例の内視鏡の先端を示す正面図。
【図12】図10のB矢視図。
【図13】プリズム枠を90度回転させた場合における
先端部を示す図。
【図14】第2実施例をU字管の直管部分に挿入した様
子を示す説明図。
【図15】第2実施例をU字管の屈曲部分に挿入した様
子を示す説明図。
【図16】第2実施例における湾曲部の構造を示す断面
図。
【図17】第2実施例が屈曲された部分に挿入された場
合の機能を示す説明図。
【図18】第2実施例の変形例の先端側の構造を示す断
面図。
【図19】第2実施例の変形例の先端面を示す正面図。
【図20】図18のC矢視図。
【図21】電磁石のコイルを駆動する回路図。
【図22】本発明の第3実施例の内視鏡の先端側の構造
を示す断面図。
【図23】可撓管の端部の固定の様子を示す断面図。
【図24】図23の変形例における断面図。
【図25】従来例の工業用内視鏡の外観を示す斜視図。
【図26】従来例の工業用内視鏡をU字管に挿入した様
子を示す説明図。
【符号の説明】
2…ドラム 3…挿入部 4…可撓部 5…口金接続部 6…先端部 7…湾曲部 8…ユニバーサルケーブル 13…先端構成部材 14…撮像ユニット 15…鏡枠 17…CCD 22…照明レンズ 31a〜31n…関節 35a、35b…ワイヤ受け 36a、36b…ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猿谷 信之 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 義久 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の関節を回動自在に連結した湾曲部
    を備えた内視鏡において、前記複数の関節内に沿って挿
    通された少なくとも1対のワイヤの両端を前記湾曲部の
    前端側及び後端側で固定すると共に、前記1対のワイヤ
    を複数の関節内で交差状に配置したことを特徴とする内
    視鏡。
JP3305016A 1991-11-20 1991-11-20 内視鏡 Withdrawn JPH05142482A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014232085A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 管肉厚測定装置及び管肉厚測定方法
WO2021133145A1 (ko) * 2019-12-27 2021-07-01 고려대학교 산학협력단 수술용 연속체 로봇팔

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