JPH07275222A - 体腔内mrプローブ保持装置 - Google Patents

体腔内mrプローブ保持装置

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JPH07275222A
JPH07275222A JP6077441A JP7744194A JPH07275222A JP H07275222 A JPH07275222 A JP H07275222A JP 6077441 A JP6077441 A JP 6077441A JP 7744194 A JP7744194 A JP 7744194A JP H07275222 A JPH07275222 A JP H07275222A
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JP
Japan
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probe
optical transmission
body cavity
holder
mri
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Application number
JP6077441A
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English (en)
Inventor
Masaru Karasawa
勝 唐澤
Yasuhiro Ueda
康弘 植田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07275222A publication Critical patent/JPH07275222A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、MRI撮影時において、患者に対す
る体腔内MRプローブの位置決めを確実に行うことがで
きるMRI装置用受信プローブを提供することを目的と
する。 【構成】MRI撮影室1に設置されたMRI装置本体3
の近傍にて、患者6の体内から磁気共鳴信号を受信して
磁気共鳴断層像を得るために患者の体内に挿入する体腔
内MRプローブ10を保持するプローブホルダ7を設け
た体腔内MRプローブ保持装置である。これによれば、
MRI撮影時において、患者に対する体腔内MRプロー
ブの位置決めを確実である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、患者の体内から磁気共
鳴信号を受信して磁気共鳴断層像を得るための体腔内M
Rプローブを保持する体腔内MRプローブ保持装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】体腔内に磁気共鳴信号を受信する体腔内
MRプローブを挿入し、患者の体内から磁気共鳴信号を
受信して磁気共鳴断層像を得るMRI装置が特願平5−
56135号の出願において提案されている。この体腔
内MRプローブは一般的に知られた内視鏡と同様の構成
のものの挿入先端部に磁気共鳴信号を受信するアンテナ
を組み込んでなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、MRI撮像
時、術者はMRI撮影室から外に出て操作室に移るが、
MRI撮影時、内視鏡の形式の体腔内MRプローブはそ
の先端位置が変わり易く、その修正のため、その都度、
術者は撮影室に入り、挿入位置を修正しなければならな
い。この位置決め等の作業が繁雑で面倒であり、それに
伴って検査時間が長くなるという問題点がある。
【0004】特に、小さい子供等のMRI撮影時におい
ては、体腔内MRプローブの移動を防ぐため、少なくと
も1人の術者や保護者等が撮影室内に残り、患者の口元
での挿入部を手で押さえることも必要となることがあ
る。
【0005】本発明は前記課題に着目してなされたもの
で、その目的とすることろは、MRI撮影時において、
患者に対する体腔内MRプローブの位置決めを確実に行
うことができるMRI装置用受信プローブを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、M
RI撮影室に設置されたMRI装置本体の近傍にて、患
者の体内から磁気共鳴信号を受信して磁気共鳴断層像を
得るために患者の体内に挿入する体腔内MRプローブを
保持するプローブホルダを設けたことを特徴とする体腔
内MRプローブ保持装置である。これによれば、MRI
撮影時において、患者に対する体腔内MRプローブの位
置決めを確実である。
【0007】
【実施例】
(第1の実施例)図1ないし図5はその第1の実施例の
構成を示すものである。図1は第1の実施例を適用した
MRI撮影装置の全体を概略的に示している。同図1に
おいて、1はMRI撮影室、2は操作室である。
【0008】MRI撮影室(治療室)1には、MRI装
置本体3が設けられており、ベット5の上に仰向けに寝
た患者6は、そのベット5と共に移動して、このMRI
装置本体3のガントリー4内に入り、移動する。ベット
5の一側縁部には体腔内MRプローブ10を保持するプ
ローブホルダ7が着脱自在に取り付けられている。
【0009】体腔内MRプローブ10は、通常の内視鏡
と同じく、可撓性の挿入部11、操作部12、ユニバー
サルケーブル(ライトガイドケーブル)13からなり、
それら構成部品は全て非磁性体(例えばプラスチック部
品やセラミック部品)または弱磁性体(例えば金属材料
の場合SUS310、SUS306等)によって作られ
ている。このため、MRI装置本体3のマグネットの影
響が略受けない。また、後述する前記プローブホルダ
7、及びホルダーケーブル14も同様に全て非磁性体ま
たは弱磁性体によって作られている。また、この実施例
での体腔内MRプローブ10の内視鏡としての形式はフ
ァイバースコープである。
【0010】なお、ここでの各ケーブル13,14は、
通常の内視鏡でのユニバーサルケーブル(ライトガイド
ケーブル)よりも長くしてある。これは、光源装置1
5、アングル制御部16は、弱磁性構造にしにくく、M
RI撮影時に発生する磁場により影響、磁力による牽引
及び誤動作を避けるため、MRI装置本体3から極力遠
ざけて配置するためである。
【0011】前記体腔内MRプローブ10は、その操作
部12がベッド5に固定したプローブホルダ7にて保持
することにより固定される。体腔内MRプローブ10の
ユニバーサルケーブル13は、前記光源装置15及びア
ングル制御部16に接続される。また、プローブホルダ
7から導出するホルダーケーブル14の導出他端はアン
グル制御部16に接続される。
【0012】図2で示すように、前記プローブホルダ7
は、4つのリンクアーム、つまり、ベット5の一側縁部
に固定される固定具21と、この固定具21に一端を枢
着した第1のアーム22と、この第1のアーム22の他
端に一端を枢着した第2のアーム23と、この第2のア
ーム23の他端に枢着した保持具24からなり、その4
つのリンクアームは隣接する部分がリンクジョイント
(関節)部25でそれぞれ連結されている。
【0013】そして、各リンクジョイント部25は、図
3で示すように、ワイヤーマニュピュレーションで駆動
する構成とされている。すなわち、各リンクジョイント
部25は中間節輪26を介して隣接するリンクアーム2
7,28を連結する。中間節輪26は一方のリンクアー
ム27に対して第1のシャフト31により枢着され、第
1のシャフト31はリンクアーム27に対して回転自在
であり、中間節輪26に対しては固定的に取り付けられ
ている。
【0014】また、中間節輪26は他方のリンクアーム
28に対しては第2のシャフト32により枢着され、そ
して、この第2のシャフト32は中間節輪26に対して
回転自在に取り付けられ、他方のリンクアーム28に対
しては固定的に取り付けられている。第1のシャフト3
1と第2のシャフト32の向きは直交している。したが
って、中間節輪26を介して連結される一方のリンクア
ーム27と他方のリンクアーム28とは、90度の異な
る方向に相対的に回動することができる。
【0015】第1のシャフト31には第1のプーリ33
が固定的に取り付けられ、また、第2のシャフト32に
は第2のプーリ34が固定的に取り付けられている。こ
の両プーリ33,34は、互いに90度の角度で向きを
変えた状態で設けられる。そして、第1のプーリ33に
は、回動駆動用の第1のワイヤ35の中間部が巻回して
その一部が固定している。また、第2のプーリ34に
は、回動駆動用の第2のワイヤ36の中間部が巻回して
その一部が固定している。
【0016】各リンクジョイント部24についての各ワ
イヤ35,36は、プローブホルダ7からホルダーケー
ブル14内を通じてアングル制御部16に導かれてい
る。そして、第1のワイヤ35と、第2のワイヤ36を
選択的に牽引することにより、各リンクジョイント部2
5毎に2自由度の移動を遠隔的に駆動することができ
る。
【0017】一方、図4は体腔内MRプローブ10にお
ける操作部12を特に保持するための保持具24を示し
ており、この保持具24には、前記操作部12に設けら
れた挿入部11の湾曲部についてアップ・ダウンの湾曲
操作を行う回動ノブ(アングルノブ)37に係合する手
段としての第1のノブプーリ41と、挿入部11の湾曲
部についてライト・レフトの湾曲操作を行う回動ノブ
(アングルノブ)38に対して係合する手段としての第
2のノブプーリ42が同軸的に設けられている。第1の
プーリ41には第1のワイヤ43の中間部が巻回してそ
の一部が固定され、第2のプーリ42には第2のワイヤ
44の中間部が巻回してその一部が固定されている。プ
ーリ41,42は体腔内MRプローブ10の挿入部11
内の図示しないアングルワイヤを駆動してその挿入部1
1を湾曲させる。
【0018】湾曲操作ノブ用のワイヤ43,44は、プ
ローブホルダ7からホルダーケーブル14内を通じて案
内してもよいが、ここでは体腔内MRプローブ10のユ
ニバーサルケーブル13内を通じてアングル制御部16
に導かれている。
【0019】図5は前記アングル制御部16に制御され
る電動アングル機構における各ワイヤ35,36,4
3,44と、これを押引き駆動するモータ51,52,
53,54との関係を示す。すなわち、1つのリンクジ
ョイント部24に対応して一対のモータ51、52が配
置され、リンクジョイント部用として3組の計6個のモ
ータが設けられている。また、湾曲操作ノブ用のワイヤ
牽引用として一対のモータ53,54が設けてある。各
モータ51、52、53,54は、MRI撮影室1外の
操作室2に設置された入力部55からの信号に基づいて
アングル制御部16により駆動制御される。
【0020】次に、その使用する場合の作用を説明す
る。 (1) まず、体腔内MRプローブ10の挿入部11を患者
6の体腔内に挿入し、この状態において、ベット5に固
定したプローブホルダ7の保持具24にその操作部12
を取付け固定し、体腔内MRプローブ10を保持する。
【0021】(2) この後、ベット5を移動し、MRI装
置本体3のガントリー4内に患者6を入れる。 (3) 体腔内MRプローブ10のユニバーサルケーブル1
3のコネクタを光源装置15及びアングル制御部16の
両方に接続する。プローブホルダ7から導出するホルダ
ーケーブル14のコネクタをアングル制御部16に接続
する。 (4) この後、術者は操作室2に移動し、MR像の撮像作
業を開始する。
【0022】(5) 所望の部位の撮像を行うため、体腔内
MRプローブ10の先端位置を変更する必要がままあ
る。この場合には、湾曲操作ノブ用のワイヤ牽引操作す
る命令を入力部55からアングル制御部16に与え、そ
の湾曲操作ノブ用のワイヤ牽引用としてのモータ53,
54を選択的に駆動する。モータモータ53,54の駆
動により、ワイヤ43,44を牽引し、ノブプーリ4
1,42を回動し、これと係合したノブ37,38が回
動して、体腔内MRプローブ10の挿入部11内の図示
しないアングルワイヤを駆動して挿入部11を湾曲させ
る。
【0023】(6) 体腔内MRプローブ10の挿入部11
のみを湾曲させただけでは所望の位置へ移動できない場
合は、プローブホルダ7のリンクジョイント部25を駆
動し、その体腔内MRプローブ10の操作部12の3次
元的位置を移動する。つまり、リンクジョイント部25
を駆動する命令を入力部55からアングル制御部16に
与え、そのリンクジョイント部駆動用としてのモータ5
1,52を駆動する。このモータモータ51,52の駆
動により、ワイヤ35,36を牽引し、プーリ33,3
4とともにシャフト31,32を回動して体腔内MRプ
ローブ10の操作部12を保持する保持具24の3次元
的位置を選択する。これによって体腔内MRプローブ1
0の挿入部11を所望の位置へ移動できる。
【0024】しかして、この構成によれば、術者がいち
いち操作室1からMRI撮影室2に移動して体腔内MR
プローブ10の位置を変える必要がなくなり、撮像操作
が簡単になる。また、検査時間を短縮できる。
【0025】(第2の実施例)図6ないし図8は本発明
の第2の実施例の構成を示すものである。図6はこの実
施例を適用したMRI装置の全体を概略的に示してい
る。この治療室56内において、ベット57に寝せられ
た患者58にはプローブホルダ59にて保持された体腔
内プローブ60の挿入部61が挿入される。この体腔内
プローブ60は気管支用ビデオスコープの形式で構成さ
れ、その操作部62には鉗子口63が設けられている。
そして、この鉗子口63より図示しないチャンネル内
に、アフターローディング装置のカテーテル64を挿入
した状態を示している。
【0026】また、治療室56内には、その体腔内プロ
ーブ60に利用する内視鏡用光源装置/ビデオプロセッ
サ66と湾曲制御装置部67のユニットの他、線源格納
庫68が設けられている。内視鏡用光源装置/ビデオプ
ロセッサ66には、前述したようなユニバーサルケーブ
ル69が接続され、湾曲制御装置部67には前述したよ
うなホルダーケーブル70が接続されている。また、前
記カテーテル64の他端は、前記アフターローディング
装置の線源格納庫68に接続されている。
【0027】さらに、治療室56内には、モニターカメ
ラ71が設置されている。操作室72にはテレビモニタ
73が配置されている。テレビモニタ73には、モニタ
ーカメラ71で撮像した像、及び内視鏡画像が表示され
る。
【0028】図7は、保持具75にて体腔内MRプロー
ブ60の操作部62を保持するプローブホルダ59を示
している。保持具75には操作部62のアングルノブ7
6を操作する湾曲ノブ操作装置77が取り付けられてい
る。湾曲ノブ操作装置77は外装カバー78の内側にモ
ータ79を取り付け、このモータ79には前記アングル
ノブ76に係合するノブ継手81を有している。ノブ継
ぎ手81と外装カバー78との間にはその間を水密化す
るためのOリング等からなるシール82が設けられてい
る。なお、83はアングルノブ76のエンゲージ用ノブ
である。
【0029】前記プローブホルダ59における各リンク
アーム84の間はボールジョイント85で連結されてお
り、手動により任意の位置へ移動し、各位置において摩
擦力で固定される。
【0030】次に、その使用する場合の作用を説明す
る。 (1) 患者58の気管支内に体腔内プローブ60の挿入部
61を挿入し、その先端部分を例えば癌患部の手前に先
端部を位置させる。 (2) 次に、カテーテル64を鉗子口63より体腔内プロ
ーブ60のチャンネル内に挿通し、そのチャンネルの先
端より患部付近に突き出す。
【0031】(3) この状態で操作部62をプローブホル
ダ59の保持具75で保持して固定する。 (4) この状態で術者は操作室72へ移動し、アフターロ
ーディング装置を使用する。すなわち、線源格納庫68
から放射線源をカテーテル64内にワイヤ等の押出し部
材86を用いて遠隔的に押し出していく。
【0032】(5) 術者はテレビモニタ73の観察で患部
に放射線源が確実に位置しているかどうかを確認する。
この際、位置がずれている場合には湾曲ノブ操作装置7
7のモータ79を操作室72から指令で操作し、アング
ルノブ76を回動し、挿入部61の先端部分を湾曲させ
て所望の位置に移動させる。
【0033】しかして、線源の位置がずれていても、そ
の線源をいちいち格納庫に戻した後、術者が治療室56
に入り、体腔内プローブ60の位置をずらすという行為
が不要となり、操作が極めて簡単になるとともに、治療
時間を短縮できる。
【0034】なお、この第2の実施例の構成において、
前述した第1の実施例で述べたような体腔内MRプロー
ブを使用し、あるいはこの体腔内MRプローブの構成を
体腔内プローブ60に組み込み、治療室56にMRI装
置本体を設置してMRI撮影室として兼ね備える治療室
とすれば、MRI撮影と放射線治療をプローブホルダを
含む同じ設備で行うことができる。
【0035】(第3の実施例)図9にもとづいて本発明
の第3の実施例を説明する。図9(a)で示すように、
MRI撮影室(治療室)100には、MRI装置本体1
01と、これに付属するベット102が設置されてい
る。また、患者103の体腔内には、内視鏡形式の体腔
内MRプローブ104が挿入されている。この体腔内M
Rプローブ104は、具体的に図示しないが、前述した
ような各種のプローブホルダによって保持されており、
また、手動または遠隔的な操作によってその保持位置の
変更ができるようになっている。
【0036】内視鏡形式の体腔内MRプローブ104に
対する照明光の供給手段が次のように構成されている。
すなわち、MRI撮影室100の磁気シールド壁104
を隔てて反対側にある例えば操作室105には光源装置
111が設けられている。光源装置111にはMRI撮
影室100側に位置する照明光路接続部112が設けら
れており、これには後述する光伝送系が接続されるよう
になっている。
【0037】前記光伝送系は、複数の光伝送部を連結し
てなり、例えば第1光伝送部121、第2光伝送部12
2、第3光伝送部223、及び第4光伝送部224を有
する。前記各光伝送部121,122,123,124
はその一端をコネクタ125とし、他端を光路接続部1
26としてある。そして、コネクタ125を他のものの
接続部112,126に接続することにより順次連結さ
れている。そして、第4光伝送部224の接続部126
に対して体腔内MRプローブ104のユニバーサルコー
ド128のコネクタ129を接続するようになってい
る。
【0038】各光伝送部121,122,123,12
4は、それぞれ硬性の外套管131を有し、この硬性外
套管131の中には、図9(b)に示されるような、1
種類以上のレンズからなるレンズ群(リレーレンズ)L
を組み込んである。なお、硬性外套管131の中は真空
であってもよい。また、光伝送を担う媒体として光ファ
イバーを利用してもよい。
【0039】第1光伝送部121はMRI撮影室100
内に配置され、光源装置111の照明光路接続部112
に接続される。第2光伝送部122はMRI撮影室10
0の床下内に水平に配置され、第4光伝送部124はベ
ット102内に設置されている。第3光伝送部123は
第2光伝送部122と第4光伝送部124の間に位置す
る。第2光伝送部122等は、床の上に配置してもよ
い。
【0040】また、各光伝送部121,122,12
3,124において屈曲部には光反射部材135が設け
られている。光反射部材135はミラーでもよいし、プ
リズムでもよい。
【0041】なお、第1光伝送部121及び第3光伝送
部123、特に、第3光伝送部123についてはその外
套管131を可撓性のものとし、光伝送を担う媒体とし
て光ファイバーとしてもよい。光ファイバーは二酸化珪
素やプラスチックを主成分としたものであるが、柔軟性
があり、光伝送可能な素材ならば、前記の限りではな
い。
【0042】図10は、体腔内MRプローブ104のユ
ニバーサルコード128を接続する接続部126をベッ
ト102に複数設けた例である。すなわち、体腔内MR
プローブ104のユニバーサルコード128を接続する
ための第4光伝送部124a,124bをベット102
の左右部分に組み込むものである。そして、前記構成に
加えて、第3光伝送部123からの光を受ける部分に光
路切り換え部130を設ける。光路切り換え部130の
構成は、光反射部材としてのミラー131の近傍に凸レ
ンズ132を設け、このミラー131はその反射面を凸
レンズ132の焦点にあたる位置に配置する。
【0043】そして、第3光伝送部123からの光を直
近の右側に位置する第4光伝送部124aに送る場合、
ミラー131は図10(b)で実線で示すように、45
度の角度で起上し、第3光伝送部123からの光を左側
に位置する第4光伝送部124bに送る場合、ミラー1
31は図10(b)で点線で示すように倒伏する。ミラ
ー131が倒伏したとき、そのミラー131は光路から
収納部133に退避する。前記収納部133には、光反
射部材としてのミラー131を容易に収納するための余
裕部135を含む。光反射部材としてのミラー131の
反射面は、光路と平行または光路に対して45゜の角度
を持つ。光反射部材近傍の凸レンズ132は伝送光や反
射光を集光する。
【0044】ミラー131を光路から収納部133に退
避させた際、第3光伝送部123からの光をそのまま中
間光伝送部136を通じて左側に位置する第4光伝送部
124bに送る。このように光路切り換え部130を操
作してミラー131の位置を選択することにより、体腔
内MRプローブ104のユニバーサルコード126を接
続する左右の接続部126のいずれかに光を導くことが
できる。使用状況に適した左右の接続部126のいずれ
かを選択して使用することができる。
【0045】なお、ここでは反射面と反射面に平行な面
を持つ平板型ミラーを用いたときの構造であるが、光路
を切り換える手段はプリズムなどでもよく、それの例に
限らない。また、光反射部材ミラーの切換え作動は、手
動でもよいし、自動的に実施してもよい。以上のような
切換え手段と光伝送部を加えて、ユニバーサルコードと
接続する接続部をさらに増やしてもよい。
【0046】図11および図12は、前述した第1光伝
送部121の変形例を示し、この第1光伝送部121を
組立式の構成としたものである。すなわち、既に、第3
の実施例で述べられた構成要素に加え、まず、第1光伝
送部121を前段光伝送部141と後段光伝送部142
に分け、前段光伝送部141の前端には光源装置111
側の照明光路接続部112に接続されるコネクタ143
を設ける。照明光路接続部112は第1光伝送部121
のコネクタ144に接続される。
【0047】前段光伝送部141の後端部下面には図1
2(a)(b)で示すように断面形状が鳩尾状の係合用
突起145が形成されている。一方、後段光伝送部14
2の上端には位置決め兼ストッパ部146が設けられ、
このストッパ部146には前記係合用突起145をスラ
イドして嵌め込む断面形状が鳩尾状の係合用溝147が
形成されている。後段光伝送部142の下端には前述し
たと同様、第2光伝送部122の接続部126に接続す
るコネクタ125が設けられている。
【0048】なお、これらの構成は磁気シールド壁を隔
てて設置する光源装置側に設けてもよい。また、この組
立て構成を第3光伝送部123に適用してもよい。しか
して、第1光伝送部及び第3光伝送部を硬性外套管で構
成したとき、屈曲部において着脱組立可能にすることが
できる。ここでは、光伝送路を床面上の照明光路接続部
に固定し、それと直交する位置に別の光伝送部をスライ
ドさせて設置する場合であるが、ストッパ部146でそ
のスライドが終了することにより、光軸を光伝送部12
1の中心に維持する。光軸を中心に維持できるのなら
ば、位置決め及び固定手段は前記とは限らない。
【0049】これらの光伝送手段を用いれば、光源装置
111と、内視鏡または体腔内MRプローブ104の距
離を一定以上隔てても、観察用照明光の減衰を抑制する
ことができるために内視鏡としての観察能力が向上す
る。また、ユニバーサルコード128をベッド102に
接続でき、しかも、ベッド102の任意の位置でも使用
できるために、その内視鏡等のプローブを取り扱うのが
容易になる。
【0050】前述した説明の構成によれば、以下に列記
するような内容が得られる。 (1)MRI撮影室に設置されたMRI装置本体の近傍
にて、患者の体内から磁気共鳴信号を受信して磁気共鳴
断層像を得るために患者の体内に挿入する体腔内MRプ
ローブを保持するプローブホルダを設けたことを特徴と
する体腔内MRプローブ保持装置。
【0051】(2)前記体腔内MRプローブは、内視鏡
の挿入部にMRアンテナ(受信コイル)を設けた構成で
あることを特徴とする第1項に記載の体腔内MRプロー
ブ保持装置。 (3)前記体腔内MRプローブに使用する内視鏡は電動
アングル機構を備えていることを特徴とする第2項に記
載の体腔内MRプローブ保持装置。
【0052】(4) 前記電動アングル機構は、アングル
ワイヤを湾曲部からライトガイド用ケーブルまで導出
し、このアングルワイヤの端部をモータ等の駆動源で牽
引操作することを特徴とする第3項に記載の体腔内MR
プローブ保持装置。これによれば、体腔内MRプローブ
の先端位置の変更作業が容易であり、それによって検査
時間を短縮できる。
【0053】(5) 前記体腔内MRプローブに使用する
内視鏡はその操作部にアングル操作ノブを有し、電動ア
ングルとマニュアル操作式湾曲の切り替え機構を有する
ことを特徴とする第4項に記載の体腔内MRプローブ保
持装置。
【0054】(6) 前記プローブホルダは多関節構造か
らなり、関節を遠隔駆動する駆動手段を有することを特
徴とする第1項に記載の体腔内MRプローブ保持装置。
体腔内MRプローブの保持位置の変更作業が遠隔的に行
うことができ、それによって検査時間を短縮できる。
【0055】(7) 前記プローブホルダの関節を遠隔駆
動する駆動手段は、関節をワイヤーマニュピュレーショ
ンで駆動することを特徴とする第6項に記載の体腔内M
Rプローブ保持装置。
【0056】(8) 前記プローブホルダは、内視鏡の操
作部を保持する保持具を有したことを特徴とする第7項
に記載の体腔内MRプローブ保持装置。 (9) 前記プローブホルダは、内視鏡の操作部における
アングルノブに係合する手段を有し、この手段を介して
前記アングルノブを遠隔回動する操作機構を有すること
を特徴とする第7項に記載の体腔内MRプローブ保持装
置。
【0057】(10)前記電動アングル機構の入力操作
部は、MR1撮影室の外にあることを特徴とする第3項
に記載の体腔内MRプローブ保持装置。 (11)前記関節を遠隔駆動する駆動手段の入力操作部
は、MRI撮影室の外にあることを特徴とする第6項に
記載の体腔内MRプローブ保持装置。
【0058】(12)内視鏡形式の体腔内MRプローブ
における照明光学系に、これより離れた光源装置から照
明光を供給する光伝送部を有し、光伝送部は、低減衰の
光伝送手段で光を伝送することを特徴とする第1項に記
載の体腔内MRプローブ保持装置。
【0059】(13)前記光伝送部における低減衰の光
伝送手段は、その光伝送光路の少なくとも一部において
レンズ群(リレーレンズ)を用いてなることを特徴とす
る第12項に記載の体腔内MRプローブ保持装置。一般
に、内視鏡は、観察光学系や照明光学系の構成部材の
他、湾曲機構などの構成部材も設けられている。また、
照明光学系へ供給する観察用照明光は、その内視鏡本体
と別体の光源装置からライトガイドケーブルを通じて供
給されるようになっている。ところで、前記従来の技術
において、その光源装置は、一般に強磁性体を多く含む
ため、MRI装置の静磁場発生用のマグネットから、一
定以上の距離を保たねばならない。このとき、光源装置
は、前記マグネットを収容する磁気シールドルーム外へ
設置するのが最も安全である。しかしながら、光伝送部
となる光ファイバーの長さが、その分、より長くなるた
め、それに伴って、照明光量の著しい減衰を伴う。第1
2〜13項に記載の構成によれば、MRI撮影装置と内
視鏡を併用した場合において、光源装置の設置位置を、
MRI撮影装置のマグネットの影響を受けない程度の距
離を保って設置された場合でも十分な光量を供給でき
る。
【0060】(14)MRI撮影装置に付属するベッド
に、光源装置から光伝送部を通じて導かれる照明光を内
視鏡(または体腔内MRプローブ)へ供給するためのコ
ネクタ部を1つ以上設けたことを特徴とする第1項に記
載の体腔内MRプローブ保持装置または後述する第15
項に記載の放射線治療装置。これによれば、術者におけ
る内視鏡または体腔内MRプローブの操作性が向上す
る。
【0061】(15)放射線源を遠隔的に体腔内へ挿入
留置するアフターローディング装置において、内視鏡
と、これを保持するホルダーと、このホルダーに設けら
れた内視鏡湾曲操作ノブを回動させるアクチュエータ
と、このアクチュエータを遠隔的に操作する手段とを設
けたことを特徴とする放射線治療装置。この第15項の
放射線治療装置の目的は次の通りである。すなわち、例
えば、癌治療を目的として、体腔内に放射線源を遠隔的
に挿入留置するアフターローディング手法が行われてい
る。本法の場合以下の問題点がある。術者の放射線被爆
を避けるため、術者は患者より離れた操作室から線源の
挿入操作を行う。この時の問題点として、線源の位置が
ずれた場合、いちいち線源を格納庫へ戻した上、導入用
カテーテルの位置を直す必要があり、極めて操作が繁雑
であるとともに治療時間が長くなるという問題点があ
る。しかしながら、この第15項の構成によれば、アフ
ターローディングによる体腔内癌治療における操作性向
上と治療時間の短縮が図れる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、体
腔内MRプローブを用いたMR撮像の操作性の向上と検
査時間の短縮化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を適用したMRI撮影装置の全体
を概略的に示す説明図。
【図2】同じく第1の実施例を適用したMRI撮影装置
の斜視図。
【図3】(a)(b)は同じく第1の実施例におけるプ
ローブホルダのリンクジョイント部の説明図。
【図4】(a)(b)は同じく第1の実施例における体
腔内MRプローブの操作部を保持した保持具の説明図。
【図5】同じく第1の実施例における電動アングル機構
のシステムの説明図。
【図6】第2の実施例を適用したMRI撮影装置の全体
を概略的に示す説明図。
【図7】同じく第2の実施例の体腔内MRプローブおよ
びプローブホルダの斜視図。
【図8】同じく第2の実施例の湾曲ノブ操作装置を示す
断面図。
【図9】(a)は第3の実施例を適用したMRI撮影装
置の全体を概略的に示す説明図、(b)はレンズ群の説
明図。
【図10】同じく第3の実施例を適用したMRI撮影装
置の第4の光伝送部の構成を示す説明図。
【図11】第1光伝送部の変形例を示す説明図。
【図12】(a)(b)(c)(d)は、同じく第1光
伝送部を展開して示す説明図。
【符号の説明】
1…MRI撮影室、3…MRI装置本体、5…ベット、
6…患者、7…プローブホルダ、10…体腔内MRプロ
ーブ、21…固定具、22…第1のアーム、23…第2
のアーム、24…保持具、25…リンクジョイント部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】MRI撮影室に設置されたMRI装置本体
    の近傍にて、患者の体内から磁気共鳴信号を受信して磁
    気共鳴断層像を得るために患者の体内に挿入する体腔内
    MRプローブを保持するプローブホルダを設けたことを
    特徴とする体腔内MRプローブ保持装置。
JP6077441A 1994-04-15 1994-04-15 体腔内mrプローブ保持装置 Withdrawn JPH07275222A (ja)

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