JPH0514226Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、一対の発光素子及び受光素子から成
る各種フオトセンサに関するものである。

〔従来の技術及び問題点〕

従来、例えばインタラプタ型のフオトセンサを
実装する場合にあつては、基板、パネル面等の所
定位置に該フオトセンサを取り付けると共に、こ
のフオトセンサの動作に必要なシヤツタ装置を上
記フオトセンサの発光素子から受光素子への光路
に対して正確に位置決めした上で前記基板、パネ
ル面等の所定位置に取り付けなければならなかつ
た。

このため、シヤツタ装置を一体に組み込んだ、
いわゆるアクチユエータ型フオトセンサも実際に
使用されているが、このようなフオトセンサは、
シヤツタ装置が特定の形式に限定されてしまうの
で、汎用性乃至応用性の点で問題があり、また生
産性の点でも好ましくはなかつた。

〔考案の目的〕

本考案は、以上の点に鑑み、シヤツタ装置等の
付加装置をフオトセンサに対して容易に且つ正確
に位置決めすることができると共に、単体でも通
常のフオトセンサとして使用できるように構成し
た、フオトセンサを提供することを目的としてい
る。

〔問題点を解決するための手段及び作用〕

上記目的は、本考案によれば、一対の発光素子
及び受光素子から成り、発光素子を収容する発光
部に設けられた発光窓と、受光素子を収容する受
光部に設けられた受光窓とが互いに対向して空間
を挟んで配置されており、該空間内にシヤツタ板
を挿脱することにより、スイツチング動作を行わ
せるようにしたフオトセンサにおいて、このフオ
トセンサのケース表面、好ましくは両側面に、上
記シヤツタ板を挿脱させるシヤツタレバー装置に
備えられた、例えば爪部で成る係合部を受容する
ことにより該シヤツタレバー装置を所定位置に位
置決め固定させるための、例えば切欠き部で成る
係合部が設けられていることを特徴とするフオト
センサにより達成される。

この考案によれば、フオトセンサのケース表面
に係合部が設けられているので、このフオトセン
サに組み合わせるべきシヤツタレバー装置に、予
め対応する係合部を備えておけば、基板等に取り
付けられたフオトセンサに対して所定位置に上記
シヤツタレバー装置を位置決めする場合、シヤツ
タレバー装置の係合部をフオトセンサのケース表
面に予め設けられた係合部に受容させることによ
つて、該シヤツタレバー装置は、容易且つ正確に
フオトセンサに対して位置決めされ、しかも係合
部の係合作用により確固に固定保持されることに
なる。

〔実施例〕

以下、図面に示した一実施例に基づいて本考案
を詳細に説明する。

第１図は、本考案によるインタラプタ型フオト
センサの一実施例を示しており、このフオトセン
サ１０は、シヤーシ又は取付板等に備えられた取
付孔（（図示せず）に挿入されるべき脚部１１ａ
を有するケース１１と、該ケース１１の上面に
各々突出している発光部１２及び受光部１３と、
該ケース１１の一端部に備えられたコネクタ部１
４とから構成されている。

ケース１１から下方に延びる４本の脚部１１ａ
は、その各先端付近が側方に突出していて、取付
板等の取付孔に挿入されたときに取付板等の裏面
に係合することにより、フオトセンサ１０が取付
板等に固定されるようになつている。

発光部１２及び受光部１３は、それぞれ発光素
子１２ａ及び受光素子１３ａを収容していると共
に、互いに対向する面に発光窓１２ｂ及び発光窓
１３ｂを備えていて、発光部１２内の発光素子１
２ａからの光が発光窓１２ｂを経て、発光部１２
及び受光部１３の間の空間１５を通り、さらに受
光部１３の受光窓１３ｂを経て受光部１３の受光
素子１３ａに入射するようになつている。また、
コネクタ部１４は、発光素子１２ａ及び受光素子
１３ａに給電し又は信号を取り出すための外部接
続端子１４ａを有している。

以上の構成は、従来のインタラプタ型フオトセ
ンサと同様の構成である。本考案によるフオトセ
ンサ１０は、さらにそのケース１１の側面に、後
述する付加装置に備えられた係合部を受容するた
めの係合部１１ｂを備えている。この係合部１１
ｂは、ケース１１の両側面に合計４個の切欠き部
を穿設することによつて係合凹部として形成され
ている。

第２図には、本考案によるインタラプタ型フオ
トセンサ１０に組み合わせられるべき付加装置と
して、シヤツタレバー装置２０が示されている。
このシヤツタレバー装置２０は、本体２１に対し
て長手方向、すなわち矢印Ａで示す下方へ摺動可
能に支持され且つスプリングＳを介して矢印Ａと
は反対方向（上方）に付勢されたシヤツタレバー
２２と、本体２１のさらに下方に延びていて且つ
シヤツタレバー２２の先端に一体的に取り付けら
れたシヤツタ板２３と、本体２１の下方に備えら
れた取付部２４とを含んでいる。

上記シヤツタレバー装置２０の取付部２４の下
縁には、シヤツタ板通過孔２４ａを穿設した下面
２４ｂが水平に架設されていて、シヤツタレバー
２２が押圧されて下方へ摺動した際に、該シヤツ
タ板通過孔２４ａ内へ上記シヤツタ板２３が没入
するようになつている。

また上記取付部２４の下縁は両端部でさらに下
方へ延びて２つの延長部２４ｃを形成しており、
その両延長部２４ｃの対向する各内面には、フオ
トセンサ１０のケース１１の両側面に設けられた
４つの係合凹部１１ｂに係合すべき４つの係合爪
２４ｄが形成されている。さらに上記取付部２４
は、その下面２４ｂの幅がフオトセンサの発光部
１２と受光部１３との間隔に一致し、その延長部
２４ｃの間隔がフオトセンサ１０のケース１１の
幅に一致している。

本考案によるインタラプタ型フオトセンサは以
上のように構成されており、このフオトセンサ１
０に上述したシヤツタレバー装置２０を取り付け
る場合には、先ずシヤツタレバー装置２０の取付
部２４の下面をフオトセンサ１０の発光部１２及
び受光部１３の間に挿入しながら、該取付部２４
の延長部２４ｃをフオトセンサ１０のケース１１
の側面に合わせ、シヤツタレバー装置２０全体を
下方に押圧して移動させれば、シヤツタレバー装
置２０は、その取付部２４の下面がフオトセンサ
１０の発光部１２及び受光部１３との間でガイド
されることになる。このとき、上記取付部２４の
両延長部２４ｃ内面に設けられた各係合爪２４ｄ
がフオトセンサ１０のケース１１の両側面に当該
することにより該延長部２４ｃは外側に変形して
いる。この状態でシヤツタレバー装置２０が所定
位置に達すると、該所定位置においてシヤツタレ
バー装置２０の取付部２４の両延長部２４ｃ内面
に設けられた４つの係合爪２４ｄが、フオトセン
サ１０のケース１１の両側面に設けられた対応す
る４つの係合凹部１１ｂに係合する。かくして、
シヤツタレバー装置２０は、容易に且つ正確にフ
オトセンサ１０に対して位置決めされ、固定保持
されることになる。

尚、以上の説明においては、付加装置として、
プツシユプル型のシヤツタレバー装置を利用した
場合について述べたが、これに限らず、例えばシ
ヤツタ板を回転軸の周りに揺動させるようにした
アクチユエータ型のシヤツタレバー装置等の他の
付加装置を取り付ける場合にも利用できることは
明らかである。

また、本考案によるフオトセンサは、付加装置
と組み合わせることなく、単体でも従来のフオト
センサと同様に使用し得ることは勿論であり、汎
用性乃至応用性の点でも有利である。

〔考案の効果〕

以上述べたように本考案によれば、一対の発光
素子及び受光素子から成り、発光素子を収容する
発光部に設けられた発光窓と、受光素子を収容す
る受光部に設けられた受光窓とが互いに対向して
空間を挟んで配置されており、該空間内にシヤツ
タ板を挿脱することにより、スイツチング動作を
行わせるようにしたフオトセンサにおいて、上記
シヤツタ板を挿脱させるシヤツタレバー装置の如
き付加装置をこのフオトセンサの所定位置に位置
決め固定させるために、上記付加装置に設けた係
合部を受容する係合部を該フオトセンサのケース
表面、好ましくは両側面に設けるようにして、フ
オトセンサを構成したから、フオトセンサのケー
ス表面に係合部が設けてあるので、このフオトセ
ンサに組み合わせるべきシヤツタレバー装置に予
め対応する係合部を備えておけば、基板等に取り
付けられたフオトセンサに対して所定位置に上記
シヤツタレバー装置を位置決めする場合、シヤツ
タレバー装置の係合部をフオトセンサのケース表
面に設けられた係合部に受容させることによつ
て、該シヤツタレバー装置は、簡単且つ容易にし
かも正確にフオトセンサに対して位置決めされる
ことができる。

しかも本考案のフオトセンサによれば、各種の
付加装置が係合部の係合作用により確固に固定保
持されることになり、また付加装置の交換も容易
に行うことができ、汎用性乃至応用性の点で有利
となる等、種々の実用的効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるインタラプタ型フオトセ
ンサの一実施例を示す斜視図、第２図は第１図の
フオトセンサに組み合わせられるべきシヤツタレ
バー装置の一例を示す斜視図である。 １０……インタラプタ型フオトセンサ、１１…
…ケース、１１ａ……脚部、１１ｂ……係合凹
部、１２……発光部、１２ａ……発光素子、１２
ｂ……発光窓、１３……受光部、１３ａ……受光
素子、１３ｂ……受光窓、１４……コネクタ部、
１４ａ……外部接続端子、２０……シヤツタレバ
ー装置、２１……本体、２２……シヤツタレバ
ー、２３……シヤツタ板、２４……取付部、２４
ａ……シヤツタ板通過孔、２４ｂ……取付部の下
面、２４ｃ……延長部、２４ｄ……係合爪。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 一対の発光素子及び受光素子から成り、発光
   素子を収容する発光部に設けられた発光窓と、
   受光素子を収容する受光部に設けられた受光窓
   とが互いに対向して空間を挟んで配置されてお
   り、該空間内にシヤツタレバー装置のシヤツタ
   板を挿脱することにより、スイツチング動作を
   行わせるようにしたフオトセンサにおいて、 上記フオトセンサのケース表面に、上記シヤ
   ツタレバー装置に備えられた係合部を受容する
   ことにより該シヤツタレバー装置をフオトセン
   サの所定位置に位置決め固定させるための対応
   する係合部が設けられていることを特徴とす
   る、フオトセンサ。 (2) 前記対応する係合部が、フオトセンサのケー
   スの両側面に設けられていることを特徴とす
   る、実用新案登録請求の範囲第１項に記載のフ
   オトセンサ。