JPH0514180B2 - - Google Patents

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JPH0514180B2
JPH0514180B2 JP62049727A JP4972787A JPH0514180B2 JP H0514180 B2 JPH0514180 B2 JP H0514180B2 JP 62049727 A JP62049727 A JP 62049727A JP 4972787 A JP4972787 A JP 4972787A JP H0514180 B2 JPH0514180 B2 JP H0514180B2
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Kozo Matsumura
Shinji Ehira
Yoshimi Iwata
Hidemitsu Itashiki
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、温調空気を吹き出す送風機と、温調
空気の吹き出し口に上下揺動自在に設けられて、
温調空気の吹き出し方向を変更する風向制御板
と、駆動信号に応答して前記風向制御板を駆動す
る電動モータと、前記風向制御板を連続的に往復
上下揺動動作させる風向制御運転スイツチとを備
えた空気調和機の風向制御板の運転制御装置に関
する。
(従来の技術) 従来のこの種の装置としては、例えば、特開昭
61−175437号公報に示されており、リモートコン
トロール装置本体に備えられたスイツチ(吹出グ
リル上下スイツチ)のON操作により、電動モー
タ(グリル駆動装置)を駆動して、暖房および冷
房それぞれに応じて、上向きから水平、更には下
向き、あるいは、下向きから水平、更には上向き
にといつたように、順次、所定の姿勢になるよう
に周期的に風向制御板(吹出グリル)を上下駆動
するように構成されている。
(発明が解決しようとする問題) しかしながら、このような構成を有する従来例
の場合、例えば、運転開始時のように風向制御板
を特定位置に駆動変位するとか、また、特定の上
下位置にわたつて往復上下揺動するようなときに
あつて、それらの特定位置や上下の特定位置それ
ぞれに精度良く変位する必要がある。そこで、風
向制御板が上下の揺動限界位置などに変位したと
きに作用するようにリミツトスイツチを設け、運
転開始時などにおいて、リミツトスイツチに作用
した状態を基準位置として適宜補正し、そこから
それぞれの特定位置まで精度良く変位させるよう
にすることが考えられるが、リミツトスイツチが
必要な上に、精度良く取り付けなければならず、
構造が複雑でかつ高価になる欠点があつた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたも
のであつて、風向制御板を基準位置で補正するた
めの構成を簡単かつ安価にできるようにすること
を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、このような目的を達成するために、
冒頭に記載した空気調和機の風向制御板の運転制
御装置において、 電動モータ8をステツピングモータで構成する
とともに、その電動モータ8と風向制御板7とを
摩擦式伝動機構を介して連動連結し、 前記風向制御板7の上方揺動側限界位置を当接
によつて設定する上側ストツパー6aと、 前記風向制御板7の下方揺動側限界位置を当接
によつて設定する下側ストツパー6bと、 前記風向制御板7を前記上側ストツパー6aま
たは下側ストツパー6bそれぞれに当接するよう
に変位するときに、当接位置まで変位させるに足
る量よりも多い駆動パルスを前記電動モータ8に
出力する補正手段20とを備えて構成する。
(作用) 上記構成によれば、補正手段20によつて駆動
パルスを出力するに伴ない、風向制御板7を上側
ストツパー6aまたは下側ストツパー6bのいず
れかに当接する位置まで駆動変位し、その当接後
も摩擦式伝動機構によりスリツプさせながら電動
モータ8を駆動し、その当接状態を基準位置にす
るように適宜補正することができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。第1図は、本発明の実施例に係る空気
調和機の風向制御板の運転制御装置の構成を示す
ブロツク図、第2図は空気調和機の縦断面図であ
る。
これらの図において、1は空気調和機本体であ
り、この空気調和機本体1内には、熱交換器2
と、フアンモータ3によつて駆動される送風機4
とが備えられ、前面グリル5から室内空気を吸い
込み、熱交換器2を通して熱交換した後の温調空
気を吹き出し口6から吹き出すようになつてい
る。
前記吹き出し口6には上下揺動自在に風向制御
板7が設けられるとともに、その風向制御板7に
は電動モータ(ステツピングモータ)8が連動連
結され、電動モータ8の駆動に伴なつて、風向制
御板7を駆動往復移動し、これにより温調空気の
吹き出し方向を変更するようになつている。
前記電動モータ8は、CPU9からモータドラ
イバー10への駆動信号の出力により駆動するよ
うになつている。
第1図中、11は圧縮機等のパワー系負荷であ
り、CPU9からリレードライバー12への駆動
信号の出力により駆動するようになつている。
また、13は発光ダイオードによる表示部であ
り、CPU9から発光ダイオードドライバー14
への駆動信号の出力により駆動するようになつて
いる。
CPU9には発振器15が接続され、基本周期
のクロツクを入力するようになつている。また、
CPU9には、基準定数や方式選択等を設定する
外部設定部16と、風向制御板7を連続的に往復
上下揺動動作させる風向制御運転スイツチSWや
空気調和機の運転スイツチ、運転モードの切換ス
イツチ、温度設定スイツチ等を備えるリモートコ
ントロール装置17が接続されている。
前記CPU9には、変速手段18と駆動速度制
御手段19と補正手段20とが備えられている。
前記電動モータ8は4相通電方式に構成され、
90度の関係位置に配設された励磁コイル8a…
に、第3図の電圧波形図に示すような、前記発振
器15によつて作成される所定周期の電圧により
通電するように構成され、そして、その単位周期
T0を変更することにより、単位周期T0が長い低
速駆動信号と単位周期T0が短い高速駆動信号と
を出力し、低速駆動状態と高速駆動状態とに電動
モータ8の駆動速度を変更するように前記変速手
段18が構成されている。
前記駆動速度制御手段19では、風向制御運転
スイツチSWの入り状態では変速手段18に低速
駆動信号を出力し、かつ、風向制御運転スイツチ
SWの切り状態で風向制御板7を特定位置に駆動
変位するときには変速手段18に高速駆動信号を
出力するようになつている。
前記風向制御板7には、伝動ケース21から突
出の駆動軸(図示せず)が一体回転自在に連動連
結され、そして、図示しないが、電動モータ8の
モータ軸と駆動軸とが、ウオームギア式等の公知
の減速機構と、摩擦板どうしの圧接による公知の
摩擦式伝動機構とを介して連動連結されている。
また、電動モータ8のモータ軸には、その周方向
に所定間隔を隔てた3箇所に磁気素子が付設され
るとともに、その周囲にホール素子が付設され、
モータ軸の回転数をパルス数の計測によつて検出
するように構成されている。
そして、これらの構成を利用して、前記風向制
御板7を駆動変位するときに、上方に変位する場
合は、吹き出し口6の開口上端縁6aに当接する
位置(以下、全開位置と称する)よりも上方に変
位させるに足るパルス数の駆動出力を出し、一
方、下方に変位する場合は、吹き出し口6の開口
下端縁6bに当接する位置(以下、全閉位置と称
する)よりも下方に変位させるに足るパルス数の
駆動出力を出し、摩擦式伝動機構を介してのスリ
ツプにより電動モータ8の焼き付きを回避しなが
ら、風向制御板7を前記全開位置および全閉位置
それぞれに確実に変位して、当接によりそれぞれ
の位置に維持できるように前記補正手段20が構
成されている。
次に、前述の駆動速度制御手段19および補正
手段20を備えたCPU9の制御動作につき、第
4図に示すフローチヤートおよび第5図の動作説
明図それぞれを用いて説明する。
先ず、電源の入り時または運転スイツチの切り
時それぞれにおいては、前記変速手段18により
高速駆動信号を出力し(S1)、第5図aに示すよ
うに、電動モータ8を高速で駆動して全閉位置6
b側に移動する(S2)とともに、その全閉位置
6bに維持する。このとき、電動モータ8に対し
て、補正手段20により、風向制御板7を全開位
置6aから全閉位置6bに変位するに必要な角度
θよりも設定角度αだけ大きい角度θ+αを変位
させるに足るパルス数の駆動出力を出し、この駆
動出力が出されるのを待ち(S3)、その後に、運
転スイツチが入つたかどうかを判断する(S4)。
ここで運転スイツチが入ると、それに伴ない変
速手段18により高速駆動信号を出力して
(S5)、温調空気の吹き出しに伴なう内圧増大の
影響を受けない角度範囲θ0(以下、通常角度θ0
称する)内まで風向制御板7が変位する間は、全
開位置6a側に高速で駆動変位する(S6、S7)。
上述の通常角度θ0内に風向制御板7が存在する
ときには、送風駆動信号をフアンモータ3に出力
し、その送風駆動信号に応答してフアンモータ3
を駆動し、かつ、通常角度θ0外に風向制御板7が
存在するときには送風駆動信号の出力を停止して
フアンモータ3の駆動を停止するようになつてい
る。
通常角度θ0に変位した後に、風向制御運転スイ
ツチSWが入つているかどうかを判断し(S8)、
風向制御運転スイツチSWが入つていないときに
は、第5図bに示すように、高速駆動状態のまま
風向制御板7を駆動変位し、一方、風向制御運転
スイツチSWが入つているときには、第5図cに
示すように、変速手段18により低速駆動信号を
出力させて低速駆動状態に切り替え(S9)、風向
制御板7を低速で駆動変位し、それらの後に、ス
テツプS10に移行して、途中で風向制御運転スイ
ツチSWが切られるかどうかを判断し(S10)、切
り操作されるに伴ない、その位置で電動モータ8
の駆動を停止して(S11)ステツプS8に戻す。即
ち、風向制御板7の固定位置を調整する場合は、
第5図eに示すように、風向制御板7を低速で駆
動しながら、所望の切り操作位置STにおいて容
易に停止できるようになつている。なお、通常角
度θ0外に風向制御板7が存在する状態で切り操作
したときには、その切り操作位置STのいかんに
かかわらず、第5図dに示すように、通常角度θ0
まで変位した位置で停止するようになつている。
ステツプS10において、風向制御運転スイツチ
SWが入り状態で切り操作をされなければ、即
ち、切り状態または入り状態それぞれに維持され
ていれば、切り状態では、第5図bに示すように
高速で、一方、入り状態では、第5図cに示すよ
うに低速で、それぞれ補正手段20により、設定
角度−αだけ余剰の駆動パルスを出力して全開位
置6aまで風向制御板7を駆動変位する(S12)。
しかる後に、暖房運転状態で風向制御運転スイ
ツチSWが切られているときには、ステツプS13
からステツプS14に移行して風向制御板7の駆動
を停止し、第5図bに示すように、設定時間の
間、全開位置6aに停止維持させる(S15、S16、
S17)。
しかる後、または、冷房運転状態あるいは風向
制御運転スイツチSWが入つているときには、ス
テツプS18に移行し、冷房運転状態でも風向制御
運転スイツチSWが入つているかどうかを判断
し、風向制御運転スイツチSWが入つていれば、
変速手段18により低速駆動信号を出力し
(S19)、第5図cに示すように、第1角度θ1と第
2角度θ2との範囲内で全閉位置6b側と全開位置
6a側とに交互に変位して、自動的に風向制御板
7を低速でかつ連続的に上下駆動揺動するように
なつている(S20、S21、S22、S23)。
前記ステツプS18において、風向制御運転スイ
ツチSWが入つていないと判断したときには、変
速手段18により高速駆動信号を出力し(S24)、
第5図bに示すように、第1特定位置(所定角
度θm)まで駆動変位する(S25、S26)。
第1特定位置まで変位した後に、暖房運転状
態かどうかを判断し(S27)、暖房運転状態であ
れば、第1特定位置を通り越して、第2特定位
置(ここでは、前述通常角度θ0と同じにしてあ
る)まで駆動変位させて(S28)から停止し
(S29)、例えば、5分などの設定時間が経過する
か、または、設定温度に達するまでの間、その下
向き状態を維持し(S30、S31、S32)する。
設定時間が経過するか、または、設定温度に達
した後に、タイマをリセツトしてから(S33)、
全開位置6a側に移動させ(S34)、第5図bに
示すように、第1特定位置まで変位して
(S35)から停止する(S36)。
冷房運転状態のときには、前記ステツプS27か
らステツプS36に移行し、第2特定位置側には
移動させずに、全開位置6aから第1特定位置
に移動した状態で停止し、ステツプS8に戻す。
上記第1特定位置としては、通常は、温調空気
の吹き出し方向と平行な姿勢となつて温調空気の
吹き出しに抵抗とならないような位置に設定され
るが、前述の人為的な切り操作によつて風向制御
板7を所望位置に停止した後には、その停止位置
が記憶されて第1特定位置となる。
風向制御板7が、運転スイツチの入り状態で、
かつ、通常角度θ0内に存在する状態で風向制御運
転スイツチSWが入り操作されたときには、第5
図fに示すように、その入り操作位置STAから
ステツプS8ないしステツプS10、ステツプS12、
ステツプS13、ステツプS18からステツプS23と移
行し、一旦、全開位置6a側に変位してから、そ
の全開位置6aを基準として、第1角度θ1と第2
角度θ2との範囲内で全閉位置6b側と全開位置6
a側とに交互に変位して、自動的に風向制御板7
を低速でかつ連続的に上下駆動揺動する。
上記実施例では、風向制御板7を基準位置に変
位して補正を加えるのに、風向制御板7を吹き出
し口6の開口上端縁6aおよび開口下端縁6bを
利用して機械的に当接させ、その当接のための構
成を簡略化しているが、本発明としては、例え
ば、専用の部材を取り付けるようにしても良く、
それらの専用部材や上記開口上端縁6aなど、風
向制御板7の上下揺動側限界位置を当接によつて
設定するものをして上側ストツパー6aと称し、
また、専用部材や上記開口下端縁6bなど、風向
制御板7の下方揺動側限界位置を当接によつて設
定するものをして下側ストツパー6bと称する。
(発明の効果) 以上のように、本発明によれば、電動モータ8
と風向制御板7との間に摩擦式伝動機構を介装し
て余剰の駆動パルスを出力し、風向制御板7を上
側ストツパー6aまたは下側ストツパー6bに確
実に当接するように構成するだけでありながら、
その当接位置を基準として補正できるから、リミ
ツトスイツチを設けたりせずに済み、補正のため
の構成を簡単で安価なものにできるようになつ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に係る空気調和機の
風向制御板の運転制御装置の構成を示すブロツク
図、第2図は空気調和機の縦断面図、第3図は、
電動モータ駆動のための電圧波形図、第4図は、
CPUの制御動作を説明するフローチヤート、第
5図は、風向制御板の変位動作の説明図である。 4……送風機、6……吹き出し口、6a……上
側ストツパーとしての吹き出し口の開口上端縁、
6b……下側ストツパーとしての吹き出し口の開
口下端縁、7……風向制御板、8……電動モー
タ、20……補正手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 温調空気を吹き出す送風機4と、 温調空気の吹き出し口6に上下揺動自在に設け
    られて、温調空気の吹き出し方向を変更する風向
    制御板7と、 駆動信号に応答して前記風向制御板7を駆動す
    る電動モータ8と、 前記風向制御板7を連続的に往復上下揺動動作
    させる風向制御運転スイツチ(SW)とを備えた
    空気調和機の風向制御板の運転制御装置であつ
    て、 前記電動モータ8をステツピングモータで構成
    するとともに、その電動モータ8と前記風向制御
    板7とを摩擦式伝動機構を介して連動連結し、 前記風向制御板7の上方揺動側限界位置を当接
    によつて設定する上側ストツパー6aと、 前記風向制御板7の下方揺動側限界位置を当接
    によつて設定する下側ストツパー6bと、 前記風向制御板7を前記上側ストツパー6aま
    たは下側ストツパー6bそれぞれに当接するよう
    に変位するときに、当接位置まで変位させるに足
    る量よりも多い駆動パルスを前記電動モータ8に
    出力する補正手段20とを備えて成る空気調和機
    の風向制御板の運転制御装置。
JP62049727A 1987-03-03 1987-03-03 空気調和機の風向制御板の運転制御装置 Granted JPS63217161A (ja)

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