JPH0514002B2 - - Google Patents
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- JPH0514002B2 JPH0514002B2 JP58065189A JP6518983A JPH0514002B2 JP H0514002 B2 JPH0514002 B2 JP H0514002B2 JP 58065189 A JP58065189 A JP 58065189A JP 6518983 A JP6518983 A JP 6518983A JP H0514002 B2 JPH0514002 B2 JP H0514002B2
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- amorphous metal
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- grooves
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Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
- Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
Description
本発明は、フレーク状の非晶質金属の製造方法
およびその製造装置に関する。 ここでフレーク状とは、厚さに対して長さ又は
巾が約10倍以上の平板状を指す。フレークの厚
さ、長さおよび巾は後述の如く制御可能なもので
あり、とくに限定する必要はないが、本発明の理
解を容易にするため一例を示せば、長さ2mm、巾
1mm、厚さ0.03mmの如きものが挙げられる。 非晶質金属は、従来の結晶性金属にはない種々
の特性を有しており、広範囲の用途にその応用が
期待されている。このような非晶質金属の製造方
法には、目的とする非晶質金属の組成、性能、用
途に応じて種々の方法がすでに公知となつてい
る。 このうち、フレーク状の非晶質金属の製造方法
としては、(i)遠心法、双ロール法、単ロール法な
どの公知方法によつて、まずテープ状の非晶質金
属を作製し、これを部分的に加熱して結晶化さ
せ、結晶部分が非晶部分よりも脆性であることを
利用して機械的に切断してフレーク状にする方
法、(ii)高速回転する冷却体ロールの表面の一部に
熱伝導度が冷却体材質より低い物質を塗布し、塗
布面に接する金属が結晶化しやすいことを利用し
て、連続的に定尺の非晶質金属を得る方法(特開
昭57−22854)などが知られている。 しかし、(i)の方法では、一度作製したテープに
部分的加熱および機械的切断という新たな工程が
必要があること、また(ii)の方法では連続的に一工
程でフレーク状非晶質金属が得られるという利点
はあるものの、塗布物質が油性の耐熱塗料など耐
熱に優れたものであつても、高熱の金属熔溶体に
接するため揮散しやすく、長時間の運転ができな
い、などの問題を有していた。 一方、金属などの熔融物質から直接薄片粒子を
形成させる方法としては、特開昭54−60262、同
54−157763などの方法が知られている。とくに後
者の公報には、該方法が非晶質金属の製造に適用
であるであろうとの期待が表明されている。しか
し、本願発明者は実際にこれらの方法を非晶質金
属の製造に種々試みたが、得られたのは団塊状の
結晶質である場合が多く、特にフレーク状になつ
ても、ロール表面上の形状による冷却不足のため
か、殆んど結晶性を有し、本願発明の目的には全
く有効でないことが分かつた。 本発明者らは、上記の種々の問題を解決し、フ
レーク状非晶質金属を能率よく連続的に製造する
方法を種々検討した結果、本発明を完成させるこ
とができた。 すなわち本発明は、 (1) 高速回転する冷却体の表面に熔融金属を噴出
することにより非晶質金属を製造する方法にお
いて、冷却体として、その表面上に回転軸と平
行かつ相互に不連続な溝が設けられて、かつ冷
却体表面の回転方法における各溝間の連続周面
長さをlA、溝による不連続周面長さをlB、溝の
深さをhとすると、lAは1mm〜15mmであり、
h/lAの範囲が0.020〜0.045であり、lBの範囲が
0.03mm〜0.6mmである冷却体を使用し、端部に
折り曲がつた部分のないフレーク状非晶質金属
を製造することを特徴とするフレーク状非晶質
金属の製造方法を提供し、 (2) 高速回転する冷却体の表面に熔融金属を噴出
することにより非晶質金属を製造する装置にお
いて、前記冷却体は、その表面上に回転軸と平
行かつ相互に不連続な溝を有し、冷却体表面の
回転方法における各溝間の連続周面長さをlA、
溝による不連続周面長さをlB、溝の深さをhと
すると、lAは1mm〜15mmであり、h/lAの範囲
が0.020〜0.045であり、lBの範囲が0.03mm〜0.6
mmであり、端部に折り曲がつた部分のないフレ
ーク状非晶質金属を製造するための製造装置を
提供する。 本発明を適用できる非晶質金属の合金組成は、
用途、性能および非晶質になりやすさなどによつ
て無数あり、その範囲を特定することは無意味か
つ不可能であるが、一般にロール法、遠心法など
によりテープ状の非晶質金属とすることができる
もの、あるいはキヤビテーシヨン法により粉末状
非晶質金属とすることができるものなどには適用
可能である。これらの組成を例示すれば、Fe78
B12Si10、Pd80Si20、Ni40Fe40B20、Co75B10Si15、
Ni78B14Si8、Cu40Ag40Ge20、Cu50Ti50、Ni90
Zr10、Fe60MO20C18などを挙げることができる。 本発明において、冷却体の表面に設けられた溝
は回転軸と平行であることが必要である。平行で
なければフレーク端形状が不規則となるからであ
る。但し、ここで平行とは厳密な平行を意味せ
ず、本願発明の効果を失わない範囲で回転軸に対
し若干平行でないものも含まれる。 また、冷却体の表面に設けられた溝は、相互に
不連続であることを要する。連続の場合は、塊状
となり易く、また非晶質化が困難となり、本発明
の効果を発揮することができないからである。 この場合において、冷却体表面の回転方法にお
ける各連続周面長さをlA、溝による不連続周面長
さをlB、溝の深さをhとすると、lAが約1ないし
約15mm程度の場合、h/lAの好ましい範囲は約
0.020ないし約0.045、特に好ましくは約0.025ない
し約0.040であり、またlBの好ましい範囲は約0.03
ないし約0.6mmである。lBやhの好ましい範囲は、
ロールの径が約100mm以上であれば、ロールの径
が1mを超えるような大きなものでもない限りロ
ールの径による影響はあまり受けない。lAが上記
範囲より大きい場合においても、hおよびlBはい
ずれも1mm程度あればよい。 本発明の範囲において、冷却体表面に設けられ
た溝の形状は任意である。溝の断面がU字形、V
字形、〓状、〓状、〓状などでもよい。これらの
溝の形状のうちでは、V字形であることが溝の製
作容易性などの点で好ましい。この場合、V字の
内角は45°以下であることが好ましい。 更に溝は、冷却体表面に1本以上設ければ、何
本でも本願発明の目的を達成できる。 以下、本発明を図によつて説明する。なお、溝
は説明の都合上V字形に限つた。 第1図は、本願発明の装置の要部を斜視図で示
したものである。第2図は、該部分を冷却体の回
転軸方向から見た断面図であり、第3図は冷却体
の一部を拡大した断面図である。 非晶質金属の原料2はルツボ1の中で熔湯状態
として貯蔵する。ルツボ1は通常石英などで耐圧
構造に製作されており、その上部は不活性気体等
により加圧可能となつており、圧力を制御するこ
とによつてルツボ下部のノズル孔から熔湯を高速
回転する冷却体ロール3の表面に噴き出させる。
原料の加熱熔湯化は例えばルツボ1の外部にとり
つけた高周波誘導加熱装置によつて行われる。冷
却体3は通常銅系又は鉄系などの材料で作られて
おり、必要な場合はロール内部に設けられた水路
により、非晶質金属の製造中冷却される。冷却体
ロール表面5には所定の間隔をあけてV字型の溝
4がロールの回転軸と平行に設けられている。ル
ツボ1の下部ノズル孔から噴き出された熔湯は、
ロール表面5と接触して急冷され、非晶質状態と
なる。 こうして得られる非晶質金属は、理論的には不
明であるが冷却体表面5に設けられた溝4の作用
により、テープ状にはならず、切断されてフレー
ク状のもの6となつて、ロール表面5から飛び去
る。更に驚くべきことに、フレーク6の飛散方向
の長さは溝4の設けられている周面上の間隔lAと
ほぼ同一にすることができることが分つた。すな
わち、一定の厚さdおよび一定の長さlAをもつフ
レーク6を得るには、一定のロールの周速v、一
定の大きさのノズル孔および一定の噴出圧、一定
のlBにおいて溝4の冷却体半径方向の深さhを変
えることによつて容易に達成できる。この場合、
溝4の切り込み角θ(V字形の内角)は、前述の
如く45°以下で本発明の効果を奏す範囲内で小さ
い方が好ましい。 上述の如く、v、h、lA、lBおよびθなどを適
当に変えることによつて、フレーク6の長さと厚
さは制御可能であり、フレークの巾はノズル孔の
大きさによつて決まるので、結局フレーク6の形
状は任意に制御できる。 更に一つのロール表面でlA、lB、h等を変える
ことにより、同時に種々の大きさの異なるフレー
ク状非晶質金属を製造することもできる。 以上述べた如く、本願の方法および装置の発明
により、容易に能率よく、連続的にフレーク状非
晶質金属を得ることができる。 以下、更に実施例によつて本願発明を具体的に
説明する。 実施例1および2 組成Fe79B16Si5の合金を石英ルツボの中で、温
度1400℃にて熔融させた。得られた熔湯をルツボ
下部の直径約0.7mmのノズル孔より、噴出圧力
0.35Kg/cm2にて周速1900m/分で回転している直
径10cmの常温の冷却体ロールの表面に噴き出させ
た。ロール表面に、ロールの回転軸に平行かつ所
定の間隔lA毎に、所定の深さh、不連続周面長さ
lBおよび内角45°をもつV字溝を設けておいたとこ
ろ、lA、lBおよびhにより、得られた合金の形状
および性状は表1の通りであつた。
およびその製造装置に関する。 ここでフレーク状とは、厚さに対して長さ又は
巾が約10倍以上の平板状を指す。フレークの厚
さ、長さおよび巾は後述の如く制御可能なもので
あり、とくに限定する必要はないが、本発明の理
解を容易にするため一例を示せば、長さ2mm、巾
1mm、厚さ0.03mmの如きものが挙げられる。 非晶質金属は、従来の結晶性金属にはない種々
の特性を有しており、広範囲の用途にその応用が
期待されている。このような非晶質金属の製造方
法には、目的とする非晶質金属の組成、性能、用
途に応じて種々の方法がすでに公知となつてい
る。 このうち、フレーク状の非晶質金属の製造方法
としては、(i)遠心法、双ロール法、単ロール法な
どの公知方法によつて、まずテープ状の非晶質金
属を作製し、これを部分的に加熱して結晶化さ
せ、結晶部分が非晶部分よりも脆性であることを
利用して機械的に切断してフレーク状にする方
法、(ii)高速回転する冷却体ロールの表面の一部に
熱伝導度が冷却体材質より低い物質を塗布し、塗
布面に接する金属が結晶化しやすいことを利用し
て、連続的に定尺の非晶質金属を得る方法(特開
昭57−22854)などが知られている。 しかし、(i)の方法では、一度作製したテープに
部分的加熱および機械的切断という新たな工程が
必要があること、また(ii)の方法では連続的に一工
程でフレーク状非晶質金属が得られるという利点
はあるものの、塗布物質が油性の耐熱塗料など耐
熱に優れたものであつても、高熱の金属熔溶体に
接するため揮散しやすく、長時間の運転ができな
い、などの問題を有していた。 一方、金属などの熔融物質から直接薄片粒子を
形成させる方法としては、特開昭54−60262、同
54−157763などの方法が知られている。とくに後
者の公報には、該方法が非晶質金属の製造に適用
であるであろうとの期待が表明されている。しか
し、本願発明者は実際にこれらの方法を非晶質金
属の製造に種々試みたが、得られたのは団塊状の
結晶質である場合が多く、特にフレーク状になつ
ても、ロール表面上の形状による冷却不足のため
か、殆んど結晶性を有し、本願発明の目的には全
く有効でないことが分かつた。 本発明者らは、上記の種々の問題を解決し、フ
レーク状非晶質金属を能率よく連続的に製造する
方法を種々検討した結果、本発明を完成させるこ
とができた。 すなわち本発明は、 (1) 高速回転する冷却体の表面に熔融金属を噴出
することにより非晶質金属を製造する方法にお
いて、冷却体として、その表面上に回転軸と平
行かつ相互に不連続な溝が設けられて、かつ冷
却体表面の回転方法における各溝間の連続周面
長さをlA、溝による不連続周面長さをlB、溝の
深さをhとすると、lAは1mm〜15mmであり、
h/lAの範囲が0.020〜0.045であり、lBの範囲が
0.03mm〜0.6mmである冷却体を使用し、端部に
折り曲がつた部分のないフレーク状非晶質金属
を製造することを特徴とするフレーク状非晶質
金属の製造方法を提供し、 (2) 高速回転する冷却体の表面に熔融金属を噴出
することにより非晶質金属を製造する装置にお
いて、前記冷却体は、その表面上に回転軸と平
行かつ相互に不連続な溝を有し、冷却体表面の
回転方法における各溝間の連続周面長さをlA、
溝による不連続周面長さをlB、溝の深さをhと
すると、lAは1mm〜15mmであり、h/lAの範囲
が0.020〜0.045であり、lBの範囲が0.03mm〜0.6
mmであり、端部に折り曲がつた部分のないフレ
ーク状非晶質金属を製造するための製造装置を
提供する。 本発明を適用できる非晶質金属の合金組成は、
用途、性能および非晶質になりやすさなどによつ
て無数あり、その範囲を特定することは無意味か
つ不可能であるが、一般にロール法、遠心法など
によりテープ状の非晶質金属とすることができる
もの、あるいはキヤビテーシヨン法により粉末状
非晶質金属とすることができるものなどには適用
可能である。これらの組成を例示すれば、Fe78
B12Si10、Pd80Si20、Ni40Fe40B20、Co75B10Si15、
Ni78B14Si8、Cu40Ag40Ge20、Cu50Ti50、Ni90
Zr10、Fe60MO20C18などを挙げることができる。 本発明において、冷却体の表面に設けられた溝
は回転軸と平行であることが必要である。平行で
なければフレーク端形状が不規則となるからであ
る。但し、ここで平行とは厳密な平行を意味せ
ず、本願発明の効果を失わない範囲で回転軸に対
し若干平行でないものも含まれる。 また、冷却体の表面に設けられた溝は、相互に
不連続であることを要する。連続の場合は、塊状
となり易く、また非晶質化が困難となり、本発明
の効果を発揮することができないからである。 この場合において、冷却体表面の回転方法にお
ける各連続周面長さをlA、溝による不連続周面長
さをlB、溝の深さをhとすると、lAが約1ないし
約15mm程度の場合、h/lAの好ましい範囲は約
0.020ないし約0.045、特に好ましくは約0.025ない
し約0.040であり、またlBの好ましい範囲は約0.03
ないし約0.6mmである。lBやhの好ましい範囲は、
ロールの径が約100mm以上であれば、ロールの径
が1mを超えるような大きなものでもない限りロ
ールの径による影響はあまり受けない。lAが上記
範囲より大きい場合においても、hおよびlBはい
ずれも1mm程度あればよい。 本発明の範囲において、冷却体表面に設けられ
た溝の形状は任意である。溝の断面がU字形、V
字形、〓状、〓状、〓状などでもよい。これらの
溝の形状のうちでは、V字形であることが溝の製
作容易性などの点で好ましい。この場合、V字の
内角は45°以下であることが好ましい。 更に溝は、冷却体表面に1本以上設ければ、何
本でも本願発明の目的を達成できる。 以下、本発明を図によつて説明する。なお、溝
は説明の都合上V字形に限つた。 第1図は、本願発明の装置の要部を斜視図で示
したものである。第2図は、該部分を冷却体の回
転軸方向から見た断面図であり、第3図は冷却体
の一部を拡大した断面図である。 非晶質金属の原料2はルツボ1の中で熔湯状態
として貯蔵する。ルツボ1は通常石英などで耐圧
構造に製作されており、その上部は不活性気体等
により加圧可能となつており、圧力を制御するこ
とによつてルツボ下部のノズル孔から熔湯を高速
回転する冷却体ロール3の表面に噴き出させる。
原料の加熱熔湯化は例えばルツボ1の外部にとり
つけた高周波誘導加熱装置によつて行われる。冷
却体3は通常銅系又は鉄系などの材料で作られて
おり、必要な場合はロール内部に設けられた水路
により、非晶質金属の製造中冷却される。冷却体
ロール表面5には所定の間隔をあけてV字型の溝
4がロールの回転軸と平行に設けられている。ル
ツボ1の下部ノズル孔から噴き出された熔湯は、
ロール表面5と接触して急冷され、非晶質状態と
なる。 こうして得られる非晶質金属は、理論的には不
明であるが冷却体表面5に設けられた溝4の作用
により、テープ状にはならず、切断されてフレー
ク状のもの6となつて、ロール表面5から飛び去
る。更に驚くべきことに、フレーク6の飛散方向
の長さは溝4の設けられている周面上の間隔lAと
ほぼ同一にすることができることが分つた。すな
わち、一定の厚さdおよび一定の長さlAをもつフ
レーク6を得るには、一定のロールの周速v、一
定の大きさのノズル孔および一定の噴出圧、一定
のlBにおいて溝4の冷却体半径方向の深さhを変
えることによつて容易に達成できる。この場合、
溝4の切り込み角θ(V字形の内角)は、前述の
如く45°以下で本発明の効果を奏す範囲内で小さ
い方が好ましい。 上述の如く、v、h、lA、lBおよびθなどを適
当に変えることによつて、フレーク6の長さと厚
さは制御可能であり、フレークの巾はノズル孔の
大きさによつて決まるので、結局フレーク6の形
状は任意に制御できる。 更に一つのロール表面でlA、lB、h等を変える
ことにより、同時に種々の大きさの異なるフレー
ク状非晶質金属を製造することもできる。 以上述べた如く、本願の方法および装置の発明
により、容易に能率よく、連続的にフレーク状非
晶質金属を得ることができる。 以下、更に実施例によつて本願発明を具体的に
説明する。 実施例1および2 組成Fe79B16Si5の合金を石英ルツボの中で、温
度1400℃にて熔融させた。得られた熔湯をルツボ
下部の直径約0.7mmのノズル孔より、噴出圧力
0.35Kg/cm2にて周速1900m/分で回転している直
径10cmの常温の冷却体ロールの表面に噴き出させ
た。ロール表面に、ロールの回転軸に平行かつ所
定の間隔lA毎に、所定の深さh、不連続周面長さ
lBおよび内角45°をもつV字溝を設けておいたとこ
ろ、lA、lBおよびhにより、得られた合金の形状
および性状は表1の通りであつた。
【表】
比較例1から5
以上の実施例と同様の条件下で、冷却体表面の
回転方向における各溝間の連続周面長さlA、溝に
よる不連続周面長さlB、溝の深さhをそれぞれ本
発明の範囲外にして、アモルフアス金属の製造を
試みたところ、表2のような結果が得られた。
回転方向における各溝間の連続周面長さlA、溝に
よる不連続周面長さlB、溝の深さhをそれぞれ本
発明の範囲外にして、アモルフアス金属の製造を
試みたところ、表2のような結果が得られた。
【表】
この表から明かなように、溝間の連続周面長さ
lAが小さいと、溶融金属とロールの接触が不良で
溶融金属が周囲に飛び散り、結晶化する(比較例
1)。 また、lAに対し溝の深さhが小さいと、節のつ
いたアモルフアス・テープが出来る(比較例2)。 lAに対し溝の深さhが大きいとテープが結晶化
しやすくなる(比較例3)。 同様に、不連続周面長さlBが大きいと溶融金属
とロールの接触が不十分で溶融金属が一部結晶化
する(比較例5)。 また、lBが小さいと筋のついたアモルフアステ
ープが出来る(比較例4)。 このように、本願発明の範囲外では、良質な不
レーク状アモルフアス金属の製造は不可能である
ことが判明した。
lAが小さいと、溶融金属とロールの接触が不良で
溶融金属が周囲に飛び散り、結晶化する(比較例
1)。 また、lAに対し溝の深さhが小さいと、節のつ
いたアモルフアス・テープが出来る(比較例2)。 lAに対し溝の深さhが大きいとテープが結晶化
しやすくなる(比較例3)。 同様に、不連続周面長さlBが大きいと溶融金属
とロールの接触が不十分で溶融金属が一部結晶化
する(比較例5)。 また、lBが小さいと筋のついたアモルフアステ
ープが出来る(比較例4)。 このように、本願発明の範囲外では、良質な不
レーク状アモルフアス金属の製造は不可能である
ことが判明した。
第1図は本願発明の装置要部の斜視図。第2図
は本願発明の装置要部の断面図。第3図は冷却体
(ロール)表面の拡大断面図。 1……るつぼ、2……熔融金属、3……冷却体
(ロール)、4……冷却体表面の溝、5……冷却体
表面、6……フレーク状非晶質金属。
は本願発明の装置要部の断面図。第3図は冷却体
(ロール)表面の拡大断面図。 1……るつぼ、2……熔融金属、3……冷却体
(ロール)、4……冷却体表面の溝、5……冷却体
表面、6……フレーク状非晶質金属。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 高速回転する冷却体の表面に熔融金属を噴出
することにより非晶質金属を製造する方法におい
て、冷却体として、その表面上に回転軸と平行か
つ相互に不連続な溝が設けられて、かつ冷却体表
面の回転方法における各溝間の連続周面長さを
lA、溝による不連続周面長さをlB、溝の深さをh
とすると、lAは1mm〜15mmであり、h/lAの範囲
が0.020〜0.045であり、lBの範囲が0.03mm〜0.6mm
である冷却体を使用し、端部に折り曲がつた部分
のないフレーク状非晶質金属を製造することを特
徴とするフレーク状非晶質金属の製造方法。 2 前記溝は、断面がV字形で、V字の内角が
45°以下であることを特徴とする請求項1記載の
フレーク状非晶質金属の製造方法。 3 高速回転する冷却体の表面に熔融金属を噴出
することにより非晶質金属を製造する装置におい
て、前記冷却体は、その表面上に回転軸と平行か
つ相互に不連続な溝を有し、冷却体表面の回転方
向における各溝間の連続周面長さをlA、溝による
不連続周面長さをlB、溝の深さをhとすると、lA
は1mm〜15mmであり、h/lAの範囲が0.020〜
0.045であり、lBの範囲が0.03mm〜0.6mmであり、端
部に折り曲がつた部分のないフレーク状非晶質金
属を製造するフレーク状非晶質金属の製造装置。 4 前記溝は、断面がV字形で、V字の内角が
45°以下であることを特徴とする請求項3記載の
フレーク状非晶質金属の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6518983A JPS59193204A (ja) | 1983-04-15 | 1983-04-15 | フレ−ク状非晶質金属の製造方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6518983A JPS59193204A (ja) | 1983-04-15 | 1983-04-15 | フレ−ク状非晶質金属の製造方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59193204A JPS59193204A (ja) | 1984-11-01 |
JPH0514002B2 true JPH0514002B2 (ja) | 1993-02-24 |
Family
ID=13279724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6518983A Granted JPS59193204A (ja) | 1983-04-15 | 1983-04-15 | フレ−ク状非晶質金属の製造方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59193204A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63401A (ja) * | 1986-06-20 | 1988-01-05 | Nippon Steel Corp | Ni基合金短繊維の製造方法 |
CN103769597A (zh) * | 2013-07-08 | 2014-05-07 | 湖南久泰冶金科技有限公司 | 一种规模化连续生产高品质非晶合金粉体材料的工艺和设备 |
CN113070480B (zh) * | 2021-03-18 | 2022-05-17 | 中国科学院力学研究所 | 一种用于金属离心雾化制粉的带有扰动结构的转盘 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5930456A (ja) * | 1982-08-16 | 1984-02-18 | Nippon Yakin Kogyo Co Ltd | 箔片を溶融材料から直接に製造するに用いられるデイスク |
JPS59147753A (ja) * | 1983-02-10 | 1984-08-24 | Nippon Steel Corp | 複合材料用金属短繊維の製造方法およびその製造用冷却体 |
-
1983
- 1983-04-15 JP JP6518983A patent/JPS59193204A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5930456A (ja) * | 1982-08-16 | 1984-02-18 | Nippon Yakin Kogyo Co Ltd | 箔片を溶融材料から直接に製造するに用いられるデイスク |
JPS59147753A (ja) * | 1983-02-10 | 1984-08-24 | Nippon Steel Corp | 複合材料用金属短繊維の製造方法およびその製造用冷却体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59193204A (ja) | 1984-11-01 |
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