JPH05139918A - 抗菌防臭剤 - Google Patents
抗菌防臭剤Info
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- JPH05139918A JPH05139918A JP3307866A JP30786691A JPH05139918A JP H05139918 A JPH05139918 A JP H05139918A JP 3307866 A JP3307866 A JP 3307866A JP 30786691 A JP30786691 A JP 30786691A JP H05139918 A JPH05139918 A JP H05139918A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 繊維に悪影響を与えることなく、クリーニン
グによっても効果が低減されることのない、実用上の抗
菌防臭効果に優れた抗菌防臭剤を提供することを目的と
する。 【構成】 水不溶性防黴剤2−n−オクチル−4−イソ
チアゾリン−3−オンを、塩化ベンザルコニウム、塩化
ベンゼトニウム、メチル塩化ベンゼトニウム、ジデシル
ジメチルアンモニウムクロリド、ジオクチルジメチルア
ンモニウムクロリド、アルキルベンジルイミダゾリウム
塩およびN−ポリオキシアルキレン─N,N,N−トリ
アルキルアンモニウム塩から選ばれる少なくとも1種の
水溶性カチオン型抗菌成分を乳化剤として用いて可溶化
してなる。
グによっても効果が低減されることのない、実用上の抗
菌防臭効果に優れた抗菌防臭剤を提供することを目的と
する。 【構成】 水不溶性防黴剤2−n−オクチル−4−イソ
チアゾリン−3−オンを、塩化ベンザルコニウム、塩化
ベンゼトニウム、メチル塩化ベンゼトニウム、ジデシル
ジメチルアンモニウムクロリド、ジオクチルジメチルア
ンモニウムクロリド、アルキルベンジルイミダゾリウム
塩およびN−ポリオキシアルキレン─N,N,N−トリ
アルキルアンモニウム塩から選ばれる少なくとも1種の
水溶性カチオン型抗菌成分を乳化剤として用いて可溶化
してなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】リネンサプライクリーニング等の
繊維洗浄機構において、シーツ、タオル、ユカタ等に抗
菌防臭効果を付与する抗菌防臭剤に関する。
繊維洗浄機構において、シーツ、タオル、ユカタ等に抗
菌防臭効果を付与する抗菌防臭剤に関する。
【0002】
【従来の技術】リネンサプライクリーニングにおいてタ
オルやシーツが湿った状態で1〜2晩工場内で放置され
た場合、梅雨や夏の時期にかけては、洗浄後残留する
汗、皮脂汚れ、水等が腐敗して悪臭が発生する。また、
乾燥後も臭いが残り、利用客に不快感を与えるために商
品価値を低下させる。従って、雑菌や黴の繁殖を抑制し
て腐敗臭をなくすことが求められている。シーツ類の洗
浄にはシミ抜きのために過酸化水素水や次亜塩素酸ソー
ダが使用されているが、これらを使いすぎると繊維の脆
化が起り、商品の寿命を短くするため、使用量には限界
があり、抗菌防臭剤としては不十分である。また、殺菌
剤塩化ベンザルコニウムでは、繊維の黄変や蛍光白度の
阻害といった事故が起る可能性があるし、殺菌防黴剤2
−ピリジンチオール−n−オキシドナトリウムとか2−
メチル−4−イソチアゾリン−3−オン等の水溶性化合
物では、一度の洗濯により有効成分が洗い流されてしま
うため、抗菌効果は喪失し、クリーニング用としては適
当でない。
オルやシーツが湿った状態で1〜2晩工場内で放置され
た場合、梅雨や夏の時期にかけては、洗浄後残留する
汗、皮脂汚れ、水等が腐敗して悪臭が発生する。また、
乾燥後も臭いが残り、利用客に不快感を与えるために商
品価値を低下させる。従って、雑菌や黴の繁殖を抑制し
て腐敗臭をなくすことが求められている。シーツ類の洗
浄にはシミ抜きのために過酸化水素水や次亜塩素酸ソー
ダが使用されているが、これらを使いすぎると繊維の脆
化が起り、商品の寿命を短くするため、使用量には限界
があり、抗菌防臭剤としては不十分である。また、殺菌
剤塩化ベンザルコニウムでは、繊維の黄変や蛍光白度の
阻害といった事故が起る可能性があるし、殺菌防黴剤2
−ピリジンチオール−n−オキシドナトリウムとか2−
メチル−4−イソチアゾリン−3−オン等の水溶性化合
物では、一度の洗濯により有効成分が洗い流されてしま
うため、抗菌効果は喪失し、クリーニング用としては適
当でない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
如き従来技術の問題点に鑑み、繊維に悪影響を与えるこ
となく、クリーニングによっても効果が低減されること
のない、実用上の抗菌防臭効果に優れた抗菌防臭剤を提
供することを目的とする。
如き従来技術の問題点に鑑み、繊維に悪影響を与えるこ
となく、クリーニングによっても効果が低減されること
のない、実用上の抗菌防臭効果に優れた抗菌防臭剤を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記課
題を解決するため、水不溶性防黴剤2−n−オクチル−
4−イソチアゾリン−3−オンを、塩化ベンザルコニウ
ム、塩化ベンゼトニウム、メチル塩化ベンゼトニウム、
ジデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジオクチルジ
メチルアンモニウムクロリド、アルキルベンジルイミダ
ゾリウム塩およびN−ポリオキシアルキレン─N,N,
N−トリアルキルアンモニウム塩から選ばれる少なくと
も1種の水溶性カチオン型抗菌成分を乳化剤として用い
て可溶化してなることを特徴とする抗菌防臭剤が提供さ
れる。
題を解決するため、水不溶性防黴剤2−n−オクチル−
4−イソチアゾリン−3−オンを、塩化ベンザルコニウ
ム、塩化ベンゼトニウム、メチル塩化ベンゼトニウム、
ジデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジオクチルジ
メチルアンモニウムクロリド、アルキルベンジルイミダ
ゾリウム塩およびN−ポリオキシアルキレン─N,N,
N−トリアルキルアンモニウム塩から選ばれる少なくと
も1種の水溶性カチオン型抗菌成分を乳化剤として用い
て可溶化してなることを特徴とする抗菌防臭剤が提供さ
れる。
【0005】本発明者らは、即ち、水不溶性防黴剤であ
る2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンを
主成分とし、それを可溶化するために、一般の乳化剤と
は異なる水溶性のカチオン型抗菌成分を乳化剤として用
いて、水溶性の安定な抗菌防臭剤を開発したものであ
る。そして、これにより、2−n−オクチル−4−イソ
チアゾリン−3−オンの本来の効果が低下することな
く、しかも前記抗菌成分の殺菌性と相まってきわめて低
濃度で被洗物の臭いを消すことのできるクリーニング用
抗菌防臭剤を得ることに、成功したのである。また、こ
の抗菌防臭剤は、繊維への吸着性に優れているため、耐
洗濯性を有し、繰り返し洗濯しなければならないリネン
サプライに適しており、漂白剤次亜塩素酸ソーダや過酸
化水素水との併用したり、アルカリ域(pH10〜1
1)で使用しても抗菌効果が阻害されることはない。
る2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンを
主成分とし、それを可溶化するために、一般の乳化剤と
は異なる水溶性のカチオン型抗菌成分を乳化剤として用
いて、水溶性の安定な抗菌防臭剤を開発したものであ
る。そして、これにより、2−n−オクチル−4−イソ
チアゾリン−3−オンの本来の効果が低下することな
く、しかも前記抗菌成分の殺菌性と相まってきわめて低
濃度で被洗物の臭いを消すことのできるクリーニング用
抗菌防臭剤を得ることに、成功したのである。また、こ
の抗菌防臭剤は、繊維への吸着性に優れているため、耐
洗濯性を有し、繰り返し洗濯しなければならないリネン
サプライに適しており、漂白剤次亜塩素酸ソーダや過酸
化水素水との併用したり、アルカリ域(pH10〜1
1)で使用しても抗菌効果が阻害されることはない。
【0006】本発明者らの検討によれば、例えば、2─
n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンの重量に
対して塩化ベンザルコニウムが20〜100%である場
合に可溶化が可能であり、特に40〜60重量%である
場合に安定であった。ジデシルジメチルアンモニウムク
ロリドの場合には2─n−オクチル−4−イソチアゾリ
ン−3−オンに対して35〜50重量%で安定に可溶化
し、ジオクチルジメチルアンモニウムクロリドでは35
〜50重量%で安定であり、N−ポリオキシアルキレン
─N,N,N−トリアルキルアンモニウム塩では70〜
100重量%で安定であった。
n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンの重量に
対して塩化ベンザルコニウムが20〜100%である場
合に可溶化が可能であり、特に40〜60重量%である
場合に安定であった。ジデシルジメチルアンモニウムク
ロリドの場合には2─n−オクチル−4−イソチアゾリ
ン−3−オンに対して35〜50重量%で安定に可溶化
し、ジオクチルジメチルアンモニウムクロリドでは35
〜50重量%で安定であり、N−ポリオキシアルキレン
─N,N,N−トリアルキルアンモニウム塩では70〜
100重量%で安定であった。
【0007】本発明の抗菌防臭剤は、一般に、0.01
〜0.3%、好ましくは0.03〜0.1%の濃度で用
いられるのがよい。
〜0.3%、好ましくは0.03〜0.1%の濃度で用
いられるのがよい。
【0008】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明す
る。
る。
【0009】試験例1 抗菌性 2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン4.
5重量部を塩化ベンザルコニウム2.5重量部で可溶化
した(本発明品1)。綿ブロードおよびT/Cブロード
を本発明品1の0.01%〜0.06%水溶液で抗菌処理し、黄
色葡萄状球菌でハロー試験を行った。結果を下記に示
す。
5重量部を塩化ベンザルコニウム2.5重量部で可溶化
した(本発明品1)。綿ブロードおよびT/Cブロード
を本発明品1の0.01%〜0.06%水溶液で抗菌処理し、黄
色葡萄状球菌でハロー試験を行った。結果を下記に示
す。
【0010】
【0011】上記の数値はハロー長さ(mm)を示し、数
値の大きい方が効果が大であることを意味し、ブランク
の場合は0である。
値の大きい方が効果が大であることを意味し、ブランク
の場合は0である。
【0012】防黴性 T/Cブロードを本発明品1の0.01%〜0.06%水溶液で
抗菌処理し、C. grobosum を用いてハロー試験(防黴効
力評価試験JIS Z 2911−1981に準ずる)を行っ
た。結果を下記に示す。
抗菌処理し、C. grobosum を用いてハロー試験(防黴効
力評価試験JIS Z 2911−1981に準ずる)を行っ
た。結果を下記に示す。
【0013】 数値:阻止帯の長さmmであり、効果ありを示す + :カビが布上の1/3以下で発育 ++:カビが布上の1/3以上、2/3以下で発育
【0014】試験例2 抗菌性 2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン4.
5重量部をN−ポリオキシアルキレン─N,N,N−ト
リアルキルアンモニウム塩4.5重量部で可溶化した
(本発明品2)。綿ブロードおよびT/Cブロードを本
発明品2の0.01%〜0.06%水溶液で抗菌処理し、黄色葡
萄状球菌でハロー試験を行った。結果を下記に示す。
5重量部をN−ポリオキシアルキレン─N,N,N−ト
リアルキルアンモニウム塩4.5重量部で可溶化した
(本発明品2)。綿ブロードおよびT/Cブロードを本
発明品2の0.01%〜0.06%水溶液で抗菌処理し、黄色葡
萄状球菌でハロー試験を行った。結果を下記に示す。
【0015】
【0016】上記の数値はハロー長さ(mm)を示し、数
値の大きい方が効果が大であることを意味し、ブランク
の場合は0である。
値の大きい方が効果が大であることを意味し、ブランク
の場合は0である。
【0017】防黴性 T/Cブロードを本発明品2の0.01%〜0.06%水溶液で
抗菌処理し、C. grobosum を用いてハロー試験(防黴効
力評価試験JIS Z 2911−1981に準ずる)を行っ
た。結果を下記に示す。
抗菌処理し、C. grobosum を用いてハロー試験(防黴効
力評価試験JIS Z 2911−1981に準ずる)を行っ
た。結果を下記に示す。
【0018】 数値:阻止帯の長さmmであり、効果ありを示す + :カビが布上の1/3以下で発育 ++:カビが布上の1/3以上、2/3以下で発育
【0019】試験例3 抗菌性 2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン4.
5重量部をジデシルジメチルアンモニウムクロリド2.
0重量部で可溶化した(本発明品3)。綿ブロードおよ
びT/Cブロードを本発明品3の0.01%〜0.06%水溶液
で抗菌処理し、黄色葡萄状球菌でハロー試験を行った。
結果を下記に示す。
5重量部をジデシルジメチルアンモニウムクロリド2.
0重量部で可溶化した(本発明品3)。綿ブロードおよ
びT/Cブロードを本発明品3の0.01%〜0.06%水溶液
で抗菌処理し、黄色葡萄状球菌でハロー試験を行った。
結果を下記に示す。
【0020】
【0021】上記の数値はハロー長さ(mm)を示し、数
値の大きい方が効果が大であることを意味し、ブランク
の場合は0である。
値の大きい方が効果が大であることを意味し、ブランク
の場合は0である。
【0022】防黴性 T/Cブロードを本発明品3の0.01%〜0.06%水溶液で
抗菌処理し、C. grobosum を用いてハロー試験(防黴効
力評価試験JIS Z 2911−1981に準ずる)を行っ
た。結果を下記に示す。
抗菌処理し、C. grobosum を用いてハロー試験(防黴効
力評価試験JIS Z 2911−1981に準ずる)を行っ
た。結果を下記に示す。
【0023】 数値:阻止帯の長さmmであり、効果ありを示す + :カビが布上の1/3以下で発育 ++:カビが布上の1/3以上、2/3以下で発育
【0024】試験例4 抗菌性 2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン4.
5重量部をジオクチルジメチルアンモニウムクロリド
2.0重量部で可溶化した(本発明品4)。綿ブロード
およびT/Cブロードを本発明品4の0.01%〜0.06%水
溶液で抗菌処理し、黄色葡萄状球菌でハロー試験を行っ
た。結果を下記に示す。
5重量部をジオクチルジメチルアンモニウムクロリド
2.0重量部で可溶化した(本発明品4)。綿ブロード
およびT/Cブロードを本発明品4の0.01%〜0.06%水
溶液で抗菌処理し、黄色葡萄状球菌でハロー試験を行っ
た。結果を下記に示す。
【0025】
【0026】上記の数値はハロー長さ(mm)を示し、数
値の大きい方が効果が大であることを意味し、ブランク
の場合は0である。
値の大きい方が効果が大であることを意味し、ブランク
の場合は0である。
【0027】防黴性 T/Cブロードを本発明品3の0.01%〜0.06%水溶液で
抗菌処理し、C. grobosum を用いてハロー試験(防黴効
力評価試験JIS Z 2911−1981に準ずる)を行っ
た。結果を下記に示す。
抗菌処理し、C. grobosum を用いてハロー試験(防黴効
力評価試験JIS Z 2911−1981に準ずる)を行っ
た。結果を下記に示す。
【0028】 数値:阻止帯の長さmmであり、効果ありを示す + :カビが布上の1/3以下で発育 ++:カビが布上の1/3以上、2/3以下で発育
【0029】試験例5 耐漂白剤および耐アルカリ性 本発明品2と、次亜塩素酸ソーダ、過酸化水素水および
アルカリ剤とを併用して、下記の濃度の水溶液とし、ラ
ウンダ・オ・メーターで抗菌処理後、ハロー試験(黄色
ブドウ状球菌)を行った。結果を下記に示す。
アルカリ剤とを併用して、下記の濃度の水溶液とし、ラ
ウンダ・オ・メーターで抗菌処理後、ハロー試験(黄色
ブドウ状球菌)を行った。結果を下記に示す。
【0030】 添 加 薬 剤 綿ブロード T/Cブロード 本発明品0.05% 2.5 4.5 本発明品0.05%+NaClO 0.05% 2.5 5 本発明品0.05%+NaClO 0.1% 3 5 本発明品0.05%+H2O2 0.05% 3 5 本発明品0.05%+H2O2 0.1% 3 5 本発明品0.05% KOHでpH10に調整 2.5 4.5 本発明品0.05% KOHでpH11に調整 2.5 4.5 数値はハロー長さ(mm)を示す。
【0031】上記の如く本発明品2は、次亜塩素酸ソー
ダおよび過酸化水素水の影響を受けず、またアルカリ浴
で使用しても効果は阻害されない。本発明品1、3およ
び4についても同様である。
ダおよび過酸化水素水の影響を受けず、またアルカリ浴
で使用しても効果は阻害されない。本発明品1、3およ
び4についても同様である。
【0032】試験例6 低濃度処理 抗菌処理と洗濯とを繰り返して行い、抗菌力の推移を調
べた。抗菌処理 ラウンダ・オ・メーター 30℃×10分 本発明品1 0.005%水溶液洗濯 ラウンダ・オ・メーター 30℃×10分 シロックW−800(日華化学クリーニング用粉末洗
剤)0.1%水溶液ハロー試験 黄色ブドウ状球菌 抗菌処理→脱水→アイロン→洗濯→脱水を0〜14回繰
り返した後、ハロー試験を行う。結果を下記に示す。
べた。抗菌処理 ラウンダ・オ・メーター 30℃×10分 本発明品1 0.005%水溶液洗濯 ラウンダ・オ・メーター 30℃×10分 シロックW−800(日華化学クリーニング用粉末洗
剤)0.1%水溶液ハロー試験 黄色ブドウ状球菌 抗菌処理→脱水→アイロン→洗濯→脱水を0〜14回繰
り返した後、ハロー試験を行う。結果を下記に示す。
【0033】 数値はハロー長さ(mm)を示す。
【0034】上記からわかる通り、濃度 0.005%(通常
使用の1/4の濃度)での抗菌処理および洗濯を繰り返
した場合4回目でハローが出る。8回目以上ではハロー
長さは一定値となる。本発明品2〜4についても同様で
ある。
使用の1/4の濃度)での抗菌処理および洗濯を繰り返
した場合4回目でハローが出る。8回目以上ではハロー
長さは一定値となる。本発明品2〜4についても同様で
ある。
【0035】試験例7 本発明品3と水溶性抗菌剤である2−ピリジンチオール
−n−オキシドナトリウム(NAP)を主成分とする抗
菌剤について、試験布を 0.1%o.w.s で浸漬処理し、続
けて試験布をクリーニング用粉末洗剤で洗濯、脱水、ア
イロンプレスの過程を数回繰り返した。黄色葡萄状球菌
でハロー試験を行った。結果を下記に示す。
−n−オキシドナトリウム(NAP)を主成分とする抗
菌剤について、試験布を 0.1%o.w.s で浸漬処理し、続
けて試験布をクリーニング用粉末洗剤で洗濯、脱水、ア
イロンプレスの過程を数回繰り返した。黄色葡萄状球菌
でハロー試験を行った。結果を下記に示す。
【0036】 本発明品 NAP 綿ブロード T/Cブロード 綿ブロード T/Cブロード 抗菌処理布 7 8 6 3 1回洗濯 6 7 0 0 2回洗濯 5 6 0 0 3回洗濯 4 4 0 0 数値はハロー長さ(mm)を示す。上記の如く本発明品で
は耐洗濯性が認められた。これに対し、NAPでは耐洗
濯性は全く認められない。
は耐洗濯性が認められた。これに対し、NAPでは耐洗
濯性は全く認められない。
【0037】試験例8 ホテル、旅館などから回収された使用済みのシーツおよ
びユカタのうち悪臭の感じられるものについて試験し
た。被洗物50kgに対して本発明品1〜4のそれぞれ4
0〜60ccを水で希釈して連続洗濯機の最終槽に投入し
て抗菌処理し、工場内に2晩放置しておいた。そうした
ところ、抗菌処理した物は再び悪臭が発生することはな
く、処理なしの物は腐敗臭が確認された。
びユカタのうち悪臭の感じられるものについて試験し
た。被洗物50kgに対して本発明品1〜4のそれぞれ4
0〜60ccを水で希釈して連続洗濯機の最終槽に投入し
て抗菌処理し、工場内に2晩放置しておいた。そうした
ところ、抗菌処理した物は再び悪臭が発生することはな
く、処理なしの物は腐敗臭が確認された。
【0038】
【発明の効果】本発明の抗菌防臭剤は、水溶液状で使用
することができ、漂白剤やアルカリと併用しても効果が
阻害されることなく、黄変や蛍光白度の低下を生じるこ
ともない。また、耐久性ある優れた抗菌防臭効果を与え
ることができる。
することができ、漂白剤やアルカリと併用しても効果が
阻害されることなく、黄変や蛍光白度の低下を生じるこ
ともない。また、耐久性ある優れた抗菌防臭効果を与え
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 33:12)
Claims (1)
- 【請求項1】 水不溶性防黴剤2−n−オクチル−4−
イソチアゾリン−3−オンを、塩化ベンザルコニウム、
塩化ベンゼトニウム、メチル塩化ベンゼトニウム、ジデ
シルジメチルアンモニウムクロリド、ジオクチルジメチ
ルアンモニウムクロリド、アルキルベンジルイミダゾリ
ウム塩およびN−ポリオキシアルキレン─N,N,N−
トリアルキルアンモニウム塩から選ばれる少なくとも1
種の水溶性カチオン型抗菌成分を乳化剤として用いて可
溶化してなることを特徴とする抗菌防臭剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3307866A JPH05139918A (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 抗菌防臭剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3307866A JPH05139918A (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 抗菌防臭剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05139918A true JPH05139918A (ja) | 1993-06-08 |
Family
ID=17974110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3307866A Pending JPH05139918A (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 抗菌防臭剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05139918A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO1998032473A3 (en) * | 1997-01-23 | 1998-09-11 | Air Liquide Sante Dev Sa | Reduction of emissions of volatile compounds by additives |
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FR2838025A1 (fr) * | 2002-04-08 | 2003-10-10 | Arjo Wiggins | Support d'information presentant des proprietes biocides et son procede de fabrication |
EP1568831A1 (de) * | 2004-02-26 | 2005-08-31 | Sika Technology AG | Aus Fasern aufgebauter Körper mit Hohlräumen enthaltend ein Biozid |
WO2009014106A1 (ja) * | 2007-07-20 | 2009-01-29 | Sumika Enviro-Science Co., Ltd. | 防黴組成物 |
JP2012001868A (ja) * | 2010-06-15 | 2012-01-05 | Daiwa Kagaku Kogyo Kk | 繊維用処理剤、この処理剤を用いた繊維の処理方法、ならびにこの処理方法で処理された繊維からなる繊維製品 |
KR101230109B1 (ko) * | 2006-01-25 | 2013-02-05 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 캄파니 | 항미생물성 공기정화용 필터 |
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