JPH0513951B2 - - Google Patents

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JPH0513951B2
JPH0513951B2 JP58215865A JP21586583A JPH0513951B2 JP H0513951 B2 JPH0513951 B2 JP H0513951B2 JP 58215865 A JP58215865 A JP 58215865A JP 21586583 A JP21586583 A JP 21586583A JP H0513951 B2 JPH0513951 B2 JP H0513951B2
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JP
Japan
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ortho
methallyloxyphenol
heating
tin
carried out
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JP58215865A
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JPS59106481A (ja
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Uerashini Seruju
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Bayer CropScience SA
Original Assignee
Rhone Poulenc Agrochimie SA
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Publication of JPH0513951B2 publication Critical patent/JPH0513951B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D307/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D307/77Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D307/78Benzo [b] furans; Hydrogenated benzo [b] furans
    • C07D307/86Benzo [b] furans; Hydrogenated benzo [b] furans with an oxygen atom directly attached in position 7
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C37/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C37/01Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by replacing functional groups bound to a six-membered aromatic ring by hydroxy groups, e.g. by hydrolysis
    • C07C37/055Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by replacing functional groups bound to a six-membered aromatic ring by hydroxy groups, e.g. by hydrolysis the substituted group being bound to oxygen, e.g. ether group

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Furan Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Other In-Based Heterocyclic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、オルト−メタリルオキシフエノール
からの2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7
−ヒドロキシベンゾフランの製造方法に関するも
のである。
以下、DDHBで表わす2,3−ジヒドロ−2,
2−ジメチル−7−ヒドロキシベンゾフランは
式: を有する。
それ自体公知であるこの化合物は、カルボフラ
ン(carbofuran)の名称で知られた多目的の殺
虫剤である2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル
ベンゾフラン−7−イルメチルカルバメートを製
造するために使用することができる。
オルト−メタリルオキシフエノール、すなわち
2−メタリルオキシフエノールは式: の化合物である。
オルト−メタリルオキシフエノールを転位させ
(メタリル基のオルト転位)て転位化合物(特に
オルト−メタリルピロカテコール)を中間体とし
て生成させ、次いでこの転位化合物を環化して
DDHBを生成させることにより、オルト−メタ
リルオキシフエノールからDDHBを製造するこ
とが知られている。
オルト−メタリルピロカテコール、すなわち
1,2−ジヒドロキシ−3−メタリルベンゼンは
式: の化合物である。
オルト−メタリルオキシフエノールから
DDHBへのこの変換を転位/環化によつて行な
う方法は、幾つかの特許出願の主題となつている
が、使用条件に応じて相当に異なる結果をもたら
す。
フランス特許第1403952号公報は、オルト−メ
タリルオキシフエノールをバルクとして190℃ま
で加熱して行なうこの変換を記載しており、温度
はこの変換に際し270℃に達する。この特許公報
に記載された実験によれば、収率は僅か48.2%で
ある。
ヨーロツパ特許出願第79/420062.6号(特許公
開第0012096号)は、オルト−メタリルオキシフ
エノールを水および必要に応じ不活性有機溶剤の
存在下で約200℃の温度まで加熱して行なうこの
変換を記載している。得られる収率は、69〜72%
の程度である。
ヨーロツパ特許出願第80/420130.9号(特許公
開第0030511号)は、オルト−メタリルオキシフ
エノールを、触媒としてのアルミニウム誘導体、
好ましくはアルミニウムイソプロピラートの存在
下、および必要に応じ有機溶剤の存在下で、一般
に120〜150℃の温度まで加熱して行なうこの変換
を記載している。得られる収率は約60〜77%であ
る。このヨーロツパ特許出願の実施例9は、反応
をより低温度(100℃)で行なうと、多量の触媒
(オルト−メタリルオキシフエノール1mol当り
0.3molの触媒)を使用するにも拘わらず、相当
低いDDHBの収率(60.7%)が得られることを示
している。
ヨーロツパ特許出願第80/104521.2号(特許公
開No.0025843号)は、オルト−メタリルオキシフ
エノールを、少なくとも1個のOH基を有するポ
リヒドロキシアルキルエーテルよりなる溶剤中
で、触媒としてp−トルエンスルホン酸または塩
化第2鉄の存在下に約150〜190℃の温度まで加熱
して行なうこの変換を記載している。記載された
実施例によれば、収率は65%から70%まで変化す
る。
しかしながら、これら特許明細書に記載された
方法はいずれも、完全には満足しうるものでない
ことが判明した。
本発明の一目的は、上記特許または特許出願に
記載され或いは示唆されたものとは異なる触媒を
使用するDDHBの改良製造方法を提供すること
である。
さらに詳細には、本発明の一目的には、良好な
収率でDDHBを得ることができると共に、上記
特許または特許出願に記載された方法におけるよ
りも相当低い温度で反応を行ないうる、オルト−
メタリルオキシフエノールからのDDHBの製造
方法を提供することである。
今回、この目的は、本発明の主題を構成する新
規な方法により達成されることが見出された。
この方法は、オルト−メタリルオキシフエノー
ルを転位させ次いで転位化合物を環化させること
からなる、加熱によるオルト−メタリルオキシフ
エノールからのDDHBの製造に関するものであ
る。この方法において、少なくとも環化工程は、
錫誘導体よりなる触媒の有効量の存在下で加熱し
て行なわれる。
本発明の第1具体例においては、オルト−メタ
リルオキシフエノールを先ず錫誘導体の不存在下
で高温度まで加熱し、これにより使用条件に応じ
て出発化合物は部分的にまたは完全に転位化合物
(特にオルト−メタリルピロカテコール)まで変
換される。このように得られた反応混合物を、次
いで錫誘導体の存在下で加熱して転位誘導体の環
化を行なう。
本発明のこの第1具体例において、転位工程お
よび環化工程は2つの全く別途の操作で行なうこ
とができる:すなわち、オルト−メタリルオキシ
フエノールをたとえばヨーロツパ特許出願第80/
420130.9号(第9項、比較実験)に記載された条
件下で操作することにより加熱してその転位を生
ぜしめ、かくして主としてオルト−メタリルピロ
カテコールを含有する混合物を得、次いで第1操
作とは別途の第2操作においてこの反応混合物を
錫誘導体の存在下で加熱することができる。本発
明のこの第1具体例の変法においては、転位およ
び環化を同じ装置内で順次に行なうこともでき、
この場合加熱を錫誘導体の不存在下で最初に行な
い、次いで反応混合物へ加えられた錫誘導体の存
在下で加熱を継続する。
本発明の好適具体例においては、オルト−メタ
リルオキシフエノールの転位を錫誘導体の存在下
で加熱して行ない、さらに転位化合物の環化を錫
誘導体の存在下で加熱して行なう。本発明のこの
好適具体例において、オルト−メタリルオキシフ
エノールを錫誘導体の存在下で加熱し、かつこの
加熱を同じ錫誘導体の存在下でDDHBが生成さ
れるまで継続することが特に有利である。これら
条件下において、第2の変換は第1の交換の直後
に起ることが観察される。したがつて、これは単
一工程でオルト−メタリルオキシフエノールから
DDHBを製造しうる方法である。この方法にお
いては、オルト−メタリルオキシフエノールを錫
誘導体の存在下で加熱する。これは、本発明の好
適具体例を構成する。
本明細書において、「錫誘導体」という用語は、
二価の錫または四価の錫の有機もしくは無機誘導
体、および反応条件下で二価の錫または四価の錫
誘導体をその場で生成しうる任意の錫系試薬を意
味するものと了解される。
これらの二価の錫および四価の錫誘導体は一般
式: Sn(R)n 〔式中、Rはたとえばハロゲン、酸素もしくは
硫黄原子のような原子、または、無機もしくは有
機基を示し、mは2または4に等しい整数を示
し、置換基Rは同一でも異なつてもよいと理解さ
れる〕 に相当する。
Rは有利には下記の置換基から選択される: ハロゲン原子(好ましくは塩素)、 アルキル基(たとえばエチル、メチルおよびブ
チル基)または、たとえば適宜1個もしくはそれ
以上のハロゲンにより置換されたシクロアルキル
基、 適宜置換されたアリールもしくはアルカリール
基(たとえばフエニル基)、および 基−O−R1〔ここで、R1はたとえばアルキル、
アリールもしくはアシル基のような有機基または
ベンゾフリル基を示し、これらの基は適宜置換す
ることができ(たとえば、2,3−ジヒドロ−
2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イル基、オ
ルト−メタリルオキシフエノール基またはヒドロ
キシ(メタリル)フエニル基とすることができ、
或いは必要に応じこれらの各種の基をその場で生
成させることもできる)〕。
たとえば、Rが基−OR1を示す場合、この置換
基Rは特にフエノキシ基またはアセトキシ基
(CH3COO)を示すことができる。
上記式に相当する化合物のうち、たとえば
SnCl2、錫メチラート、SnCl4、二酢酸錫、二酸
酸ジブチル錫およびジクロルジブチル錫のような
化合物を有利に使用することができるが、これら
は限定を意味するものでない。
好ましくは、使用する錫誘導体は二価の錫誘導
体、すなわち上記一般式においてmが2に等しく
かつRが上記と同じ意味を有する化合物である。
これら好適化合物のうち、塩化第一錫
(SnCl2)が特に好適である。何故なら、後記の
実施例で示すように、100℃より高い温度で高収
率を得ることができるからである。
使用すべき錫誘導体の量は、使用条件下で変換
を充分に進行させうるのに充分でなければならな
い。これは、一般に変換すべき化合物(オルト−
メタリルオキシフエノールまたはこの化合物の転
位から得られる誘導体)1mol当り少なくとも
0.00005molの錫誘導体を使用して達成される。
触媒量の上限は臨界的でない。実用的には、変換
すべき化合物1mol当り0.0001〜0.3molの錫誘導
体、好ましくは変換すべき化合物1mol当り0.005
〜0.1molの錫誘導体を使用するのが有利である。
錫誘導体の存在下で加熱を行なう温度は、60〜
200℃とすることができ、好ましくは80〜130℃で
ある。
触媒として使用する錫誘導体が塩化第1錫であ
る場合、反応を100℃より高い温度で行なうこと
により極めて有利な結果が得られる。
本発明による変換は、オルト−メタリルオキシ
フエノールおよび/またはその転位生成物をバル
クとして溶剤の不存在下で加熱して行なうことが
できる。
しかしながら、好ましくは、この変換は有利に
はたとえばトルエンおよびo−、m−およびp−
キシレンのような芳香族炭化水素;たとえばオク
タンまたはデカンのような脂肪族炭化水素;塩素
化芳香族炭化水素;たとえばシクロヘキサンのよ
うな環式脂肪族炭化水素;たとえばアニソールの
ような脂肪族もしくは芳香族エーテル;たとえば
メチルイソブチルケトンのようなケトン;たとえ
ば低級アルカノール(たとえばイソプロパノー
ル)のようなアルコール;フエノール類、特にフ
エノール自身;ならびにポリヒドロキシアルキル
エーテル(たとえばヨーロツパ特許出願第80/
104521.2号に記載されたもの)から選択される有
機溶剤中で行なわれるが、これらのみに限定され
ない。
本発明による変換は、有利には通常の大気圧下
で行なわれる。しかしながら、大気圧以外の圧力
下で行なうこともできる。たとえば、通常の大気
圧下における沸点が反応を行なうのに望ましい温
度よりも低いような溶剤を使用することが望まし
ければ、本発明による変換は大気圧より高い圧力
下でオートクレイブ中にて行なうことができる。
本発明の変換を行なうのに要する時間は、使用
温度ならびにたとえば触媒の選択などの他のフア
クタに依存するが、変換時間は一般に温度が高く
なる程短かくなる。一般に、変換時間は15分〜20
時間である。
反応の完結後、得られたDDHBはたとえば蒸
留のような任意公知の手段により分離される。し
かしながら、或る用途については、DDHBを単
離する必要はなく、この場合DDHBを反応媒体
中に残存させてこれをそのまま所望の方法で使用
すれば充分である。錫誘導体は、反応混合物を強
酸の水溶液で洗浄して除去することができる。
以下、実施例により本発明を説明し、どのよう
に実施しうるかを示すが、これらのみに限定され
ない。
以下、DC(ME)という記号は、それぞれ操作
の開始時および終了時に反応媒体中に存在するオ
ルト−メタリルオキシフエノールの量から計算し
たオルト−メタリルオキシフエノールの変換度を
示し、かつY(DDHB)という記号は、変換され
たオルト−メタリルオキシフエノールから計算し
た2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ヒ
ドロキシベンゾフラン(すなわちDDHB)の収
率を意味するために使用される。
実施例 1 使用した装置は、還流凝縮器と磁気撹拌棒とを
装着した100mlの丸底フラスコで構成した。
このフラスコ中へ順次に次のものを加えた: オルト−メタリルオキシフエノール(1.0294
g、6.28×10-3mol)、 塩化第1錫(0.052g、2.74×10-4mol)、 メチルイソブチルケトン(50ml)。
この混合物を100℃にて撹拌しながら16.5時間
加熱し、次いで室温(25℃)まで冷却した。次い
で、2NのHCl(20ml)を加え、次いで酢酸エチル
(20ml)を加え、そして全体を分液漏斗中で振と
うした。
有機相と水相とを分離させた後、有機相を蒸留
水(30ml)で洗浄し、次いでこれを水相と合し
た。次いで、この水相を酢酸エチル(20ml)で洗
浄し、これを最初の有機相と合した。有機相の容
量を次いで100mlに調整し、そして得られた溶液
を液相クロマトグラフイーにより分析した。
溶液中に次のものが測定された: 未変換のオルト−メタリルオキシフエノール
(0.0224g、1.36×10-4mol)、 DDHB(0.793g、4.83×10-3mol)、 オルト−メタリルピロカテコール(0.0017g、
1×10-5mol)。
結果は次の通りである: DC(ME)=98% Y(DDHB)=78.7% 実施例 2 実施例1におけると同じ方法にしたがい、かつ
実施例1におけると同じ錫誘導体(SnCl2)と同
じ溶剤とを使用し、次のものから出発した: オルト−メタリルオキシフエノール(1.9421
g、1.184×10-2mol)、 塩化第1錫(0.1121g、5.91×10-4mol)、 メチルイソブチルケトン(35ml)。
実施例1におけると同様であるが、105℃にお
いて9.5時間加熱した。
結果は次の通りである: DC(ME)=100% Y(DDHB)=79% 実施例 3 実施例1におけると同じ方法にしたがい、かつ
実施例1におけると同じ錫誘導体と同じ溶剤とを
使用し、次のものから出発した: オルト−メタチルオキシフエノール(2.040g、
12.44×10-3mol)、 塩化第1錫(0.101g、5.3×10-4mol)、 メチルイソブチルケトン(18ml)。
加熱を不活性雰囲気中にて撹拌しながら105℃
で6時間行なつた。
結果は次の通りである: DC(ME)=87.7% Y(DDHB)=79.3% 実施例 4 実施例1におけると同じ方法にしたがい、かつ
実施例1におけると同じ錫誘導体を用いたが、メ
チルイソブチルケトンの代りにイソプロパノール
を使用し、かつ反応を不活性雰囲気下でオートク
レーブ中にて行なつた。
この実験は次のものから出発して行なつた: オルト−メタリルオキシフエノール(1.619g、
9.87×10-3mol)、 塩化第1錫(0.0891g、0.470×10-3mol)、 イソプロパノール(12ml)。
混合物を100℃にて16時間加熱した。
結果は次の通りである: DC(ME)=54.3% Y(DDHB)=79.6% 実施例 5 実施例1におけると同じ方法にしたがい、かつ
実施例1におけると同じ錫誘導体を使用したが、
溶剤を使用することなくオルト−メタリルオキシ
フエノールをバルクとして加熱した。
この実験は次のものから出発して行なつた: オルト−メタリルオキシフエノール(1.4727
g、8.98×10-3mol)、 塩化第1錫(0.0150g、7.9×10-5mol)。
加熱を100℃にて7.5時間行なつた。
結果は次の通りである: DC(ME)=100% Y(DDHB)=53% 実施例 6 実施例1におけると同じ方法にしたがつたが、
触媒として式: (CH3COOH)2Sn の酢酸錫を使用しかつ反応を溶剤としてのm−キ
シレン中で行なつた。
この実験は次のものから出発して行なつた: オルト−メタリルオキシフエノール(1.6456
g、10.03×10-3mol)、 酢酸錫(0.0487g、0.206×10-3mol)、 m−キシレン(11ml)。
加熱を120℃にて不活性雰囲気下で16時間行な
つた。
結果は次の通りである: DC(ME)=86.6% Y(DDHB)=67.3% 実施例 7 実施例1におけると同じ方法にしたがつたが、
触媒として式: (CH3O)2Sn の錫メチラートを使用しかつ溶剤を使用すること
なくオルト−メタリルオキシフエノールをバルク
として加熱した。
この実験は次のものから出発して行なつた: オルト−メタリルオキシフエノール(2.2740
g、13.86×10-3mol)、 錫メチラート(0.0273g、0.15×10-3mol)。
加熱を不活性雰囲気下で撹拌しながら97℃にて
14時間行なつた。
結果は次の通りである: DC(ME)=63.5% Y(DDHB)=61.7% 錫メチラートは、ジエ−・エス・モリソンおよ
びエツチ・エム・ヘンドラーによりジヤーナル・
インオーガニツク・ヌクレア・ケミストリー、第
29巻、第395頁(1967)に記載された方法により
製造した。
実施例 8 実施例1におけると同じ方法にしたがつたが触
媒として式: (CH3COO)2Sn(C4H92 の二酸酢ジブチル錫を使用しかつ溶剤を使用する
ことなくバルクとして加熱した。
この実験は次のものから出発して行なつた: オルト−メタリルオキシフエノール(1.720g、
10.49×10-3mol)、 二酢酸ジブチル錫(0.0368g、0.105×
10-3mol)。
加熱を不活性雰囲気で撹拌しながら95℃にて
15.5時間行なつた。
結果は次の通りである: DC(ME)=56% Y(DDHB)=50% 実施例 9 実施例1におけると同じ方法にしたがつたが、
触媒として式: (Cl)2Sn(C4H92 のジクロルジブチル錫を使用し、かつ溶剤を使用
することなくバルクとして加熱した。
この実験は次のものから出発して行なつた: オルト−メタリルオキシフエノール(2.020g、
12.19×10-3mol)、 ジクロルジブチル錫(0.036g、0.118×
10-3mol)。
加熱を120℃にて6時間行なつた。
結果は次の通りである: DC(ME)=67.5% Y(DDHB)=55.5% 実施例 10 実施例1における同じ方法にしたがつたが、触
媒として式: SnCl4 の塩化第2錫を使用し、かつ反応を実施例1にお
けると同様にメチルイソブチルケトン中で行なつ
た。
この実験は次のものから出発して行なつた: オルト−メタリルオキシフエノール(2.020g、
12.32×10-3moL)、 塩化第2錫(0.147g、0.56×10-3)、 メチルイソブチルケトン(18ml)。
加熱を不活性雰囲気下で撹拌しながら、105℃
にて6時間行なつた。
結果は次の通りである: DC(ME)=99% Y(DDHB)=48% 実施例 11 撹拌器を備えかつ不活性雰囲気下に置いたチユ
ーブを使用した。
80重量%のオルト−メタリルピロカテコール
(0.652×10-3mol)を含有する生成物(0.1336g)
と二酢酸ジブチル錫(0.0043g、0.012×
10-3mol)とをこのチユーブに入れた。
加熱を130℃にて3.5時間行つた。
かくして、全てのオルト−メタリルピロカテコ
ールは反応混合物から消失し、かくしてDDHB
(0.109g)が得られ、すなわちDDHBの収率は出
発オルト−メタリルピロカテコールに対し計算し
て100%に等しいことが観察された。
オルト−メタリルピロカテコールを含有する出
発物質は、オルト−メタリルオキシフエノールか
ら200℃にて1.5時間にわたりシクロヘキサン中で
加熱して得られた。
実験 A 実施例1におけると同じ装置において、オルト
−メタリルオキシフエノールを、溶剤を使用する
ことなくかつ錫誘導体の不存在下でバルクとして
112℃の温度まで加熱し、かつこの加熱をこの温
度にて24時間継続した。
結果は次の通りである: DC(ME)=43% Y(DDHB)=0% 反応混合物の分析は、反応混合物が主としてオ
ルト−メタリルピロカテコール(未環化)と少割
合のp−メタリルピロカテコール(すなわち1,
2−ジヒドロキシ−4−メタリルベンゼン)とを
含有し、これらの割合は変換されたオルト−メタ
リルオキシフエノールに対しそれぞれ62.3%およ
び20.2%であることを示した。
実験 B 実験Aを反復し、オルト−メタリルオキシフエ
ノールを錫誘導体の不存在下にバルクとして加熱
したが、この加熱は130℃にて15時間行なつた。
結果は次の通りである: DC(ME)=82% Y(DDHB)=1.4% 反応混合物の分析は、この反応混合物が主とし
てオルト−メタリルピロカテコール(未環化)と
少割合のパラ−メタリルピロカテコールとを含有
し、これら割合は変換されたオルト−メタリルオ
キシフエノールに対しそれぞれ61%および22%で
あることを示した。
実験 C 実験Aを反復し、オルト−メタリルオキシフエ
ノールを錫誘導体の不存在下に加熱したが、ただ
しオルト−メタリルオキシフエノールを140℃に
て有機溶剤(p−キシレン)中で11時間加熱し
た。
結果は次の通りである: DC(ME)=98.2% Y(DDHB)=1.8% 反応混合物の分析は、この反応混合物が主とし
てオルト−メタリルピロカテコール(未環化)と
少割合のパラ−メタリルピロカテコールとを含有
することを示した。
これらの実験A,BおよびCは、錫誘導体の不
存在下において112℃〜〜140℃の範囲の温度につ
いては殆んどDDHBが生成されないことを示す。
何故なら、Y(DDHB)はこれらの条件下で0〜
1.8%であるからである。
さらに、実験Cは、オルト−メタリルオキシフ
エノールの転位を、加熱をより高温度(140℃)
で行なうならば、触媒の不存在下でも充分に
〔DC(ME)=98.2%〕行ないうることを示してい
る。
本発明の実施例1〜11に記載した実験は、極め
て類似した温度条件の下で或る場合にはより低い
温度でも、反応混合物中に錫誘導体が存在すれば
環化を充分に進行させうることを示している。何
故なら、Y(DDHB)はこれらの条件において48
%(実施例10)から79.6%(実施例4)まで変化
するからである。
本発明の実施例1〜7に記載した二価の錫誘導
体で得られた結果と、本発明の実施例8〜10に記
載した四価の錫誘導体で得られた結果とを比較す
れば、二価の錫誘導体が一般に四価の錫誘導体で
得られるY(DDHB)値よりも相当に高いY
(DDHB)値を与えることが示される。
最後に、実施例3におけるSnCl2を用いて得ら
れた結果、すなわちY(DDHB)=79.3%を、実施
例3におけると正確に同じ条件を用いて行つた実
施例10におけるSnCl4で得られた結果、すなわち
Y(DDHB)=48%と比較すれば、オルト−メタ
リルオキシフエノールをDDHBへ変換させるに
はSnCl2が明らかにSnCl4より優れていることが
示される。
さらに、本発明の実施例1および2を参照すれ
ば、触媒としてのSnCl2の使用は、100℃より高
い温度にてオルト−メタリルオキシフエノールの
高い変換度、すなわち98〜100%のDC(ME)と、
高いY(DDHB)すなわち(78.7〜79%)とを得
ることが可能であり、すなわち上記ヨーロツパ特
許出願第0012096号および第0030511号明細書に記
載された実施例における相当に高い温度で得られ
た最良の結果にほぼ等しい結果が得られることが
観察される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 オルト−メタリルオキシフエノールを転位さ
    せ次いで得られた転位化合物を環化させることに
    よつてオルト−メタリルオキシフエノールから加
    熱により2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−
    7−ヒドロキシベンゾフランを製造するに際し、
    少なくとも環化工程を塩化第二錫を除く錫誘導体
    よりなる触媒の有効量の存在下で加熱して行なう
    ことを特徴とする2,3−ジヒドロ−2,2−ジ
    メチル−7−ヒドロキシベンゾフランの製造方
    法。 2 オルト−メタリルオキシフエノールの転位を
    錫誘導体の不存在下で加熱して行ない、かつ転位
    化合物の環化を次いで錫誘導体よりなる触媒の存
    在下で加熱して行なう特許請求の範囲第1項記載
    の方法。 3 転位化合物がオルト−メタリルピロカテコー
    ルである特許請求の範囲第1項または第2項記載
    の方法。 4 オルト−メタリルオキシフエノールの転位を
    錫誘導体の存在下で加熱して行ない、かつ転位化
    合物の環化を次いで錫誘導体の存在下で加熱して
    行なう特許請求の範囲第1項記載の方法。 5 オルト−メタリルオキシフエノールを錫誘導
    体の存在下で2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチ
    ル−7−ヒドロキシベンゾフランが得られるまで
    加熱する特許請求の範囲第4項記載の方法。 6 錫誘導体が式: Sn(R)m [式中、Rはハロゲン原子または無機もしくは
    有機基を示し、mは2または4に等しく、置換基
    Rは同一もしくは異なるものとすることができ
    る] の化合物、またはこの化合物を反応条件下にてそ
    の場で生成しうる錫系試薬である特許請求の範囲
    第1項乃至第5項のいずれか1項に記載の方法。 7 Rがハロゲン原子、適宜置換されたアルキル
    基、適宜置換されたアリール基、適宜置換された
    アルカリル基または基−OR1(ここでR1は有機基
    を示す)を示す特許請求の範囲第6項記載の方
    法。 8 mが2に等しい特許請求の範囲第6項または
    第7項記載の方法。 9 触媒として使用する錫誘導体が塩化第一錫で
    ある特許請求の範囲第1項乃至第8項のいずれか
    1項に記載の方法。 10 変換すべき化合物1mol当り少なくとも
    0.00005molの錫誘導体を使用する特許請求の範
    囲第1項乃至第9項のいずれか1項に記載の方
    法。 11 変換すべき化合物1mol当り0.0001〜
    0.3molの錫誘導体を使用する特許請求の範囲第
    1項乃至第10項のいずれか1項に記載の方法。 12 変換すべき化合物1mol当り0.005〜0.1mol
    の錫誘導体を使用する特許請求の範囲第1項乃至
    第11項のいずれか1項に記載の方法。 13 錫誘導体の存在下における加熱を60〜200
    ℃の温度にて行なう特許請求の範囲第1項乃至第
    12項のいずれか1項に記載の方法。 14 変換反応を有機溶剤中で行なう特許請求の
    範囲第1項乃至第13項のいずれか1項に記載の
    方法。
JP58215865A 1982-11-18 1983-11-16 2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ヒドロキシベンゾフランの製造方法 Granted JPS59106481A (ja)

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FR8219548 1982-11-18

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