JPH05139049A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JPH05139049A
JPH05139049A JP3300640A JP30064091A JPH05139049A JP H05139049 A JPH05139049 A JP H05139049A JP 3300640 A JP3300640 A JP 3300640A JP 30064091 A JP30064091 A JP 30064091A JP H05139049 A JPH05139049 A JP H05139049A
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勝彦 石田
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克明 吉沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】記録像の保存安定性、特に耐可塑剤性に優れ、
且つ高温下での地肌カブリの少ない感熱記録体を提供す
る。 【構成】支持体上に、無色又は淡色の塩基性染料および
該染料と接触して呈色し得る呈色剤を含有する感熱記録
層を設けた感熱記録体において、感熱記録層及び/又は
感熱記録層に隣接する層の中に、エポキシ化合物を内包
するマイクロカプセルを含有せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録像の保存安定性、
特に耐可塑剤性に優れ、且つ高温下での地肌カブリの少
ない感熱記録体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無色又は淡色の塩基性染料と有機又は無
機の呈色剤との呈色反応を利用し、熱により両発色物質
を接触させて記録像を得るようにした感熱記録体はよく
知られている。かかる感熱記録体は比較的安価であり、
また記録機器がコンパクトで且つその保守も容易なた
め、ファクシミリや各種計算機等の記録媒体としてのみ
ならず巾広い分野において使用されている。
【0003】例えば、その利用分野の1つとして、PO
S(point ofsales)システム化の拡大に伴って、感熱
記録体を食品用ラベルとして使用するケースが増大して
いるが、スーパーマーケット等でPOSシステムを導入
した場合、ラベルは水、ラップフィルム、油等に触れる
事が多く、その影響で感熱記録ラベルの記録像が褪色す
る欠陥が認められる為、感熱記録体には耐水性、耐可塑
剤性、耐油性等にの保存性を備えることが要請されてい
る。
【0004】また惣菜等の加熱された食品に貼りつけら
れるケースもある為、高温でも地肌カブリをおこさない
ように耐熱性に優れた感熱記録体も要請されている。従
来、記録像の保存性を改良するために、感熱記録層上に
フィルム形成能を有する水溶性樹脂にエポキシ化合物を
添加して塗布する方法が特開昭60−68990号公
報、特開昭62−27808号公報等に提案されてい
る。また、感熱記録層中に保存性改良剤としてエポキシ
化合物を添加する方法が特公昭51−29947号公
報、特開昭54−133352号公報等に提案されてい
るが、いずれの場合も上記の欠陥の改良には、必ずしも
満足すべき効果が得られていないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み本発
明者等は、感熱記録層及び/又は感熱記録層に隣接する
層の中に、エポキシ化合物を内包するマイクロカプセル
含有せしめることにより、記録像の保存安定性、特に耐
可塑剤性に優れ、且つ高温下での地肌カブリの少ない感
熱記録体が得られることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に無
色又は淡色の塩基性染料および該染料と接触して呈色し
得る呈色剤を含有する感熱記録層を設けた感熱記録体に
おいて、感熱記録層及び/又は感熱記録層に隣接する層
の中に、エポキシ化合物を内包するマイクロカプセルを
含有せしめたことを特徴とする感熱記録体に関するもの
である。
【0007】
【作用】本発明で用いられるエポキシ化合物としては、
分子中に1個以上のエポキシ基を持っていれば特に構造
や分子量が限定されるものではないが、油溶性で、且つ
エポキシ当量が100〜2000の範囲のものが好まし
く、更にエポキシ当量が100〜500の範囲のものが
より好ましい。なお、エポキシ当量が2000を越える
と記録像の保存安定性の改善効果が少なくなる。
【0008】かかるエポキシ化合物の具体例としては、
例えば下記が例示される。レゾルシンジグリシジルエー
テル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテ
ル、フェニルグリシジルエーテル、p−(tert−ブ
チル)フェニルグリシジルエーテル、ハイドロキノンジ
グリシジルエーテル、2,4−ジブロモフェニルグリシ
ジルエーテル、4,4′−ジグリシジルオキシジフェニ
ルスルホン、4−グリシジルオキシ−4′−メチルジフ
ェニルスルホン、4−グリシジルオキシ−4′−クロロ
ジフェニルスルホン、4−グリシジルオキシ−4′−メ
トキシジフェニルスルホン、4,4′−ビス(2−グリ
シジルオキシエトキシ)ジフェニルスルホン、グリシジ
ルフタルイミド、N,N,N′,N′−テトラグリシジ
ル−p,p′−ジアミノジフェニルメタン、ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキ
シ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフ
ェノールF型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂
等。
【0009】勿論、エポキシ化合物は上記のものに限定
するものではなく、また二種以上の化合物を併用するこ
とも可能である。本発明ではエポキシ化合物をマイクロ
カプセルに内包せしめて使用することを特徴とするもの
であり、従来、地肌カブリや保存性の面で使用が困難で
あった低融点のエポキシ化合物や常温で液体のエポキシ
化合物なども使用可能となるので、その選択の巾は大き
くひろげられる。
【0010】また、これらのエポキシ化合物の使用量に
ついては特に限定するものではないが、好ましくは塩基
性染料100重量部に対して5〜400重量部、より好
ましくは10〜200重量部である。本発明で用いられ
るエポキシ化合物を内包したマイクロカプセルは、各種
公知の方法で調製することができるが、一般にはエポキ
シ化合物を含む疎水性媒体を芯物質として水性媒体中に
乳化分散し、その周りに高分子物質壁膜を形成する方法
によって調製される。壁膜物質としては、ポリアミド系
化合物、ゼラチン等の天然高分子、メラミン−アルデヒ
ド系縮合物、尿素−アルデヒド系縮合物、ポリウレア−
ポリウレタン系化合物が使用されるが、ポリウレアポリ
ウレタン系高分子化合物が、地肌カブリが少なく、しか
も記録像の保存安定性向上効果が顕著である為、特に好
ましい。
【0011】本発明で使用されるマイクロカプセルは記
録時にサーマルヘッド等からのパルス的に印加される熱
エネルギーによって、マイクロカプセルに内包されたエ
ポキシ化合物が壁膜から滲み出て、染料及び呈色剤等と
反応することにより記録像の保存安定性を改善するもの
と思われる。ポリウレアポリウレタン壁膜は、多価イソ
シアネート化合物と該多価イソシアネートと反応して壁
膜を形成するポリオール等をカプセル化すべき芯物質中
に混合し、ポリビニールアルコール等の保護コロイド物
質を溶解した水性媒体中に乳化分散し、液温を上昇させ
て、油滴界面で高分子形成反応を起こすことによって製
造される。多価イソシアネート化合物としては、例えば
m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイ
ソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、
2,4−トリレンジイソシアネート、ナフタレン−1,
4−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4′−
ジイソシアネート、3,3′−ジメチルジフェニルメタ
ン−4,4′−ジイソシアネート、キシリレン−1,4
−ジイソシアネート、4,4′−ジフェニルプロパンジ
イソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、プロピレン−1,2−ジ
イソシアネート、ブチレン−1,2−ジイソシアネー
ト、シクロヘキシレン−1,2−ジイソシアネート、シ
クロヘキシレン−1,4−ジイソシアネート等のジイソ
シアネート類、4,4′,4″−トリフェニルメタント
リイソシアネート、トルエン−2,4,6−トリイソシ
アネート等のトリイソシアネート類、4,4′−ジメチ
ルジフェニルメタン−2,2′,5,5′−テトライソ
シアネート等のテトライソシアネート類、ヘキサメチレ
ンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加
物、2,4−トリレンジイソシアネートとトリメチロー
ルプロパンとの付加物、キシリレンジイソシアネートと
トリメチロールプロパンとの付加物、トリレンジイソシ
アネートとヘキサントリオールとの付加物等のイソシア
ネートプレポリマー等が挙げられる。
【0012】またポリオール化合物としては、エチレン
グリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オ
クタンジオール、プロピレングリコール、2,3−ジヒ
ドロキシブタン、1,2−ジヒドロキシブタン、1,3
−ジヒドロキシブタン、2,2−ジメチル−1,3−プ
ロパンジオール、2,4−ペンタンジオール、2,5−
ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジヒドロ
キシシクロヘキサン、ジエチレングリコール、1,2,
6−トリヒドロキシヘキサン、フェニルエチレングリコ
ール、1,1,1−トリメチロールプロパン、ヘキサン
トリオール、ペンタエリスリトール、グリセリン等の脂
肪族ポリオール、1,4−ジ(2−ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン、レゾルシノールジヒドロキシエチルエー
テル等の芳香族多価アルコールとアルキレンオキサイド
との縮合生成物等が挙げられるが、p−キシリレングリ
コール、m−キシリレングリコール、α,α′−ジヒド
ロキシ−p−ジイソプロピルベンゼン、4,4′−ジヒ
ドロキシジフェニルメタン、2−(p,p′−ジヒドロ
キシジフェニルメチル)ベンジルアルコール、4,4′
−イソプロピリデンジフェノール、4,4′−ジヒドロ
キシジフェニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシジフ
ェニルスルフィド、4,4′−イソプロピリデンジフェ
ノールのエチレンオキサイド付加物、4,4′−イソプ
ロピリデンジフェノールのプロピレンオキサイド付加物
等のポリオール化合物を使用することもでき、また、そ
の他反応促進剤等の各種助剤を併用することもできる。
勿論、多価イソシアネート化合物及びポリオール化合物
については上記のものに限定されるものではなく、ま
た、二種以上を併用することもできる。
【0013】本発明で使用されるポリウレアポリウレタ
ン壁膜材としては、多価イソシアネート化合物又は多価
イソシアネート化合物とポリオールとの付加物の分子内
にイソシアネート基を三個以上有るものが好ましい。本
発明で使用されるマイクロカプセル中には一般に高沸点
疎水性媒体をエポキシ化合物と共に内包することも出来
る。本発明で好ましく使用される高沸点疎水性媒体の具
体例としては、例えばリン酸トリクレジル、リン酸オク
チルジフェニル等のリン酸エステル、フタル酸ジブチ
ル、フタル酸ジオクチル等のフタル酸エステル、オレイ
ン酸ブチル等のカルボン酸エステル、各種脂肪酸アミ
ド、ジエチレングリコールジベンゾエート、モノイソプ
ロピルナフタレン、ジイソプロピルナフタレン等のアル
キル化ナフタレン、イソプロピルビフェニル等のアルキ
ル化ビフェニル、o−フェニルフェノールグリシジルエ
ーテル等のキセノキシアルカン、トリメチロールプロパ
ントリアクリレート等のアクリル酸エステル、多価アル
コールと不飽和カルボン酸のエステル、塩素化パラフィ
ン等が挙げられる。勿論、これらは二種以上を併用して
もよく、疎水性媒体中には油溶性蛍光染料、離型剤等を
添加することもできる。
【0014】本発明で使用されるマイクロカプセルの粒
子径は、感熱発色系との相互作用の効率、記録像の画質
等を考慮すると0.1 〜10μm程度の範囲で調節するの
が望ましい。また、マイクロカプセル分散液は、感熱記
録層、アンダーコート層、及びオーバーコート層の少な
くとも一層に含有せしめられるが、効果の点で感熱記録
層中に添加するのが最も好ましい。マイクロカプセルの
含有量は添加された層の全固形分の2〜70重量%、よ
り好ましくは5〜50重量%程度の範囲で調節するのが
望ましい。
【0015】本発明において、感熱記録層中に含有され
る塩基性染料としては、各種公知の無色又は淡色の塩基
性染料が挙げられ、例えば3,3−ビス(p−ジメチル
アミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−
(4−ジエチルアミノ−2−メチルアミノフェニル)−
3−(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルア
ミノフタリド、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルア
ミノ−ベンゾ〔a〕フルオラン、3−(N−エチル−N
−p−トリル)アミノ−7−N−メチルアニリノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−アニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラ
ン、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−
アニリノラクタム、3−シクロヘキシルアミノ−6−ク
ロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7
−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロ
フルオラン、3−N−エチル−N−isoペンチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−メ
チル−N−シクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ−n−ペ
ンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロフェニルアミ
ノ)フルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−7−(o
−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−(o−フルオロフェニルアミノ)フルオラ
ン、3−ジ−n−ブチルアミノ−7−(o−フルオロフ
ェニルアミノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−ト
ルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−
(p−トルイジノ)フルオラン、3−(N−エチル−N
−フルフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリ
ノフルオラン、3−(N−メチル−N−n−プロピルア
ミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3,3
−ビス〔1−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ジ
メチルアミノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,
5,6,7−テトラクロロフタリド、3,3−ビス〔1
−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ピロリジノフ
ェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テト
ラクロロフタリド、3,3−ビス〔1,1−ビス(4−
ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,
6,7−テトラブロモフタリド、3−p−(p−ジメチ
ルアミノアニリノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロ
フルオラン、2,2−ビス{4−〔6′−(N−シクロ
ヘキシル−N−メチルアミノ)−3′−メチルスピロ
〔フタリド−3,9′−キサンテン−2′−イルアミ
ノ〕フェニル}プロパン、3,6,11−トリ(ジメチル
アミノ)フルオレン等。勿論、これらに限られるもので
はなく、また、これらの塩基性染料は、必要に応じて二
種以上を併用することもできる。
【0016】上記の如き塩基性染料と接触して呈色する
無機または有機の呈色剤も各種の材料が公知であり、例
えば活性白土、アパルジャイト、コロイダルシリカ、珪
酸アルミニウム等の無機酸性物質、4,4′−イソプロ
ピリデンジフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−4−メチルペンタン、4,4′−ジヒドロ
キシジフェニルスルフィド、ヒドロキノンモノベンジル
エーテル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4,4′
−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4′−ジヒド
ロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−イ
ソプロピルオキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリ
ル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−ヒドロキ
シ−4′−メチルジフェニルスルホン、ジ(4−ヒドロ
キシフェニルチオエトキシ)メタン、1,5−ジ(4−
ヒドロキシフェニルチオ)−3−オキサペンタン、4−
〔2−(p−メトキシフェノキシ)エチルオキシ〕サリ
チル酸、4−〔3−(p−トリルスルホニル)プロピル
オキシ〕サリチル酸、5−〔p−(2−p−メトキシフ
ェノキシエトキシ)クミル〕サリチル酸、ビス(p−ヒ
ドロキシフェニル)酢酸ブチル、ビス(p−ヒドロキシ
フェニル)酢酸メチル、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−1−フェニルエタン、1,4−ビス〔α−
メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベ
ンゼン、1,3−ビス〔α−メチル−α−(4′−ヒド
ロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、ジ(4−ヒドロキ
シ−3−メチルフェニル)スルフィン、更にはこれらフ
ェノール性化合物、芳香族カルボン酸と例えば亜鉛、マ
グネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、マン
ガン、スズ、ニッケル等の多価金属との塩、更にはチオ
シアン酸亜鉛のアンチピリン錯体等の有機酸性物質等が
例示される。
【0017】塩基性染料と呈色剤との使用比率は用いら
れる塩基性染料、呈色剤の種類に応じて適宜選択される
もので、特に限定するものではないが、一般に塩基性染
料1重量部に対して1〜50重量部、好ましくは2〜1
0重量部程度の呈色剤が使用される。これらの物質を含
む感熱記録層塗料は、一般に水を分散媒体とし、ボール
ミル、アトライター、サンドミルなどの攪拌・粉砕機に
より染料、呈色剤を一緒に又は別々に分散するなどして
調製される。
【0018】塗液中には通常のバインダーとしてデンプ
ン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイ
ン、アラビアガム、ポリビニルアルコール、カルボキシ
変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリ
ビニルアルコール、珪素変性ポリビニルアルコール、ジ
イソブチレン・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・
無水マレイン酸共重合体塩、エチレン・アクリル酸共重
合体塩、スチレン・アクリル酸共重合体塩、スチレン・
ブタジエン共重合体エマルジョン、尿素樹脂、メラミン
樹脂、アミド樹脂、ポリウレタンアイオノマー等が使用
される。
【0019】また、塗液中には必要に応じて各種の助剤
を添加することができ、例えばジオクチルスルホコハク
酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ラウリルアルコール硫酸エステルナトリウム、脂肪
酸金属塩等の分散剤、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸
カルシウム、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、パ
ラフィンワックス、エステルワックス等のワックス類、
消泡剤、蛍光染料、着色染料等が適宜添加される。
【0020】また、各種顔料を併用することも可能であ
り、例えばカオリン、クレー、炭酸カルシウム、焼成ク
レー、焼成カオリン、酸化チタン、珪藻土、微粒子状無
水シリカ、活性白土等の無機顔料やスチレンマイクロボ
ール、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、尿素
・ホルマリン樹脂フィラー、生デンプン粒子等の有機顔
料等が挙げられる。
【0021】更に、目的に応じて増感剤を併用すること
もできる。増感剤の具体例としては例えばステアリン酸
アミド、p−メトキシカルボニル−ステアリン酸アニリ
ド、N−ベンゾイルステアリルアミン、N−エイコサン
酸アミド、N,N′−エチレンビスステアリン酸アミ
ド、ベヘン酸アミド、N,N′−メチレンビスステアリ
ン酸アミド、N−メチロールステアリン酸アミド、アセ
トアニリド、ベンズアニリド、N−アセチル−p−フェ
ネチジン、ベンゼンスルホン酸アニリド、テレフタル酸
ジベンジル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニ
ル、2−ナフチルベンジルエーテル、m−ターフェニ
ル、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸−ジ−p−メチルベ
ンジル、シュウ酸−ジ−p−クロロベンジル、p−ベン
ジルビフェニル、トリルビフェニルエーテル、1,2−
ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−
メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−メトキシ
フェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−クロロフェノキ
シ)エタン、1,2−ジフェノキシエタン、p−メチル
チオフェニルベンジルエーテル、p−メトキシ−o′−
メチル−1,2−ジフェノキシエタン、p−アセトトル
イジド、p−アセトフェネチジド、p−ベンジルオキシ
安息香酸ベンジル、N−アセトアセチル−p−トルイジ
ン、ジ(p−メトキシフェノキシエチル)エーテル、ジ
(β−ビフェニルエトキシ)ベンゼン、1,4−ジ(フ
ェニルチオ)ブタン、p−ジ(ビニルオキシエトキシ)
ベンゼン、1−iso−プロピルフェニル−2−フェニ
ルエタン等の化合物が例示される。
【0022】これらの増感剤の使用量は特に限定されな
いが、一般に呈色剤1重量部に対して4重量部以下程度
の範囲で調節するのが望ましい。更に、目的に応じて印
字部の保存性改良剤を併用することもできる。保存性改
良材の具体例としては例えば、2,2′−メチレンビス
(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、
2,2′−エチレンビス(4−メチル−6−tert−
ブチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4,6
−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2′−エチ
リデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノー
ル)、2,2′−エチリデンビス(4−メチル−6−t
ert−ブチルフェノール)、2,2′−エチリデンビ
ス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、
2,2′−(2,2−プロピリデン)ビス(4,6−ジ
−tert−ブチルフェノール)、2,2′−メチレン
ビス(4−メトキシ−6−tert−ブチルフェノー
ル)、2,2′−メチレンビス(6−tert−ブチル
フェノール)、4,4′−チオビス(3−メチル−6−
tert−ブチルフェノール)、4,4′−チオビス
(2−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、
4,4′−チオビス(5−メチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)、4,4′−チオビス(2−クロロ−6
−tert−ブチルフェノール)、4,4′−チオビス
(2−メトキシ−6−tert−ブチルフェノール)、
4,4′−チオビス(2−エチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)、4,4′−ブチリデンビス(6−te
rt−ブチル−m−クレゾール、1−〔α−メチル−α
−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−
〔α′,α′−ビス(4″−ヒドロキシフェニル)エチ
ル〕ベンゼン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−tert−ブチルフェニル)ブタン、4,4′−チオ
ビス(3−メチルフェノール)、4,4′−ジヒドロキ
シ−3,3′,5,5′−テトラブロモジフェニルスル
ホン、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′,5,5′−
テトラメチルジフェニルスルホン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,
5−ジメチルフェニル)プロパン、N,N′−ジ−2−
ナフチル−p−フェニレンジアミン、2,2′−メチレ
ンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン
酸ソーダ等。勿論、これらに限られるものではなく又、
二種以上を併用することもできる。
【0023】記録層の形成方法については特に限定され
ず、例えばエアーナイフコーティング、バリバーブレー
ドコーティング、ピュアーブレードコーティング、ロッ
ドブレードコーティング、ショートドウェルコーティン
グ、カーテンコーティング、ダイコーティング等の適当
な塗布方法により記録層塗液を支持体に塗布乾燥する等
の方法で形成される。塗液の塗布量も特に限定されず、
通常乾燥重量で2〜12g/m2 、好ましくは3〜10g/
2 程度の範囲で調節される。
【0024】また、支持体としては、紙、プラスチック
フィルム、合成紙等が用いられる。本発明では感熱層上
に保護層を形成させて保存性をより高めることもでき
る。かかる保護層形成のために使用される水溶性又は水
分散性の高分子としては、前述の如きの各種バインダー
類が挙げられるが、中でもアセトアセチル基変成ポリビ
ニルアルコール及びカルボキシ変成ポリビニルアルコー
ルは、強固なフィルムを形成するため特に好ましく用い
られる。
【0025】保護層中には、印刷適性やスティッキング
をより改善するために、必要に応じて顔料を添加するこ
とができるが、その具体例としては、炭酸カルシウム、
酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸化珪
素、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、タ
ルク、カオリン、クレー、焼成カオリン、コロイダルシ
リカ等の無機顔料やスチレンマイクロボール、ナイロン
パウダー、ポリエチレンパウダー、尿素・ホルマリン樹
脂フィラー、生デンプン粒子等の有機顔料等が挙げられ
る。その使用量は一般に樹脂成分100重量部に対して
5〜500重量部程度の範囲で調節するのが望ましい。
【0026】更に、保護層を形成する塗液中には必要に
応じてステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ポ
リエチレンワックス、カルナバロウ、パラフィンワック
ス、エステルワックス等の滑剤、ジオクチルスルホコハ
ク酸ナトリウム等の界面活性剤(分散剤、湿潤剤)、消
泡剤、カリミョウバン、酢酸アルミニウム等の水溶性多
価塩等の各種助剤を適宜添加することもできる。また耐
水性を一層向上させるためにグリオキサール、ホウ酸、
ジアルデヒドデンプン等の硬化剤を添加することもでき
る。
【0027】なお、保護層を形成する塗液は、一般に水
を分散媒体として調製される。かくして調製された保護
層用塗液は適当な塗布装置により感熱記録層上に塗布さ
れるが、塗布量が乾燥重量で20g/m2 を超すと感熱記
録体の記録感度が著しく低下する恐れがあるため、一般
には0.1 〜20g/m2 、好ましくは0.5 〜10g/m2
度の範囲で調節されるのが望ましい。
【0028】なお、必要に応じて感熱記録体の裏面側に
も保護層を設け、一層保存性を高めることも可能であ
る。さらに、支持体にアンダーコート層を設けたり、各
層塗抹後にスーパーカレンダー掛けをすることも可能で
あり、また記録体裏面に粘着剤処理を施し、粘着ラベル
に加工するなど、感熱記録体製造分野における各種の公
知技術が必要に応じて付加し得るものである。
【0029】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。な
お、例中の「部」及び「%」は、特に断らない限りそれ
ぞれ「重量部」及び「重量%」を示す。 〔実施例1〕 A液調製 加熱装置と攪拌機を備えた容器中に、ポリビニルアルコ
ール〔商品名:PVA−217、クラレ社製〕の8%水
溶液100部を加え、マイクロカプセル製造用水性媒体
とした。
【0030】別に、ジイソプロピルナフタレン15部、
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂〔商品名:A.
E.R.ECN299、エポキシ当量:210〜24
0、旭化成社製〕15部、キシリレンジイソシアネート
とトリメチロールプロパンの(3:1)付加物30部を
加熱混合して得た溶液をカプセル芯物質として上記カプ
セル製造用水性媒体中にTKホモミキサー〔特殊機化社
製〕を用いて、冷却しながら10000rpmで5分間乳化分散
した。
【0031】この乳化分散液に水100部を加えて、攪
拌しながら80℃で2時間反応させてエポキシ化合物を
内包した粒径2.5 μmのポリウレアポリウレタン壁膜か
らなるマイクロカプセル分散液(A液)を調製した。 B液調製 3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン30部、メチルセルロースの5%水溶液50
部および水20部から成る組成物をサンドミルで平均粒
子径が3μmになるまで粉砕してB液を得た。 C液調製 4−ヒドロキシ−4′−イソプロピルオキシジフェニル
スルホン30部、メチルセルロースの5%水溶液50部
および水20部から成る組成物をサンドミルで平均粒子
径が3μmになるまで粉砕してC液を得た。 D液調製 A液100部、B液100部、C液200部、10%ポ
リビニルアルコール水溶液300部、及び炭酸カルシウ
ム〔商品名:ソフトン1500、白石工業社製〕50部
を混合攪拌し感熱記録層用の塗液D液を得た。 感熱記録体の形成 60g/m2 の上質紙にD液を乾燥後の塗布量が5g/
2となるように塗布乾燥し、次にベック平滑度が30
0秒となるようにスーパーカレンダー処理し、感熱記録
体を得た。 〔実施例2〕実施例1のA液調製において、クレゾール
ノボラック型エポキシ樹脂の代わりにハイドロキノンジ
グリシジルエーテル(エポキシ当量:111)を用いた
以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。 〔実施例3〕実施例1のA液調製において、クレゾール
ノボラック型エポキシ樹脂の代わりにビスフェノールA
型エポキシ樹脂〔商品名:A.E.R330、エポキシ
当量:180〜200、旭化成社製〕を用いた以外は実
施例1と同様にして感熱記録体を得た。 〔実施例4〕 E液調製 焼成クレー〔商品名:アンシレックス、EMC社製、吸
油量110cc/100g〕100部、ポリビニルアル
コールの10%水溶液100部及び水200部から成る
組成物を混合、攪拌してE液を得た。 F液調製 B液100部、C液200部、10%ポリビニルアルコ
ール水溶液300部、及び炭酸カルシウム〔商品名:ソ
フトン1500、白石工業社製〕50部を混合攪拌し感
熱記録層用の塗液F液を得た。
【0032】E液400部に対しA液を400部の割合
で混合攪拌した塗液を60g/m2 の上質紙の片面に乾
燥後の塗布量が5g/m2 となるように塗布乾燥してア
ンダーコート層を形成し、さらにその上にF液を乾燥後
の塗布量が5g/m2 となるように塗布乾燥して感熱記
録層を形成し、次にベック平滑度が400秒となるよう
にスーパーカレンダー処理し、感熱記録体を得た。 〔実施例5〕 G液調製 アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール〔商品名:
ゴーセファイマーZ−200、日本合成化学社製〕の1
0%水溶液200部、カオリン〔商品名:UW−90、
EMC社製〕60部および水140部を混合、攪拌して
G液を得た。
【0033】F液を60g/m2 の上質紙の片面に乾燥
後の塗布量が5g/m2 となるように塗布乾燥して感熱
記録層を形成し、さらにその上にG液400部に対しA
液を400部の割合で混合攪拌した塗液を、乾燥後の塗
布量が3g/m2 となるように塗布乾燥して保護層を形
成し、次にベック平滑度が400秒となるようにスーパ
ーカレンダー処理し、感熱記録体を得た。 〔実施例6〕実施例1のA液調製において、クレゾール
ノボラック型エポキシ樹脂の代わりにビスフェノールA
型エポキシ樹脂〔商品名:A.E.R.669、エポキ
シ当量:2400〜3500、旭化成社製〕を使用した
以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。 〔実施例7〕 J液調製 加熱装置と攪拌機を備えた容器中に、α−メチルスチレ
ンとマレイン酸塩からなる共重合体の5%水溶液100
部を加え、系のpHを4.5 に調製してマイクロカプセル
製造用水性媒体とした。
【0034】別に、ジイソプロピルナフタレン30部と
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂〔商品名:A.
E.R.ECN299、エポキシ当量:210〜24
0、旭化成社製〕15部を加熱混合して得た溶液をマイ
クロカプセル芯物質として上記マイクロカプセル製造用
水性媒体中にTKホモミキサー〔特殊機化社製〕を用い
て、冷却しながら10000rpmで5分間乳化分散して、市販
のメラミン−ホルムアルデヒド初期縮合物の30%水溶
液50部を加え、70℃で攪拌しながら2時間反応させ
た後、室温まで冷却してエポキシ化合物を内包した平均
粒径2.8 μmのメラミン−ホルムアルデヒド樹脂壁膜か
ら成るマイクロカプセル分散液(J液)を得た。
【0035】実施例1において、A液100部の代わり
にJ液100部を用いた以外は実施例1と同様にして感
熱記録体を得た。 〔実施例8〕 K液調製 ジイソプロピルナフタレン30部とクレゾールノボラッ
ク型エポキシ樹脂〔商品名:A.E.R.ECN29
9、エポキシ当量:210〜240、旭化成社製〕15
部を加熱溶解し、マイクロカプセル芯物質とした。
【0036】等電点8.2 の酸処理ゼラチンの8%水溶液
(50℃)100部に、上記マイクロカプセル芯物質4
5部をTKホモミキサー〔特殊機化社製〕を用いて、平
均粒子径が3μmとなるまで乳化分散し、カルボキシメ
チルセルロースの10%水溶液10部と水190部を加
え、乳化液のpHを4.6 に調製してコアセルベーション
の条件を設定した。次に、乳化液を攪拌しながら10℃
まで冷却してグルタルアルデヒドの10%水溶液5部添
加してから、冷却を止め、12時間攪拌してゼラチン壁
膜からなるマイクロカプセルを含有するK液を得た。
【0037】実施例1において、A液100部の代わり
にK液140部を用いた以外は実施例1と同様にして感
熱記録体を得た。 〔実施例9〕実施例1で得られた感熱記録層上に、G液
400部に対してA液400部の割合で混合攪拌した塗
液を、乾燥後の塗布量が3g/m2 となるように塗布乾
燥して保護層を形成し、次にベック平滑度が400秒と
なるようにスーパーカレンダー処理し、感熱記録体を得
た。 〔比較例1〕実施例1のD液調製において、A液100
部を除いた以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得
た。 〔比較例2〕 H液調製 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂〔商品名:A.
E.R.ECN299〕30部、メチルセルロースの5
%水溶液50部および水20部から成る組成物をサンド
ミルで平均粒子径が3μmになるまで粉砕してH液を得
た。
【0038】実施例1のD液調製において、A液100
部の代わりにH液30部を使用した以外は実施例1と同
様にして感熱記録体を得た。 〔比較例3〕 I液調製 ハイドロキノンジグリシジルエーテル30部、メチルセ
ルロースの5%水溶液50部および水から成る組成物を
サンドミルで平均粒子径が3μmになるまで粉砕してI
液を得た。
【0039】実施例1のD液調製において、A液100
部の代わりにI液30部を使用した以外は実施例1と同
様にして感熱記録体を得た。 〔比較例4〕実施例4のアンダーコート層形成におい
て、A液を除いた以外は、実施例4と同様にして感熱記
録体を得た。 〔比較例5〕実施例4のアンダーコート層用塗液調製に
おいて、A液400部の代わりにI液200部を用いた
以外は、実施例4と同様にして感熱記録体を得た。 〔比較例6〕実施例5の保護層形成において、A液を配
合せずにG液を保護層用塗液として使用した以外は、実
施例5と同様にして感熱記録体を得た。 〔比較例7〕実施例5の保護層形成において、A液40
0部の代わりにI液200部を用いた以外は、実施例5
と同様にして感熱記録体を得た。
【0040】かくして得られた感熱記録体を以下の評価
方法によって評価し、その結果を表1に示す。 〔発色性〕 感熱評価機〔商品名:TH−PMD,大倉電気社製〕を
用いて、主走査密度8dot/mm、副走査密度8do
t/mm、記録エネルギー0.6mj/dotで発色さ
せて得られた記録像の発色濃度をマクベス濃度計〔マク
ベス社製、RD−914型〕で測定した。 〔地肌カブリ〕 得られた感熱記録体を80℃に保持した恒温槽の中に2
時間放置した後、地肌濃度をマクベス濃度計で測定し
た。 〔耐可塑剤性〕 ポリプロピレンパイプ(外径40mm)上にポリ塩化ビ
ニルラップフィルム(三井東圧化学社製)を3重に巻付
け、その上に印字発色させた感熱記録体を印字発色面が
外側になるように置き、更にその上からポリ塩化ビニル
ラップフィルムを3重に巻付け、40℃で24時間放置
した後、記録像の発色濃度をマクベス濃度計で測定して
耐可塑剤性を評価した。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
の感熱記録体はいずれも高温環境下での地肌カブリが少
なく、しかも耐可塑剤性に優れた特性を持つものであっ
た。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、無色又は淡色の塩基性染料お
    よび該染料と接触して呈色し得る呈色剤を含有する感熱
    記録層を設けた感熱記録体において、感熱記録層及び/
    又は感熱記録層に隣接する層の中に、エポキシ化合物を
    内包するマイクロカプセルを含有せしめたことを特徴と
    する感熱記録体。
  2. 【請求項2】マイクロカプセルの壁膜としてポリウレア
    ポリウレタン系高分子化合物を用いた請求項1記載の感
    熱記録体。
  3. 【請求項3】下記式で示されるエポキシ当量が2000
    以下のエポキシ化合物を用いた請求項1または2記載の
    感熱記録体。 エポキシ当量=(平均分子量)÷(1分子当たりのエポ
    キシ基の数)
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JP2006083344A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Kansai Paint Co Ltd 水性被覆組成物

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