JPH05139027A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JPH05139027A
JPH05139027A JP3328311A JP32831191A JPH05139027A JP H05139027 A JPH05139027 A JP H05139027A JP 3328311 A JP3328311 A JP 3328311A JP 32831191 A JP32831191 A JP 32831191A JP H05139027 A JPH05139027 A JP H05139027A
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JP
Japan
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heat
pts
layer
water
acid
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JP3328311A
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English (en)
Inventor
Keiji Yamauchi
啓滋 山内
Takeo Onishi
武男 大西
Akira Maeda
明 前田
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐油性、耐水性、耐塩ビフィルム性の良好な
感熱記録体を提供することを目的とする。 【構成】 カナディアンフリーネス450ccに叩解し
た広葉樹クラフトパルプ100部にタルク8部と石油系
サイズ剤0.1部及び硫酸バンド0.5部を添加した抄
紙原料から坪量64g/m2 でステキヒトサイズ度6秒
の紙を抄紙し、この紙上に酸化澱粉80部、フッ素化合
物(固形分33%)6部及び水400部よりなるサイズ
液を乾燥後のフッ素化合物の塗工量が0.9g/m2
なるように塗工した。この塗工層上に感熱記録層及びオ
ーバーコート層を順次設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録体に関するもの
であり、更に詳しく述べるならば感熱ラベル等に使用さ
れる耐油性、耐水性、耐塩ビラップ性に優れた感熱記録
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録体は、一般に紙、合成紙、又は
プラスチックフィルムなどからなるシート状支持体の片
面上に、無色又は淡色の電子供与性塩基性発色染料と、
フェノール性化合物などのような電子受容性有機酸性物
質顕色剤と、接着剤とを主成分として含む感熱発色層を
設けたものであって、これら発色性染料と顕色剤とを熱
エネルギーによって反応させて発色記録画像を得ること
ができる。
【0003】このような感熱記録体は、記録装置がコン
パクトでしかも安価であり、かつ保守が容易であること
などの利点を有し、ファクシミリや自動券売機、科学計
測機の記録用媒体としてだけでなく、POSラベル、C
AD、CRT医療画像用等の各種プリンター、プロッタ
ーに広く使用されている。
【0004】しかし、従来の感熱記録体は油や可塑剤と
接触すると記録濃度が低下するとか、ひどい場合には記
録が全く消失してしまう問題があった。例えば、感熱記
録体の裏面に感圧接着剤(粘着剤)層を設けた感熱ラベ
ルをPOSラベルとして、塩ビフィルム、ポリプロピレ
ンフィルム等に貼付けると、フィルムに含有される可塑
剤がラベルの裏面から移行したり、ラベル表面に直接接
触したフィルムから可塑剤が移行し、ラベルに印字され
たバーコードや文字が判読できなくなる問題があった。
また、上記フィルムに貼付された感熱ラベルに、食用
油、工業油等の油類が接触した場合にも、可塑剤の場合
と同様に記録部が消失したり、判読できなくなるという
問題点があった。
【0005】この問題点を解決するため、感熱発色層の
表面にオーバーコート層を設ける試み(実公昭59−9
909号公報)や、感熱記録体の裏面にバリヤー層を設
ける試み(実公昭62−26217号公報、実公昭62
−26218号公報)がなされ、改善の効果は見られた
が、特に油が長時間接触した場合には油が支持体の切り
口断面から浸透し、感熱層の発色部分に達して発色部を
消色させてしまう問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は感熱記録体の
表面及び裏面からの可塑剤の移行を防止し、さらに支持
体断面からの油類の浸透を防止して、感熱記録部の消色
を防止することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは感熱記録体
の耐可塑剤性のみならず、感熱記録体を油中に浸漬し、
切り口及び裏面に油が接触しても消色しないように耐油
性向上の検討を進めた結果、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】すなわち、本発明はシート状支持体の少な
くとも片面に無色、又は淡色の電子供与性塩基性染料、
加熱により該染料を発色させる電子受容性有機酸性物質
及び接着剤を主成分として含有する感熱発色層を設け、
さらに該感熱発色層上に水溶性樹脂、架橋剤及び顔料を
主成分として含有するオーバーコート層を設けてなる感
熱記録体において、支持体が、JIS P 8122に
準じて測定したサイズ度15秒以下の原紙にフッ素化合
物を乾燥後の塗布量が0.1〜2.0g/m2 となるよ
うにサイズプレス処理した支持体であることを特徴とす
る感熱記録体である。
【0009】本発明による感熱記録体は、ラベルプリン
ターでバーコードや文字が印字された感熱ラベルを常温
で2日間油中に浸漬しても印字部が十分判読可能なレベ
ルに改善することができるものである。
【0010】本発明に使用する支持体は、上質紙、中質
紙および再生紙を使用することができるが、これら原紙
のサイズプレス前のJIS P 8122に準じて測定
したステキヒトサイズ度が15秒以下であることが必要
であり、このようなサイズ度が低い原紙にサイズプレス
でフッ素化合物を含有するサイズ液を塗布し、乾燥後、
マシンカレンダーで平滑化処理を行うことにより、耐油
性の良好な支持体を得ることができる。
【0011】サイズ度が15秒を越すとサイズ液の原紙
への浸透が不均一となり、耐油性にバラツキを与える。
サイズ液の浸透が不均一であれば、フッ素化合物の少な
い部分から浸透した油がその周辺に広がりやすく、感熱
ラベル全体の耐油性を著しく低下させる。
【0012】また、フッ素化合物の塗布量は0.1〜
2.0g/m2 で、0.5〜1.5g/m2 が最も望ま
しく、0.1g/m2 未満であれば十分な耐油性が得ら
れないし、2.0g/m2 を越えて塗布するとコストが
高くなり実用性がない。
【0013】本発明に使用できるサイズ剤は、例えば、
酸性抄紙の場合、ロジンサイズ剤、強化ロジンサイズ
剤、石油樹脂系サイズ剤、ワックスサイズ剤を硫酸バン
ドでパルプ繊維に定着させて使用することができる。中
性抄紙の場合、アルキルケテンダイマー、アルケニル無
水コハク酸、無水ステアリン酸をカチオン化澱粉等で定
着させて使用することがてきる。サイズ度を15秒以下
とするためには、使用するパルプの特性、灰分、サイズ
剤の性能にもよるが、一般的には0.5%以下が望まし
い。
【0014】サイズプレスでは、フッ素化合物単独ある
いは水溶性樹脂、水分散性樹脂と混合して使用すること
ができる。必要に応じて顔料を添加することも可能であ
るが、耐油性を低下させるので好ましくない。サイズプ
レス処理において、フッ素化合物の塗布量はサイズプレ
ス吸液量にフッ素化合物濃度を乗じて求めることができ
る。
【0015】本発明に使用できるフッ素化合物は、例え
ば、フルオロアルキル(C2〜C20)カルボン酸、パ
ーフルオロアルキル(C7〜C13)カルボン酸、3−
{フルオロアルキル(C6〜C11)オキシ}−1−ア
ルキル(C3〜C4)スルホン酸ナトリウム、3−{ω
−フルオロアルカノイル(C6〜C8)−N−エチルア
ミノ}−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、N−{3
−(パーフルオロオクタンスルホンアミド)プロピル}
−N,N−ジメチル−N−カルボキシメチレンアンモニ
ウムベタイン、パーフルオロアルキル(C4〜C12)
スルホン酸アルカリ金属塩、パーフルオロオクタンスル
ホン酸ジエタノールアミド、パーフルオロアルキル(C
6〜C10)スルホンアミドプロピルトリメチルアンモ
ニウム塩、パーフルオロアルキル(C6〜C10)−N
−エチルスルホニルグリシン塩、N−パーフルオロオク
タンスルホニルグルタミン酸ジナトリウム、N−プロピ
ル−N−(2−ヒドロキシエチル)パーフルオロオクタ
ンスルホンアミド、N−{3−(パーフルオロオクタン
スルホンアミド)プロピル}−N,N−ジメチル−N−
カルボキシメチレンアンモニウムベタイン、リン酸ビス
(N−パーフルオロオクチルスルホニル−N−エチルア
ミノエチル)、モノパーフルオロアルキル(C6〜C1
6)エチルリン酸エステル等の界面活性剤、及びこれら
のフッ素含有部分を分子構造内に含有する高分子化合物
がある。
【0016】本発明で使用できる水溶性樹脂として、例
えば、ポリピニルアルコール、酸化澱粉、変性澱粉、ア
ラビアゴム、ゼラチン、カゼイン、キトサン、メチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメ
チルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル
酸塩、ポリアクリルアマイド、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共
重合体、イソプロピレン−無水マレイン酸共重合体が、
水分散性接着剤としては、例えばスチレン−ブタジエン
ラテックス、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合エ
マルジョン、ポリウレタンエマルジョン、ポリ塩化ビニ
ルエマルジョン、ボリ塩化ビニリデンエマルジョン、メ
タクリル酸エステル共重合エマルジヨン及びアクリル酸
エステル共重合体の乳化物等が使用できる。
【0017】支持体上の片面上に設ける感熱発色層は従
来から知られている方法によって形成される。感熱発色
層の塗工量は、一般に3〜10g/m2 が好ましい。塗
工方法はメイヤーバー方式、エアナイフ方式、ブレード
方式、リバースロール方式、スリットダイ方式等の従来
から当業者間で使用されている方法を利用することがで
きる。
【0018】また感熱発色層の表面を、スーパーカレン
ダー、グロスカレンダー、マシンカレンダー等により平
滑化処理することにより、記録濃度、感度を向上させる
ことができる。
【0019】発色性染料としては、顕色剤と加熱下に反
応して発色することのできる無色又は淡色の電子供与性
染料が用いられる。本発明に用いられる発色性染料は、
例えば、2,2ビス{4−〔6′−(N−シクロヘキシ
ル−N−メチルアミノ)−3′−メチルスピロ(フタリ
ド−3,9′−キサンテン)−2′−イルアミド〕フェ
ニル}プロパン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シク
ロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロアニリノフルオ
ラン、3−〔N−エチル−N−(p−メチルフェニル)
アミノ〕−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−(メタトリフルオロメチル)アニ
リノフルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロ
フルフリル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−エチル−N−イソペンチル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N,Nジ
ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
等のフルオラン系染料の少なくとも1員からなるもので
ある。
【0020】本発明に用いられる顕色剤は、発色性染料
と加熱下に反応してこれを発色させることのできる電子
受容性有機酸性物質からなるものである。このような顕
色剤は、常温以上、好ましくは70℃以上で液化又は気
化して、前記発色性染料と反応してこれを発色させるも
のである。
【0021本発明に用いられる顕色剤は、例
えば、4,4′−イソプロピリデンジフェノール(ビス
フェノールA)、4,4′−イソプロピリデンビス(2
−クロロフェノール)、4,4′−イソプロピリデンビ
ス(2−メチルフェノール)、4,4′−イソプロピリ
デンビス(2,6−tert−ブチルフェノール)、4,
4′−sec −ブチリデンジフェノール、4,4′−シク
ロヘキシリデンジフェノール、4−tert−ブチルフェノ
ール、4−フェニルフェノール、4−ヒドロキシジフェ
ノキシド、ナフトール、β−ナフトール、メチル−4−
ヒドロキシベンゾエート、4−ヒドロキシ−アセトフェ
ノン、サリチル酸アニリド、ノボラック型フェノール樹
脂、ハロゲン化ノボラック型フェノール樹脂、4,4′
−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、p−ヒドロキ
シ安息香酸イソプロピル、p−ヒドロキシ安息香酸ブチ
ル、p−ヒドロキシ安息香酸ベンヂル、p−ヒドロキシ
安息香酸メチルベンジル、シュウ酸、マレイン酸、酒石
酸、クエン酸、コハク酸、ステアリン酸等の脂肪族カル
ボン酸、安息香酸、p−tert−ブチル安息香酸、フタル
酸、没食子酸、サリチル酸、3−イソプロピルサリチル
酸、3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチリ酸、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、1,7−ジ
(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオキサヘ
プタン、p−ニトロ安息香酸、これら有機顕色剤と例え
ば亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チ
タン、マンガン、スズ、ニッケル等の多価金属との塩、
4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4′
−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,3′−ジヒド
ロキシジフェニルスルホン、3,3′−ジアミノ−4,
4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,3′−ジ
アリル−4,4′−ジヒドロキシ−ジフェニルスルホ
ン、3,3′−ジクロロ−4,4′−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン、4−ヒドロキシ−ジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4′−イソプロピルオキシジフェ
ニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−ベンジルオキシ
ジフェニルスルホン、2,4−ジヒドロキシ−ジフェニ
ルスルホン、2,4′−ジヒドロキシ−4′−メチルジ
フェニルスルホン、及び3,4−ジヒドロキシジフェニ
ル−p−トリスルホンなどから選ばれた少なくとも1員
からなるものである。 【0021】顕色剤は通常、発色性染料1重量部に対し
1〜5重量部、好ましくは1.5〜3重量部の割合で混
合して使用される。
【0022】本発明において、感熱発色層に含まれる接
着剤として知られているものは、全て使用可能である。
しかし、前記発色性染料及び顕色剤の各分散液と混合し
た時に、混合液が発色したり、凝集したり、或いは高粘
度となったりすることのないものであることが好まし
く、また形成された感熱記録層皮膜が強靱であること、
減感作用のないことなどが要求される。
【0023】通常の水溶性接着剤としては、ポリビニル
アルコール、変性澱粉、アラビアゴム、ゼラチン、カゼ
イン、キトサン、メチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン、ポリアクリル酸塩、ポリアクリルアマイ
ド、スチレン−無水マレイン酸共重合体、メチルビニル
エーテル−無水マレイン酸共重合体、イソプロピレン−
無水マレイン酸共重合体が、水分散性接着剤としては、
スチレン−ブタジエンラテックス、酢酸ビニル−アクリ
ル酸エステル共重合エマルジョン、ポリウレタンエマル
ジョン、ポリ塩化ビニルエマルジョン、ポリ塩化ビニリ
デンエマルジョン、メタクリル酸エステル共重合エマル
ジョン及びアクリル酸エステル共重合体の乳化物等が使
用できる。
【0024】塗膜の耐水性を強固なものとするために
は、反応基、例えばアセトアセチル基、カルボキシル
基、又はアミド等を含有する水溶性及び/又は水分散性
樹脂物質と架橋剤とを組み合わせて用いることが好まし
い。
【0025】水溶性樹脂用架橋剤としては、グリオキザ
ール、ポリアルデヒド等のジアルデヒド系化合物、ポリ
エチレンイミド等のポリアミン系化合物、エポキシ系化
合物、ポリアミド樹脂、グリセリンジグリシジルエーテ
ル等のジグリシジル系化合物、ジメチロールウレア化合
物、並びに過硫酸アンモニウムや塩化第二鉄、及び塩化
マグネシウム等のような無機化合物を用いることができ
る。
【0026】感熱発色層には、必要に応じ、顔料、特に
白色顔料を含んでいてもよい。このような顔料として
は、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオ
リン、クレー、タルク、焼成クレー、シリカ、ケイソウ
土、合成ケイ酸アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、
水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、表面処理された炭
酸カルシウムやシリカなどの無機系微粉末、並びに、尿
素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合
体、ポリスチレン樹脂等の有機系樹脂微粉末を挙げるこ
とができる。
【0027】感熱発色層には、必要に応じ、感熱記録材
料に従来慣用されている補助添加成分、例えば、分散
剤、界面活性剤、熱可融性物質等を添加することは差支
えない。熱可融性物質としては、例えば、ステアリン酸
アミド、ステアリン酸エチレンビスアミド、オレイン酸
アミド、バルミチル酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド、ベヘ
ニン酸アミド等の脂肪酸アミド類、ステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸カルシウム、ボリエチレンワックス、カル
ナバロウ、パラフィンワックス、エステルワックス等の
ワックス類(または滑剤)、シュウ酸ジ−p−メチルベ
ンジルエステル、シュウ酸ジ−p−クロロベンジルエス
テル、テレフタル酸ジメチルエステル、テレフタル酸ジ
ブチルエステル、テレフタル酸ジベンチルエステル、イ
ソフタル酸ジブチルエステル、1−ヒドロキシナフトエ
酸フェニルエステル、1,2−ジ(3−メチルフェノキ
シ)エタン、1,2−ジフェノキシエタン、1−フェノ
キシ−2−(4−メチルフェノキシ)エタン、炭酸ジフ
ェニル、p−ベンジルビフェニル、2,2′−メチレン
ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノ−ル)、4,
4′−ブチリデンビス(6−t−ブチル−3−メチルフ
ェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒ
ドロキシ−5−t−ブチルフェノール)ブタン、2,
2′−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェ
ノ−ル)、2,4−ジ−t−ブチル−3−メチルフェノ
ール、4,4′−チオビス(3−メチル−6−t−ブチ
ルフェノ−ル)等のヒンダードフェノール類、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)−ベンゾ
トリアゾール、及び2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキ
シベンゾフェノン等の増感剤、酸化防止剤、紫外線防止
剤等が挙げられる。
【0028】熱可融性物質は、一般に顕色剤1重量部に
対して4重量部以下の割合で感熱発色層に含まれている
ことが好ましい。
【0029】本発明の感熱発色層上に設けるオーバーコ
ート層は水溶性又は水分散性の接着剤、架橋剤、顔料及
び必要に応じて滑剤を含有する塗料を乾燥後の塗工量が
0.5〜5.0g/m2 、望ましくは1.0〜4.0g
/m2 塗工して得ることができる。塗工量が0.5g/
2 未満であれば塗膜が均一に形成されないため、ピン
ホールや塗工欠陥が存在し、そこから油や可塑剤が侵入
し、耐油性、耐可塑剤性を低下させる原因となる。塗工
量が5.0g/m2 を越すと感度が低下し、印字濃度が
薄くなる欠点がある。
【0030】また、オーバーコート層の樹脂/顔料比は
80/20〜40/60の範囲が良好であり、樹脂の配
合比が80%を越すと印字時にスティッキングが発生し
たり、ラベル加工時に印刷インクの接着性が低下する問
題がある。
【0031】また、樹脂の配合比が40%未満では塗膜
のバリヤー性が低く、耐油性、耐可塑剤性が低下する。
【0032】オーバーコート層に使用する接着剤、架橋
剤、顔料は感熱発色層に使用するものが使用できるし、
塗工方式も感熱層の塗工に使用した方式を利用すること
ができる。
【0033】本発明の感熱記録体の感熱発色層と反対面
に必要に応じ裏面層を設け、カールの矯正と耐油性向上
を図ることができる。
【0034】裏面層の塗料、及び塗工方式はオーバーコ
ート層と同様のものを利用しても良いし、必要に応じて
塗工量、樹脂/顔料比率は変更しても差しつかえない。
【0035】以下に本発明を実施例によって更に具体的
に説明するが、もちろん本発明の範囲はこれらに限定さ
れるものではない。各実施例中、「部」は「重量部」を
示す。
【0036】実施例1〜3 カナディアンフリーネス、450ccまで叩解した広葉
樹晒クラフトパルプ100部、タルク8部に石油樹脂系
サイズ剤の添加量を0.1部〜0.4部まで変化させ、
硫酸バンドを0.5部添加してなる抄紙原料を調整し、
坪量64g/m2 の紙を抄紙した。これらの原紙のサイ
ズプレス処理前のステキヒトサイズ度は表1に示す通り
であった。
【0037】これらの原紙にサイズプレスで 酸化澱粉(エースA 王子コーンスターチ(株)製)10%溶液 80部 フッ素化合物(スコッチバンFC−807 固形分33% 3M製) 6部 水 400部 からなるサイズ液を塗工した。塗工量は表1に示した。
【0038】マシンカレンダーで王研式平滑度(J.T
APPI No.5)が50秒となるように平滑化処理
を行い、感熱記録用支持体とした。
【0039】この支持体の片面に次に示す感熱層塗料を
乾燥後の塗工量が7.0g/m2 となるように塗工した
後、オーバーコート層塗料を感熱発色層上に乾燥後の塗
工量が3.0g/m2 となるように塗工した。さらに、
反対面にバック層塗料を乾燥後の塗工量が1.5g/m
2 となるように塗工した後、スーパーカレンダーで平滑
処理を行い、オーバーコート層の王研式平滑度が800
秒の感熱記録体を得た。
【0040】 A液(感熱発色性染料分散液) 3−(N−エチル−N−イソペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフ ルオラン 20部 メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体10%水溶液 20部 水 10部
【0041】 B液(顕色剤分散剤) 4−ヒドロキシ−4′−イソプロピルオキシジフェニルスルホン 50部 メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体10%水溶液 50部 水 25部 A液、B液をそれぞれ別々にウルトラビスコミルで分
散、粉砕し、平均粒径が1μm以下となるように調整
た。
【0042】A液30部、B液90部、炭酸カルシウム
60%スラリー45部、ステアリン酸アミド30%分散
液17部、ポリビニルアルコール10%水溶液40部、
SBRラテックス(L−1537、固形分50% 旭化
成(株)製)32部、水79部を混合し、感熱発色塗料
とした。
【0043】 オーバーコート層塗料 カオリナイトクレー60%スラリー 40部 変性ポリビニルアルコール10%水溶液 370部 カゼイン10%水溶液 200部 ステアリン酸亜鉛30%分散物 13部 ジメチロールウレア架橋剤 15部 水 271部 を混合し、オーバーコート層塗料とした。
【0044】 バック層塗料 酸化澱粉10%水溶液 300部 ポリビニルアルコール10%水溶液 100部 水 100部 を混合し、バック層塗料とした。
【0045】実施例4〜6 実施例2で使用したステキヒトサイズ度11秒の原紙に
フッ素化合物(アサヒガードAG−530、固形分15
%、旭硝子(株)製)の濃度を1.8%(実施例4)、
2.8%(実施例5)、4.3%(実施例6)と変化さ
せてサイズプレス処理し、マシンカレンダー処理をして
支持体を得た。サイズプレス塗工量は表1に示した。得
られた支持体に実施例1と同様に感熱発色層、オーバー
コート層、バック層の塗工を行い、スーパーカレンダー
処理をして、感熱記録体を得た。
【0046】比較例1 実施例1において石油系サイズ剤の濃度を1.0%と高
くし、ステキヒトサイズ度が25秒の原紙を得た後、実
施例1と同様に感熱記録体を得た。
【0047】比較例2 実施例1においてサイズプレス液濃度を低下させ、乾燥
後の塗布量が0.05g/m2 とした以外は実施例1と
同様にして感熱記録体を得た。
【0048】比較例3,4 市販の上質紙(金王64g/m2 、十条製紙(株)製、
ステキヒトサイズ度23秒、比較例3)、(雷鳥64g
/m2 、中越パルプ工業(株)製、ステキヒトサイズ度
17秒、比較例4)に実施例5と同様にサイズプレス処
理を行った後、実施例1と同様に感熱発色層、オーバー
コート層、バック層の塗工を行い、スーパーカレンダー
処理をして、感熱記録体を得た。
【0049】厚さ65μmの剥離紙上にアクリル系粘着
剤を乾燥後の塗工量が20g/m2 となるように塗工し
た後、実施例及び比較例の感熱記録体それぞれの裏面と
貼合せ、感熱ラベルを作成した。
【0050】所定の紙幅に切断後ラベルプリンター(D
P−110GS 寺岡精工(株)製)でバーコード及び
文字を印字し、ラベルを剥離紙から剥がし塩ビラップフ
ィルムに貼付けた。
【0051】塩ビラップフィルムに貼付けられた感熱ラ
ベルを市販のサラダオイル中及び水中に浸漬した場合、
及び感熱ラベル上にさらに塩ビラップフィルムを重ね、
100g/cm2 の荷重をかけ、25℃48時間経過後
バーコード及び文字の印字濃度を評価した。
【0052】結果は表1に示す通りであり、実施例のも
のはいずれもバーコードや文字が残っており十分判読可
能であったが、サラダオイルに浸漬した比較例のサンプ
ルはバーコード、文字とも消失し、判読できなかった。
【0053】
【表1】
【0054】印字濃度:ラベルプリンターDP−110
GS(寺岡精工(株)製)で印字後の濃度を評価した。 ○:良好 耐油性 :塩ビラップフィルムに貼付けた感熱ラベルを
サラダオイル中に浸漬し、25℃48時間経過後の印字
部を評価した。 ○:文字が十分判読できる ×:文字が判読できない 耐水性 :塩ビラップフィルムに貼付けた感熱ラベルを
水中に浸漬し、25℃48時間経過後印字部を評価し
た。 ○:文字が十分判読できる ×:文字が判読できない 耐塩ビ性:塩ビラップフィルムに貼付けた感熱ラベルの
上をさらに塩ビラップフィルムでおおい、100g/c
2 の荷重をかけ、25℃48時間経過印字部を評価し
た。 ○:文字が十分判読できる。
【0055】
【発明の効果】本発明によりラベル加工した感熱記録体
を油中あるいは水中に浸漬したり、塩ビラップフィルム
と接触させても印字が消色しない感熱記録体を提供する
ことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状支持体の少なくとも片面に無
    色、又は淡色の電子供与性塩基性染料、加熱により該染
    料を発色させる電子受容性有機酸性物質及び接着剤を主
    成分として含有する感熱発色層を設け、さらに該感熱発
    色層上に水溶性樹脂、架橋剤及び顔料を主成分として含
    有するオーバーコート層を設けてなる感熱記録体におい
    て、支持体が、JIS P 8122に準じて測定した
    サイズ度15秒以下の原紙にフッ素化合物を乾燥後の塗
    工量が0.1〜2.0g/m2となるようにサイズプレ
    ス処理した支持体であることを特徴とする感熱記録体。
JP3328311A 1991-11-18 1991-11-18 感熱記録体 Pending JPH05139027A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6344308B1 (en) 1998-11-20 2002-02-05 Sony Chemicals Corp. Method of manufacturing a flexible circuit board
US6346298B1 (en) 1998-12-21 2002-02-12 Sony Chemicals Corp. Flexible board
US6658722B1 (en) 1998-12-28 2003-12-09 Sony Chemicals Corporation Process for producing magnetic head suspension
US6705007B1 (en) 1998-12-28 2004-03-16 Sony Chemicals Corp. Method for manufacturing double-sided flexible printed board

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US7213334B2 (en) 1998-12-28 2007-05-08 Sony Corporation Method for manufacturing double-sided flexible printed board

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