JPH05138936A - シリアル式記録方法および装置 - Google Patents

シリアル式記録方法および装置

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JPH05138936A
JPH05138936A JP30603391A JP30603391A JPH05138936A JP H05138936 A JPH05138936 A JP H05138936A JP 30603391 A JP30603391 A JP 30603391A JP 30603391 A JP30603391 A JP 30603391A JP H05138936 A JPH05138936 A JP H05138936A
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Seiji Takahashi
誠二 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重ね合わせ記録画像の品質を劣化させないこ
と。 【構成】 シリアル式記録方法であって、n行目の記録
パターン1の下端部とn+1行目の記録パターン2の上
端部とを重ねて記録する際に、当該重なり合う部分にお
いてn行目の記録パターン1(a)と、前記n+1行目
の記録パターン2(b)の少なくとも一方を印字方向下
流側の一部を欠如したパターンで重ね合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリアル式記録方法お
よび装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シリアル式記録方法においては、
軸に摺動可能に構成されたキャリッジ上に記録ヘッドを
有し、該記録ヘッドが対向した位置に記録用紙等の被記
録媒体が供給されている。記録に際しては、前記キャリ
ッジが摺動し、記録データの作成,編集装置等から送信
されてきた信号に応じて、記録ヘッドが発熱駆動され1
行分の記録が行われる。記録終了後には、次の記録準備
のため紙送り機構等を介して、必要搬送量で、記録用紙
の搬送を行っている。前記記録データの作成,編集装置
からの記録データが、複数の行にまたがって形成される
記録パターンのものである場合、紙送り機構の精度等の
不具合から、行間があき、記録パターンに欠陥が生じる
ことがある。これを防ぐため、行の下端部と次の行の上
端部とが重なり合うように紙送りを行い、必ず行間同士
があくことがないように構成されているのが一般的に見
受けられる。
【0003】また、重なり合う部分においては、ある行
の下端部の記録パターンを次行の上端部の記録パターン
と同一のパターンで重ねる方法がごく一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、既に、記録用紙上に記録パターンが形成され
ている部分に重なって、まったく同一の記録パターンが
形成されるため以下のような欠点があった。
【0005】(1)前記、記録方法において、記録手段
がインクジェット式記録装置であった場合、信号に応じ
てインクを吐出し、吐出口から吐出されたインク滴が記
録パターンの形成を行う。一般的に記録パターンの最小
構成単位、例えば1ドットに1粒のインク滴を対応さ
せ、該1粒のインク滴の集合体として所望の記録パター
ンを得ている。以後、該記録パターンの最小構成単位に
かかるインク滴を第1のインク滴、主滴と呼ぶ。しかる
に、1粒のインク滴が吐出される際に、該記録パターン
の最小構成単位にかかるインク滴より飛翔速度がおそ
く、インク滴の径が小さいサテライトと呼ばれる第2の
インク滴を伴う場合が一般的である。第2のインク滴
は、1つ又は複数のサテライトで構成される。該第2の
インク滴は、前記主滴に比べ飛翔速度がおそいため、記
録ヘッドを搭載するキャリッジの移動速度の影響を受
け、記録用紙上において主滴による記録パターンの印字
方向下流側に不要なパターンを形成してしまう。所望さ
れる記録パターンが複数の行にまたがった場合、行間に
おいて重ねて記録が行われる。この場合、第2のインク
滴による不要パターン部も重なってしまうため、重なり
合った部分だけ印字方向下流側に不要なパターンが増加
して形成され、目視上、濃度が濃く、節状に見え、印字
記録品位を著しく低下させてしまうという欠点があっ
た。
【0006】(2)前記記録手段が、サーマルヘッドを
キャリッジに搭載し、サーマルヘッドに構成されている
電気熱変換体に通電し、該電気熱変換体による発熱によ
り記録紙上に所望の文字等の記録を行うサーマル方式で
あっても、前述のような重ね記録部分において、節状に
記録パターンが形成されることがある。サーマル式の場
合、記録データに基づく信号によりサーマルヘッドの電
気熱変換体が通電され、発熱し、記録媒体であるインク
リボンに塗布されている熱溶融性インクを溶かし、記録
用紙へインクを転写し、記録パターンを形成する方法
や、与えられた熱に対して発色し、記録パターンを形成
可能な、感熱紙を用いて、記録を行っている。しかるに
連続印字や使用雰囲気温度が高い場合等は、前記電気熱
変換体の通電後の冷却時間がおそいため、所望の記録パ
ターンが尾を引いたようなパターンに形成されることが
ある。このような場合に前述と同様な重ねての記録が行
われると、やはり、重ね部分において尾引き状の記録パ
ターンが密になるため、目視上節状に具えるという欠点
があった。
【0007】そこで本発明の目的は以上のような問題を
解消したシリアル式記録方法および装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明はn行目の記録パターンの下端部とn+1行目の
記録パターンの上端部とを重ねて記録する際に、当該重
なり合う部分において前記n行目の記録パターンと、前
記n+1行目の記録パターンとを同一記録パターンで重
ね合せないことを特徴とし、さらに、前記n行目の記録
パターンの下端部および前記n+1行目の記録パターン
の上端部のいずれか一方の印字方向下流側領域の一部が
欠如し、他方が欠如なしであることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、所望される記録パターンが、
複数の行にまたがっている場合等のように行間を重ねて
記録する場合に、n行目またはn+1行目のいずれか一
方の記録パターンの印字方向下流側領域の一部が欠如し
た形のパターンと、欠如なしの記録パターンとを重ね合
わせることによって、重ね部分が節状になる等の記録画
質の劣化を防止する。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照しな
がら説明する。
【0011】本実施例において、記録手段は、シリアル
式インクジェット記録のうち熱エネルギーを用いたイン
クジェット方式を用いている。先にまず前記記録手段に
ついて説明する。
【0012】インクジェット記録方式は記録用のインク
液を飛翔液滴として吐出噴射させるための液体吐出口
と、該吐出口に連通する液体流路、およびこの液体流路
の一部に設けられ、流路内のインク液を飛翔させるため
の吐出エネルギーを与える吐出エネルギー発生手段とを
備えている。そして駆動信号に応じて前記吐出エネルギ
ー発生手段を駆動し、インク液滴を吐出して像を記録す
るものである。
【0013】前記吐出エネルギー発生手段としては、例
えばピエゾ素子等の電気機械変換体等の圧力エネルギー
発生手段を用いる方法、レーザー等の電磁波をインク液
に照射吸収させて発熱させ、該発熱による作用でインク
を吐出させる電磁エネルギー発生手段を用いる方法、あ
るいは電気熱変換体によってインク液を加熱してインク
を吐出させる熱エネルギー発生手段を用いる方法等があ
る。この中で電気熱変換体等による熱エネルギー発生手
段を用いてインクを吐出させる方式が、液体吐出口を高
密度に配列し得るために高解像度の記録をすることがで
き、且つ記録ヘッドのコンパクト化も可能であるので好
適である。
【0014】本実施例では記録手段として前記インクジ
ェット記録方式の1つであるシリアル型の記録方式を用
いている。
【0015】図3は記録手段を構成する記録ヘッド7の
主要部分解構成説明図であり、図4の(a)〜(g)は
熱エネルギーを用いたインクジェット記録原理の説明図
である。
【0016】図3において、7aはヒータボードであ
り、シリコン基板上に電気熱変換体(吐出ヒータ)7b
と、これに電力を供給するアルミニウム等の電極7cと
が成膜されて配設されている。このヒータボード7aに
対して、記録溶液体の液路(ノズル)7dを仕切るため
の隔壁を有する天板7eを接着することにより構成され
ている。また装置の所定位置には前記記録ヘッド7にイ
ンクを供給するためのインクカートリッジが交換可能に
取り付けられている。
【0017】前記インクカートリッジから導管を介して
供給されたインクは、天板7eに設けられた供給口7f
より記録ヘッド7内の共通液室7gに充填され、この共
通液室7gより各ノズル7d内に導かれる。これらのノ
ズル7dにはインク吐出口7hが形成されており、また
前記吐出口7hは前記記録ヘッド7の記録用紙に対向し
て用紙搬送方向に所定ピッチで形成されている。
【0018】本実施例では前記構成の記録ヘッド7が往
復移動可能なキャリッジに搭載され、キャリッジの移動
に同期して前記記録ヘッド7からインクを吐出,飛翔さ
せて記録を行うものである。
【0019】ここで前記インクジェット記録方式におけ
るインク飛翔原理については、例えば米国特許第472
3129号明細書,同第4740796号明細書に開示
されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。
【0020】これを図4の(a)〜(g)を参照して説
明すると、定常状態では(a)に示すように、ノズル7
d内に充填されているインク7iは吐出口面で表面張力
と外圧が平衡している。この状態でインク7iを飛翔さ
せる場合には、ノズル7d内の電気熱変換体7bに通電
し、そのノズル7d内のインクに核沸騰を超えて急速な
温度上昇を生じさせる。すると(b)に示すように、電
気熱変換体7bに隣接したインクが加熱されて微小気泡
(バブル)を生じ、該加熱部分のインクが気化して膜沸
騰を生じ、(c)に示すように気泡7jが急速に成長す
る。
【0021】前記気泡7jが(d)に示す如く最大に成
長すると、ノズル7d内の吐出口からインク液滴が押し
出される。そして電気熱変換体7bへの通電を終了する
と、(e)に示すように、成長した気泡7jはノズル7
d内のインク7iにより冷却されて収縮し、この気泡の
成長,収縮によってインク液滴が吐出口から飛翔する。
さらに(f)に示すように電気熱変換体7b面にインク
が接触して急激に冷却され、気泡7jは消滅するかまた
は殆ど無視し得る程度の体積に収縮する。そして前記気
泡7jが収縮すると、(g)に示すようにノズル7d内
には毛細管現象によって共通液室7gからインクが供給
され、次の通電に備えるものである。
【0022】前記の原理に基づいてインク滴が飛翔し、
記録ヘッドに対向した位置にある記録用紙に着弾し、記
録パターンの形成が行われる。しかるに、気泡7jの成
長・収縮により形成されるインク滴は、多くの場合、1
粒ではなく、図4(g)のように、11の第1のインク
滴、即ち主滴と、11aの第2のインク滴であるサテラ
イトとから構成される。
【0023】第2のインク滴は、1つまたは複数のイン
ク滴から構成されており、該サテライト11aは、飛翔
中のインク滴が、インク滴の飛翔速度分布の不均一さか
ら表面張力により分離し発生する場合や、気泡7jの成
長,収縮過程が、正常に達成されなかった場合などに発
生する。前記サテライト11aの飛翔速度は、主滴11
の飛翔速度に比較し、多くの場合、おおよそ1/2程度
または、それ以下の速度である。例えば、主滴の平均飛
翔速度約12m/sの時、サテライトの平均飛翔速度は
約4〜8m/sである。
【0024】記録ヘッドから吐出されたインク滴の飛翔
方向は、シリアル式インクジェット記録装置において
は、記録ヘッドを搭載し移動を行うキャリッジの摺動方
向に対して記録用紙方向へほぼ垂直な方向である。
【0025】しかるに、キャリッジの移動を伴ってイン
ク滴が吐出される場合、インク滴の飛翔方向は、キャリ
ッジの移動を伴わない、即ち停止状態のインク滴の速度
ベクトルと、キャリッジのインク吐出時の移動速度ベク
トルとを合成したベクトルの方向となり、キャリッジ移
動速度の影響を受ける。
【0026】インク滴の飛翔速度が遅ければ遅い程、キ
ャリッジ移動速度ベクトルの影響を受け、飛翔速度が速
いインク滴に比較し、キャリッジ移動方向下流側へ飛翔
し、記録ヘッドと対向した位置にある記録用紙上へ着弾
する。このようにして記録用紙上に形成された記録パタ
ーンには、前記第1のインク滴、すなわち主滴11によ
り形成された記録パターンの印字方向下流側に、第2の
インク滴サテライトによる、不要なパターンが付着して
形成される。
【0027】またサテライトの大きさ,インク滴の数な
どの飛翔状態は、第1のインク滴が形成されるたびに、
様々な形態をとりまた変化する。従って、サテライトに
よる記録パターンも定常ではない。サテライトによる不
要なパターンを伴う記録パターンを図1の(a),
(b)、図5の(a),(b)に示す。図1および図5
中に示す矢印は記録ヘッドを搭載したキャリッジの記録
時の移動方向を示している。
【0028】次に本実施例にかかるシリアル式インクジ
ェット記録装置の構成について説明する。
【0029】6は記録用紙等の記録媒体を搬送するため
の搬送手段であって、図示しない用紙挿入口から挿入さ
れた記録用紙を、搬送ローラ6cによって記録ヘッド7
と対向した位置に搬送する。6aは搬送モータ6dから
の駆動力を前記搬送ローラ6cに伝達するギヤ列、6f
は前記記録用紙を引き上げる排出ローラ6gへ駆動力を
伝達するギヤ列である。記録ヘッド7には、図3に示
す、インク吐出口7hが、記録用紙搬送方向Dに所定ピ
ッチで設けられており、さらにヘッド7には、図3に示
すインク供給口7fへインクを導くインクタンクも備え
られている。該記録ヘッド7は、キャリッジ8に着脱可
能に搭載されている。キャリッジ軸9aは、キャリッジ
8を摺動可能に支持する軸であって、キャリッジ8は、
プーリー9b,9cに巻回されキャリッジ8に固定され
たタイミングベルト9eを介してキャリッジモータ9d
によって図中の矢印B方向に摺動される。
【0030】10は前記キャリッジ8の移動範囲端部に
設けられている回復手段であって、具体的には、記録ヘ
ッド7に対してのキャッピング手段、クリーニング手
段、加圧あるいは吸引手段、電気変換体7bあるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合せによる予
備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
行う手段等で構成され、図2に示すように、ギヤ列10
aと連結し、ポンプモータ10bによって駆動される。
【0031】前記の如く構成された記録装置において、
所望される記録パターンが、複数の行にまたがって連続
するパターンであった場合、行間が重なり合うように制
御・駆動される。図1の(a)および(b)は、該複数
の行にまたがった本発明にかかる記録パターンの1例を
示しており、1はn行目の下端部の模式図、2はn+1
行目の上端部を示している。1a,2aは、前記第1の
インク滴、主滴11による記録パターンであり、1bお
よび2bは第2のインク滴,サテライト11aによる記
録パターンである。
【0032】記録パターン1および2は、n行目とn+
1行目間で、領域4をもって重ね合わされる。記録パタ
ーン2の領域4においては、印字方向Aの下流側の1部
が、記録パターン1の領域4に比較し欠如した形で構成
されている。なお、このような記録時の記録パターン2
の領域4の一部欠如は、例えば、図6に示すように、記
録装置内の記録データを格納したRAM61から、CP
U62が記録データを読み出し、記録ヘッドの駆動回路
63に供給する際に欠如部分に該当するするデータを送
らないようにすることによって達成される。
【0033】前記構成において、記録用紙50を図示し
ない用紙挿入口から挿入し、プラテンノブ6hを矢印C
方向に回転せしめることによって所望する記録開始位置
にセットし、図示しない記録データの作成編集装置から
信号ケーブル7kを介して記録ヘッド7に記録データを
伝送する。これによって記録データに同期したキャリッ
ジ8の移動と共に記録パターンが1行にわたって形成さ
れる。前記1行分の記録が終了すると、所定の搬送量だ
け、搬送ローラ6cが、搬送モータ6dによって回転駆
動され、記録用紙50が矢印D方向へ搬送され次の行の
記録に備える。
【0034】このような動作の繰り返しにより、記録用
紙1枚分の記録が終了する。記録動作に際し、所望され
る記録パターンが、複数の行にまたがって連続する記録
パターンである場合(例えば罫線など)、前記記録用紙
搬送手段6の搬送量の誤差などによる記録用紙上の行間
あきを防ぐため、設定の搬送量に対して、少なめに搬送
を行うなどして、行間が重なり合うように制御される。
インク滴の吐出により記録形成される記録パターンに
は、前述の説明のように図1の(a),(b)に示され
るようにサテライトによる不要なパターン1b,2bが
存在している。記録パターン1および2は、n行目とn
+1行目に連続してまたがった記録パターンであるた
め、領域4の重なり部分をもって記録される。この時、
記録パターン2を印字方向下流側に欠如部分を設けた構
成としたために、図1の(c)に示すように、サテライ
トによる不要パターン1bと2bとが領域4において密
な状態に記録されず、重なりの行われていない領域と同
じような、記録パターンの形成が行われる。図1(c)
において、3は前記記録パターン1および2とが重ね合
わされ、形成された記録パターンであり、5で示す黒塗
り部分は、前記パターン1および2が重なり合って記録
されている部分を示している。
【0035】比較説明のため図5に、同一パターンによ
って図1の場合と同様な重ね合わせての記録を行った場
合を示した。記録パターン12(図1では1に相当す
る)および13(図1では2に相当する)を領域15
(図1では4に相当する)において重ね合わせた場合、
図5の(c)に示すようにサテライトによる不要なパタ
ーン12bおよび13bが重ね合わせ部分16(図1で
は5に相当する)に隣接して密に存在することがわか
る。
【0036】(他の実施例)前記実施例においては、記
録手段としてシリアル式インクジェット記録を用いた
が、電気熱変換体を備えたサーマルヘッドを用いて、熱
溶融性インクが塗布されたインクシートに該サーマルヘ
ッドに対向させ、さらに記録時にサーマルヘッドと接触
させて記録データに応じて電気熱変換体に通電し、該電
気熱変換体による発熱によって前記熱溶融性インクを記
録媒体に転写させる公知の熱転写記録方式においても有
効である。さらには、同様のサーマルヘッドを用い、記
録媒体である記録用紙に、該サーマルヘッドの電気熱変
換体の発熱に応じて発色する感熱用紙を用いる、感熱記
録方式においても有効である。
【0037】熱転写方式や、感熱記録方式において、前
述のインクジェット記録において説明した不要パターン
1b,2bおよび12b,13bに相当するパターン
は、連続使用によるサーマルヘッドの蓄熱やサーマルヘ
ッドや記録用紙に付着したゴミ等によって不要なパター
ンとして形成される。
【0038】また、図1(b)に示したパターンの欠如
部分は、少なくとも印字方向下流側の一部を欠如してい
ればよく、図のように限定されるものではない。サテラ
イトによる記録パターン2bが、主滴による記録パター
ン2aから、印字方向下流側に、遠く隔たって形成され
る場合などには、欠如領域を増やすなどして構成すれば
よい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば重
ね合わせ部の不要な記録パターンの密状態による画像品
位の劣化を防ぐ効果がある。また印字方向下流側の一部
を欠如した記録パターンを用いるため、重ね合わせ部の
濃度が、同一記録パターンによって重ね合わされた場合
に比較し低くおさえられ、重ね合わされた領域の濃度が
重ね合わされずに記録された領域に比べて高くなること
により印字品位が劣化するのを防ぐ効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる記録方法を示す模式図である。
【図2】本発明にかかる記録方法を実現するシリアル式
インクジェット記録装置の斜視図である。
【図3】記録ヘッドの主要部分解構成説明図である。
【図4】熱エネルギーを用いたインクジェット記録原理
の説明図である。
【図5】本発明にかかる記録方法の効果の説明のための
比較説明図である。
【図6】本発明における記録パターンの一部欠如を実施
するための手段のブロック図である。
【符号の説明】
1 複数の行に連続して記録される場合の記録パターン
下端部 2 印字下流側一部が欠如した記録パターンの上端部 1a,2a,12a,13a 第1のインク滴,主滴に
より形成される記録パターン 1b,2b,12b,13b 第2のインク滴,サテラ
イトにより形成される不要な記録パターン 3 記録パターン1,2を重ね合わせて得られた記録パ
ターン 4,15 記録パターン1,2とが重ね合わされる領域 5,16 記録パターン1と2が重ね合わされた部分 6 記録用紙搬送手段 6a ギヤ列 6b 搬送ローラ軸 6c 搬送ローラ 6d 搬送モータ 6e プラテン 6f 排出ローラギヤ列 6g 排出ローラ 6h プラテンノブ 7 記録ヘッド 7a ヒータボード 7b 電気熱変換体 7c 電極 7d ノズル 7e 天板 7f 供給口 7g 共通液室 7h 吐出口 7i インク 7j 気泡 7k 信号ケーブル 8 キャリッジ 9 キャリッジ移動手段 9a キャリッジ軸 9b,9c プーリー 9d キャリッジモータ 9e タイミングベルト 10 回復手段 10a ギヤ列 10b ポンプモータ 11 主滴 11a サテライト
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9211−2C B41J 3/10 101 E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリアル式記録方法であって、n行目の
    記録パターンの下端部とn+1行目の記録パターンの上
    端部とを重ねて記録する際に、当該重なり合う部分にお
    いて前記n行目の記録パターンと、前記n+1行目の記
    録パターンとを同一記録パターンで重ね合せないことを
    特徴とするシリアル式記録方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記n行目の記録パ
    ターンの下端部および前記n+1行目の記録パターンの
    上端部のいずれか一方の印字方向下流側領域の一部が欠
    如し、他方が欠如なしであることを特徴とするシリアル
    式記録方法。
  3. 【請求項3】 記録データに応じて記録媒体に記録する
    記録手段と、該記録手段をn行目の記録パターンの下端
    部とn+1行目の記録パターンの上端部とを重ねて記録
    する際に、当該重なり合う部分において前記n行目の記
    録パターンと、前記n+1行目の記録パターンとを同一
    記録パターンで重ね合せないように駆動する手段とを具
    えたことを特徴とするシリアル式記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記記録手段が記録
    データに応じて電気熱変換体に通電し、該電気熱変換体
    による熱エネルギーを利用してインクを吐出して記録を
    行うインクジェット方式の記録手段であることを特徴と
    するシリアル式記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、前記記録手段が記録
    データに応じて、電気熱変換体に通電し、前記熱変換体
    による加熱によりインクに膜沸騰を生起させて生じる気
    泡の成長によりインクを吐出口より吐出して記録を行う
    インクジェット方式の記録手段であることを特徴とする
    シリアル式記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項3において、前記記録手段が記録
    データに応じて電気熱変換体に通電し、該熱変換体によ
    る発熱により、記録媒体上に記録を行うサーマル方式の
    記録手段であることを特徴とするシリアル式記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5586496A (en) * 1993-11-26 1996-12-24 Hitachi Koki Co., Ltd. Dot line printer with adjusted dot positions for canceling sheet feed error
US7954923B2 (en) 2008-03-28 2011-06-07 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus and liquid ejecting method

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