JPH05138817A - 突板貼化粧板およびその製造方法 - Google Patents

突板貼化粧板およびその製造方法

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JPH05138817A
JPH05138817A JP3309349A JP30934991A JPH05138817A JP H05138817 A JPH05138817 A JP H05138817A JP 3309349 A JP3309349 A JP 3309349A JP 30934991 A JP30934991 A JP 30934991A JP H05138817 A JPH05138817 A JP H05138817A
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enamel
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Yoshinari Yamamoto
吉成 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 導管の模様が明瞭に現された突板貼化粧板を
得る。 【構成】 基板1に、導管溝凹部4を有する突板3を貼
着し、該突板3の導管溝凹部4にそれを強調するような
着色された塗料5を擦り込む。その上面にエナメル塗料
6を塗布し、さらにその表面に透明な上塗り塗料8を塗
布する。そこにおいて、前記導管溝凹部に擦り込まれた
塗料5は、その上面に塗布されるエナメル塗料6に溶出
するような材料を用いる。それにより、その溶出した部
分7が導管模様として、その表面に現れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板に貼着された突板
表面の導管模様が強調された木質感のある突板貼化粧板
およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、天然木材を薄く切削した突板を貼
着した化粧板において、突板の有する導管溝を明瞭にし
て木質感を強調する手法として、突板表面の導管溝に直
接求める導管溝色となるような濃色の着色剤や塗料を擦
り込むと共に平坦部分の塗料を掻くように取り除き、そ
の後表面に透明な上塗り塗装を行う方法(ワイピング処
理)や、全体にエナメル塗装をした後導管の中に着色剤
を入れる方法が一般的に行われている。
【0003】また、前記ワイピング処理に関して、基板
に貼着された導管溝凹部を有する突板表面に、その凹部
を強調するように着色した下塗り塗料を凹部に擦り込む
ようにして塗布した後、その凹部を除く表面に下塗り塗
料よりも淡色で隠蔽性能を有する白色系の着色中塗り塗
料を塗布し、その後表面全体に透明な上塗り塗料を塗布
したことを特徴とする突板貼化粧板の製造方法も従来公
知である(特開昭62−269776号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、突板表
面の導管溝に直接求める導管溝色となるような濃色の着
色剤や塗料を擦り込むと共に平坦部分の塗料を掻くよう
に取り除き、その後表面に透明な上塗り塗装を行う方法
(ワイピング処理)の場合、全体的に同色に着色されて
しまい、導管溝が不鮮明になりやすい。
【0005】また全体にエナメル塗装をした後導管の中
に着色剤を入れる方法の場合には、エナメル本来の色が
出ず、くすんでしまう欠点があった。そして、導管溝凹
部にその凹部を強調するように着色した下塗り塗料を擦
り込むようにして塗布した後、その凹部を除く表面に下
塗り塗料よりも淡色で隠蔽性能を有する白色系の着色中
塗り塗料を塗布するという上記公知の技術では、凹部の
みを残してその他の平坦部分のみを塗装するということ
を完全に実施することは非常に困難であり、そのための
塗装手段も限定されてしまうという問題点があった。
【0006】本発明は、前記のような問題点を解決し、
導管の模様が明瞭に現された突板貼化粧板を提供すると
ともに、そのような突板貼化粧板を製造する場合に、実
施することが容易であって塗装手段も限定されることも
ない製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基板に導管溝凹部を有する突板が貼着さ
れ、該突板の導管溝凹部に着色された塗料が擦り込ま
れ、その上面にエナメル塗料が塗布され、さらにその表
面に透明な上塗り塗料が塗布された突板貼化粧板におい
て、前記導管溝凹部に擦り込まれた塗料が、その上面に
塗布されたエナメル塗料に溶出していることを特徴とす
る突板貼化粧板を開示する。
【0008】さらに、本発明は、基板に導管溝凹部を有
する突板を貼着し、該突板に、その上面に塗布されるエ
ナメル塗料に溶出する塗料を、その導管溝凹部に擦り込
み、その上面にエナメル塗料を塗布し、前記導管溝凹部
に擦り込まれた塗料が溶出することにより導管模様が表
面に出現した状態で乾燥し、その後必要に応じ表面全体
に透明な上塗り塗料を塗布することを特徴とする突板貼
化粧板の製造方法をも開示する。
【0009】本発明の化粧板に用いる基板は、特に制限
はなく、木質単板、合板、あるいはそれらの表面にハー
ドボードあるいはMDF等の木質繊維板を貼着したもの
などを適宜選択して用いることができる。基板に貼着さ
れる突板については、その表面に導管溝を有する突板で
あれば任意のものを用いることが可能であるが、厚さが
0.3〜2.0mm程度のナラ、セン、ブナ、ケヤキ、
サクラ等の導管溝を有する広葉樹を薄削した単板を用い
ることは好ましい態様である。
【0010】突板は、まずその表面をサンダー等を用い
て平滑に研削し、また、必要に応じブラッシング装置や
ショットブラスト装置等適宜の方法を用いて、導管溝凹
部を強調する素地調整を行う。ついで、上記の突板の上
面の導管溝凹部に、所望の導管溝の色彩を持つ塗料ある
いはインキをワイピング塗装を行って擦り込む。この塗
料あるいはインキは後記するようにその上面に塗布され
るエナメル塗料中に溶出しうるような性質を持つものか
ら選択して使用する。
【0011】その後、該突板の表面にウレタン系、アミ
ノ系、アルキッド系等のエナメル系着色樹脂塗料を40
〜80g/m2 塗布する。それにより、先に導管溝凹部
に塗布した塗料あるいはインキはエナメル系着色樹脂塗
料に溶出してその表面に出現する。この場合、エナメル
塗装はフローコーター塗装、ロールコーター塗装、スプ
レー塗装等適宜の手段で全面塗装を行うことができる。
【0012】そして、乾燥後、必要に応じ上塗り塗料
(トップコート用塗装)として、ウレタン系、アミノ
系、アルキッド系等の透明な樹脂塗料を40〜100g
/m2塗布した後、乾燥して所望の化粧板を得る。ワイピ
ング塗装に用いる塗料あるいはインキ及びエナメル塗装
に用いる着色樹脂塗料の色調及び彩度に特に制限はな
い。自然木に近い色調を得ようする場合には木目に近い
色調及び彩度のものを選ぶことができ、また、特別な意
匠性を望む場合には任意の色調及び彩度を選択して用い
ることができる。いずれの場合にも、ワイピング塗装に
用いる塗料をインキ及びエナメル塗装に用いる着色樹脂
塗料よりも濃色のものを選択することにより、より鮮明
なかつより高意匠性を持つ導管模様をうることができ
る。
【0013】
【作 用】上記のように構成された本発明においては、
導管溝凹部の中に入った塗料がその上面に塗布されたエ
ナメル塗料に溶出して、導管模様がその表面に明瞭に現
れる。それにより、導管溝が強調された木質感のある化
粧板を容易にうることができる。
【0014】
【実施例】以下、図1を参照しつつ本発明を実施例に基
づき説明する。基板となる合板1の表面に接着剤(例示
してください)2を介して厚さ0.3mmのナラ単板を
貼着した。その後、その表面をサンドペーパーで研削し
た後、こげ茶色に着色したラッカー系樹脂のワイピング
用塗料5を100g/m2 表面に塗布してワイピング
し、単板3の導管溝凹部4に擦り込んだ。その後、その
上面に薄茶色に着色したウレタン系のエナメル塗料6を
40g/m2塗布し、先に塗布した塗料5をエナメル塗
料中に溶出させた。その溶出した部分7は導管模様とな
ってその表面に現れた。
【0015】これを乾燥後、透明なウレタン系透明塗料
8を40g/m2塗布乾燥して所望の化粧板を得た。得ら
れた化粧板は、全体が淡茶色の色調の表面に濃茶色の導
管模様が明瞭に現れていた。
【0016】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、突板貼化粧板において、導管の模様が明瞭
に現され、淡色の色調に濃色の導管模様の意匠を有する
ものを提供することができるとともに、そのような突板
貼化粧板を、実施容易に、しかも塗装手段も限定される
ことなく製造することができるものである
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 接着剤 3 突板 4 導管溝凹部 5 導管溝凹部に擦り込まれた塗料 6 エナメル塗料 7 導管溝凹部に擦り込まれた塗料がエナメル塗料に溶
出した部分 8 透明な上塗り塗料

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に導管溝凹部を有する突板が貼着さ
    れ、該突板の導管溝凹部に着色された塗料が擦り込ま
    れ、その上面にエナメル塗料が塗布され、さらにその表
    面に透明な上塗り塗料が塗布された突板貼化粧板におい
    て、前記導管溝凹部に擦り込まれた塗料が、その上面に
    塗布されたエナメル塗料に溶出していることを特徴とす
    る突板貼化粧板。
  2. 【請求項2】 基板に導管溝凹部を有する突板を貼着
    し、該突板に、その上面に塗布されるエナメル塗料に溶
    出する塗料を、その導管溝凹部に擦り込み、その上面に
    エナメル塗料を塗布し、前記導管溝凹部に擦り込まれた
    塗料が溶出することにより導管模様が表面に出現した状
    態で乾燥することを特徴とする、突板貼化粧板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 乾燥後に、さらにその後表面全体に透明
    な上塗り塗料を塗布することを特徴とする、請求項2記
    載の突板貼化粧板の製造方法。
JP3309349A 1991-11-25 1991-11-25 突板貼化粧板 Expired - Fee Related JP2540679B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07246691A (ja) * 1994-03-11 1995-09-26 Noda Corp 化粧板およびその製造方法

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JPH07246691A (ja) * 1994-03-11 1995-09-26 Noda Corp 化粧板およびその製造方法

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