JP2010012632A - 葉脈装飾板の製造方法および葉脈装飾板 - Google Patents
葉脈装飾板の製造方法および葉脈装飾板 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】葉脈を予めプレスして扁平にして凹凸をなくし、貼着作業が簡単にでき且つ貼着後の処理を必要としない葉脈装飾板の製造方法および葉脈装飾板を提供する。
【解決手段】葉脈をプレスして薄く且つ扁平にし、プレスした葉脈1を板3に貼着し、乾燥後、葉脈1が視認できる透明保護膜を被覆する。塗料を使用する場合、プレスした葉脈を板に塗布した塗料が乾く前に塗料の上に配置することにより、塗料が接着剤として機能して貼着することができる。
【選択図】図1
【解決手段】葉脈をプレスして薄く且つ扁平にし、プレスした葉脈1を板3に貼着し、乾燥後、葉脈1が視認できる透明保護膜を被覆する。塗料を使用する場合、プレスした葉脈を板に塗布した塗料が乾く前に塗料の上に配置することにより、塗料が接着剤として機能して貼着することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、プレスにより扁平にした葉脈を板の表面に貼り付けて装飾した葉脈装飾板の製造方法およびこの製造方法で製造した葉脈装飾板に関する。
葉から葉肉を除去して得られた葉脈を板に貼り付けて装飾する技術が知られている(特許文献1,2参照)。
前記特許文献1に記載された装飾品は次のとおりである。葉をカ性ソーダの溶液中に浸し、沸点の温度で煮ることにより葉の葉肉部分を除去し、その後、酢酸溶液中で中和させたのち、乾燥させて葉脈を得る。葉脈を第2下地用塗料層が乾かないうちに所定の位置にのせて、葉脈の下面を第2下地用塗料層の表面に密着させる。そして、この第2下地用塗料層の表面がある程度乾いたら、葉脈間の網目部分に下地用塗料が入り込むように再度ウレタン樹脂系塗料を塗布して、さらに、葉脈の浮き上がり部分を先細の棒体の先端部で上から押さえつけて、葉脈全体を第2下地用塗料層に埋め込む。その後、第2下地用塗料層の表面に突出している葉脈の部分や、葉脈の周縁部分など第2下地用塗料層に定着しにくく第2下地用塗料層の表面に浮き上がっている部分を研磨紙で研磨して平坦にする。さらに、葉脈を配置した部分の第2下地用塗料層を研磨紙で研磨して、第2下地用塗料層の中に埋没している微細な葉脈を視認できるように、第1、第2下地用塗料層の厚みを薄くする。
また、前記特許文献2には菩提樹の葉を約1月の間水に浸すか、水酸化ナトリウム溶液に浸すかした後、洗浄して葉肉を除去し、乾燥させた菩提樹の葉脈を装飾台に貼着する方法が開示されている。
特開2002−200893号公報
特開平11−4747号公報
前記引用文献1の方式では、葉脈をそのままの状態で使用しているために葉脈に曲がりや反りがあるだけでなく、葉柄や葉脈の太い部分もあるので、第2下地用塗料層に定着しにくく、葉脈の浮き上がり部分を先細の棒体の先端部で上から押さえつけて、葉脈全体を第2下地用塗料層に埋め込む必要がある。
また、葉脈をそのままの状態で使用するので、第2下地用塗料層の表面に浮き上がっている部分を研磨紙で研磨して平坦にする必要がある。また、研磨の際に葉脈の浮き上がっている部分を破損するおそれもある。さらに、葉脈を視認可能にするため、葉脈を配置した部分の第2下地用塗料層を研磨紙で研磨して平坦にする工程も必要となっている。
また、前記引用文献2の方式でも前記引用文献1と同様に葉脈をそのままの状態で使用するので葉脈に曲がりや反りがあるだけでなく、葉柄や葉脈の太い部分もあるので、葉脈を装飾台へ貼着するのに手間がかかる。
以上のとおり、従来の葉脈をそのままの状態で使用して貼着する場合、工程が多くなるだけでなく、手間がかかるという欠点がある。
そこで、本発明は、葉脈を予めプレスして扁平にして曲がりや反りをなくし、貼着作業が手間をかけることなく簡単にできる葉脈装飾板の製造方法およびこの製造方法で製造した葉脈装飾板を提供するものである。
本発明の葉脈装飾板の製造方法は、葉脈をプレスして薄く且つ扁平にし、プレスした葉脈を板に貼着し、乾燥後、葉脈が視認できる透明保護膜を被覆することを特徴とする。
また、本発明の葉脈装飾板は、前記葉脈装飾板の製造方法により製造された葉脈装飾板である。
葉脈は、従来から知られる方法で得られ、例えば、苛性ソーダに付けたりした後、洗浄して葉肉を除去し、乾燥することにより得られる。葉脈は市販されており、それを使用してもよい。葉脈は苛性ソーダにより白色となっている。葉脈には、所望のデザインに応じて形状、大きさあるいは色の異なる葉脈を組み合わせて使用することにより、各種デザインの装飾板が得られる。
葉肉を除去した葉脈は、そのままでは反りや曲がりがあるので、葉脈をプレスすることにより葉脈の曲がりや反りをなくして薄く且つ扁平にする。葉脈の曲がりや反りをなくすプレス圧力およびプレス時間は、葉脈の太さや種類によって決定し、圧力は高くし、時間を長くすることにより、薄くて且つ扁平なものが得られる。
プレスした葉脈を貼着する板は、天然木材の無垢材、合板、突板を張った合板、プラスチック板、金属板あるいは石膏ボード等の無機質板等の基材の表面に天然の木材を薄くスライスした突板を設けた突板化粧板などの板を利用することができる。板は色つきの板や無垢の板にプレスした葉脈を貼着してもよいし、合板は最初から自然の色を独自で持っているものがあるから下地に色を付けなくてそのまま使用することもできる。また、デザインに応じて、好みの色の塗料を塗布してその上に貼着してもよい。
プレスした葉脈の板への貼着は、葉脈に接着剤を塗布あるいは、塗布した塗料が乾く前に塗料の上に葉脈を置くことにより、葉脈が自然に平らになって貼着される。貼着後は必要に応じてホットプレスして確実に貼着する。
塗料は、適宜の色の着色塗料を使用でき、好みの色付けをする。例えば、葉脈は脱色により白色になっている場合には黒色の着色塗料を用いて白色の葉脈が目立つようにしたりあるいは、葉脈を色づけし、色づけした葉脈に合った着色塗料を使用したりすることができる。なお、葉脈を色づけして使用する場合は、色づけした葉脈をプレスして扁平にしてから使用する。
プレスした葉脈の板への貼着は、塗料を使用する場合、プレスした葉脈を板に塗布した塗料が乾く前に塗料の上に配置することにより、塗料が接着剤として機能して貼着することができる。また、プレスした葉脈を、板に直接あるいは、板に塗料を塗布して乾燥した後に接着剤により貼着してもよい。
貼着した葉脈が板から剥がれたり、摩耗したりしないようにするため、葉脈が透けて見える透明保護膜を被覆する。透明保護膜には、例えば、ウレタン樹脂、ラッカー、ウレタンクリアーなどを使用することができる。
本発明は、葉脈をプレスして薄く且つ扁平にしているので、プレスした葉脈を未乾燥の塗料の上に置くだけで貼着できるので、貼着作業が簡単にできる。
また、プレスした葉脈に接着剤を塗布してプレスしても、葉脈が扁平なので平らとなり、その透明保護膜を被覆することで確実に定着させることができる。また、所望のデザインに応じて形状、大きさや色の異なる葉脈を組み合わせることにより見映えのよい美しい装飾効果が得られる。
本発明について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の辛夷の葉脈を使用した葉脈装飾板の平面図、図2は同断面図、図3(a)はプレスする前の葉脈の斜視図、(b)はプレス後の葉脈の斜視図である。
(1)葉脈をプレスする。図3(a)に示すように、プレス前の葉脈2は反ったり、曲がったりしているので、葉脈1を16.5t/m2の圧力でプレスした状態で一晩放置しておいたものである。プレスした葉脈1は、図3(b)に示すように、反りや曲がりがなくなって扁平になっている。
(2)板3として、合板の上面に樹木を薄くスライスした突板を貼合わせた板を用意し、板の全面に黒色の着色塗料を塗布し、その上に下塗り用のウレタン樹脂塗料4を塗る。
(3)白色のプレスした葉脈1を塗料4が乾く前に指で摘んで先端部を塗料4に接触させ、葉脈1を塗料4の上へ順に押さえていくと、葉脈1が薄く且つ扁平なので葉脈1がそのまま塗料4に貼り付いていく。
(4)葉脈1が貼り付いた状態で20分〜30分おいてもう一度下地塗料を塗布する。
(5)葉脈1が貼り付いた状態で塗料4を乾燥し、さらにもう一度下塗り塗料を塗布して乾燥後、紙ペーパーをして、次いで表面に透明保護膜5を形成して葉脈1を定着させて剥がれないようにする。透明保護膜5を乾燥させて完成する。
本発明の葉脈装飾板は、家具、壁、床材あるいは天井板等に用いることにより、装飾効果をあげることができる。
(1)基板になるラワン合板に突板用のポンド(酢酸ビニル,尿素,水の混合液)を塗布し、その上に突板(天然杢)を貼り付ける。
(2)突板を張り付けた後、ホットプレス(100℃)で1分30秒乾燥する。
(3)乾燥後、下地を扁平にするために紙ペーパーで研磨をする。
(4)墨液に浸漬して色付けした葉脈を16.45t/m2の圧力で一晩プレスした状態にして曲がりや反りのない葉脈を得る。
(5)プレスした葉脈にのり付けをする。
のり付けをした葉脈を突板上に置いて貼る。
(6)貼着後、ホットプレスで1分〜2分間プレスする。
(7)次いで、ウレタン樹脂を塗布し、乾燥後、仕上げ用のクリアーを塗布して仕上げる。
1:プレスした葉脈
2:プレス前の葉脈
3:板
4:塗料
5:透明保護膜
2:プレス前の葉脈
3:板
4:塗料
5:透明保護膜
Claims (5)
- 葉脈をプレスして薄く且つ扁平にし、プレスした葉脈を板に貼着した後、葉脈が視認できる透明保護膜を被覆することを特徴とする葉脈装飾板の製造方法。
- プレスした葉脈を板に塗布した塗料が乾く前に塗料の上に貼着することを特徴とする請求項1に記載の葉脈装飾板の製造方法。
- プレスした葉脈を接着剤で貼着することを特徴とする請求項1に記載の葉脈装飾板の製造方法。
- 葉脈を色づけした後、プレスして葉脈を薄く且つ扁平にすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の葉脈装飾板の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の葉脈装飾板の製造方法で製造された葉脈装飾板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008172584A JP2010012632A (ja) | 2008-07-01 | 2008-07-01 | 葉脈装飾板の製造方法および葉脈装飾板 |
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JP2008172584A JP2010012632A (ja) | 2008-07-01 | 2008-07-01 | 葉脈装飾板の製造方法および葉脈装飾板 |
Publications (1)
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JP2010012632A true JP2010012632A (ja) | 2010-01-21 |
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JP2008172584A Pending JP2010012632A (ja) | 2008-07-01 | 2008-07-01 | 葉脈装飾板の製造方法および葉脈装飾板 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102756609A (zh) * | 2012-07-25 | 2012-10-31 | 太仓市德兰树片画设备科技有限公司 | 一种动漫衍生树片蜡像画的制作方法 |
JP2013035774A (ja) * | 2011-08-08 | 2013-02-21 | Kiyoshi Ichimura | 植物の葉の加工方法 |
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2008
- 2008-07-01 JP JP2008172584A patent/JP2010012632A/ja active Pending
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