JP4620961B2 - 曲面化粧可能な突板シートが貼着された加飾製品並びにその製造方法 - Google Patents

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本発明は三次元曲面を有する基材に対して突板シートを貼着した加飾製品並びにその製造方法に関するものである。
天然の木材は樹種やその利用部位等に応じて美しい木肌模様を呈しており、この木肌模様を化粧材として利用するものとして突板が知られている。この突板は、その製造手法に改良が加えられ、現在では、原木の加工素材から1mm以下の突板素材が得られ、基材となる合板等の表面に強固に張り付けられて化粧面を構成している。このような化粧効果が注目され例えば自動車のインテリアパーツ等の三次元曲面を有する部品についても、高級指向に伴いいわゆる天然木たる突き板により、表面化粧を行いたいとの要求が高まってきており、このような状況の下、一部加工可能な形状の部品についてはその実現をみている。
ところで突板素材を平板状の基材へ化粧するために張り付けるにあたってはそれ程の技術的困難性は存在しないが、突板素材は天然の木材であることに因み、曲面の凹凸の大きな三次元曲面のものに適用する際には、割れ、破れや亀裂が生じやすいという問題点があった。
曲面に突板シートを張り付ける先行技術としては、例えば薄くスライス(突き剥ぎ)した突板シートの張着側の面に対し不織布を積層し、次いでこの不織布側の面からエンボスもしくは細かな切れ目を入れることや(例えば特許文献1参照)、突板シートの表面に紫外線硬化可能でかつ紫外線以外の化学反応もしくは溶剤揮発によりプレキュアーする下塗り塗料を塗布した後、プレキュアーさせた突板シートを用意し、この突板シートの下塗り塗料の表面に紫外線硬化型の上塗り塗料を塗布するかもしくは無塗装の状態で、紫外線照射することにより上記下塗り塗料を硬化させること(例えば特許文献2参照)などが行われている。
しかしながら、例えば上記特許文献2にあっては、突板シートの表面に特殊塗料を厚く塗るため、自然の木材の風合いを生かしきれないものであり、また上記特許文献1においても凹凸の大きな曲面に張り付ける場合には、この公報の実施例に記載されるようにプラスチックフィルムを貼り付ける必要があるものと考えられ、前記特許文献2と同様に自然の木材の美観や風合い等を得られないものである。
実開平5−7442号公報 特開平4−216001号公報
本発明はこのような背景を認識してなされたものであって、突板シートを天然の木肌の質感や風合いを充分に維持した状態で、被化粧部位が曲面の凹凸の大きな三次元曲面であっても張り付けることを可能とした曲面化粧可能な突板シートを貼り付けて完成される加飾製品並びにその製造方法を開発することを技術課題としたものである。
すなわち請求項1記載の曲面化粧可能な突板シートが貼着された加飾製品は、原木から突き加工に適した形状の加工素材を得る木取工程と、2日から80日かけて加工素材をボイルし、ボイルにあたっては低温からボイルを開始し、取出直前期まで湯温を漸増させ、取出直前期に湯温を50〜70℃の上限温度へ急増させるボイル工程と、ボイル工程を経た加工素材を薄く突き剥ぎ、突板素材を得る突き工程と、突板素材を乾燥養生させる突板素材前処理工程と、一方別途紙製裏打材の一面に突板素材と接着するための接着剤を塗布する裏打材準備工程と、この裏打材と突板素材とを台板上で加熱圧着する加熱圧着工程と、台板から裏打材と一体となった裏打材付き突板素材を取り剥がす製品剥離工程とを経て得られた曲面化粧可能な突板シートを、被加飾基材の曲面を有する表面に対し、突板シートに対し含有水分を増加させるなじみ処理工程を経た上で被加飾基材に対し突板シートを伸張しながら貼着していることを特徴として成るものである。
また請求項2記載の曲面化粧可能な突板シートが貼着された加飾製品は、前記請求項1記載の要件に加え、前記突板素材前処理工程では、突き剥ぎ後一時間以内に加熱機の輻射熱により行われる前記突板素材の含有水分の70%程度を蒸発させる速乾と、その後における数日以上の自然乾燥との処理が行われることを特徴として成るものである。
更に請求項3記載の曲面化粧可能な突板シートが貼着された加飾製品は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記加熱圧着工程と製品剥離工程との間には、台板に支持された状態の裏打材付き突板素材の表面を研磨する研磨仕上工程が設けられるものであり、この研磨仕上げ工程では、突板素材に対し、複数回研磨材を接触させ且つその接触圧力は初回接触を低く、その後の接触圧力を高くする処理が行われることを特徴として成るものである。
更にまた請求項4記載の曲面化粧可能な突板シートが貼着された加飾製品の製造方法は、原木から突き加工に適した形状の加工素材を得る木取工程と、2日から80日かけて加工素材をボイルし、ボイルにあたっては低温からボイルを開始し、取出直前期まで湯温を漸増させ、取出直前期に湯温を50〜70℃の上限温度へ急増させるボイル工程と、ボイル工程を経た加工素材を薄く突き剥ぎ、突板素材を得る突き工程と、突板素材を乾燥養生させる突板素材前処理工程と、一方別途紙製裏打材の一面に突板素材と接着するための接着剤を塗布する裏打材準備工程と、この裏打材と突板素材とを台板上で加熱圧着する加熱圧着工程と、台板から裏打材と一体となった裏打材付き突板素材を取り剥がす製品剥離工程とを経て得られた曲面化粧可能な突板シートを、被加飾基材の曲面を有する表面に対し、突板シートに対し含有水分を増加させるなじみ処理工程を経た上で被加飾基材に対し突板シートを伸張しながら貼着していることを特徴として成るものである。
請求項1及び4記載の加飾製品及びその製造法によれば、突板シートが極めて柔軟性に富み、曲面の凹凸の大きな三次元曲面に張り付けた際にも割れ、亀裂が生じず、出来上がった加飾製品は非常に意匠性に優れる。
特にゆっくりと時間をかけて徐々にボイルされ、最後の取出直前期に湯温をその原木が耐えられる上限温度へ急増させた場合、ボイル工程における原木の負担が少なく、突き工程において割れや破れなどの破損が生じにくく得られる突板素材は柔軟性があり、且つ三次元曲面に張り付けた場合であっても、割れ、破れや亀裂が生じにくくなる。
更に突板素材前処理工程の乾燥により収縮した突板素材が、含有水分を増加させるなじみ処理工程によって柔軟性に富み、伸張性に優れるようになるため、被加飾基材に対し突板シートを伸張しながら貼着する貼着工程時においても突板シートに亀裂、破れやしわが寄ることなく、被加飾基材に対し非常に綺麗に貼着することができる。
請求項2記載の加飾製品によれば、突き剥ぎ後一時間以内に速乾が行われた後、長い時間をかけて自然乾燥(養生)が行われた場合、突板素材は十数パーセントから二十数パーセント縮んだ状態で固まることはなく、伸縮性のある丈夫な突板素材2を得ることができ、被加飾基材に張設している最中や、張設後に亀裂や破れ、割れが生じにくい。
請求項3記載の加飾製品によれば、突板素材の表面を研磨する研磨仕上工程が設けられるものであり、被加飾基材に突板シートを貼着した後に、突板シートの表面の研磨仕上が不要となるか、また簡略に済ますことが可能となる。また研磨材の接触圧力は初回接触を低く、その後の接触圧力を高くした場合、突板素材の表面が無理なく平滑仕上げされる。
本発明の最良の形態は、具体的には以下の実施例に述べるとおりである。
以下本発明を図示の実施例に基づき説明する。なお以下の説明にあたっては、まず本発明の「曲面化粧可能な突板シートが貼着された加飾製品の製造方法」に用いる突板シートの製造方法について説明し、次いでこれを用いて本発明に係る「曲面化粧可能な突板シートが貼着された加飾製品の製造方法」について説明し、その後、本発明の「曲面化粧可能な突板シートが貼着された加飾製品」について説明する。
まず本発明に係る曲面化粧可能な突板シート1は次のような製造工程を経て得られるものである。
(1)木取工程(図4(a)参照)
まず立木を切り倒して原木W0(丸太)を得て、そしてこれを例えば海上輸送する。突板シート1に適した樹種としては主に広葉樹であり、ナラ、タモ、カバ、ケヤキ、オーク、チーク、メープル等多くのものが適用できる。そしてこの原木W0から突き加工に適した形状の加工素材W1を得る木取りを行う。
(2)ボイル工程(図4(b)参照)
そして前記木取りされた加工素材W1を煮沸槽Tに入れてボイルする。これは長時間煮沸することにより後述する突き工程において削りやすくし、薄い突板素材2を得るためである。なおこのボイル工程は、60時間から80日間かけて行い、その間に湯温を漸増させるものである。このボイル工程の所要日数及び最終的な上限温度は、樹種や同じ樹種でも原木W0の状態によって異なるものである。一例として黒檀の場合には、60日間かけてボイルを行うものであり、最初の温度(水温)は冷水温度のおおよそ4℃であり、そこから1日に付き約1℃弱ずつ上昇させてゆき、取出直前期である最後の3日間前までに約50℃台半ば(加工素材W1の状態で適切な温度が選択される)としておき、最後の3日間を黒檀をボイルする湯温の上限温度である60℃でボイルする。またハードメープルの場合には、3日間かけてボイルを行うものであり、初日の温度は20〜32℃で行い、2日目の温度は33〜38℃で行い、3日目の温度は39〜55℃(55℃がハードメープルをボイルする湯温の上限温度)で行う。
(3)突き工程(図4(c)参照)
突き工程では前記ボイル工程を経た加工素材W1を、突板シート1の用途に応じてローターリースライサーや縦突きや横突きのスライサーなどの切削機にかけて切削する。因みに本実施例では切削機としてはローターリースライサーを用いるものである。なお突板素材2の厚さは、好ましくは0.17mm以上0.3mm以下の範囲内で切削することが好ましく、0.4mm以内までが曲がりの強い曲面部Drへの使用に適している。
(4)突板素材前処理工程(図4(d)(e)参照)
突き工程で得られる突板素材2は、30分以内に乾燥室において吊持して加熱機による輻射熱による含有水分の70%程度を蒸発させる速乾を行った後(一例として乾燥室温度は約38℃)、一日程度吊持した状態で室内環境の下、自然乾燥を行う。その後突板素材2を重ねた状態で載置して数十日養生させる。なお上記速乾は、長くても1時間以内に済ませることが好ましい。そしてこの突板素材前処理工程において、突板素材は十数パーセントから二十数パーセント縮むものであるが、縮んだ状態で固まることはなく、伸縮性のある非常に丈夫な突板素材を得ることができる。なお前記加熱機としてマイクロ波を用いた誘電加熱機は適していない。
(5)裏打材準備工程(図4(f)、図2参照)
一方、別途工程では突板素材2の裏面に貼付する裏打材3を準備するものであり、本実施例ではこの裏打材3は紙製のものを用いるもので、具体的には和紙原料と合成樹脂パルプ原料とを有する原料液から抄造され、前記突板素材2の伸縮性に対応できる伸縮性を有したものを使用する。なお台板5としては、平滑面を有し適度の耐熱性、強度性を有したものが好ましく、例えばジェラルミン板、ポリエステル板等の合成樹脂板及びベニヤ板などを用いることができる。なお台板5に接着した裏打材3と剥がれやすい素材のものを用いた場合には、必ずしも離型紙6を貼付しておく必要がない。この裏打材準備工程では、上記台板5上に上記裏打材3を貼着するものであり、まず、離型紙6が貼付された台板5上に接着剤4を塗布し、次いでその上に裏打材3を貼着し、更にこの台板5上の裏打材3の上面に対して接着剤4を塗布する。
(6)加熱圧着工程(図4(g)参照)
加熱圧着工程では、前記台板5上の接着剤4が塗布された裏打材3の上面に対し突板素材2を載置して、加熱圧着させる。この加熱手段としては、一例として加熱プレス装置Pを用いるもので、圧力100kg/cm2、加熱温度100℃程度で5〜10秒程度加熱プレスを行うものである。
(7)研磨仕上工程(図4(h)参照)
次に台板5上に加熱圧着されて保持された状態の突板素材2をサンダーSにより研磨仕上げする。この研磨仕上げは、複数回研磨材S1(サンディングベルト)を接触させ且つその接触圧力は初回接触を低く、その後の接触圧力を高くして行うものである。具体的には、研磨材は、一例として240番程度の粗さのものを使うものであり、初回の接触圧力は、研磨材S1を研磨面反対面側より押さえるエアパッドS2の圧力で、一例として0.05〜0.2kg/cm2 程度で行い、その後の接触圧力はその3倍程度の圧力で行う。
なおこの研磨仕上工程は、適宜省略して実施することも可能であり、図1のように被加飾基材Dへの突板シート1の貼着後に研磨仕上げを行うようにしてもよい。
(8)製品剥離工程(図4(i)参照)
台板5から裏打材3と一体となった裏打材3付き突板素材2を剥がし取り、割れ、破れや亀裂等が生じていないか検査をした後、突板シート1が得られる。なおこの剥がし取りの際に台板5に離型紙6が貼られているため、裏打材3が台板5の方にくっつかずに突板素材2側にくっついてくるため、非常に剥がし取りやすい。
以上のようにして得られた突板シート1は、柔軟性に富み、従来対応できないような凹凸の高低差が大きな三次元曲面の曲面部Drを有した被加飾基材Dにも割れ、破れや亀裂等を生じることなく張設できるものである。
次に本発明に係る曲面化粧可能な突板シートが貼着された加飾製品の製造方法について説明する。すなわち上述したような製造方法により製造された突板シート1を、被加飾基材Dに貼着するにあたっては、突板シート1に対し、水分を含ませるなじみ処理工程と、突板シート1の裏面側(裏打材側)に対し接着剤溶液7を塗布して突板シート1を伸張しながら被加飾基材Dに対し貼着する貼着工程とが採用されている。
前記なじみ処理工程においては、一例として湯H張りされた水槽へ突板シート1を浸漬したり、突板シート1に対し水分をスプレーしたり、刷毛で塗ったり、スチーム室に所定時間突板シート1を吊持するなどして、突板シート1に水分を含ませ、突板シート1の含有水分率を上昇させる(図5(a)参照)。
そして前記貼着工程では、突板シート1の裏面側に一例としてアクリル系の接着剤溶液7を、ディッピングやスプレー、刷毛などで塗り(図5(b)参照)、手で突板シート1を引っ張って伸張しながら被加飾基材Dの一例たるステアリングホイールのリム部に巻き付けていく(図5(c)(d)参照)。このとき突板素材前処理工程で十数パーセントから二十数パーセント縮んだ突板素材2に対し、上記なじみ処理が施されることに因んで、突板シート1は伸張性に優れ、一例として13〜20%程度まで亀裂や破れ等生じることなく伸びるようになる。なお図5においては、リム全周を一枚のドーナツ状の突板シート1で貼着して加飾するものであるが、グリップ部を革巻きとし、残りのリム部分を突板シート1を貼着して加飾するようにしてもよい。また貼着した後、再び突板シート1が縮むなどして剥がれないように、図5(e)に示すように型Mによりハンドルのリムに巻設した突板シート1を挟んで押さえておき、数十分経過後に型Mを外せば図5(f)に示すように加飾製品Aが完成する。
そして以上のように突板シート1が貼着された加飾製品は、突板シート1が柔軟性に富むため、凹凸の大きな三次元の曲面部Drにもしわ等が寄らず、また破れ、割れ及び亀裂が生じず、非常に意匠性に優れる。
また図1には、突板シート1を、本発明に係る曲面化粧可能な突板シートが貼着された加飾製品の製造方法を用いて、自動車のコンソールボックスの表面化粧板(被加飾基材D)へ貼着した実施例も示してある。本発明によれば柔軟性に富む突板シート1が、更に本発明の製造方法により柔軟性に富んだ状態で貼着されるため、このように被加飾基材Dの周縁部等の曲がりの強い曲面部Drにも亀裂等生じさせることなく貼着することが可能である。
本発明の曲面化粧可能な突板シートが貼着された加飾製品の実施例を示す斜視図である。 突板シート及び突板シートの製造に使用する台板並びに剥離紙を分解して示す斜視図である。 突板シートの製造方法の各工程及びその流れを示すブロック図である。 同上説明図である。 突板シートを、なじみ処理工程と貼着工程を経て、被加飾基材に対し貼着する様子を示す段階的説明図である。
1 突板シート
2 突板素材
3 裏打材
4 接着剤
5 台板
6 離型紙
7 接着剤溶液
A 加飾製品
D 被加飾基材
Dr (曲がりの強い)曲面部
H 湯
M 型
P 加熱プレス装置
S サンダー
S1 研磨材
S2 エアパッド
T 煮沸槽
W0 原木
W1 加工素材

Claims (4)

  1. 原木から突き加工に適した形状の加工素材を得る木取工程と、2日から80日かけて加工素材をボイルし、ボイルにあたっては低温からボイルを開始し、取出直前期まで湯温を漸増させ、取出直前期に湯温を50〜70℃の上限温度へ急増させるボイル工程と、ボイル工程を経た加工素材を薄く突き剥ぎ、突板素材を得る突き工程と、突板素材を乾燥養生させる突板素材前処理工程と、一方別途紙製裏打材の一面に突板素材と接着するための接着剤を塗布する裏打材準備工程と、この裏打材と突板素材とを台板上で加熱圧着する加熱圧着工程と、台板から裏打材と一体となった裏打材付き突板素材を取り剥がす製品剥離工程とを経て得られた曲面化粧可能な突板シートを、被加飾基材の曲面を有する表面に対し、突板シートに対し含有水分を増加させるなじみ処理工程を経た上で被加飾基材に対し突板シートを伸張しながら貼着していることを特徴とする曲面化粧可能な突板シートが貼着された加飾製品。
  2. 前記突板素材前処理工程では、突き剥ぎ後一時間以内に加熱機の輻射熱により行われる前記突板素材の含有水分の70%程度を蒸発させる速乾と、その後における数日以上の自然乾燥との処理が行われることを特徴とする請求項1記載の曲面化粧可能な突板シートが貼着された加飾製品。
  3. 前記加熱圧着工程と製品剥離工程との間には、台板に支持された状態の裏打材付き突板素材の表面を研磨する研磨仕上工程が設けられるものであり、この研磨仕上げ工程では、突板素材に対し、複数回研磨材を接触させ且つその接触圧力は初回接触を低く、その後の接触圧力を高くする処理が行われることを特徴とする請求項1または2記載の曲面化粧可能な突板シートが貼着された加飾製品。
  4. 原木から突き加工に適した形状の加工素材を得る木取工程と、2日から80日かけて加工素材をボイルし、ボイルにあたっては低温からボイルを開始し、取出直前期まで湯温を漸増させ、取出直前期に湯温を50〜70℃の上限温度へ急増させるボイル工程と、ボイル工程を経た加工素材を薄く突き剥ぎ、突板素材を得る突き工程と、突板素材を乾燥養生させる突板素材前処理工程と、一方別途紙製裏打材の一面に突板素材と接着するための接着剤を塗布する裏打材準備工程と、この裏打材と突板素材とを台板上で加熱圧着する加熱圧着工程と、台板から裏打材と一体となった裏打材付き突板素材を取り剥がす製品剥離工程とを経て得られた曲面化粧可能な突板シートを、被加飾基材の曲面を有する表面に対し、突板シートに対し含有水分を増加させるなじみ処理工程を経た上で被加飾基材に対し突板シートを伸張しながら貼着していることを特徴とする曲面化粧可能な突板シートが貼着された加飾製品の製造方法。
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