JP2003170403A - 装飾品およびその製造方法 - Google Patents

装飾品およびその製造方法

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JP2003170403A
JP2003170403A JP2001370350A JP2001370350A JP2003170403A JP 2003170403 A JP2003170403 A JP 2003170403A JP 2001370350 A JP2001370350 A JP 2001370350A JP 2001370350 A JP2001370350 A JP 2001370350A JP 2003170403 A JP2003170403 A JP 2003170403A
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Eiji Furuya
英治 古家
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FUJIGEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック製あるいは金属製のベース体表
面に突板シートによって品位の高い木目模様が付された
装飾品、およびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 プラスチックなどからなるベース体10
に対して接着剤30を塗布した後(第1の工程)、ベー
ス体10に突板シート20を被せ(第2の工程)、その
後、真空プレス機50の減圧室51内を減圧して突板シ
ート20をベース体10に密着させ、しかる後に、加圧
シート53によって突板シート20をベース体10に押
し付けながら接着する(第3の工程)。突板シート20
は、天然木をたとえば0.25mmといった厚さに薄く
スライスした突板21を、顔料を配合した着色液に浸漬
して木目模様を濃くした後、その裏面に不織布などの裏
面シート22を貼着した着色突板シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック製あ
るいは金属製のベース体が突板シートで覆われた装飾
品、およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車内の内装パネル、音響機器のパネ
ル、あるいはオルゴールのボックス部分などを構成する
部分に高級感を付与する方法として、これらの部分を木
目模様に仕上げる方法がある。但し、これらの部分に木
製品を用いると、木目が奇麗な部分しか使うことができ
ないため、コストが著しく増大してしまう。
【0003】そこで、木製のベース体の表面に、天然木
を薄くスライスした突板の裏面にシートを貼った突板シ
ートを接着する方法が考えられる。この方法では、ベー
ス体に対して接着剤を塗布した後、このベース体に対し
て突板シートを被せ、しかる後に、突板シートの上から
アイロンをかけて突板シートをベース体の表面に密着さ
せ、接着する。従って、表面からは突板シートしか見え
ないので、ベース体表面の木目模様の良否にかかわら
ず、見栄えのよい装飾品を製造できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような装飾品、特
に突板シートで覆われた領域に立体形状あるいは凹凸模
様が付されている装飾品を製造する場合、突板シート
は、突板の厚さが薄ければ薄い方が見栄えよくベース体
に貼り付けることができるが、突板が薄いと、その分、
木目模様が薄くなるという問題点がある。また、突板シ
ートに用いる突板は、天然木から切り出すため、突板毎
に木目模様の濃さが変動することがある。このため、品
質の安定した装飾品を製造することができないという問
題点もある。
【0005】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
プラスチック製あるいは金属製のベース体表面に突板シ
ートによって品位の高い木目模様が付された装飾品、お
よびその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、プラスチック製あるいは金属製のベー
ス体が突板シートで覆われた装飾品において、前記突板
シートとして、突板が着色された着色突板シートを用い
たことを特徴とする。
【0007】また、プラスチック製あるいは金属製のベ
ース体が突板シートで覆われた装飾品の製造方法におい
て、前記突板シートとして、着色剤を含む着色液に突板
を浸漬して該突板に着色を施した着色突板シートを用い
ることを特徴とする。
【0008】本発明において、ベース体はプラスチック
製あるいは金属製であるので、成形などの方法によって
任意の形状のものを安価に製造できる。また、ベース体
を覆う突板シートは、突板の厚さが薄ければ薄い方が見
栄えよくベース体の表面に貼り付けることができるが、
突板が薄いと、その分、木目模様が薄くなる。しかるに
本発明では、突板シートとして、着色液への浸漬によっ
て突板を着色した着色突板シートを用い、この着色突板
シートでは、突板の導管部分が着色されているため、木
目模様が濃い。それ故、本発明によれば、木目模様が濃
くて品位の高い装飾品を製造することができる。また、
突板は、天然木から切り出されるため、木目模様の濃さ
が突板毎に変動しやすいが、突板に着色を行えば、この
ような木目模様の濃さのばらつきを解消できるので、品
質の安定した装飾品を製造することができる。
【0009】本発明において、プラスチック製あるいは
金属製のベース体が突板シートで覆われた装飾品を製造
するにあたっては、例えば、ベース体を成形するための
金型内に予め突板シートを収納しておくインサート成形
を利用できる。
【0010】また、本発明において、前記ベース体を前
記突板シートで覆うにあたっては、前記ベース体に対し
て接着剤を塗布する第1の工程と、該ベース体に対して
前記突板シートを被せる第2の工程と、変形可能な加圧
シートを介して区画された減圧室および加圧室のうち、
減圧室内に、前記ベース体に前記突板を被せたワークを
配置した状態で当該減圧室内を減圧する一方、前記加圧
室内に加熱流体を供給することにより、前記加圧シート
によって前記減圧室内の前記ワークにおいて前記突板シ
ートを前記ベース体表面側に密着した状態に貼り付ける
第3の工程とを行うことが好ましい。
【0011】この発明では、減圧室で突板シートとベー
ス体との間から空気を抜いて突板シートとベース体とを
密着させた後、加圧室から加圧シートを介して突板シー
トの表面にプレス加工を施す。あるいは、加圧室から加
圧シートを介して突板シートの表面にプレス加工を施し
ながら、減圧室を減圧して突板シートとベース体との間
から空気を抜いて突板シートとベース体とを密着させ
る。その結果、加圧シートはベース体の表面の形状にな
らって変形し、突板シートにはベース体の表面に沿って
均一にプレス加工が施される。それ故、突板シートの表
面から側面にかけてアイロンをかけて突板シートとベー
ス体とを接着する方法と違って、ベース体の表面から側
面にかけて突板シートを接着するのに多大な手間がかか
らない。このような真空プレス法に用いる突板シートに
おいては特に、突板の厚さが薄ければ薄い方が見栄えよ
くベース体の表面に貼り付けることができるが、本発明
では、突板シートとして、突板を着色した着色突板シー
トを用いているため、木目模様が濃い。それ故、真空プ
レス方法によって突板シートを貼るという製造方法を用
いて、木目模様が濃くて品位の高い装飾品を製造するこ
とができる。
【0012】本発明において、突板を着色するための着
色剤として顔料を用いることが好ましい。顔料は、染料
と比較して耐候性に優れているので、自動車内の内装パ
ネルなどを製造するのに適している。
【0013】本発明において、前記着色突板シートを形
成するにあたっては、着色前の前記突板に漂白処理を行
った後、前記着色液によって着色することが好ましい。
突板を着色する前に漂白処理を行うと、漂白処理によっ
て突板に付いていたシミやヤニなどを消すことができる
ので、品位の高い装飾品を製造することができる。
【0014】本発明は、前記着色突板シートを接着する
領域が、立体形状あるいは凹凸模様を有している場合に
効果的である。
【0015】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明を適用し
た装飾品の製造方法を説明する。
【0016】図1(A)、(B)、(C)は、本形態に
係る装飾品の製造方法を示す工程図である。図2
(A)、(B)はそれぞれ、本形態に係る装飾品の製造
方法に用いる突板シートを木材からスライスして得た様
子を示す説明図、およびこの突板を染色した着色突板シ
ートの説明図である。図3(A)、(B)、(C)、
(D)は、この製造方法で行う各工程のうち、真空プレ
ス機内で行う工程を示す工程断面図である。図4は、こ
の製造方法で行う各工程のうち、ワークを真空プレス機
から取り出した後に行う工程を示す工程断面図である。
【0017】図1(A)において、本形態では、ABS
樹脂などのプラスチック成形品、あるいはマグネシウム
やアルミニウムからなる金属成形品からなるベース体1
0の表面側に、図2(A)、(B)を参照して後述する
突板シート20を接着して木目模様を付す。ベース体1
0は、車の内外装パネルや部品、音響機器、パーソナル
コンピュータなどといったOA機器、弱電製品、スチー
ル製家具、楽器、厨房機器、建設部材などのパネルを製
造するためのもので、その表面11は平坦面になってい
るが、表面11から側面12にかけてはR形状になって
いる。
【0018】本形態で用いた突板シート20は、図2
(A)に示すように、天然木をたとえば0.25mmと
いった厚さに薄くスライスした突板21を、顔料を配合
した着色液に浸漬した後、減圧して、着色液を突板21
に含浸した後、乾燥処理を施して、図2(B)に示すよ
うに、突板21の木目模様を濃くし、その後、その裏面
に不織布あるいは紙などからなる裏面シート22を貼着
した着色突板シートである。
【0019】ここで,顔料は、突板21を切り出す天然
木の種類や状態に合わせて、例えば、無機顔料、アゾ顔
料あるいは非アゾ顔料などの有機顔料、分散顔料を単
独、あるいは複数用いられ、所定の溶媒に溶かして着色
液として用いられる。
【0020】なお、突板シート20は、ベース体10の
大きさに合わせて所定のサイズに切断されている。
【0021】このように構成した突板シート20(着色
突板シート)をベース体10に接着するにあたって、本
形態では、まず、図1(B)に示すように、ベース体1
0の表面11から側面12にかけて熱硬化性あるいは熱
可塑性の接着剤30を塗布する(第1の工程)。この接
着剤30としては、ウレタン系接着剤、エポキシ系接着
剤、ゴム系接着剤、メラミン系接着剤、フェノール系接
着剤、アクリル系接着剤、シアノ系接着剤などを用いる
ことができる。
【0022】次に、図1(C)に示すように、ベース体
10の表面側に対して突板シート20を被せ、この状態
で突板シート20の表面をベース体10の表面11およ
び側面12に沿って軽くなぞって位置合わせを行う(第
2の工程)。
【0023】次に、図3(A)に示すように、ベース体
10の表面側に対して突板シート20を被せたワーク1
を真空プレス機50にかける。この真空プレス機50で
は、シリコンゴムシートなどからなる変形可能な加圧シ
ート53を介して減圧室51と加圧室52とが上下に区
画形成されており、減圧室51内のステージ54上に、
ベース体10の表面11側に突板シート20を被せたワ
ーク1を載置する。減圧室51において、その下面55
には多数の吸引孔551が形成されており、これらの吸
引孔551は、共通の吸引経路56を介して真空ポンプ
57に接続されている。また、加圧室52には、ヒータ
581を内蔵の加熱空気供給装置58が接続されてお
り、この加熱空気供給装置58は、ヒータ581で加熱
した空気を高圧で加圧室52内に供給可能である。
【0024】このような構成の真空プレス機50におい
て、第3の工程を行なう。本形態では、第3の工程とし
て、まず、図3(B)に示すように、真空ポンプ57を
作動させて減圧室51内を減圧する。このとき、加圧シ
ート53は、下方に移動した状態にある。その結果、突
板シート20とベース体10との間から空気が除去され
るとともに、加圧シート53が減圧室51の方に引っ張
られて突板シート20に被さった状態になり、突板シー
ト20はベース体10の表面11および側面12に密着
した状態となる。
【0025】次に、加熱空気供給装置58から加圧室5
2内に対して、加熱した圧縮空気を供給する。その結
果、加圧シート53は、図3(C)に示すように、減圧
室51の側に膨らんで、たとえば数十kg/cm2の圧
力で突板シート20の表面11に密着して、この突板シ
ート20をベース体10に向けて均一に加圧し、突板シ
ート20は、ベース体10の表面11および側面12に
均一に押し付けられる。また、突板シート20とベース
体10との間において接着剤30は、加圧シート53を
介して、たとえば温度が100℃以上にまで加熱され
る。それ故、突板シート20とベース体10とは、数分
程度の加圧時間で接着剤30を介して接着される。
【0026】なお、第3の工程では、ベース体10の形
状によっては、最初に、加圧室52に加熱した圧縮空気
を供給して加圧シート53を介して突板シート20の表
面にプレス加工を施し、この状態で、減圧室51の内部
を減圧して突板シート20とベース体10との間から空
気を抜いて突板シート20とベース体10とを密着させ
てもよい。
【0027】次に、図3(D)に示すように、減圧室5
1および加圧室52の双方を大気開放するとともに、加
圧シート53を上方に移動させてから、ワーク1を真空
プレス機50から取り出す。
【0028】しかる後に、図4に示すように、突板シー
ト20の表面21に、たとえばウレタン系あるいはポリ
エステル系の透明なコーティング剤40を塗布し、その
後、コーティング剤40を固化させる。これにより、ワ
ーク1は、ベース体10の表面に木目模様の突板シート
20が接着された装飾品となる。また、必要に応じて、
コーティング剤40の表面を研磨、バフ磨きを行なえ
ば、ワーク1は、表面に鏡面磨きが施された装飾品とな
る。
【0029】このようにして突板シート20をベース体
10の表面11側に接着したワークは、表面11からは
突板シート20しか見えないので、ベース体10の材質
にかかわらず、見栄えのよい木目を付した装飾品として
利用できる。
【0030】また、本形態では、ベース体10の表面1
1から側面12にかけて突板シート20を貼って立体
的、三次元的に木目模様を付すといっても、減圧室51
で突板シート20とベース体10との間から空気を抜い
て突板シート20とベース体10とを密着させた後、加
熱シートで突板シート20の表面11にプレス加工を施
す。従って、突板シート20の表面11から側面12に
かけてアイロンをかけて突板シート20とベース体10
とを接着する方法と違って、ベース体10の表面11か
ら側面12にかけて突板シート20を接着するのに多大
な手間をかける必要がない。
【0031】さらに、本形態の方法によれば、大量生産
でなくて、装飾品を例え1個だけ製造するときでも安価
に製造できるという利点がある。また、ベース体10
は、プラスチック成形品あるいは金属成形品であるの
で、木製のベース体と違って、任意の形状のものを安価
に製造できるという利点がある。
【0032】さらにまた、真空プレス法に用いる突板シ
ート20は、突板21の厚さが薄ければ薄い方が見栄え
よくベース体10の表面に貼り付けることができるが、
突板21が薄いと、その分、木目模様が薄くなる。しか
るに本形態では、図2(A)、(B)を参照して説明し
たように、突板シート20として、着色液への浸漬によ
って突板21を着色した着色突板シートを用い、この着
色突板シートでは突板21の導管部分が着色されている
ため、木目模様が濃い。それ故、本発明によれば、真空
プレス方法によって突板シート20を貼るという製造方
法を用いて、木目模様が濃くて品位の高い装飾品を製造
することができる。
【0033】また、突板シート20は、原材料として用
いた天然木によって突板21の木目模様の濃さが変動す
るが、突板21に着色を行えば、このような木目模様の
濃さのばらつきを解消できるので、品質の安定した装飾
品を製造することができる。
【0034】さらに、着色剤としては染料および顔料の
いずれを用いてもよいが、本形態では、着色剤として顔
料を用いている。顔料は、染料と比較して耐候性に優れ
ているので、自動車内の内装パネルなどを製造するのに
適している。
【0035】(その他の実施の形態)なお、突板シート
20(着色突板シート)を形成するにあたっては、着色
前の突板21を過酸化水素水などといった漂白液に浸漬
して漂白処理を行った後、着色液によって着色してもよ
い。このような漂白処理を行うと、突板21に付いてい
たシミやヤニなどを消すことができるので、品質の安定
した装飾品を製造することができる。
【0036】また、上記形態では、ベース体10として
プラスチック成形品を用いたが、ベース体10としては
アルミニウム製、アルミニウム合金製、マグネシウム
製、マグネシウム合金製などの金属製のものを用いても
よい。この場合に、マグネシウム製のベース体10、マ
グネシウム合金製のベース体10であれば、アルミニウ
ム製あるいはアルミニウム合金製のベース体10を用い
た場合と比較して、より一層の軽量化を図ることができ
る。
【0037】さらに、突板21の着色には染料を用いて
もよい。染料の場合には、木目模様の濃い部分を選択的
に濃くできるなど、顔料に比較してより自然な着色を行
うことができる。ここで用いることのできる染料は、突
板21を切り出す天然木の種類や状態に合わせて、例え
ば、C.I.ピグメント・レッド4、C.I.ピグメン
トブラック7、C.I.アシッド・イエロー11、C.
I.アシッド・イエロー36、C.I.アシッド・オレ
ンジ3、C.I.アシッド・オレンジ7、C.I.アシ
ッド・オレンジ10、C.I.アシッド・レッド88、
C.I.アシッド・ブルー40、C.I.アシッド・ブ
ルー41、C.I.アシッド・ブルー78、C.I.ア
シッド・ブラウン1、C.I.アシッド・ブラウン1
9、C.I.アシッド・ブラック52、C.I.ダイレ
クト・バイオレット46、C.I.ダイレクト・ブラッ
ク115、C.I.モルダント・ブラウン86、C.
I.モルダント・ブラウン95などを単独あるいは、複
数種類を併用する。
【0038】さらにまた、上記形態では、ベース体10
の表面11から側面12にかけて突板シート20を貼っ
て立体的、三次元的に木目模様を付す構成であったが、
ベース体10の表面に凹凸模様が付されている場合で
も、本発明を適用すれば、多大な手間をかけずに、その
凹凸模様にならって突板シート20を接着することがで
きる。
【0039】また、上記形態では、真空プレス法によっ
て突板シート20を接着剤を介してベース体10に貼っ
たが、インサート成形などの方法を用いて、プラスチッ
ク製あるいは金属製のベース体10が突板シート20で
覆われた装飾品、およびその製造方法に本発明を適用し
てもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ベー
ス体はプラスチック製あるいは金属製であるので、成形
などの方法によって任意の形状のものを安価に製造でき
る。また、ベース体を覆う突板シートは、突板の厚さが
薄ければ薄い方が見栄えよくベース体の表面に貼り付け
ることができるが、突板が薄いと、その分、木目模様が
薄くなる。しかるに本発明では、突板シートとして、着
色液への浸漬によって突板を着色した着色突板シートを
用い、この着色突板シートでは、突板の導管部分が着色
されているため、木目模様が濃い。それ故、本発明によ
れば、木目模様が濃くて品位の高い装飾品を製造するこ
とができる。また、突板は、天然木から切り出されるた
め、木目模様の濃さが突板毎に変動しやすいが、突板に
着色を行えば、このような木目模様の濃さのばらつきを
解消できるので、品質の安定した装飾品を製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)、(C)は、本発明を適用した
装飾品の製造方法を示す工程図である。
【図2】(A)、(B)はそれぞれ、本形態に係る装飾
品の製造方法に用いる突板シートを木材からスライスし
て得た様子を示す説明図、およびこの突板を染色した着
色突板シートの説明図である。
【図3】(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明を
適用した装飾品の製造方法で行う各工程のうち、真空プ
レス機内で行う工程を示す工程断面図である。
【図4】本発明を適用した装飾品の製造方法で行う各工
程のうち、ワークを真空プレス機から取り出した後に行
う工程を示す工程断面図である。
【符号の説明】
1 ワーク(装飾品) 10 ベース体 11 ベース体の表面 12 ベース体の側面 20 突板シート 21 突板 22 裏面シート 30 接着剤 40 コーティング剤 50 真空プレス機 51 減圧室 52 加圧室 53 加圧シート 54 ステージ 55 減圧室の下面 56 共通の吸引経路 57 真空ポンプ 58 加熱空気供給装置 551 吸引孔 581 ヒータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 31:58 B29L 31:58 Fターム(参考) 2B002 AA01 AA02 AA08 BA01 BA17 BB02 BB06 BB12 DA06 2B250 AA13 AA21 AA31 BA03 CA11 DA04 EA02 EA13 FA21 FA31 FA33 FA37 GA03 HA01 4F211 AD03 AD05 AD06 AD19 AF08 AG02 AG03 AH25 AH26 AM28 SA07 SC06 SD01 SD11 SD12 SH06 SN02 SN03 SN05 SN06 SP03 SP13 SP15 SP18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック製あるいは金属製のベース
    体が突板シートで覆われた装飾品において、 前記突板シートとして、突板が着色された着色突板シー
    トを用いたことを特徴とする装飾品。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記突板に対する着
    色には顔料が用いられていることを特徴とする装飾品。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記着色突
    板シートで覆われた領域は、立体形状あるいは凹凸模様
    を有していることを特徴とする装飾品。
  4. 【請求項4】 プラスチック製あるいは金属製のベース
    体が突板シートで覆われた装飾品の製造方法において、 前記突板シートとして、着色剤を含む着色液に突板を浸
    漬して該突板に着色を施した着色突板シートを用いるこ
    とを特徴とする装飾品の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記ベース体を前記
    突板シートで覆うにあたっては、前記ベース体に対して
    接着剤を塗布する第1の工程と、該ベース体に対して前
    記突板シートを被せる第2の工程と、変形可能な加圧シ
    ートを介して区画された減圧室および加圧室のうち、減
    圧室内に、前記ベース体に前記突板を被せたワークを配
    置した状態で当該減圧室内を減圧する一方、前記加圧室
    内に加熱流体を供給することにより、前記加圧シートに
    よって前記減圧室内の前記ワークにおいて前記突板シー
    トを前記ベース体表面側に密着した状態に貼り付ける第
    3の工程とを行うことを特徴とする装飾品の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5において、前記着色液
    は、前記着色剤として顔料を含んでいることを特徴とす
    る装飾品の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし6のいずれかにおいて、
    前記着色突板シートを形成するにあたっては、着色前の
    前記突板に漂白処理を行った後、前記着色液によって当
    該突板に着色を施すことを特徴とする装飾品の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項4ないし7のいずれかにおいて、
    前記着色突板シートで覆われた領域は、立体形状あるい
    は凹凸模様を有していることを特徴とする装飾品の製造
    方法。
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