JP2574114B2 - 特殊加工化粧合板 - Google Patents
特殊加工化粧合板Info
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- JP2574114B2 JP2574114B2 JP5163512A JP16351293A JP2574114B2 JP 2574114 B2 JP2574114 B2 JP 2574114B2 JP 5163512 A JP5163512 A JP 5163512A JP 16351293 A JP16351293 A JP 16351293A JP 2574114 B2 JP2574114 B2 JP 2574114B2
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- wood
- decorative plywood
- thin paper
- veneer
- plywood
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- Expired - Lifetime
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Description
材や住宅の内装材などに用いられる特殊加工化粧合板に
関するものである。
て、天然木化粧合板(いわゆる突板)とよばれるものが
ある。これは、複数の単板を貼りあわせた普通合板の表
面に、厳選された優良天然木の板材からごく薄くスライ
ス状に剥ぎとった薄単板を貼りあわせたものである。
然木特有のいわゆる柾目、板目とよばれる美麗な木目模
様が良好に表われており、またその色相も全面にわたっ
てほぼ同系で整っているので、見栄えが良く高級感もあ
り商品価値の高いものとなっている。
深刻化してきている。また、世界的にも天然資源の有効
利用や節約を積極的に図る動向にある。このような実情
を背景として、突板の安定供給、適正価格維持がむずか
しくなってきている。
用いられているいわゆる下級木材は、供給量が安定して
おり、価格も廉価である。
材を用いた特殊加工化粧合板を開発することが産業上有
利と考えられる。
合、優良天然木とは異なり、美麗な木目模様が明瞭に表
われていないことが多い。加えて、その表面には、大き
さや色の濃さのまちまちな導管の断面や導管口が多数存
在していたり、色相も部分部分で異なっていることが多
く、全体の見栄えが良好なものとは言いがたい。
木材を置き換えただけの特殊加工化粧合板では、従来の
突板のように高級感のある外観性を期待することがむず
かしく、安価ではあるが商品価値が低いものとなってし
まうという問題があった。
には導管口などが散在しているほか、粗雑な繊維が多く
毛羽立っていることも多い。このため、塗装などの化粧
仕上前に、表面研磨を行っても、いわゆるレイズグレー
ンなどの発生によって、着色、塗装などを良好におこな
うことがむずかしいという問題もあった。
に創作されたもので、天然木の代わりにいわゆる下級木
材を使用した安価な特殊加工化粧合板でありながら、下
級木材の本来もっている木の質感を損なうことなくその
外観性の向上を図り、また化粧仕上も良好とすることの
できる特殊加工化粧合板を提供することを目的としてい
る。
合板は、上記の課題を解決するために、普通合板の表面
に、砥の粉が均一に混入された接着剤によって、未漂白
のパルプを含み半透過性を備えた薄葉紙を貼りあわせた
ことを特徴としている。
紙は、未漂白のパルプを含んでいる。パルプの原料は木
材なので、普通合板の表面と薄葉紙とが同系の薄茶色と
なっている。薄葉紙のこの薄茶色相が一種のフィルター
となって、普通合板の表面に表われている導管の断面や
導管口、まちまちな色相などを目立たないものとし、全
体の見栄えを改善する。
には、砥の粉が均一に混入されているので、下級木材の
表面の微小で雑多な導管や導管口を埋めて、あるいは覆
って隠す働きをする。そして、この砥の粉は薄葉紙の原
料の一部となっている未漂白のパルプおよび下級木材と
同色相をもっているので、薄葉紙の表面に表われる色相
は、同調されたものとなる。
砥の粉によって抑えることができ、化粧仕上の際のサン
ディングを容易なものとすることができる。
例を、図面にもとづいて説明する。
下、単に化粧合板という)で、基材2の表面に表層材3
を積層させて貼りあわせた普通合板が基礎となってい
る。
ングルー(接着剤)6によって貼りあわせたものであ
る。これらの裏単板4および中単板5は、いずれも下級
木材であるラワン系木材から得られており、それぞれの
繊維質が互いに直交しあうように積層されている。
レース(木材加工機械)によって薄くスライス状に剥ぎ
とった薄単板で、その繊維質が中単板5の繊維質と直交
するようにして中単板5にカゼイングルー6によって貼
りあわされている。
ルトサンダーなどの研磨機によって表面研磨がなされて
いる。
5に示すように、導管7aや導管口7bが比較的乱雑に
存在しており、また不揃い(濃淡)な色模様8a、8b
も散見されている。
約30〜60%含んだ坪量40g/m2以下の薄葉紙
で、その表面側は裏面側(表層材3側)に比べて滑らか
な平滑面加工がされている。
しかも半透過性とされ、その薄茶色は、表層材3の色相
と同系のものとなっている。
にわたって塗布された酢酸ビニル系の接着剤12によっ
て表層材3に貼りつけられている。
に広く用いられる砥の粉13が均一に混入されている。
合、薄葉紙11の薄茶色の色相を淡いものとするが、薄
葉紙11がこれによって完全に透明化することはなく、
その半透過性は薄茶色の色相を呈しているものである。
(透明塗装層)で、薄葉紙11の表面に全面にわたって
施されている。
について説明する。
紙11は、未漂白のパルプを含んでいる。パルプの原料
は木材なので、表層材3の表面と薄葉紙11とは同系の
薄茶色となっている。薄葉紙11のこの薄茶色相が一種
のフィルターとなって、表層材3の表面に表われている
導管7a、導管口7bや、色模様8a、8bなどを目立
たないものとし、全体の見栄えを改善している。
1は、表層材3のラワン系木材としての自然な色相をさ
ほど損なわない状態で、その半透過性によって、表層材
3の導管7aや色模様8a、8bを、一定の範囲内の大
きさや濃さに抑えて表層材3の表面に表す。したがっ
て、図2に示すように、薄葉紙11の表面には、大きさ
や濃淡のばらつきの幅が小さく抑えられて模様的な統一
の少なさが緩和されたあらたな導管7cや色模様8cが
表われることとなる。
るための接着剤12には、砥の粉13が均一に混入され
ているので、図3に示すように、微小で雑多な導管9や
導管口10を埋めてあるいは覆って隠す働きをする。
一部となっている未漂白のパルプおよび表層材3と同色
相をもっているので、薄葉紙11の表面に表われる色相
は、同調されたものとなっている。
面にある粗雑な繊維21や導管口10付近で発生してい
るレイズグレーン22は、砥の粉13によって毛羽立ち
が矢印方向に阻止されている。これによって、表層材3
の表面のサンディングを容易におこなうことができ、良
好な化粧仕上を得ることができる。
などに対応して、薄単板の厚さを極薄(0.2mm程
度)にした突板も開発されているが、普通合板側の不必
要な木肌が化粧面に表われてしまう場合もある。この不
具合も、この発明における薄葉紙、接着剤を適用するこ
とで緩和することができる。
ワン系木材を挙げたが、他にアピトン、タンギールなど
の輸入材、ヒバ、スギなどの針葉樹、ブナなどの広葉樹
など多種のものがある。
ば、天然木の代わりにいわゆる下級木材を使用した安価
な特殊加工化粧合板でありながら、下級木材の本来もっ
ている木の質感を損なうことなくその外観性の向上を図
り、また化粧仕上も良好とすることのできる特殊加工化
粧合板を提供することができる。
成を示す断面図である。
平面図である。
る。
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 普通合板の表面に、砥の粉が均一に混入
された接着剤によって、未漂白のパルプを含み半透過性
を備えた薄葉紙を貼りあわせたことを特徴とする特殊加
工化粧合板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5163512A JP2574114B2 (ja) | 1993-07-01 | 1993-07-01 | 特殊加工化粧合板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5163512A JP2574114B2 (ja) | 1993-07-01 | 1993-07-01 | 特殊加工化粧合板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0716984A JPH0716984A (ja) | 1995-01-20 |
JP2574114B2 true JP2574114B2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=15775278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5163512A Expired - Lifetime JP2574114B2 (ja) | 1993-07-01 | 1993-07-01 | 特殊加工化粧合板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2574114B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5858236A (ja) * | 1981-10-01 | 1983-04-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 通電熱処理用電極 |
-
1993
- 1993-07-01 JP JP5163512A patent/JP2574114B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
柳下正著 実用木材加工全書第9巻《特殊合板》P228 森北出版株式会社 昭和43年10月10日発行 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0716984A (ja) | 1995-01-20 |
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Legal Events
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