JPS5910911B2 - 化粧合板の製造方法 - Google Patents
化粧合板の製造方法Info
- Publication number
- JPS5910911B2 JPS5910911B2 JP15703676A JP15703676A JPS5910911B2 JP S5910911 B2 JPS5910911 B2 JP S5910911B2 JP 15703676 A JP15703676 A JP 15703676A JP 15703676 A JP15703676 A JP 15703676A JP S5910911 B2 JPS5910911 B2 JP S5910911B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- veneer
- wood
- plywood
- synthetic resin
- grain pattern
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、合板にあたかも天然銘木単板を貼着して構
成したごときすぐれた天然木の材感を有する化粧合板の
製造方法に関する。
成したごときすぐれた天然木の材感を有する化粧合板の
製造方法に関する。
元来、プリント合板は不透明な目止剤あるいは木下地塗
料を合板に塗布し、この上に高級な木目模様を印刷し製
造されるものであつた。
料を合板に塗布し、この上に高級な木目模様を印刷し製
造されるものであつた。
しかし、印刷技術、製版技術がいくら発達しても、天然
木独特の材感を表現することは困難であつた。そこで、
合板の表面を不透明に塗りつぶしてしまうことなく、こ
の天然木である合板の素地を利用して、合板に透明塗料
を塗布するかせずして木目模様を人工的に施こし、合板
の素地と人工的に形成した木目模様とを組合わせて天然
木の材色感を表現するようにした化粧合板の製造方法が
知られている。しかし、単に透明塗料を施こし、合板上
に一定厚みの塗膜層を形成したものは、従来のプリント
合板で知られているように、表面の単板の伸縮に基く経
時変化により塗膜に割れが生じ、品質性能が安定しない
という欠点があつた。また、合板の表面を構成する単板
は普通ロータリー単板であつて、この素地を利用しても
突板(スライス単板)のごとき感覚を表現することは困
難であつた。なぜなら、従来の銘木単板貼り合板におけ
る銘木単板はスライサーによつてスライスされた突板で
あるからである。この発明は、天然銘木単板を使用する
ことなくそれでいて、天然銘木単板を使用して構成した
ごときすぐれた天然木の材感を有し、かつ極めて品質性
能に安定した化粧合板を提供することを目的とする。
木独特の材感を表現することは困難であつた。そこで、
合板の表面を不透明に塗りつぶしてしまうことなく、こ
の天然木である合板の素地を利用して、合板に透明塗料
を塗布するかせずして木目模様を人工的に施こし、合板
の素地と人工的に形成した木目模様とを組合わせて天然
木の材色感を表現するようにした化粧合板の製造方法が
知られている。しかし、単に透明塗料を施こし、合板上
に一定厚みの塗膜層を形成したものは、従来のプリント
合板で知られているように、表面の単板の伸縮に基く経
時変化により塗膜に割れが生じ、品質性能が安定しない
という欠点があつた。また、合板の表面を構成する単板
は普通ロータリー単板であつて、この素地を利用しても
突板(スライス単板)のごとき感覚を表現することは困
難であつた。なぜなら、従来の銘木単板貼り合板におけ
る銘木単板はスライサーによつてスライスされた突板で
あるからである。この発明は、天然銘木単板を使用する
ことなくそれでいて、天然銘木単板を使用して構成した
ごときすぐれた天然木の材感を有し、かつ極めて品質性
能に安定した化粧合板を提供することを目的とする。
以下、この発明を詳述する。この発明は、まず、合板上
に、銘木単板を接着する場合と同様の要領で、厚み0.
1〜1.0mm程度の明瞭な木目模様を有しないスライ
スした広葉樹10単板を接着する。
に、銘木単板を接着する場合と同様の要領で、厚み0.
1〜1.0mm程度の明瞭な木目模様を有しないスライ
スした広葉樹10単板を接着する。
ここで明瞭な木目模様を有しない単板を用いたのは、明
瞭な木目模様を有するものは、後の工程で人工的に木目
模様を施した場合に木目模様が互いに入りまじり、求め
ようとする特定の樹種の木目模様を形成できないからで
ある。15また、スライスした広葉樹単板を用いたのは
、銘木単板貼り合板の感覚を生じさせんがためでありか
つこの発明では広葉樹材に存在する導管溝を最只q−大
に利用せんがためである。
瞭な木目模様を有するものは、後の工程で人工的に木目
模様を施した場合に木目模様が互いに入りまじり、求め
ようとする特定の樹種の木目模様を形成できないからで
ある。15また、スライスした広葉樹単板を用いたのは
、銘木単板貼り合板の感覚を生じさせんがためでありか
つこの発明では広葉樹材に存在する導管溝を最只q−大
に利用せんがためである。
なお、好ましくは広葉樹としては環孔材よりも散孔材の
ものが適し、かつ柾目にスライスした単板が適する。特
に、この工程で柾目にスライスした単板を用い、この上
に後の工程で求める樹種の木目模様、特に板目模様を印
刷するようにすると、この発明の最大の効果が発揮され
る。ここで用いられる広葉樹単板としては、マンガシロ
、アサク(ブラジル産)、アップローなどの安価にして
大量に入手できる材が適する。つぎに、この上から求め
る樹種の導管の色感を有する浸透性にすぐれた着色合成
樹脂シーラ一を塗布する。
ものが適し、かつ柾目にスライスした単板が適する。特
に、この工程で柾目にスライスした単板を用い、この上
に後の工程で求める樹種の木目模様、特に板目模様を印
刷するようにすると、この発明の最大の効果が発揮され
る。ここで用いられる広葉樹単板としては、マンガシロ
、アサク(ブラジル産)、アップローなどの安価にして
大量に入手できる材が適する。つぎに、この上から求め
る樹種の導管の色感を有する浸透性にすぐれた着色合成
樹脂シーラ一を塗布する。
この合成樹脂シーラ一の塗布目的は求める樹種の導管色
に着色すること、および単板の強化処理にあり、不透明
であつても透明であつてもよい。従来から着色目止剤が
存在するがこのようなものは導管溝を平滑にしてしまい
不適当であり、この発明は合成樹脂シーラ一を塗布乾燥
後はもと通りの広葉樹単板の導管形態を保持することが
必要で、合成樹脂シーラ一によることが必要である。合
成樹脂シーラ一の樹脂分は少ない程良好で5〜30%で
よい。また塗布量も1〜301/イ程度が良好である。
単板の表層に浸透した合成樹脂シーラ一は、単板を強化
させる。用いる合成樹脂シーラ一としては、ウレタン系
樹脂、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、アミノアルキツ
ド系樹脂が適する。ついで、この塗布した着色合成樹脂
シーラ一を乾燥させ、乾燥後、表面をサンダーにて研削
して該広葉樹単板の導管溝に入つた塗膜以外の平滑面の
塗膜を除去する。
に着色すること、および単板の強化処理にあり、不透明
であつても透明であつてもよい。従来から着色目止剤が
存在するがこのようなものは導管溝を平滑にしてしまい
不適当であり、この発明は合成樹脂シーラ一を塗布乾燥
後はもと通りの広葉樹単板の導管形態を保持することが
必要で、合成樹脂シーラ一によることが必要である。合
成樹脂シーラ一の樹脂分は少ない程良好で5〜30%で
よい。また塗布量も1〜301/イ程度が良好である。
単板の表層に浸透した合成樹脂シーラ一は、単板を強化
させる。用いる合成樹脂シーラ一としては、ウレタン系
樹脂、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、アミノアルキツ
ド系樹脂が適する。ついで、この塗布した着色合成樹脂
シーラ一を乾燥させ、乾燥後、表面をサンダーにて研削
して該広葉樹単板の導管溝に入つた塗膜以外の平滑面の
塗膜を除去する。
すなわち、完全に平滑部表面の塗膜を研削除去して、広
葉樹単板の素地を露出させる。この場合、単板の表層に
浸透した合成樹脂はそのまま残されて単板を強化してい
る。一方単板の導管溝は求める導管の色感に着色されて
いる。ついで、この表面をさらにハブ仕上するかせずし
て、求める樹種の木目模様を人工的に施こす。
葉樹単板の素地を露出させる。この場合、単板の表層に
浸透した合成樹脂はそのまま残されて単板を強化してい
る。一方単板の導管溝は求める導管の色感に着色されて
いる。ついで、この表面をさらにハブ仕上するかせずし
て、求める樹種の木目模様を人工的に施こす。
すなわち、一般的にはグラビアオフセツト印刷機を用い
て、1〜3色の多色刷によるチーク、ウオールナツト、
ケヤキなどの高級な木目模様印刷を行なう。また.印刷
機によらず、転写紙を用いて広葉樹単板表面に木目模様
を転写させることにより施こしてもよい。これによつて
、印刷インキの一部は単板表面の素地に直接沈着する。
ついで、求める樹種の材色感を有する着色した透明合成
樹脂塗料を上塗りする。
て、1〜3色の多色刷によるチーク、ウオールナツト、
ケヤキなどの高級な木目模様印刷を行なう。また.印刷
機によらず、転写紙を用いて広葉樹単板表面に木目模様
を転写させることにより施こしてもよい。これによつて
、印刷インキの一部は単板表面の素地に直接沈着する。
ついで、求める樹種の材色感を有する着色した透明合成
樹脂塗料を上塗りする。
すなわち、この上塗りによつて求める樹種の材色感が表
現される。この発明は上記した工程によつて製造され、
その結果、広葉樹単板の着色され凹部となつて現われて
いる導管群、髄線模様、その他天然木独特の素地と人工
的に形成された木目模様および求める樹種の材色感を有
する上塗り透明塗膜により、あたかも天然の銘木単板を
貼着して構成したごとき化粧合板が製造できる。また、
この発明では合成樹脂シーラ一を用いたことにより、広
葉樹単板が強化され、寸法が安定するため、上塗り塗膜
に割れが生じなく、かつ広葉樹単板と人工的に形成した
木目模様との間にはサンダーによりシーラ一塗膜を完全
に除去して塗膜層が介在しないので、上塗り塗膜が]安
定し、しかも木目模様を形成しているインキと上塗り塗
膜は広葉樹単板に直接喰い込んでいるので、模様あるい
は塗膜が剥がれるというおそれがない。実施例 厚み4mmのラワン合板上に、常法によりアサク材から
柾目方向にスライスして得た厚み0.3muの単板を接
着する。
現される。この発明は上記した工程によつて製造され、
その結果、広葉樹単板の着色され凹部となつて現われて
いる導管群、髄線模様、その他天然木独特の素地と人工
的に形成された木目模様および求める樹種の材色感を有
する上塗り透明塗膜により、あたかも天然の銘木単板を
貼着して構成したごとき化粧合板が製造できる。また、
この発明では合成樹脂シーラ一を用いたことにより、広
葉樹単板が強化され、寸法が安定するため、上塗り塗膜
に割れが生じなく、かつ広葉樹単板と人工的に形成した
木目模様との間にはサンダーによりシーラ一塗膜を完全
に除去して塗膜層が介在しないので、上塗り塗膜が]安
定し、しかも木目模様を形成しているインキと上塗り塗
膜は広葉樹単板に直接喰い込んでいるので、模様あるい
は塗膜が剥がれるというおそれがない。実施例 厚み4mmのラワン合板上に、常法によりアサク材から
柾目方向にスライスして得た厚み0.3muの単板を接
着する。
Claims (1)
- 1 合板の表面に、接着剤を介して明瞭な木目模様を有
しないスライスした広葉樹単板を接着し、ついでこの上
から、求める樹種の導管の色感を有する浸透性にすぐれ
た着色合成樹脂シーラーを塗布し、ついでこれを乾燥後
、この表面をサンダーに研削して、該広葉樹単板の導管
溝に入つた塗膜以外の平滑面の塗膜を除去し、しかる後
、この表面に求める樹種の木目模様を人工的に施こし、
ついで求める樹種の材色感を有する着色した透明合成樹
脂塗料を上塗りすることを特徴とする化粧合板の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15703676A JPS5910911B2 (ja) | 1976-12-25 | 1976-12-25 | 化粧合板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15703676A JPS5910911B2 (ja) | 1976-12-25 | 1976-12-25 | 化粧合板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5381607A JPS5381607A (en) | 1978-07-19 |
JPS5910911B2 true JPS5910911B2 (ja) | 1984-03-12 |
Family
ID=15640781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15703676A Expired JPS5910911B2 (ja) | 1976-12-25 | 1976-12-25 | 化粧合板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5910911B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5242490A (en) * | 1991-06-28 | 1993-09-07 | Lilly Industries, Inc. | Surface reactive veneer finishing composition and method |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006052293C5 (de) | 2006-11-03 | 2011-02-03 | Kronotec Ag | Holzwerkstoffplatte mit Echtholzfurnier und Verfahren zu ihrer Herstellung |
-
1976
- 1976-12-25 JP JP15703676A patent/JPS5910911B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5242490A (en) * | 1991-06-28 | 1993-09-07 | Lilly Industries, Inc. | Surface reactive veneer finishing composition and method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5381607A (en) | 1978-07-19 |
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