JPH05138597A - 異方導電性縞状コネクタの原板カツト装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 縞状コネクターの原板の縦，横方向のカット
を自動的にかつ正確に処理する装置を提供する。 【構成】 異方導電性縞状コネクタの原板供給部１、こ
れから供給された原板５を位置決めセンサ１４と導電方
向検出センサ１５により位置、方向を設定する位置きめ
三軸ロボット部２、位置、方向を設定された原板５を所
定形状にカットするカット部３およびカットされた原板
５を受け取る原板排出部４よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、異方導電性縞状コネク
タの原板（以下原板という）を所定寸法に自動的にカッ
トするカット装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】異方導電性縞状コネクタ（以下コネクタ
という）は、絶縁性エラストマ板と導電性エラストマ板
を交互に積層した原料ブロックを積層方向にスライスし
て原板とし、この原板を棒状に切断して作られるもの
で、これを接続端子電極間に圧接して使用する。原板は
棒状のコネクタに切断するまえに、導電方向を四辺形の
一辺の方向となるようカットする必要があるが、従来は
作業者が目視により原板の積層方向を見定め、その方向
にソレノイド駆動のカット刃でカットした後、原板を９
０°回して再度カットし、原板を所定寸法の四辺形にし
ていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な人手によって原板を１枚づつカットする従来の方法で
は能率があがらず、作業者１人で１日にせいぜい３００
枚カットするのが限度であり、またカット方向の誤差が
大きく、コネクタにスキュー不良を生じるという不利が
あった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、これら従来の
課題を解決するもので、これは異方導電性縞状コネクタ
の原板供給部、これから供給された原板を位置決めセン
サと導電方向検出センサにより位置、方向を設定する位
置きめ三軸ロボット部、位置、方向を設定された原板を
所定形状にカットするカット部およびカットされた原板
を受け取る原板排出部よりなることを特徴とする異方導
電性縞状コネクタの原板カット装置を要旨とするもので
ある。

【０００５】以下図１（ａ），（ｂ）によって本発明を
説明する。本発明の装置は、（イ）原板供給部１、
（ロ）位置決め三軸ロボット部２（以下ロボット部とい
う）、（ハ）カット部３、（ニ）原板排出部４よりな
り、各部は下記の構成である。

【０００６】（イ）原板供給部１ 原板５を重ねて載せ上下動自在の載置台６と、下面に原
板を吸着する吸着パッド７を備え、レール８に沿ってロ
ボット部２に原板５を供給する移送アーム９よりなる。

【０００７】（ロ）ロボット部２ 移送アーム９より原板５を供給される保持板１０を支持
して、上下運動、回転運動をするサーボモータ１１を有
し、サーボモータはレール１２に沿ってＡ方向へ、レー
ル１３に沿ってＢ方向へ移動して三軸方向の制御を行
う。この制御のために位置決めセンサ１４、導電方向検
出センサ１５を備える。

【０００８】（ハ）カット部３ ロボット部２で導電方向を決められた原板５を、移送ア
ーム１６の吸着パッド１７に吸着し、レール１８に沿っ
てカットテーブル１９上に移送する。原板を導電方向す
なわち積層方向に直角にカットする縦カット刃２０、導
電方向にカットする横カット刃２１をもち、各カット刃
はソレノイド２２により高さ、カット圧力を調節され
る。原板５の縦カット、横カットを終えるとカットテー
ブル１９は、２枚の原板５を保持した状態で横カット部
に移動し、原板５を仮固定アーム２６で固定し、カット
テーブル１９は原点である縦カット部にもどる。カット
テーブル１９が縦カット部にもどると、原板５は横カッ
ト部に固定される。

【０００９】（ニ）原板排出部４ カット部３で所定形状にカットが終了すると、カットテ
ーブル１９が移動し、横カット部でカットされた原板５
を排出用吸着板２５にて吸着し、カットテーブル１９が
原点にもどると、排出用吸着板２５より原板排出部４に
原板５を排出する。

【００１０】

【作用】つぎに本発明のカット装置によるカット工程を
説明する。まず原料ブロックをスライスして得た原板５
を載置台６上に重ねて載せる。通常５００枚位ストック
できる。最上段の原板５を吸着パッド７で吸着し、移送
アーム９がレール８に沿って吸着した原板５を移送し、
ロボット部２の保持板１０上に載置する。載置台６は原
板１枚分だけ上昇してつぎの原板の取り出しに備える。
サーボモータ１１は保持板１０の上の原板５を、位置決
めセンサ１４の出力を利用して最適位置にくるよう調節
し、導電方向検出センサ１５の出力を利用して導電方向
を縦カット刃２０に平行の方向へ向くよう回転する。つ
いでロボット部２をレール１２に沿って移動させ、原板
５を移送アーム１６の直下に置く。つぎに移送アーム１
６の吸着パッド１７で原板５を吸着し、レール１８に沿
って移送し、カット部３のカットテーブル１９上に載置
する。

【００１１】縦カット刃２０をレール２３に沿って移動
させ原板を所望の横幅にカットする。ついで原板を横カ
ット刃２１の下に移し、横カット刃２１をレール２４に
沿って動かし、原板を所定寸法の四辺形にカットし、つ
ぎの原料排出部４へ移送しカット工程を終了する。この
場合横カット刃２１を１ステージに２枚設け作業の効率
化をはかった。またカット刃の高さ、カット圧、カット
寸法、カット回数、カット位置をバーコードを用いパソ
コンよりカット装置へ指示を出すようにすれば、複雑な
条件でも迅速かつ正確に設定することができる。

【００１２】

【実施例】各吸着パットの吸引ブローを５ｋｇｆ／ｃｍ
² とし、位置決めセンサ、導電方向検出センサにはＰＳ
−５２（キーコンス社製、商品名）、ロボット部には三
軸ロボットＳＸＹ（ヤマハ発動機社製、商品名）、ソレ
ノイドにはプッシュプルソレノイド（新電元社製、商品
名）を使用し、カット装置を操作したところ、従来の手
動で行ったときの１人で３００枚／日の処理量が、７０
０〜９００枚／日に向上し、しかも高い導電方向精度の
原板が得られた。

【００１３】

【発明の効果】本発明の装置により、１名の作業員の処
理原板数は約３倍に向上し、しかもスキュー不良がな
く、きわめて高い精度の自動処理を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本発明のカツト装置の平面図、（ｂ）
は側面図である。

【符号の説明】

１ 原板供給部 ２ 位置決め三軸ロボット部 ３ カット部 ４ 原板排出部 ５ 原板 ６ 載置台 ７、１７ 吸着パッド ８、１２、１３、１８、２３、２４ レール ９、１６ 移送アーム １０ 保持板 １１ サーボモータ １４ 位置決めセンサ １５ 導電方向検出センサ １９ カットテーブル ２０ 縦カット刃 ２１ 横カット刃 ２２ ソレノイド ２５ 排出用吸着板 ２６ 仮固定アーム

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 異方導電性縞状コネクタの原板供給部、
   これから供給された原板を位置決めセンサと導電方向検
   出センサにより位置、方向を設定する位置きめ三軸ロボ
   ット部、位置、方向を設定された原板を所定形状にカッ
   トするカット部およびカットされた原板を受け取る原板
   排出部よりなることを特徴とする異方導電性縞状コネク
   タの原板カット装置。