JPH05138177A - 硝酸及び亜硝酸を含む廃水の処理方法 - Google Patents
硝酸及び亜硝酸を含む廃水の処理方法Info
- Publication number
- JPH05138177A JPH05138177A JP33622491A JP33622491A JPH05138177A JP H05138177 A JPH05138177 A JP H05138177A JP 33622491 A JP33622491 A JP 33622491A JP 33622491 A JP33622491 A JP 33622491A JP H05138177 A JPH05138177 A JP H05138177A
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- treated
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 処理コストが安く、かつ周辺の環境を汚染す
ることなくして硝酸及び亜硝酸を除去することができ
る、硝酸及び亜硝酸を含む廃水の処理方法を提供するこ
と。 【構成】 硝酸及び亜硝酸を含む廃水より、硝酸及び亜
硝酸を除去した処理水を得る廃水の処理方法であって、
前記廃水に対し、スルファミン酸を加えて亜硝酸を還元
する亜硝酸還元工程、重亜硫酸ソーダを加えて硝酸を還
元する硝酸還元工程、及び再度、前記した亜硝酸還元工
程の各処理を行なうことを特徴とする。
ることなくして硝酸及び亜硝酸を除去することができ
る、硝酸及び亜硝酸を含む廃水の処理方法を提供するこ
と。 【構成】 硝酸及び亜硝酸を含む廃水より、硝酸及び亜
硝酸を除去した処理水を得る廃水の処理方法であって、
前記廃水に対し、スルファミン酸を加えて亜硝酸を還元
する亜硝酸還元工程、重亜硫酸ソーダを加えて硝酸を還
元する硝酸還元工程、及び再度、前記した亜硝酸還元工
程の各処理を行なうことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は硝酸と亜硝酸を含む廃
水の処理方法に関し、詳しくは廃水中の硝酸及び亜硝酸
を除去する処理方法に係わるものである。
水の処理方法に関し、詳しくは廃水中の硝酸及び亜硝酸
を除去する処理方法に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば、ばねを製造する際の熱
処理(オーステンパー処理)後の焼き戻し工程では、ば
ね材に対して焼き戻し剤が使用されている。このため、
ばね製造工場では亜硝酸と硝酸を含んだ廃水が生ずる。
かかる廃水は、一般の廃水と同様に放流可能な環境基準
(水質汚濁防止法による水質基準)に合う浄化処理をし
た後に放流される。ばね工場の廃水の浄化処理は、通
常、(イ)水で無限希釈する方法、(ロ) 硫酸で還元する方
法、あるいは、(ハ) 微生物で生化学的に処理する方法、
が行なわれている。
処理(オーステンパー処理)後の焼き戻し工程では、ば
ね材に対して焼き戻し剤が使用されている。このため、
ばね製造工場では亜硝酸と硝酸を含んだ廃水が生ずる。
かかる廃水は、一般の廃水と同様に放流可能な環境基準
(水質汚濁防止法による水質基準)に合う浄化処理をし
た後に放流される。ばね工場の廃水の浄化処理は、通
常、(イ)水で無限希釈する方法、(ロ) 硫酸で還元する方
法、あるいは、(ハ) 微生物で生化学的に処理する方法、
が行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
(イ) の方法は、廃水の10倍量程度の水を必要とするの
で処理コストが高い問題があり、前記(ロ) の方法はNH
3 ガスが発生するため、周辺を大気汚染する問題となっ
ている。前記(ハ) の方法は広いスペースを必要とする問
題がある。そこで、本発明者はこれら問題点に鑑みて、
研究の結果、良好な成果を得て、本発明を達成したもの
である。
(イ) の方法は、廃水の10倍量程度の水を必要とするの
で処理コストが高い問題があり、前記(ロ) の方法はNH
3 ガスが発生するため、周辺を大気汚染する問題となっ
ている。前記(ハ) の方法は広いスペースを必要とする問
題がある。そこで、本発明者はこれら問題点に鑑みて、
研究の結果、良好な成果を得て、本発明を達成したもの
である。
【0004】すなわち、本発明の課題は、比較的狭いス
ペースで、処理コストが安く、かつ周辺の環境を汚染す
ることなくして、硝酸及び亜硝酸を除去することがで
き、かつ廃水を放流する際の水質基準値(規制値)を合
格させ得る、硝酸及び亜硝酸を含む廃水の処理方法を提
供することにある。
ペースで、処理コストが安く、かつ周辺の環境を汚染す
ることなくして、硝酸及び亜硝酸を除去することがで
き、かつ廃水を放流する際の水質基準値(規制値)を合
格させ得る、硝酸及び亜硝酸を含む廃水の処理方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、硝酸及び亜硝酸を含む廃水より、硝酸及び
亜硝酸を除去した処理水を得る廃水の処理方法であっ
て、前記廃水に対し、スルファミン酸を加えて亜硝酸を
還元する亜硝酸還元工程、重亜硫酸ソーダを加えて硝酸
を還元する硝酸還元工程、及び再度、前記した亜硝酸還
元工程の各処理を行なうことを特徴とする。前記した各
処理工程の酸性域はPH3.0 以下とすることが必要である
が、亜硝酸還元工程のためにスルファミン酸にて調整し
たPHはその後、ほとんど変化しないため、硝酸還元工程
及び再度の亜硝酸還元工程ではとくにPHの調整を要しな
い。
の本発明は、硝酸及び亜硝酸を含む廃水より、硝酸及び
亜硝酸を除去した処理水を得る廃水の処理方法であっ
て、前記廃水に対し、スルファミン酸を加えて亜硝酸を
還元する亜硝酸還元工程、重亜硫酸ソーダを加えて硝酸
を還元する硝酸還元工程、及び再度、前記した亜硝酸還
元工程の各処理を行なうことを特徴とする。前記した各
処理工程の酸性域はPH3.0 以下とすることが必要である
が、亜硝酸還元工程のためにスルファミン酸にて調整し
たPHはその後、ほとんど変化しないため、硝酸還元工程
及び再度の亜硝酸還元工程ではとくにPHの調整を要しな
い。
【0006】
【作用】前記亜硝酸還元工程は廃水中の亜硝酸 (HNO
2)をスルファミン酸(NH3 SO3 H)にて還元するも
のであり、
2)をスルファミン酸(NH3 SO3 H)にて還元するも
のであり、
【0007】
【化1】
【0008】に記載の反応により行なわれる。硝酸還元
工程は廃水中の硝酸 (HNO3)を重亜硫酸ソーダ (Na
HSO3)にて還元するものであり、
工程は廃水中の硝酸 (HNO3)を重亜硫酸ソーダ (Na
HSO3)にて還元するものであり、
【0009】
【化2】
【0010】に記載の反応により行なわれる。硝酸の還
元工程では亜硝酸が生ずるので、再度、亜硝酸還元工程
が行なわれる。
元工程では亜硝酸が生ずるので、再度、亜硝酸還元工程
が行なわれる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を、図面を参照して説
明する。図1は亜硝酸及び硝酸を除去する処理装置1の
概略を示す。この処理装置1は廃水(被処理水)2Aに
含まれる亜硝酸及び硝酸を除去して処理水2E(さらに
浄化処理する1次処理水2Eとなる場合もある)とする
ことを主体としている。
明する。図1は亜硝酸及び硝酸を除去する処理装置1の
概略を示す。この処理装置1は廃水(被処理水)2Aに
含まれる亜硝酸及び硝酸を除去して処理水2E(さらに
浄化処理する1次処理水2Eとなる場合もある)とする
ことを主体としている。
【0012】すなわち、廃水(被処理水)2Aの濃度を
均一にする調整槽3、スルファミン酸処理をする第1反
応槽4、重亜硫酸ソーダ処理をする第2反応槽5、再度
のスルファミン酸処理をする第3反応槽6、及び1次処
理水2Eを得る1次水槽7よりなる。1次水槽7には攪
拌手段11が設けられていて槽液を攪拌可能である。ま
た、1次水槽7には図2に示すように、1次処理水2E
を他工程廃水12A,12Bとともに放流可能な処理水
2Fとするための凝集浮上装置17等の各処理装置(図
2参照)が接続されている。なお、各槽には槽液を次槽
に送るための液送手段8が配設されていて、液送時には
同手段のポンプPの作動により槽液が液送可能にされて
いる。
均一にする調整槽3、スルファミン酸処理をする第1反
応槽4、重亜硫酸ソーダ処理をする第2反応槽5、再度
のスルファミン酸処理をする第3反応槽6、及び1次処
理水2Eを得る1次水槽7よりなる。1次水槽7には攪
拌手段11が設けられていて槽液を攪拌可能である。ま
た、1次水槽7には図2に示すように、1次処理水2E
を他工程廃水12A,12Bとともに放流可能な処理水
2Fとするための凝集浮上装置17等の各処理装置(図
2参照)が接続されている。なお、各槽には槽液を次槽
に送るための液送手段8が配設されていて、液送時には
同手段のポンプPの作動により槽液が液送可能にされて
いる。
【0013】調整槽3、第1反応槽4、第2反応槽5、
第3反応槽6には槽内を曝気するための散気管9が配設
され、圧送空気の泡が液中に放出されるようになってい
る。本例では被処理水2Aはその全量を順次次槽に送っ
て処理され、第1反応槽4から1次水槽7に至る処理時
間は10〜15分であった。
第3反応槽6には槽内を曝気するための散気管9が配設
され、圧送空気の泡が液中に放出されるようになってい
る。本例では被処理水2Aはその全量を順次次槽に送っ
て処理され、第1反応槽4から1次水槽7に至る処理時
間は10〜15分であった。
【0014】しかして、ばね製造工場の焼き戻し工程を
経た弱アルカリ性の廃水(被処理水)2Aを調整槽3に
導入する。この被処理水2Aの組成は表1に示す通りで
あった。
経た弱アルカリ性の廃水(被処理水)2Aを調整槽3に
導入する。この被処理水2Aの組成は表1に示す通りで
あった。
【0015】 なお、表1中、PHは数値単位なし、PH以外の項目の数値
単位はmg/Lである。(以下の各表においても同様であ
る。)
単位はmg/Lである。(以下の各表においても同様であ
る。)
【0016】PHを調整した調整槽3の被処理水2Aは液
送手段8を介して第1反応槽4に移される。第1反応槽
4に移した被処理水2Bにはスルファミン酸溶液が加え
られて被処理水2BのPHが3.0 以下、本例ではPH3.0 に
調節され、しかる後、所定量のスルファミン酸溶液が加
えられる。このスルファミン酸溶液は被処理水2Bの5
0m3 に対し有効成分50Kgが加えられる。本例では予
めスルファミン酸100Kgを2m3 の水で溶かしたスル
ファミン酸溶液として加えた。スルファミン酸溶液を加
えた被処理水2Bは
送手段8を介して第1反応槽4に移される。第1反応槽
4に移した被処理水2Bにはスルファミン酸溶液が加え
られて被処理水2BのPHが3.0 以下、本例ではPH3.0 に
調節され、しかる後、所定量のスルファミン酸溶液が加
えられる。このスルファミン酸溶液は被処理水2Bの5
0m3 に対し有効成分50Kgが加えられる。本例では予
めスルファミン酸100Kgを2m3 の水で溶かしたスル
ファミン酸溶液として加えた。スルファミン酸溶液を加
えた被処理水2Bは
【0017】
【化3】
【0018】に示す反応式によって被処理水2B中の亜
硝酸 (HNO2)が除去される。散気管9による槽液の曝
気は被処理水2Bとスルファミン酸との混合を良くし、
反応を良化する。亜硫酸除去の反応においてはN2とN
H3 とO2 とH2 を生ずるが、N2 ,H2 は無臭であ
り、O2 は液の酸化に有効に作用する。NH3 は少量で
あるから、環境を害するには至らない。
硝酸 (HNO2)が除去される。散気管9による槽液の曝
気は被処理水2Bとスルファミン酸との混合を良くし、
反応を良化する。亜硫酸除去の反応においてはN2とN
H3 とO2 とH2 を生ずるが、N2 ,H2 は無臭であ
り、O2 は液の酸化に有効に作用する。NH3 は少量で
あるから、環境を害するには至らない。
【0019】反応終了後の被処理水2Bは液送手段8を
介して第2反応槽5に移される。なお、第1反応槽4の
被処理水2BはPHが3.0 以下に調整されており、第1反
応槽4における反応後のPHは変わっていないので、第2
反応槽5では被処理水2CのPH調整を要しない。次い
で、この被処理水2Cに重亜硫酸ソーダ溶液が加えられ
る。重亜硫酸ソーダ溶液は被処理水2Cの50m3 に対
し有効成分25Kgが加えられる。本例では重亜硫酸ソー
ダ25Kgを1.5 m3 の水で溶かした重亜硫酸ソーダ溶液
として加えた。重亜硫酸ソーダ溶液を加えた被処理水2
Cは
介して第2反応槽5に移される。なお、第1反応槽4の
被処理水2BはPHが3.0 以下に調整されており、第1反
応槽4における反応後のPHは変わっていないので、第2
反応槽5では被処理水2CのPH調整を要しない。次い
で、この被処理水2Cに重亜硫酸ソーダ溶液が加えられ
る。重亜硫酸ソーダ溶液は被処理水2Cの50m3 に対
し有効成分25Kgが加えられる。本例では重亜硫酸ソー
ダ25Kgを1.5 m3 の水で溶かした重亜硫酸ソーダ溶液
として加えた。重亜硫酸ソーダ溶液を加えた被処理水2
Cは
【0020】
【化4】
【0021】に示す反応式によって被処理水2C中の硝
酸 (HNO3)が除去される。散気管9による曝気処理は
重亜硫酸ソーダの反応を良好にする。この硝酸除去の反
応においては、SO2 を生ずるが少量であり、環境を害
するには至らない。また、この反応では亜硝酸を生ず
が、第3反応槽6でこの亜硝酸が除去される。
酸 (HNO3)が除去される。散気管9による曝気処理は
重亜硫酸ソーダの反応を良好にする。この硝酸除去の反
応においては、SO2 を生ずるが少量であり、環境を害
するには至らない。また、この反応では亜硝酸を生ず
が、第3反応槽6でこの亜硝酸が除去される。
【0022】すなわち、第2反応槽5の被処理水2Cは
液送手段8を介して第3反応槽6に送り、被処理水2D
には反応用の前記したスルファミン酸溶液が加えられ
る。本例ではスルファミン酸100Kgを2m3 の水で溶
かした溶液を加えた。なお、第2反応槽5における反応
後の被処理水2CはPHが3.0 以下であることより、第3
反応槽6に移した被処理水2Dはスルファミン酸溶液の
添加に際し、PHの調整を要しない。
液送手段8を介して第3反応槽6に送り、被処理水2D
には反応用の前記したスルファミン酸溶液が加えられ
る。本例ではスルファミン酸100Kgを2m3 の水で溶
かした溶液を加えた。なお、第2反応槽5における反応
後の被処理水2CはPHが3.0 以下であることより、第3
反応槽6に移した被処理水2Dはスルファミン酸溶液の
添加に際し、PHの調整を要しない。
【0023】被処理水2D中の亜硝酸は
【0024】
【化5】
【0025】に示す反応式により除去される。なお、こ
の場合もN2 とNH3 とO2 とH2 を生ずるが、第1反
応槽4の場合より少ない量である。
の場合もN2 とNH3 とO2 とH2 を生ずるが、第1反
応槽4の場合より少ない量である。
【0026】しかして、反応後の被処理水2Dは液送手
段8を介して1次水槽7に送られ、NaOH溶液を加
え、攪拌手段11で攪拌してPHが6.0 〜8.0 に調整した
1次処理水2Eを得た。なお、本例では廃水2Aが第1
反応槽4から1次水槽7に至る処理時間は約15分であ
った。
段8を介して1次水槽7に送られ、NaOH溶液を加
え、攪拌手段11で攪拌してPHが6.0 〜8.0 に調整した
1次処理水2Eを得た。なお、本例では廃水2Aが第1
反応槽4から1次水槽7に至る処理時間は約15分であ
った。
【0027】1次処理水2Eの組成は表2に示す通りで
あった。
あった。
【0028】
【0029】表2にて明らかなように、1次処理水2E
は亜硝酸(亜硝酸態窒素)及び硝酸(硝酸態窒素)が除
去されていることが認められた。また、BODも小さい
値であり、COD以外は廃水の水質規準値を合格させる
ことができた。
は亜硝酸(亜硝酸態窒素)及び硝酸(硝酸態窒素)が除
去されていることが認められた。また、BODも小さい
値であり、COD以外は廃水の水質規準値を合格させる
ことができた。
【0030】しかしながら、図2に示すように、本例で
は1次水槽7の1次処理水2Eを液送手段8にて統合槽
13に移し、工場内の他工程廃水12Aに基づく活性汚
泥処理水15、及びさらに他の他工程廃水12Bと混合
して放流のための浄化処理に供した。
は1次水槽7の1次処理水2Eを液送手段8にて統合槽
13に移し、工場内の他工程廃水12Aに基づく活性汚
泥処理水15、及びさらに他の他工程廃水12Bと混合
して放流のための浄化処理に供した。
【0031】前記他工程廃水12Aはばねの研磨工程よ
り生ずる廃水であり、この廃水12Aの組成は表3に示
す通りである。
り生ずる廃水であり、この廃水12Aの組成は表3に示
す通りである。
【0032】
【0033】この他工程廃水12Aは図2に示すように
活性汚泥槽に移し、通常と同様に好気的条件において活
性汚泥による活性汚泥処理(微生物処理)13を行な
う。活性汚泥処理13を終えた他工程廃水12Aは、汚
泥脱水機14にかけて汚泥を脱水ケーキ(スラッジ)と
して除去し活性汚泥処理水15を得る。活性汚泥処理水
15の組成は表4に示す通りであった。
活性汚泥槽に移し、通常と同様に好気的条件において活
性汚泥による活性汚泥処理(微生物処理)13を行な
う。活性汚泥処理13を終えた他工程廃水12Aは、汚
泥脱水機14にかけて汚泥を脱水ケーキ(スラッジ)と
して除去し活性汚泥処理水15を得る。活性汚泥処理水
15の組成は表4に示す通りであった。
【0034】
【0035】一方、前記他工程廃水12Bはばねの塗装
工程の廃水であり、この廃水組成は表5に示す通りであ
った。
工程の廃水であり、この廃水組成は表5に示す通りであ
った。
【0036】
【0037】しかして、統合槽16においては供給され
た1次処理水2E、活性汚泥処理水15及び他工程廃水
12Bが均一に混合されるとともに、NaOH溶液を加
えて攪拌しPH6〜10程度に調整する。PH調整した統合
槽16の被処理水の組成は表6に示す通りであった。
た1次処理水2E、活性汚泥処理水15及び他工程廃水
12Bが均一に混合されるとともに、NaOH溶液を加
えて攪拌しPH6〜10程度に調整する。PH調整した統合
槽16の被処理水の組成は表6に示す通りであった。
【0038】
【0039】次いで、統合槽16のPH調整した被処理水
は凝集浮上装置17に送られる。
は凝集浮上装置17に送られる。
【0040】凝集浮上装置17においては、凝集剤を加
えるとともに液中に空気を吹き込んで、汚濁成分を凝集
浮上させる。凝集物を除去した液は砂濾過装置18の砂
層を通して濾液とした。さらに、この濾液は活性炭濾過
装置19の活性炭層を通過させて濾過液を処理水2Fと
した。この処理水2Fの組成は表7に示す通りであっ
た。
えるとともに液中に空気を吹き込んで、汚濁成分を凝集
浮上させる。凝集物を除去した液は砂濾過装置18の砂
層を通して濾液とした。さらに、この濾液は活性炭濾過
装置19の活性炭層を通過させて濾過液を処理水2Fと
した。この処理水2Fの組成は表7に示す通りであっ
た。
【0041】
【0042】本例は硝酸及び亜硝酸を含む廃水2Aに対
しては、図1に示すように、亜硝酸還元工程と硝酸還元
工程の組合せの処理をして水質基準値付近まで浄化した
1次処理水2Eとし、この1次処理水2Eには他工程廃
水12A及び12Bを加えて更に浄化の処理をしたもの
である。したがって、1次処理水2Eは他工程廃水12
A,12B(とくに12A)による希釈、及び他工程廃
水12Aの残留微生物の生化学的浄化作用によって水質
基準値より低い値の処理水となし得た。表7にて明らか
なように、本例処理水2Fの組成は廃水の水質規準値
(表2参照)より低く、河川等への放流可能なものであ
った。なお、本例は廃水2Aが各処理槽に順次流れて各
槽で、各々所定の処理がされる形式としたが、1つの処
理槽で廃水を順次処理するバッチ式としてもよい。
しては、図1に示すように、亜硝酸還元工程と硝酸還元
工程の組合せの処理をして水質基準値付近まで浄化した
1次処理水2Eとし、この1次処理水2Eには他工程廃
水12A及び12Bを加えて更に浄化の処理をしたもの
である。したがって、1次処理水2Eは他工程廃水12
A,12B(とくに12A)による希釈、及び他工程廃
水12Aの残留微生物の生化学的浄化作用によって水質
基準値より低い値の処理水となし得た。表7にて明らか
なように、本例処理水2Fの組成は廃水の水質規準値
(表2参照)より低く、河川等への放流可能なものであ
った。なお、本例は廃水2Aが各処理槽に順次流れて各
槽で、各々所定の処理がされる形式としたが、1つの処
理槽で廃水を順次処理するバッチ式としてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば廃水中の亜硝酸及び硝酸
が確実に除去され、かつCOD等も除去されて廃水の水
質規準値を合格させ得る処理水とすることができる。本
発明において用いるスルファミン酸及び重亜硫酸ソーダ
の各薬剤は特殊なものではなく、その値段は高価ではな
いので、実施コストは低廉で済む。また、本発明におい
てはアンモニア、硫酸ガスを生ずるが、従来の硫酸還元
による前記(ロ) の方法とは異なり、その量は極く少量で
あることより、周辺の環境を汚染するものではない。ま
た、本発明はスルファミン酸及び重亜硫酸ソーダを用い
て処理するものであるから、処理設備は前記した(ハ) の
方法とは異なり、狭いスペースにて処理することかでき
る。
が確実に除去され、かつCOD等も除去されて廃水の水
質規準値を合格させ得る処理水とすることができる。本
発明において用いるスルファミン酸及び重亜硫酸ソーダ
の各薬剤は特殊なものではなく、その値段は高価ではな
いので、実施コストは低廉で済む。また、本発明におい
てはアンモニア、硫酸ガスを生ずるが、従来の硫酸還元
による前記(ロ) の方法とは異なり、その量は極く少量で
あることより、周辺の環境を汚染するものではない。ま
た、本発明はスルファミン酸及び重亜硫酸ソーダを用い
て処理するものであるから、処理設備は前記した(ハ) の
方法とは異なり、狭いスペースにて処理することかでき
る。
【図1】廃水中の硝酸及び亜硝酸を除去して1次処理水
を得る処理工程図。
を得る処理工程図。
【図2】1次処理水を他工程の廃水と共に浄化処理して
処理水を得る処理工程図。
処理水を得る処理工程図。
2A 廃水(被処理水) 2E 処理水(1次処理水) 3 調整槽 4 第1反応槽 5 第2反応槽 6 第3反応槽 7 1次水槽
Claims (1)
- 【請求項1】 硝酸及び亜硝酸を含む廃水より、硝酸及
び亜硝酸を除去した処理水を得る廃水の処理方法であっ
て、 前記廃水に対し、スルファミン酸を加えて亜硝酸を還元
する亜硝酸還元工程、重亜硫酸ソーダを加えて硝酸を還
元する硝酸還元工程、及び再度、前記した亜硝酸還元工
程の各処理を行なうことを特徴とした硝酸及び亜硝酸を
含む廃水の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33622491A JPH05138177A (ja) | 1991-11-25 | 1991-11-25 | 硝酸及び亜硝酸を含む廃水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33622491A JPH05138177A (ja) | 1991-11-25 | 1991-11-25 | 硝酸及び亜硝酸を含む廃水の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05138177A true JPH05138177A (ja) | 1993-06-01 |
Family
ID=18296922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33622491A Pending JPH05138177A (ja) | 1991-11-25 | 1991-11-25 | 硝酸及び亜硝酸を含む廃水の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05138177A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006305462A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Kurita Water Ind Ltd | 亜硝酸塩系防食剤含有排水の処理方法 |
WO2019230276A1 (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | 日本電気硝子株式会社 | 処理液の処理方法および排ガスの処理方法 |
JP2020110772A (ja) * | 2019-01-15 | 2020-07-27 | 大日本印刷株式会社 | 還元処理装置及び還元処理方法 |
-
1991
- 1991-11-25 JP JP33622491A patent/JPH05138177A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006305462A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Kurita Water Ind Ltd | 亜硝酸塩系防食剤含有排水の処理方法 |
WO2019230276A1 (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | 日本電気硝子株式会社 | 処理液の処理方法および排ガスの処理方法 |
JP2019205983A (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | 日本電気硝子株式会社 | 処理液の処理方法および排ガスの処理方法 |
JP2020110772A (ja) * | 2019-01-15 | 2020-07-27 | 大日本印刷株式会社 | 還元処理装置及び還元処理方法 |
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