JPH05135055A - パズルゲーム機能を備えたワードプロセツサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、イメージデータの展開、出力が
可能なワードプロセッサに関し、挿絵図案をパターン素
片の組み合わせで記憶し、パターン単位で配置の変更を
可能とし、それによりパズルゲームの機能を備えること
を目的とする。 【構成】 挿絵データを複数の均等なパターン素片に分
割し、多数記憶している挿絵データ記憶手段と、１つの
挿絵データを選択する選択手段と、パターン素片の並び
替えを指示する指示手段と、選択指示を受けて、１つの
挿絵データを構成するパターン素片を挿絵データ記憶手
段から読み出す読出手段と、読み出されたパターン素片
を、１以上の並び替え指示にしたがってパターン素片単
位で並び替えることにより、第２の挿絵データを作成す
る並び替え手段と、作成された第２の挿絵データを可視
出力する出力手段とを備えてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はワードプロセッサに関
し、特にイメージデータの展開、出力が可能なパズルゲ
ーム機能を備えたワードプロセッサに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、データ入力や操作を行う入力部
と、入力されたデータを記憶保持するメモリ部と、記憶
されているデータを展開する展開処理部と、展開された
データの表示および印刷出力を行う出力部とから構成さ
れるワードプロセッサにおいてはイメージデータの処理
が可能であり、例えば印刷出力されるイメージデータ
は、予めメモリ部に内蔵されている出力部により、まず
イメージデータの項目名が表示され、ユーザーによって
選択が行われる。

【０００３】そして選択された項目名に対応するイメー
ジデータの格納アドレスがアドレステーブルより導か
れ、そのアドレスを先頭アドレスとして展開部よりイメ
ージデータがセットされる。セットされたイメージデー
タは、印刷処理によって１行分のデータが１行バッファ
にセットされる。その１行バッファの内容が出力される
と続いて次の１行分のデータがセットされ、データの終
了が検知されるまで印刷処理が繰り返される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のワードプロセッサでは、予め内蔵されているイ
メージデータの展開・出力の処理が固定されているた
め、イメージデータとしての挿絵を印刷する程度の機能
しか持ち合わせていなかった。

【０００５】この発明は以上の事情を考慮してなされた
もので、イメージデータをパターン素片の組み合わせで
記憶し、そのパターン素片の組み合わせを変更する手段
を備えることにより、挿絵図案に変化を与えることがで
き、パターン単位で配置を変更していわゆるパズルを作
成することができるようにしたパズルゲーム機能を備え
たワードプロセッサである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】図１はこの発明の基本構
成を明示するブロック図である。同図において、この発
明は、挿絵データを複数の均等なパターン素片に分割
し、多数記憶している挿絵データ記憶手段１と、１つの
挿絵データを選択する選択手段２と、パターン素片の並
び替えを指示する指示手段３と、選択指示を受けて、１
つの挿絵データを構成するパターン素片を挿絵データ記
憶手段１から読み出す読出手段４と、読み出されたパタ
ーン素片を、１以上の並び替え指示にしたがってパター
ン素片単位で並び替えることにより、第２の挿絵データ
を作成する並び替え手段５と、作成された第２の挿絵デ
ータを可視出力する出力手段６とを備えてなるパズルゲ
ーム機能を備えたワードプロセッサである。

【０００７】

【作用】この発明に従えば、挿絵データ記憶手段１内の
１つの挿絵を選択し、パターン素片を並び替える指示を
行うと、挿絵データを構成するパターン素片が、１回ま
たは複数回の並び替え指示に応じて並び替えられ、最終
結果のパターン素片からなる第２の挿絵データが並び替
え手段５内にて展開され、表示および／または印刷され
るよう作用する。

【０００８】

【実施例】以下図に示す実施例に基づいてこの発明を詳
述する。なお、これによってこの発明は限定されるもの
ではない。図２はこの発明を適用した日本語ワードプロ
セッサの構成図である。同図において１０はデータの入
力およびパズルゲームに関する各機能を操作するため
の、選択手段および指示手段として機能する入力部であ
り、キーボード、マウス、タブレット入力装置などから
構成される。各機能とは、例えば１つの挿絵データを選
択する操作、パターン素片の並び替えを指示する操作な
どである。

【０００９】１１は入力部１０から入力される信号を符
号化して一時的に記憶する入力バッファである。１２は
挿絵データを複数の均等なパターン素片に分割し、多数
記憶している挿絵データ記憶手段としての記憶部であ
り、本体内蔵のＲＯＭからなる内部記憶装置や、フロッ
ピーディスクなどの外部記憶装置などから構成される。

【００１０】１３は入力部１０からの選択指示を受け
て、１つの挿絵データを構成するパターン素片を記憶部
１２から読み出す読出手段、および読み出されたパター
ン素片を１回以上の並び替え指示にしたがってパターン
素片単位で並び替えることにより第２の挿絵データを作
成する並び替え手段として機能する処理部であり、ＣＰ
Ｕ（中央処理装置）から構成される。

【００１１】１４は記憶部１２から読み出した挿絵デー
タおよび並び替えられた第２の挿絵データを展開するた
めの展開バッファである。１５は展開された挿絵データ
を印刷データとして記憶するための印刷バッファであ
る。１６は印刷バッファ１５内の印刷データを印刷する
印刷部であり、ドットマトリクスタイプのプリンタなど
から構成される。１７は処理途中、処理結果などのデー
タを可視出力するための表示部であり、ＬＣＤやＣＲＴ
などの表示装置から構成される。

【００１２】このような構成において、以下図に示すフ
ローチャートにしたがってこの実施例のパズルゲーム機
能について説明する。まず、図３に処理の概略フローを
示す。パズルゲーム機能は、挿絵図案の選択処理（ステ
ップ30）と、組み替え方法の選択実行処理（ステップ3
1）と、データの出力（ステップ32）とから主として構
成される。

【００１３】挿絵図案の選択 パズルの作成は、予めワードプロセッサ本体に内蔵され
ている挿絵データに対して行い、パズル作成の対象とな
る挿絵図案の選択を行う。まず、所定の操作によりパズ
ル作成機能に入る。図４において初期設定として項目デ
フォルト値を設定し（ステップ40）、パズルの作成を行
う挿絵図案の選択項目を順次表示し（ステップ41）、入
力部１０からの操作によって挿絵図案を選択する（ステ
ップ42）。

【００１４】ここで確定キーを押すと（ステップ43）、
挿絵図案の選択が確定され、確定された項目に対して挿
絵データのアドレスが計算される（ステップ44）。すな
わち、格納先頭アドレスがデータアドレステーブルより
導かれる。

【００１５】次いで、導かれた先頭アドレスより固定バ
イト数分のデータが展開バッファ１４へセットされる
（ステップ45）。なお、ステップ43においてＮＯであれ
ば、項目をインクリメントして次候補項目の表示を行う
（ステップ46→41）。

【００１６】組み替え方法の選択 パズル作成を行う挿絵データは、図５に示されるような
格納形式で記憶部１２に格納保持されている。パターン
素片により構成されている挿絵図案に対してパターン単
位での組み替え方法の選択を行う。図６において、所定
の操作を行うことにより、表示部１７に組み合わせ方法
の選択項目が順次表示され、選択を行うことができる
（ステップ50→54）。

【００１７】次いで、確定された項目のパターン素片に
ついて、予め決められている方法にしたがって組み替え
が行われる。この実施例では３種類の組み替え処理が用
意されており、方法１〜方法３のいずれのキーが押され
たどうかを判断していずれか１つの組み替え処理が実行
される（ステップ55→60）。

【００１８】組み替え処理が終了するとステップ51に戻
り、再度、項目の選択処理となる。これにより、いくつ
かの組み替え方法を複合して実行することができる。

【００１９】データの出力 組み替え処理が終了すると、所定の操作により印刷処理
が実行される。すなわち、図７に示すように、展開バッ
ファ１４中のデータのアドレスポインタから１行分のデ
ータが印刷バッファ１５にセットされ（ステップ70→7
1）、アドレスポインタがインクリメントされる（ステ
ップ72→73）。印刷バッファ１５中のデータが出力され
ると（ステップ74）、展開バッファ１４から次の１行分
のデータがセットされる。データの終端が検出されるま
でこの処理は繰り返される（ステップ72→75）。

【００２０】次に、パターン素片の組み替えを行う処理
である前述の方法１〜方法３について説明する。図８は
行単位の組み替え(方法１)を模式的に示した図であり、
パターン素片のデータ格納形式に基づき、横方向の並び
を“行"として行単位の組み替えを行う。図９は列単位
の組み替え(方法２)を模式的に示した図であり、パター
ン素片のデータ格納形式に基づき、縦方向の並びを
“列"として列単位の組み替えを行う。図１０の(ａ)お
よび(ｂ)はパターン素片単位の組み替え(方法３)を模式
的に示した図であり、パターン素片単位で所定の規則に
したがって並び替えを行う。

【００２１】図１１は前述の行・列単位の組み替え処理
を示したものである。同図において、まず、データ転送
先、転送先アドレスデフォルト値をセットし（ステップ
80）、カウンタに転送回数をセットし（ステップ81）、
転送元データをロードし（ステップ82）、そのロードし
たデータを退避させ（ステップ83）、次に転送先データ
をロードし（ステップ84）、そのロードしたデータを転
送元アドレスへセットし（ステップ85）、退避データを
転送先アドレスへセットする（ステップ86）。

【００２２】次に最終データであるかどうかの判断を行
い（ステップ87）、ＮＯの場合は転送元アドレスと転送
先アドレスをインクリメントし（ステップ88）、ＹＥＳ
の場合はステップ51に戻る(図６参照)。

【００２３】図１２はパターン素片単位の組み替え処理
を示したものである。同図において、組み替え元、組み
替え先アドレスデフォルト値をセットし（ステップ9
0）、組み替え回数をカウンタへセットし（ステップ9
1）、転送先データをロードし（ステップ92）、転送元
データを退避させ（ステップ93）、転送先アドレスを計
算し（ステップ94）、転送先データをロードし（ステッ
プ95）、転送元アドレスに転送先データを転送し（ステ
ップ96）、退避データを転送先アドレスへセットし（ス
テップ97）、転送先アドレスをインクリメントし（ステ
ップ98）、カウンタをデクリメントし（ステップ99）、
次いでカウンタの値が０であるかどうかを判断し（ステ
ップ100）、ＮＯであればステップ92に戻り、ＹＥＳで
あれば組み替え処理を終了する。

【００２４】

【発明の効果】この発明によれば、挿絵図案を構成して
いるパターン素片の組み合わせの変更を行う手段を備え
ているため、出力結果として得られる挿絵図案に変化を
与えることができ、パターン素片単位で配置の異なる挿
絵パズルを作成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の基本構成を示すブロック図である。

【図２】この発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。

【図３】この実施例の処理を示す概略フローチャートで
ある。

【図４】実施例による挿絵図案選択処理を示すフローチ
ャートである。

【図５】実施例によるパターン素片のデータ格納形式を
示す模式図である。

【図６】実施例による組み替え処理を示すフローチャー
トである。

【図７】実施例によるデータ出力処理を示すフローチャ
ートである。

【図８】実施例による行単位の組み替えを示す説明図で
ある。

【図９】実施例による列単位の組み替えを示す説明図で
ある。

【図１０】実施例によるパターン素片単位の組み替えを
示す説明図である。

【図１１】実施例による列単位・行単位の組み替え処理
を示すフローチャートである。

【図１２】実施例によるパターン素片単位の組み替え処
理を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ 挿絵データ記憶手段 ２ 選択手段 ３ 指示手段 ４ 読出手段 ５ 並び替え手段 ６ 出力手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長澤 宏行 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ヤープ株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 挿絵データを複数の均等なパターン素片
   に分割し、多数記憶している挿絵データ記憶手段と、 １つの挿絵データを選択する選択手段と、 パターン素片の並び替えを指示する指示手段と、 選択指示を受けて、１つの挿絵データを構成するパター
   ン素片を挿絵データ記憶手段から読み出す読出手段と、 読み出されたパターン素片を、１以上の並び替え指示に
   したがってパターン素片単位で並び替えることにより、
   第２の挿絵データを作成する並び替え手段と、 作成された第２の挿絵データを可視出力する出力手段と
   を備えてなるパズルゲーム機能を備えたワードプロセッ
   サ。