JPH05134719A - 異常復帰システム - Google Patents

異常復帰システム

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JPH05134719A
JPH05134719A JP3299126A JP29912691A JPH05134719A JP H05134719 A JPH05134719 A JP H05134719A JP 3299126 A JP3299126 A JP 3299126A JP 29912691 A JP29912691 A JP 29912691A JP H05134719 A JPH05134719 A JP H05134719A
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abnormal
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JP3299126A
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Noboru Maeda
登 前田
Tatsuo Miura
辰男 三浦
Haruo Murakami
春夫 村上
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/04Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers
    • G05B19/042Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers using digital processors
    • G05B19/0428Safety, monitoring
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/20Pc systems
    • G05B2219/24Pc safety
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    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シーケンス制御装置により制御される作動系に
異常が発生したとき、この異常が既知であるか否かとは
かかわりなく、この異常から作動系を容易にしかも簡単
に復帰させる。 【構成】異常処理モジュール20Dには、ローダユニッ
ト10に生じると予測される複数の異常状態及びその各
復帰手順が予め登録されている。異常処理モジュール2
0Dが、ローダユニット10に異常状態が生じたときこ
の異常状態を各登録異常状態の一つと一致するか否かを
判定する。この判定が一致するとの結果のときには、異
常処理モジュール20Dが、操作盤30の操作との関連
で、各登録異常状態の一つに対応する登録復帰手順に基
づきローダユニット10をその異常から復帰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プログラマブルコント
ローラ(以下、PCという)、リレー回路、ロボット、
数値制御装置等等のシーケンス制御装置により制御され
る作動系が異常状態になったとき、同作動系をその異常
状態から復帰させるに適した異常復帰システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の異常復帰システムにおい
ては、例えば、特開平1ー248206号公報に示され
ているように、プログラムメモリに格納したシーケンス
プログラムに含まれる順次シーケンスの構成要素を順次
読み出して実行する過程で、前記順次シーケンスの実行
が予め定められた所定の時間内に遷移していくかどうか
をタイマによりチェックし、このタイマのタイムアップ
時にシーケンス渋滞が発生したと判断し、前記順次シー
ケンスの次の実行に移行するすべての遷移条件要素をデ
ータメモリに格納し、この格納遷移条件要素を表示する
ようにしたものがある。
【0003】また、特公平1ー52762号公報にて示
されているように、通常のシーケンスプログラムを実行
して被制御対象を繰り返し運転しつつ出力リレーの最大
及び最小ON時間やOFF時間を演算により求め、前記
シーケンスプログラムを実行して被制御対象を実運転し
つつ、前記各出力リレーのON時間やOFF時間が前記
最大及び最小ON時間やOFF時間の範囲を超えている
とき、前記被制御対象の異常と判定するようにしたもの
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの構
成においては、特開平1ー248206号公報にいうよ
うな格納遷移条件要素の表示や特公平1ー52762号
公報にいうような異常の判定に基づき異常を知り得るも
のの、この異常からの復帰は作業者がすべて手動により
行わなければならず、操作性が悪いという不具合があ
る。
【0005】また、全く新たな異常が発生した場合に
は、この異常に伴う遷移条件要素の表示や異常の判定を
することができず、その結果、新たな異常に対する手動
操作による復帰も一般の作業者では困難であるという不
具合がある。換言すれば、新たな異常に関し熟練作業者
がその固有の知識により手動操作復帰させたとしても、
この熟練作業者が新しく学習した手動操作復帰方法はそ
の熟練作業者個人の知識にとどまってしまうため、一般
の作業者には利用し難いという不具合もある。また、こ
のような異常が繰り返し発生した場合、熟練作業者が同
じ手動復帰操作を繰り返さねばならず、その結果、復帰
操作効率の向上を期待することができないという不具合
もある。
【0006】これに対し、実際に発生するであろう異常
をすべてシーケンスプログラムに組み込むことも考えら
れるが、かかる場合には、その組み込みに非常に大きな
労力を必要とするため、作業性がよくない。また、発生
する異常はイレギュラーなものが多いため、すべての異
常に関し前もって予測してシーケンスプログラムを組む
ことは困難である。一方、実際に発生する異常は一部に
過ぎないため、すべての異常に関しシーケンスプログラ
ムを組み込むことは現実的でなく無駄が多いという不具
合もある。
【0007】そこで、本発明は、以上のようなことに対
処すべく、異常復帰システムにおいて、作動系に異常が
発生したとき、この異常が既知であるか否かとはかかわ
りなく、この異常から作動系を容易にしかも簡単に復帰
させるようにしようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、本発明は、作動系の作動中にこの作動系に生じると
予測される複数の異常状態及びその各復帰手順を登録す
る登録手段と、作動系に異常状態が生じたときこの異常
状態を前記各登録異常状態の一つと一致するか否かを判
定する判定手段と、この判定手段の一致するとの判定時
に前記各登録異常状態の一つに対応する登録復帰手順に
基づき作動系をその異常から復帰させる復帰手段とを備
えるようにしたことにある。
【0009】
【作用】このように本発明を構成したことにより、作動
系に異常状態が生じたときこの異常状態が前記登録手段
に登録済みの各登録状態の一つと一致するか否かが前記
判定手段により判定される。この判定手段が一致すると
の判定をしたときは、前記復帰手段が前記各登録異常状
態の一つに対応する登録復帰手順に基づき作動系をその
異常から復帰させる。
【0010】
【発明の効果】このように、作動系に前記各登録異常状
態と同一の異常状態が生じたときには前記復帰手段によ
り作動系をその異常から復帰させることができるので、
作動系の異常からの復帰に対する操作性が向上する。
【0011】また、本発明において、前記判定手段が一
致しないと判定したときこの判定に係る異常状態及びそ
の復帰手順を前記登録手段に新たに登録すべく入力する
入力手段を設け、作動系に新たな登録異常状態と同一の
異常状態が生じたとき前記判定手段がこの異常状態を前
記新たな登録異常状態と一致すると判定し、かつこの判
定に基づき前記復帰手段が前記新たな復帰手順に基づき
作動系をその異常から復帰させるようにした場合には、
上述の登録済みの異常状態に対する復帰手順による復帰
と同様に作動系を新たな異常状態から復帰させることが
できる。従って、作動系のプログラミングに関与せずそ
の操作のみを担当する通常の作業者であっても、同様に
その復帰操作性を向上させ得るとともに、新たな異常状
態とその復帰手順に関する知識が登録されることにより
その発見者以外の作業者も利用できるため、復帰操作効
率の向上を期待できる。また、すべての異常状態及びそ
の復帰手順を予測して登録しておく必要もなく、その追
加登録が可能なので、前記登録手段の登録内容に無駄が
生じることがなく、また余分な登録作業も不要となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図面により説明
すると、図1は、ローダユニット10のための制御シス
テムに本発明が適用された例を示していて、ローダユニ
ット10は、コンベア11と、ハンド12aを有するロ
ーダ12と、コンベア13と、これらコンベア11、ロ
ーダ12及びコンベア13にそれぞれ所要の動作をさせ
るに必要なモータやシリンダ等の各アクチュエータと、
コンベア11、ローダ12及びコンベア13の各動作位
置を検出するに必要な複数のポジションセンサLS1〜
LS6及びPH0〜PH2(図2(B)参照)を主たる構
成要素として構成されている。
【0013】コンベア11は、図2(A)の図示実線で
示す位置にてワークWを供給されて前方(図2にて図示
右方)へ搬送する。ローダ12は、その原位置(図2の
図示実線にて示す位置)から下降して、ハンド12aに
より、その直下に位置するコンベア11上のワークW
(図1及び図2(A)にて図示一点鎖線参照)をチャッ
クして原位置まで上昇し、然る後、前進端(図2にて図
示一点鎖線参照)まで前進して下降し、ハンド12aか
らワークWをアンチャックしてコンベア13上に置く。
また、ローダ12は、ワークWを上述のように開放した
後上昇し、後退して原位置に戻る。コンベア13はロー
ダ12によりアンチャックされたワークWを排出すべく
搬送する。
【0014】ポジションセンサ LS1はローダ12の原
位置から下降端への下降完了時にこれを検出する。各ポ
ジションセンサLS2及びLS5はローダ12のハンド1
2aのチャック完了時及びアンチャック完了時にこれら
をそれぞれ検出する。ポジションセンサ LS3はローダ
12の下降端から原位置への上昇完了時にこれを検出す
る。ポジションセンサ LS4は、ローダ12の原位置か
ら前進端への前進完了時にこれを検出する。ポジション
センサ LS6は、ローダ12の前進端から原位置への後
退完了時にこれを検出する。ポジションセンサ PH0
は、コンベア11へのワークWの供給完了時にこれを検
出する。ポジションセンサ PH1は、コンベア11によ
るワークWの被チャック位置への搬送完了時にこれを検
出する。また、ポジションセンサ PH2は、コンベア1
3上へのワークWの開放時にこれを検出する。なお、各
ポジショセンサは常開型リミットスイッチにより構成さ
れている。
【0015】制御システムは、図1にて示すごとく、シ
ーケンシャル・ファンクション・チャート(以下、SF
Cという)に基づく実行機能を有するプログラマブルコ
ントローラ20即ちPC20と、操作盤30とを備えて
おり、PC20は、バス20Aを介して相互に接続した
CPUモジュール20B、入出力モジュール20C及び
異常処理モジュール20Dによって構成されている。
【0016】CPUモジュール20Bは、PC20の制
御実行部に相当するもので、このCPUモジュール20
Bは、図3及び図4に示すSFCに従いユニット運転プ
ログラムを実行し、この実行中において、バス20Aを
介し入出力モジュール20Cに指示を送ることにより、
バス20Eを介しローダユニット10の各ポジションセ
ンサの状態を受取るとともに、バス20Eを介しローダ
ユニット10を制御し、かつ、異常処理モジュール20
Dとの間のデータ送受信等をする。
【0017】但し、上述のユニット運転プログラムは、
CPUモジュール20Bの内部メモリ内に予め記憶され
ていて、ローダユニット10に一定手順の動作を自動的
に行わせる自動運転モードと、作業者が操作盤30に行
う手動操作に対応した一動作をローダユニット10に行
わせる手動モードの両方の機能を行えるようプログラム
されている。このユニット運転プログラムの各ステップ
は、図3及び図4にて、それぞれステップ番号を付して
示されている。後に詳述するように、各ステップ40、
41は初期化の処理であり、ステップ42からステップ
51は自動運転モード時にローダユニット10に所要の
動作をさせる処理、ステップ52は異常処理モジュール
20Dとの間のデータ送受信処理及び手動モード時に手
動操作に対応する動作をローダユニット10にさせる処
理である。
【0018】また、SFCの各ステップに対応するCP
Uモジュール20Bの各動作、即ちローダユニット10
の各動作の異常を異常処理モジュール20Dにて判定す
るにあたり、SFCの各ステップでの処理に通常必要と
される時間をそれぞれ予測して制限時間として設け、こ
れら各制限時間に関するプログラムを、以下のようにし
てユニット運転プログラムに加えてある。かかる場合、
CPUモジュール20Bの内部メモリの一部を、上述の
ユニット運転プログラムの複数のステップ番号を順に格
納できるバッファとして利用する。
【0019】但し、このバッファは、ユニット運転プロ
グラムにおいて同時にアクティブ状態になり得る複数の
ステップ番号をすべて格納できる大きさを有するものと
する。例えば、図3及び図4のSFCにおいて、同時に
アクティブ状態になるステップ数が最大となるのは、、
各ステップ49、50及び51が同時にアクティブ状態
になったときであるから、前記バッファの大きさは
「3」とする。上述の各ステップの制限時間は、例え
ば、次の表1のように定められ、後述のように異常処理
モジュール20Dの最大許容時間登録部22a(図6参
照)に予め記憶されている。なお、ユニット運転プログ
ラムのあるステップにおける処理時間が同ステップの制
限時間を超えたときそのステップの異常と判定すること
となる。また、表1において、制限時間の記載のないス
テップは、同ステップにおける処理時間に制限がないも
のとする。
【0020】
【表1】
【0021】また、ユニット運転プログラムの各ステッ
プでの処理初期にその各ステップ番号を前記バッファに
転送するようなプログラムをユニット運転プログラムに
付加する。このステップ番号に関しては、PCモジュー
ル20Bにより自動的に割付けられたものをプログラム
により読み出す機能を有するPCがPC20として採用
されている場合には、このPC20の機能を利用する。
また、PC20が当該機能をもたない場合には、プログ
ラム作成者が各ステップに通し番号を割付けて使用す
る。その結果、PCモジュール20Bのユニット運転プ
ログラムのスキャンが終了する毎に、この各スキャンで
のアクティブステップのリストが前記バッファに記録さ
れることになる。例えば、ユニット運転プログラムの各
ステップ49、50及び51が同時にアクティブ状態と
なっているスキャンにおいては、前記バッファ内のリス
トの内容は(49、50、51)となる。
【0022】また、自動運転モード時ユニット運転プロ
グラムの1回のスキャンが終了する毎にこの各スキャン
におけるアクティブステップのリストを順次異常モジュ
ール20Dに送信するようなプログラムをユニット運転
プログラムに付加する(図3のステップ52参照)。な
お、ユニット運転プログラムの実行状態とは関係なく常
に実行されるプログラム領域を設定できるPCがPC2
0として採用されている場合には、同プログラム領域に
前記リスト送信のプログラムを格納するようにしてもよ
い。
【0023】かかる場合、同プログラム領域とは、例え
ば、MELSEC−Aシリーズのメインシーケンスプロ
グラム(MELSAPーIIプログラミングマニュアル
P1ー5、1990年10月、三菱電気株式会社)又は
PLCー5シリーズのMCP(PLC−5 Progr
amming Software,Programmi
ngーProgramming Considerat
ions P2ー1,February 1991,A
llennーBradley)等をいう。
【0024】さらに、アクティブステップのリストを送
信した後、前記バッファをリセットするようなプログラ
ムをユニット運転プログラムに付加する。また、上述の
ように、ローダユニット10をユニット運転とはかかわ
りなく動作させる場合を考慮して、操作盤30の手動操
作によりローダユニット10を動作させるための手動操
作プログラムが、ユニット運転プログラムのステップ5
2にてローダユニット10の動作を手動操作処理すべ
く、ユニット運転プログラムに付加されている。但し、
この手動操作プログラムは、手動モードに設定する信号
が入力されているときにのみ実行されるようにプログラ
ムしておく。なお、上述のユニット運転プログラムの実
行状態とは関係なく実行されるプログラム領域を設定で
きるPCにおいては、この手動操作プログラムも前記リ
スト送信のプログラム同様に同プログラム領域に格納す
ることにより、ステップ52を廃止してもよい。
【0025】以上のように構成したCPUモジュール2
0Bの作動を図3及び図4のSFCとの関連にて図5の
動作流れ図を参照しつつ説明する。ユニット運転プログ
ラムの実行がSFCのステップ40にて開始された後、
PC20の運転準備スイッチ(図示せず)を閉じると、
運転準備の処理がステップ41にてなされる。この運転
準備の処理においては、ローダユニット10の運転準備
に加え、最初のワークをコンベア11上の前記原位置の
直下に置く等の初期設定もなされる。然る後、PC20
の起動スイッチ(図示せず)を閉じると、ユニット運転
プログラムが両ステップ42及び52の処理を並行すべ
くこれら両ステップに進む。なお、図3にて、符号TR
UE+は、常に成立しているトランジションを表し、ユ
ニット運転プログラムを次の処理に無条件で進めるため
に使用される。
【0026】しかして、ローダ12を原位置から下降さ
せる処理がステップ42にてなされるとともに、入出力
モジュール20Cや異常処理モジュール20Dとの間の
データの送受信に必要な処理がステップ52にてなされ
る。かかる場合、例えば、ステップ52では、ユニット
運転プログラムのアクティブステップリスト及び各アク
ティブステップでの処理時間の異常処理モジュール20
Dへの送信がなされる。ポジションセンサ LS1がロー
ダ12の下降完了を検出すると、ステップ43にて、ロ
ーダ12にハンド12aにより前記ワークをチャックさ
せる処理がなされる。ポジションセンサ LS2がハンド
12aによるチャックを検出すると、ローダ12を上昇
させる処理がステップ44にてなされる。
【0027】ポジションセンサ LS3がローダ12の上
昇完了を検出すると、ユニット運転プログラムが両ステ
ップ45及び51の並行処理をすべくこれら両ステップ
に進む。すると、ローダ12を前進させる処理がステッ
プ45にてなされるとともにコンベア11を運転する処
理がステップ51にてなされる。なお、この段階では、
次のワークWがコンベア11上に供給されているものと
する。
【0028】ポジションセンサ LS4がローダ12の前
進完了を検出すると、ローダ12を下降させる処理がス
テップ46にてされる。ポジションセンサ LS1がロー
ダ12の下降完了を検出すると、ローダ12にそのハン
ド12aから前記ワークをコンベア13上にアンチャッ
クさせる処理がステップ47にてされる。ポジションセ
ンサ LS5がローダ12のアンチャック完了を検出する
と、ローダ12を上昇させる処理がステップ48にてさ
れる。ついで、ポジションセンサ LS3がローダ12の
上昇完了を検出すると、ユニット運転プログラムが両ス
テップ49及び50にこれらを並行処理すべく進む。一
方、上述のようなステップ51の処理中に、ポジション
センサPH1がコンベア11上のワークWを検出する
と、ステップ51aにて待ち合わせの処理(以下、NO
Pの処理という)がなされる。この段階における待ち合
わせの処理とは、ステップ51の処理終了後、同ステッ
プに対する並列実行ステップ49及び50の実行が終了
してそれぞれステップ49a及び50aに移行するま
で、次の処理に移らずステップ51aで待つことをい
う。
【0029】上述のようにユニット運転プログラムが両
ステップ49及び50に進むと、ステップ49にてロー
ダ12を後退させる処理がされるとともに、ステップ5
0にてコンベア13を運転する処理がされる。ついで、
ポジションセンサ LS6がローダ12の後退完了を検出
するとともに、ポジションセンサ PH2がコンベア13
上のワークWの開放位置を検出すると、両ステップ49
a及び50aにてNOPの処理がされる。しかして、各
ステップ49a、50a及び51aでのNOPの処理並
びにステップ52での処理及びステップ52aでのNO
P処理が終了すると、ユニット運転プログラムがステッ
プ42及び52の並列処理に戻り、以後の処理が繰り返
されてローダユニット10によるワークの供給開放処理
が繰り返される。
【0030】異常処理モジュール20Dは、図1にて示
すごとく、異常判定部D1及び異常復帰部20D2を備え
ており、この異常処理モジュール20Dは、異常判定部
D1及び異常復帰部20 D2との協働により、図8
(A)及び図9〜図14のフローチャートに従う異常判
定復帰プログラム並びに図8(B)のフローチャートに
従う復帰手順変更プログラムを並行して実行する。但
し、異常判定復帰プログラム及び復帰手順変更プログラ
ムは、異常処理モジュール20Dの内部メモリに予め記
憶されている。
【0031】異常判定部20D1 は、図6にて示すごと
く、インタフェース部21aを有しており、このインタ
フェース部21aは、ユニット運転プログラムのスキャ
ン毎にCPUモジュール20Bからバス20Aを通し送
信されるアクティブステップのリストをその各処理時間
を含めてリスト記録バッファ21bに記録する。また、
異常判定部20D1 は、最大許容時間登録部22aを有
しており、この最大許容時間登録部22aは、ユニット
運転プログラムの各ステップの最大許容時間を予め記憶
している。また、この最大許容時間登録部22aには、
作業者が操作盤30からインタフェース部22bを介し
前記各最大許容時間を入力することも可能である。
【0032】現スキャン記録部25aは比較部24の作
業領域であり、比較部24が毎スキャンの動作を開始す
る前にクリアされる。時計23は、現在の時刻を常時計
時して比較部24に入力する。比較部24はリスト記録
バッファ21bからのリスト内の各アクティブステップ
が前スキャン記録部25bに既に記録されているか調
べ、記録されていない場合はそのアクティブステップの
番号と現在の時刻とを対にして現スキャン記録部25a
に記憶させる。このことは、現スキャン記録部25aが
ユニット運転プログラムの現スキャンでの各アクティブ
ステップのステップ番号とその各開始時刻とを記録する
ことを意味する。
【0033】また、記録されている場合には、そのアク
ティブステップの開始時刻を前スキャン記録部25bよ
り取り出し、それを現時刻より減ずることによりそのス
テップがアクティブである時間を算出した上、その時間
と最大許容時間登録部22aからの対応最大許容時間と
を比較して、最大許容時間の方が小ならば、異常の発生
及びこの異常の発生しているステップのステップ番号を
異常復帰部20D2 に送るとともに、CPUモジュール
20Bにこれを手動モードに設定する信号をバス20A
を通して送る。前スキャン記録部25bは、現スキャン
記録部25aと同様の機能を有し、比較部24が毎スキ
ャンの動作を終了した後に、現スキャン記録部25aの
記録内容をコピーして、比較部24が次のスキャンの動
作をする際に、ユニット運転プログラムの前スキャンに
おける各アクティブステップのステップ番号とその各開
始時刻を参照できるように記録する。
【0034】異常復帰部20D2 は、図7にて示すごと
く、復帰手順検索・登録・実行部26を有しており、こ
の復帰手順検索・登録・実行部26は、異常判定部20
D1の比較部24、異常復帰手順記録部27a、CPU
モジュール20Bとのインタフェース27b、操作盤3
0とのインタフェース27c、待ち時間制限記録部28
及び時計29との協働によりローダユニット10の異常
からの復帰手順の検索、登録や実行を行うようになって
いる。復帰手順記録部27aには、ローダユニット10
において発生する各異常の発生ステップ番号並びにその
複数の復帰手順がその異常の症状と合わせて登録され、
例えば、次の表2に示すような情報として記録される。
復帰手順の実行時には、CPUモジュール20B内のユ
ニット運転プログラムの手動モードを利用し、その復帰
手順中の各操作を順にCPUモジュール20Bに送信
し、作業者による手動復帰操作がなされたと同等の入力
とすることで復帰を行う。
【0035】
【表2】
【0036】待ち時間制限記録部28は、ローダユニッ
ト10の異常からの復帰操作の完了を確実にするために
異常復帰部20D2 がCPUモジュール20Bに指示し
た各復帰操作の完了信号がCPUモジュール20Bから
送られてくるまで次の復帰操作をCPUモジュール20
Bに指示するのを待つようにする方式を使った場合に用
いられ、何らかの問題により復帰操作の完了信号がCP
Uモジュール20Bから送られて来ない場合に無制限に
待つのを防ぐため、各復帰操作に対する待ち時間の最大
値を予め登録している。この最大値を超えた場合には、
復帰操作を中止し、手動操作に切り換えることにする。
例えば、次の表3に示すようにCPUモジュール20B
の動作との関連で定めた待ち時間の最大値に関するデー
タを待ち時間制限記録部28に予め登録しておく。な
お、復帰操作の完了信号を確認するまで待たない場合は
待ち時間制限記録部28を省略する。その場合には、各
復帰操作をCPUモジュール20Bに指示した後その完
了を確実にするため、次の操作を指示するまで予め定め
た一定時間待つか、もしくは復帰手順の登録時に各操作
の間隔時間をその操作と共に記録しておき復帰手順の実
行時にそれを再現する等の方法を代わりに用いる。時計
29は、現在の時刻を常時計時して復帰手順検索・登録
・実行部26に入力する。
【0037】
【表3】
【0038】このように構成した異常処理モジュール2
0Dは、比較部24及び復帰手順検索・登録・実行部2
6との関連において、図8〜図14のフローチャートに
従い、異常判定復帰プログラム及び復帰手順変更プログ
ラムを並行して以下のように実行する。異常判定復帰プ
ログラムが図8のステップ60にて開始されると、前ス
キャン記録部25bがステップ60aにてクリアされ
て、異常判定復帰プログラムが異常判定ルーティン60
b(図9及び図10参照)に進む。異常復帰判定ルーテ
ィン60bの実行中は、操作盤30より受信した操作入
力は異常処理モジュール20Dで記録されることなく、
そのままCPUモジュール20Bに送信される。
【0039】この異常判定ルーティン60bにおいて
は、ステップ61にて現スキャン記録部25aがクリア
され、CPUモジュール20Bからステップ52(図3
参照)にて送信されるアクティブステップリストがステ
ップ61aにてインタフェース部21aを介しリスト記
録バッファ21bに読み込まれ、ステップ62にて、同
読み込みに基づき「NO」との判別がなされる。つい
で、ステップ62aにて、リスト記録バッファ21bか
らアクティブステップが一つ読みだされてAとされ、ス
テップ62bにて、同ステップAが前スキャン記録部2
5bに記録されているかが検索される。
【0040】前スキャン記録部25bにて記録されてい
るとの検索結果がでた場合には、ステップ63(図10
参照)にて「YES」との判別がなされ、ステップ63
aにて、前スキャン記録部25bに記録済みの開始時刻
と時計29からの現在の時刻との差が比較部24により
計算される。この計算結果がステップAの最大許容時間
を超えている場合には、ステップ64にて、比較部24
の比較作用のもとに「YES」との判別がなされ、ステ
ップ64aにて、ステップAで異常発生との判定がなさ
れる。
【0041】一方、比較部24の比較作用のもとにステ
ップ64における判別が「NO」となる場合には、ステ
ップ64bにて、比較部24を介し現スキャン記録部2
5aにステップAとその開始時刻が記録される。また、
上述のステップ63における判別が「NO」となる場合
には、ステップ63bにて、比較部24を介し時計23
からの現在の時刻が読み込まれステップAの開始時刻と
され、かつ、ステップ64bにて、ステップAとその開
始時刻が現スキャン記録部25aに記録される。また、
上述のステップ62における判別が「YES」となる場
合には、ステップ62cにて、現スキャン記録部25a
の内容が前スキャン記録部25bに移される。
【0042】上述のように、異常判定ルーティン60b
のステップ64aにてステップAでの異常発生との判定
がなされた場合には、ステップ60cにて、「YES」
との判別がなされ、異常判定復帰プログラムが異常復帰
ルーティン60d(図8、図11及び図12参照)に進
む。すると、ステップ65にて、CPUモジュール20
Bが手動モードにセットされ、先に異常判定ルーティン
60bにて異常が発生したと判定されたステップがステ
ップ65aにてAとされる。さらに、ステップ66に
て、ステップAに対する異常復帰手順が、異常復帰手順
記録部27aにて幾つ登録されているかにつき、復帰手
順検索・登録・実行部26により判定される。
【0043】このステップ66における判定が「0」の
場合は、異常判定復帰プログラムが異常復帰手順登録ル
ーティン67に進む。また、ステップ66における判定
が「1」の場合には、ステップ68にて、登録されてい
る異常の症状に対するメッセージ番号が操作盤30に送
られ、発生した異常と同じであるかを作業者に判断させ
るように処理する。現段階にて、操作盤30から異常復
帰手順の実行を要求されているときは、異常判定復帰プ
ログラムが異常復帰手順実行ルーティン72に進む。
【0044】また、ステップ66における判定が「2以
上」の場合には、ステップ70にて、登録されている異
常それぞれの症状に対するメッセージ番号が操作盤30
に送られ、どれを実行するかを作業者に選択させるよう
に処理される。実行すべき復帰手順が選択された場合に
は、ステップ71にて、「YES」との判別がなされ、
異常判定復帰プログラムが異常復帰手順実行ルーティン
72に進む。一方、ステップ71における判別が「N
O」の場合には、異常判定復帰プログラムが異常復帰手
順登録ルーティン67(図13参照)に進む。
【0045】上述のように異常復帰手順登録ルーティン
67に進むと、ステップ67aにて、操作盤30から後
述のように異常復帰手順の登録を要求されたかにつき判
別される。要求されたとの判別のときはステップ67a
における判別が「YES」となり、次のステップ67b
にて、操作盤30から送られてくる異常の症状に対する
メッセージ番号が登録される。然る後、ステップ67c
にて、操作盤30から送られてくる異常復帰手順が異常
復帰手順登録部27aに登録される。ここで、操作盤3
0から実行再開要求があればステップ67dにて「YE
S」との判別がなされ、異常復帰手順の登録ルーティン
67の実行が終了する。一方、ステップ67dでの判別
が「NO」となる場合には、異常復帰手順登録ルーティ
ン67がステップ67cに戻る。なお、ステップ67a
における判別が「NO」となる場合には異常復帰手順の
登録ルーティン67の実行が終了する。
【0046】また、上述のように異常復帰手順の実行ル
ーティン72(図14参照)に進む場合には、ステップ
72aにて、この異常復帰手順がBとされ、ステップ7
2bにて、復帰手順Bの再生が終了したかが判別され
る。終了していない場合にはステップ72bにおける判
別が「NO」となり、ステップ72cにて、復帰手順B
から次の指示が読み出されCとされる。
【0047】しかして、指示Cの種類がCPUモジュー
ル20Bに対する指示データである場合には、異常復帰
手順実行ルーティン72がステップ72dからステップ
72eに進み、CPUモジュール20BにCが指示デー
タとして送られる。一方、指示Cの種類が操作盤30か
ら作業者へのメッセージ番号である場合には、異常復帰
手順実行ルーティン72がステップ72dからステップ
72fに進み、操作盤30にCに対するメッセージを表
示するように指示される。
【0048】上述のように復帰手順変更プログラム(図
8(B)参照)が開始されると、ステップ81にて、操
作盤30から復帰手順の変更要求があったか否かにつき
判別される。しかして、変更要求があった場合にはステ
ップ81にて「YES」との判別がなされ、ステップ8
2にて、復帰手順の変更処理がなされる。
【0049】操作盤30は、図16〜図21のフローチ
ャートに従う操作処理プログラムを実行するもので、こ
の操作プログラムは操作盤30の内部メモリに予め記憶
されている。操作盤30は、制御信号入力部31を有し
ており、この制御信号入力部31は、押しボタンスイッ
チ、ロータリスイッチ、タッチパネルやキーボード等に
より構成されている。また、このような構成に代えて、
音声入力や画像入力等の各入力装置で構成してもよい。
この制御信号入力部31は、作業者によりキーボード等
を介し入力された制御信号をインターフェース32を通
して異常処理モジュール20Dに送る。かかる場合、正
常時には、制御信号入力部31は、作業者によるCPU
モジュール20Bへの手動操作入力をインターフェース
32及び異常処理モジュール20Dを介しCPUモジュ
ール20Bに送れるようになっている。異常からの復帰
手順の登録も、作業者が登録対象とする異常を指定した
後にする手動操作入力でもって、制御信号入力部31が
同手動操作入力に対する制御信号をインターフェース3
2を通し異常処理モジュール32に送ることによって行
う。
【0050】メッセージ入力部33は、作業者がメッセ
ージ部35へ出力したいメッセージを受付けてメッセー
ジ登録部34に送る。このメッセージ登録部34は、メ
ッセージ入力部33からの入力メッセージを登録する。
かかる場合、メッセージ入力部33からの入力メッセー
ジに代えて、予めプログラマにより作成された標準のメ
ッセージをメッセージ登録部34に登録するようにして
もよい。メッセージ部35は、ディスプレイ装置、プリ
ンタ、警告ランプ、警告ブザー、音声アラーム等の出力
装置によって構成されており、このメッセージ部35
は、メッセージ登録部34からのメッセージを作業者に
表示等する。
【0051】以上のように構成した操作盤30の作動を
図16〜図21との関連にて説明する。操作処理プログ
ラムの実行が図16のステップ90にて開始されると、
次のステップ91にて、作業者からの入力があるか否か
につき判別される。ステップ91における判別が「YE
S」の場合には、操作処理プログラムが入力処理ルーテ
ィン92(図16及び図17参照)に進む。
【0052】この入力処理ルーティン92においては、
ステップ92aにて、作業者からの入力の種類が判別さ
れる。同入力の種類が操作入力である場合には、入力処
理ルーティン92が、ステップ92aからステップ92
bに進み、同操作入力が異常処理モジュール20Dに送
信される。また、ステップ92aにおける入力の種類が
復帰手順の変更である場合には入力処理ルーティン92
が、ステップ92aからステップ92cに進み、復帰手
順を変更するように異常処理モジュール20Dに対し指
示が送られる。
【0053】入力処理ルーティン92の実行の終了或い
はステップ91における判別が「NO」となる場合に
は、ステップ93(図16参照)にて、異常処理モジュ
ール20Dからのメッセージがあるか否かにつき判別さ
れる。同メッセージがない場合には、ステップ93での
判別が「NO」となる。一方、同メッセージがある場合
には、ステップ93における判別が「YES」となり、
操作処理プログラムが異常処理ルーティン94(図18
及び図19参照)に進む。
【0054】この異常処理ルーティン94においては、
ステップ94Aにて、発生した異常に対する復帰手順が
幾つ異常復帰手順記録部27aに登録されているかにつ
き異常処理モジュール20Dから受信し、ステップ94
Bにて、復帰手順が幾つ登録されてあるかが判定され
る。しかして、登録されている復帰手順が「0」である
場合には、異常処理ルーティン94がステップ94Bか
らステップ94Cに進み、復帰手順が登録されていない
とのメッセージが作業者に送られる。ついで、ステップ
94Dにて、これからの操作を復帰手順として登録する
か否かにつき作業者に問い、その結果を、ステップ67
a(図13参照)にて受信されるよう、異常処理モジュ
ール20Dに送信する。
【0055】しかして、復帰手順を登録するとの作業者
の入力操作があれば、ステップ94Eにて、「YES」
との判別がなされ、復帰手順の登録サブルーティン94
F(図19及び図20参照)の実行に移行する。この復
帰手順の登録サブルーティン94Fにおいては、ステッ
プ94aにて、前記異常を識別するための症状を入力す
るように作業者に通知する処理がなされる。作業者によ
る入力がステップ94bにてなされると、入力された症
状が、次のステップ94cにて、メッセージ登録部34
に記録されるとともに、そのメッセージ番号が、ステッ
プ67b(図13参照)にて受信されるよう、異常処理
モジュール20Dに送信される。
【0056】然る後、ステップ94dにおける作業者に
よる入力の種類が、ステップ94eにて、次回この異常
復帰を行う作業者への指示メッセージであると判定され
れば、ステップ94fにて、同指示メッセージが記録さ
れるとともにそのメッセージ番号が、ステップ67c
(図13参照)にて受信されるよう、異常処理モジュー
ル20Dに送信される。また、ステップ94eにおける
判定が操作入力となる場合には、ステップ94gにて、
その操作入力が、ステップ67c(図13参照)にて受
信されるよう、異常処理モジュール20Dに送信され
る。また、ステップ94eにおける判定が登録終了指示
入力となる場合には、ステップ94hにて、実行再開要
求が、ステップ67d(図13参照)において受信され
るよう、異常処理モジュール20Dに送信され、登録サ
ブルーティン94Fの実行が終了される。
【0057】上述のステップ94E(図19参照)にお
ける判別が「NO」となる場合には、ステップ94Gに
おける作業者による入力に基づき同入力の種類がステッ
プ94Hにて判定される。しかして、同入力の種類が操
作終了入力であるとの判定となる場合には、異常処理ル
ーティン94の実行が終了される。一方、ステップ94
Hにおける判定が操作入力となる場合には、ステップ9
4Iにて、同操作入力が異常処理モジュール20Dに送
信される。
【0058】上述のステップ94Bにおける判定が
「1」となる場合には、ステップ94Jにて、登録され
ている異常に対する症状が作業者に通知されるととも
に、復帰手順を実行するか否かが選択される。しかし
て、ステップ94Jにおける選択が復帰手順を実行しな
いものであれば、ステップ94Kにて「NO」との判別
がなされ、ステップ94Lにて、復帰手順を実行しない
ことが異常処理モジュール20Dに送信される。一方、
ステップ94Jにおける選択が復帰手順の実行であれ
ば、ステップ94Kにて「YES」との判別がなされ、
ステップ94Mにて復帰手順を実行することが異常処理
モジュール20Dに送信され、その後、異常処理ルーテ
ィン94が復帰手順の実行サブルーティン94R(図2
1参照)に進む。
【0059】また、上述のステップ94Bにおける判定
が「2以上」となる場合には、ステップ94Nにて、そ
れぞれの異常に対する症状が作業者に通知されるととも
に、どの復帰手順を実行するかが選択される。ついで、
ステップ94Nにおける選択が復帰手順を実行しないと
いうものであれば、ステップ94Pにて、「NO」との
判別がなされ、上述と同様にステップ94Lにおける処
理に移行する。一方、ステップ94Pにおける判別が
「YES」となる場合には、ステップ94Qにてどの復
帰手順を実行するかが異常処理モジュール20Dに送信
され、その後、異常処理ルーティン94が復帰手順の実
行サブルーティン94Rに進む。
【0060】上述のようにステップ94M或いは94Q
から復帰手順の実行サブルーティン94Rに進むと、ス
テップ94h(図21参照)にて復帰手順を実行中との
メッセージが作業者に送られ、ステップ94iにて異常
処理モジュール20Dからのメッセージが受け取られ
る。しかして、同メッセージの種類がステップ94jに
て異常処理操作メッセージであると判定された場合に
は、実行サブルーティンの実行が終了される。一方、ス
テップ94jにおける判定が作業者への指示メッセージ
番号となる場合には、ステップ94kにて、その番号に
対応する指示メッセージが作業者に送られる。すると、
ステップ94mにて作業者が指示に従いローダユニット
10を操作するように処理する。然る後、ステップ94
nにて指示された操作が終了したことが作業者によって
入力される。
【0061】以上のように構成した本実施例において、
ローダユニット10の動作に生ずると予測される具体的
な異常の例に基づいて本発明システムの作動を説明す
る。
【0062】1.異常の例 (1).ローダユニット10のいずれかの動作が完了し
ない場合 例えば、ローダ12の上昇、下降、前進、後退、チャッ
ク及びアンチャックのいずれかの動作が途中で止まって
いる場合や両コンベア11、13のいずれかのワークW
の確認がされない場合がある。
【0063】(2).ワークWを落とした場合 例えば、ローダ12の移動中にハンド12aのチャック
力が低下したためにローダ12がワークWを落とした場
合がある。
【0064】(3).センサが故障した場合 例えば、ローダ12のある動作の両動作端をそれぞれ検
出するセンサが同時に検出作動した場合がある。
【0065】2.異常の判定及びその復帰の例 ローダ12がハンド12aによりワークWをチャックし
そこねたため、ハンド12aが閉まりきらず、コンベア
11上でワークWが傾いて止まっているという異常から
ローダ12を復帰させる例について説明する。ここで
は、復帰操作の完了を確実にするための方法として、各
操作の時間間隔を記録して再現する方法を用いた例を示
す。なお、前述のCPUモジュール20Bからの完了信
号を待つ方法を用いても同様である。
【0066】(1).異常の判定の準備 異常の判定方法としては、ユニット運転プログラムのス
テップに制限時間を設け、この制限時間を超えたらその
ステップの異常と判定する方法を用いるので、既に述べ
た表1のデータを利用する。
【0067】(2).異常の判定 ローダ12のハンド12aが閉まりきらなかったために
ポジションセンサLS2 が閉じない。このため、図4の
SFCのステップ43からステップ44へのユニット運
転プログラムの実行を進めることができない。従って、
ステップ43での処理時間がその制限時間「1(秒)」
(表1参照)を超えると、異常処理モジュール20Dの
異常判定部20D1 が、SFCのステップ43で異常が
発生したと判定する。
【0068】(3).異常の通知、復帰操作及びその登
録 a.異常の通知及び復帰操作の登録 異常の発生は操作盤30を通じて作業者に通知されると
ともに、CPUモジュール20Bを手動モードに設定す
る。
【0069】b.作業者は異常の原因を調べ、復帰方法
がわかったところで、復帰方法の登録を操作盤30から
選択する。
【0070】c.作業者は、この異常の症状として「ロ
ーダ12がコンベア11上の降下しており、ワークWが
コンベア11上で傾いて止まっている」ことを登録す
る。
【0071】d.作業者は、以下の順で操作盤30にて
復帰のための手動操作をし、ローダ12を復帰動作させ
るとともに、その復帰手順も登録する。作業者が各手動
操作をする間の時間間隔も同時に登録される。
【0072】ローダ12のハンド12aを開く。
【0073】ローダ12を上昇させる。
【0074】ローダ12がワークWをチャックできる
ように、ワークWの向きを修正する。
【0075】「ローダ12がワークWをチャックでき
るように、ワークWの向きを修正する」という作業メッ
セージを登録する。
【0076】ローダ12を下降させる。
【0077】ローダ12のハンド12aを閉じる。
【0078】CPUモジュール12Bを自動運転モー
ドにする。
【0079】(4).復帰手順の実行 次に、上述と同様の異常が発生したときは、以下の手順
により、登録復帰手順を実行することによって、容易に
ローダ12をその異常から復帰させ得る。自動運転動作
においては、作業者が各操作をする間の時間間隔も再現
される。
【0080】a.復帰手順が登録されている旨と、その
症状が作業者に通知される。
【0081】b.作業者が、現在の異常がその症状に一
致することを確認した上、復帰手順の実行を指示する。
【0082】c.異常処理モジュール20Dよりの指示
で、ローダ12のハンド12aが開き、ローダ12が上
昇する。
【0083】d.「ローダ12がワークWをチャックで
きるように、ワークWの向きを修正する」という作業メ
ッセージが操作番30から作業者に通知される。
【0084】e.作業者が、ローダ12がワークWをチ
ャックできるように、ワークWの向きを修正した上で、
手順の続行を指示する。
【0085】f.異常処理モジュール20Dよりの指示
で、ローダ12が降下し、そのハンド12aが閉じ、C
PUモジュール20Bが自動運転モードになる。
【0086】以上説明したように、ローダユニット10
に生ずる異常状態、その判定及び同異常状態からの復帰
が、CPUモジュール20B内のユニット運転プログラ
ムとは別に採用した異常処理モジュール20D内の異常
判定復帰プログラムに基づいて実現されるので、ユニッ
ト運転プログラムが簡単になるのは勿論のこと、異常状
態の定義や復帰方法を変更するにあたっても、CPUモ
ジュール20Bを稼働させたままにて、通常の作業者で
も簡単に変更できる。また、異常状態の判定及びその復
帰機能をもたない制御装置でも、異常処理モジュール2
0Dの付加によって、異常状態の判定及びその復帰が可
能となる。また、未登録の異常状態が生じたときでも、
その判定及び復帰方法をその場で異常処理モジュール2
0Dに登録できるので、各作業者間での共通の知識とし
て広く活用できる。また、上述のようにユニット運転プ
ログラムが簡単になるので、同ユニット運転プログラム
に対するメモリの記憶容量が増大してコスト上昇を招く
こともなく、また、同ユニット運転プログラムの実行速
度即ちスキャンタイムの遅れを招くこともない。
【0087】次に、本発明の第2実施例について図22
を参照して説明すると、この第2実施例においては、本
発明をロボットユニット100の制御システムに適用し
た例が示されている。ロボットユニット100は、ロボ
ット110を備えており、このロボット110は、その
内蔵モータ(図示せず)により駆動され、ロボットハン
ド111を原位置から部品パレット120(図23参
照)に向け移動させて同部品パレット120内のロッド
部品121をチャックし、そのままロボットハンド11
1をコンベア130(図22及び図23参照)上のワー
クWaの上方位置(ロボットハンド111のアンチャッ
ク位置)へ移動させ、ロボットハンド111のアンチャ
ックによりロッド部品121を同ワークWaの孔内に挿
入し、然る後、ロボットハンド111を原位置に戻すよ
うになっている。
【0088】コンベア130はその上面の各ワークWa
を順次ロボットハンド111のアンチャック位置の直下
まで搬送するように移動する。但し、ロボットハンド1
11は、空圧供給源(図示せず)からソレノイドバルブ
140(図22参照)を介し空圧を供給されてチャック
作用及びアンチャック作用を発揮する。また、ロボット
ハンド111のチャック位置及びアンチャック位置をそ
れぞれ検出する各ポジションセンサLS7及びLS8が設
けられている。
【0089】制御システムは、図22にて示すごとく、
PC200と、このPC200にバス300aを介し接
続した異常処理モジュール300と、この異常処理モジ
ュール300とPC200との間に接続したロボットコ
ントローラ400と、異常処理モジュール300にバス
500aを介し接続した操作盤500とによって構成さ
れている。PC200は、バス210を介し互いに接続
したCPUモジュール220、入出力モジュール230
及び通信モジュール240を備えている。
【0090】CPUモジュール220はロボットコント
ローラ400と共に制御実行部としての役割を果たすも
ので、このCPUモジュール220は、入出力モジュー
ル230を介しロボットコントローラ400と通信して
ロボット100の制御に必要な連携動作をする。また、
この連携動作にあたり、CPUモジュール220は、各
ポジションセンサLS7及びLS8の検出状態を入出力モ
ジュール230を介し受け、ロボット100の本体の制
御状態をロボットコントローラ400を介し受ける。C
PUモジュール220の内部メモリ内には、正常時にお
けるロボットコントローラ400、ソレノイドバルブ1
40及びコンベア130の各制御に必要な制御プログラ
ムがSFCの形態にてもって予め記憶されている。
【0091】かかる場合、同SFCには、例えば、ロボ
ット110の各動作を起動するようにロボットコントロ
ーラ400に指令する送信処理や、ロボット110の各
動作の完了を完了信号でもって受ける処理をし、この処
理に基づきロボット110の動作に合わせてロボットハ
ンド111にチャック或いはアンチャックさせるように
ソレノイドバルブ140に指令を送る処理をするととも
にワークWaを順次供給するようにコンベア130を動
作させる処理が記述されている。
【0092】異常処理モジュール300は、異常判定部
310及び異常復帰部320を内蔵して、前記第1実施
例と実質的に同様の構成と機能を有するもので、この異
常処理モジュール300は、バス300bを介しロボッ
トコントローラ400との通信を行い、また、通信モジ
ュール240及び両バス210及び300aを介しCP
Uモジュール220との通信を行う。
【0093】ロボットコントローラ400は、ロボット
110を制御するもので、このロボットコントローラ4
00の内部メモリ内には、正常時におけるロボット11
0の各動作に対するロボット自動運転プログラムが予め
記憶されている。操作盤500は、図24にて示すよう
な操作パネルを有し、ロボットコントローラ400に信
号を送ることにより、ロボット110の作業位置や順序
等の情報をプログラムするためのティーチングペンダン
トとしての機能を発揮するようになっている点を除き前
記第1実施例にて述べた操作盤30と実質的に同様の構
成及び機能を有する。なお、この操作盤500内には、
異常復帰部320が行うべき作業者への送信メッセージ
を登録・再生する部分が設けられている。
【0094】以上のように構成した本第2実施例におい
て、ロボットユニット100のその異常からの復帰を具
体的な例を挙げて説明する。
【0095】1.異常の例 ロッド部品121の外形がワークWaの孔の内径よりも
大きいために、ロボット110がロッド部品121をワ
ークWaの孔内に挿入する際に、ロッド部品121がワ
ークWaの孔の入り口に当たって止まり同孔内に挿入さ
れ得ないという異常からロボット110を復帰させる場
合とする。
【0096】2.異常の判定の準備 前記第1実施例と実質的に同様である。
【0097】3.異常の判定 ロッド部品121がワークWaの孔の入り口に当たって
動かないにもかかわらず、ロボット110の内蔵モータ
がロボットコントローラ400の指示による回転位置
(ロッド部品121をワークWaの孔内に挿入した位置
に対応する)まで回転によりロボットハンド111を動
かそうとするため、同内蔵モータにとって過負荷とな
る。よって、ロボットコントローラ400がこの過負荷
を検出して前記内蔵モータ、即ちロボットハンド111
をその位置で停止させる。このため、CPUモジュール
220がその内部メモリに記憶済みのユニット運転プロ
グラムが該当ステップから次に進むことができないこと
となる。
【0098】従って、CPUモジュール220が前記第
1実施例と実質的に同様に該当実行ステップの番号をア
クティブステップのリストに含めて異常処理モジュール
300の異常判定部310に送信し続ける。その結果、
その該当ステップでの処理時間が異常処理モジュール3
00の異常判定部310に登録済みの制限時間を超える
ことが異常判定部310により検出され、前記第1実施
例と同様に当該ステップにて異常が発生したと判定され
る。
【0099】4.異常の通知及び同異常からの復帰動作
の登録 (1).異常の発生は操作盤500を通じて作業者に通
知されるとともに、CPUモジュール220及びロボッ
トコントローラ400が手動モードに設定される。
【0100】(2).作業者は、操作盤500からの異
常の発生の通知に基づき異常の原因を調べる。そして、
その異常に対する復帰方法がわかったところで、復帰方
法の登録が操作盤500にて作業者により選択される。
【0101】(3).作業者が、この異常の症状とし
て、「ロッド部品121がワークWaの孔の入り口に当
たって止まっている」ことを登録する。
【0102】(4).作業者が以下の手順で操作盤50
0においてその各操作ボタンを手動操作し、ロボットハ
ンド111をその異常から復帰させるように処理すると
ともに、その復帰手順を登録するように処理する。ま
た、作業者が復帰のためにする各操作の間の時間間隔も
登録され、次に、この復帰手順を実行する際に再現され
る。
【0103】a.作業者が操作盤500にそのテンキー
の操作により「100」と入力するとともにUPボタン
によりロボットハンド111の上昇指示操作をして、
「100」の入力及びUPボタンの操作を異常処理モジ
ュール300内に記録する。ついで、ロボットコントロ
ーラ400が異常処理モジュール300からの「10
0」の入力及びUPボタンの操作を表すデータに基づき
ロボットハンド111を100(mm)上昇させるよう
にロボット110を制御する。
【0104】b.作業者が、ロボットハンド111を不
良品排出シュート150(図23参照)上に移動させる
べく、操作盤500にて前進、後退、右及び左の各移動
指示ボタンを適宜操作することにより、これら各移動指
示ボタンの種類、操作時間や操作回数を異常処理モジュ
ール300内に記録する。すると、ロボットコントロー
ラ400が、異常処理モジュール300内の各移動指示
ボタンの種類、操作時間や操作回数をデータとして受
け、ロボットハンド111を不良品排出シュート150
上に移動させるようにロボット110を制御する。
【0105】c.作業者が操作盤500にてハンド開ボ
タンを操作すると、CPUモジュール220が、操作盤
500からのハンド開ボタンの操作を異常処置モジュー
ル300及び通信モジュール240を介しデータとして
受け、ロボットハンド111を開くようにロボット11
0を制御する。これにより、ロボットハンド111にチ
ャックされていたロッド部品121が不良品として不良
品排出シュート150により案内されて不良品箱160
(図23参照)内に収納される。
【0106】d.ついで、作業者が操作盤500にてハ
ンド閉ボタンを操作すると、CPUモジュール220
が、操作盤500からのハンド閉ボタンの操作を異常処
置モジュール300及び通信モジュール240を介しデ
ータとして受け、ロボットハンド111を閉じるように
ロボット110を制御する。
【0107】e.作業者がロボットハンド111を異常
発生位置まで戻すように操作盤500にて異常発生位置
復帰ボタンを操作すると、異常処理モジュール300内
に記憶済みの各データが逆の順序でロボットコントロー
ラ400に送られ、このロボットコントローラ400
が、ロボットハンド111を異常発生位置まで復帰させ
るように、ロボット110を制御する。
【0108】f.作業者が操作盤500にて自動運転ボ
タンを操作すると、異常処理モジュール300が、CP
Uモジュール220を通信モジュール240を介し自動
モードに設定するとともに、ロボットコントローラ40
0を自動モードに設定する。これにより、その後の自動
運転が続けられる。
【0109】以上の操作により、ロボットハンド111
は不良品としてのロッド部品121から開放されて異常
発生位置まで復帰するので、ロボット110のその後の
正常動作が続けられる。かかる場合、異常の発生したワ
ークにはロッド部品が挿入されないが、通常はロッド部
品に対する次の挿入検査工程において同ワークは不良品
とされる。
【0110】4.復帰手順の実行 次に同じ異常が発生したときは、登録された復帰手順を
実行することにより容易に復帰できる。以上により、ロ
ボットユニット100の異常に対しても、前記第1実施
例と実質的に同様の作用効果を達成できる。
【0111】次に、本発明の第3実施例を図25及び図
26を参照して説明すると、この第3実施例において
は、前記第1実施例にて述べたPCモジュール20Bの
内部メモリに記憶したユニット運転プログラム(図3及
び図4参照)に代えて、図25にて示すラダーシーケン
スダイヤグラムに従うユニット運転プログラム(以下、
第2ユニット運転プログラムという)が、PCモジュー
ル20Bの内部メモリに予め記憶され、かつ、図8
(A)の異常判定ルーティン60bに代えて、図26に
て示す異常判定登録ルーティンが採用されたことにその
構成上の特徴がある。これにより、異常状態検出手段
は、わずらわしい監視時間設定や制御対象の運転をする
必要もなく、かつ適確に異常状態を検出できる。なお、
第2ユニット運転プログラムはローダユニット10の1
サイクル運転を制御するものである。異常復帰に関する
部分等その他の構成は前記第1実施例と同様である。
【0112】このように構成した本第3実施例におい
て、前記第1実施例と同様にローダユニット10を動作
させるべくCPUモジュール20Bが第2ユニット運転
プログラムの実行を前記起動スイッチの閉成に伴い開始
すると、監視タイマ T100が、第2ユニット運転プログ
ラムの実行状態を監視し始める。このことは、ローダユ
ニット10の1サイクル運転時間の監視が監視タイマT
100により開始されたことを意味する。
【0113】しかして、第2ユニット運転プログラムの
実行過程において、その各ステップの動作確認アドレス
1010、1011、1020、1021、・・・、1
070、1071、1080、1081、・・・、及び
1200のオン状態にて、ローダ12の下降開始、下降
完了、チャック開始、チャック完了、・・・、アンチャ
ック開始、アンチャック完了、上昇開始、上昇完了、・
・・、及び1サイクル完了がそれぞれ確認される。ま
た、各ステップの動作確認アドレス1010、101
1、1020、1021、・・・、1070、107
1、1080、1081、・・・、及び1200のオフ
状態にて、ローダ12の下降開始前、下降完了前、チャ
ック開始前、チャック完了前、・・・、アンチャック開
始前、アンチャック完了前、上昇開始前、上昇完了前、
・・・、及び1サイクル完了前であることがそれぞれ確
認される。
【0114】このようなローダユニット10の各動作の
過程のいずれかにおいて同ローダユニット10が異常停
止した場合には、このタイマ T100の計時時間が設定時
間をオーバーしたとき同タイマ T100がサイクルオーバ
ータイムとして検出しサイクルタイムオーバー信号とし
て前記第1実施例と実質的に同様に異常処理モジュール
20Cに送信される。かかる場合、ローダユニット10
の異常停止の特定は、例えば、次の表3に示すように、
ラダーシーケンスプログラムの動作確認アドレス101
1、1021、1071及び1081のオン状態或いは
オフ状態で表す各サイクルオーバー停止パターンP1、
P2、P3、・・・、Pnのいずれかでもってなされる。
但し、これら各サイクルオーバー停止パターン P1、P
2、P3、・・・、Pn は、第2ユニット運転プログラム
の実行過程において、各ステップ完了アドレス101
1、1021、1071及び1081の状態との関連に
よりCPUモジュール20Bの内部メモリに登録され
る。
【0115】
【表4】
【0116】しかして、異常処理モジュール20Dによ
る異常判定復帰プログラムのステップ60a(図8
(A)参照)での実行が前記第1実施例と同様に終了す
ると、異常判定ルーティン60bに代わる異常判定ルー
ティン60B(図26参照)の実行が開始される。この
異常判定ルーティン60Bにおいては、ステップ60e
にてPCモジュール20Bからのサイクルタイムオーバ
ー信号に基づき「YES」との判別がなされ、次のステ
ップ60fにて、同サイクルタイムオーバー信号の内容
に一致するサイクルオーバー停止パターンが、既に登録
済みか否かが判別される。
【0117】現段階にて、一致するサイクルオーバー停
止パターンが登録済みならば、同ステップ60fにて
「YES」と判別し、次のステップ60hにてその登録
済みのサイクルオーバー停止パターン P1〜Pnの一つ
が異常復帰部20D2に出力される。一方、ステップ6
0fにおける判別が「NO」となる場合には、次のステ
ップ60gにて、前記サイクルタイムオーバー信号の内
容により特定される各ステップ完了アドレス1011、
1021、1071及び1081の状態が新たなサイク
ルオーバー停止パターン Pnとして自動的に登録され
る。そして、ステップ60hにてステップ60gでのサ
イクルオーバー停止パターン Pnが異常復帰部20D2
に出力される。これにより、本第3実施例においては、
ローダユニット10に未登録の異常状態が生じても、同
異常状態の判定及びその復帰方法が新たに登録されるの
で、その後に同様の異常が生じても、前記第1実施例と
実質的に同様にこの異常から容易に復帰させ得る。その
他の作用効果は前記第1実施例と同様である。
【0118】次に、前記第3実施例の変形例について図
27及び図28を参照して説明すると、この変形例にお
いては、前記第3実施例にて述べた図26の異常判定登
録ルーティンに代えて、図27及び図28にて示すよう
な異常判定登録ルーティンが採用されたことにその構成
上の特徴がある。その他の構成は前記第3実施例と同様
である。
【0119】このように構成した本変形例において、異
常処理モジュール20Dによる異常判定復帰プログラム
のステップ60a(図8(A)参照)での実行が前記第
3実施例と同様に終了すると、図26の異常判定登録ル
ーティンに代わる図27及び図28の異常判定登録ルー
ティンの実行が開始される。この異常判定登録ルーティ
ンの実行において、異常処理モジュール20DがCPU
モジュール20Bからのサイクルタイムオーバー信号を
異常停止信号IKとして入力されると、図27にて示す
ように、この異常停止信号IKがステップ60iにて読
み込まれる。そして、この異常停止信号IK=1(異常
停止を表す)であり異常処理フラグF=0のときにはス
テップ60jにて「YES」と判別され、ステップ60
kにてF=1とセットされ、ステップ60mにてステッ
プ60iにおける異常停止信号との関連で停止状態が状
態Aとして読み込まれ、かつステップ60nにてi=1
とセットされる。
【0120】然る後、状態Aが、後述するステップ60
nでの登録してある停止状態Biのいずれかと一致する
か否かが各ステップ60p、60q及び60rの循環演
算過程において判別される。このような状態において、
ステップ60pにおける判別が「YES」になると、ス
テップ60sにて、ステップ60nにおける異常名称デ
ータCiが異常復帰部20D2に出力される。かかる場
合、異常復帰部20D2の出力データは停止状態を特定
できる必要最小限の内容により特定される。
【0121】また、ステップ60qにて「YES」との
判別がなされた場合には、新規異常状態及びその異常名
称データがステップ60tにて異常復帰部20D2 に出
力され、次のステップ60nにて停止状態Bi及び異常
名称Ciとしてセットされる。然る後、異常復帰部20
D2 への出力データに基づき前記第3実施例と実質的に
同様に新たな異常状態からの復帰が可能となる。かかる
場合、異常復帰部20D2 への出力データの内容が上述
のごとく最小限となっているので、被制御対象が複雑な
設備であっても、その異常からの復帰が前記第3実施例
と実質的に可能となる。
【0122】なお、前記第1実施例においては、異常処
理モジュール20DをCPUモジュール20Bの外部構
成要素とした例について説明したが、これに代えて、例
えば、図29(A)にて示すごとく、異常処理モジュー
ル20DをCPUモジュール20B内に設けるようにし
てもよい。
【0123】また、前記第1実施例においては、異常処
理モジュール20DをPC20内に設けるようにした
が、これに代えて、図29(B)にて示すごとく、異常
処理モジュール20Dを操作盤30内に設けるようにし
てもよい。その他、本発明の各構成部分をモジュールに
割り付ける方法は種々可能であり、その方法を変更して
も本発明の作用効果には影響しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図2】ローダユニットの作動説明図及び各ポジション
センサの配置説明図である。
【図3】図1のCPUモジュールの作動を表すシーケン
シャル・ファンクション・チャートの一部である。
【図4】同シーケンシャル・ファンクション・チャート
の残余の部分である。
【図5】ローダユニットの作動説明図である。
【図6】図1の異常判定部のブロック図である。
【図7】図1の異常復帰部のブロック図である。
【図8】図1の異常処理モジュールの作動を表すフロー
チャートである。
【図9】図8の異常判定ルーティンの詳細フローチャー
トの前段部である。
【図10】同異常判定ルーティンの詳細フローチャート
の後段部である。
【図11】図8の異常復帰ルーティンを表す詳細フロー
チャートの前段部である。
【図12】同異常復帰ルーティンの詳細フローチャート
の後段部である。
【図13】図12の異常復帰手順の登録ルーティンの詳
細フローチャートである。
【図14】図12の異常復帰手順の実行ルーティンの詳
細フローチャートである。
【図15】図1の操作盤のブロック図である。
【図16】操作盤の作動を表すフローチャートである。
【図17】図16の入力処理ルーティンの詳細フローチ
ャートである。
【図18】図16の異常処理ルーティンを表す詳細フロ
ーチャートの前段部である。
【図19】同異常処理ルーティンの詳細フローチャート
の後段部である。
【図20】図19の復帰手順の登録サブルーティンの詳
細フローチャートである。
【図21】図19の復帰手順の実行サブルーティンの詳
細フローチャートである。
【図22】本発明の第2実施例を示すブロック図であ
る。
【図23】ロボットユニットに採用されたロッド部品の
不良品としての排出構造を示す斜視図である。
【図24】図24の操作盤の操作パネルの拡大詳細図で
ある。
【図25】本発明の第3実施例の要部を示すラダー・シ
ーケンス・ダイヤグラムである。
【図26】同第3実施例の他の要部を示すフローチャー
トである。
【図27】前記第3実施例の変形例の要部を示すフロー
チャートの前段部である。
【図28】同変形例の要部を示すフローチャートの後段
部である。
【図29】前記第1実施例の変形例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
10…ローダユニット、20、200…PC、20B、
220…CPUモジュール、20C、230…入出力モ
ジュール、20D、300…異常処理モジュール、20
D1、310…異常判定部、20D2、320…異常復帰
部、30、500…操作盤、100…ロボットコントロ
ーラ、240…通信モジュール。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作動系の作動中にこの作動系に生じると予
    測される複数の異常状態及びその各復帰手順を登録する
    登録手段と、 作動系に異常状態が生じたときこの異常状態を前記各登
    録異常状態の一つと一致するか否かを判定する判定手段
    と、 この判定手段の一致するとの判定時に前記各登録異常状
    態の一つに対応する登録復帰手順に基づき作動系をその
    異常から復帰させる復帰手段とを備えてなる異常復帰シ
    ステム。
  2. 【請求項2】前記判定手段が一致しないと判定したとき
    この判定に係る異常状態及びその復帰手順を前記登録手
    段に新たに登録すべく入力する入力手段を設け、 作動系に新たな登録異常状態と同一の異常状態が生じた
    とき前記判定手段がこの異常状態を前記新たな登録異常
    状態と一致すると判定し、 かつこの判定に基づき前記復帰手段が前記新たな復帰手
    順に基づき作動系をその異常から復帰させるようにした
    ことを特徴とする請求項第1項に記載の異常復帰システ
    ム。
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