JPH05134641A - デイスプレイ装置のカーソル表示方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タッチパネルを用いた場合のカーソルを小さ
くすることにより、画面を見易くし、かつ細かな選択入
力や指示入力等を確実に行う。 【構成】 タッチパネル４のタッチ入力によりディスプ
レイ２にカーソルＤｏを表示するに際し、特に、タッチ
位置Ｐｈの座標「Ｘ，Ｙ」（Ｘは列、Ｙは行）に対し
て、カーソル表示位置Ｐｏを「Ｘ，Ｙ−ｎ」又は「Ｘ±
ｎ，Ｙ」（ｎは整数）の座標に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はコンピュータ等で使用す
るディスプレイ装置のカーソル表示方法に関する。

【０００２】

【従来技術及び課題】一般に、コンピュータ等で使用す
るディスプレイ装置は、表示方式によってキャラクタデ
ィスプレイ装置とグラフィックディスプレイ装置に分類
される。

【０００３】キャラクタディスプレイ装置は英字、数字
等のキャラクタ情報をコードにより記憶するとともに、
キャラクタゼネレータを使用して一文字ずつ決まったキ
ャラクタフォントに変換して表示するもので、カーソル
は主にキーボードにおけるアローキーの操作により矢印
方向に移動するアンダラインカーソル、ブロックカーソ
ル等が用いられる。また、グラフィックディスプレイ装
置は表示される図形や文字情報等のイメージをそのまま
ドット単位に分解してビットマップメモリに記憶し、デ
ィスプレイ画面の任意のドット座標に表示するもので、
カーソルとしては主にタッチパネル、マウス等のポイン
ティングデバイスの変位に追従し、かつディスプレイ画
面のドット座標に表示されるクロス形、矢印形等のカー
ソルが用いられる。

【０００４】ところで、従来、タッチパネルを用いたデ
ィスプレイ装置では、ディスプレイの画面上において図
５に示すようなカーソル表示を行っていた。即ち、オペ
レータがディスプレイ５１に付設したタッチパネル５２
の任意の座標位置Ｐｔに指Ｈをタッチした場合、タッチ
した座標位置Ｐｔと同一位置にカーソルＣｆを表示する
とともに、カーソルＣｆが指Ｈで隠れないように、比較
的大きいカーソルを用いていた。

【０００５】しかし、上述した従来のカーソル表示方法
では、カーソルＣｆが必要以上に大きくなるため、表示
されたキャラクタが隠れて見えなくなるなど、細かな選
択入力や指示入力等を実行することが困難となる欠点が
あった。

【０００６】本発明はこのような従来技術に存在する課
題を解決したものであり、タッチパネルを用いた場合の
カーソルを小さくすることにより、画面を見易くし、か
つ細かな選択入力や指示入力等を確実に行うことができ
るようにしたディスプレイ装置のカーソル表示方法の提
供を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係るディスプレ
イ装置のカーソル表示方法は、タッチパネル４のタッチ
入力によりディスプレイ２にカーソルＤｏを表示するに
際し、特に、タッチ位置Ｐｈの座標「Ｘ，Ｙ」（Ｘは
列、Ｙは行）に対して、カーソル表示位置Ｐｏを「Ｘ，
Ｙ−ｎ」又は「Ｘ±ｎ，Ｙ」（ｎは整数）の座標に設定
することを特徴とする。なお、この場合、カーソルＤｏ
はキャラクタＤｐと置換して表示することができる。

【０００８】

【作用】本発明に係るディスプレイ装置のカーソル表示
方法によれば、タッチパネル４からタッチ位置Ｐｈの座
標「Ｘ，Ｙ」（Ｘは列、Ｙは行）が入力した場合、ＣＰ
Ｕによる演算処理により、カーソル表示位置Ｐｏは
「Ｘ，Ｙ−ｎ」又は「Ｘ±ｎ，Ｙ」（ｎは整数）の座標
に変換される。例えば、「Ｘ，Ｙ−１」を選択し、かつ
ｎ＝１とした場合、カーソル表示位置Ｐｏはディスプレ
イ２の画面上、タッチ位置Ｐｈよりも一行分上に表示さ
れることになり、表示されるカーソルＤｏはタッチした
指に隠れてしまう弊害は解消される。

【０００９】

【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。

【００１０】まず、本発明に係るカーソル表示方法を実
施できるディスプレイ装置の概略構成について、図４を
参照して説明する。

【００１１】図４はキャラクタディスプレイ装置１の概
略構成を示す。同ディスプレイ装置１はタッチパネル４
を備え、このタッチパネル４はタッチパネルコントロー
ラ１１を介してＣＰＵ１２のバスラインに接続する。ま
た、ＣＰＵ１２はディスプレイコントローラ１３に接続
するとともに、ディスプレイコントローラ１３は表示用
メモリ３に接続する。この場合、表示用メモリ３は図２
に示すように、キャラクタコードＣｐ…を書き込むため
の通常のアドレス３ｐ…を有するとともに、空エリアを
確保し、この空エリアは退避エリア３ｓとして利用す
る。

【００１２】一方、表示用メモリ３はキャラクタゼネレ
ータ１４に接続し、さらに、キャラクタゼネレータ１４
はパラレル−シリアル変換回路１５を介してディスプレ
イ（ＣＲＴ）２に接続する。

【００１３】次に、本発明に係るカーソル表示方法につ
いて、図１〜図４を参照して説明する。

【００１４】まず、不図示のキーボードを操作すること
により、キャラクタ「Ａ」、「Ｂ」、「Ｃ」を入力した
場合を想定する。この場合、ＣＰＵ１２は不図示のＲＯ
Ｍから「Ａ」、「Ｂ」、「Ｃ」の各コードを読出し、表
示用メモリ３に書き込む。この状態を図３に示し、
「Ａ」コードはＬ２−２（第２行、第２列を表す）のア
ドレスに、「Ｂ」コードはＬ２−３のアドレスに、
「Ｃ」コードはＬ２−４のアドレスにそれぞれ書き込ま
れる。一方、ディスプレイコントローラ１３の表示アド
レスに従って、キャラクタゼネレータ１４から表示用メ
モリ３に書き込まれたキャラクタコードに対応するキャ
ラクタフォントＦａ、Ｆｂ、Ｆｃが読み出され、パラレ
ル−シリアル変換回路１５によりパラレル−シリアル変
換された後、ディスプレイ２に表示される（図３参
照）。

【００１５】他方、図１に示すように、オペレータの指
Ｈがタッチパネル４における所定の位置（タッチ位置）
Ｐｈにタッチした場合を想定する。この場合、まず、タ
ッチ入力に基づく座標データに対して入力処理が行われ
る。

【００１６】次に、座標データの入力処理について図２
に示すフローチャートを参照して説明する。

【００１７】まず、タッチパネル４におけるタッチ操作
により（ステップ３１）、その座標データ「Ｘ，Ｙ」
（Ｘは列、Ｙは行）がタッチパネルコントローラ１１を
介して入力する（ステップ３２）。図１に示す実施例で
はＸ＝３、Ｙ＝３であり、座標データは「３，３」とな
る。そして、座標データ「Ｘ，Ｙ」はＣＰＵ１２の演算
により、カーソル表示位置「Ｘ，Ｙ−１」に変換される
（ステップ３３、３４）。実施例の場合、カーソル表示
位置「Ｘ，Ｙ−１」は「３，２」となり、タッチ位置Ｐ
ｈよりも一行分上に表示されることになる（ステップ３
５）。

【００１８】これにより、カーソル表示が指Ｈに隠れて
しまう弊害が解消されるとともに、カーソルは比較的小
さいカーソルを用いることができる。なお、カーソルを
二行分上に表示する場合には「Ｘ，Ｙ−２」に変換すれ
ばよいし、カーソルを一文字分右に表示する場合には
「Ｘ−１，Ｙ」、一文字分左に表示する場合には「Ｘ＋
１，Ｙ」にそれぞれ変換すればよく、一般的には「Ｘ，
Ｙ−ｎ」又は「Ｘ±ｎ，Ｙ」により成立する。なお、ｎ
は任意の整数でよいが、通常、１〜３の整数が望まし
い。

【００１９】一方、ＣＰＵ１２は図１に示すように、カ
ーソル表示位置「３，２」（第２行、第３字）に対応し
た表示用メモリ３のアドレス３ｐ（Ｌ２−３）に書き込
まれているキャラクタコードＣｐ、即ち、「Ｂ」コード
を読み出すとともに、読み出した「Ｂ」コードを退避エ
リア３ｓに書き込み、さらに、当該アドレス３ｐ（Ｌ２
−３）にカーソルコードＣｏを書き込む。これにより、
ディスプレイコントローラ１３の表示アドレスに従っ
て、キャラクタゼネレータ１４から表示用メモリ３の
「Ａ」コード、「Ｃ」コード及びカーソルコードＣｏに
対応するキャラクタフォントＦａ、Ｆｃ及びカーソルフ
ォントＦｏが読み出され、パラレル−シリアル変換回路
１５を介してディスプレイ２に表示される。この結果、
図１に示すように、キャラクタＤｐ（「Ｂ」）の代わり
にカーソルＤｏが表示される。

【００２０】他方、タッチパネル４に対するタッチ位置
を変更することにより、座標データが変更されたなら、
退避エリア３ｓから「Ｂ」コードを読み出すとともに、
読み出した「Ｂ」コードにより当該アドレス３ｐ（Ｌ２
−３）のカーソルコードＣｏを書き換える。また、座標
データの変更後におけるカーソルに対する表示処理は上
述した「Ｂ」コードを置換した場合と同様に実行され
る。このような一連の書き換え処理はソフトウェアによ
り実行され、カーソルＤｏの表示期間は置換されたキャ
ラクタコードが退避エリア３ｓに一時記憶される。

【００２１】したがって、タッチパネル４におけるタッ
チ位置Ｐｈを任意の方向へ移動させれば、対応するキャ
ラクタＤｐに置換してカーソルＤｏが順次表示され、カ
ーソルＤｏはタッチ位置に追従して移動する。即ち、キ
ャラクタディスプレイ装置１によって、グラフィックデ
ィスプレイ装置と実用上同等なカーソル表示が実現され
る。

【００２２】なお、このような表示方法によれば、カー
ソルはキャラクタの一つとして位置付けられるため、複
数の異なるカーソルを任意かつ容易に設定でき、例え
ば、例示のクロス形のカーソルをはじめ、矢印形等の任
意のカーソルを用いることができる。特に、矢印形のカ
ーソルを用いた場合には、ディスプレイ画面の左側と右
側において、方向の異なるカーソルを使い分けることも
容易となり、細部の選択入力や指示入力等に好適とな
る。

【００２３】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成、手法等において、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で任意に変更できる。

【００２４】

【発明の効果】このように、本発明に係るディスプレイ
装置のカーソル表示方法は、タッチパネルのタッチ入力
によりディスプレイにカーソルを表示するに際し、特
に、タッチ位置の座標「Ｘ，Ｙ」（Ｘは列、Ｙは行）に
対して、カーソル表示位置を「Ｘ，Ｙ−ｎ」又は「Ｘ±
ｎ，Ｙ」（ｎは整数）の座標に設定するようにしたた
め、タッチパネルを用いた場合のカーソルを小さくする
ことができ、以て、画面を見易くできるとともに、細か
な選択入力や指示入力等を確実に行うことができるとい
う顕著な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るカーソル表示方法の説明図、

【図２】同カーソル表示方法を説明するためのフローチ
ャート、

【図３】同カーソル表示方法の他の説明図、

【図４】同カーソル表示方法を実施するためのディスプ
レイ装置の概略構成図、

【図５】従来技術に係るカーソル表示方法の説明図、

【符号の説明】

２ ディスプレイ ４ タッチパネル Ｄｏ カーソル Ｄｐ キャラクタ Ｐｈ タッチ位置 Ｐｏ カーソル表示位置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ディスプレイ装置におけるタッチパネル
   のタッチ入力によりディスプレイにカーソルを表示する
   に際し、タッチ位置の座標「Ｘ，Ｙ」（Ｘは列、Ｙは
   行）に対して、カーソル表示位置を「Ｘ，Ｙ−ｎ」又は
   「Ｘ±ｎ，Ｙ」（ｎは整数）の座標に設定することを特
   徴とするディスプレイ装置のカーソル表示方法。
2. 【請求項２】 カーソルはキャラクタと置換して表示す
   ることを特徴とする請求項１記載のディスプレイ装置の
   カーソル表示方法。