JPH05133962A - 車輪速センサ信号系の故障診断装置 - Google Patents

車輪速センサ信号系の故障診断装置

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JPH05133962A
JPH05133962A JP29698591A JP29698591A JPH05133962A JP H05133962 A JPH05133962 A JP H05133962A JP 29698591 A JP29698591 A JP 29698591A JP 29698591 A JP29698591 A JP 29698591A JP H05133962 A JPH05133962 A JP H05133962A
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JP
Japan
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speed sensor
voltage
wheel speed
line
signal
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JP29698591A
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Inventor
Toshihiro Toda
敏宏 戸田
Katsuhiko Sano
勝彦 佐野
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】信号ライン60を経た車輪速センサ21の出力
信号を二値化する二値化回路52は、入力信号を抵抗R
2およびコンデンサC1からなる積分回路で平滑化して
作成した電圧を基準レベルとして二値化処理を行う。上
記の積分回路の出力電圧はマイクロコンピュータ51の
アナログ/ディジタル変換入力ポートA/Dに与えられ
ている。入力ポートA/Dの入力電圧は、通常、電圧V
ccを抵抗R4と車輪速センサ21の内部抵抗R5とで分
圧した電圧の近傍の値をとる。信号ライン60の断線故
障が生じるとコンデンサC1が充電され、入力ポートA
/Dには電源電圧Vccが与えられる。信号ライン60が
接地電位に短絡するとコンデンサC1が放電して、入力
ポートA/Dには接地電位が与えられる。 【効果】マイクロコンピュータ51では、入力ポートA
/Dへの入力電圧を監視することで、信号ライン61の
断線故障や接地電位への短絡故障を検知できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輪がロック状態とな
ることを防止するいわゆるアンチロック・ブレーキ・シ
ステムなどで好適に用いられる車輪速センサ信号系の故
障診断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】濡れた路面や雪道で急ブレーキをかける
と、車輪の回転が停止してロック状態に至る。このよう
に車輪がロック状態となると、制動距離が増大するばか
りでなく、タイヤの横方向へのグリップ力(以下「コー
ナリングフォース」という。)が失われて操舵不能に陥
り、極めて危険な状態となる。さらに、コーナリングフ
ォースが失われることで、車両が不安定になり、車両が
尻振りを起こして、スピンしそうになる場合もある。
【0003】そこで、従来から、ブレーキペダルを強く
踏み込んで急制動操作を行った場合でも、車輪がロック
状態となることを防ぐために、いわゆるアンチロック・
ブレーキ・システム(以下「ABS」という。)が車両
に搭載されて用いられている。ABSでは、実際の車両
の速さである車体速度と、車輪の回転の速さである車輪
速度とを検出し、下記第(1) 式で定義されるスリップ率
が、所定の制御目標値に近づくように各車輪のブレーキ
圧力を制御するようにしている。
【0004】
【数1】
【0005】すなわち、タイヤと路面との間の摩擦係数
が最大となるのは、スリップ率が100%のとき(車輪
速度が0の完全ロック状態)ではなく、スリップ率が2
0%のあたりであることが知られている。一方、コーナ
リングフォースは、スリップ率の増大に伴って減少し、
100%では0になる。そこで、ABSでは、急制動操
作時には、タイヤと路面との間の摩擦係数が最大となる
ように、スリップ率を20%あたりにすることを目標
に、ブレーキ圧力が制御される。
【0006】このようなアンチロック制御により、運転
者の運転技術によらずに、制動距離を最短にするととも
に車両の安定性および操舵性を確保した理想的なブレー
キングが実現される。ブレーキ圧力の制御は、ブレーキ
ペダルに接続したマスタシリンダからの液圧を液圧ユニ
ットで制御するようにして行われる。液圧ユニットに
は、前後の各車輪に対応したソレノイドバルブが設けら
れており、このソレノイドバルブが制御ユニット(EC
U)により駆動されて、各車輪のブレーキに伝達される
液圧が制御される。
【0007】車輪速の検出は、各車輪に設けられて車輪
の回転に対応した周波数の電圧信号を発生する車輪速セ
ンサにより行われる。アンチロック制御は、車輪速に基
づき、液圧ユニットによりマスタシリンダからの液圧を
減衰させて各車輪のブレーキに伝達するようにして行わ
れるから、車輪速センサやその信号系に故障が生じる
と、無意味に液圧が減衰させられたりして、ブレーキを
操作したにも拘わらず制動動作が行われないなどという
危険な事態を招きかねない。
【0008】このため従来から、車輪速センサの信号系
の故障診断が行われ、故障が検知されたときには、アン
チロック制御を禁止することとしている。図5は、従来
から用いられている車輪速センサ信号系の故障診断装置
の基本的な構成を示すブロック図である。車輪速センサ
1からの信号は、アンチロック制御やその他の電子的制
御を担当する制御ユニット(ECU)2の入力端子2a
に入力される。制御ユニット2内には、車輪速センサ1
からの信号を二値信号に変換する二値化回路3が備えら
れており、この二値化回路3の出力が、マイクロコンピ
ュータ4に与えられる。マイクロコンピュータ4では、
二値化回路3からのパルス周期を計測したり、一定時間
内に入力されたパルス数を計数したりして、車輪速を算
出する。
【0009】入力端子2aと二値化回路3との間を接続
するライン5には、抵抗6を介して電源電圧Vccが与え
られている。したがって、車輪速センサ1と入力端子2
aとの間を接続している信号ライン7で断線が生じたと
きには、ライン5には電源電圧Vccが導出されることに
なる。ライン5の電位は、比較回路8により監視されて
いる。この比較回路8は、基準電圧VREF (<Vcc)と
ライン5との電位を比較し、ライン5の電位が基準電圧
REF よりも高くなったときに、断線故障が生じたもの
として、故障検知信号をマイクロコンピュータ4に入力
する。
【0010】マイクロコンピュータ4は、故障検知信号
に応答して、アンチロック制御を禁止するとともに、イ
ンスツルメントパネルに設けたウォーニングランプ(図
示せず。)を点灯させて、運転者にアンチロック制御が
禁止されたことを通知する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な構成では、車輪速センサ1から入力端子2aに至る信
号ライン7での断線は検知できるものの、車輪速センサ
信号系におけるその他の故障を検知することができな
い。たとえば、信号ライン7を構成するワイヤハーネス
が車両の機械的構成部分に噛み込まれて内部導体が車体
に接触し、信号ライン7が接地電位に短絡した場合に
は、車輪速センサ1の出力が二値化回路3に入力されな
くなり、車輪速を検知することができなくなる。ところ
が、上述の従来技術では、ライン5が接地電位となって
も、比較回路8は故障検知信号を出力しないから、結
局、上記のような短絡故障は検知することができない。
したがって、車輪速を検知できない状態でアンチロック
制御が継続されることとなって、極めて危険な状態とな
る。
【0012】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、車輪速センサ信号系における種々の故障を
検知することができる車輪速センサ信号系の故障診断装
置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するための本発明の車輪速センサ信号系の故障診断
装置は、車輪の回転速度に対応した信号を出力する車輪
速センサと、この車輪速センサの出力信号が与えられる
制御回路とを有する装置において用いられ、上記車輪速
センサおよび車輪速センサの出力信号を上記制御回路に
伝達する信号系での故障を診断する装置であって、上記
車輪速センサの出力信号を上記制御回路に伝達する信号
ラインに、安定化電圧および抵抗を使用して所定電圧を
与える手段と、アナログ/ディジタル変換入力ポートを
有するマイクロコンピュータと、上記信号ラインに導出
されている電圧を上記マイクロコンピュータのアナログ
/ディジタル変換入力ポートに入力する手段とを含み、
上記マイクロコンピュータは、上記アナログ/ディジタ
ル変換入力ポートの入力電圧に基づいて、車輪速センサ
または車輪速センサ信号系が正常か否かを判断するもの
であることを特徴とする。
【0014】上記の構成によれば、車輪速センサや信号
ラインで断線が生じると、この信号ラインに接続した抵
抗に電流が流れなくなるため、この信号ラインには上記
安定化電圧に略等しい電圧が導出されることになる。し
たがって、マイクロコンピュータでは、上記安定化電圧
に略等しい電圧がアナログ/ディジタル変換入力ポート
に入力されたことに基づき、信号ラインでの断線故障が
生じたものと判断できる。
【0015】すなわち、マイクロコンピュータにおい
て、上記アナログ/ディジタル変換入力ポートの入力電
圧が所定値以上のときに、車輪速センサまたは車輪速セ
ンサ信号系に断線故障が生じているものと判断させるよ
うにすればよい。また、車輪速センサや信号ラインが接
地電位に短絡される短絡故障が生じると、この信号ライ
ンが接地電位となるから、マイクロコンピュータでは、
アナログ/ディジタル変換入力ポートに接地電位が与え
られたことに基づいて、信号ラインでの短絡故障が生じ
たものと判断できる。
【0016】すなわち、マイクロコンピュータにおい
て、、上記アナログ/ディジタル変換入力ポートの入力
電圧が所定値以下のときに、車輪速センサまたは車輪速
センサ信号系が接地電位に短絡する短絡故障が生じてい
るものと判断させればよい。
【0017】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図2は本発明の一実施例の車輪
速センサ信号系の故障診断装置が適用されるアンチロッ
ク・ブレーキ・システム(以下「ABS」という。)の
概要を示す概念図である。ABSは、各車輪に設けた車
輪速センサ21の出力に基づき、各車輪のブレーキ22
のブレーキ圧力を電子的に制御することによって、急制
動操作時における車輪のロック状態を回避し、最適なス
リップ率を実現する装置である。すなわち、ブレーキペ
ダル23を強く踏み込むと、マスタシリンダ24からの
液圧は、液圧ユニット25で制御されて各車輪のブレー
キ22に伝達される。この液圧ユニット25内には、各
車輪ごとの液圧を個別に制御するためのチャンネルが4
個設けられており、各チャンネルに対応して液圧を制御
するソレノイドバルブが少なくとも1個ずつ設けられて
いる。このソレノイドバルブの駆動制御が、車輪速セン
サ21の出力をモニタしている制御ユニット(ECU)
26により行われることになる。27は、車輪速センサ
信号系の故障などのためにアンチロック制御を禁止し、
通常ブレーキになっているときに、このことを運転者に
通知するためのウォーニングランプである。
【0018】図3はソレノイドバルブの駆動に関連する
電気的構成を示すブロック図である。バッテリ31から
の電力は、イグニッションスイッチ32を介して制御ユ
ニット26に供給されているとともに、液圧ユニット2
5内のソレノイドバルブ33への給電を制御するリレー
34のリレーコイル34bに与えられている。リレー3
4は、ライン35からライン36を介して与えられるバ
ッテリ31からの電力をスイッチングする。また、イグ
ニッションスイッチ32を介した電力は、上記のウォー
ニングランプ27に与えられている。
【0019】さらに、バッテリ31からの電力は、ライ
ン35からリレー39の接点39aを通って、液圧ユニ
ット25内のモータ40に供給されている。このモータ
40は、液圧の制御のために液圧ユニット25内で生じ
た余剰液をマスタシリンダ24に還元するポンプ(図示
せず。)を駆動するものである。なお、リレー39のリ
レーコイル39bには、リレー34の接点34aを介し
たバッテリ31からの電力が供給されている。
【0020】41は、ブレーキペダル23の操作により
導通するスイッチ42を介する電力が与えられて点灯す
るストップランプである。ブレーキペダル23の操作状
態は、ライン43を介して制御ユニット26において監
視されている。ウォーニングランプ27は、制御ユニッ
ト26がライン44を接地させることで点灯する。ま
た、リレー34の接点34aが接地側に接続されたとき
には、ライン45からダイオード46を介して電流が流
れ、このときにもウォーニングランプが点灯することに
なる。制御ユニット26は、イグニッションスイッチ3
2が導通状態となった直後の期間には、リレーコイル3
4bを消磁して、接点34aを接地側に接続させ、ウォ
ーニングランプ27を点灯させる。その後、リレーコイ
ル34bを励磁し、ソレノイドバルブ33およびリレー
コイル39bへの電力の供給が可能な状態となる。そし
て、図外の発電機による発電が開始されたときに、この
ことを表す信号ALT−Lが与えられると、ウォーニン
グランプ27が消灯される。
【0021】制御ユニット26は、アンチロック制御な
どのためのプログラム処理を行うマイクロコンピュータ
51を有している。このマイクロコンピュータ51に
は、車輪速センサ21の出力を二値化回路52で二値化
した信号が入力されている。さらに、二値化回路52の
内部で作成され、車速センサ21から制御ユニット26
に至る信号ライン60の電圧に対応する信号が、アナロ
グ/ディジタル変換入力ポートA/Dに与えられてい
る。53は、マイクロコンピュータ51の動作電圧など
となる電源電圧Vccを作成する安定化電源回路である。
なお、車輪速センサ21は各車輪に対応して4個設けら
れており、各車輪速センサ21に対して、二値化回路5
2などが設けられているが、図3では1チャンネル分の
構成のみが示されており、他のチャンネルに関する構成
部分の図示は省略されている。
【0022】図4は車速センサ21の原理的構成を示す
概念図である。この車輪速センサ21は、永久磁石61
が作る磁束φを、ポールピース62により車軸に固定し
たセンサロータ63に導くとともに、ポールピース62
に巻回したコイル64の両端に生じる起電力を取り出す
ようにしたものである。ポールピース62の先端62a
と、センサロータ63との間には空隙gが形成されてい
る。センサロータ63は、端部が歯車形状となってお
り、その回転に伴って空隙gが変化する。この空隙gの
変化により、ポールピース62を貫く磁束φが変化する
から、この磁束φの変化に応じた起電力ei がコイル6
4の両端に発生することになる。起電力e i は、センサ
ロータ63の回転に対応した周波数で変化するから、結
局、車輪の回転速度に対応する周波数の電圧信号が発生
することになる。
【0023】図1は、二値化回路52を含む本実施例の
車輪速センサ信号系の故障診断装置の基本的な構成を示
す電気回路図である。車輪速センサ21の出力信号は、
ワイヤハーネスで構成した信号ライン60から制御ユニ
ット26の入力端子26aを経て、ライン71から二値
化回路52に与えられる。ライン71は抵抗R1を介し
て演算増幅器72の非反転入力端子に接続されている。
また、ライン71に導出された信号は、抵抗R2および
コンデンサC1からなる平滑回路で平滑された後に、抵
抗R3を介して演算増幅器72の反転入力端子に与えら
れている。また、抵抗R3からライン73に導出された
電圧は、マイクロコンピュータ51のアナログ/ディジ
タル変換入力ポートA/Dに与えられている。このライ
ン73に導出される電圧は、信号ライン60の電圧を平
滑化したものにほかならず、結局、信号ライン60の電
圧に対応していることになる。
【0024】信号ライン60に導出された電圧が与えら
れるライン71には、抵抗R4を介して電源電圧Vccが
与えられている。なお、R5は、車輪速センサ21の内
部のコイルなどによる抵抗である。ライン74に抵抗R
6を介して電源電圧Vccが与えられているのは、演算増
幅器72がオープンコレクタ出力型のものであるからで
ある。
【0025】演算増幅器72では、反転入力端子に与え
られる電圧によりその非反転入力端子への入力信号がレ
ベル弁別され、これにより車輪速センサ21の出力信号
が、その平均電圧レベルで二値化されることになる。こ
のようにして作成された二値パルスがマイクロコンピュ
ータ51に入力される。マイクロコンピュータ51で
は、二値パルスの周期を計測したり、一定時間における
パルス数を計数したりすることにより、車輪速を検知す
る。
【0026】信号ライン60で断線が生じると、この信
号ライン60への電流が遮断されるから、抵抗R4およ
びR2を介する電流によりコンデンサC1が充電され
る。この充電が完了すると、ライン73には電源電圧V
ccが導出されるに至る。信号ライン60に異常が生じて
いなければ、ライン71には、電源電圧Vccを抵抗R4
およびR5で分圧した電圧を中心として変化する信号電
圧が与えられるから、ライン73に導出される電圧は、
概ね抵抗R4,R5で電源電圧Vccを分圧した電圧とな
る。したがって、マイクロコンピュータ51は、アナロ
グ/ディジタル変換入力ポートA/Dへの入力電圧が、
電源電圧Vccとなったことにより、信号ライン60で断
線が生じたものと検知できることになる。このような場
合には、マイクロコンピュータ51は、アンチロック制
御を禁止するとともに、このことを運転者に通知すべく
ウォーニングランプ27(図2および図3参照。)を点
灯させる。
【0027】次に、信号ライン60が接地電位に短絡し
たときの動作を説明する。ワイヤハーネスの噛み込みな
どのために信号ライン60が接地されると、抵抗R2か
ら信号ライン60に向かう電流によってコンデンサC1
が放電され、この結果、ライン73は接地電位となる。
したがって、マイクロコンピュータ51では、アナログ
/ディジタル変換入力ポートA/Dへの入力が接地電位
となったことにより、信号ライン60が接地電位に短絡
されたことを検知できる。このような場合には、上記の
信号ライン60の断線の場合と同様な動作が行われるこ
とになる。
【0028】このようにして、信号ライン60の断線故
障だけでなく、接地電位への短絡故障をも検知できる。
なお、車速センサ21の内部で断線や接地電位への短絡
が生じたときにも同様な動作となるから、結局、車速セ
ンサ21の故障まで含めて、車輪速センサ信号系の全体
的な故障の診断が行えることになる。また、マイクロコ
ンピュータ51では、アナログ/ディジタル変換入力ポ
ートA/Dへの入力電圧に基づく故障検知の閾値を任意
に設定できるから、故障検知感度を自由に設定できる。
【0029】さらには、マイクロコンピュータ51に備
わっているアナログ/ディジタル変換入力ポートA/D
を利用しているから、回路構成が極めて簡単になるとい
う利点がある。具体的には、図5の従来技術と比較する
と、比較回路8を省略できることになる。このようにし
て、構成が簡素化され、コストの低減にも寄与すること
ができる。
【0030】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではない。たとえば、上記の実施例では、ABSに
利用される場合を例に採ったが、本発明の車輪速センサ
信号系の故障診断装置は、ナビゲーション装置などのよ
うに車輪速センサの出力を利用する他の装置にも広く適
用することができるものである。その他、本発明の要旨
を変更しない範囲で種々の設計変更を施すことが可能で
ある。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明の車輪速センサ信号
系の故障診断装置によれば、信号ラインに導出された電
圧を、マイクロコンピュータのアナログ/ディジタル変
換入力ポートに入力しているため、マイクロコンピュー
タではこのアナログ/ディジタル変換入力ポートへの入
力電圧に応じて、信号ラインの断線故障および短絡故障
をいずれも検知できる。このようにして、信号系におけ
る種々の故障を検知できるようになる。
【0032】しかも、マイクロコンピュータにおいて一
般的に備えられているアナログ/ディジタル変換入力ポ
ートを利用しているため、構成が簡素化されるという利
点もあり、これより、コストの低減にも寄与することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の車輪速センサ信号系の故障
診断装置の基本的な構成を示す電気回路図である。
【図2】アンチロック・ブレーキ・システムの概要を示
す概念図である。
【図3】アンチロック・ブレーキ・システムの電気的構
成を示すブロック図である。
【図4】車輪速センサの原理的構成を示す概念図であ
る。
【図5】従来技術の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
21 車輪速センサ 51 マイクロコンピュータ 52 二値化回路 R1〜R6 抵抗 C1 コンデンサ A/D アナログ/ディジタル変換入力ポート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪の回転速度に対応した信号を出力する
    車輪速センサと、この車輪速センサの出力信号が与えら
    れる制御回路とを有する装置において用いられ、上記車
    輪速センサおよび車輪速センサの出力信号を上記制御回
    路に伝達する信号系での故障を診断する装置であって、 上記車輪速センサの出力信号を上記制御回路に伝達する
    信号ラインに、安定化電圧および抵抗を使用して所定電
    圧を与える手段と、 アナログ/ディジタル変換入力ポートを有するマイクロ
    コンピュータと、 上記信号ラインに導出されている電圧を上記マイクロコ
    ンピュータのアナログ/ディジタル変換入力ポートに入
    力する手段とを含み、 上記マイクロコンピュータは、上記アナログ/ディジタ
    ル変換入力ポートの入力電圧に基づいて、車輪速センサ
    または車輪速センサ信号系が正常か否かを判断するもの
    であることを特徴とする車輪速センサ信号系の故障診断
    装置。
  2. 【請求項2】上記マイクロコンピュータは、上記アナロ
    グ/ディジタル変換入力ポートの入力電圧が所定値以上
    のときに、車輪速センサまたは車輪速センサ信号系に断
    線故障が生じているものと判断するものであることを特
    徴とする請求項1記載の車輪速センサ信号系の故障診断
    装置。
  3. 【請求項3】上記マイクロコンピュータは、上記アナロ
    グ/ディジタル変換入力ポートの入力電圧が所定値以下
    のときに、車輪速センサまたは車輪速センサ信号系が接
    地電位に短絡する短絡故障が生じているものと判断する
    ものであることを特徴とする請求項1または2記載の車
    輪速センサ信号系の故障診断装置。
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