JP3334145B2 - 負荷電源電圧監視装置 - Google Patents

負荷電源電圧監視装置

Info

Publication number
JP3334145B2
JP3334145B2 JP29698391A JP29698391A JP3334145B2 JP 3334145 B2 JP3334145 B2 JP 3334145B2 JP 29698391 A JP29698391 A JP 29698391A JP 29698391 A JP29698391 A JP 29698391A JP 3334145 B2 JP3334145 B2 JP 3334145B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
load
power supply
analog
microcomputer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29698391A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05137234A (ja
Inventor
敏宏 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP29698391A priority Critical patent/JP3334145B2/ja
Publication of JPH05137234A publication Critical patent/JPH05137234A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3334145B2 publication Critical patent/JP3334145B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輪がロック状態とな
ることを防止するいわゆるアンチロック・ブレーキ・シ
ステムなどで好適に用いられる負荷電源電圧監視装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】濡れた路面や雪道で急ブレーキをかける
と、車輪の回転が停止してロック状態に至る。このよう
に車輪がロック状態となると、制動距離が増大するばか
りでなく、タイヤの横方向へのグリップ力(以下「コー
ナリングフォース」という。)が失われて操舵不能に陥
り、極めて危険な状態となる。さらに、コーナリングフ
ォースが失われることで、車両が不安定になり、車両が
尻振りを起こして、スピンしそうになる場合もある。
【0003】そこで、従来から、ブレーキペダルを強く
踏み込んで急制動操作を行った場合でも、車輪がロック
状態となることを防ぐために、いわゆるアンチロック・
ブレーキ・システム(以下「ABS」という。)が車両
に搭載されて用いられている。ABSでは、実際の車両
の速さである車体速度と、車輪の回転に対応した車両の
速さである車輪速度とを検出し、下記第(1) 式で定義さ
れるスリップ率が、所定の制御目標値に近づくように各
車輪のブレーキ圧力を制御するようにしている。
【0004】
【数1】
【0005】すなわち、タイヤと路面との間の摩擦係数
が最大となるのは、スリップ率が100%のとき(車輪
速度が0の完全ロック状態)ではなく、スリップ率が2
0%のあたりであることが知られている。一方、コーナ
リングフォースは、スリップ率の増大に伴って減少し、
100%では0になる。そこで、ABSでは、急制動操
作時には、タイヤと路面との間の摩擦係数が最大となる
ように、スリップ率を20%あたりにすることを目標
に、ブレーキ圧力が制御される。
【0006】このようなアンチロック制御により、運転
者の運転技術によらずに、制動距離を最短にするととも
に車両の安定性および操舵性を確保した理想的なブレー
キングが実現される。ブレーキ圧力の制御は、ブレーキ
ペダルに接続したマスタシリンダからの液圧を液圧ユニ
ットで制御するようにして行われる。液圧ユニットに
は、前後の各車輪に対応したソレノイドバルブが設けら
れており、このソレノイドバルブが制御ユニット(EC
U)により駆動されて、各車輪のブレーキに伝達される
液圧が制御される。
【0007】ソレノイドバルブにはバッテリからの電力
が供給されているが、もしもバッテリ電圧の低下などの
ためにソレノイドバルブへの印加電圧が低下すると、ソ
レノイドバルブを良好に駆動することができなくなる。
これにより、各車輪のブレーキ圧力の制御が不良になる
から、このような状態でアンチロック制御を行わせるの
は危険である。そこで、従来から、ソレノイドバルブへ
の印加電圧を監視し、この印加電圧の低下が検知された
ときには、アンチロック制御を中止するとともに、イン
スツルメントパネルに設けたウオーニングランプを点灯
させ、ABSが不動作状態であることを運転者に通知す
るようにしている。
【0008】ソレノイドバルブへの印加電圧を監視する
ための先行技術は、図3に示されている。車両に搭載し
たバッテリ1からのバッテリ電圧VB は、ハーネスを通
ってイグニッション電圧VIGとして制御ユニット(EC
U)2に供給され、安定化電源回路3により、マイクロ
コンピュータ4の動作電圧などとなる電源電圧Vcc(5
V)が作成される。電圧VIGはまた、電源電圧監視回路
5にも与えられている。この電源電圧監視回路5は、電
圧VIGが所定電圧(たとえば10V)未満となったこと
を検知したときに、マイクロコンピュータ4に所定の検
出出力を与える。
【0009】バッテリ電圧VB は、さらに、ABSが不
動作状態であることを運転者に通知するための上記のウ
ォーニングランプ6にも与えられ、またライン7を介し
て液圧ユニット内のソレノイドバルブ8にも供給されて
いる。マイクロコンピュータ4には、ソレノイドバルブ
8を駆動するための出力トランジスタ10が接続されて
いる。トランジスタ10のコレクタ電圧は、抵抗11,
12により分圧され、分圧点13の電圧がマイクロコン
ピュータ4の入力ポートPに接続されている。マイクロ
コンピュータ4は、入力ポートPからの信号を監視する
ことで、ソレノイドバルブ8の駆動状態を監視してい
る。
【0010】電圧VIGが電源電圧監視回路5における所
定電圧未満となると、このことを表す信号が電源電圧監
視回路5からマイクロコンピュータ4に与えられる。こ
れに応答して、マイクロコンピュータ4は、ウォーニン
グランプ6を点灯させ、同時にアンチロック制御を禁止
する。これにより、ソレノイドバルブ8の駆動が不良に
なるおそれがあるほどバッテリ電圧VB が低下したとき
には、アンチロック制御が禁止されるから、制動動作に
不具合が生じることが防がれる。
【0011】ところが、この先行技術では、ソレノイド
バルブ8に印加される電圧を直接検知しているわけでは
なく、イグニッション電圧VIGを検出しているに過ぎな
い。すなわち、ソレノイドバルブ8に印加されるのはラ
イン7を経た電圧であり、このライン7はハーネスで構
成されるのであるが、このハーネスはイグニッション電
圧VIGを供給しているハーネスとは異なるため、電源電
圧監視回路5が監視している電圧VIGとソレノイドバル
ブ8に印加される電圧とが異なる可能性がある。したが
って、ソレノイドバルブ8に印加される電圧を正確に監
視することができない上記の先行技術では、ソレノイド
バルブ8への印加電圧が低下したときに、アンチロック
制御を確実に禁止させることができないおそれがある。
【0012】この不具合を解決するための他の先行技術
の構成は、図4に示されている。この図4において、上
記の図3に示された各部に対応する部分には同一の参照
符号を付して示す。この先行技術では、ソレノイドバル
ブ8のライン7側の端子の電圧を監視することで、ソレ
ノイドバルブ8への印加電圧を直接的に検出している。
すなわち、ソレノイドバルブ8への印加電圧は、ライン
15から抵抗16を介してトランジスタ17のベースに
入力されている。そして、トランジスタ17のコレクタ
電圧がライン18を介してマイクロコンピュータ4に入
力されている。
【0013】この構成により、ソレノイドバルブ8への
印加電圧が高い状態では、トランジスタ17は導通状態
にあり、ライン18からはローレベルの信号がマイクロ
コンピュータ4に入力されている。そして、ソレノイド
バルブ8への印加電圧が低下すると、トランジスタ17
が遮断されるから、ライン18にはハイレベルの信号が
導出され、これによりマイクロコンピュータ4におい
て、印加電圧の低下が検知されることになる。これ以後
の動作は、上記の第1の先行技術の場合と同様である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この第2の
先行技術では、ライン15に対応した新たな配線が必要
となるため、構成が複雑化し、コストの増大を招来する
ことになるという問題がある。そこで、本発明の目的
は、上述の技術的課題を解決し、簡単な構成で、負荷へ
正確な印加電圧を監視することができる負荷電源電圧
監視装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するための請求項1記載の負荷電源電圧監視装置
は、電源に接続された負荷に対して当該負荷の下流側に
直列に接続され、電源から負荷への供給電力を制御する
スイッチング手段と、このスイッチング手段を導通/遮
断制御するとともに、アナログ/ディジタル変換入力ポ
ートを備えたマイクロコンピュータと、上記スイッチン
グ手段と負荷との間の電圧を、上記アナログ/ディジタ
ル変換入力ポートにおける入力レベルに変換する電圧変
換手段と、この電圧変換手段により変換された後の電圧
を、上記マイクロコンピュータのアナログ/ディジタル
変換入力ポートに入力する手段とを含み、上記マイクロ
コンピュータは、上記スイッチング手段が遮断状態であ
る期間における上記アナログ/ディジタル変換入力ポー
トの入力電圧に基づいて、上記負荷への印加電圧が正常
か否かを判断するものであることを特徴とするものであ
る。
【0016】上記の構成によれば、スイッチング手段と
負荷との間の電圧を、電圧変換手段でマイクロコンピュ
ータのアナログ/ディジタル変換入力ポートの入力レベ
ルに変換して、この入力ポートに入力するようにしてい
るから、スイッチング手段が遮断状態であるときのアナ
ログ/ディジタル変換入力ポートへの入力電圧は、負荷
への印加電圧に対応することになる。マイクロコンピュ
ータでは、スイッチング手段が遮断状態であるときの入
力電圧に基づき、負荷への印加電圧が正常か否かが判断
される。
【0017】この構成では、スイッチング手段と負荷と
の間の電圧が監視されることになるから、電源電圧では
なく負荷への印加電圧を直接的に監視できることにな
る。また、電圧変換手段には、たとえば負荷の駆動状態
を監視するための既存の分圧回路などをそのまま用いる
こともできるから、余分な回路や配線を用いずに、回路
を構成することもできる。
【0018】なお、上記負荷とスイッチング手段との複
数の回路が電源に対して並列に接続されている場合に
は、各負荷に対応して上記電圧変換手段を設け、上記マ
イクロコンピュータとして、各負荷に対応したアナログ
/ディジタル変換入力ポートを有しているものを適用す
るとともに、このマイクロコンピュータにおいて、上記
スイッチング手段が遮断状態である期間における上記ア
ナログ/ディジタル変換入力ポートの入力電圧のうちの
最大値に基づいて、上記負荷への印加電圧が正常か否か
を判断させることとすればよい。
【0019】また、負荷への印加電圧に関するマイクロ
コンピュータによる判断は、上記スイッチング手段が遮
断状態である期間における上記アナログ/ディジタル変
換入力ポートの入力電圧の平均値に基づいて行わせても
よい。さらに、上記マイクロコンピュータは、上記スイ
ッチング手段を遮断した直後の期間には、負荷への印加
電圧の判断を行わないものであることが好ましい。
【0020】このようにすれば、例えば負荷がコイルな
どのインダクタンスである場合に、スイッチング手段の
遮断に伴う逆起電力の影響を排除できる。
【0021】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図2は本発明の一実施例の負荷
電源電圧監視装置が適用されるアンチロック・ブレーキ
・システム(以下「ABS」という。)の概要を示す概
念図である。ABSは、各車輪に設けた車輪速センサ2
1の出力に基づき、各車輪のブレーキ22のブレーキ圧
力を電子的に制御することによって、急制動操作時にお
ける車輪のロック状態を回避し、最適なスリップ率を実
現する装置である。すなわち、ブレーキペダル23を強
く踏み込むと、マスタシリンダ24からの液圧は、液圧
ユニット25で制御されて各車輪のブレーキ22に伝達
される。この液圧ユニット25内には、各車輪ごとの液
圧を個別に制御するためのチャンネルが4個設けられて
おり、各チャンネルに対応して液圧を制御するソレノイ
ドバルブが少なくとも1個ずつ設けられている。このソ
レノイドバルブの駆動制御が、車輪速センサ21の出力
をモニタしている制御ユニット(ECU)26により行
われることになる。27は、ソレノイドバルブへの印加
電圧の低下のために、その制御が不良となるおそれがあ
り、したがってアンチロック制御を禁止したときに、こ
のことを運転者に通知するためのウォーニングランプで
ある。
【0022】図1はソレノイドバルブの駆動に関連する
電気的構成を示すブロック図である。バッテリ31(た
とえば定格出力電圧は12V)からの電力は、イグニッ
ションスイッチ32を介して制御ユニット26に供給さ
れているとともに、液圧ユニット25内のソレノイドバ
ルブ33への給電を制御するリレー34のリレーコイル
34bに与えられている。リレー34は、ライン35か
らライン36を介して与えられるバッテリ31からの電
力をスイッチングする。また、イグニッションスイッチ
32を介した電力は、上記のウォーニングランプ27に
与えられている。
【0023】さらに、バッテリ31からの電力は、ライ
ン35からリレー39の接点39aを通って、液圧ユニ
ット25内のモータ40に供給されている。このモータ
40は、液圧の制御のために液圧ユニット25内で生じ
た余剰液をマスタシリンダ24に還元するポンプ(図示
せず。)を駆動するものである。なお、リレー39のリ
レーコイル39bには、リレー34の接点34aを介し
たバッテリ31からの電力が供給されている。
【0024】41は、ブレーキペダル23の操作により
導通するスイッチ42を介する電力が与えられて点灯す
るストップランプである。ブレーキペダル23の操作状
態は、ライン43を介して制御ユニット26において監
視されている。ウォーニングランプ27は、制御ユニッ
ト26がライン44を接地させることで点灯する。ま
た、リレー34の接点34aが接地側に接続されたとき
には、ライン45からダイオード46を介して電流が流
れ、このときにもウォーニングランプが点灯することに
なる。制御ユニット26は、イグニッションスイッチ3
2が導通状態となった直後の期間には、リレーコイル3
4bを消磁して、接点34aを接地側に接続させ、ウォ
ーニングランプ27を点灯させる。その後、リレーコイ
ル34bを励磁する。これにより、ソレノイドバルブ3
3およびリレーコイル39bへの電力の供給が可能な状
態となる。そして、図外の発電機による発電が開始され
たときに、このことを表す信号ALT−Lが与えられる
と、ウォーニングランプ27が消灯される。
【0025】制御ユニット26は、内部にマイクロコン
ピュータ51を有し、負荷であるソレノイドバルブ33
を駆動するためのスイッチング手段である出力トランジ
スタ52を備えている。マイクロコンピュータ51への
動作電圧Vccは、安定化電源回路55で作成される。マ
イクロコンピュータ51は、ソレノイドバルブ33に下
流側に接続されているトランジスタ52を導通/遮断す
ることでソレノイドバルブ33を励磁/消磁する。この
出力トランジスタ52およびこれに関連した回路は、各
ソレノイドバルブ33ごとに個別に設けられているが、
図1では、1チャンネル分の回路構成のみが示されてお
り、他のチャンネルに対応したソレノイドバルブ33に
関連する回路構成は図示が省略されている。
【0026】トランジスタ52のコレクタ電圧は、電圧
変換手段を構成する抵抗R1,R2により分圧され、分
圧点53に現れる電位が、マイクロコンピュータ51の
アナログ/ディジタル変換入力ポートA/Dに与え
ている。トランジスタ52のコレクタには、ソレノイド
バルブ33で生じる逆起電力のために、アナログ/ディ
ジタル変換入力ポートA/Dに過電圧が印加されること
を防ぐツェナダイオード54が接続されている。
【0027】抵抗R1,R2は、トランジスタ52のコ
レクタ電圧が最大となるときでも、分圧点53の電位が
アナログ/ディジタル変換のリファレンス電圧である電
圧Vcc(たとえば5V)以下となるように、各抵抗値が
設定されている。マイクロコンピュータ51は、トラン
ジスタ52を遮断している期間に、アナログ/ディジタ
ル変換入力ポートA/Dを監視する。そして、この期間
における入力値が所定値未満であるときに、ウォーニン
グランプ27を点灯させるとともに、アンチロック制御
を禁止する。上記の所定値は、トランジスタ52のコレ
クタ電圧がたとえば10Vであるときの分圧点53の電
圧(たとえば1V)に対応する値とされる。
【0028】トランジスタ52が遮断されているときに
は、トランジスタ52のコレクタ電圧は、ソレノイドバ
ルブ33への印加電圧そのものとなる。このため、トラ
ンジスタ52が遮断されている期間におけるコレクタ電
圧を監視すれば、ソレノイドバルブ33への印加電圧を
監視できることになる。トランジスタ52の遮断期間に
は、トランジスタ52のコレクタ電圧は最大値をとるか
ら、結局、マイクロコンピュータ51では、アナログ/
ディジタル変換入力ポートA/Dからの入力値の最大値
を監視すれば良いことになる。
【0029】なお、マイクロコンピュータ51には、各
ソレノイドバルブ33に対応した4チャンネル分のアナ
ログ/ディジタル変換入力ポートA/Dが備えられてお
り、各チャンネルごとの入力値が監視されることになる
が、アンチロック制御を禁止するかどうかを判断するに
当たっては、たとえば4チャンネルのうちの最大値を上
記の所定値を比較したり、4チャンネルの入力値の平均
値を上記所定値と比較したりすればよい。
【0030】マイクロコンピュータ51は、アナログ/
ディジタル変換入力ポートA/Dからの入力信号を、ソ
レノイドバルブ33の駆動状態の監視のためにも用いて
いる。すなわち、抵抗R1およびR2からなる分圧回路
は、ソレノイドバルブ33の駆動状態を監視するという
機能に着目する限りにおいて、上述の図3および図4に
示された抵抗11および12からなる分圧回路に対応し
ており、本実施例の構成では、この分圧回路の分圧点5
3の電圧をアナログ/ディジタル変換入力ポートA/D
に入力することで、分圧点の電位の変化をマイクロコン
ピュータ51において詳細に知り得るようにした点に特
徴がある。
【0031】以上のように本実施例では、トランジスタ
52の遮断期間に、このトランジスタ52とソレノイド
バルブ33との間の電圧を監視することで、ソレノイド
バルブ33への印加電圧を直接的に監視するようにして
いる。したがって、ソレノイドバルブ33への正確な印
加電圧を監視しているから、アンチロック制御に不良が
生じるおそれがあるときには、このことを確実に検知す
ることができる。
【0032】さらに、図1と図3および図4との比較か
ら明らかなように、出力トランジスタ52のコレクタ電
圧を分圧するための既存の分圧回路(図1では抵抗R1
およびR2からなり、図3または図4では抵抗11およ
び12からなる。)を利用できるから、図4の先行技術
のように新たな配線が必要となることもない。このよう
にして、構成が簡素化され、ひいてはコストの低減に寄
与することができる。
【0033】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではない。たとえば、上記の実施例では、ABSに
利用される場合を例に採ったが、本発明の負荷電源電圧
監視装置は、ABS以外にも負荷への印加電圧を直接的
に監視する必要がある場合に広く適用することができる
ものである。また、ソレノイド以外の任意の負荷にも適
用できることは言うまでもない。その他、本発明の要旨
を変更しない範囲で種々の設計変更を施すことが可能で
ある。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明の負荷電源電圧監視
装置によれば、スイッチング手段と負荷との間の電圧が
監視されることになるから、負荷への印加電圧が直接的
に検知されるので、印加電圧を正確に監視できる。しか
も、スイッチング手段と負荷との間の電圧をマイクロコ
ンピュータのアナログ/ディジタル変換入力ポートの入
力レベルに変換する電圧変換手段には、負荷の駆動状態
を監視するための既存の分圧回路などをそのまま用いる
こともできるから、余分な回路や配線を要することなく
回路を構成することができる。これにより、構成を簡素
化することができ、コストの低減に寄与することができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の負荷電源電圧監視装置を適
用したアンチロック・ブレーキ・システムの電気的構成
を示すブロック図である。
【図2】アンチロック・ブレーキ・システムの概要を示
す概念図である。
【図3】先行技術の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図4】他の先行技術の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
26 制御ユニット 31 バッテリ 33 ソレノイドバルブ(負荷) 51 マイクロコンピュータ 52 出力トランジスタ(スイッチング手段) 53 分圧点 R1 抵抗 R2 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−46271(JP,A) 特開 平3−203517(JP,A) 特開 平3−164021(JP,A) 特開 平3−134572(JP,A) 特開 昭64−55013(JP,A) 特開 昭64−35277(JP,A) 特開 昭56−162924(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 3/08 - 3/253

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源に接続された負荷に対して当該負荷の
    下流側に直列に接続され、電源から負荷への供給電力を
    制御するスイッチング手段と、 このスイッチング手段を導通/遮断制御するとともに、
    アナログ/ディジタル変換入力ポートを備えたマイクロ
    コンピュータと、 上記スイッチング手段と負荷との間の電圧を、上記アナ
    ログ/ディジタル変換入力ポートにおける入力レベルに
    変換する電圧変換手段と、 この電圧変換手段により変換された後の電圧を、上記マ
    イクロコンピュータのアナログ/ディジタル変換入力ポ
    ートに入力する手段とを含み、 上記マイクロコンピュータは、上記スイッチング手段が
    遮断状態である期間における上記アナログ/ディジタル
    変換入力ポートの入力電圧に基づいて、上記負荷への印
    加電圧が正常か否かを判断するものであることを特徴と
    する負荷電源電圧監視装置。
  2. 【請求項2】上記負荷とスイッチング手段との複数の回
    路が電源に対して並列に接続されており、 各負荷に対応して上記電圧変換手段が設けられており、 上記マイクロコンピュータは、各負荷に対応したアナロ
    グ/ディジタル変換入力ポートを有しているとともに、
    上記スイッチング手段が遮断状態である期間における上
    記アナログ/ディジタル変換入力ポートの入力電圧のう
    ちの最大値に基づいて、上記負荷への印加電圧が正常か
    否かを判断するものであることを特徴とする請求項1記
    載の負荷電源電圧監視装置。
  3. 【請求項3】上記負荷とスイッチング手段との複数の回
    路が電源に対して並列に接続されており、 各負荷に対応して上記電圧変換手段が設けられており、 上記マイクロコンピュータは、各負荷に対応したアナロ
    グ/ディジタル変換入力ポートを有しているとともに、
    上記スイッチング手段が遮断状態である期間における上
    記アナログ/ディジタル変換入力ポートの入力電圧の平
    均値に基づいて、上記負荷への印加電圧が正常か否かを
    判断するものであることを特徴とする請求項1記載の負
    荷電源電圧監視装置。
  4. 【請求項4】上記マイクロコンピュータは、上記スイッ
    チング手段を遮断した直後の期間には、負荷への印加電
    圧の判断を行わないものであることを特徴とする請求項
    1、2または3記載の負荷電源電圧監視装置。
JP29698391A 1991-11-13 1991-11-13 負荷電源電圧監視装置 Expired - Fee Related JP3334145B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29698391A JP3334145B2 (ja) 1991-11-13 1991-11-13 負荷電源電圧監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29698391A JP3334145B2 (ja) 1991-11-13 1991-11-13 負荷電源電圧監視装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05137234A JPH05137234A (ja) 1993-06-01
JP3334145B2 true JP3334145B2 (ja) 2002-10-15

Family

ID=17840738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29698391A Expired - Fee Related JP3334145B2 (ja) 1991-11-13 1991-11-13 負荷電源電圧監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3334145B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013184489A (ja) * 2012-03-06 2013-09-19 Mitsubishi Electric Corp ブレーキ制御装置及び鉄道車両

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05137234A (ja) 1993-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4902615B2 (ja) 半導体スイッチ
US8042887B2 (en) Brake control apparatus
JP3838322B2 (ja) 電気システムおよび車両用ブレーキシステム
JPH06327101A (ja) 電気自動車の制動装置
JP3634362B2 (ja) アンチロック制御及び電子式制動力分散
JP3334145B2 (ja) 負荷電源電圧監視装置
JP3146667B2 (ja) 負荷電源電圧監視装置
KR100884822B1 (ko) 솔레노이드 밸브의 고장 검출 방법
KR100536285B1 (ko) 전자제어유닛의 보호장치 및 보호방법
KR100196179B1 (ko) 전기자동차의 브레이크 장치
JP3191436B2 (ja) 負荷駆動系の監視装置
KR100751240B1 (ko) 주문형 반도체로 구현된 주변장치를 포함하는안티록브레이크시스템의 전자제어장치
JP3722234B2 (ja) 車両の総合制御装置の故障処理方法
KR0154054B1 (ko) 앤티 락 브레이크 제어시 엔진의 아이들 업 제어 장치 및 그 방법
KR200148262Y1 (ko) 전기자동차의 자동 브레이크 장치
KR100799487B1 (ko) 솔레노이드 밸브 구동장치
KR0139045B1 (ko) 차량의 트랙션 콘트롤 시스템
JPH05133962A (ja) 車輪速センサ信号系の故障診断装置
JPH05135684A (ja) 電装品の過電流保護装置
JPH05134899A (ja) マイクロコンピユータの暴走監視回路
JPH0826091A (ja) 車輪速センサ信号系の故障検出装置
JPH05131913A (ja) ストツプスイツチモニタ線の断線故障検知装置
EP0803415A2 (en) Abnormality detecting device
JPH06343289A (ja) モータ異常検出装置
JPH092233A (ja) アンチスキッド制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees