JPH05131913A - ストツプスイツチモニタ線の断線故障検知装置 - Google Patents

ストツプスイツチモニタ線の断線故障検知装置

Info

Publication number
JPH05131913A
JPH05131913A JP3296982A JP29698291A JPH05131913A JP H05131913 A JPH05131913 A JP H05131913A JP 3296982 A JP3296982 A JP 3296982A JP 29698291 A JP29698291 A JP 29698291A JP H05131913 A JPH05131913 A JP H05131913A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
stop switch
disconnection failure
monitor line
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3296982A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Toda
敏宏 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP3296982A priority Critical patent/JPH05131913A/ja
Publication of JPH05131913A publication Critical patent/JPH05131913A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】ブレーキペダルを操作すると、ストップスイッ
チ42が導通して、ストップスイッチモニタ線43から
ライン60にバッテリ電圧VIGが与えられる。これによ
り比較器61,62の出力は、いずれもハイレベルとな
る。ブレーキペダルの非操作状態では、ストップスイッ
チ42が遮断され、モニタ線43はストップランプ41
を介して接地されるから、ライン60にはほぼ接地電位
が導出される。このため比較器61,62の出力はいず
れもローレベルとなる。モニタ線43の断線故障が生じ
ると、ライン60には、バッテリ電圧VIGを抵抗R1,
R2で分圧した電圧が導出される。これにより、比較器
61の出力はローレベルとなり、比較器62の出力はハ
イレベルとなる。 【効果】マイクロコンピュータ51では、比較器61,
62の出力を監視することで、ストップスイッチ42の
状態とともに、モニタ線43の断線も監視できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輪がロック状態とな
ることを防止するいわゆるアンチロック・ブレーキ・シ
ステムなどで好適に用いられるストップスイッチモニタ
線の断線故障検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】濡れた路面や雪道で急ブレーキをかける
と、車輪の回転が停止してロック状態に至る。このよう
に車輪がロック状態となると、制動距離が増大するばか
りでなく、タイヤの横方向へのグリップ力(以下「コー
ナリングフォース」という。)が失われて操舵不能に陥
り、極めて危険な状態となる。さらに、コーナリングフ
ォースが失われることで、車両が不安定になり、車両が
尻振りを起こして、スピンしそうになる場合もある。
【0003】そこで、従来から、ブレーキペダルを強く
踏み込んで急制動操作を行った場合でも、車輪がロック
状態となることを防ぐために、いわゆるアンチロック・
ブレーキ・システム(以下「ABS」という。)が車両
に搭載されて用いられている。ABSでは、実際の車両
の速さである車体速度と、車輪の回転に対応した車両の
速さである車輪速度とを検出し、下記第(1) 式で定義さ
れるスリップ率が、所定の制御目標値に近づくように各
車輪のブレーキ圧力を制御するようにしている。
【0004】
【数1】
【0005】すなわち、タイヤと路面との間の摩擦係数
が最大となるのは、スリップ率が100%のとき(車輪
速度が0の完全ロック状態)ではなく、スリップ率が2
0%のあたりであることが知られている。一方、コーナ
リングフォースは、スリップ率の増大に伴って減少し、
100%では0になる。そこで、ABSでは、急制動操
作時には、タイヤと路面との間の摩擦係数が最大となる
ように、スリップ率を20%あたりにすることを目標
に、ブレーキ圧力が制御される。
【0006】このようなアンチロック制御により、運転
者の運転技術によらずに、制動距離を最短にするととも
に車両の安定性および操舵性を確保した理想的なブレー
キングが実現される。ブレーキ圧力の制御は、ブレーキ
ペダルに接続したマスタシリンダからの液圧を液圧ユニ
ットで制御するようにして行われる。液圧ユニットに
は、前後の各車輪に対応したソレノイドバルブが設けら
れており、このソレノイドバルブが制御ユニット(EC
U)により駆動されて、各車輪のブレーキに伝達される
液圧が制御される。
【0007】アンチロック制御に必要な車輪速度の検出
は、各車輪毎に設けた車輪速センサにより行われる。ま
た、車体速度は、たとえば各車輪毎に検出された車輪速
度の最大値をそのまま、または所定の演算を施して車体
速度とするようにして検出される。アンチロック制御を
担当する上記の制御ユニットには、ブレーキペダルを操
作することにより導通するストップスイッチの状態をモ
ニタするモニタ線が接続されている。これは、ブレーキ
の操作状態に応じて、アンチロック制御の感度を変化さ
せるためである。すなわち、たとえば突起物を乗り越え
た時、車輪の挙動が不安定になり、或る車輪は空転して
高速に回転し、また或る車輪は相対的に回転が遅くなる
という場合がある。このような場合に、4輪の車輪速度
の最大値を車体速度としてアンチロック制御を高感度で
行わせると、不必要な液圧制御が行われることになる。
そこで、制御ユニットでは、ストップスイッチの状態を
モニタして、ブレーキペダルが操作されたときには高感
度でアンチロック制御を行い、ブレーキペダルの非操作
状態ではアンチロック制御の感度を劣化させるようにし
ている。
【0008】図5はストップスイッチの状態をモニタす
るための構成を説明するためのブロック図である。バッ
テリ1からの電力は、ストップスイッチ2を介してスト
ップランプ3に与えられている。したがって、ブレーキ
ペダルの操作に連動してストップスイッチ2が導通する
と、車両の後方に設けたストップランプ3が点灯する。
【0009】ブレーキスイッチ2とストップランプ3と
の間の接続点4に現れる電圧は、ストップスイッチモニ
タ線5を介して制御ユニット6の入力端子6aに与えら
れている。入力端子6aからの電圧は、ライン7を介し
て比較器8に入力されて所定の基準電圧VREF と比較さ
れる。そして、比較器8の出力は、アンチロック制御を
担当するマイクロコンピュータ9に入力されている。ラ
イン7はプルダウン抵抗10を介して接地されている。
【0010】この構成により、ストップスイッチ3が導
通すると、接続点4にはバッテリ電圧VIG(VIG>V
REF )が導出されるから、比較器8の出力はハイレベル
となり、これによりマイクロコンピュータ9ではブレー
キペダルが操作されたことを知ることができる。また、
ストップスイッチ3が遮断されているときにはライン7
は接地電位となるから、比較器8の出力はローレベルと
なり、マイクロコンピュータ9に、ブレーキペダルが非
操作状態であることが通知されることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な構成では、ストップスイッチモニタ線5に断線が生
じ、このためストップスイッチ2の状態がモニタできな
くなった場合でも、この断線故障を検知できないという
問題がある。すなわち、モニタ線5で断線が生じると、
プルダウン抵抗10の働きにより、ライン7は接地電位
となる。これにより、比較器8の出力はローレベルとな
るから、マイクロコンピュータ9はブレーキペダルが非
操作状態であるものと判断することになる。
【0012】この場合には、上述のようにアンチロック
制御の感度が低下させられることになり、したがってブ
レーキペダルを操作した場合にも低感度でのアンチロッ
ク制御が行われることになる。このように、モニタ線5
に断線が生じても、ブレーキ圧力が不当に減少させられ
たりするわけではないので、モニタ線5の断線故障を検
知できないことは、システム全体としてみれば致命的な
欠陥ではないとも言える。
【0013】しかしながら、ブレーキペダルの操作状態
に応じて感度を適切に変化させることでアンチロック制
御がより適切に行えるのであるから、モニタ線5の断線
故障が検知されることが好ましいのは言うまでもない。
また、最近の安全性に対する意識の高まりに伴って、た
とえば欧州においては、ABSの制御ユニット周辺の断
線故障は全て検出可能であることが、認証を得るための
条件とされる可能性がある。
【0014】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、簡単な構成でストップスイッチモニタ線の
断線を検知できるようにしたストップスイッチモニタ線
の断線故障検知装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するための本発明のストップスイッチモニタ線の断
線故障検知装置は、車両のブレーキペダルの操作に連動
して導通/遮断されるストップスイッチの状態をモニタ
する装置に用いられ、ストップスイッチの導通時には第
1の電圧が導出されるとともに、ストップスイッチの遮
断時には上記第1の電圧とは異なる第2の電圧が導出さ
れるストップスイッチモニタ線の断線故障を検知する装
置であって、上記ストップスイッチモニタ線からの電圧
が入力される入力部を有し、上記ストップスイッチモニ
タ線の断線故障が生じたときに、上記第1の電圧と第2
の電圧との間の値である第3の電圧を上記入力部に与え
る中間電圧発生手段を設けたものである。
【0016】上記の構成によれば、ストップスイッチモ
ニタ線の断線故障が生じると、このストップスイッチモ
ニタ線からの電圧が入力される入力部には、中間電圧発
生手段から第3の電圧が与えられる。この第3の電圧
は、ストップスイッチの導通/遮断時にストップスイッ
チモニタ線に導出される第1および第2の電圧の間の中
間的な電圧であるから、この第3の電圧が入力部に与え
られたことに基づいて、ストップスイッチモニタ線の断
線を検知できる。
【0017】しかも、第1および第2の電圧の間の中間
的な値の第3の電圧を発生する中間電圧発生手段は、た
とえば分圧回路などの簡単な回路で構成することができ
る。入力部に与えられる電圧が第3の電圧であるかどう
かは、たとえば、上記入力部に与えられる電圧をレベル
弁別して、上記入力部に与えられる電圧が上記第3の電
圧を含む所定範囲内の値であるときに、上記ストップス
イッチモニタ線の断線故障が生じたことを表す断線検知
信号を出力する手段を備えることにより判定することが
できる。
【0018】また、アナログ/ディジタル変換入力ポー
トを有するマイクロコンピュータと、上記入力部に与え
られる第1、第2および第3の電圧を上記アナログ/デ
ィジタル変換入力ポートの入力レベルの電圧に変換して
このアナログ/ディジタル変換入力ポートに入力する手
段とを設け、上記マイクロコンピュータにおいて、上記
アナログ/ディジタル変換入力ポートの入力電圧が上記
第3の電圧に対応する値であるときに、ストップスイッ
チモニタ線の断線故障が生じたものと判断させるように
してもよい。
【0019】さらに、上記断線検知信号が出力されたと
きや、上記マイクロコンピュータが断線故障が生じたも
のと判断したときに、光または音による警報を発生する
警報発生手段をさらに備えれば、断線故障が生じたこと
を運転者に報知することができる。また、上記警報発生
時に、当該断線故障検知装置を含むシステムをフェイル
セーフ状態にする手段をさらに備えることにより、安全
性を高めることができる。
【0020】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図2は本発明の一実施例のスト
ップスイッチモニタ線の断線故障検知装置が適用される
アンチロック・ブレーキ・システム(以下「ABS」と
いう。)の概要を示す概念図である。ABSは、各車輪
に設けた車輪速センサ21の出力に基づき、各車輪のブ
レーキ22のブレーキ圧力を電子的に制御することによ
って、急制動操作時における車輪のロック状態を回避
し、最適なスリップ率を実現する装置である。すなわ
ち、ブレーキペダル23を強く踏み込むと、マスタシリ
ンダ24からの液圧は、液圧ユニット25で制御されて
各車輪のブレーキ22に伝達される。この液圧ユニット
25内には、各車輪ごとの液圧を個別に制御するための
チャンネルが4個設けられており、各チャンネルに対応
して液圧を制御するソレノイドバルブが少なくとも1個
ずつ設けられている。このソレノイドバルブの駆動制御
が、車輪速センサ21の出力をモニタしている制御ユニ
ット(ECU)26により行われることになる。27
は、ECUの自己診断で故障が検知された時に、アンチ
ロック制御が行われない通常ブレーキになっていること
を運転者に通知するためのウォーニングランプである。
【0021】図3はソレノイドバルブの駆動に関連する
電気的構成を示すブロック図である。バッテリ31から
の電力は、イグニッションスイッチ32を介して制御ユ
ニット26に供給されているとともに、液圧ユニット2
5内のソレノイドバルブ33への給電を制御するフェイ
ルセーフリレー34のリレーコイル34bに与えられて
いる。リレー34は、ライン35からライン36を介し
て与えられるバッテリ31からの電力をスイッチングす
る。また、イグニッションスイッチ32を介した電力
は、上記のウォーニングランプ27に与えられている。
【0022】さらに、バッテリ31からの電力は、ライ
ン35からリレー39の接点39aを通って、液圧ユニ
ット25内のモータ40に供給されている。このモータ
40は、液圧の制御のために液圧ユニット25内で生じ
た余剰液をマスタシリンダ24に還元するポンプ(図示
せず。)を駆動するものである。なお、リレー39のリ
レーコイル39bには、リレー34の接点34aを介し
たバッテリ31からの電力が供給されている。
【0023】41は、ブレーキペダル23の操作により
導通するストップスイッチ42を介する電力が与えられ
て点灯するストップランプである。ブレーキペダル23
の操作状態は、ストップスイッチモニタ線43を介して
制御ユニット26において監視されている。これは、ブ
レーキペダル23の操作時と非操作時とで、アンチロッ
ク制御の感度を変化させてアンチロック制御の最適化を
図るためである。
【0024】ウォーニングランプ27は、制御ユニット
26がライン44を接地させることで点灯する。また、
リレー34の接点34aが接地側に接続されたときに
は、ライン45からダイオード46を介して電流が流
れ、このときにもウォーニングランプが点灯することに
なる。制御ユニット26は、イグニッションスイッチ3
2が導通状態となった直後の期間には、リレーコイル3
4bを消磁して、接点34aを接地側に接続させ、ウォ
ーニングランプ27を点灯させる。その後、リレーコイ
ル34bを励磁し、ソレノイドバルブ33およびリレー
コイル39bへの電力の供給が可能な状態となる。そし
て、図外の発電機による発電が開始されたときに、この
ことを表す信号ALT−Lが与えられると、ウォーニン
グランプ27を消灯する。
【0025】制御ユニット26には、各車輪毎に設けた
4個の車輪速センサ21の出力が与えられており、個々
の車輪速センサ21の出力に基づいて各車輪の車輪速度
が検出されるとともに、たとえば4つの車輪速度の最大
値に適当な演算を施すことにより車両の実際の速さであ
る車体速度が検出される。このようにして求められた車
輪速度および車体速度に基づいて、上記第(1) 式で表さ
れるスリップ率を制御目標値(たとえば20%)に近づ
けるべく、ブレーキ圧力の制御が行われる。
【0026】制御ユニット26は、内部にマイクロコン
ピュータ51を有し、ソレノイドバルブ33を駆動する
ための駆動回路52を備えている。マイクロコンピュー
タ51への動作電圧Vccは、定電圧発生回路53で作成
される。制御ユニット26の内部には、さらに、ストッ
プスイッチ42の状態を監視するためのモニタ回路55
が備えられている。このモニタ回路55は、ストップス
イッチモニタ線43を介する電圧を監視して、ストップ
スイッチ42の状態に対応した信号をマイクロコンピュ
ータ51に与えるとともに、モニタ線43の断線故障が
生じたときには、このことを表す信号をマイクロコンピ
ュータ51に与える。
【0027】マイクロコンピュータ51は、モニタ回路
55からの信号に基づき、ブレーキペダル23の操作状
態を判断し、ブレーキペダル23の操作時にはアンチロ
ック制御を高感度で行い、ブレーキペダル23の非操作
時には低感度でアンチロック制御を行う。これにより、
たとえば突起物を乗り越えた時などにおいて、ブレーキ
ペダル23の非操作時に、ブレーキ圧力が無駄に制御さ
れることが防がれる。
【0028】マイクロコンピュータ51はさらに、モニ
タ回路55から、モニタ線43の断線故障が生じたこと
を表す信号を受けたときには、たとえばインスツルメン
トパネルに設けた警報発生手段である断線警報ランプ
(図示せず。)を点灯させる。この断線警報ランプは上
述のウォーニングランプと兼用してもよい。また、警報
発生手段には、光によるもののほか、ブザーなどのよう
な音によって警報を発生するものが適用可能である。
【0029】図1はモニタ回路55の内部構成を示す電
気回路図であり、本発明の一実施例のストップスイッチ
モニタ線の断線故障検知装置に対応している。ストップ
スイッチモニタ線43から入力端子55aを通った電圧
は、ライン60から一対の比較器61,62の各非反転
入力端子に与えられている。比較器61の反転入力端子
には基準電圧V1が与えられており、比較器62の反転
入力端子には基準電圧V2(0<V2<V1)が与えら
れている。これらの比較器61,62の各出力信号は、
マイクロコンピュータ51の入力ポートP1,P2に入
力される。
【0030】入力端子55aと比較器61,62との間
のライン60は、抵抗R1を介してバッテリ電圧V
IG(VIG>V1)が与えられ、さらに抵抗R2を介して
接地されている。抵抗R1,R2は中間電圧発生手段と
して機能するものであり、ストップランプ41の抵抗値
に比較して充分に大きな抵抗値を有している。また、抵
抗R1,R2の抵抗値は、バッテリ電圧VIGをこれらの
抵抗R1,R2で分圧して得られる下記第(2) 式で示さ
れる第3の電圧に対応する電圧Vが、基準電圧V1とV
2との間の値となるように設定される。
【0031】
【数2】
【0032】すなわち、 V2<V<V1 ・・・・ (3) である。この構成により、ブレーキペダル23の非操作
時には、ストップスイッチ42は遮断状態にあって、ラ
イン60は、モニタ線43からストップランプ41を介
して接地される。上記のように、ストップランプ41の
抵抗値は抵抗R1の抵抗値に比較して充分に小さいか
ら、ライン60には第2の電圧に対応する略接地電位が
導出されることになる。このとき、比較器61,62の
出力はいずれもローレベルとなる。したがって、マイク
ロコンピュータ51は、入力ポートP1,P2の入力信
号がいずれもローレベルであることに基づいて、ブレー
キペダルが非操作状態であることを知ることができる。
【0033】一方、ブレーキペダル23が操作されてス
トップスイッチ42が導通すると、ライン60には、信
号ライン43を介して第1の電圧となるバッテリ電圧V
IGが導出される。このため、比較器61,62の出力は
いずれもハイレベルとなる。したがって、マイクロコン
ピュータ51は、入力ポートP1,P2の入力信号がい
ずれもハイレベルであることに基づいて、ブレーキペダ
ルが操作状態であることを知ることができる。
【0034】次に、モニタ線43の断線故障が生じた場
合の動作について説明する。このときには、ライン60
には、バッテリ電圧VIGを抵抗R1,R2で分圧した上
記第(2) 式の電圧Vが導出されることになる。したがっ
て、比較器61の出力はローレベルとなり、比較器62
の出力はハイレベルとなる。このため、マイクロコンピ
ュータ51では、入力ポートP1の入力信号がローレベ
ルであり、かつ、入力ポートP2の入力信号がハイレベ
ルであることに基づいて、モニタ線43の断線故障が生
じたことを知ることができる。
【0035】このように、モニタ回路55は、ストップ
スイッチ42の操作状態を表すいわば断線検知信号を生
成するとともに、モニタ線43に断線が生じたときに
は、このことを表す信号を生成してマイクロコンピュー
タ51に通知できる。なお、上記の構成例では、ストッ
プスイッチモニタ線43を構成するハーネスが断線した
場合のほかに、ジョイントハーネスが外れている場合、
およびモニタ線43を制御ユニット26に接続するコネ
クタの挿入不良の場合も、断線故障として検知すること
ができる。
【0036】さらに、ストップランプ41の断芯が生じ
ている場合、およびストップランプ41と接地との間に
断線が生じている場合には、ストップスイッチ41のオ
フ期間において、ライン60には上記の電圧Vが導出さ
れることになる。したがって、ストップランプ41の断
芯などの場合も、断線故障として検知できる。この場合
に、ストップランプ41の断芯などの場合には、入力ポ
ートP1,P2がいずれもハイレベルである状態と、入
力ポートP1がハイレベルで、入力ポートP2がローレ
ベルである状態とが交互に発生するから、このことをマ
イクロコンピュータ51で検知させるようにすれば、モ
ニタ線43の断線と、ストップランプ41の断芯などと
を区別して検知することもできる。
【0037】図4は、モニタ回路55の他の構成例を示
す電気回路図であり、本発明の第2の実施例に対応す
る。なお、この図4において、上記の図1に示された各
部に対応する部分には同一の参照符号を付して示す。本
実施例では、ライン60に導出された電圧は、抵抗R3
およびR4からなる分圧回路により適当な電圧レベルに
変換された後に、マイクロコンピュータ51のアナログ
/ディジタル変換入力ポートA/Dに与えられている。
ZDは、入力ポートA/Dへの過電圧の印加を防ぐため
のツェナダイオードである。
【0038】この構成では、マイクロコンピュータ51
は、アナログ/ディジタル変換入力ポートA/Dへの入
力電圧が、バッテリ電圧VIGに対応した電圧であるとき
には、ストップスイッチ41が導通状態であるものと判
断し、接地電位であるときにはストップスイッチ41が
遮断状態であるものと判断する。そして、バッテリ電圧
IGを抵抗R1,R2で分圧して得られる上記の電圧V
に対応する電圧が、入力ポートA/Dに与えられたとき
には、モニタ線43の断線故障が生じているものと判断
することになる。
【0039】すなわち、本実施例では、ライン60に導
出された電圧のレベル弁別をマイクロコンピュータ51
の内部で行うようにしている点に特徴があり、この構成
では、上記の図1の構成に比較して、比較器61,62
を用いていないので、構成が簡素化され、コストを低減
することができる。なお、本実施例の構成でも、上記の
図1に示された構成の場合と同様に、ジョイントハーネ
スのはずれ、コネクタの挿入不良、ストップランプ41
の断芯などをも断線故障として検知でき、また入力ポー
トA/Dへの入力電圧を比較的長期間に渡って監視する
ことで、断線故障とストップランプ41の断芯などとを
区別して検知させることもできる。すなわち、ライン6
0には、断線故障の場合には、ストップスイッチ42の
オン/オフによらずに上述の電圧Vが導出されるのに対
して、ストップランプ41の断芯の場合には、ストップ
スイッチ42のオフ期間には上記の電圧Vが導出され、
ストップスイッチ42のオン期間にはバッテリ電圧VIG
が導出される。したがって、入力ポートA/Dへの入力
電圧を比較的長期間に渡って監視し、この入力電圧がバ
ッテリ電圧VIGに対応した値と電圧Vに対応した値とで
交互に変化するときには、ストップランプ41の断芯な
どであると判断できることになる。
【0040】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の
設計変更を施すことが可能である。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明のストップスイッチ
モニタ線の断線故障検知装置によれば、ストップスイッ
チモニタ線の断線故障が生じたときに、中間電圧発生手
段からの第3の電圧が与えられたことに基づいて、スト
ップスイッチモニタ線の断線故障を検知することができ
る。
【0042】しかも、第1および第2の電圧の間の中間
的な値の第3の電圧を発生する中間電圧発生手段は、た
とえば分圧回路などの簡単な回路で構成することができ
るから、構成も簡単であり、コストも低廉に抑えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のストップスイッチモニタ線
の断線故障検知装置の構成を示す電気回路図である。
【図2】アンチロック・ブレーキ・システムの概要を示
す概念図である。
【図3】上記実施例のストップスイッチモニタ線の断線
故障検知装置を適用したアンチロック・ブレーキ・シス
テムの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の他の実施例のストップスイッチモニタ
線の断線故障検知装置の構成を示す電気回路図である。
【図5】従来技術の構成を示す電気回路図である。
【符号の説明】
23 ブレーキペダル 31 バッテリ 41 ストップランプ 42 ストップスイッチ 43 ストップスイッチモニタ線 51 マイクロコンピュータ 55 モニタ回路(ストップスイッチモニタ線の断線故
障検知装置) 61 比較器 62 比較器 R1 抵抗 R2 抵抗 R3 抵抗 R4 抵抗

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のブレーキペダルの操作に連動して導
    通/遮断されるストップスイッチの状態をモニタする装
    置に用いられ、ストップスイッチの導通時には第1の電
    圧が導出されるとともに、ストップスイッチの遮断時に
    は上記第1の電圧とは異なる第2の電圧が導出されるス
    トップスイッチモニタ線の断線故障を検知する装置であ
    って、 上記ストップスイッチモニタ線からの電圧が入力される
    入力部を有し、 上記ストップスイッチモニタ線の断線故障が生じたとき
    に、上記第1の電圧と第2の電圧との間の値である第3
    の電圧を上記入力部に与える中間電圧発生手段を設けた
    ことを特徴とするストップスイッチモニタ線の断線故障
    検知装置。
  2. 【請求項2】上記入力部に与えられる電圧をレベル弁別
    して、上記入力部に与えられる電圧が上記第3の電圧を
    含む所定範囲内の値であるときに、上記ストップスイッ
    チモニタ線の断線故障が生じたことを表す断線検知信号
    を出力する手段をさらに含むことを特徴とする請求項1
    記載のストップスイッチモニタ線の断線故障検知装置。
  3. 【請求項3】上記断線検知信号が出力されたときに、光
    または音による警報を発生する警報発生手段をさらに含
    むことを特徴とする請求項2記載のストップスイッチモ
    ニタ線の断線故障検知装置。
  4. 【請求項4】アナログ/ディジタル変換入力ポートを有
    するマイクロコンピュータと、 上記入力部に与えられる第1、第2および第3の電圧を
    上記アナログ/ディジタル変換入力ポートの入力レベル
    の電圧に変換してこのアナログ/ディジタル変換入力ポ
    ートに入力する手段とをさらに含み、 上記マイクロコンピュータは、上記アナログ/ディジタ
    ル変換入力ポートの入力電圧が上記第3の電圧に対応す
    る値であるときに、ストップスイッチモニタ線の断線故
    障が生じたものと判断するものであることを特徴とする
    請求項1記載のストップスイッチモニタ線の断線故障検
    知装置。
  5. 【請求項5】上記マイクロコンピュータが断線故障が生
    じたものと判断したときに、光または音による警報を発
    生する警報発生手段をさらに含むことを特徴とする請求
    項4記載のストップスイッチモニタ線の断線故障検知装
    置。
  6. 【請求項6】上記警報発生時に、当該断線故障検知装置
    を含むシステムをフェイルセーフ状態にする手段をさら
    に含むことを特徴とする請求項3または5記載のストッ
    プスイッチモニタ線の断線故障検知装置。
JP3296982A 1991-11-13 1991-11-13 ストツプスイツチモニタ線の断線故障検知装置 Pending JPH05131913A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3296982A JPH05131913A (ja) 1991-11-13 1991-11-13 ストツプスイツチモニタ線の断線故障検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3296982A JPH05131913A (ja) 1991-11-13 1991-11-13 ストツプスイツチモニタ線の断線故障検知装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05131913A true JPH05131913A (ja) 1993-05-28

Family

ID=17840724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3296982A Pending JPH05131913A (ja) 1991-11-13 1991-11-13 ストツプスイツチモニタ線の断線故障検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05131913A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2362143A (en) Detecting the presence of a trailer or semi-trailer of a motor vehicle
JPH04221267A (ja) アンチロック制御及び/又はトラクション滑り制御が行われる自動車に用いる回路構成
US6304802B1 (en) System for monitoring tire status
JP3634362B2 (ja) アンチロック制御及び電子式制動力分散
CN116691685A (zh) 控制单点制动失效车辆的方法、装置及车辆
JPH05131913A (ja) ストツプスイツチモニタ線の断線故障検知装置
JPH05133962A (ja) 車輪速センサ信号系の故障診断装置
JP3334145B2 (ja) 負荷電源電圧監視装置
JP3146667B2 (ja) 負荷電源電圧監視装置
JP3480518B2 (ja) アンチスキッド装置の故障検出方法
KR100358486B1 (ko) 차륜의 에어갭 진단방법
KR100353254B1 (ko) 안티록 브레이크 시스템의 에러 감지 방법
JP3276251B2 (ja) アンチスキッド装置の故障検出方法
JP3276252B2 (ja) アンチスキッド装置の故障検出方法
JPH05134899A (ja) マイクロコンピユータの暴走監視回路
JPH04366766A (ja) 車輪速センサの故障監視装置及び故障監視方法
KR100666145B1 (ko) 휠 속도센서의 에어갭의 진단방법
JPH0930395A (ja) ストップスイッチモニタ線の断線故障検知装置
JP3191436B2 (ja) 負荷駆動系の監視装置
KR20050105325A (ko) 차량용 속도 센서의 전원 제어 장치
KR100849083B1 (ko) 차량 모니터링 장치
JP3150001B2 (ja) アンチスキッド装置のフェールセーフ方法
JPH0826091A (ja) 車輪速センサ信号系の故障検出装置
JPH082404A (ja) ブレーキ液圧失陥検出用差圧スイッチの断線検出装置
JP3637689B2 (ja) Ad変換器のフェールセーフ装置