JPH05133544A - 空気調和機の操作蓋取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作他の組立性を向上し、メンテナンス時に
も容易に着脱できる操作蓋取付装置を得ることを目的と
する。 【構成】 操作蓋４の開閉支点の一方を支軸用穴１３に
形成させ、操作開口部１２には支軸用穴１３に対応した
軸穴１４を形成し、さらに上記軸穴１４側の下壁裏面部
１５と平行に開孔部１６を有したブリッヂリブ１７を形
成するとともに、上記操作開口部１２の軸穴１４を貫通
し、操作蓋４の支軸用穴１３へ回転可能に挿入保持する
支軸１９を突設し、他端側には、ブリッヂリブ１７の開
孔部１６へ係止する弾性を有する係止片２０を具備した
平板状のシャフトピース１８により構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は空気調和機に係り、特
に前パネルに配設された操作蓋の取付装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】図６は実開昭６４−４１０１９号公報
（以下従来例という）に示された前パネル操作蓋を示す
斜視図であり、図において、１は空気調和機の前パネル
であり、前面右下部の傾斜部２に操作部３が設けられ、
その内側には操作スイッチ（図示せず）が配設されてい
る。４は操作部３をカバーするための前パネル操作蓋で
あり、その底面５からは両側より逆Ｌ字状に突出したア
ーム部６が有り、アーム部先端には凸軸７が両側共に配
設されている。尚、凸軸７をさし込む側の前パネル１に
は、上記凸軸７を受ける丸穴部８が操作部３の両壁にそ
れぞれ設けられている。９は上記操作蓋４の前先端に設
けた突起で、操作部４の前方の操作蓋に対応する位置に
設けた係合凹部１０に係合保持されるものであり、操作
蓋の開閉が可能となる。

【０００３】次に動作について説明すると、操作蓋４の
アーム部６を内側へ弾性変形させ凸軸７を前パネル１に
形成した丸穴部８に装着させるものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来例の操作蓋取付装
置は以上のように構成されているので、操作蓋のアーム
部が突出しているため、取扱い時誤ってアーム部分に力
が加わりすぎたり、こじれたりすると、アーム部の根元
に白化や割れが生じ易く、操作蓋の機能を損ねることを
考慮し、取扱いに充分な配慮が必要であるとともに、余
分に作り溜めを余技なくされ、余分な費用が嵩むといっ
た問題点があった。

【０００５】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、操作蓋の組立性を向上させると
ともに、メンテナンス時にも容易に着脱できる操作蓋取
付装置を得ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項１
の操作蓋取付装置は、吹出口と吸入グリルならびに操作
開口部を有し、この装置開口部を閉塞し、開閉可能な操
作蓋からなる前パネルを有する一体形空気調和機におい
て、上記操作蓋の上下に凸軸及び軸穴を設ける共に、前
パネルの操作開口部上下に軸穴を設け、かつ軸穴を貫通
し対応した軸穴側近傍に下壁裏面部と平行に設けたブリ
ッヂリブを備え、上記操作開口部の軸穴及び操作蓋の支
軸用穴を貫通し、操作蓋を指示する支軸及び上記ブリッ
ヂリブの開孔部に係止する係止片を設けたシャフトピー
スを具備したものである。

【０００７】また、この発明に係る請求項２の操作蓋取
付装置は、開閉用支点の一方を凸軸、他方を支軸用穴及
び支軸用穴の近傍裏面に引掛けボスを形成した操作蓋
と、上記凸部及び支軸用穴のそれぞれに対応する軸穴を
有する前パネルの操作用開口部と、上記操作蓋の支軸用
穴を貫通し、操作開口部の軸穴に回転可能に嵌合保持さ
れる支軸を突設した短辺部と中央部に大径と小径とから
成るだるま穴を形成した長辺部とより成る、略Ｌ字形の
シャフトピースを上記操作蓋の引掛けボスに装着したも
のである。

【０００８】

【作用】この発明における請求項１の操作蓋取付装置
は、開閉する一方の支点を軸穴とし、平板状のシャフト
ピースに設けた支軸により前パネルに装置するととも
に、シャフトピースの弾性を利用し、支軸側を湾曲変形
させ操作蓋の着脱する。

【０００９】また、この発明における請求項２の操作蓋
取付装置は、操作蓋に形成した引掛けボスにシャフトピ
ースの長辺部に設けただるま穴の一方の大径側を挿入
し、シャフトピースをスライドさせ、だるま穴の小径側
に移動させ、シャフトピースの支軸を操作蓋の支軸用穴
を貫通し、前面パネルの軸穴へ回転可能に嵌合して、操
作蓋を前面パネルに装着保持する。

【００１０】

【実施例】

実施例１．以下、この発明の実施例１について図１から
図を用いて説明する。図１ないし図において、１は一体
形空気調和機本体（図示せず）の前パネルであり、その
上部には吹出口１０、下部には吸込グリル１１と吸込グ
リル１１の一側には本体の運転を制御するため開口され
た操作開口部１２を一体に形成している。４は上記操作
開口部１２をカバーする操作蓋であり、その右側上辺に
は、この操作蓋４を開閉する支点となる凸軸７が形成さ
れ、かつ下辺側には貫通した支軸用穴１３が形成されて
いる。また、前パネル１の操作開口部１２の上下壁に
は、上記操作蓋４に形成した凸軸７に対抗した軸穴（図
示せず）と支軸用穴１３に対抗した軸穴１４が形成され
ている。

【００１１】さらに、上記下壁側の軸穴１４の横方向に
下壁裏面部１５と平行に開孔部１６を有したブリッヂリ
ブ１７が形成されている。１８は平板状のシャフトピー
スで、その一端側には、操作開口部１２の下壁側の軸穴
１４と操作蓋４の支軸用穴１３とに、貫通保持する支軸
１９が形成されるとともに、他端側には、上記ブリッヂ
リブ１７の開孔部１６に弾性変形により係止する係止片
２０を設けるとともに、この係止片２０の両側には、下
壁裏面部１５とブリッヂリブ１７との間にシャフトピー
ス１８が板厚方向で厚入嵌合すべく、嵌合凸部２１を一
体に形成している。２２は操作蓋４を開閉するための取
手である。

【００１２】次にこの実施例１である操作蓋４の取付作
用を説明する。まず前パネル１の操作開口部１２の上壁
側軸穴（図示せず）に操作蓋４の上方に設けた凸軸７を
嵌め込みながら、操作蓋４の下辺側を操作開口部１２へ
設置させる。次にシャフトピース１８の支軸１９を、操
作開口部１２の下壁側の軸穴１４の裏側面より挿入し、
さらに操作蓋４の支軸用穴１３へ挿入させる。

【００１３】そして、シャフトピース１８の支軸１９を
中心にシャフトピース１８を回転させ、操作開口部１２
の下壁裏面部１５とブリッヂリブ１７の間に圧入させ、
シャフトピース１８の係止片２０をブリッヂリブ１７の
開孔部１６へ係止させて、操作蓋４がシャフトピース１
８により前パネル１に装置保持され、操作蓋４の開閉が
可能となる。また、操作蓋４のメンテナンス等において
は、シャフトピース１８の支軸１９側を下方に湾曲させ
れば、支軸１９が操作蓋４の支軸用穴１３からはずれ、
操作蓋４を取りはずすことができる。また装着時には前
記とは逆の操作で容易に装着できるものである。

【００１４】実施例２．次にこの発明の実施例２を図４
から図５により説明する。１は前パネルであり、その上
部には吹出口１０下部には吸込グリル１１とその横に
は、本体の運転を制御する操作開口部１２が一体に形成
されている。４は上記操作開口部１２をカバーする操作
蓋であり、その右側上端には凸軸７、下端側には支軸用
穴１３とが形成され、下端側の支軸用穴１３の近傍内面
２５には、カサ状をした引掛けボス２３が形成されてい
る。また操作開口部１２の上下壁二は、上記凸軸７と支
軸用穴１３に対抗した軸穴１４（凸軸７側の軸穴は図示
せず）がそれぞれ形成されている。１８は略Ｌ字状のシ
ャフトピースであり、短辺側１８ａには、長辺側１８ｂ
とは反対方向に操作蓋４の支軸用穴１３を通り、前面パ
ネル１の軸穴１４へ回転可能に挿入保持する支軸１９を
突設させ、長辺側１８ｂにはカサ状の引掛けボス２３に
対し、スライド可能な大径部２４ａと小径部２４ｂを有
しただるま穴２４を形成している。

【００１５】次に実施例２の動作について説明する。ま
ず操作他４の支軸用穴１３近傍内面２５に形成したカサ
状の引掛けボス２３にシャフトピース１８の長辺側１８
ｂに形成した、だるま穴２４の大径部２４ａを挿入させ
る。また、一方操作蓋４の上端側に形成した凸軸７を前
パネル１の操作開口部１２の上壁側の軸穴１４へ挿入さ
せながら、操作蓋４の下端側を前パネル１側へセット
し、シャフトピース１８を下方へスライドさせれば、操
作蓋４の引掛けボス２３に案内され、シャフトピース１
８の支軸１９が操作蓋４の支軸用穴１３を貫通して、前
パネル１の軸穴１４へ回動自在に嵌合保持され、かつシ
ャフトピース１８は長辺側１８ｂに形成しただるま穴２
４の小径部２４ｂで引掛けボス２３に位置規制され、操
作蓋４のセットが完了する。

【００１６】

【発明の効果】以上のように、この発明の請求項１によ
れば、吹出口と吸入グリルならびに操作開口部を有し、
この装置開口部を閉塞し、開閉可能な操作蓋からなる前
パネルを有する一体形空気調和機において、上記操作蓋
の上下に凸軸及び軸穴を設ける共に、前パネルの操作開
口部上下に軸穴を設け、かつ軸穴を貫通し対応した軸穴
側近傍に下壁裏面部と平行に設けたブリッヂリブを備
え、上記操作開口部の軸穴及び操作蓋の支軸用穴を貫通
し、操作蓋を指示する支軸及び上記ブリッヂリブの開孔
部に係止する係止片を設けたシャフトピースを具備した
構成にしたから、組立性が良好で、かつ部品不良の減少
を計ることができるとともに、操作蓋の交換時には、シ
ャフトピースを取りはずすくとなく、支軸側を湾曲させ
れば簡単に着脱ができる。

【００１７】また、この発明の請求項２によれば、開閉
用支点の一方を凸軸、他方を支軸用穴及び支軸用穴の近
傍裏面に引掛けボスを形成した操作蓋と、上記凸部及び
支軸用穴のそれぞれに対応する軸穴を有する前パネルの
操作用開口部と、上記操作蓋の支軸用穴を貫通し、操作
開口部の軸穴に回転可能に嵌合保持される支軸を突設し
た短辺部と中央部に大径と小径とから成るだるま穴を形
成した長辺部とより成る、略Ｌ字形のシャフトピースを
上記操作蓋の引掛けボスに装着した構成にしたので、組
立性が良好でかつ部品不良の減少を計ることができ、さ
らに操作蓋のメンテナンス等においては、前パネルをユ
ニット本体に設置したまま、正面よりシャフトピースを
スライドさせるだけで操作蓋を取りはずすことができる
など多くの効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例１による空気調和機の操作蓋
取付装置を示す分解斜視図である。

【図２】図１の裏側より見た要部分解斜視図である。

【図３】図２の取付状態を示す要部正面図である。

【図４】この発明の実施例２を示す操作蓋取付装置の分
解斜視図である。

【図５】図４の要部分解斜視図である。

【図６】従来の操作蓋の取付装置を示す部分斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 前パネル ４ 操作蓋 ７ 凸側 １０ 吹出口 １１ 吸込グリル １２ 操作開口部 １３ 支軸用穴 １４ 軸穴 １５ 下壁裏面部 １６ 開孔部 １７ ブリッヂリブ １８ シャフトピース １９ 支軸 ２０ 係止片 ２３ 引掛けボス ２４ だるま穴 ２５ 近傍裏面

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 吹出口と吸入グリルならびに操作開口部
   を有し、この装置開口部を閉塞し、開閉可能な操作蓋か
   らなる前パネルを有する一体形空気調和機において、上
   記操作蓋の上下に凸軸及び軸穴を設ける共に、前パネル
   の操作開口部上下に軸穴を設け、かつ軸穴を貫通し対応
   した軸穴側近傍に下壁裏面部と平行に設けたブリッヂリ
   ブを備え、上記操作開口部の軸穴及び操作蓋の支軸用穴
   を貫通し、操作蓋を指示する支軸及び上記ブリッヂリブ
   の開孔部に係止する係止片を設けたシャフトピースを具
   備したことを特徴とする空気調和機の操作蓋取付装置。
2. 【請求項２】 開閉用支点の一方を凸軸、他方を支軸用
   穴及び支軸用穴の近傍裏面に引掛けボスを形成した操作
   蓋と、上記凸部及び支軸用穴のそれぞれに対応する軸穴
   を有する前パネルの操作用開口部と、上記操作蓋の支軸
   用穴を貫通し、操作開口部の軸穴に回転可能に嵌合保持
   される支軸を突設した短辺部と中央部に大径と小径とか
   ら成るだるま穴を形成した長辺部とより成る、略Ｌ字形
   のシャフトピースを上記操作蓋の引掛けボスに装着した
   ことを特徴とする空気調和機の操作蓋取付装置。